2025年8月期有価証券報告書より
  • 社員数
    156名(単体)
  • 平均年齢
    38.5歳(単体)
  • 平均勤続年数
    6.0年(単体)
  • 平均年収
    6,952,000円(単体)

従業員の状況

5 【従業員の状況】

(1) 提出会社の状況

2025年8月31日現在

従業員数

平均年齢

平均勤続年数

平均年間給与

156

38.5歳

6年3ケ月

6,952千円

(10

名)

 

 

(注) 1.平均年齢、平均勤続年数、平均年間給与は、アルバイトスタッフを除いた平均値です。 

2. 当社の事業はウェブメディアと物販を複合的に行う単一セグメントであり、セグメント別の従業員数については記載を省略しています。

3.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の平均雇用人員(各事業所の所定労働時間換算)です。

4.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含めて計算しています。

5.前事業年度に比べ従業員数が14名増加しています。主な理由は、業容の拡大に伴い期中採用が増加したためです。

 

(2) 労働組合の状況

 現在、当社において労働組合は結成されていませんが、労使関係は円満であり、特記すべき事項はありません。

 

(3) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1)

男性労働者の育児休業取得率(%)(注2)

補足説明

33.3

33.3

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。

2. 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則(1991年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。

3.労働者の男女の賃金の差異の記載において、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しています。

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は、以下のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものです。

 

(1) ガバナンス

当社は、中長期的な企業価値の向上の観点から、サステナビリティを巡る課題への対応は経営の重要な課題であると認識しています。サステナビリティに関する重要な課題がある場合には、取締役会において必要な決定を行うこととし、当該決定に基づき対応を行うこととしています。

 

(2) リスク管理

当社は、取締役会においてサステナビリティに関するリスクを含む経営上のリスク管理を総合的に行っています。また、情報セキュリティに関するリスク管理においては、当社の情報セキュリティ活動の推進と対応対策に関する決定を担当する情報安心委員会を2週間に一度開催し、検討・協議しています。協議された方針や課題などは、必要に応じて社内や取締役会へ共有され、適切なリスクマネジメントに向けた対応を行っています。その他のリスク管理においては、リスク発生の可能性と対策について必要に応じて会議体を設置します。

 

(3) 戦略

①サステナビリティに関する戦略

当社は、新しい価値を生み出し、人びとが集う「場」をつくり、「いい時間」を提供するコンテンツを企画、編集、制作、販売する会社であるために、事業の土台となる情報セキュリティの強化やほぼ日に関わるすべての人々の多様性を尊重し、誠実な事業活動を行うことを大切にしています。

一方、当社を取り巻く様々な環境・情勢は日々急激な変化にさらされ、また、サステナビリティに関する企業への要請はより一層複雑化しています。

こうした中で、外部環境の要請に受動的な対応で表面的・画一的な取組みに終始し、本来の当社が目指す姿を置き去りにしないよう、改めてマテリアリティ(重要課題)を分析しました。そして、当社のコンテンツにおけるサステナビリティに対して効果的に取り組み、ひいては当社だけでなく社会に開かれた持続可能性を確立するために4つのテーマを設定しました。

 

(マテリアリティとテーマ)

マテリアリティ

テーマ

ネガティブインパクト

ポジティブインパクト

・クリエイティビティの発揮

「いい時間」を提供するコンテンツの持続的開発

・創作活動の負荷や品質維持の 手間増加

・コンテンツに対する個人攻 撃やハラスメント

・コンテンツのマンネリ化、閉鎖化

・持続的なユーザー拡大

・オープンな企画運営による共感の広がり

・様々なメディア、場、フォーマットの横断展開

・労働安全衛生、ウェルビーイング

クリエイティビティの発揮しやすい職場・環境づくり

・効率化追求による余白(探究時間)の削減、部署やタスク横断の減少

・自社らしさや価値観の固定観念化、多様な働き方や個性の受け入れの停滞

・マネジメントの難化、複雑化

・自身の動機に根差した市場開拓やコンテンツ開発

・多種多様な人材の採用、定着強化

・自主的な環境改善風土の醸成

・情報セキュリティ

・顧客との関係

情報セキュリティ対策の徹底

・サイバーリスクの高度化

・万一の漏えいが、長年築いた信頼関係を瞬時に毀損

・過剰なセキュリティ負荷、システム投資の肥大、クリエイティブ効率の阻害

・ユーザーからの信頼構築、誰でも安心して利用できる場として定着

・適切な権限管理や自動化で運用負荷を低減し業務効率化

 

 

マテリアリティ

テーマ

ネガティブインパクト

ポジティブインパクト

・取引先との関係

・自然資本の保全と有効活用

パートナーシップの醸成

・特定の人物、企画、商品への依存

・期待や方向性の不一致による関係悪化

・契約、知的財産、コンプライアンス管理等のガバナンス複雑化

・レピュテーションやブランドの向上

・目先の利益や近視眼的な行動に陥らず、長期的な視点による関係性の構築

・様々なコンテンツを共に作る一体感の醸成

 

 

(具体的な取組み内容)

各テーマにおいて、当社のコンテンツの根幹を担うクリエイティビティをいかに発揮できるかに軸足を置き、表面的な指標管理にとらわれない自律的な取組みを通じてサステナビリティを実現し、ステークホルダーとの共創社会を築いていきます。

『「いい時間」を提供するコンテンツの持続的開発』では、ほぼ日らしいコンテンツを生み出し続けるクリエイティビティの発揮を目指す姿としています。取組み内容として、創業者の考えや会社が大事にすることを対面で伝える場が定期的に設けられています。加えて、社是や行動指針をはじめとする当社が大切にしている思いや考えが言語化され、コンテンツや書籍など従業員がいつでも触れられるかたちになっており、業務や研修を通じて日常的に共有されることで周知・浸透し、当社が何をしていく企業であるかの理解を深めています。また、特色のある採用コンテンツを通じて求める職務と親和性の高い人材を獲得し、フラットである組織形態により自律的な活躍の場を整えています。

『クリエイティビティの発揮しやすい職場・環境づくり』では、従業員が安心して惜しみなく活躍できる環境の追求を目指す姿としています。「誠実と貢献」の考え方をベースとした自己裁量・自己管理の働き方や、従業員の成長と会社の発展を図るための機会・手法としての人事評価制度、様々な検診や予防対策による充実した健康への取組みにより、従業員一人ひとりの働きやすさを高めています。また、自分自身のインプットやアウトプットに集中できる「インディペンデントデー」や、従業員の有志チーム「公園部」による「あったらいいな」を実現する福利厚生などの環境づくりも充実させています。

『情報セキュリティ対策の徹底』では、ユーザーが安心・安全に利用できるコンテンツ・ストア・アプリ等の運営を目指す姿としています。情報セキュリティ活動の推進と対応・対策に関する決定を担当する情報安心委員会の活動、ISMS認証の取得・更新を通じたリスク管理・改善などの守りを徹底するだけでなく、クリエイティブ活動を阻害しない統制など攻めの対策にも重点を置いています。

『パートナーシップの醸成』では、ほぼ日と一緒に取り組みたい、取り組んでよかったという信頼を積み重ねていくことを目指す姿としています。各種コンテンツにおける多様な作家・IP・ブランドとのコラボレーションの実施、「ほぼ日手帳」を共に制作してきた取組み先と交流の場の「手帳大ミーティング」、「生活のたのしみ展」等のイベントへの出展などを通じて、パートナーとの関係性を高めています。また、様々な地方との関わり、地域活動への参画を通じて、地域社会の一員としての活動を推進しています。

 

②人的資本について

(人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針)

当社では性別、年齢、国籍、価値観などの違いのある人々の多様性が、新たな発想・アイディアとなり、企画・商品を含むあらゆるコンテンツを生み出す源泉となっています。

このことから、社内に異なる経験・技能・属性を反映した多様な視点や価値観が存在することが、会社の継続的な成長を確保する上での強みとなり得るとの認識に立ち採用活動を進めています。また、社内における性別、国籍、新卒や中途採用の区別なく活躍が促進され、多様性の重要さが継続的に社内に浸透するよう人材の育成についても取り組んでいます。

(社内環境整備に関する方針)

当社は従業員が仕事と家庭生活を両立できる、働きやすい職場・環境づくりを目指しています。

多様なニーズやスタイルに合わせるため、その日の業務によって場所を選べるフリーアドレスを採用することで、協働しやすいオフィスづくりを志向しています。また、コアタイムなしのフレックスタイムの導入や、いつでも在宅勤務を含めたリモートワークを出来るインフラの整備を実施しており、女性も男性も、出産や育児、介護などをしながら安心して働き続けられるように、働く場所・時間などの選択肢を増やす取組みを実行しています。

 

(4) 指標及び目標

人材の育成及び社内環境整備に関する方針についての指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績は下記のとおりです。

 

指標

実績(2025年度末)

目標(2028年度末)

管理職に占める女性労働者の割合

33.3

40.0

男性社員の育児休業取得率

33.3

50.0

女性社員の育児休業取得率

100.0

80.0