2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

(単一セグメント)
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
(単一セグメント) 17,009 100.0 364 100.0 2.1

 

3 【事業の内容】

当企業集団(当社及び当社の関係会社)は、当社(提出会社、以下同じ)、親会社で構成され、ファイン製品の製造販売並びに輸出入等の事業を行っております。

当社グループ(当社及び子会社1社)の事業に係る位置づけは次のとおりであります。

 

ファイン製品事業

医農薬関連化学品(医薬品、動物薬、農薬等の中間体や原料)、機能性化学品(触媒、溶剤、高分子添加剤、樹脂、IT関連、写真薬等用)、各種合成樹脂原料等製造、販売しております。

 

 

非連結子会社KGS株式会社は、当社従業員に対する研修の企画及び運営等を行っております。

なお、当社は千葉事業所の用地を親会社から賃借しております。

 

事業の系統図は概ね次のとおりであります。

 


 

 

業績状況

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当事業年度のわが国経済は、堅調なインバウンド需要や個人消費の改善など、景気の緩やかな持ち直しが見られました。一方で、ロシア・ウクライナ紛争や事業年度末頃からの中東情勢の緊迫化など地政学的リスクの高まりに加えて、資源・エネルギー価格の上昇や為替相場の変動など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

このような情勢のもとで、当社は、売価改定、拡販に注力するとともに、生産の合理化・効率化による製造原価低減など一層のコスト削減に取り組み、全社を挙げて収益確保に努めてまいりました。

しかしながら、当事業年度の売上高は、北米及び欧州向け医農薬関連製品や光学材料製品の販売が減少したこと等により、170億9百万円(前事業年度比15.0%減)となりました。損益面では、固定費の削減や原料価格低減による増益要因があったものの、売上高減少に伴う数量差損等の減益要因により、営業利益は3億64百万円(前事業年度比35.6%減)、経常利益は2億55百万円(前事業年度比28.3%減)となりました。これに加えて当期において減損損失を計上したことから、当期純損益は51億35百万円の損失(前事業年度は2億88百万円の利益)となりました。

 

製品グループ別売上高

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

前事業年度

当事業年度

増  減

製品グループ

金額

構成比

金額

構成比

金額

増減率

 

 

 

 

 

 

医農薬関連化学品

9,281

46.4

 6,290

   37.0

△2,991

 △32.2

機能性化学品

8,043

40.2

  7,424

   43.6

  △618

  △7.7

その他

2,692

13.4

  3,294

   19.4

    601

   22.3

20,018

100.0

17,009

100.0

△3,009

△15.0

 

 

なお、当社の事業セグメントは、ファイン製品事業のみの単一セグメントであり重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。

 

流動資産は、売掛金が減少しましたが棚卸資産等が増加し、前事業年度末に比べ12億68百万円増加の143億7百万円となりました。

固定資産は、減損損失を計上したことに伴う有形固定資産の減少等により、前事業年度末に比べ66億18百万円減少の155億61百万円となりました。

この結果、総資産は前事業年度末に比べ53億49百万円減少し、298億69百万円となりました

流動負債は、短期借入金や設備関係未払金の増加等により前事業年度末に比べ14億71百万円増加し、87億37百万円となりました。

固定負債は、長期借入金の減少により前事業年度末に比べ12億94百万円減少し、50億42百万円となりました。

この結果、負債合計は前事業年度末に比べ1億76百万円増加し、137億79百万円となりました

純資産は、当期純損失の計上及び配当金の支払いなどにより、前事業年度末に比べ55億26百万円減少の160億89百万円となりました。自己資本比率は前事業年度末の61.4%から53.9%となりました

 

 

② キャッシュ・フローの状況

当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、棚卸資産が増加しましたが、減価償却費を27億96百万円計上したことなどにより、16億48百万円の収入(前事業年度は47億56百万円の収入)となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の売却による収入がありましたが、固定資産の取得による支出により6億85百万円の支出(前事業年度は16億63百万円の支出)となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済による支出や、配当金の支払などにより、8億84百万円の支出(前事業年度は33億31百万円の支出)となりました。

この結果、現金及び現金同等物の期末残高は4億33百万円となり、前事業年度末に比べ1億8百万円増加しました。

 

③ 生産実績

当事業年度における生産実績は229億29百万円(前事業年度比3.8%減)であります。

 (注) 金額は、販売価格によっております。

 

④ 受注状況

当社は原則的に将来の予想に基づいて見込生産を行っております。

 

⑤ 販売実績

当事業年度における販売実績は170億9百万円(前事業年度比15.0%減)であります。

主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、以下のとおりであります。

相手先

前事業年度

当事業年度

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

Sumitomo Chemical Europe S.A./N.V.

2,562,482

12.8

Corteva Agriscience

2,247,624

11.2

 

(注) 当事業年度における主な相手先別の販売実績は、総販売実績の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容は、原則として財務諸表に基づいて分析した内容であります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積り

当社の財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。
 財務諸表作成にあたり、当社が採用している会計方針において使用している重要な会計上の見積り及び前提条件は、以下のとおりであります。

 

(貸倒引当金)

当社は、支払実績及び信用情報等を査定して販売先から営業担保を預っており、貸倒懸念債権等特定の債権については、個別に債権の回収可能性を検討して貸倒引当金を計上しております。

販売先の財務状況及び支払能力に重要な変動が生じた場合、これらの貸倒引当金の見積りに重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

(棚卸資産)

当社は、棚卸資産の貸借対照表価額については、収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により計上しております。

当社は、得意先の需要予測に基づき生産計画を策定しており、また、当社の生産設備であるマルチプラントでは生産切替回数増加によるロスを極力抑えるため、まとめ生産を行っております。このため、生産から販売まで長期間を要する場合があります。長期保有在庫の販売予測の見積りにおいては、将来の販売数量が重要な構成要素となりますが、これらは国内外における需要等の外部経営環境の影響を受けることから不確実性を伴い、見積りにおける仮定の選択に係る判断が長期保有在庫の評価に重要な影響を及ぼす可能性があります。

(投資の評価)

当社が保有する投資有価証券は非上場株式及び関係会社株式であり市場価格がありません。原則として評価対象となる純資産額が帳簿価額を50%以上下回った場合に減損処理を実施しております。
 将来の投資先の業績動向によりこれら投資の評価に重要な影響を及ぼす可能性があります。

(繰延税金資産)

当社は、繰延税金資産の計上にあたり、今後の事業計画及び将来減算(加算)一時差異の解消スケジュール等を基に合理的で実現可能なタックス・プランニングを検討し、将来の課税所得等の予測を行っております。その結果、将来実現が困難と判断される繰延税金資産については、評価性引当額を計上しております。
 将来の業績及び課税所得実績の変動等により、繰延税金資産の計上に重要な影響を及ぼす可能性があります。

(退職給付費用及び債務)

当社の従業員退職給付費用及び債務は、年金数理計算上で設定される前提条件に基づいて計上しております。この前提条件には、割引率、将来の報酬水準、退職率が含まれており、退職給付債務を計算する際に用いる数理上の前提の変更、年金制度の変更による未認識の過去勤務費用の発生等により、退職給付費用及び債務の算定に重要な影響を及ぼす可能性があります。

(減損損失)

当社は、収益性の低下や時価の下落といった減損の兆候の見られる固定資産については、減損損失の認識の判定を行い、必要に応じて減損処理を実施しております。
 将来の収益性の低下や時価の下落等により、これら固定資産の評価に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

(受注損失引当金)

当社は、受注契約のうち損失が発生する可能性が高く、かつ、当該損失額を合理的に見積もることが可能な受注契約について、損失見込額を受注損失引当金として計上しております。

将来の市場環境の変動等により製造原価が見積原価を超過することが見込まれる場合、追加の受注損失又は引当金計上が必要となる可能性があります。

 

 

② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(売上高、売上原価、売上総利益と営業利益)

当事業年度の売上高は、北米及び欧州向け医農薬関連製品や光学材料製品の販売が減少したこと等により、前事業年度に比べ30億9百万円減少170億9百万円となりました。

当事業年度の売上原価は、販売の減少や固定費の削減、原料価格低減などにより、前事業年度に比べ33億円減少120億19百万円となりました。

この結果、売上総利益は前事業年度に比べ2億91百万円増益の49億89百万円となりました

販売費及び一般管理費は、製造プラントの操業休止期間の設備維持管理費用を前事業年度は2億65百万円計上したのに対し、当事業年度は9億44百万円であった事などにより、前事業年度に比べ4億92百万円負担が増加し46億25百万円となりました。この結果、営業利益は3億64百万円となり、前事業年度に比べ2億1百万円減益となりました。

(営業外損益と経常利益)

営業外収益は、当事業年度は為替差益を計上したことなどにより前事業年度に比べ23百万円増加30百万円となりました。営業外費用は、前事業年度は為替差損を計上したことなどにより前事業年度に比べ77百万円減少1億39百万円となりました。

この結果、経常利益は2億55百万円となり、前事業年度の3億56百万円から1億円の減益となりました。

 

(特別損益と当期純利益)

特別利益は固定資産売却益を6百万円計上しました。特別損失は減損損失を63億95百万円、株式交換関連費用を24百万円、固定資産除却損を11百万円、合計64億31百万円を計上しました。この結果、税引前当期純損失は61億69百万円となり、前事業年度の3億33百万円から65億3百万円の減益となりました。法人税、住民税及び事業税31百万円及び法人税等調整額△10億65百万円を控除した結果、当期純損失は51億35百万円となり、前事業年度に比べ54億23百万円の減益となりました。

 

③ 資本の財源及び資金の流動性の分析

当社は、円滑な事業活動に必要な水準の流動性の確保と財務の健全性維持を資金調達の基本方針としております。

当社は、上記の資金調達の基本方針に則り、国内金融機関との間で長期間に亘って築き上げてきた幅広く良好な関係に基づき、短期借入金及び長期借入金により必要資金を調達しております。

直接金融又は間接金融の多様な手段の中から、その時々の市場環境も考慮した上で当社にとって有利な手段を機動的に選択し、資金調達を行っております。