2025.10.16更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: KH Neochem Report 2025

サマリ

冷凍機油原料・高純度溶剤・化粧品原料で世界上位のニッチ領域を押さえるスペシャリティケミカル企業。低圧/高圧の両オキソ技術と高純度化・品質管理力を核に、環境配慮型エアコンの普及、半導体微細化、QoL向上に素材で貢献し、「世界で輝く」成長と社会価値を同時実現する。

目指す経営指標

・2027年度 営業利益165億円、EBITDA236億円、EBITDAマージン18%、ROE15%、ROIC12%、一人当たりEBITDA28百万円(3か年累計EBITDA449億円)
・機能性材料累計EBITDA489億円、電子材料111億円、基礎化学品136億円(2025–2027)
・配当性向40%目処、DOE4%以上、自己株式取得を機動的に実施
・GHG排出量(Scope1+2)2017年度比30%削減を今中計期間中に前倒し達成目標

専門用語

■低圧オキソ/高圧オキソ
オキソ法(アルケンに一酸化炭素と水素を付加してアルデヒド等をつくる合成法)の運転条件を指し、低圧法・高圧法の両方を自社で使い分けることで、原料や生成物の幅を広げ、用途ごとに最適な品質と収率を実現する取り組みです。

■冷凍機油原料
エアコンや冷蔵・冷凍機のコンプレッサーに使われる潤滑油(冷凍機油)の基材となる化学品で、低温でも粘度や安定性を保ち、環境配慮型冷媒と相溶しやすい性質を持つことが特徴です。

■低GWP冷媒(環境配慮型エアコン)
地球温暖化係数(GWP)の低い冷媒を用いる空調機の総称で、従来冷媒に比べて温室効果への影響を抑えられます。冷凍機油原料はこれら低GWP冷媒との適合性が求められ、同社はそのニーズに合致する素材を供給します。

■フォトレジスト向け高純度溶剤
半導体の微細加工で使う感光材(フォトレジスト)を溶かしたり洗浄に用いたりする溶剤で、金属イオンなどの不純物を極限まで減らした品目です。1兆分の1レベルの不純物管理に挑む運用で、先端半導体の歩留まりに直結する品質を目指します。

■SPC(統計的工程管理)
製造工程のデータを統計的に監視・解析し、ばらつきを抑えて安定した品質を維持する手法です。同社は品質管理棟の新設と合わせてSPCを運用し、高純度溶剤などの品質を継続的に改善します。

■BG(化粧品原料)
ブチレングリコール(1,3-ブチレングリコール)の略称で、保湿性と刺激の低さを特徴とする化粧品向け多価アルコールです。化粧水や美容液などで溶媒・保湿成分として広く使われ、同社は高純度・高品質な原料を供給します。

■PHB(海洋生分解性樹脂)
ポリヒドロキシ酪酸の略称で、微生物由来のバイオプラスチックです。海水環境でも分解が進む特性を持ち、使い捨て用途などでプラスチックの環境負荷低減に寄与します。同社は事業化段階への移行を目指しています。

■糖鎖(バイオ医薬品原料)
タンパク質などに結合する複数の糖からなる構造で、医薬品の安定性や体内動態に影響します。バイオ医薬の品質設計に不可欠な領域であり、同社は関連原料や技術の事業化を進めます。

■CO₂回収装置(千葉)
製造プラントから排出される二酸化炭素を分離・回収する設備で、エネルギー使用やプロセス由来の排出を実質的に抑えることに貢献します。千葉拠点での導入により、温室効果ガス排出の削減目標の前倒し達成を狙います。

■予兆診断/スマート保安
センサーやデータ解析で設備の異常兆候を早期に検知し、事故や停止を未然に防ぐ保全コンセプトです。DXと組み合わせることで、安全・安定操業と品質の安定化を同時に実現します。

■「量より質」(先端半導体向けの高付加価値戦略)
販売数量の拡大よりも、不純物管理や工程安定化など品質性能の高度化で付加価値を高める方針を指します。先端半導体用途で要求水準が急速に上がる中、単価と収益性の向上を重視する戦略です。

■黒金化成(増強設備)
同社の電子材料分野で言及される増強設備の名称で、先端半導体向け材料の供給力強化に用いられます。設備の本格稼働によって高付加価値品の供給安定と拡販を図ります。