2025年12月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

不動産投資開発事業 不動産コンサルティング事業 不動産マネジメント事業
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
不動産投資開発事業 31,218 82.6 6,529 67.1 20.9
不動産コンサルティング事業 1,609 4.3 701 7.2 43.6
不動産マネジメント事業 4,950 13.1 2,494 25.6 50.4

 

3 【事業の内容】

当社グループは、不動産投資開発事業、不動産コンサルティング事業及び不動産マネジメント事業を営んでおります。いずれの事業においても、事業用不動産分野における高い専門性と広範なネットワーク、ならびに富裕層向けのサービスラインナップを強みに、ビジネス機会の創出に取り組んでおります。当社創業以来の経営理念である「不動産及び不動産金融分野において社会に価値を与えるビジネスを創出し、社会から求められる企業として、利益の追求と長期的な成長を目指す」の実現に向け、以下、具体的に事業内容を記載いたします。

不動産投資開発事業では、賃料収入を得られる住宅系不動産や、事務所・店舗ビル等を中心に取得し、不動産が本来有する価値を引き出したうえで、販売用不動産としてファンドや富裕層等の運用ニーズを有するお客様へ販売しております。また、不動産コンサルティング事業では、不動産が持つ潜在的価値の実現に向けた方策や、市場から入手した不動産情報をお客様に提供し、不動産売買の仲介を行っております。さらに、当社またはお客様が不動産投資を行う場合には、不動産マネジメント事業を通じて、資産価値の維持・向上に努めております。

当社グループの事業の特徴は、これらの事業活動を通じて蓄積された不動産投資及び不動産管理のノウハウを基に、各事業が企業目的に沿った一貫性のあるビジネスを展開できる点にあります。具体的には、一つのプロジェクトに対して各部門が有する専門的ノウハウを活用し、アイディアを出し合いながら当該不動産の魅力を最大限引き出すための最適な施策を選択するなど、部門間で強固な連携体制を構築しております。不動産の潜在力を最適に具現化する方法、あるいはお客様への最適な助言の在り方について、全社の多様な不動産ノウハウを駆使して検討しております。なお、設計業務、建築工事及び建物管理業務等については、それぞれ設計事務所、建設会社及び建物管理会社等に外注または業務委託することにより、事業拡大に伴う固定費の抑制を図っております。

これらの事業は、本社を中心とする関東圏のほか、支社を設置している北海道圏、中部圏、関西圏、九州圏にて展開しており、その他政令指定都市等の大都市圏においても実績があります。

 

(1) 不動産投資開発事業

収益性や遵法性等に問題があるなど、何らかの理由により本来の価値より過小に評価された不動産を取得し、当社グループの企画開発力や再生ノウハウを駆使して問題点を是正することにより、その潜在力を具現化し、資産価値と収益性の向上を図ります。

収益性に問題のある不動産については、賃料水準・稼働率の向上、最有効活用に向けた用途変更またはテナント誘致、管理体制・管理コストの見直し、適切な設備改修、あるいは長期修繕計画の策定・見直し等により、収益性の改善を図ります。また、大規模リニューアル工事や建て替えによる不動産開発を実施する場合もあります。その際には、事前の綿密な市場調査、適切な建築企画及び施工管理を行っております。遵法性に問題のある不動産については、是正のための設備投資、関連当事者との権利調整・意見調整、あるいは公的機関との調整等を行っております。その他にも、所有者に起因する不動産の不良債権化や、諸事情により不動産情報の厳格な守秘を求められる等の問題にも対応しております。

上記のとおり、不動産に関する問題点は多様かつ多岐にわたりますが、所有者としての立場を有することにより、これら問題点の是正が飛躍的に進む可能性が高いため、多くの場合、事業の一環として当社が自ら当該不動産を取得しております。なお、当社が自ら不動産を取得する場合、所有期間中に賃料収入を得ることが可能です。他方で、不動産の規模やリスクに応じて、当社が自ら所有せずに助言業務に徹する場合、または当社が取引先と共同投資する場合もあります。

また、新築不動産の開発事業も実施しております。開発事業には、当社が土地を仕入取得した上で建物を建築するものと、顧客資産の最有効活用を提案するものがあります。当社が自ら建築する場合は、当社が開発用地として土地を取得し、施主として建物を建設いたします。土地取得後、土壌調査、近隣調整、建物建設を経て竣工に至ります。

問題点を是正した不動産を購入するお客様は、上場企業創業者、地主層、外資系金融機関役職員等の個人富裕層または当該個人の資産管理会社、一般事業法人、不動産会社、あるいは不動産ファンド等であります。

 

 

(2) 不動産コンサルティング事業

売却不動産情報を的確かつ円滑に入手し、当該不動産を迅速に評価・査定することにより、不動産の売却・購入希望者のニーズを深く把握した、コンサルティング型の売買仲介業務を展開しております。不動産の売却・購入希望者は、個人富裕層または当該個人の資産管理会社、一般事業法人、不動産会社、あるいは不動産ファンド等であります。

昨今、取扱件数が多い主な売買仲介案件の例としては、個人富裕層または当該個人の資産管理会社による投資用不動産の購入、及び不良債権の処理に伴い、当社と親密な関係にある専門家と連携して不動産を売却するケースが挙げられます。前者については、お客様及び取引先との豊富で強固な当社ネットワークを駆使して多種多様な物件情報を収集し、主に数億円以上の規模で中長期的に安定した収益を不動産に期待する首都圏のお客様に対し、不動産をご紹介しております。

当社は、札幌市に北海道支社、福岡市に福岡支社、大阪市に大阪支社、名古屋市に名古屋支社、那覇市に沖縄サテライトオフィスをそれぞれ有し、現地の不動産情報収集ネットワークを構築することで、首都圏のお客様に対し、首都圏と比べて競争が相対的に少ないエリアの優良不動産のご提案も可能としております。また、幅広い投資ニーズにお応えするため、海外投資家による日本不動産への投資もサポートしております。

併せて、専門家との連携により、中小企業の事業承継及び相続税対策としての不動産活用、第二種金融商品取引業の登録[関東財務局長(金商)第2235号]を活用した信託受益権の売買仲介、不動産賃貸仲介、不動産交換・土地有効活用の提案、賃料・地代改定等、不動産に関する広範なコンサルティング業務全般を行っております。

当事業により蓄積された売却不動産情報は、不動産投資開発事業及び不動産コンサルティング事業における物件探索に活用することで、各事業の相乗効果を高めております。

 

(3) 不動産マネジメント事業

当社及びお客様が所有する不動産の管理運営、ならびに投資顧問業務を行っております。

お客様の所有不動産については管理運営者(プロパティ・マネージャー)として、当社の所有不動産については不動産経営者として、不動産が生み出すキャッシュ・フローの最大化と資産価値の向上を図るとともに、テナント様にとって付加価値のあるサービスを提供しております。具体的には、①入居者募集、②入退去手続き、③賃貸借条件の交渉窓口、④クレーム対応、⑤入金管理、⑥資産価値向上のための施策立案・実践、⑦ビルメンテナンス(建物管理会社に再委託)、⑧所有者向け送金、⑨所有者向けレポート作成等の業務を行っております。

当社の所有不動産については、販売用不動産及び固定資産の双方において、所有者として建物環境及び周辺環境の改善に取り組み、テナント様に対し良好なオフィス・店舗・住居等を提供しております。

また、お客様が不動産ファンド等を活用して不動産に投資する場合には、ビーロット・アセットマネジメント株式会社において、投資家の資産運用ニーズを捉え、当該ニーズに沿った投資戦略を立案するとともに、投資物件の選定、投資期間中の管理・運営戦略、資産売却までのプロセスにおいて、金融商品取引業(投資運用業、投資助言・代理業、第二種金融商品取引業)の登録[関東財務局長(金商)第2287号]を活用した投資運用をサポートしております。

 

 

[事業系統図]

 


業績状況

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

a.経営成績

当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善に支えられ、緩やかな回復基調を維持いたしました。一方で、日本銀行が政策金利を据え置くとともに、9月には保有する上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(REIT)の段階的な処分方針を発表するなど、金融政策の正常化に向けた対応が進められました。また、株式市場や金利動向には変動がみられたほか、公示地価の上昇率や賃上げ率がバブル経済期以来の伸びを記録し、経済の変容とインフレへの回帰が鮮明となりました。

当社グループの主たる事業領域である不動産市場におきましては、建築コスト増加、金利上昇といった懸念材料が顕在化しております。また、都心部を中心に不動産価格の高騰が継続しており、市場環境は二極化しております。一方で、インバウンド需要の回復や国内旅行客数の増加を背景に、宿泊施設の稼働率改善及び客室単価が上昇いたしました。これらに伴う収益性の向上が不動産資産価値のさらなる増進へと繋がっており、拡大している日本国内の富裕層マーケットからの潤沢な投資マネーによる不動産取得ニーズも引き続き旺盛です。当社グループにおいてはインフレをビジネス拡大の機会と捉え、事業用不動産分野における高い専門性や広範なネットワーク、さらには、富裕層サービスのラインナップを強みに、業績は好調に推移しております。

当社グループは2025年4月30日に公表した中期経営計画の通り、「100年成長し続ける企業グループへ」を長期ビジョンとしています。そして3か年基本方針である「飛躍的成長への基盤構築」のために、1)富裕層・不動産領域の拡大と深耕、2)企業投資・M&A領域への挑戦、3)成長スピードを高める経営アクションの遂行に注力してまいります。特に、当社グループのビジネスは金融リテラシーが高い富裕層、超富裕層の資産形成・保全及び資産運用サポートであり、高い専門性や社会から必要とされる事業観を引き続き追求していきます。

 

当連結会計年度は、全社一丸となり、近年の市況を「良いものが、より高く評価される時代」と捉え、取り扱う不動産と自社サービスのクオリティ向上に取り組んでまいりました。また、事業機会の拡大及び創出を狙い、株式会社クマシュー工務店を完全子会社化しております。

不動産投資開発事業では、厳選した仕入れと事業観をもったハイスペックな商品化に取り組み、計画を上回る利益での売却を複数件において実現しました。また、新型コロナウイルス感染症の影響で停滞していた宿泊施設の商品化及び売却も複数件完了し、売上・利益に大きく貢献しました。

不動産コンサルティング事業では、仲介分野においてリピーター顧客の囲い込み・深耕営業において成果を発揮し、限られた人員においても大型案件の仲介を効率的に行うことができました。新築マンションの販売においては、若手社員の積極的登用による人材育成に注力しました。

不動産マネジメント事業では、宿泊系不動産における稼働率の改善や管理物件の増加に伴う管理受託手数料の積み上げが顕著にみられ、業績に大きく寄与いたしました。また、ホテル開発を見据えた那覇市内の土地を取得しており、今後の収益創出が期待される固定資産として計上しております。

また、子会社保有商品の売却完了や、関連会社からの投資収益増加など、これまでの企業買収・投資の成果が着実に出てきております。

 

これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高は37,778百万円(前年同期比22.1%増)、営業利益は7,579百万円(前年同期比19.5%増)、経常利益は6,450百万円(前年同期比11.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,420百万円(前年同期比12.1%増)となりました。

 

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりとなりました。

 

(不動産投資開発事業)

当連結会計年度における売上高は31,218百万円(前年同期比27.5%増)、セグメント利益は6,529百万円(前年同期比39.1%増)となりました。

なお、売上高及びセグメント利益はセグメント間取引の相殺消去前の金額です。

 

(不動産コンサルティング事業)

当連結会計年度における売上高は1,609百万円(前年同期比22.3%減)、セグメント利益は701百万円(前年同期比33.5%減)となりました。

なお、売上高及びセグメント利益はセグメント間取引の相殺消去前の金額です。

 

(不動産マネジメント事業)

当連結会計年度における売上高は4,950百万円(前年同期比12.6%増)、セグメント利益は2,494百万円(前年同期比13.1%増)となりました。

なお、売上高及びセグメント利益はセグメント間取引の相殺消去前の金額です。

 

b.財政状態

(資産)

当連結会計年度末における総資産は前連結会計年度末に比べ44,538百万円増加し、101,439百万円となりました。増減の主な内訳は、販売用不動産(仕掛販売用不動産を含む)37,574百万円増加、現金及び預金4,142百万円増加であります。

(負債)

当連結会計年度末における負債合計は前連結会計年度末に比べ42,168百万円増加し、81,399百万円となりました。増減の主な内訳は、短期借入金4,910百万円増加、1年内返済予定の長期借入金9,804百万円増加、長期借入金26,148百万円増加であります。

(純資産)

当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,369百万円増加し、20,040百万円となりました。増減の主な内訳は、利益剰余金3,246百万円増加であります。これらの結果、自己資本比率は19.7%となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ2,435百万円増加となり、14,680百万円となりました。

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

増減

 

営業活動によるキャッシュ・フロー

6,149

△9,451

△15,600

 

投資活動によるキャッシュ・フロー

18

△6,352

△6,370

 

財務活動によるキャッシュ・フロー

△4,274

18,227

22,501

 

 

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益6,810百万円、棚卸資産の増減による支出13,024百万円を計上したことを主な要因として、9,451百万円の支出(前年同期は6,149百万円の収入)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出5,352百万円を主な要因として、6,352百万円の支出(前年同期は18百万円の収入)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入36,692百万円と長期借入金の返済による支出17,635百万円を主な要因として、18,227百万円の収入(前年同期は4,274百万円の支出)となりました。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当社は、生産活動を行っていないため、該当事項はありません。

 

b.受注実績

当社は、受注生産及び受注仕入を行っていないため、該当事項はありません。

 

c.販売実績

1)当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

至 2025年12月31日)

前年同期比(%)

不動産投資開発事業

(百万円)

31,218

27.5

不動産コンサルティング事業

(百万円)

1,609

△21.3

不動産マネジメント事業

(百万円)

4,950

12.6

合計

(百万円)

37,778

22.1

 

(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

2)当連結会計年度のセグメントの地域別の販売実績は次のとおりであります。

セグメントの名称

関東圏

北海道圏

九州圏

関西圏

中部圏

不動産投資開発事業

(百万円)

17,352

1,342

7,822

3,209

1,490

不動産コンサルティング事業

(百万円)

1,089

123

47

257

92

不動産マネジメント事業

(百万円)

2,733

154

1,093

511

457

合計

(百万円)

21,175

1,620

8,963

3,978

2,040

 

(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

3)当連結会計年度のセグメントの物件種類別の販売実績は次のとおりであります。

セグメントの名称

住居

事務所・店舗

ホテル

その他

不動産投資開発事業

(百万円)

10,188

3,197

5,805

12,027

不動産コンサルティング事業

(百万円)

1,360

137

14

96

合計

(百万円)

11,549

3,334

5,820

12,124

 

(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

4)最近2連結会計年度の主な相手先別販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 2024年1月1日

至 2024年12月31日)

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

至 2025年12月31日)

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

野村不動産マスターファンド投資法人

3,803

10.1

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において判断したものであります。

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績

当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比較して6,845百万円増加37,778百万円(前年同期比22.1%増)となりました。売上原価は、前連結会計年度と比較して4,110百万円増加24,994百万円(前年同期比19.7%増)となり、売上総利益は2,735百万円増加12,784百万円(前年同期比27.2%増)となりました。これは主として、不動産投資開発事業において保有する販売用不動産の販売が堅調に推移したこと、また不動産コンサルティング事業において案件の大型化によるもの、不動産マネジメント事業でも保有不動産からの賃料収入増加に伴うものであります。

当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比較して1,496百万円増加5,204百万円(前年同期比40.3%増)となり、営業利益は前連結会計年度と比較して1,239百万円増加して7,579百万円(前年同期比19.5%増)となりました。

セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 

(不動産投資開発事業)

不動産投資開発事業におきましては、売却件数は36件(前年同期43件)となり、その内訳は、物件種類別では住宅系不動産28件(前年同期30件)、事務所・店舗ビル件(前年同期件)、土地(開発用地含む)件(前年同期件)、ホテル件(前年同期件)、その他件(前年同期件)となり、地域別では関東圏16件(前年同期16件)、北海道圏2件(前年同期7件)、九州圏3件(前年同期5件)、関西圏13件(前年同期14件)、中部圏2件(前年同期1件)となりました。当連結会計年度においては、富裕層の多様化する不動産投資ニーズを的確に捉えた結果、住宅系不動産を中心に当初利益計画を上回る売却を順調に進め、利益を積み上げました。また、インバウンド需要が回復したホテル案件が本来の収益獲得力を回復し、利益に大きく貢献しました。

取得件数は46件(前年同期38件)となり、その内訳は、物件種類別では住宅系不動産37件(前年同期28件)、事務所・店舗ビル件(前年同期件)、土地(開発用地含む)件(前年同期件)、その他件(前年同期件)となり、地域別では関東圏17件(前年同期18件)、北海道圏件(前年同期件)、九州圏件(前年同期件)、関西圏17件(前年同期14件)、中部圏件(前年同期件)となりました。その結果、当連結会計年度末における在庫数は61件(前年同期51件)となります。多くの金融機関から融資を得ながら、賃料収入のある住宅系不動産や事務所・店舗ビルを中心にインフレの時代背景を享受できる、厳選した仕入れと商品化に引き続き取り組みます。なお、上記物件数には連結子会社が保有する販売用不動産を含めておりませんが、住宅系不動産32件、事務所・店舗ビル9件、土地(開発用地含む)127件、ホテル1件、物流施設1件、再生可能エネルギー(蓄電池)用地3件を在庫として保有しております。

これらの結果、当連結会計年度における売上高は31,218百万円(前年同期比27.5%増)、セグメント利益は6,529百万円(前年同期比39.1%増)となりました。

なお、売上高及びセグメント利益はセグメント間取引の相殺消去前の金額です。

 

 

(不動産コンサルティング事業)

不動産コンサルティング事業では、関東圏及び関西圏を中心に投資用不動産の売買仲介及びコンサルティング受託案件を積み重ね、成約件数は65件(前年同期72件)となりました。内訳は関東圏22件(前年同期27件)、北海道圏件(前年同期10件)、九州圏件(前年同期件)、関西圏28件(前年同期30件)、中部圏件(前年同期件)となりました。

富裕層の資産承継対策や既存顧客のリピーター化によるビジネス機会の創出やファンドやリート、不動産会社等のプロを取引先とした深耕営業による案件獲得を進めました。また、グループ内連携を密にすることにより、案件の大型化にも成功しました。新築分譲マンションの販売受託も、若手人材の採用と育成を強化し、合計323戸の引渡が完了いたしました。

これらの結果、当連結会計年度における売上高は1,609百万円(前年同期比22.3%減)、セグメント利益は701百万円(前年同期比33.5%減)となりました。

なお、売上高及びセグメント利益はセグメント間取引の相殺消去前の金額です。

 

(不動産マネジメント事業)

不動産マネジメント事業では、宿泊系不動産を中心に賃料収入が大きく伸びました。プロパティマネジメントにおける管理運営受託では、グループ内の不動産再生ノウハウを活かした収益改善施策が評価され、プロの不動産オーナーからの受託件数が着実に伸長いたしました。

クライアントからの不動産管理運営受託件数は166件(前年同期160件)に増加しました。管理運営受託のエリアの内訳は、関東圏86件(前年同期81件)、北海道圏39件(前年同期42件)、九州圏30件(前年同期28件)、関西圏件(前年同期件)、中部圏件(前年同期件)となります。

これらの結果、当連結会計年度における売上高は4,950百万円(前年同期比12.6%増)、セグメント利益は2,494百万円(前年同期比13.1%増)となりました。

なお、売上高及びセグメント利益はセグメント間取引の相殺消去前の金額です。

 

 

b.財政状態

当連結会計年度における総資産は101,439百万円となり、前連結会計年度と比較して44,538百万円増加しました。このうち、流動資産は前連結会計年度と比較して41,881百万円増加し、残高は90,053百万円となりました。固定資産は、前連結会計年度と比較して2,629百万円増加し、残高は11,351百万円となりました。

当連結会計年度末における負債は81,399百万円となり、前連結会計年度と比較して42,168百万円増加しました。このうち、流動負債は30,117百万円となり、前連結会計年度と比較して13,973百万円増加しました。また、固定負債は51,281百万円となり、前連結会計年度と比較して28,195百万円増加しました。

当連結会計年度末における純資産は20,040百万円となり、前連結会計年度と比較して2,369百万円増加しました。これは主として、剰余金の配当を1,173百万円実施したものの、親会社株主に帰属する当期純利益が4,420百万円だったことにより、利益剰余金が3,246百万円増加したことによるものであります。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社の資金状況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

当社グループの資金需要の主なものは、不動産投資開発事業における販売用不動産の仕入であります。販売用不動産の仕入は、当該販売用不動産を担保とした金融機関からの借入金等及び営業活動で獲得した資金によって充当しております。当該借入金は、販売用不動産の販売時に一括返済することを基本としているとともに、想定される在庫期間よりも長期性の資金を借入等により調達することで、流動性リスクの軽減を図っております。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社グループが採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

なお、連結財務諸表の作成にあたって、資産・負債や収益・費用に影響を与える見積りは、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる各種の要因に関して仮定設定、情報収集を行い、見積り金額を算出しておりますが、実際の結果は見積り自体に不確実性があるために、これらの見積りと異なる場合があります。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループは、事業本部を基礎とした事業別のセグメントから構成されており「不動産投資開発事業」「不動産コンサルティング事業」「不動産マネジメント事業」の3つを報告セグメントとしております。

 

各セグメントの主な事業内容は以下のとおりであります。

不動産投資開発事業

・・

不動産の投資再生事業及び投資開発事業を行っております。

不動産コンサルティング事業

・・

主に売買仲介事業、賃貸仲介事業及び販売受託事業を行っております。

不動産マネジメント事業

・・

主にプロパティマネジメント事業及びアセットマネジメント事業を行っております。

 

 

2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と概ね同一であります。

報告セグメントの利益は営業利益ベースの数値であります。

セグメント間の内部売上高及び振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

 

3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報及び収益の分解情報

前連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額(注)1

連結財務諸表計上額(注)2

不動産投資開発事業

不動産コンサルティング事業

不動産マネジメント事業

売上高

 

 

 

 

 

 

一時点で移転される財又はサービス

23,116

2,044

1,171

26,332

26,332

一定の期間にわたり移転される財又はサービス

1,771

1,771

1,771

顧客との契約から生じる収益

23,116

2,044

2,942

28,103

28,103

その他の収益 (注)3

1,376

1,453

2,829

2,829

外部顧客への売上高

24,492

2,044

4,396

30,933

30,933

セグメント間の内部売上高又は振替高

27

0

27

△27

24,492

2,071

4,396

30,961

△27

30,933

セグメント利益

4,692

1,055

2,206

7,954

△1,614

6,340

セグメント資産

34,951

243

6,999

42,193

14,707

56,900

その他の項目

 

 

 

 

 

 

減価償却費

298

298

37

336

のれん償却額

8

9

18

18

減損損失

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

280

280

120

401

 

(注) 1.調整額の内容は、以下のとおりであります。

(1) セグメント利益の調整額△1,614百万円には、各報告セグメントに配賦しない全社費用が含まれており、主に報告セグメントに帰属しない販売費及び一般管理費であります。

(2) セグメント資産の調整額14,707百万円には、各報告セグメントに配賦しない全社資産が含まれており、主なものは、当社グループにおける余剰資金(現金及び預金)、事務所設備(建物)であります。

(3) 減価償却費の調整額37百万円は各報告セグメントに配賦しない全社資産に係る減価償却費であります。

(4) 有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額120百万円は、主に全社資産の設備投資額であります。

2.セグメント利益は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。

3.「その他の収益」には、「リース取引に関する会計基準」(企業会計基準第13号 2007年3月30日)に基づく賃貸収入及び「特別目的会社を活用した不動産の流動化に係る譲渡人の会計処理に関する実務指針」(企業会計基準委員会移管指針第10号 2024年7月1日)に基づく不動産の売却収入等が含まれております。

 

 

当連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額(注)1

連結財務諸表計上額(注)2

不動産投資開発事業

不動産コンサルティング事業

不動産マネジメント事業

売上高

 

 

 

 

 

 

一時点で移転される財又はサービス

31,218

1,609

1,179

34,007

34,007

一定の期間にわたり移転される財又はサービス

1,946

1,946

1,946

顧客との契約から生じる収益

31,218

1,609

3,125

35,954

35,954

その他の収益 (注)3

1,824

1,824

1,824

外部顧客への売上高

31,218

1,609

4,950

37,778

37,778

セグメント間の内部売上高又は振替高

0

0

△0

31,218

1,609

4,950

37,779

△0

37,778

セグメント利益

6,529

701

2,494

9,726

△2,146

7,579

セグメント資産

72,595

238

7,546

80,380

21,059

101,439

その他の項目

 

 

 

 

 

 

減価償却費

281

281

72

354

のれん償却額

8

9

18

18

減損損失

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

643

643

143

786

 

(注) 1.調整額の内容は、以下のとおりであります。

(1) セグメント利益の調整額△2,146百万円には、各報告セグメントに配賦しない全社費用が含まれており、主に報告セグメントに帰属しない販売費及び一般管理費であります。

(2) セグメント資産の調整額21,059百万円には、各報告セグメントに配賦しない全社資産が含まれており、主なものは、当社グループにおける余剰資金(現金及び預金)、事務所設備(建物)であります。

(3) 減価償却費の調整額72百万円は各報告セグメントに配賦しない全社資産に係る減価償却費であります。

(4) 有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額143百万円は、主に全社資産の設備投資額であります。

2.セグメント利益は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。

3.「その他の収益」には、「リース取引に関する会計基準」(企業会計基準第13号 2007年3月30日)に基づく賃貸収入が含まれております。

 

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1) 売上高

本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2) 有形固定資産

本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がいないため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1) 売上高

本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2) 有形固定資産

本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

 

 

(単位:百万円)

顧客の氏名又は名称

売上高

関連するセグメント

野村不動産マスターファンド投資法人

3,803

不動産投資開発事業

 

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年1月1日  至 2024年12月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2025年1月1日  至 2025年12月31日)

該当事項はありません。

 

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年1月1日  至 2024年12月31日)

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

不動産投資開発
事業

不動産コンサルティング事業

不動産マネジメント事業

全社・消去

合計

当期償却額

8

9

18

当期末残高

78

44

122

 

 

当連結会計年度(自 2025年1月1日  至 2025年12月31日)

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

不動産投資開発
事業

不動産コンサルティング事業

不動産マネジメント事業

全社・消去

合計

当期償却額

8

9

18

当期末残高

69

34

104

 

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2025年1月1日  至 2025年12月31日)

該当事項はありません。