ストーリー・沿革
サマリ
半導体洗浄薬液・BT材料・光学樹脂ポリマーなど「ICT3事業」で世界シェアを築き、メタノールでは資源開発~誘導品まで手掛ける“唯一無二”の総合力。環境循環型メタノール「CarbopathTM」や脱酸素剤エージレス®、地熱発電を軸に、社会実装まで見据えた“Uniqueness & Presence”で選ばれる素材群を拡張する。
過去
現在
未来
目指す経営指標
・2030年度:ROE12%以上/ROIC10%以上
・2030年度:GHG排出量39%以上削減(2013年度比)
・2030年度:Sharebeing売上高5,000億円以上
トップメッセージの要約
Uniqueness & Presence
事業ポートフォリオの強靭化
ICT・モビリティ・医・食
「点」を「面」に
用語解説
半導体向けの薬液(エレクトロニクスケミカルズ)、高周波基板に使うBT材料、カメラやディスプレイの光学樹脂ポリマーという3つの柱で構成したMGCの成長領域の呼び方で、ICT機器の性能向上を素材から支える事業群を指します。
■BT材料
「ビスマレイミド・トリアジン(BT)樹脂」をベースにした積層板用材料で、低誘電・低損失かつ耐熱性に優れ、半導体パッケージ基板など高周波対応分野で使われます。MGCは早期から開発・量産化し、主要用途で高い存在感を持ちます。
■エレクトロニクスケミカルズ
半導体やディスプレイ製造工程で使われる高純度薬液の総称で、洗浄・現像・表面処理などに用いられます。微量不純物まで管理された品質が求められ、MGCは装置メーカーやデバイスメーカーの工程要件に合わせて最適配合を提供します。
■光学樹脂ポリマー
レンズや保護フィルム、光学部材向けの透明性・耐候性・加工性に優れた樹脂材料を指します。MGCは樹脂設計と成形・コーティング技術を組み合わせ、光学性能と成形安定性の両立を図ります。
■Carbopath™
CO₂・廃棄物・バイオマスなど多様な炭素源をメタノールに変換し、燃料や化学品へ循環利用するMGCの炭素循環コンセプトで、既存のメタノール製造・誘導品チェーンを活かして社会実装を目指します。
■エージレス®
食品の酸化やカビ発生を抑える脱酸素剤のブランドで、包装内の酸素を吸着して鮮度を保ちます。加熱不要・ガス不使用で簡便に扱えるため、菓子・惣菜など幅広い分野で採用されています。
■MXナイロン
キシレン由来モノマーを用いたナイロン系樹脂で、ガスバリア性や耐熱性に優れ、飲料ボトル多層容器や自動車部品などで使われます。透過を抑えることで内容物の劣化を防ぎ、軽量化にも寄与します。
■MXDA(メタキシレンジアミン)
エポキシ樹脂硬化剤などに用いられる芳香族ジアミンで、耐熱性・機械強度に優れた硬化物を形成します。塗料・接着剤・複合材料での高性能化に貢献します。
■Sharebeing(シェアビーイング)
環境負荷低減や資源循環に実質的な効果をもたらす製品・事業を、MGCが社内で識別・評価する概念で、売上指標としても管理します。環境価値を「共有する存在であり続ける」という意思を込めています。
■Uniqueness & Presence(U&P)
独自性(Uniqueness)と存在感(Presence)を両立させるMGCの事業コンセプトで、尖った技術・製品を市場で確かな選択肢に育てることを目指します。資源配分や研究テーマ選定の判断軸として使われます。
■BMU
事業単位を機動的に運営するためのマネジメント単位(Business Management Unit)を指し、収益責任や投資判断を近い距離で行うことで意思決定を速め、U&P事業への集中を支えます。
■マーケットアウト志向
技術起点で積み上げるのではなく、まず顧客の未充足ニーズや用途から逆算して素材・プロセスを設計する発想で、研究開発と事業開発を一体で進めるMGCの方針を指します。
■Carbopath™とCCS・クリーンアンモニアの連携
CO₂回収(CCS)やアンモニアを介した水素輸送と組み合わせ、メタノール経由で燃料・化学品へ循環させる構想で、既存インフラを活かしながら段階的に商用化を進めます。
沿革
2【沿革】
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1951年4月 |
天然ガス化学工業を営むことを目的として、日本瓦斯化学工業株式会社を設立 |
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1952年9月 |
榎工場メタノール製造設備操業開始(1974年12月生産停止) |
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1954年2月 |
東京証券取引所に株式上場 |
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1957年4月 |
日本尿素工業株式会社を吸収合併し、当社松浜工場(現当社新潟工場)として操業開始 |
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1960年5月 |
日本樹脂化学工業株式会社水島工場(現当社水島工場)操業開始 |
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1962年1月 |
日本スチレンペーパー株式会社(現株式会社JSP 現持分法適用会社)設立 |
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1968年1月 |
水島工場にて当社の技術開発によるキシレン分離異性化装置の操業を開始 |
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1971年10月 |
三菱江戸川化学株式会社と合併し、三菱瓦斯化学株式会社と改称 |
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1978年10月 |
鹿島工場操業開始 過酸化水素の製造を開始 |
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1979年11月 |
日本・サウジアラビアメタノール株式会社(現持分法適用関連会社)設立 |
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1982年10月 |
MITSUBISHI GAS CHEMICAL SINGAPORE PTE. LTD. (現連結子会社)設立 |
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1983年6月 |
当社を中心に進めた「サウジメタノール計画」の現地法人 SAUDI METHANOL COMPAMY 操業開始 |
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1984年10月 |
MITSUBISHI GAS CHEMICAL AMERICA, INC. (現連結子会社)設立 |
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1991年3月 |
エレクトロテクノ株式会社(現MGCエレクトロテクノ株式会社 現連結子会社)設立 |
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1992年3月 |
現地資本及び三菱商事株式会社と合弁でMETANOL DE ORIENTE, METOR, S.A. (現持分法適用関連会社)を設立 |
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1994年3月 |
三菱化成株式会社(現三菱ケミカル株式会社)と合弁で三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社(現連結子会社)を設立 |
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1995年1月 |
MGC PURE CHEMICALS AMERICA, INC. (現連結子会社)設立 |
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1995年7月 |
現地資本と合弁でTHAI POLYACETAL CO., LTD. (現連結子会社)を設立 |
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2000年7月 |
社内カンパニー制発足 |
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2003年6月 |
執行役員制導入 |
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2005年10月 |
大阪工場と富士化成株式会社を統合し、MGCフィルシート株式会社(現連結子会社)として発足 |
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2006年3月 |
現地資本及び伊藤忠商事株式会社と合弁でBRUNEI METHANOL CO., SDN. BHD. (現持分法適用会社)を設立 |
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2009年8月 |
菱優工程塑料(上海)有限公司(現三菱瓦斯化学工程塑料(上海)有限公司 現連結子会社)設立 |
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2012年1月 |
MGC ELECTROTECHNO (THAILAND) CO., LTD. (現連結子会社)設立 |
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2013年3月 |
CARIBBEAN GAS CHEMICAL LIMITED設立 |
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2018年7月 |
三菱ガス化学トレーディング株式会社(現連結子会社)設立 |
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2018年12月 |
泰興菱蘇機能新材料有限公司(現連結子会社)設立 |
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2020年4月 |
コーポレート部門、カンパニー部門を6つの部門に整理・統合 |
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2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
関係会社
4【関係会社の状況】
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名称 |
住所 |
資本金 (百万円) |
主要な事業内容 |
議決権の所有割合 (%) |
関係内容 |
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(連結子会社) |
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三菱ガス化学ネクスト㈱ |
東京都港区 |
274 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 |
100.0 |
当社製品(有機合成品の原料、塗料樹脂原料)の販売先 役員の兼任あり |
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MGCターミナル㈱
|
東京都千代田区 |
100 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 |
100.0 (14.2) |
当社製品の保管等に関する業務 役員の兼任あり |
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㈱東邦アーステック
|
新潟県新潟市 |
240 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 |
50.3 |
役員の兼任あり |
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MGC Specialty Chemicals Netherlands B.V. (注)5 |
オランダ ロッテルダム |
千ユーロ 20,000 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 |
100.0 |
当社製品(MXDA)の製造 役員の兼任あり |
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MGCエネルギー㈱ |
東京都千代田区 |
5 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 |
100.0 |
当社製品(電力)の仕入販売 役員の兼任あり |
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MGCウッドケム㈱ |
東京都千代田区 |
480 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 |
100.0 |
当社製品(メタノール、ホルマリン)の販売先 役員の兼任あり |
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泰興菱蘇機能新材料有限公司 (注)5 |
中国 江蘇省 |
千中国人民元 334,256 |
機能化学品事業部門 |
100.0 |
当社の過酸化水素の製造技術を提供 役員の兼任あり |
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SAMYOUNG PURE CHEMICALS CO., LTD. |
韓国 天安市 |
百万ウォン 3,500 |
機能化学品事業部門 |
51.0 |
当社の超純過酸化水素の製造技術を提供 役員の兼任あり |
|
MGC PURE CHEMICALS (注)5 |
米国 アリゾナ州 |
千米ドル 214,084 |
機能化学品事業部門 |
100.0 (5.3) |
当社の超純過酸化水素の製造技術を提供 役員の兼任あり |
|
MGC PURE CHEMICALS SINGAPORE PTE. LTD. |
シンガポール |
千米ドル 7,106 |
機能化学品事業部門 |
100.0 (5.2) |
当社の超純過酸化水素の製造技術を提供 役員の兼任あり |
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巨菱精密化学股份有限公司 |
台湾 台中市 |
百万台湾ドル 80 |
機能化学品事業部門 |
100.0 |
当社の超純過酸化水素の製造技術を提供 役員の兼任あり |
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MGCフィルシート㈱
|
埼玉県所沢市 |
50 |
機能化学品事業部門 |
100.0 (45.4) |
当社製品(ポリカーボネートシート・フィルム)の製造 役員の兼任あり |
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グローバルポリアセタール㈱ |
東京都港区 |
301 |
機能化学品事業部門 |
100.0 |
役員の兼任あり |
|
THAI POLYACETAL CO.,LTD. |
タイ バンコク都 |
百万タイバーツ 840 |
機能化学品事業部門 |
70.0 (70.0) |
役員の兼任あり |
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名称 |
住所 |
資本金 (百万円) |
主要な事業内容 |
議決権の所有割合 (%) |
関係内容 |
|
KOREA POLYACETAL CO., LTD. |
韓国 ソウル市 |
百万ウォン 3,560 |
機能化学品事業部門 |
100.0 (100.0) |
役員の兼任あり |
|
三菱瓦斯化学工程塑料(上海)有限公司 (注)5 |
中国 上海市 |
千中国人民元 2,072,661 |
機能化学品事業部門 |
100.0 |
当社のポリカーボネート樹脂の製造技術を提供 役員の兼任あり |
|
MGCエレクトロテクノ㈱ (注)5 |
東京都千代田区 |
500 |
機能化学品事業部門 |
100.0 |
当社製品(プリント配線板用材料)の製造 役員の兼任あり |
|
MGC ELECTROTECHNO (THAILAND) CO., LTD. |
タイ ラヨン県 |
百万タイバーツ 710 |
機能化学品事業部門 |
100.0 (100.0) |
当社製品(プリント配線板用材料)の製造 役員の兼任あり |
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永和化成工業㈱ |
京都府京都市 |
420 |
機能化学品事業部門 |
91.0 |
役員の兼任あり |
|
三菱エンジニアリングプラスチックス㈱ |
東京都港区 |
3,000 |
機能化学品事業部門 |
75.0 |
当社製品(合成樹脂)の販売先 役員の兼任あり |
|
THAI POLYCARBONATE CO.,LTD. (注)5 |
タイ バンコク都 |
百万タイバーツ 1,000 |
機能化学品事業部門 |
65.0 (60.0) |
当社のポリカーボネート樹脂の製造技術を提供 役員の兼任あり |
|
AGELESS (THAILAND) CO., LTD. |
タイ チョンブリー県 |
百万タイバーツ 250 |
機能化学品事業部門 |
100.0 |
当社製品(脱酸素剤)の製造 役員の兼任あり |
|
三菱ガス化学トレーディング㈱ (注)5 |
東京都千代田区 |
210 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門・機能化学品事業部門 |
100.0 |
当社製品の仕入販売等 役員の兼任あり |
|
MITSUBISHI GAS CHEMICAL SINGAPORE PTE.LTD. |
シンガポール |
千米ドル 1,161 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門・機能化学品事業部門 |
100.0 |
当社製品(メタノール等)の仕入販売 役員の兼任あり |
|
MITSUBISHI GAS CHEMICAL AMERICA,INC. |
米国 ニューヨーク州 |
千米ドル 1,084 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門・機能化学品事業部門 |
100.0 |
当社製品(メタノール等)の仕入販売 役員の兼任あり |
|
その他 20社 |
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|
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|
名称 |
住所 |
資本金 (百万円) |
主要な事業内容 |
議決権の所有割合 (%) |
関係内容 |
|
(持分法適用関連会社) |
|
|
|
|
|
|
国華産業㈱ |
東京都港区 |
100 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 |
50.0 |
当社製品の海上輸送に関する業務 役員の兼任あり |
|
日本・サウジアラビアメタノール㈱
|
東京都千代田区 |
2,310 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 |
47.4 |
当社製品(メタノール)の輸入業務 海外製造会社への投融資 役員の兼任あり |
|
METANOL DE ORIENTE, METOR, S.A. |
ベネズエラ アンソアテギ州 |
千米ドル 134,689 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 |
25.0 |
当社製品(メタノール)の製造 役員の兼任あり |
|
BRUNEI METHANOL COMPANY SDN.BHD. |
ブルネイ ブライト地区 |
千米ドル 189,400 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 |
50.0 |
当社製品(メタノール)の製造 役員の兼任あり |
|
日本トリニダードメタノール㈱ |
東京都千代田区 |
12,035 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 |
50.0 |
海外製造会社への投融資 役員の兼任あり |
|
湯沢地熱㈱ |
秋田県湯沢市 |
3,802 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 |
20.0 |
役員の兼任あり |
|
㈱JSP (注)4 |
東京都千代田区 |
10,128 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 |
47.6 (0.2) |
役員の兼任あり |
|
安比地熱㈱ |
岩手県八幡平市 |
100 |
グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 |
34.0 |
役員の兼任あり |
|
KOREA ENGINEERING PLASTICS CO., LTD. |
韓国 ソウル市 |
百万ウォン 12,600 |
機能化学品事業部門 |
50.0 (10.0) |
役員の兼任あり |
|
エムジーシー大塚ケミカル㈱ |
大阪府 大阪市 |
450 |
機能化学品事業部門 |
49.0 |
当社製品(過酸化水素)の販売先 役員の兼任あり |
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菱電化成㈱ |
兵庫県 三田市 |
300 |
機能化学品事業部門 |
45.0 |
役員の兼任あり |
|
台豊印刷電路工業股份有限公司 |
台湾 新竹県 |
百万台湾ドル 1,104 |
機能化学品事業部門 |
50.0 |
当社製品(プリント配線板用材料)の販売先 役員の兼任あり |
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㈱グラノプト |
秋田県能代市 |
150 |
機能化学品事業部門 |
49.0 |
役員の兼任あり |
|
Samyang Kasei Co., Ltd. |
韓国 ソウル市 |
百万ウォン 20,000 |
機能化学品事業部門 |
25.0 (25.0) |
役員の兼任あり |
(注)1.主要な事業内容欄には、セグメントの名称を記載しております。
2.議決権所有割合の( )内は、子会社による間接所有割合であり、内数となっております。
3.関係内容における役員の兼任については、当社の役員と従業員が含まれております。
4.有価証券報告書を提出している会社であります。
5.特定子会社に該当いたします。