事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
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売上
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利益
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利益率
最新年度
セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
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国内スシロー事業 | 238,173 | 66.0 | 14,217 | 60.8 | 6.0 |
海外スシロー事業 | 92,138 | 25.5 | 7,194 | 30.8 | 7.8 |
京樽事業 | 23,986 | 6.6 | -350 | -1.5 | -1.5 |
その他事業 | 6,971 | 1.9 | 205 | 0.9 | 2.9 |
調整額合計 | -139 | 0.0 | 2,116 | 9.0 | - |
事業内容
3 【事業の内容】
当社は、持株会社として当社グループの経営方針策定・経営管理を担当しており、当社グループは、当社及び連結子会社20社で構成され、直営方式による回転すし店のチェーン展開を主たる事業としております。
当社グループの事業における位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。
なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。
(国内スシロー事業)
子会社である株式会社あきんどスシローが国内において、回転すし店の「スシロー」を展開しております。
(海外スシロー事業)
子会社であるSushiro Korea, Inc.、Sushiro Taiwan Co., Ltd.、Sushiro GH Singapore Pte. Ltd.、FOOD & LIFE COMPANIES HONG KONG LIMITED、Sushiro GH (Thailand) Ltd.、広州寿司郎餐飲有限公司、深セン寿司郎餐飲有限公司、成都寿司郎餐飲有限公司、北京寿司郎餐飲有限公司、PT. Indonesia Sushiro Restaurantsにおいて、回転すし店の「スシロー」の海外店舗を展開しております。
(京樽事業)
子会社である株式会社京樽において、持ち帰りすし専門店の「京樽」及び寿司職人が寿司を提供する「回転寿司みさき」「海鮮三崎港」等を展開しております。
(その他)
主として子会社である株式会社FOOD & LIFE INNOVATIONSにおいて、寿司居酒屋の「鮨・酒・肴 杉玉」を展開しております。
当社グループの事業の系統図は以下のとおりであります。
(事業系統図)
業績
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、円安の進行に伴うインバウンド需要の増加等により経済活動の緩やかな回復が見られました。一方で、世界的な政情不安や想定以上の円安の長期化に伴う物価上昇により、先行き不透明な状況が続いております。
外食業界におきましても、原材料価格やエネルギー価格等の高騰に加え、慢性的な人手不足等により引き続き厳しい状況が続いております。
このような状況の中、当社グループでは、「変えよう、毎日の美味しさを。広めよう、世界に喜びを。」をVISIONとして、日々の食を美味しくすることで、お客様の生活や人生までゆたかにしたいという願いに向けて、商品開発、店内調理、安心・安全の取り組み及びサービスの向上に取り組んでまいりました。
また、業態別店舗数は以下のとおりであります。
[当社グループ業態別店舗数]
( )内は内数でテイクアウト専門店・FCの店舗数
以上の結果、財政状態及び経営成績の状況は以下のとおりとなりました。
イ.財政状態
(資産)
総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ13,536百万円増加し、365,154百万円となりました。
流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ3,254百万円増加し、74,656百万円となりました。これは主に、棚卸資産が2,547百万円増加したこと等によるものであります。
非流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ10,282百万円増加し、290,499百万円となりました。これは主に、有形固定資産が8,320百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)
負債合計は、前連結会計年度末に比べ8,357百万円増加し、287,317百万円となりました。
流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ648百万円減少し、80,843百万円となりました。これは主に、社債及び借入金が14,998百万円減少したこと及び営業債務及びその他の債務が5,489百万円増加したこと等によるものであります。
非流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ9,005百万円増加し、206,474百万円となりました。これは主に、社債及び借入金が10,562百万円増加したこと等によるものであります。
(資本)
資本合計は、前連結会計年度末に比べ5,179百万円増加し、77,837百万円となりました。これは主に、配当金の支払により2,603百万円、自己株式の取得により7,503百万円それぞれ減少した一方で、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上により14,633百万円増加したこと等によるものであります。
ロ.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上収益361,129百万円(前連結会計年度比19.7%増)、営業利益23,384百万円(前連結会計年度比112.6%増)、税引前利益21,653百万円(前連結会計年度比119.5%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益14,633百万円(前連結会計年度比81.9%増)となり、売上利益共に、連結会計年度として過去最高を更新いたしました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
(国内スシロー事業)
国内スシロー事業につきましては、GO!スシロー40周年「一緒に行こか、回転すしの一歩先へ。」をテーマに、お客様への感謝の想いを還元できるようなフェアと新規顧客獲得に向けたIPコラボを積極的に実施しました。
また、昨年9月より新たな取り組みとして、3店舗にデジタルビジョンと回転レーンを融合させた「デジタル スシロービジョン」、通称「デジロー」を導入し、トライアル運用を実施した結果、客数、客単価、顧客満足度等に向上効果が確認された為、新たに16店舗への「デジロー」の導入を実施し、今期末までに導入店舗は計19店舗となりました。より楽しく、より便利なお食事体験の実現を目指して、お客様に新たな店舗体験を提供しております。
以上の結果、国内スシロー事業の売上収益は238,173百万円(前連結会計年度比15.7%増)、セグメント利益は14,217百万円(前連結会計年度比191.3%増)となりました。
(海外スシロー事業)
7月には中国大陸 天津に「デジタル スシロービジョン」(通称デジロー)を海外で初導入した店舗をオープン。8月には北京に「デジロー」と個室を完備した店舗で初出店し、一時、12時間待ちの行列ができるほどの大盛況となりました。中国大陸では、通期で+13店舗を出店し、不採算の3店舗を閉店。その他の地域では、台湾+8店舗、香港+7店舗、シンガポール+3店舗、タイ+9店舗、インドネシア+4店舗、韓国では都市部 明洞に「デジロー」店舗をオープンし、+1店舗と、新規出店を順調に継続しております。
また、来店客数の維持・拡大に向けて、魅力的な販促・マーケティング施策を各地域で継続的に実施しており、タイでは「中とろ」や「うなぎ」を中心とした「赤皿うなトロ」キャンペーン、香港では創業5周年を記念して、「大切りごま塩めばちまぐろ」や「特大ほたて貝柱」などをご堪能いただける「スシロー五周年創業祭」を開催しました。
以上の結果、海外スシロー事業の売上収益は92,138百万円(前連結会計年度比39.3%増)、セグメント利益は7,194百万円(前連結会計年度比は35.9%増)となりました。
(京樽事業)
京樽事業につきましては、2023年10月1日より、グループ会社である株式会社FOOD & LIFE INNOVATIONSと本社機能を統合し、グループの業務効率化を図るとともに、両社が保有する各種機能・強み・アセットを相互活用することを進めて参りました。
京樽ブランドでは、不採算店舗を戦略的に閉店し厳選出店に切り替えることにより、収益性の改善に努めるとともに、毎回のお買い物がより楽しくなる販促や、ECサイトでの冷凍寿司や常温寿司の販売を継続的に実施いたしました。
みさきブランドでは、店舗オペレーションの効率化を実施すると共に接客の強化を図ることで店舗体験価値の向上に努め収益力の強化を進めて参りました。また、「みさきデー」をはじめ、月に1度のフェアや週替わりでお得な商品を提供する「週替わりの得する祭」、通称「週得祭」を継続して実施いたしました。お客様のワクワク感を醸成する月替わり・週替わりキャンペーンを継続的に実施することで、より安定して収益性を確保できるブランドとしての成長を続けて参りました。
以上の結果、京樽事業の売上収益は23,986百万円(前連結会計年度比1.9%減)セグメント損失は350百万円(前連結会計年度セグメント損失653百万円)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2,533百万円減少し、48,695百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、56,326百万円(前連結会計年度比33.0%増)となりました。
これは主に、税引前利益21,653百万円、減価償却費及び償却費30,760百万円、減損損失2,192百万円の計上及び営業債務及びその他の債務の増加が4,459百万円あった一方で、棚卸資産の増加が2,558百万円、法人所得税の支払額が2,580百万円あったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、24,066百万円(前連結会計年度比34.5%増)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出が19,530百万円あったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、34,322百万円(前連結会計年度比43.8%増)となりました。
これは主に、社債の償還による支出20,000百万円、社債の発行による収入19,494百万円、リース負債の返済による支出が19,716百万円、自己株式の取得による支出が7,504百万円あったこと等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
(1) 仕入実績
当社グループは、最終消費者へ直接販売する飲食業を行っており、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、「生産実績」に代えて「仕入実績」を記載しております。
当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) セグメント間取引については相殺消去しております。
(2) 受注実績
当社グループは、最終消費者へ直接販売する飲食業を行っておりますので、受注実績は記載しておりません。
(3) 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) セグメント間取引については相殺消去しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たっては、連結財務諸表の報告日の資産、負債、収益及び費用の金額に影響を与えるような経営者の見積り及び予測を必要としております。当社は、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、見積り及び予測を行っておりますが、前提条件やその後の環境等に変化がある場合には、実際の結果がこれら見積りと異なる可能性があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
イ.財政状態の分析
財政状態の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 イ.財政状態」に記載しております。
ロ.経営成績の分析
(売上収益・売上総利益)
売上収益は、前連結会計年度に比べ59,382百万円増加(前連結会計年度比19.7%増)し、361,129百万円となりました。これは主に、国内34店舗及び海外50店舗の新規出店を行ったこと等によるものであります。
売上原価は、155,796百万円となり、売上原価率は前連結会計年度に比べ1.3ポイント低下し43.1%となりました。これは国内スシロー事業において行った価格改定の影響等によるものであります。
この結果、売上総利益は、前連結会計年度に比べ37,816百万円増加(前連結会計年度比22.6%増)し、205,334百万円となりました。
(販売費及び一般管理費・その他の収益・その他の費用・営業利益)
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ27,411百万円増加(前連結会計年度比18.0%増)し、179,848百万円となりました。これは主に、店舗数の増加に伴う人件費及び減価償却費及び償却費が増加したこと等によるものであります。
その他の収益は、前連結会計年度に比べ229百万円減少(前連結会計年度比17.5%減)し、1,084百万円となりました。また、その他の費用は、前連結会計年度に比べ2,208百万円減少(前連結会計年度比40.9%減)し、3,186百万円となりました。これは主に、前連結会計年度に比べ減損損失が2,783百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、営業利益は、前連結会計年度に比べ12,383百万円増加(前連結会計年度比112.6%増)し、23,384百万円となりました。
(金融収益・金融費用・持分法による投資損益・親会社の所有者に帰属する当期利益)
金融収益は、前連結会計年度に比べ136百万円増加(前連結会計年度比41.9%増)し、461百万円となりました。これは主に、前連結会計年度に比べ為替差益が99百万円増加したこと等によるものであります。また、金融費用は、前連結会計年度に比べ677百万円増加(前連結会計年度比44.8%増)し、2,191百万円となりました。これは主に、前連結会計年度に比べ支払利息が676百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ6,589百万円増加(前連結会計年度比81.9%増)し、14,633百万円となりました。
(経営成績に重要な影響を与える要因の分析について)
当社グループの売上及び費用は、経済情勢、他社との競合、消費者の嗜好の変化、食材価格、水道光熱費、新規出店、不動産賃料、自然災害、人件費等による影響を受けます。これらの変動要因が発生し、当社グループが適切に対応できなかった等の場合は、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える他の要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。
③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
イ.資本の財源
当社グループは、設備投資や運転資金のために、最適な資金確保と流動性の保持及び健全な財政状態を維持することを財務方針としております。
資金の流動性については、現金及び現金同等物に加え、銀行とコミットメントライン契約を締結しており、成長を維持するために必要とされる十分な流動性を確保していると考えております。
ロ.資金の流動性の分析
資金の流動性の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
セグメント情報
5.セグメント情報
(1) 報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、主に事業別のセグメントから構成されております。
各報告セグメントに含まれる主要ブランドは以下のとおりであります。
(2) 報告セグメント売上収益及び業績
当社グループの報告セグメントによる売上収益及び業績は以下のとおりです。
前連結会計年度(自 2022年10月1日 至 2023年9月30日)
(注) 1.セグメント利益又は損失は連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
2.セグメント利益又は損失の調整額1,861百万円には、主にセグメント間取引消去及び各報告セグメントに配分していない全社損益が含まれております。
当連結会計年度(自 2023年10月1日 至 2024年9月30日)
(注) 1.セグメント利益又は損失は連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
2.セグメント利益又は損失の調整額2,116百万円には、主にセグメント間取引消去及び各報告セグメントに配分していない全社損益が含まれております。
(3) 製品及びサービス別に関する情報
当社グループは単一の製品及びサービスを販売しているため、製品及びサービス別の売上収益の記載を省略しております。
(4) 地域別に関する情報
外部顧客からの国内売上収益が連結損益計算書の売上収益の大部分を占めるため、地域別の売上収益の記載を省略しております。
また、日本国内の非流動資産の帳簿価額は、連結財政状態計算書の非流動資産の大部分を占めるため、地域別の非流動資産の記載を省略しております。
(5) 主要な顧客に関する情報
当社グループの売上収益の10%以上を占める単一の外部顧客は存在しないため、記載を省略しております。