2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

ワコール事業(国内) ワコール事業(海外) ピーチ・ジョン事業 その他
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
ワコール事業(国内) 88,227 47.3 18,791 94.5 21.3
ワコール事業(海外) 80,611 43.2 488 2.5 0.6
ピーチ・ジョン事業 11,379 6.1 149 0.7 1.3
その他 6,252 3.4 449 2.3 7.2

3【事業の内容】

 当社の企業集団は、持株会社(当社)1社、子会社46社及び関連会社7社で構成され、インナーウェア(主にファンデーション、ランジェリー及びナイトウェア)、アウターウェア、スポーツウェア、その他の繊維製品及び関連製品の製造、卸売及び製品の消費者への小売を主な事業としており、さらにその他の事業として、飲食・文化・サービス等の事業を展開しております。

 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

   当社グループの事業に関わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。

(1)ワコール事業(国内)

 ワコール事業(国内)に属する会社は、当社及び国内子会社8社であります。

国内子会社のうち㈱ワコールは、上記製品の企画・デザインと原材料調達を行い、国内外の縫製会社及びその他の協力工場から仕入れた半製品の検査を経て製品化し、国内百貨店、量販店及びその他一般小売店、また直営店舗、Eコマース(EC)サイトや国内外の販売会社を通じて、それぞれ最終消費者へ供給しております。縫製会社は㈱ワコールマニュファクチャリングジャパン等2社あり、いずれも㈱ワコールから原材料の供給を受けてインナーウェア、スポーツウェアの縫製加工を行い、半製品を㈱ワコールへ納入しております。販売会社は㈱ウンナナクール、㈱ランジェノエルがあり、主としてインナーウェア、アウターウェアの製品の販売を行っております。

(2)ワコール事業(海外)

 ワコール事業(海外)に属する会社は、海外子会社及び関連会社併せて38社であります。

海外子会社は北中米地区9社、欧州地区に7社、アジア・オセアニア地区に16社、計32社あります。海外関連会社はアジア地区に6社あります。

北中米地区の子会社9社のうちWACOAL DOMINICANA CORP.はインナーウェアの縫製会社で、製品を米国の製造・販売会社であるWACOAL AMERICA,INC.に納入しており、WACOAL AMERICA,INC.はこれら製品を現地の百貨店、専門小売店及びECサイトを通じて最終消費者へ供給しております。また、販売会社であるEVEDEN INC.は主としてWACOAL LANKA(PRIVATE) LTD.、WACOAL EMEA LTD.から供給を受けたインナーウェア等の製品を販売しております。

欧州地区の子会社7社のうちWACOAL EMEA LTD.は主としてWACOAL LANKA(PRIVATE) LTD.から供給を受けたインナーウェア等の製品を主に英国の百貨店、専門小売店等を通じて最終消費者へ販売しております。BRAVISSIMO LTD.は主にグループ外から仕入れた製品の販売を行っております。

アジア・オセアニア地区の子会社2社と関連会社4社は、製造・販売会社で、製品をそれぞれ現地の百貨店、専門小売店等を通じて最終消費者へ供給するとともに、一部を㈱ワコール及びアジアの販売会社に供給しております。販売会社は、WACOAL SINGAPORE PRIVATE LTD.、EVEDEN ISRAEL LTD.等子会社6社と関連会社1社であり、主としてグループ内より供給を受けたインナーウェアの製品をそれぞれ現地の百貨店、専門小売店、直営店舗を通じて最終消費者へ供給しております。残り8社の子会社のうち、4社はインナーウェアの縫製会社で、2社は原材料製造会社、1社はアジア地区における子会社・関連会社向けの材料調達等、1社は投資会社で現地のインナーウェア等の製造・販売子会社及び関連会社への投資をしております。

(3)ピーチ・ジョン事業

 ピーチ・ジョン事業に属する会社は、国内子会社及び海外子会社併せて3社であります。

国内子会社1社、海外子会社2社は、すべて販売会社であり、㈱ピーチ・ジョンは主にグループ外から仕入れた製品の販売を行っております。

(4)その他

 その他に属する会社は、国内子会社3社、国内関連会社1社併せて4社であります。

国内子会社3社のうち、㈱Aiは主にグループ外から仕入れた製品の販売を行っております。残り2社はその他の繊維関連及び不動産賃貸業、その他の事業を行っております。

 以上の子会社及び関連会社の概要を図で示すと次頁のとおりであります。

 

無印:連結子会社

 ※ :持分法適用会社

 

業績状況

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要及び経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績

(単位:百万円)

 

2025年3月期

実績

2026年3月期

実績

前期比

 

増減額

増減率

売上収益

173,896

171,510

△2,386

△1.4%

 

売上原価

76,452

73,279

△3,173

△4.2%

 

売上総利益

97,444

98,231

+787

+0.8%

 

販売費及び一般管理費

100,881

98,692

△2,189

△2.2%

事業損失(△)

△3,437

△461

+2,976

 

その他の収益

11,211

24,080

+12,869

+114.8%

 

その他の費用

4,486

3,742

△744

△16.6%

営業利益

3,288

19,877

+16,589

+504.5%

 

金融収益

2,170

2,075

△95

△4.4%

 

金融費用

591

785

+194

+32.8%

 

持分法による投資損益(△損失)

813

△1,514

△2,327

税引前利益

5,680

19,653

+13,973

+246.0%

親会社の所有者に帰属する当期利益

7,218

13,124

+5,906

+81.8%

 

 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)における景況は、国内は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果を背景に緩やかな回復が期待される一方で、中東情勢の緊迫化や米国の通商政策の動向、金融資本市場の変動等により先行き不透明な状況となりました。海外においては、米国は景気の拡大基調が緩やかに継続したものの、エネルギー価格の高騰や供給制約に伴う物価上昇リスクなどを背景に、足元では個人消費の鈍化が見られるなど、景気の拡大ペースが低下しました。欧州は、輸出関連分野を中心に持ち直しの動きが見られたものの、エネルギー価格の高騰が逆風となり、その動きは緩やかなものに留まりました。中国では、政策効果により一部で回復の動きが見られるものの、個人消費はやや回復が遅れています。このように、当社グループを取り巻く経済状況は地域ごとにばらつきがありました。

 このような環境において、当社グループは、引き続き「収益力の改善に向けたビジネスモデル改革」、「“VISION2030”達成に向けた成長戦略」、「ROICマネジメントの導入」、「アセットライト化の推進」に取り組みました。国内では、中核ブランドの「WACOAL(ワコール)」は一部施策の効果が発現し下期以降に回復基調に転じたほか、高価格帯ブランドの「Salute(サルート)」は顧客投票によって選ばれた復刻ラインが好調に推移する等、前期を大幅に上回り、商品戦略やプロモーション戦略の成果が見え始めました。また、コンディショニングウェアの「CW-X(シーダブリュー・エックス)」は、大谷翔平選手の着用による露出拡大が奏功し、アームサポーターが大きく伸長する等、好調を維持しました。また、顧客戦略の一環として2025年7月に自社EC上で提供を開始した「わたしに合うブラ診断」の利用者は2026年3月末時点で累計50万人を突破し、多くのお客様へのパーソナライズされた購買体験の提供を実現しております。海外では、2025年6月に発生した物流倉庫火災の影響を受けた英国のBravissimo Group Limited(以下、Bravissimo Group)において、物流体制の早期復旧に努め、2025年9月に自社ECにおける出荷を順次再開し、2026年2月には当該物流倉庫を完全復旧しました。また、米国における売上拡大と大きいサイズ市場のシェア獲得及び収益性の改善を目指し、2026年3月30日にワコールインターナショナル(米国)の子会社Wacoal Direct Corp.を通じGlamorise Foundations, Inc.(以下、Glamorise社)の買収を決定しました。Glamorise社はプラスサイズ領域に特化したブランドであり、ワコールインターナショナル(米国)とは異なるポジションを有します。また、売上の大部分をECチャネルが占めており、米国におけるEC事業の加速を実現します。なお、本件買収が当期の連結業績に与える影響は軽微であります。そのほか、新京都ビルの売却や自己株式の取得等、継続的に資産効率の向上に取り組みました。

 売上収益については、主要国におけるレディスインナーウェア等の販売の伸び悩みに加え、前期から当期にかけて事業ポートフォリオを見直し、一部の不採算事業を売却した結果、当期への減収影響が生じました。利益面については、不採算事業の対処やBravissimo Groupの買収に伴う小売売上比率の上昇により売上総利益率が改善したほか、各社においてコストコントロールを実施しました。なお、営業利益については、前述の新京都ビル等の固定資産売却益(195億45百万円)が寄与した一方、主力チャネルの成長鈍化、米国関税やインフレによる販管費の増加に伴う利益率の圧迫を踏まえ、ワコールヨーロッパに係るのれんの使用価値を再評価し、減損損失(10億6百万円)を計上しました。

 以上の結果、当連結会計年度の連結売上収益は1,715億10百万円(前期比1.4%減)、事業利益は4億61百万円の事業損失(前期は34億37百万円の事業損失)、営業利益は198億77百万円(前期比504.5%増)、税引前利益は196億53百万円(前期比246.0%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は131億24百万円(前期比81.8%増)となりました。

 なお、当該期間の為替換算レートは、1米ドル=150.77円(前期152.58円)、1英ポンド=202.10円(同194.61円)、1中国元=21.25円(同21.10円)です。

 

 報告セグメントの経営成績を示すと次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

2025年3月期

2026年3月期

前期比

 

 

実績

構成比

実績

構成比

増減額

増減率

売上収益合計

173,896

100.0%

171,510

100.0%

△2,386

△1.4%

 

ワコール事業(国内)

87,828

50.5%

87,723

51.2%

△105

△0.1%

 

ワコール事業(海外)

67,237

38.7%

68,468

39.9%

+1,231

+1.8%

 

ピーチ・ジョン事業

10,469

6.0%

11,144

6.5%

+675

+6.4%

 

その他

8,362

4.8%

4,175

2.4%

△4,187

△50.1%

 

(単位:百万円)

 

 

2025年3月期

2026年3月期

前期比

 

 

実績

売上比

実績

売上比

増減額

増減率

営業利益(△損失)

3,288

1.9%

19,877

11.6%

+16,589

+504.5%

 

ワコール事業(国内)

2,970

3.4%

18,791

21.4%

+15,821

+532.7%

 

ワコール事業(海外)

419

0.6%

488

0.7%

+69

+16.5%

 

ピーチ・ジョン事業

△266

149

1.3%

+415

 

その他

165

2.0%

449

10.8%

+284

+172.1%

 

① ワコール事業(国内)

 当連結会計年度は、ブランドや事業、チャネルごとに強弱が入り混じる結果となりました。中核事業会社である㈱ワコールにおいては実店舗の閉店や来店客数の減少などの影響を受けたものの、EC事業の伸長や、一部のブランドの商品・プロモーション戦略等の奏功により売上収益は前期を上回りました。一方、販売会社である㈱ウンナナクールや㈱ランジェノエルの低調が響き、セグメント全体では前期を下回る結果となりました。

 ブランド別では、プロモーションを強化し展開店舗を拡大した「CW-X」や、ノンワイヤーブラを中心に据える「GOCOCi(ゴコチ)」、シンクロブラトップが好調を維持する「Wing(ウイング)」に加え、高価格帯ブランドの「Salute」が前期を超える水準で推移し、前期にリブランディングを実施した「WACOAL」についても、下期以降に回復基調に転じました。さらに、スパイラル事業においても、新規出店の好調が寄与し売上が伸長しました。一方、直営店を中心に展開する「AMPHI(アンフィ)」、㈱ウンナナクール、㈱ランジェノエルに加え、百貨店を中心に展開するナイトウェア類については店舗閉店や売場縮小、来店客数減少の影響を受けて販売が伸び悩みました。

 チャネル別では、実店舗については、得意先の閉店影響は縮小傾向にあるものの、来店客数減少の影響が大きく、低調に推移しました。他方、ECについては、自社EC・他社ECともに堅調な成長を継続しており、実店舗の苦戦を補っております。

 これらの結果、当該セグメントの売上収益は877億23百万円(前期比0.1%減)となりました。営業利益は、新京都ビル等の固定資産売却益の計上が寄与したことから、187億91百万円(前期比532.7%増)と大幅な増益となりました。

 

② ワコール事業(海外)

 ワコールインターナショナル(米国)は、実店舗の市場縮小に加え、EC事業の成長が想定を下回り、売上収益は前期を下回りました。チャネル別では、百貨店において大手得意先の閉店影響により厳しい状況が継続しました。ECについては、消費者への販売自体は堅調であったものの、主要ECプラットフォームにおいて厳しい仕入抑制を受け、納品は低調に推移しました。なお、主要生産拠点であるドミニカからのブラジャーの輸入に係る関税率が2026年2月末以降に0%へと変更されたため、関税による原価高騰の影響は2月末以降縮小傾向となりました。

 ワコールヨーロッパは、2024年9月に買収したBravissimo Groupの売上が寄与し、売上収益は前期を上回りました。なお、2025年6月に発生した物流倉庫における火災により、収益へのマイナス影響がありましたが、当該倉庫には火災保険を付保しており、在庫や建物等の現物損失に加え、出荷停止や在庫不足に伴う逸失利益等についても保険金により大部分が補填されました。

 中国ワコールは、消費者の価格感応度の高まりにより、実店舗・ECともに依然として厳しい状況が継続しました。店舗イメージの刷新に向けた改装や、利益率の改善及びブランド価値訴求を目的としたプロパー販売の推進などに取り組み、一部成果が見られたものの、施策効果の発現には至らず、売上は前期を下回りました。

 これらの結果、当該セグメントの売上収益は684億68百万円(前期比1.8%増)となりました。営業利益は、Glamorise社の買収に係る一時費用及びワコールヨーロッパに係るのれんの減損損失を計上し、4億88百万円(前期比16.5%増)となりました。

 

③ ピーチ・ジョン事業

 当連結会計年度は、前期に引き続き新規顧客の獲得強化に重点を置いたコミュニケーション施策や商品戦略が奏功し、ECを中心に全てのチャネルで売上が伸長しました。商品面では、定番商品の「ナイスバディブラ」シリーズが全体をけん引したほか、秋冬シーズンにタレントを起用した「リボンモチーフブラ」やナイトウェア等も堅調に拡大しました。また、セール販売についても好調に推移し、全体を下支えしました。

 これらの結果、当該セグメントの売上収益は111億44百万円(前期比6.4%増)となりました。営業利益は、1億49百万円(前期は2億66百万円の営業損失)となりました。

 

④ その他

 当連結会計年度における当該セグメントの売上収益は、七彩、ルシアンの連結除外が影響し、41億75百万円(前期比50.1%減)となりました。一方、連結子会社における一部事業の譲渡益が寄与し、営業利益は、4億49百万円(前期比172.1%増)と大幅な増益となりました。

 

(参考)主要子会社の売上収益・営業利益(△損失)

(単位:百万円)

売上収益

2025年3月期

2026年3月期

前期比

実績

構成比

実績

構成比

増減額

増減率

 

ワコール

82,369

47.4%

82,998

48.4%

+629

+0.8%

 

ワコールインターナショナル(米国)

24,917

14.3%

22,952

13.4%

△1,965

△7.9%

 

ワコールヨーロッパ

25,201

14.5%

30,829

18.0%

+5,628

+22.3%

 

中国ワコール

9,085

5.2%

7,481

4.4%

△1,604

△17.7%

 

ピーチ・ジョン

10,469

6.0%

11,144

6.5%

+675

+6.4%

※外部売上収益のみを記載しております。

(単位:百万円)

営業利益(△損失)

2025年3月期

2026年3月期

前期比

実績

売上比

実績

売上比

増減額

増減率

 

ワコール

6,180

7.5%

18,549

22.3%

+12,369

+200.1%

 

ワコールインターナショナル(米国)

681

2.7%

△335

△1,016

 

ワコールヨーロッパ

857

3.4%

2,180

7.1%

+1,323

+154.4%

 

中国ワコール

△1,844

△853

+991

 

ピーチ・ジョン

△266

149

1.3%

+415

 

(2)財政状態

 当連結会計年度末における総資産は、現金及び現金同等物が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比して195億70百万円増加し、2,923億15百万円となりました。

 負債は、借入金や営業債務及びその他の債務が減少したものの、未払法人所得税や繰延税金負債が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比して22億45百万円増加し、798億70百万円となりました。

 親会社の所有者に帰属する持分は、新京都ビルの売却により利益剰余金が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比して175億51百万円増加し、2,095億98百万円となりました。

 以上の結果により、当連結会計年度末における親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末に比して1.3ポイント増加し、71.7%となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比して207億51百万円増加し、441億70百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、当期利益129億41百万円に減価償却費及び償却費や法人所得税費用などによる調整を加えた金額に対して、資産及び負債の増減などによる調整を行った結果、84億87百万円の収入(前期に比し35億22百万円の収入増)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産等の売却などにより、360億97百万円の収入(前期に比し267億15百万円の収入増)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得などにより、262億86百万円の支出(前期に比し33億34百万円の支出増)となりました。

 

(4)生産、受注及び販売の実績

①生産実績

 当連結会計年度の生産実績を報告セグメントごとに示すと、次のとおりであります。なお、ピーチ・ジョン事業については、すべて販売会社のため該当事項はありません。また、その他のセグメントについては、生産実績を定義することが困難であるため「生産実績」は記載しておりません。

報告セグメントの名称

金額(百万円)

前期比(%)

ワコール事業(国内)

33,374

94.4

ワコール事業(海外)

17,423

95.9

合計

50,797

94.9

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.生産実績の金額は製造原価によっております。

 

②受注実績

 当社グループは、主として販売計画に基づいた生産を行っております。一部の商品では受注生産を行っておりますが、受注高及び受注残高の金額に重要性がないため、記載を省略しております。

 

③販売実績

 当連結会計年度の販売実績を報告セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

報告セグメントの名称

金額(百万円)

前期比(%)

ワコール事業(国内)

87,723

99.9

ワコール事業(海外)

68,468

101.8

ピーチ・ジョン事業

11,144

106.4

その他

4,175

49.9

合計

171,510

98.6

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.その他の販売実績が減少したのは、主に㈱ルシアン株式の譲渡により同社を連結の範囲から除外したことによるものであります。

3.総販売実績に対し10%以上に該当する販売先はありません。

 

(5)資本の財源及び資金の流動性

 当社グループの資金の流動性は、主に営業活動による純現金収入によります。営業活動による純現金収入により、外部からの多額の借入や、その他の資金調達手段に頼らずに、大部分の運転資金の確保や設備投資、配当金の支払が可能となっております。ただし、金融機関に借入枠は設けており、2026年3月31日現在の借入枠の合計は521億円、借入枠を設けている借入金の残高は119億22百万円となっており、主な残高の内訳としては当社が77億80百万円、WACOAL EUROPE LTD.が33億88百万円となっております。

 これらの借入枠の期限は、ほとんどが自動的に更新されるものであり、現状更新を妨げるような事象は発生していないと考えております。仮にいずれかの子会社において借入が不可能になったとしても、グループの各社から資金を供給することが可能であると考えております。また、資金需要について大きな季節変動はありません。

 また、子会社からの親会社への配当に係る規制は特に無いと考えております。

 今後も目的や収益性を厳格に見積もることで、資金の流動性を確保していきます。

 

①設備投資

  「第3 設備の状況 1 設備投資等の概要」に記載しております。

 

②キャッシュ・フロー

「(3)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

(6)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、IFRS会計基準に準拠して作成されております。これらの連結財務諸表の作成にあたっては、当社グループは重要な見積りや仮定を行う必要があります。

 なお、重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。

 

セグメント情報

6.セグメント情報

(1)報告セグメントの概要

 当社グループの報告セグメントは、ワコール事業(国内)、ワコール事業(海外)及びピーチ・ジョン事業であります。当社グループの報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

 なお、各報告セグメントは、以下の製造・販売を行っております。

報告セグメント

主要な製品

ワコール事業(国内)

インナーウェア(ファンデーション、ランジェリー、ナイトウェア)、アウターウェア、スポーツウェア、その他の繊維関連商品他

ワコール事業(海外)

インナーウェア(ファンデーション、ランジェリー、ナイトウェア)、アウターウェア、スポーツウェア、その他の繊維関連商品他

ピーチ・ジョン事業

インナーウェア(ファンデーション、ランジェリー、ナイトウェア)、その他の繊維関連商品他

 

(2)報告セグメントに関する情報

 報告セグメントの会計方針は、注記「3.重要性がある会計方針」で記載している当社グループの会計方針と同一であります。

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

(注)1

調整額

(注)3

連結

 

ワコール

事業

(国内)

ワコール

事業

(海外)

ピーチ・

ジョン

事業

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客に対する売上収益

(注)2

87,828

67,237

10,469

165,534

8,362

173,896

セグメント間の内部売上収益

420

12,183

140

12,743

3,347

△16,090

合計

88,248

79,420

10,609

178,277

11,709

△16,090

173,896

セグメント利益(△損失)(注)4

2,970

419

△266

3,123

165

3,288

セグメント資産

223,859

105,720

12,378

341,957

3,516

△72,728

272,745

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

6,029

4,455

1,261

11,745

117

11,862

減損損失

2,290

29

50

2,369

2,369

持分法による投資の減損損失

15

15

15

資本的支出

2,115

1,073

505

3,693

182

3,875

(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであります。主な収益は、インナーウェア(ファンデーション、ランジェリー)、アウターウェア、スポーツウェア、その他の繊維関連製品他であります。

2.外部顧客に対する売上収益には、顧客との契約から生じた収益及びその他の源泉から生じた収益が含まれております。その他の源泉から生じた収益は、主にリースに関する収益であります。

3.調整額は、セグメント間取引消去金額であります。

4.セグメント利益(△損失)の合計については、連結損益計算書の営業利益と一致しております。なお、営業利益から税引前利益までの調整については、連結損益計算書に記載のとおりであります。

5.セグメント間取引は、原価に利益を加算した金額で行われております。

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

(注)1

調整額

(注)3

連結

 

ワコール

事業

(国内)

ワコール

事業

(海外)

ピーチ・

ジョン

事業

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客に対する売上収益

(注)2

87,723

68,468

11,144

167,335

4,175

171,510

セグメント間の内部売上収益

504

12,143

235

12,882

2,077

△14,959

合計

88,227

80,611

11,379

180,217

6,252

△14,959

171,510

セグメント利益(注)4

18,791

488

149

19,428

449

19,877

セグメント資産

237,129

114,608

12,247

363,984

3,856

△75,525

292,315

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

5,033

4,656

1,113

10,802

367

11,169

減損損失

144

1,030

10

1,184

6

1,190

持分法による投資の減損損失

2,054

2,054

2,054

資本的支出

2,980

1,094

54

4,128

1

4,129

(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであります。主な収益は、インナーウェア(ファンデーション、ランジェリー)、アウターウェア、スポーツウェア他であります。

2.外部顧客に対する売上収益には、主に顧客との契約から生じた収益が含まれております。

3.調整額は、セグメント間取引消去金額であります。

4.セグメント利益の合計については、連結損益計算書の営業利益と一致しております。なお、営業利益から税引前利益までの調整については、連結損益計算書に記載のとおりであります。

5.セグメント間取引は、原価に利益を加算した金額で行われております。

 

(3)製品及びサービスに関する情報

 製品及びサービスごとの外部顧客に対する売上収益は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

インナーウェア

 

 

 ファンデーション・ランジェリー

141,634

140,468

 ナイトウェア

6,401

6,082

 リトルインナー

613

559

小計

148,648

147,109

アウターウェア・スポーツウェア等

14,369

15,620

レッグニット

1,471

1,513

その他の繊維製品及び関連製品

5,587

4,291

その他

3,821

2,977

合計

173,896

171,510

 

(4)地域別に関する情報

 売上収益及び非流動資産の地域別内訳は以下のとおりであります。

外部顧客への売上収益

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

日本

105,560

101,953

アジア・オセアニア

20,046

17,590

欧米

48,290

51,967

合計

173,896

171,510

(注)1.売上収益は連結会社の所在地を基礎とし分類したものであります。

2.欧米のうち、米国における前連結会計年度及び当連結会計年度の売上収益は、それぞれ30,175百万円及び28,087百万円であり、英国における前連結会計年度及び当連結会計年度の売上収益は、それぞれ11,578百万円及び16,442百万円であります。

 

非流動資産

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2025年3月31日)

当連結会計年度

(2026年3月31日)

日本

47,031

38,153

アジア・オセアニア

5,423

5,283

欧米

33,034

32,559

合計

85,488

75,995

(注)1.非流動資産は、資産の所在地によっており、金融商品、繰延税金資産及び退職給付に係る資産を含んでおりません。

2.欧米のうち、英国における前連結会計年度及び当連結会計年度の非流動資産は、それぞれ24,722百万円及び24,860百万円であります。

 

(5)主要な顧客に関する情報

 外部顧客への売上収益のうち、連結損益計算書の売上収益の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。