2026.02.17更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025

サマリ

インターネットイニシアティブは、日本初の商用ISPとして培った国内最大級バックボーンと自社開発サービスを武器に、大企業・官公庁のネットワークとクラウドを長期運用してきたプロバイダー。5G SAやSASE、マルチクラウド、セキュリティ、データセンターを組み合わせ、データ駆動社会と高信頼なインターネットインフラを両立させながら、技術者集団として持続的に成長するストーリーを描いている。

目指す経営指標

・2027年3月期までに連結売上高(売上収益)3,800億円規模を目標とする
・2027年3月期までに連結営業利益460億円規模を目標とする
・2024〜2026年度の中期計画期間中、配当性向30%程度を目安として株主還元を行う
・2026年度に女性管理職比率8%以上を目標とし、2025年4月時点で前倒し達成した水準の維持・向上を図る

用語解説

■インターネット・バックボーン
IIJが自前で運用している、国内外を結ぶ大容量の基幹ネットワークのことです。多数の回線やルーターを束ねて「幹線道路」のような役割を果たし、このバックボーンを経由して企業・官公庁向けのインターネット接続や各種サービスが安定して提供されています。

■サービスインテグレーション
お客様ごとに、ネットワーク、クラウド、セキュリティ、運用・監視など複数のサービスを組み合わせて一体で設計・構築・運用する提供スタイルを指します。IIJが全体をまとめることで、大型のネットワーク構築・運用案件を受託しやすくなり、複数サービスを長期で利用してもらう複合取引へつなげています。

■法人ストック売上
主に法人向けネットワークサービスなど、月額課金で継続的に計上される売上のことです。システム構築のような一時的な売上ではなく、契約が続く限り積み上がっていく収益で、IIJはこのストック売上を増やすことでスケールメリットと利益率向上を狙っています。

■フルMVNO
物理的な携帯電話網は他社から借りつつも、自社で加入者管理機能(HLR/HSS)を持ち、自社独自のSIMカードやeSIMを発行できるMVNOの形態です。IIJはフルMVNOとして、より自由度の高い料金設計や機能追加が可能なモバイルサービス基盤を持ち、研究開発やIoT向けなど多様な用途に対応しています。

■データレイク
AIや分析で活用するために、企業や社会から集まる多種多様なデータをそのままの形式で大量に貯めておくための基盤を指します。IIJは、こうしたデータレイクの利活用を支えるプラットフォームサービスを整備し、顧客が必要に応じてデータを加工・分析できるようにすることで、DXや新しいサービス創出を後押ししています。

■データ駆動社会
社会活動から生まれるデータが、データを生み出した人や組織の権利を守りながら安全に流通し、そのデータから得られる洞察をもとに課題を解決していく社会像を指します。行政・企業・産業・国境といった枠を超えてデータが活用され、これまで難しかった課題を持続的に解決していく未来像として、IIJが中長期ビジョンで掲げているコンセプトです。

■PUE(Power Usage Effectiveness)
データセンター全体のエネルギー効率を示す指標で、「施設全体の電力使用量÷IT機器が使う電力」で計算されます。値が1.0に近いほど、サーバーなどIT機器以外の空調や電源設備で無駄なく電力を使えていることを意味します。IIJは白井データセンターキャンパスなどでPUEの低減に取り組み、省エネとコスト効率の両立を図っています。

■白井データセンターキャンパス
千葉県白井市にあるIIJの大規模データセンター拠点群の総称です。段階的に棟を増設しながら、クラウドサービスやネットワークサービスの心臓部となるサーバー群を収容しています。高いエネルギー効率や再生可能エネルギーの活用に取り組みつつ、地域との連携やスマート農業の実証など、周辺地域のDXにも活用されているのが特徴です。

■デジタル通貨DCJPY
IIJの持分法適用会社であるディーカレットDCPが取り組む、日本円をベースとしたデジタル通貨の名称です。銀行が預金と連動させて発行する仕組みで、既存の金融インフラと連携しながら、安全でシンプルな資金決済を行うことを狙っています。IIJはこのDCJPYを使い、環境価値のデジタルアセット化と組み合わせた決済取引など、新しいFintechの活用に踏み出しています。

■DCJPYネットワーク
デジタル通貨DCJPYを発行・送受・保管・交換するためにディーカレットが構築したシステム基盤です。銀行などの金融機関や事業会社がこのネットワークに接続することで、デジタル通貨による決済を安全かつ効率的に実行できます。IIJはこのネットワーク上で環境価値の取引や決済を行うことで、新しい金融インフラの実証と普及に関わっています。

■環境価値のデジタルアセット化
再生可能エネルギーの利用量など、本来は数字や証明書として扱われる「環境価値」を、デジタルデータとして記録・管理し、取引できる形にすることを指します。IIJはDCJPYネットワークと組み合わせることで、環境価値をデジタルアセットとして管理し、その対価をデジタル通貨で決済する仕組みを試行しており、環境投資や脱炭素の取り組みをより運用しやすくすることを目指しています。
2026年3月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

年月

事項

1992年12月

 

日本におけるインターネットの商用化を目的とし、資本金18百万円にて東京都千代田区に設立、設立時の社名は㈱インターネットイニシアティブ企画。

1993年 5月

社名を現在の㈱インターネットイニシアティブに変更。

1993年 7月

インターネット接続サービスの提供を開始。

1994年 2月

郵政省(現、総務省)より特別第二種電気通信事業者(現、電気通信事業者(*))として登録認可。

1995年11月

アジア地域におけるインターネットバックボーン(*)網の運用及びインターネット接続サービスを提供する㈱アジア・インターネット・ホールディング設立(当社元持分法適用関連会社、2005年10月に当社へ吸収合併)。

1996年 3月

 

米国でのインターネットバックボーン網の運用及びインターネット接続サービスを提供するIIJ America Inc.設立(当社連結子会社、2007年5月に完全子会社化)。

1996年11月

 

システムインテグレーション(*)を提供する㈱アイアイジェイテクノロジー設立(当社元連結子会社、2007年5月に完全子会社化、2010年4月に当社へ吸収合併)。

1997年 9月

 

日本電信電話㈱(現NTT㈱、以下「NTT」という。)グループと合弁にて、相互接続ポイント(*)の運営等を行うインターネットマルチフィード㈱設立(当社持分法適用関連会社)。

1998年 2月

 

国内営業基盤強化及び経営効率化のため、地域関連会社5社(1994年10月から1995年8月にかけて順次設立した持分法適用関連会社)を吸収合併、資本金を842百万円に増資。

1998年 2月

 

ネットワークの運用監視、カスタマーサポート及びコールセンター等のサービスを提供する㈱ネットケア設立(現、㈱IIJエンジニアリング、当社連結子会社、2007年5月に完全子会社化)。

1998年10月

通信キャリア(*)である㈱クロスウェイブ コミュニケーションズ設立(当社元持分法適用関連会社)。

1999年 8月

米国ナスダック市場に当社の米国預託証券(ADR)(*)を登録(米国公開)し、資本金を7,082百万円に増資。(2019年4月米国上場廃止)

2003年 8月

 

当社持分法適用関連会社であった㈱クロスウェイブ コミュニケーションズ及びその連結子会社が会社更生手続開始の申立。同年12月にNTTグループへ営業譲渡。

2003年 9月

 

第三者割当増資により12,000百万円の資本調達、資本金を13,765百万円に増資。この増資により当社は主要引受先であるNTTの持分法適用関連会社。

2005年12月

東京証券取引所マザーズ市場に当社普通株式を上場し、資本金を16,834百万円に増資。

2006年 8月

資本準備金及び資本金の額の減少(無償減資)により、当社の個別財務諸表における繰越損失を解消。

2006年10月

ネットチャート㈱(当社連結子会社)が、ネット・チャート・ジャパン㈱の事業を譲り受け、営業を開始。

2006年12月

当社普通株式の上場市場を東京証券取引所マザーズ市場から東京証券取引所市場第一部へ変更。

2007年 7月

ATM(*)運営事業を行う㈱トラストネットワークス設立(2007年10月より当社連結子会社)。

2008年 1月

㈱NTTドコモから卸電気通信役務の提供を受け、仮想移動体通信事業者(MVNO(*))形態にて法人向けモバイルデータ通信サービスの提供を開始。

2009年12月

クラウドコンピューティング(*)サービス「IIJ GIO」の提供を開始。

2010年 9月

AT&TジャパンLLCより、WAN(*)サービスの提供を始めとする国内ネットワークアウトソーシング関連事業等を承継した同社新設子会社の全株式を取得し、完全子会社㈱IIJグローバルソリューションズ(以下、「IIJグローバル」という。)として事業を開始。

2011年 4月

外気冷却コンテナ型データセンター(*)を、島根県松江市に開設。

2012年 1月

子会社IIJグローバルにて、中国においてネットワークサービス及びシステムインテグレーションの提供等を行う艾杰(上海)通信技術有限公司設立(当社連結子会社)。

 

 

 

 

年月

事項

2012年 2月

個人向け高速モバイルデータ通信サービスの提供を開始。

2012年 4月

 

システムインテグレーション等を営む海外子会社5社を傘下に有するエクスレイヤ・グローバル㈱を当社の子会社とし、連結子会社㈱IIJエクスレイヤとして事業運営を開始(2014年1月に当社へ吸収合併)

2013年 7月

公募増資により資本金を21,835百万円に増資。

2013年 8月

公募増資に関連したオーバーアロットメントによる売出しにかかる第三者割当増資により資本金を22,958百万円に増資。

2014年12月

 

システム開発、運用及びサービスサポート等に係わる人材供給及び役務提供事業を行う㈱竜巧社ネットウエア(現、㈱IIJプロテック)の全株式を取得し完全子会社化(当社連結子会社)。

2016年12月
 

日本テレビ放送網㈱と合弁にて、国内向け動画配信プラットフォームサービスの提供及び放送システムの構築・運用を行うJOCDN㈱設立(当社持分法適用関連会社)。2017年4月に在京キー局他民間放送局14社が参画。

2018年 1月

 

 

大手金融機関他の国内リーディング企業18社と合弁にて、デジタル通貨(*)の取引・決済サービスを提供する㈱ディーカレット設立(当社元持分法適用関連会社、2021年12月の組織再編を経て㈱ディーカレットホールディングスが現、当社持分法適用関連会社)。

2018年 3月

国内初のフルMVNO(*)として、「IIJモバイルサービス/タイプI(*)」の提供を開始。

2019年 4月

米国ナスダック市場における当社ADRの上場を廃止。

2019年 5月

システムモジュール型(*)工法を取り入れた白井データセンターキャンパスを、千葉県白井市に開設。

2021年 4月

 

シンガポールにて主としてシステムインテグレーション業務を営むPTC SYSTEM(S) LTDの全株式を取得し完全子会社化(当社連結子会社)。

2022年 2月

㈱ディーカレットホールディングスが暗号資産事業を売却、デジタル通貨事業に専念。

2022年 4月

当社普通株式の上場市場が、東京証券取引所市場第一部から新市場区分の東京証券取引所プライム市場に移行。

2023年 5月

当社筆頭株主であったNTTの当社株式一部売却により、当社はNTTの持分法適用関連会社から除外。

NTTグループと同率の筆頭株主となったKDDI㈱と資本業務提携。

 

本書(上表を含む)において(*)を付した用語については、巻末に記載の用語集をご参照ください。

関係会社

 

4 【関係会社の状況】

名称

住所

資本金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
割合又は被
所有割合(%)
(注)1

関係内容

(連結子会社)


 

 

㈱IIJエンジニアリング

 

 

東京都千代田区

400

ネットワークシステムの運用監視、カスタマーサポート、コールセンター等(ネットワークサービス及びSI事業セグメント)

100.0

取締役及び監査役の兼任2名、当社からの人員出向、当社サービスの購入、当社からの業務受託、当社の仕入、当社への業務委託、当社への人員出向、当社への金銭貸付

 

㈱IIJグローバルソリューションズ

 

(注)2

東京都千代田区

490

ネットワークサービス及びシステムインテグレーションの提供等(ネットワークサービス及びSI事業セグメント)

100.0

取締役及び監査役の兼任2名、当社からの人員出向、当社サービスの購入、当社からの業務受託、当社の仕入、当社への人員出向、当社からの金銭借入

㈱IIJプロテック

東京都千代田区

10

システム開発、運用及びサービスサポート等に係わる人材供給及び役務提供等(ネットワークサービス及びSI事業セグメント)

100.0

取締役及び監査役の兼任2名、当社サービスの購入、当社からの業務受託、当社への金銭貸付

㈱トラストネットワークス

東京都千代田区

100

銀行ATMサービスの提供等(ATM運営事業セグメント)

81.7

取締役及び監査役の兼任2名、当社からの人員出向、当社サービス等の購入、当社への金銭貸付


 

ネットチャート㈱

 

 

神奈川県横浜市港北区

55

ネットワーク構築、運用保守及びネットワーク関連機器の販売等(ネットワークサービス及びSI事業セグメント)

100.0

取締役及び監査役の兼任2名、当社サービスの購入、当社からの業務受託、当社への金銭貸付

 

 

IIJ America Inc.

 

 

米国
カリフォルニア州

2,180千USD
(米ドル)

米国でのネットワークサービス及びシステムインテグレーションの提供等(ネットワークサービス及びSI事業セグメント)

100.0

取締役の兼任1名、当社からの人員出向、当社サービスの購入、当社へのサービスの販売、当社への業務委託

 


IIJ Europe Limited

 

 

英国  ロンドン

143千GBP
(英ポンド)

欧州でのネットワークサービス及びシステムインテグレーションの提供等(ネットワークサービス及びSI事業セグメント)

100.0

当社からの人員出向、当社サービスの購入、当社からの金銭借入、当社へのサービスの販売、当社への業務委託

IIJ Global Solutions

Singapore Pte. Ltd.

シンガポール

6,415千SGD
(シンガポールドル)

シンガポールでのネットワークサービス及びシステムインテグレーションの提供等(ネットワークサービス及びSI事業セグメント)

100.0
(49.7)

当社からの人員出向、当社サービスの購入、当社からの金銭借入、当社へのサービスの販売、当社への業務委託

 

 

名称

住所

資本金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
割合又は被
所有割合(%)
(注)1

関係内容

PTC SYSTEM (S) PTE LTD

シンガポール

2,000千SGD
(シンガポールドル)

シンガポールでのシステムインテグレーションの提供等(ネットワークサービス及びSI事業セグメント)

100.0

当社サービスの購入、当社からの人員出向

艾杰(上海)通信技術有限公司

中国  上海

10,630千USD
(米ドル)

中国でのネットワークサービス及びシステムインテグレーションの提供等(ネットワークサービス及びSI事業セグメント)

100.0
(100.0)

当社サービスの購入、当社の仕入

その他8社  (注)3

 

 

 

 

 

 

(持分法適用関連会社)

インターネットマルチフィード㈱

 

東京都千代田区

490

相互接続ポイントの運営、通信事業者向けのIPv6インターネット接続機能の提供等

41.8

取締役及び監査役の兼任3名、当社からの人員出向、当社サービスの購入、当社へのサービスの販売

JOCDN㈱

東京都千代田区

99

国内向けの動画配信プラットフォームサービスの提供等

16.8

取締役及び監査役の兼任2名、当社からの人員出向、当社サービスの購入

㈱ディーカレットホールディングス

東京都千代田区

100

デジタル通貨事業子会社の経営企画・管理

30.1

取締役及び監査役の兼任3名、社債引受

その他4社  (注)4

 

 

 

 

 

 

 

(注)1.議決権の所有割合又は被所有割合は間接所有を含んだ割合であり、括弧内は間接所有の議決権の割合であります。

2.㈱IIJグローバルソリューションズは、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

<主要な損益情報等(日本基準、個別)>

2026年3月期(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

(1) 売上高

40,792百万円

(2) 経常利益

2,318百万円

(3) 当期純利益

1,641百万円

(4) 純資産額

10,927百万円

(5) 総資産額

39,988百万円

 

3.その他の連結子会社8社は、㈱センシフィア、IIJ Deutschland GmbH、IIJ Global Solutions(Thailand) Co.,Ltd.、IIJ (Thailand) Co., Ltd.、IIJ Global Solutions Hong Kong Ltd.、IIJ Global Solutions Vietnam Company Limited、PT.IIJ Global Solutions Indonesia及びPTC SYSTEMS SDN. BHD.であります。

4.その他の持分法適用会社4社は、㈱トリニティ、静止気象衛星システムサービス㈱、PT.BIZNET GIO NUSANTARA及びLeap Solutions Asia Co., Ltd.であります。