人的資本
OpenWork(社員クチコミ)-
社員数8名(単体) 61名(連結)
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平均年齢49.3歳(単体)
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平均勤続年数1.3年(単体)
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平均年収5,068,000円(単体)
従業員の状況
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
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2025年3月31日現在 |
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
コスメ事業 |
15 |
ビューティ&ウエルネス事業 |
11 |
再生医療関連事業 |
14 |
サスティナブル事業 |
3 |
マーケット・エクスパンション事業 |
- |
インベストメント事業 |
1 |
AI・テクノロジー事業 |
10 |
全社(共通) |
7 |
合計 |
61 |
(注)1.従業員数には、受入出向者を含め、出向者及び臨時従業員は含まれておりません。
2.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない部門に所属している者であります。
3.従業員数が前連結会計年度末に比べ15名増加したのは、主に株式会社三和製作所の完全子会社化による人員増加並びに管理本部等の従事者増員によるものであります。
(2)提出会社の状況
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2025年3月31日現在 |
従業員数(人) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(千円) |
8 |
49.3 |
1.3 |
5,068 |
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
インベストメント事業 |
1 |
全社(共通) |
7 |
合計 |
8 |
(注)1.従業員数には、受入出向者を含め、出向者及び臨時従業員は含まれておりません。
2.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない部門に所属している者であります。
3.従業員数が前連結会計年度末に比べ5名増加したのは、主に管理本部、総務等の事業従事者増員によるものであります。
(3)労働組合の状況
労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
提出会社及び連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサスティナビリティに関する考え方及び取組は、以下の通りであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)サスティナビリティ全般に関する考え方
当社グループにとってサスティナビリティとは、当社グループの「企業は社会の公器である」という経営理念に基づき、社会とともに持続的に成長していくことを目指すことです。
当社グループが2022年4月8日に開示した中期経営計画においては、この経営理念を支える3つの基本方針(ひと・しくみ・もの)とかかるサスティナビリティについての考え方をベースとして、企業と社会や自然との共創をすることを目指し、事業とESGを一体化した企業として収益をあげることをテーマとしております。
① ガバナンス
当社グループのサスティナビリティに関するガバナンス体制は、当社の取締役会、監査等委員会、経営会議の3つの会議体が連携し、サスティナビリティの遂行に取り組んでおりますが、主要な業務執行については主に経営会議が担っております。サスティナビリティに関する事案については、毎月1回開催される経営会議において各事業部門及び経営企画部門から報告の上、審議され、方針の決定がされます。また必要に応じ監査等委員会との協議も行われます。取締役会はこれらのプロセスについて、監督を行い必要に応じて対応の指示を行っております。
② リスク管理
当社グループではサスティナビリティに関するリスク管理については他のコーポレートリスクに対する対応と同様に統合リスク管理(ERM)の手法による管理を行っております。統合リスク管理(ERM)の手法により抽出されたリスクについては、毎月1回開催される経営会議において報告され、審議、評価の上、予防、軽減、移転、容認のいずれかの対応が行われます。
③ 戦略
当社グループにおけるサスティナビリティについての戦略は、今般のサスティナビリティの主要な課題となっている気候変動への対応を新たな価値創造の機会として捉えることです。具体的には、当社グループにおける企業活動全体で貢献するSDGsの目標として、事業とESGへの取り組みの一体化を推進するにあたり、その取り組みを「サスティナブル事業」として事業化し、持続可能な社会の実現に向けての取り組みとなります。
「サスティナブル事業」においては、美と健康に関わる微細藻類由来の希少原料である「フコキサンチン」の開発と販売を行なっております。植物である微細藻類は温室効果ガスの一つであるCO2(二酸化炭素)を「利用」し、微細藻類という緑を「培養」することにより、CO2(二酸化炭素)吸収源としての側面も大きく、この事業を推進することにより持続可能な開発目標(SDGs)達成にも貢献してまいります。
またサスティナブル事業以外にも、当社グループでは事業活動全体において、サスティナビリティに関して以下のような様々な取り組みも行っております。
年月 |
施 策 |
2022年5月 |
株式会社マードゥレクス 「女性と地球にスマイルを」コスメバンクプロジェクトに商品提供 |
2022年12月 |
株式会社アルヌール 微細藻類による牛のゲップ由来メタン削減効果に関する研究開始 |
2023年4月 |
株式会社マードゥレクス 「女性と地球にスマイルを」コスメバンクプロジェクトに商品提供 |
2023年4月 |
株式会社アルヌール 「脱炭素社会に向けた微細藻類培養CCU技術に関する共同研究」を他社と開始 |
2023年5月 |
株式会社アルヌール 山川町漁業協同組合と「The Blue COWbon Project」開始 ~「カギケノリ」養殖技術の開発を通じ、地球温暖化抑制に~(現「kaginowa」) |
2023年5月 |
株式会社マードゥレクス 慶良間諸島「ケラマブルーカップ23」へ協賛「♯海を守ろう」活動を支援 |
2023年9月 |
株式会社RMDC ヒト幹細胞自動培養ロボットの開発(SDGs 目標「9.産業と技術革新の基礎をつくろう」) |
2023年12月 |
株式会社アルヌール 鹿児島県の山川町にて鹿児島産「カギケノリ」の培養株を用いた養殖に向けた海洋実験開始 |
2024年11月 |
株式会社アルヌール、シフォナキサンチン生産微細藻類の大量培養に成功 |
2025年2月 |
株式会社アルヌール、100%人工海水でカギケノリの培養に成功 |
2025年3月 |
株式会社アルヌール、カギノワ、専門家たちと目指すウシのゲップ由来メタン削減を検討する「カギノワ ミーティング」を開催 |
④ 指標及び目標
当社グループにおけるサスティナビリティ全般に関する指標並びに目標につきましては、当社グループのサスティナビリティへの取り組みが事業としてサスティナビリティ社会を実現させることを目標としていることから、2024年11月26日開示の中期経営計画におけるサスティナブル事業の売上高を現時点における定量的な指標としております。なおその数値目標は以下の通りとなります。
数値目標 (単位:百万円)
事業区分 |
事業内容 |
2026年3月期 |
2027年3月期 |
2028年3月期 |
サスティナブル事業 |
微細藻類培養 関連事業 |
267 |
632 |
1,614 |
バイオマス発電事業 |
439 |
1,355 |
2,310 |
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合 計 |
706 |
1,987 |
3,924 |
(2)気候変動に関する開示
① ガバナンス
気候変動に関するガバナンスについては、当社グループのサスティナビリティ全般のガバナンスの一領域として、その取り組みに関しては、各事業部門並びに経営企画部門の報告及び答申によって、取締役会並びに監査等委員会の監督のもと経営会議の判断による執行により行われております。
② リスク管理
気候変動に関するリスク管理については、サスティナビリティ事業全般に関するリスク管理と同様に、統合リスクマネジメント(ERM)の手法によりリスクを抽出の上、毎月1回開催される経営会議において報告され、審議、評価され予防、軽減、移転、容認のいずれかの対応が行われます。
③ 戦略
当社グループでは、気候変動に関する今後の戦略についてRCP(代表的濃度シナリオ)及びSSP(共通社会経済シナリオ)をベースに以下のようなシナリオ分析を行いました。
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事業セグメント |
リスク |
機会 |
移行リスク |
全般 |
・CO2排出量規制の強化及び炭素税増額による経済活動に与えるリスク ・プラスチック素材使用規制による代替素材高騰、不足のリスク ・気候変動に対応した商品開発への投資負担増加のリスク ・エネルギー資源の高騰による消費財の需要低下のリスク |
・自然環境の変化に伴い、新しい領域における消費財やサービスに対する個人需要の増加 ・サスティナビリティの対策としての新しい公共財及び公共サービスの需要の拡大
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コスメ事業 |
・気温上昇に対応した商品開発へのシフトの遅れによる機会損失の発生 |
・気温上昇に対応した新商品の開発による販売機会の拡大
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ビューティ & ウエルネス事業 |
・自然環境の変化に伴う社会的需要の変化から生じる在庫リスクや投資リスク |
・自然環境の変化に伴う新たな消費財についてニーズの発生と市場の拡大 |
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再生医療関連事業 |
・生産過程における電力コスト等の高騰による製造原価の上昇
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・自然環境変化による感染症の増加に対する新しい医療方法及び医薬品の開発に伴う再生医療分野のニーズの増加 |
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サスティナブル事業 |
・海洋温度の上昇による近海の養殖産業がダメージを受けることによる市場の減少 |
・CO2削減についての世界的ニーズの一層の増加に対する効果的なソリューションの提供 |
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マーケット・ エクスパンション事業 |
・低炭素社会における新しい市場ニーズについて対応の遅れとそれに伴うクライアントの喪失 |
・低炭素社会移行に伴う新しい商品や役務の発生による新たな市場の発生 |
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AI・テクノロジー事業 |
・生産過程における電力コスト等の高騰による製造原価の上昇 |
・電力生産における原子力発電の依存が増加することに伴う放射線測定装置需要の拡大 |
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インベストメント事業 |
・低炭素社会実現のために再生エネルギー業界への参入者が増加することによって生じる業者間競争の激化とそれに伴う電力市場価格の低下 |
・低炭素社会移行における、再生エネルギー市場の一層の拡大
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事業セグメント |
リスク |
機会 |
物理的リスク |
全般 |
・自然災害によるサプライチェーンの分断による生産活動の停滞 ・気温上昇による病原体媒介生物の生態変化に伴う感染症の蔓延の影響による生産活動の低下及び販売機会の減少 |
・自然災害の発生に対する予知・予防・復興に対するニーズに伴う新たな市場の創出 ・長期的な気温上昇に対する根本的対策としてのCO2削減のソリューションへのニーズ拡大 |
コスメ事業 |
・自然災害の影響による原材料供給の停止、製造原価上昇による販売数減少 |
・サプライチェーン分断により生じた需給アンバランス状況 |
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ビューティ & ウエルネス事業 |
・自然災害によるサプライチェーンの分断や混乱から生じる商品仕入の中断並びに遅延、仕入価格の高騰 |
・異常気象に対応する商品市場のニーズの拡大による販売機会の拡大 (防災グッズ、熱中症対策グッズ等) |
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再生医療関連事業 |
・自然災害の影響による原材料、水資源供給の停止による生産の中断及び停滞 |
・気温上昇による健康被害や感染症対策に伴う医療並びに医薬品市場の拡大 |
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サスティナブル事業 |
・海水温度の上昇により「kaginowa」プロジェクトの原材料となる海藻の収穫低下による生産の減少もしくは中断 |
・GHG削減へのソリューション「Kaginowa」プロジェクトの事業展開の拡張 |
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マーケット・ エクスパンション事業 |
・自然災害の影響による屋外イベントの中止、チケットの払戻 |
・屋外リアルイベントからバーチャルイベントへニーズの変化 |
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AI・テクノロジー事業 |
・自然災害によるサプライチェーンの分断や混乱から生じる商品仕入の中断並びに遅延、仕入価格の高騰 |
・自然災害の増加に伴う原子力発電設備への被害の状況評価に必要な機器へのニーズの増加 |
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インベストメント事業 |
・大雨や洪水といった自然災害による再生エネルギー施設への被害による再生エネルギー施設の稼働の停止 |
・自然災害の増加に伴う一層の再生エネルギー施設拡大のニーズの高まり
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④ 指標及び目標
当社グループでは、気候変動に関する当面の中長期的な目標を以下のように設定し、その進捗については随時開示する方針です。
テーマ |
内容 |
定量目標 |
達成目標年 |
地球温暖化の軽減
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CO2排出量 |
排出量50%削減(注1) |
2030年 |
事業における サスティナブル化の推進
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化粧品包装のサスティナブル化 |
100% (注2) |
2030年 |
資源のリサイクル
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事業において使用する紙 |
100% (注2) |
2030年 |
(注1)2025年3月期排出量 98.2tco2e
(注2)従来紙資材からサスティナブル紙資材へ100%移行
(3)人的資本に関する開示
① ガバナンス
当社グループにおける人的資本経営に関するガバナンスについては、経営戦略と直結する重要な課題として取締役会、監査等委員会、経営会議3つの会議体において審議して進めておりますが、具体的な人事戦略及び施策については、取締役会並びに監査等委員会の監督のもとに、人事部からの報告並びに答申に基づき、主に経営会議においてに審議され方針を決定しております。
② リスク管理
当社グループでは、人的資本価値の毀損と考えられる各リスク項目について、以下のようなアプローチにより、対処してまいります。
リスクの項目 |
リスクの内容 |
当社のアプローチ |
リーガル・コンプライアンス |
・法令違反による当社グループの信用失墜 ・訴訟による損害賠償の発生 |
・コンプライアンス研修の実施 ・内部通報制度の整備 |
エンゲージメント |
・モチベーションの低下による業務効率の低下 |
・エンゲージメントサーベイと適切な施策の実施 |
健康及び安全 |
・疾病や労働災害によるマンパワーの低下 |
・産業医による従業員健康相談制度の拡充 |
労働慣行 |
・長時間労働によるパーフォーマンスの低下や心身の疾病の発生 |
・労働時間のモニタリング ・人事部によるヒアリング及び相談による是正 |
倫理 |
・ハラスメントによる労働環境の悪化 |
・コンプライアンス研修の一部として従業員に対して啓蒙の実施 |
人材育成 |
・従業員のスキルの低下による価値創出機会の低下 |
・研修プログラムの導入 ・リスキリング支援制度 |
流動性 |
・優秀な人材獲得機会の喪失 |
・柔軟な勤務制度の導入 ・グループ間における柔軟な人事配置 |
ダイバーシティ |
・従業員の多様性によって創出される価値の喪失 ・多様性の欠如による集団性同調バイアスの生起 |
・女性、中途、外国人など多様な人材の積極的な採用の推進
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③ 戦略
当社グループでは、人的資本経営とは人材について、単年度の損益における影響といった短期的な観点による経営ではなく、企業の中長期的価値創造の源泉との観点で行う経営であると考えており、以下のようなアプローチを通して、それを実現していきたいと考えております。
(a)個々の従業員が挑戦できる環境を整備する
当社グループでは、従業員の成長が企業グループの成長に直結するものだと考えております。その観点から自立性を重んじ、意欲のある人材に対しては積極的にチャレンジできる環境を整備していくことが重要だと考えております。かかる環境を整備していくためのキャリアプラン、人事制度、施策を今後、推進してまいります。
(b)人材育成の強化
上記の人事戦略を実現していくため、当社としてはグループ全体の意欲のある従業員に対して研修プログラムを準備し、人材の育成に積極的取り組んでまいります。
(c)DE&Iに基づいた人事施策の推進
当社グループでは、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)に関する人事施策は人的資本経営を推進する上で欠かすことができない重要な戦略だと考えております。そのため積極的な外国人の雇用、女性の取締役登用や管理職の採用を積極的に進めてまいります。
④ 指標と目標
当社グループ(注1)では、人的資本経営に関する指標と目標につきまして、以下を設定しております。
指標 |
2025年3月期実績 |
2030年3月期目標 |
1. 女性管理職(注2) |
8名(32.0%) |
50% |
2. 女性役員(注3) |
1名(14.3%) |
30% |
(注1)パス株式会社・株式会社マードゥレクス・株式会社ジヴァスタジオ・株式会社アルヌール・株式会社RMDC・株式会社RIDOS・株式会社三和製作所計7社となります。
(注2)各社とも課長級以上を該当者とし、当該年度通算により算定しております。
(注3)社外取締役(監査等委員である取締役を含む)、執行役員を含みます。