2026.06.16更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: TechnoAmenity Report 2025

サマリ

日本触媒は、無機触媒、有機合成、高分子を核に高機能素材を生む化学会社です。AA、SAP、EOで生活を支え、イオネル®やアクリビュア®などで成長市場を狙います。製品を売る会社から、顧客課題を解くソリューション型企業へ変わろうとしています。

目指す経営指標

・2027年度に営業利益+持分法投資損益350億円
・2030年度に営業利益+持分法投資損益600億円
・2027年度にソリューションズ事業営業利益+持分法投資損益185億円
・2030年度にソリューションズ事業営業利益+持分法投資損益400億円以上
・2027年度にROE7%以上、ROA6%以上、ROIC6%以上
・2030年度にROE9%以上、ROA9%以上、ROIC8%以上
・2022年度から2027年度累計で成長投資および競争力維持投資2,450億円
・2022年度から2030年度累計で成長投資および競争力維持投資4,000億円
・2030年度にGHG排出削減率30%
・2027年度に環境貢献製品売上収益550億円、2030年度に1,350億円

用語解説

■TechnoAmenity
日本触媒グループの企業理念を表す言葉です。テクノロジーを通じて、人と社会に豊かさと快適さを提供するという考え方を示しています。物質的な豊かさだけでなく、人々が希望を持って心地よく暮らせる社会づくりへの想いも込められています。

■無機触媒
炭素を含まない「無機物」で作られた触媒です。特定の化学反応を進みやすくする物質で、日本触媒が高機能素材を生み出すためのコア技術の一つです。

■有機合成
炭素を含む化合物を作り出すための化学反応技術です。日本触媒では、酸化エチレンやアクリル酸エステルなど、さまざまな素材を生み出す基盤技術として位置づけられています。

■高分子
小さな分子が繰り返しつながった大きな分子を指します。高吸水性樹脂や高機能ポリマーなどの開発につながる技術で、日本触媒の素材開発を支えるコア技術の一つです。

■マテリアルズ事業
アクリル酸、酸化エチレン、高吸水性樹脂などの基礎化学品を安定供給する事業です。紙おむつ、洗剤、塗料、粘着剤など、生活や産業を支える幅広い製品の原料を扱っています。

■ソリューションズ事業
顧客の課題に合わせて、高機能素材や技術を組み合わせて提案する事業です。スペシャリティ、エレクトロニクス、コンストラクション、エネルギー(電池)などの成長領域を中心に展開しています。

■AA
アクリル酸の略称です。高吸水性樹脂やアクリル酸エステルなどの原料として使われます。日本触媒では、紙おむつや塗料、粘着剤などを支える重要な基礎素材として位置づけられています。

■SAP
高吸水性樹脂の略称です。主に紙おむつの吸水材として使われる素材です。日本触媒は1983年にSAPを事業化し、紙おむつの性能向上に貢献してきました。

■EO
酸化エチレンの略称です。界面活性剤やエチレングリコール類などの原料として使われます。日本触媒では、さまざまな産業や生活用品を支える基礎素材の一つです。

■AES
アクリル酸エステルの略称です。建築や自動車向けの塗料、粘着剤などの原料として使われます。日本触媒のマテリアルズ事業で扱う主要な素材の一つです。

■無水フタル酸
日本触媒の前身が、国産技術で工業化に成功した化学品です。航空機燃料や合成樹脂の原料として使われ、衣類や建設資材などにも用途が広がりました。

■アクアリック®
日本触媒が開発したアクリル酸系水溶性ポリマーの製品ブランドです。資料では、日用品の需要や社会課題の解決に応える製品として紹介されています。

■ソフタノール®
日本触媒が展開する界面活性剤の製品ブランドです。資料では、後のソリューションズ事業につながる製品ブランドの一つとして紹介されています。

■イオネル®
リチウムイオン電池用の電解質です。車載用リチウムイオン電池の長寿命化や安全性向上への貢献が期待される製品です。中国での生産に加え、日本での新工場建設も進められています。

■アクリビュア®
光学材料用アクリル樹脂の製品ブランドです。液晶ディスプレイの高性能化に関わる素材として紹介されています。エレクトロニクス領域での成長を支える製品の一つです。

■スペシャリティ
日本触媒の成長事業領域の一つです。水処理剤原料、CO2吸収剤、水系架橋剤などを含みます。独自の原料や構造を活かし、環境規制や水処理需要に対応する製品を展開しています。

■コンストラクション
日本触媒の成長事業領域の一つです。セメント混和剤ポリマーやエマルションを中心に、建築・土木分野向けの素材を扱います。イーテックのグループ参画により、製品ラインナップの拡大を進めています。

■エネルギー(電池)
日本触媒の成長事業領域の一つです。車載用リチウムイオン電池向け電解質のイオネル®を中心に展開しています。EV市場の拡大を見据え、地域ごとの生産体制づくりを進めています。

■エネルギー(水素)
日本触媒の次世代事業領域の一つです。SOEC用電解質シート、SOFC用電解質シート、アルカリ水電解用セパレータ、アンモニア分解触媒などを通じて、水素サプライチェーンへの貢献を目指す領域です。

■健康・医療
日本触媒の次世代事業領域の一つです。核酸医薬やペプチド医薬の分野で、高度な合成技術やDDS技術を活かす領域です。受託製造ビジネスの拡大に向けて、生産能力の強化を進めています。

■3つの変革
日本触媒が2030年に向けて掲げる変革の指針です。「事業の変革」「環境対応への変革」「組織の変革」で構成されます。進化し続ける化学会社を目指すための中心的な考え方です。
2026年3月期有価証券報告書より

沿革

2 【沿革】

年月

概要

1941年8月

ヲサメ合成化学工業株式会社設立。(現株式会社日本触媒 設立日:8月21日、本社:大阪市、資本金18万円)

1945年6月

戦災によって本社工場を焼失し、本社を吹田工場所在地(吹田市)に移転。

1949年4月

社名を「日本触媒化学工業株式会社」に変更。

1950年7月

東京都に東京営業所(現東京本社)を設置。

1952年5月

大阪証券取引所(現東京証券取引所)に株式を上場。

1952年9月

無水マレイン酸の製造を開始。

1953年3月

大光海運株式会社を設立。(現日触物流株式会社 現連結子会社)

1954年12月

日本蒸溜工業株式会社を設立。(現日触テクノファインケミカル株式会社 現連結子会社)

1955年11月

日宝化学株式会社に資本参加。(現連結子会社)

1955年12月

東京ファインケミカル株式会社に資本参加。(現連結子会社)

1956年11月

東京証券取引所に株式を上場。

1959年6月

川崎市に川崎工場(現川崎製造所千鳥工場)を設置し、酸化エチレン、エチレングリコールの製造を開始。

1960年10月

姫路市に姫路工場(現姫路製造所)を設置。

1961年7月

本社を大阪市東区高麗橋五丁目1番地(住居表示の変更により、現大阪市中央区高麗橋四丁目1番1号)に移転。

吹田工場内に研究所を新設。

1967年3月

川崎市に川崎第二工場(現川崎製造所浮島工場)を設置し、酸化エチレン、エチレングリコールの製造装置を増設。

1970年4月

横須賀市に追浜工場(1978年5月生産休止)を設置。

1970年5月

姫路工場(現姫路製造所)でアクリル酸及びアクリル酸エステルの製造を開始。

1971年9月

日本ポリマー工業株式会社を設立。(現連結子会社)

1972年10月

川崎第二工場(現川崎製造所浮島工場)でセカンダリーアルコールエトキシレートの製造を開始。

1973年11月

中国化工株式会社に資本参加。(現連結子会社)

1981年3月

姫路研究所、川崎研究所を新設。

1981年4月

新立化工株式会社に資本参加。(現株式会社日本触媒トレーディング 現連結子会社)

1982年9月

姫路製造所でメタクリル酸及びメタクリル酸エステルの製造を開始。

1983年6月

姫路製造所内に触媒研究所を新設。

1983年11月

姫路製造所で高吸水性樹脂の製造を開始。

1988年1月

エヌエイ・インダストリーズ Inc.(米国)を設立。(現ニッポンショクバイ・アメリカ・インダストリーズ Inc. 現連結子会社)

1991年6月

社名を「株式会社日本触媒」に変更。

1996年8月

PT.ニッポンショクバイ・インドネシア(インドネシア)を設立。(現連結子会社)

1998年1月

ニッポンショクバイ(アジア)PTE.LTD.(シンガポール)を設立。(現連結子会社)

1999年2月

ニッポンショクバイ・ヨーロッパ N.V.(ベルギー)を設立。(現連結子会社)

2002年3月

住友化学工業株式会社(現住友化学株式会社)との事業交換により、同社のアクリル酸事業を譲受け、当社のメチルメタクリレートモノマー事業を同社に譲渡。

2003年4月

日触化工(張家港)有限公司(中国)を設立。(現連結子会社)

2004年7月

シンガポール・アクリリック PTE LTD(シンガポール)を取得。(現連結子会社)

シンガポール・グレーシャル・アクリリック PTE.LTD.(シンガポール)を取得。

2008年2月

日本乳化剤株式会社、中日合成化學股份有限公司(台湾)を取得。(現連結子会社)

2013年1月

ニッポンショクバイ(アジア)PTE.LTD.がシンガポール・グレーシャル・アクリリック PTE.LTD.を吸収合併。

2014年12月

吹田工場を閉鎖。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

2025年4月

株式会社イーテックを取得。(現連結子会社)

 

関係会社

4 【関係会社の状況】

名称

住所

資本金又は

出資金

(百万円)

主要な事業

の内容

議決権の

所有割合

(%)

関係内容

(子会社)

 

 

 

 

 

日宝化学㈱

東京都中央区

517

ソリューションズ事業

84.70

同社製品(電子情報材料等)の仕入ならびに同社への原料の供給

役員の兼任等:有

日触物流㈱

大阪市中央区

100

マテリアルズ事業

ソリューションズ事業

100.00

当社製商品の運送、出荷・構内業務等の委託

事業用地の賃借および建物の賃貸

役員の兼任等:無

東京ファインケミカル㈱

東京都港区

80

ソリューションズ事業

89.75

当社製品(エチレングリコール)の供給ならびに同社製品(粘接着剤用樹脂)の仕入

工場用地および建物の賃貸借

運転資金の貸付

役員の兼任等:無

中国化工㈱

岡山県倉敷市

75

ソリューションズ事業

93.31

当社製品(粘接着剤用樹脂)の供給ならびに同社製品(微粒子)の仕入

工場用地、建物および生産設備の賃貸

役員の兼任等:無

㈱日本触媒

トレーディング

東京都中央区

40

マテリアルズ事業

ソリューションズ事業

100.00

当社製商品の販売ならびに商品・原材料の購入

役員の兼任等:無

日触テクノファイン

ケミカル㈱

千葉県市川市

90

ソリューションズ事業

96.83

当社製品(アクリル酸)の供給ならびに同社製品の仕入

生産設備の賃貸および工場用地の賃借

運転資金の貸付

役員の兼任等:無

日本乳化剤㈱

東京都中央区

1,000

ソリューションズ事業

100.00

当社製品(酸化エチレン)の供給

役員の兼任等:有

日本ポリマー工業㈱

兵庫県姫路市

100

ソリューションズ事業

60.00

当社製品(アクリル酸エステル)の供給ならびに同社製品(粘接着剤・塗料用樹脂)の仕入

工場用地の賃貸

役員の兼任等:無

㈱イーテック

三重県四日市市

168

ソリューションズ事業

100.00

当社製品(アクリル酸エステル)の供給

運転資金の貸付

役員の兼任等:無

ニッポンショクバイ・

アメリカ・

インダストリーズ Inc.※

アメリカ合衆国

テキサス州

千米ドル

100,000

マテリアルズ事業

ソリューションズ事業

100.00

当社製品(アクリル酸誘導品および高吸水性樹脂)の供給および販売ならびに当社への役務の提供

技術の供与

債務の保証

役員の兼任等:有

ニッポンショクバイ

(アジア)PTE.LTD.

シンガポール

共和国

千米ドル

4,175

マテリアルズ事業

100.00

当社製商品の販売ならびに当社への役務の提供

技術の供与

役員の兼任等:無

PT. ニッポンショク

バイ・インドネシア※

インドネシア

共和国

バンテン州

千米ドル

120,000

マテリアルズ事業

99.99

当社製品(プロセス触媒)の供給ならびに同社製品(アクリル酸エステル)の仕入

技術の供与

債務の保証

役員の兼任等:有

ニッポンショクバイ・

ヨーロッパ N.V.※

ベルギー王国

オースト=フランデレン州

千ユーロ

280,000

マテリアルズ事業

100.00

(0.01)

当社製品(高吸水性樹脂およびプロセス触媒)の供給および販売ならびに当社への役務の提供

技術の供与

役員の兼任等:有

シンガポール・

アクリリック PTE LTD※

シンガポール

共和国

千米ドル

27,007

マテリアルズ事業

79.42

当社製品(プロセス触媒)の供給

技術の供与

役員の兼任等:有

日触化工(張家港)

有限公司※

中華人民共和国

江蘇省

千米ドル

38,820

マテリアルズ事業

100.00

技術の供与

役員の兼任等:無

中日合成化學股份

有限公司

台湾

台北市

千台湾ドル

144,732

ソリューションズ事業

52.03

(3.35)

役員の兼任等:有

その他12社

 

 

 

 

 

 

名称

住所

資本金又は

出資金

(百万円)

主要な事業

の内容

議決権の

所有割合

(%)

関係内容

(関連会社等)

 

 

 

 

 

アメリカン・アクリル・エヌエイ LLC

アメリカ合衆国

テキサス州

千米ドル

1,615

マテリアルズ事業

50.00

(50.00)

技術の供与

役員の兼任等:有

アメリカン・アクリル L.P.

アメリカ合衆国

テキサス州

千米ドル

52,531

マテリアルズ事業

50.00

(50.00)

当社製品(プロセス触媒)の供給

役員の兼任等:無

ユミコア・ショクバイ S.A.

ルクセンブルク大公国

千ユーロ

25,000

ソリューションズ事業

40.00

ユミコア日本触媒㈱、他4社の持株会社

役員の兼任等:無

ユミコア日本触媒㈱

愛知県常滑市

4,750

ソリューションズ事業

40.00

(40.00)

工場用地および建物の賃貸

役員の兼任等:無

エルエックス・エムエムエイ Corp.

大韓民国

ソウル市

百万ウォン

24,000

マテリアルズ事業

25.00

技術の供与

役員の兼任等:無

ジャパンコンポジット㈱

東京都中央区

1,005

ソリューションズ事業

35.00

当社製品(無水マレイン酸)の供給

役員の兼任等:無

湖南福邦新材料

有限公司

中華人民共和国

湖南省

千人民元

176,991

ソリューションズ事業

38.00

技術の供与

役員の兼任等:無

その他9社

 

 

 

 

 

(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2.「議決権の所有割合」欄の(内書)は、間接所有であります。

3.※特定子会社に該当します。

4.関連会社等には共同支配企業を含んでおります。

5.ニッポンショクバイ・アメリカ・インダストリーズ Inc.の資本金は、払込資本金であります。

6.ニッポンショクバイ(アジア)PTE.LTD.の資本金は、払込資本金であります。

7.ニッポンショクバイ・ヨーロッパ N.V.については、売上収益(連結会社相互間の内部売上収益を除く)の連結売上収益に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等

(1)売上収益

59,375百万円

(2)税引前利益

1,518百万円

(3)当期利益

1,640百万円

(4)資本合計

27,474百万円

(5)資産合計

42,173百万円