2024年6月期有価証券報告書より
  • 社員数
    113名(単体) 1,491名(連結)
  • 平均年齢
    40.5歳(単体)
  • 平均勤続年数
    5.3年(単体)
  • 平均年収
    6,563,000円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2024年6月30日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

デジタルマーケティング事業

547

( 95)

データマーケティング事業

500

( 88)

インサイト事業

342

( 30)

全社(共通)

102

(  3)

合計

1,491

(216)

 

(注) 1.従業員数は、就業人員数を表示しております。

2.従業員数欄の(  )内は外数であり、年間の臨時従業員平均人員数であります。

3.臨時従業員には、人材派遣会社からの派遣社員、アルバイトを含みます。

4.全社(共通)は、経理及び人事等管理部門の従業員であります。

5.前連結会計年度末に比べ従業員数が222名増加しております。主として、新たに株式を取得した株式会社クリエイティブリソースインスティチュートを連結子会社としたことによるものであります。

 

(2) 提出会社の状況

2024年6月30日現在

従業員数(人)

平均年齢(才)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

113

(   4)

40.5

5.3

6,563

 

 

セグメントの名称

従業員数(人)

データマーケティング事業

7

(  1)

インサイト事業

4

(  -)

全社(共通)

102

(  3)

合計

113

(  4)

 

(注) 1.従業員数は、就業人員数を表示しております。

2.従業員数欄の( )内は外数であり、年間の臨時従業員平均人員数であります。

3.臨時従業員には、人材派遣会社からの派遣社員、アルバイトを含みます。

4.平均勤続年数は、当社グループにおける在籍期間を通算しております。

5.平均年間給与は、臨時従業員を除く従業員の賞与及び基準外賃金を含んでおります。

6.全社(共通)は、経理及び人事等管理部門の従業員であります。

7.前事業年度末に比べ従業員数が13名増加しております。主として、連結子会社からの出向又は転籍によるものであります。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 ① 提出会社

当事業年度

管理職に占める

女性労働者

の割合(%)

(注2)

男性労働者の

育児休業

取得率(%)

(注3)

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注2)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

     6.3

    (26.8)

100.0

53.2

54.2

-

 

(注) 1.当社におきまして、管理職とは、マネージャー職以上のライン管理職としております。

2.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。なお、下段には当社グループ内における人材管理上の職位「プロフェッショナルマネージャー」相当の従業員数を含んだ比率を記載しております。

3.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

 ② 主要な連結子会社(注1)

当事業年度

名称

管理職に

占める

女性労働者

の割合(%)

(注3)

男性労働者の

育児休業

取得率(%)

(注4)

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注3)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

㈱クロス・マーケティング

   20.3

  (26.3)

80.0

76.2

80.4

95.4

㈱エクスクリエ

   10.0

  (29.8)

75.0

71.5

72.2

99.9

 

(注) 1.当社グループの主要子会社を集計対象とした一部数値につきましては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (3)指標及び目標」に記載しておりますので併せてご参照ください。

2.当社におきまして、管理職とは、マネージャー職以上のライン管理職としております。

3.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。なお、下段には当社グループ内における人材管理上の職位「プロフェッショナルマネージャー」相当の従業員数を含んだ比率を記載しております。

4.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

 

(1)ガバナンス及びリスク管理

企業の継続的な成長と社会課題の解決による持続可能な社会の実現を同時に目指す「サステナビリティ経営」の重要性が高まる中、全社横断的にサステナビリティへの取り組みを推進・強化し、中長期的な企業価値向上に繋げていくことを目的として、2023年5月に「サステナビリティ委員会」を設置いたしました。本委員会は、代表取締役社長を委員長とし、委員長が指名する役員・従業員によって構成されます。本委員会は、当社グループのサステナビリティに関する基本方針の策定、マテリアリティ(重要課題)の特定、目標の設定や達成に向けた施策の検討、進捗管理、達成状況の評価等を行っております。また、定期的に取締役会へ報告・提言を行っております。

当社グループでは、リスクマネジメント委員会において統括的な関係会社全体のリスク管理を行っております。当社および関係会社に関して洗い出されたリスクについて重要度を判定し、当該リスクへの対策を実施しております。また、経営判断に関するリスクについて、必要に応じ外部専門家等の意見を求めながら取締役会において十分に議論を尽くし、意思決定を行っております。

また、サステナビリティに係るリスク及び機会の識別、優先的に対応すべきリスク及び機会の絞り込みについては、リスクマネジメント委員会と連携しながら、サステナビリティ委員会にて検討し、当社グループに与える財務的影響、当社グループの活動が環境・社会に与える影響、発生可能性などを議論してまいります。

 


 

(2)戦略

当社グループの経営の基本方針、目標とする経営指標、中長期的な経営戦略は、前述「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」のとおりです。

その中で、当社グループのサステナビリティへの取り組みに関して、2023年7月18日の取締役会において決議し、同日に公表した基本方針は次のとおりです。

 

サステナビリティ基本方針

 

 当社グループは、企業理念「未来をつくろう Discover Something New.」、およびビジョン「やればいいじゃん! Just go for it!」を掲げ、当社グループの事業活動を通じて、持続可能な社会の実現に向けた課題の解決に貢献してまいります。

 また、私たちは国際連合が採択した持続可能な開発目標(SDGs)の趣旨に賛同しております。私たちの取り組みが17のゴール達成の一助となるよう、グループ全体でサステナビリティ活動を推進してまいります。

 

 

この基本方針のもと、ステークホルダー及び当社グループの持続的な成長のために対応すべき重要度の高い課題(マテリアリティ)を分析・評価し、環境、社会、ガバナンスおよび当社のビジネスの4つのカテゴリーごとに特定するとともに、カテゴリーごとの取り組みに関する基本的な考え方を設定いたしました。

カテゴリー

マテリアリティ

(重要課題)

取組に関する基本的考え方

環境

Environment

・気候変動への対応をはじめとした広範な地球環境の保全

当社グループは、事業活動を通じて生活者やお客さま企業の地球環境保全に向けたイノベーションを後押しするとともに、私たち自身が消費するエネルギーを抑制し、気候変動などの広範な環境問題の解決に貢献してまいります。

社会

Social

・人的資本の充実

・多様性、公平性、包摂性(DE&I)の向上

・産学官/幅広いパートナーとの連携による社会貢献活動の推進

当社グループの事業活動において、人材こそが付加価値創出のための最も重要な資本であると認識しております。このため、世界中から多様で高度な専門性を持つ人材を結集し、育成し、活躍の場を提供することが重要と考えております。

また、持続可能な社会の実現に貢献するため、パートナーとの連携による取り組みを推進してまいります。

ガバナンス

Governance

・コーポレートガバナンス機能、内部管理体制の拡充化

・リスクマネジメント、情報セキュリティ、プライバシー保護の更なる強化

・ステークホルダーへの適切な情報開示と対話の促進

当社グループの持続的成長には、海外の拠点、子会社を含むグループ全体におけるコーポレートガバナンス機能、内部管理体制の強化が不可欠であると認識しております。

また、当社グループの成長は、関連法令・規制を遵守した上での健全で公正な取引に立脚したものでなければならないと考えております。

ビジネス

Business

・経済的成長とサステナビリティ活動の両立

当社グループの祖業である生活者調査とそこから創出される様々な新しいビジネスは、持続可能な社会の実現に向けた課題解決のための取り組みと両立することができると考えております。

このため、持続可能な社会の実現に向けた課題解決に関わるサービス収益について、その内容の発展と成長を推進してまいります。

 

また、気候変動につきましては、「気候変動への対応をはじめとした広範な地球環境の保全」をマテリアリティにしております。当社グループにおける気候変動のリスクと機会は、以下のとおりであります。

区分

発生時期(※)

主な影響

影響度

移行
リスク

政策・法規制リスク

短~中期

・炭素税等、温室効果ガス排出を抑制する政策導入・規制強化への対応に伴うコストの増加

・再生可能エネルギーへの転換および調達によるエネルギーコストの増加

市場リスク

短~中期

生活者の消費行動の変化などに起因する当社既存サービスの需要低下 

評判リスク

短~中期

・気候変動への対策が不十分なことによる顧客、投資家、従業員などのステークホルダーからの信頼失墜と企業価値低下

物理的
リスク

急性リスク

長期

・自然災害の発生によるオフィスや従業員、パネルなどの被災、および売上機会の損失

慢性リスク

中~長期

・温暖化等による空調費用の増加

機会

資源の効率性

中~長期

・省エネや再生可能エネルギーにかかわる技術の普及に伴う価格低下により、当社オフィスやデータセンターにおけるコスト削減

製品/サービス

中~長期

・気候変動に起因する災害や感染症等により対面での接触が抑制されることによる、オンラインサービスの需要増加

・脱炭素社会の実現に向けた、政府や地方自治体、民間団体とのビジネス機会の増加

市場

中~長期

・気候変動に伴う生活者の意識や行動の変化により、新たな調査・分析ニーズの発生

・環境意識の高まりや脱炭素社会への移行により、新製品や新サービスにかかわるマーケティング需要が増加

評判

中~長期

・社会的な信頼性・イメージの向上により、人材の確保や企業価値の向上が期待できる

 

(※)短期:0~3年、中期:3~10年、長期:10~30年

 

(人的資本の充実に関する戦略・社内環境整備・取り組みについて)

当社グループの事業活動において、もっとも重要な経営資源は人材であると認識しております。顧客企業からの多様化する要求に応えていくためには、世界中から多様で高度な専門性を持つ人材を結集し、育成できる環境を整備し、活躍の場を提供することが重要と考えております(「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 人材の確保、育成」を併せてご参照ください)。

 

① 人材採用

当社グループには、多様な地域・ビジネス領域で事業を展開する会社が集合していることから、当社グループ全体としてのカルチャー「CMG Culture」を共有することに大きな意義があると考えております。そのため、ミッション(存在意義)である「未来をつくろう」をもとに、ビジョン(価値観)、「Road of Growth」(行動指針) に対しての共感度が、重要な採用基準となっております。また、カルチャーへの共感度とあわせて、全社で適性・性格診断の実施を行ってデータを蓄積し、採用のミスマッチが起きないようにデータを活用した採用を行うことにより、中長期的に活躍できる人材の確保に努めてまいります。

新卒採用に当たっては、消費者ニーズの多様化や顧客企業の調査手法の変化に柔軟に対応し続けられる人材、また未来に向けて自立・自走できるポテンシャルを持つ人材の採用に取り組んでまいります。新卒入社の早期離職を防ぐためにもインターンシップ等、選考の中で仕事体験ができるプログラムを実施しております。中途採用に当たっては、グループ全体の事業拡大に並走できる専門性の高い人材確保を強化してまいります。

 

② 人材育成

当社グループでは、全社員に冊子「CMG Culture Book」、「CMG Technical Book」を配布しております。「CMG Culture Book」は、グループとして大事にしたい価値観や考え方を、「CMG Technical Book」は、会議や企画、組織間コミュニケーション等、より具体的な業務シーンにおいて高水準のパフォーマンスを発揮するための心得をまとめたものです。

これらの冊子の内容を、当社グループの企業文化(Culture)として定着させて組織と人の成長にドライブをかけ、企業としての成果を最大化させることが組織・人材開発における最大のテーマです。時間はかかりますが、規則や仕組みに拠るだけでなく、価値観や考え方を基に自立自走し成果を挙げる組織と人材の実現を目指してまいります。

その取り組みとして、2023年にBASIC (Business Ability School In Cross Marketing Group)を立ち上げ、継続的に「CMG Culture Book」、「CMG Technical Book」の浸透・定着を図りながら、グループ全体で「人が育つ風土」の醸成や「人を育てる仕組み」づくりを推進しております。

BASIC導入初年度にあたる2023年6月期は、全管理職を対象とした研修を幅広く実施しております。続く2024年6月期におきましては、階層別研修をよりきめ細かく再整備し、順次展開しております。具体的には、新たにマネージャーに昇進した社員を対象とした「新任マネージャー研修」に、「CMG Culture Book」を理解するコンテンツを取り入れ、マネジメントおよびリーダーシップを強化する内容に変更しております。また、次世代経営人材の育成を目的とした「CMG Gateway Session」「CMG TOP GUN」研修を新たに導入し、現在19名の選抜メンバーが、経営陣と向き合い課題に取り組みながら知識や視座を高めております。

また、中途社員向け「Culture Bookセッション」や、全社員に向けたイントラでの「CMG Technical Book」説明動画配信なども、随時行っております。

 

③ 労務・安全衛生

当社グループでは、従業員が健康で生き生きと働くために、健康状態の確認とフォローアップを行うほか、様々な視点から新しい取り組みや組織設置、制度導入を行っております。

例えば、グループ全体でいつでも利用できる健康相談窓口を設置しており、本人や上司から相談があった場合や、勤務状況、健康診断結果に応じて、産業医に健康相談が出来る機会を月4回設けております。また、本人の希望等に応じて、女性医師による面談が実施できるような、女性への配慮を実現する取り組みを行っております。

また、障害者雇用で入社した従業員の定着支援としては、定期的に産業医による面談を実施し、必要に応じて、受け入れ部署のほかご家族、地域の就労支援センター、ジョブコーチなどと連携しながら、就労継続支援を行っております。

産育休取得の促進への取り組みとしては、グループ内のQ&Aポータルサイト上で、産育休に関する制度や手続きに関する情報や相談窓口へのアクセス方法を公開しております。また休職前と復職前、復職3ヶ月後に面談を行い、休復職における不安を解消し、安心して休職に入り、職場復帰ができるように支援を行っております。

とりわけ、男性が育児休業を取りやすい仕組み作りとして、対象となる従業員とその上司に対して、取得に際しての疑問や不安を解消するために、個別に情報提供とアンケートを実施するほか、育児休業の取得経験がある従業員による座談会、社内報での事例紹介などを実施しております。このような取り組みの結果、男性従業員の約7割が育児休業を取得しております。

なお、2024年10月には、不妊治療を受ける従業員や、癌、心疾患、脳血管疾患、指定難病など、重篤な身体疾患を罹患した従業員に向けた休業を制度化し、従業員が安心して治療と仕事の両立、あるいは治療に専念できる仕組みを導入いたします。

 

(3)指標及び目標

当社グループはサステナビリティに関する戦略の遂行にあたり、社会、ガバナンス、ビジネスのそれぞれについて下記のとおり指標を定めております。なお、目標については現状実績からの改善を目指しますが、具体的な目標数値や目標年度については現在検討中であります。

 

項目

指標

2023年6月期実績

2024年6月期実績

環境

Scope1

Scope2(t-CO2、主要拠点のみ)

250.8

137.3

Scope3合計(t-CO2

577.3

703.3

カテゴリ1:購入した製品・サービス(サーバーの消費電力)

47.4

37.3

カテゴリ6:出張

249.8

365.3

カテゴリ7:雇用者の通勤

280.1

300.7

社会

入社者における女性比率(%)(注1)

54.7

49.3

BASICプロジェクトに基づく管理職研修

参加者数(延べ):239名

受講時間(延べ):598h

参加者数(延べ):37名

受講時間(延べ):354h

女性管理職比率(%)(注1、3)

― 

(22.3)

       14.1

(24.5)

男性の育休取得率(%)(注1)

61.5

68.2

全労働者における男女の賃金差異(%)

(注1)

63.7

63.5

ガバナンス

社外取締役比率(%)

60.0

60.0

投資家向け説明会 開催数(回/年)

8

6

ビジネス

サステナビリティ関連売上高(百万円/年)
(注2)

136

131

 

(注1)当社グループでは、当該指標については、当社においては関連する指標のデータ管理とともに、具体的な取り組みが行われているものの、連結グループに属する全ての会社では行われてはいないため、連結グループにおける記載が困難であります。このため、当該指標に関する実績は、連結グループにおける以下の対象会社のものを記載しております。

対象会社:㈱クロス・マーケティンググループ、㈱クロス・マーケティング、㈱メディリード、 ㈱クロス・コミュニケーション、㈱エクスクリエ、㈱オルタナエクス、㈱ウィズワーク、㈱メタサイト、㈱クロス・プロップワークス

(注2)国内外における持続可能な社会の実現に向けた課題解決に関わる調査売上高

例:脱炭素ソリューションにかかわる市場調査、ダイバーシティに関する従業員意識調査、等

(注3)当社におきまして、管理職とは、マネージャー職以上のライン管理職としております。女性管理職比率について、下段には当社グループ内における人材管理上の職位「プロフェッショナルマネージャー」相当の従業員数を含んだ比率を記載しております。