2025.12.09更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025

サマリ

戸田工業は「微粒子の可能性を、世界の可能性に変えていく」を掲げ、湿式/乾式合成とTSSDS CONTROLで粒度・形状・表面を精密設計する無機材料メーカー。磁石・誘電体・軟磁性・機能性顔料・環境関連の5領域で、AI・モビリティ・環境という成長フィールドへ“すり合わせ力”で価値提供を広げている。

目指す経営指標

・2026年度:営業利益率5%、ROE6%、自己資本比率26%、国内Scope1+2 CO₂排出量26,500t(2013年度比70%削減)
・2030年度:営業利益率8%以上、ROE10%以上、自己資本比率40%以上、国内Scope1+2 CO₂排出量22,000t以下(2013年度比75%削減)

用語解説

■TSSDS CONTROL
戸田工業が掲げる粒子設計コンセプトで、粉体の「粒度」「形状」「表面」「分布」などを狙い通りに制御して、用途に最適な性能を引き出すための考え方と手法の総称です。

■すり合わせ力
顧客の使い方や装置条件まで踏み込み、開発・製造・品質が一体となって仕様を作り込む力のこと。粉体から成形品・分散体まで形態を合わせ込み、現場で“ちょうどよく効く”材料に仕上げる実装力を指します。

■フェロキサイド
同社が展開する環境関連材料の名称で、焼却プロセスなどで発生しうる有害成分の生成を抑える目的で使われる鉄系材料です。環境負荷の低減に向けた実用素材として位置づけられています。

■ボンドフェライト(ボンドフェライト粉)
フェライト系磁性粉末に樹脂を混ぜ、射出・圧縮成形で複雑形状の磁石を作るための材料です。小型モーター部品などで扱いやすく、寸法自由度と量産性を両立させます。

■LIB前駆体
リチウムイオン電池(LIB)の正極などに用いられる材料を作る前段階の粉体で、組成や微細構造が最終性能を左右します。同社は合成から粒子設計まで一貫して最適化します。

■ハイドロタルサイト
層状二重水酸化物と呼ばれる無機材料で、樹脂などの安定化や吸着用途に使われます。層状構造を活かして不純物や酸性物質を捉え、製品の耐久性や品質維持に寄与します。

■磁石コンパウンド
磁性粉末と樹脂を均一に混合したペレット状材料で、射出成形により磁石部品を効率よく製造できます。粉体から成形品までを一貫で供給する同社の強みを支える中間素材です。

■誘電体分散体
MLCC(積層セラミックコンデンサ)など向けに、微粒子の誘電体を溶媒中に均一に分散させた材料です。粒子の凝集を抑え、薄層化や高容量化に必要な塗工・成膜プロセスの安定性を高めます。

■軟磁性材料
コイルやインダクタ向けに使われる磁性材料で、磁化と消磁がしやすく電力損失を抑える特性があります。高周波対応や小型化に向け、粒子サイズや形状制御で特性を最適化します。

■TDMI
韓国にある同社グループの拠点名で、軟磁性やインダクタ関連の事業連携・供給体制を強化する役割を担います。市場に近い場所での生産・技術対応により、需要変化へ機動的に対応します。

■ナノテラス
最先端の放射光を用いて材料の内部構造や元素状態を解析できる研究基盤の名称です。同社は新素材の探索や粒子設計の高度化に、この外部基盤を活用します。
2025年3月期有価証券報告書より

沿革

2【沿革】

 提出会社は、1823年(文政6年)岡山県後月郡西江原村(現在:井原市)にて弁柄製造を開始し、その後、広島市横川町において弁柄の製造販売を事業目的とする「戸田工業株式会社」を設立いたしました。

 戸田工業株式会社設立以後の企業集団に係る経緯は、次のとおりであります。

年月

概要

1933年11月

広島市横川町に弁柄の製造販売を事業目的とする「戸田工業株式会社」を資本金50万円で設立。

1951年4月

クツワ弁柄製造株式会社を合併。

1954年11月

吉備工業株式会社を合併。

1959年10月

山口県小野田市に小野田工場を新設。

1969年7月

小野田工場にオーディオ・ビデオテープ用磁性粉末材料の生産設備を新設。

1973年6月

小野田工場に湿式着色顔料工場を新設。

1983年9月

東京証券取引所市場第1部(現プライム市場)指定。

1984年12月

広島県大竹市にフェライト材料の生産工場(大竹工場)を新設。

1988年4月

小野田工場に電子印刷用着色材料の専用生産設備を新設。

1994年7月

ドイツ デュッセルドルフ市に「戸田工業ヨーロッパGmbH」を設立。

1996年8月

アメリカ イリノイ州シャンバーグ市(現ミシガン州バトルクリーク市に移転)に「戸田アメリカ Incorporated」を設立。

2003年1月

中国 浙江省に「戸田塑磁材料(浙江)有限公司」を設立。

2004年8月

中国 浙江省に「浙江東磁戸田磁業有限公司」を設立。

2006年10月

韓国 釜山広域市(現京畿道安養市に移転)に「戸田フェライトコリア Co., LTD.」(2022年2月に「戸田コリアソウル Co., LTD.」へ社名変更)を設立。

2007年4月

中国 天津市に「戸田麦格昆磁磁性材料(天津)有限公司」を設立。

2007年8月

カナダ オンタリオ州サーニア市に「戸田アドバンストマテリアルズ Inc.」を設立。

2008年3月

アメリカ アルゴンヌ国立研究所から、リチウムイオン電池用正極材料の特許ライセンスを取得。

2008年4月

韓国 江原道原州市に「戸田イス CORPORATION」を設立。

2008年6月

「東京色材工業株式会社」の株式を取得。

2015年2月

小野田事業所、北九州工場のリチウムイオン電池正極材料生産設備等を現物出資して、BASFジャパン㈱との合弁会社「BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社」を設立。

2016年4月

タイ バンコク都(現アユタヤ県に移転)に「戸田工業アジア(タイランド)Co., Ltd.」を設立。

2016年4月

「戸田ファクトリー株式会社」(2016年4月に「戸田ファインテック株式会社」へ社名変更)を連結子会社とする。

2021年4月

1997年に分社化した戸田ピグメント株式会社を吸収合併し、当社岡山事業所とする。

2021年8月

中国 広東省の江門協立磁業高科技有限公司を連結子会社とする。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

2023年10月

東京証券取引所のスタンダード市場に移行。

2023年11月

韓国 江原特別自治道原州市の「戸田イス CORPORATION」(2025年1月に「戸田マテリアルズ株式会社」へ社名変更)を連結子会社とする。

関係会社

4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

又は

出資金

主要な事業

の内容

議決権の所有割合

又は被所有割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

戸田工業ヨーロッパ GmbH

ドイツ

デュッセルドルフ市

千EUR

766

電子素材

100.0

ヨーロッパにおいて当社製品の販売をしております。

戸田塑磁材料(浙江)有限公司

中国浙江省

千CNY

36,973

電子素材

100.0

当社に製品を販売しております。

当社より原料を仕入れております。

役員の兼任をしております。

戸田コリアソウル Co., LTD.

韓国京畿道安養市

百万KRW

1,786

電子素材

100.0

当社に製品を販売しております。

東京色材工業㈱

東京都板橋区

百万円

12

機能性顔料

100.0

当社に製品を販売しております。

戸田麦格昆磁磁性材料(天津)有限公司

中国天津市

千USD

4,500

電子素材

67.0

当社に製品を販売しております。

当社より原料を仕入れております。

役員の兼任をしております。

戸田アメリカIncorporated(注)1

アメリカ

ミシガン州

バトルクリーク市

千USD

24,694

電子素材

100.0

当社より資金を貸付けております。

戸田アドバンストマテリアルズInc.(注)1

カナダ

オンタリオ州

サーニア市

千CAD

46,345

電子素材

100.0

当社より資金を貸付けております。

戸田ファインテック㈱

広島県大竹市

百万円

25

製造請負

派遣

100.0

当社及び関係会社へ人材派遣及び業務請負を行っております。

役員の兼任をしております。

戸田工業アジア(タイランド) Co., Ltd.

タイ

アユタヤ県

千THB

205,200

電子素材

100.0

当社より原料を仕入れております。

当社より資金を貸付けております。

江門協立磁業高科技有限公司(注)6

中国広東省

千USD

970

電子素材

100.0

戸田塑磁材料(浙江)有限公司より原料を仕入れております。

戸田麦格昆磁磁性材料(天津)有限公司より原料を仕入れております。

戸田マテリアルズ㈱(注)1,3,5

韓国江原道原州市

百万KRW

34,484

電子素材

100.0

当社に製品を販売しております。

当社より資金を貸付けております。

その他3社

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

浙江華源応用新材料股份有限公司(注)4

中国浙江省

千CNY

110,000

機能性顔料

20.7

当社に製品を販売しております。

浙江東磁戸田磁業有限公司

中国浙江省

千CNY

41,458

電子素材

50.0

戸田塑磁材料(浙江)有限公司に製品を販売しております。

役員の兼任をしております。

㈱セントラル・バッテリー・マテリアルズ

大阪府堺市

百万円

300

電子素材

40.0

当社は同社の債務を保証しております。

BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社

山口県山陽小野田市

百万円

100

電子素材

34.0

当社は同社の債務を保証しております。

(その他の関係会社)

 

 

 

 

 

TDK㈱(注)2

東京都中央区

百万円

32,641

電子素材

被所有

25.4

当社の製品を仕入れております。

 (注)1 特定子会社であります。

    2 有価証券報告書の提出会社であります。

3 戸田イスCORPORATIONは、2025年1月1日付で戸田マテリアルズ㈱へ社名変更しております。

4 浙江華源顔料股份有限公司は、2024年12月9日付で浙江華源応用新材料股份有限公司へ社名変更しております。

5 戸田マテリアルズ㈱については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等

①売上高

5,955

百万円

 

②経常利益

38

百万円

 

③当期純利益

58

百万円

 

④純資産額

517

百万円

 

⑤総資産額

4,934

百万円

 

 

6 江門協立磁業高科技有限公司については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等

①売上高

3,425

百万円

 

②経常利益

1,127

百万円

 

③当期純利益

981

百万円

 

④純資産額

1,671

百万円

 

⑤総資産額

3,170

百万円