2025年12月期有価証券報告書より
  • 社員数
    224名(単体) 37,758名(連結)
  • 平均年齢
    46.9歳(単体)
  • 平均勤続年数
    3.3年(単体)
  • 平均年収
    10,004,876円(単体)

従業員の状況

5【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

 

2025年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

医療関連事業

22,897

(1,925)

ニュートラシューティカルズ関連事業

9,625

(2,231)

消費者関連事業

590

(107)

その他の事業

3,143

(538)

報告セグメント計

36,255

(4,801)

全社(共通)

1,503

(474)

合計

37,758

(5,275)

(注)1.従業員は就業人員であります。

2.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。

3.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

 

(2) 提出会社の状況

 

 

 

 

2025年12月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

224

(33)

46.9

3.3

10,004,876

 

セグメントの名称

従業員数(名)

全社(共通)

224

(33)

合計

224

(33)

(注)1.従業員は就業人員であります。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。

4.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

 

(3) 労働組合の状況

 当社には労働組合はありません。なお、連結会社と従業員の関係は安定しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

① 提出会社

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)注)1

男性労働者の育児休業
取得率(%)(注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1、3

全労働者

正規雇用

非正規雇用

23.6

100.0

67.8

82.5

56.7

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。2025年12月31日時点の数値を記載しております。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。なお、法定及び当社独自で制定している法定を上回る制度による育児休業を対象としており、2025年度(2025年1月1日~12月31日)中に育児休業を取得した男性従業員数÷2025年度中に育児休業を取得する権利を有していた男性従業員数(2025年1月1日~2025年12月31日に配偶者が出産した男性従業員数)として算出しております。

3.休職者を含んでおります。2025年12月31日時点の数値を記載しております。

 

② 連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める女性労働者の割合(%)

 (注)1、4

男性労働者の育児休業取得率

 (%)

 (注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1、3、4

全労働者

正規雇用

非正規雇用

大塚製薬㈱

13.6

86.4

79.6

82.4

64.2

㈱大塚製薬工場

9.1

73.4

84.2

85.8

67.3

大鵬薬品工業㈱

13.9

95.5

79.0

78.0

66.8

大塚倉庫㈱

14.3

25.0

76.4

87.3

70.9

大塚化学㈱

11.8

140.0

95.3

95.9

92.0

大塚食品㈱

7.5

60.0

87.1

81.2

85.7

大塚メディカルデバイス㈱

13.5

100.0

84.0

75.9

66.3

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。2025年12月31日時点の数値を記載しております。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。なお、法定及び各社独自で制定している法定を上回る制度による育児休業すべてを対象としており、2025年度(2025年1月1日~12月31日)中に育児休業を取得した男性従業員数÷2025年度中に育児休業を取得する権利を有していた男性従業員数(2025年1月1日~2025年12月31日に配偶者が出産した男性従業員数等、各社定義)として算出しております。

3.2025年12月31日時点の数値を記載しております。

4.連結子会社のうち、主要な連結子会社以外のものについては、「第7 提出会社の参考情報 2 その他の参考情報」に記載しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 大塚グループは、“Otsuka-people creating new products for better health worldwide”の企業理念のもと、革新的な製品・サービスを通じて人々の健康とより良い日常への貢献を目指し、社会課題の解決と持続的成長の両立を経営の中心に据えています。気候変動、資源制約、人口構造や医療ニーズの変化、人権問題、地政学リスク、複雑化するサプライチェーンなど、事業環境は急速に変化しており、これらは当社の事業継続に直接的な影響を与える重要な要素です。

 当社は、こうした外部環境を踏まえ、社会・環境・経済の観点から重要なテーマをマテリアリティとして特定し、重点的に取り組む領域を明確にしています。特に、イノベーションの源泉となる人財及び事業継続に大きく関わる気候変動は、当社のマテリアリティとも強く連動する領域であり、長期的な成長の土台として重点的に取り組んでいます。

 これらの領域への取り組みは、社会や事業環境の変化を適切に捉え、持続可能性と企業価値向上を両立するためのものです。当社は、外部環境の変化を踏まえながら取り組みの質を高め、社会課題の解決と当社グループの持続可能な発展につなげていくことを目指しています。

 

詳細につきましては当社ホームページをご参照ください。

大塚ホールディングス ウェブサイト「サステナビリティ」
    https://www.otsuka.com/jp/sustainability/

 

(1) サステナビリティ

① ガバナンス

 当社グループは、サステナビリティ推進責任者である当社代表取締役副社長を委員長とする「大塚グループ サステナビリティ推進委員会」を2018年に設置しました。

本委員会は当社サステナビリティ推進部を事務局とし、経営企画、研究、生産、環境、人事、コンプライアンス、広報、IR、総務等の関連部署から部門長及び担当者がメンバーとして参加し、サステナビリティ経営戦略の討議・決定、活動進捗報告、社内外の評価を検証することで実効性の向上に努めています。

 

■サステナビリティ推進体制

 

■テーマ毎の会議体・タスクフォース

 人権、環境、サプライチェーン管理、顧客対応、従業員エンゲージメントなどのテーマごとに委員会やタスクフォースを設置しており、具体的な施策を立案し、実行しています。各委員会・タスクフォースには、当社グループ各事業会社の責任者や担当者が参加し、横断的に活動を展開しています。

 各委員会・タスクフォースの得られた活動内容や進捗は、年1回定期開催されるサステナビリティ推進委員会で共有され、当社グループ全体のサステナビリティ経営の推進につなげています。

 

 

組織体

内容

構成

会議開催頻度

大塚グループ

サステナビリティ

推進委員会

- サステナビリティ経営の方向性と計画の討議・決定

- 活動進捗報告

- 社会要請の伝達による社内意識形成及び活動推進

- 大塚ホールディングス 代表取締役副社長

- サステナビリティ推進委員会
メンバー

年1回

大塚ホールディングス

環境委員会

- 環境戦略の審議と決定

- 環境目標や活動計画の承認

- 大塚ホールディングス 代表取締役副社長

- グループ各事業会社 環境管掌役員

年2回

大塚グループ

環境実務者会議

- 環境の目標や活動計画の立案

- 活動実績の報告

- 大塚ホールディングス・グループ各事業会社 環境管理責任者

年12回

サステナブル

調達強化プロジェクト

- ビジネスパートナーと協働したサステナブル調達活動推進

- 強固な安定調達体制の構築を目指す「安定調達」

- 倫理的かつ持続可能な調達活動を目指す「責任ある調達」

- 大塚ホールディングス 代表取締役副社長

- グループ各事業会社 調達担当及び関連部門

委員会:年3回

ワーキングチーム:適宜開催

大塚グループ

人権タスクフォース

- 人権尊重のグループ内組織構築・活動推進

- 人権デュー・ディリジェンスの実施

- 人権救済のメカニズムの構築

- 人権教育と啓発活動の計画策定

- 大塚ホールディングス コンプライアンス・人事・サステナビリティ推進担当

適宜開催

従業員エンゲージメント タスクフォース

- エンゲージメント調査結果の分析手法の最適化と活用方策の検討

- 調査結果をふまえたグループ全体及び各事業会社のアクションプラン/施策や目標設定の支援

- 各社施策の好事例/改善点共有による取り組みの高度化を推進

- 大塚ホールディングス 代表取締役副社長

- グループ各事業会社 人事担当

委員会:年3回

ワーキングチーム:適宜開催

大塚グループ

お客様対応担当者連絡会

- 事業会社における消費者志向経営推進の活動状況共有

- 顧客対応質的向上の施策検討と取り組み推進

- 大塚ホールディングス 代表取締役副社長

- グループ各事業会社顧客対応窓口担当

連絡会:年2回

研修:年6回

サステナビリティ

レポーティング

- サステナビリティ開示基準に準拠した対応

- 報告方法の決定

- 大塚ホールディングス コンプライアンス・財務・人事・IR・経営企画・サステナビリティ推進担当

- グループ各事業会社 関連部門

適宜開催

 

 

■取締役会で報告・決議されたサステナビリティに関連する議題と内容(2025年)

 当社では、サステナビリティ推進責任者が取締役会でサステナビリティに関する具体的な取り組みや進捗について報告するほか、審議が必要とされた関連する事項に関しては討議のうえ取締役会の承認を経て決議します。

 

開催月

議題

内容

1月

内部通報年次報告

国内外における内部通報の内容、件数等の報告、内部通報体制強化に向けた取り組みの報告

役員賞与 サステナビリティに関する取り組み(国内の事業会社)

大塚ホールディングス・国内の事業会社役員の業績連動賞与におけるサステナビリティに関する取り組みを評価(人財・環境・品質・サプライヤー管理等)・決議

2月

2024年「大塚グループ・グローバル行動規準」

関連研修受講状況

大塚グループ全ての従業員が受講した 「大塚グループ・グローバル行動規準」関連の研修状況の確認

7月

サステナビリティ開示基準の状況報告

サステナビリティ開示基準における各国の状況報告・対応審議

11月

太陽光発電導入の進捗・今後の運用方法

国内の再生可能エネルギー開発の体制に対する決議

12月

コーポレートガバナンス・ガイドライン改定

改定内容の決議

従業員エンゲージメント調査進捗

大塚ホールディングスで実施した従業員エンゲージメント調査の結果・結果に基づく取り組みについて報告

 

 当社の取締役報酬の詳細については、「第4 提出会社の状況 4コーポレート・ガバナンスの状況等 (4)役員の報酬等」をご参照ください。

 

② 戦略

 大塚グループは、「企業理念のもと、事業を通じた社会課題の解決に取り組み、自らの持続的な成長と健康でサステナブルな社会の実現を目指す」ことを「サステナビリティミッション」として掲げ、新たな市場創造による事業成長と同時に、社会価値を創造する「サステナビリティ経営」を進めています。

 

■大塚グループのサステナビリティ経営

 

 

 上記のサステナビリティミッション達成に向けて、事業環境及び社会情勢の変化を考慮し、企業が優先して取り組むべき重要項目であるマテリアリティを2024年に再特定しました。大塚グループは、このマテリアリティを第4次中期経営計画に組み込み、事業戦略と一体化させることで、サステナビリティ経営をより一層加速させています。

 

 マテリアリティの特定プロセスの詳細につきましては当社ホームページをご参照ください。

大塚ホールディングス ウェブサイト「マテリアリティ(重要項目)」https://www.otsuka.com/jp/sustainability/hd_activity/materiality.html

 

■大塚グループのマテリアリティ

<(a)トータルヘルスケア企業として世界の人々へWell-beingを提供>

社会課題

・満たされていない医療ニーズ/消費者が気づいていない健康ニーズの存在

・変化する健康価値観への対応

 

<(b)企業理念を実現する人財の育成と環境整備>

社会課題

・グローバル競争の激化/デジタル化の進展による経営競争環境の変化

・画一的組織の限界による個人の価値観や働き方の多様化/流動性の高まり

 

<(c)ビジネスパートナーと協働したサステナブルな社会の実現>

社会課題

・サプライチェーン寸断による原料調達や製品供給の不安定化

・持続可能なサプライチェーンの構築

 

<(d)地球環境への負荷低減>

社会課題

・気候変動による地球環境負荷の増大

 

③ リスク管理

 人的資本関連のリスクは「(2)人財の育成と環境整備」、気候変動関連のリスクは「(3)気候変動への取組」、当社グループの全体的なリスク管理については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク 1.当社グループのリスクマネジメント体制 2.認識している重要なリスク」をご参照ください。

 

④ 指標及び目標

 当社グループでは、各マテリアリティにつき、指標及び目標を定め、取り組みを進めています。

 

(a) トータルヘルスケア企業として世界の人々へWell-beingを提供

 当社グループは顕在化しているが満たされない医療ニーズと消費者が気付いていないニーズに対し、医療関連事業とニュートラシューティカルズ関連事業を主として独創的な製品やサービスを通じた様々なソリューションにより、Well-beingを提供します。

 

 

<戦略> グループ内外の多様な資産を活用した製品価値の最大化

<施策> 疾患に対するアンコンシャスバイアスを打開するシームレスな診断法、治療法、サービスの提供

<指標> グローバルアクセスの拡大、精神・神経、がん、循環器・腎、自己免疫領域における疾患啓発への取り組み推進、結核撲滅

当社グループが重点領域とする精神・神経、がん、循環器・腎、自己免疫領域を中心とした革新的な新薬の創出に加え、診療支援や介護負担軽減、疾患啓発、社会復帰支援を推進し、患者さんや患者さんを支える方々のWell-beingに寄り添うソリューションを提供することを目標に活動しています。また、治療満足度の低い疾患に対する研究開発に取り組むとともに、必要な医薬品へのアクセスが制限される方々へのサポートも行っています。

 

■精神・神経領域

 本疾患領域では病気の原因やメカニズムが十分に解明されておらず、新薬の創出が難しいため、満足な治療法が確立されていないという課題が顕在しています。また、世界的な高齢化に伴いアルツハイマー型認知症の増加が予想される中、本疾患に伴うアジテーション*は、介護者の負担を重くし、患者さん自身や家族、介護者の生活の質(QOL)を低下させるなど、大きな社会課題となっています。当社グループは、治療薬の提供に留まらず、疾患に対するアンコンシャスバイアス(偏見)を打開するシームレスな診断法、治療法、サービスによる包括的アプローチにより、この社会課題に取り組んでいます。

*アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動

 

■がん領域

 自社創薬を中心としながらも、高度な専門知見を有するアカデミア(大学・研究機関)やコーポレートベンチャーキャピタル投資などを通じて出会う新たなパートナー企業との共創により、世界中の患者さんにとって価値のある製品を提供し続けていきます。2025年には、大鵬薬品が公益財団法人がん研究会及び日本電気株式会社とともに、全ゲノム情報を活用した新規がん治療ワクチンの創製を目指す共同研究契約を締結しました。複数の患者さんに共通するがん特異的抗原を標的としたワクチンの研究開発を進めており、アンメットメディカルニーズの高いがん領域への貢献を目指しています。

 

■結核撲滅に向けて

 世界三大感染症の一つである結核に関しては、結核治療薬「デルティバ」を通じてアクセスの向上と適正使用の体制整備を進めています。本製品は2015年にWHO必須医薬品モデルリストに掲載され、2025年6月時点、135カ国・地域において延べ13万例以上に使用されています。

 また、結核患者数が世界で2番目に多いインドネシアでは、大塚製薬の現地法人2社が協働し「FREE Tuberculosis at Workplaces(職場における結核撲滅)」プログラムを展開しています。

 結核治療へのアクセスの拡大や疾患啓発に取り組むとともに、新規結核治療薬の開発を進め、結核の撲滅と世界の公衆衛生の改善に貢献していくことを目指しています。

 

■自己免疫領域

 当社グループは、ADPKD(常染色体優性多発性嚢胞腎)治療薬サムスカ/ジンアークの研究開発及び事業活動を通じて培った腎領域の知見と構築した事業基盤を活かし、自己免疫疾患に対する臨床開発や、買収・アライアンスによるパイプライン強化を進めています。治療選択肢が限られ、安全性やQOL低下が懸念される自己免疫領域のアンメットニーズに応えるため、積極的に研究開発を推進しています。

 2025年には、世界初の抗APRIL抗体である「VOYXACT®(一般名:シベプレンリマブ)」が、原発性IgA腎症の成人患者においてタンパク尿減少の効果を示し、米国FDAより迅速承認を取得しました。VOYXACT®は4週ごとの自己投与が可能な皮下投与製剤であり、これまで選択肢の限られていた進行性の自己免疫性慢性腎臓病であるIgA腎症に対する、新たな治療選択肢を提供します。

 今後は、IgA腎症に関する認知度の低さや、適切な医療へのアクセスに課題が残る現状を踏まえ、疾患啓発等の取り組みを一層強化していくことに加え、新たな創薬技術の取り込みなどを通じて、希少疾病を含む専門性の高い疾患領域への挑戦を進めていきます。

 

 

<戦略> 満たされていない医療ニーズに対応する研究開発力の強化

<施策> グローバル研究拠点とアカデミアネットワークを最大限活用した自社創薬力強化、最新テクノロジーとノウハウを利用した開発力の強化

<指標> 自社創薬力、アンメットメディカルニーズに貢献する製品開発力

 当社グループは、病気の治癒及び健康の維持・増進に資する革新的な製品の研究開発を、国内外の研究所とのネットワークを通じて推進しています。

 そのために自社の事業コンセプト、人財ケイパビリティ、企業文化の醸成により研究開発環境を整備しています。2025年度の医療関連事業における研究開発費は334,485百万円(前期比12.8%増)であり、対売上研究開発費比率は19.2%となりました。長年の新薬研究で蓄積してきた低分子を中心とする創薬研究基盤と、最先端技術を有機的に融合させ、自社創薬力の強化により社会課題である満たされない医療ニーズへ貢献します。

 また、当社グループの特徴として、各事業会社が独立した立場で強みを持ち寄り、最適な協業パートナーと連携していく「水平協業」の経営スタイルが挙げられます。この考え方のもと、大塚グループ全体を有機的に連携させ、各社の知見と技術を融合することで、強固な創薬基盤に進化させてきました。

 現在、各社の強みを活かした多くのプログラムが、2030年以降の上市を見据えて進行しています。今後は、グループ内連携をさらに深化させるとともに、外部サイエンスの協業や臨床開発のスピードと確度を高めることで、より多くのプログラムを上市へとつなげてまいります。

 

■水平協業によるイノベーション創出

 

 

 

 

<戦略> 世の中の変化に適応し、複合的な健康ソリューションを生活者に提供

<施策> 熱中症などへの水分電解質補給の啓発、女性の健康カテゴリーの成長

<指標> ポカリスエットの浸透度、女性の健康への貢献度

医療関連事業で培ってきた研究基盤や知見を活かし、地球温暖化や健康価値観の変化、少子高齢化などの社会課題を見据えた新しいコンセプトの創出や新カテゴリーへの挑戦を成長機会として捉えています。これらの取り組みから生まれる製品・サービスによって、社会課題の解決と人々のWell-being実現に貢献します。

 

■気候及び環境リスク

地球温暖化による健康課題の一つである熱中症対策や環境負荷低減に貢献する製品群

目標:海外「ポカリスエット」1,000億円ブランドへの挑戦

■女性の健康

科学的根拠に基づいた製品開発で女性特有の健康課題に対するソリューションを提供する製品群

目標:北米を中心に本カテゴリーの育成に注力し、成長基盤を構築

■ヘルシアーライフ

ライフステージに合わせた様々なニーズに対応する製品群

目標:ライフステージに合わせた独自の製品展開により、更なる価値最大化へ

 

上記についての実績の詳細については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」をご参照ください。

 

(b) 企業理念を実現する人財の育成と環境整備

 当社グループでは、イノベーションの源泉である人財力を強化するとともに、その力を最大化させるための環境整備を推進しています。多様な事業を通じて、従業員に挑戦の機会を提供し、エンゲージメントの向上を支援することで、柔軟で創造的な企業文化を醸成し、持続的な成長につながる組織づくりを進めていきます。

 

<戦略> 企業理念の実現に向け、イノベーションの源泉である人財力を強化

 人財力を最大化させるための環境整備

<施策> 独自の人財育成プログラムを通じた「流汗悟道」「実証」「創造性」を実践する人財の育成

 多様な事業を有する大塚ならではの多彩な人財が活躍できる職場・組織づくりと機会の提供

 従業員エンゲージメントを向上させる仕組みづくり

<指標> 企業文化の浸透度、次世代を担う人財を育てる仕組みづくり

 社員挑戦指数、社員挑戦応援指数

 大塚の企業理念を実現するための従業員エンゲージメント

詳細については、「(2)人財の育成と環境整備」をご参照ください。

 

(c) ビジネスパートナーと協働したサステナブルな社会の実現

 大塚グループでは、製品・サービスをステークホルダーの皆様に安定的に届けるため、パンデミックや地政学リスクなどによるサプライチェーンの寸断がもたらす原料調達や製品供給の不安定化への対応を強化しています。加えて、自然環境の保全や人権尊重といった企業の社会的責任を調達段階から組み込むことが、近年、サプライチェーン全体のリスク低減とレジリエンス向上のために不可欠とされています。こうした背景から、当社グループにおいても、調達と供給の安定化に加え、責任ある調達を推進することの重要性が一段と高まっています。

 これらの多面的な課題への対応には、当社グループ内だけでなく、ビジネスパートナーの皆様との協働が不可欠です。当社グループは、「安定調達」と「責任ある調達」を2本柱として、持続可能なサプライチェーンを構築し、サステナブルな社会の実現を目指したサステナブル調達活動を推進しています。

 

 

<戦略> 安定調達:リスクに対応した強固な安定調達体制の構築

 責任ある調達:責任ある調達の推進

<施策> 安定調達:サプライチェーン上流の可視化とリスクの特定及び対応

 責任ある調達:人権や環境等に配慮した「責任ある調達」を実現するためのビジネスパートナーとの強固なエンゲージメントの構築

<指標> 安定調達:本施策へのサプライヤー参加率、インシデント発生時のアンケート回答率、特定したリスクへの対応率

 責任ある調達:サプライヤーとのコミュニケーション実施数

■安定調達:

 当社グループ全体の調達情報を一元的に管理するプラットフォームを2024年に構築しました。本プラットフォームの運用にあたっては、ビジネスパートナーの皆様と目的・意義の共有が不可欠であることから、日本国内の直接材サプライヤーを対象に説明会を実施し、情報連携体制の構築を進めました。2025年は対象となるサプライヤーのうち約8割に本施策へご協力、ご参加いただき、同意取得及び拠点情報の登録が進みました。さらに、2025年には、本プラットフォームを活用した災害時のサプライヤー状況確認アンケートを実際のインシデント発生時に実施しました。その結果、アンケート回答率は100%となり、従来の個別確認による方法と比較して効率的な情報収集が可能になりました。

 なお、本プラットフォームを活用することで、国内外の取引先地域におけるインシデントのタイムリーな把握が容易となりました。国外のサプライチェーンのリスク管理強化もふまえ、今後は海外に拠点があるサプライヤーも含めたより多くのサプライヤーに対し、本プラットフォームの登録及び情報連携を進めていきます。

 引き続き災害時におけるサプライチェーンへの影響把握の迅速化と、初動対応の改善を進め、今後も本プラットフォーム運用のさらなる拡充を図っていきます。

 

■責任ある調達:

 国内事業会社12社、及び当社で構成するワーキンググループにおいて、横断的なサプライヤーリスク管理プログラムを推進しています。本ワーキンググループでは、全サプライヤーに対し「大塚グループ 調達方針」「大塚グループ サステナブル調達ガイドライン」の周知と同意取得を実施しています。

 また、サプライヤーアセスメントについては、国際的な評価プラットフォームであるEcoVadisと当社グループが実施するSAQ(自己評価アンケート)を組み合わせ、段階的に評価を実施しています。

 

「サプライヤーとのコミュニケーション実施数」

(アセスメント対象:国内全ての直接材サプライヤー約620社)

第1期:2025年:389社実施完了

第2期:2026年:約170社(予定)

第3期:2027年:約60社(予定)

 

第1期アセスメントの結果、リスクの顕在化が懸念されると評価された7件のサプライヤーに対して当社の是正措置方針にもとづくヒアリングを実施し、いずれも懸念がないことを確認しました。

 

 また当社グループは、ビジネスパートナーの皆様からのサプライヤーアセスメントにも適切に対応し、対話やエンゲージメントを通じて改善に取り組むことで、自社のみならず、グローバルなサプライチェーン全体の持続可能性向上に寄与することを目指しています。

 本プログラムは海外事業会社でも2024年より展開を進めており、今後も現地におけるリスク管理と責任ある調達の取り組みを強化していきます。

 なお、当社グループは、ビジネスパートナーとともに高い倫理観を共有し、責任ある事業活動を推進するため、「大塚グループ ビジネスパートナー行動規準」を策定しています。本規準はビジネスパートナーの皆様に当社グループが期待する事項や遵守いただきたい基準を示したものです。また、当社グループ関係者による不正行為や法令違反、又はその疑いが生じた場合に、ビジネスパートナーの方々が相談・報告できる通報窓口として「大塚グループ ビジネスパートナー スピークアップライン」を設けています。

 

3.事業等のリスク 2.認識している重要なリスク (2)各事業領域共通の重要なリスク「サプライチェーンの透明性に関するリスク」「自然災害・パンデミックに関するリスク」、及び「原材料価格の高騰等に関するリスク」もあわせてご参照ください。

 

(d) 地球環境への負荷低減

 当社グループは、2050年環境ビジョン「ネットゼロ」のもと、事業特性を踏まえた環境負荷低減に向け、「カーボンニュートラル」「サーキュラーエコノミー」「ウォーターニュートラル」「バイオダイバーシティ」の4つを環境重要項目として位置づけています。これらの重点領域において、5ヵ年目標(2024~2028年)に基づき、取り組みを推進しています。

 詳細については、「(3)気候変動への取組」をご参照ください。

 

<戦略> 事業活動におけるすべての環境負荷をゼロにする2050年環境ビジョン「ネットゼロ」の実現

<施策I> カーボンニュートラル:地球温暖化による気候変動の抑制

<指標>

・2028年 CO排出量削減目標

Scope1,2:2017年比 50%削減

Scope3:2050年カーボンニュートラルに向けた取り組みを推進

・自己創出再生可能エネルギー比率 20%*1

    *1自社グループ設備を通じて創出、又は発電事業者等と共同で創出した再生可能エネルギー

 

<施策II> サーキュラーエコノミー:資源利用の抑制循環利用

<指標>

(2028年目標)

・単純焼却と埋立を50%削減(2019年比)

・食品ロス削減計画の策定と実行

(2030年目標)

・PETボトルにおけるリサイクル原料及び植物由来原料の使用割合100%

 

<施策III> ウォーターニュートラル:水資源の維持・保全

<指標>

(2028年目標)

・水ストレス地域の事業拠点での水利用戦略の立案

・水資源管理プログラムの全拠点展開

・水使用量10%削減(2023年比)

 

<施策IV> バイオダイバーシティ:自然資源の持続可能な安定調達

<指標>

(2028年目標)

・RSPO認証パーム油を100%利用

・サステナブルな紙を100%利用

<進捗I> カーボンニュートラル

・CO2排出量の削減 Scope1,2:50%削減(2017年比)

 2024年度の結果として、基準年である2017年度比で31.9%の削減となりました。

これは、CO₂フリー電力及び太陽光発電を含む再生可能エネルギーの導入拡大に加え、省エネルギー施策の推進や高効率機器の導入等により、エネルギー利用効率の改善を図ったことによるものです。引き続き、環境負荷の低減に向けた取り組みを推進していきます。

 

・自己創出再生可能エネルギー20%

 2024年度の総電力使用量のうち自己創出再生可能エネルギーの比率は3%という結果でした。なお、総電力使用量に占める割合として一般電力使用比率47%、上記以外の再生可能エネルギー電力の導入比率は50%でした。

 

・Scope3:2050年カーボンニュートラルに向けた取り組み

 Scope1,2における排出削減及び再生可能エネルギー活用に加え、ビジネスパートナーとの協働を通じて、サプライチェーン全体でのさらなる環境負荷低減、カーボンニュートラルを目指し取り組みを進めていきます。

<進捗II> サーキュラーエコノミー

・単純焼却と埋立を50%削減(2019年比)

 2024年度の廃棄物単純焼却・埋立量は、基準年である2019年度比で11.4%の削減となりました。当社グループは、「化石資源由来原料の使用」及び「自然への廃棄物の排出」をゼロにすべき環境負荷と認識し、取り組みを推進しています。

 

・食品ロス削減計画の策定と実行

 当社グループは、2024年度に食品ロス削減に向けた方針及び指標策定を開始し、現在、食品ロスの発生実態に関する調査を進めています。調査結果を踏まえ、今後、具体的な数値目標を設定し、食品ロス削減に向けた取り組みを推進していく予定です。

 

・PETボトルにおけるリサイクル原料及び植物由来原料の使用割合100%(グローバル)

 持続可能な資源調達及び循環利用の強化に取り組んでいます。2024年度におけるリサイクル樹脂を使用したPETボトルへの切替率は、国内で15.1%となりました。国内にて20を超える自治体との資源循環協定の締結を通じ、PETボトルの長期的かつ安定的な回収スキームの構築を進めています。2025年より国内にて100%リサイクルペットボトルへの切り替えを段階的に開始し、今後さらなる導入範囲を拡大していく予定です。

 

<進捗Ⅲ> ウォーターニュートラル

・水ストレス地域の事業拠点での水利用戦略の立案

 水ストレス地域に所在する事業拠点において、現時点で顕在化している重大な水リスクは確認されていません。今後も現地子会社と連携し、長期的視点で水資源管理体制の維持・強化を継続してまいります。

 

・水資源管理プログラムの全拠点展開

 国や地域ごとの法令・条例の遵守に加え、水管理に関する管理基準を定めたガイドラインを策定し、運用しています。すべての生産・研究拠点において、取水から排水に至るまでの水量及び水質を継続的に把握することで、水資源管理の強化を図り、持続可能な水の利用を目指してまいります。

 

・水使用量10%削減(2023年比)

 2024年度の水使用量は、生産数量の増加のため、基準年2023年度比で1.5%増加しました。一方で、生産数量の増加に対して水利用効率を示す水売上原単位は基準年2023年度比で12.0%改善しており、効率面では一定の成果が確認されました。引き続き、水使用量の削減及び水利用効率の向上に取り組んでまいります。

 

<進捗Ⅳ>バイオダイバーシティ

・RSPO認証パーム油を100%利用

 2024年に本目標を設定し、当社グループの自社工場におけるパーム油の取扱量の把握を完了しました。今後、RSPO認証パーム油100%利用に向けて移行計画を策定し、RSPOへの加盟及び認証の取得を進めてまいります。

 

・サステナブルな紙を100%利用

 2024年に紙調達管理ガイドラインを策定しました。現在、国内拠点におけるサステナブルな紙の利用状況及び進捗の確認を進めており、今後、移行計画を策定のうえ、当該目標の達成に向けた取り組みを継続してまいります。

 

 当社のサステナビリティ活動の最新情報、実績については「統合報告書」「環境報告書」をご参照ください。

「統合報告書」

https://www.otsuka.com/jp/sustainability/library/

「環境報告書」

https://www.otsuka.com/jp/sustainability/environmental_report.html

 

 

(2) 人財の育成と環境整備

① ガバナンス

 当社グループは、人的資本の最大化をサステナビリティ経営における戦略の中心に据え、「企業理念の実現に向け、イノベーションの源泉である人財力を強化」と「人財力を最大化させるための環境整備」をグループ全体の優先事項としています。各事業会社の事業特性や独自性を尊重しつつ、コンプライアンス、人権尊重、企業理念やコアとなる価値観については、グループとして基本的な枠組みを設け、明確なガバナンスの下でリスクや課題を適切に把握・管理しています。また、グループ横断的な委員会やタスクフォースを設置し、グループ共通の基準や施策の浸透状況を定期的にモニタリングすることで、取り組みの実効性を確保しています。さらに、職場環境の健全性・公正性を高めるために、内部通報制度の充実に加え、企業理念・企業文化の醸成及び体現を可能とする人財育成や従業員のスキルアップを目的とした教育支援を強化しています。これらタスクフォース等の取り組みや進捗については取締役会に報告し、必要に応じて取締役会での審議・承認を経て重要事項の決定を行うことで、ガバナンスの透明性と実効性を担保しています。

 

 詳細については、「(1)サステナビリティ①ガバナンス 取締役会で報告・決議されたサステナビリティに関連する議題と内容(2025年)」をご参照ください。

 

② 戦略

 当社グループは、「世界の人々の健康に貢献する なくてはならない企業へ」という目指す姿の実現に向け、人的資本を中長期的成長の基盤と位置付けています。特に、当社グループの事業戦略上重要な人財を「経営人財・グローバル人財、研究開発人財、デジタル人財」と位置づけ、イノベーション創出及び事業競争力の強化に資する人財の質・量を確保するため、体系的な育成プログラム、次世代リーダーの計画的育成、専門人財の高度化など、多面的な人財開発施策を推進しています。また、人権を尊重した働きやすい職場環境づくりを目指し、DE&Iのさらなる浸透、健康経営の推進、働きがいと生産性向上を両立させる職場環境整備を進めています。これらの取り組みを通じて、従業員一人ひとりが能力を最大限発揮できる基盤の構築に努めています。加えて、採用戦略の強化やグローバル人財の獲得、評価制度及びキャリア形成支援の一層の充実により、人財マネジメント全体の質的向上を図っています。これらの人的資本投資により、従業員の持続的成長と専門性向上、組織の活性化、イノベーション創出力の強化を実現し、長期的な企業価値向上へつなげてまいります。

 

■大塚グループの人的資本

 

 

 

③ リスク管理

1.人的資本に関するリスク

 当社グループは、幅広い事業ポートフォリオを基盤にグローバルで事業を展開する中、人的資本は価値創造の源泉であるとの認識のもと、人財の確保・育成・活用の重要な経営課題として位置づけております。人的資本に関して当社が認識する主なリスクは以下のとおりです。

 

(1)高度専門人財の確保・育成に関するリスク

 当社グループが事業戦略上重要と位置付ける経営人財・グローバル人財、研究開発人財、デジタル人財等の確保・育成が計画通りに進まない場合、研究開発の遅延、品質保証体制の弱体化、競争力の低下を招く可能性があります。

 

(2)国内外における人財マネジメントの複雑性に関するリスク

 各国・地域の法規制、雇用慣行、文化の差異に適切に対応できない場合、現地事業の遂行遅延、コンプライアンスの不備、統治機能の低下につながるおそれがあります。

 

(3)職場環境及び従業員の健康に関するリスク

 健康経営の推進や働きやすい職場環境整備が十分に機能しない場合、生産性やエンゲージメントの低下、離職率の上昇など、組織パフォーマンスの毀損につながる可能性があります。

 

(4)多様性・包括性(DE&I)推進に関するリスク

 多様な人財が活躍できる環境整備が不十分な場合、意思決定の多角性が損なわれ、イノベーションの停滞や採用競争力の低下を招く可能性があります。

 

(5)人権尊重・内部通報体制の運用に関するリスク

 人権侵害の予防・救済や内部通報制度の運用が適切になされない場合、レピュテーション低下や事業継続への負の影響につながるおそれがあります。

 

2.人的資本に関する機会

 上記リスク管理と並行し、人的資本への計画的投資は、当社の持続的成長に資する機会を創出します。

 

(1)人財育成によるイノベーション創出

 経営人財・グローバル人財、研究開発人財、デジタル人財など、当社グループの持続的成長に不可欠な重要人財を計画的に育成・確保することにより、革新的な製品・サービスの創出が促進され、将来の成長機会を継続的に生み出す事業基盤が強化されます。これらの取り組みは、中長期的な収益力の向上と競争優位性の確立に直結し、企業価値向上の原動力となります。

 

(2)多様な事業構造がもたらすキャリア創出機会

 医療関連事業、ニュートラシューティカルズ関連事業、消費者関連事業など、多岐にわたる事業ポートフォリオを有する当社グループでは、従業員に多面的なキャリアを形成する機会を提供しています。これにより、多角的視点と既成概念にとらわれない発想力を持つ人財が育成され、事業間連携によるシナジーの深化や企業価値の向上が期待されます。さらに、多様な専門性やバックグラウンドを有する人財の活躍を推進することで、組織全体の創造性が高まり、顧客課題・社会課題に応える新たな製品・サービスの創出につながります。

 

(3)従業員エンゲージメント向上による組織の活性化

 従業員エンゲージメント向上を目的としたグループ横断的タスクフォースの設置により、企業文化の浸透や組織を超えた好事例の共有が体系的に進展し、組織全体の生産性向上と職場の活性化が期待されます。また、健康経営の実践や職場環境の最適化によって従業員のエンゲージメント及び定着率が改善し、人的資本が持つ価値を継続的に引き出すための基盤が強化されます。これらの取り組みは、企業ブランドの向上や採用競争力の強化にも寄与し、当社グループの持続的成長を支える重要な要素となります。

 

3.リスク管理プロセス

 当社グループでは、各社人事部門が事業部門及び海外を含む主要事業会社の人事部門と連携し、労働市場動向、事業戦略との整合性、社会・規制動向、人事関連データ等を踏まえて、人的資本に係るリスク及び機会を体系的に抽出しています。特定されたリスクと機会については、人事戦略に反映した具体的施策へと落とし込み、適切なKPIを設定したうえで進捗管理を行っています。また、グループ全体の人財育成や職場環境整備、企業文化の醸成に関する取り組みは、「大塚グループ サステナビリティ推進委員会」に報告・共有されます。同委員会は、これらの活動状況を定期的に審議し、その結果を取締役会へ報告することで、グループガバナンスの実効性向上に寄与しています。さらに、評価及び管理の結果については、サステナビリティ開示基準に沿って、有価証券報告書、統合報告書、コーポレートサイト等を通じて適時・適切に開示しています。加えて、投資家や外部ステークホルダーからのフィードバックを踏まえ、リスク認識や施策の見直しを継続的に行うことで、改善サイクルの高度化を図っています。

 

 3.事業等のリスク 2.認識している重要なリスク (2)各事業領域共通の重要なリスク「人財確保・育成、企業文化・企業理念の浸透に関するリスク」及び「人権に関するリスク」もあわせてご参照ください。

 

④ 指標及び実績

Ⅰ.企業理念の実現に向け、イノベーションの源泉である人財力を強化

 当社グループは、イノベーションの源泉である「人財力の強化」を戦略とし、独自の人財育成プログラム及び継続的な研修を通じて、従業員一人ひとりの能力開発を支援しています。幅広い事業ポートフォリオを背景に、部門横断的な人財ローテーションや、海外出向、人事部門間の戦略的協業を含む、事業間を超えた多面的なキャリア形成を可能にする仕組みを構築しています。これにより、従業員が広い視野と多様な経験を獲得し、新たな価値創出につなげています。

 

独自の人財育成プログラムを通じた「流汗悟道」「実証」「創造性」を実践する人財の育成

 

2024年度研修総計(グローバル30社計)

研修参加者数:延べ50,141名、教育研修時間:323,347時間、教育研修費用:約17億円

*集計範囲については、後述の「注)集計範囲について」をご参照ください。

 

a.経営人財・グローバル人財

 不確実性の高い事業環境に対応するため、当社グループは、失敗を恐れず挑戦し、企業理念を体現する経営人財及びグローバル人財の育成を推進しています。国際化が進む事業環境において、異文化環境下でもリーダーシップやチームワークを発揮でき、自己成長に取り組む人財の強化を通じて、グループ全体の競争力向上に取り組んでいます。さらに、持続的成長とガバナンス強化を目的に、経営幹部層の計画的な後継者育成(サクセッションプランニング)を推進し、将来の経営を担う候補者の発掘・育成に努めています。

 

研修例

事業会社

タイトル

研修内容/目的

実績

大塚ホールディングス/グループ
各事業会社

Integrated Leadership Program

全体を俯瞰する力を強化し、文化・理念を軸に全社戦略と変革を担うグローバル経営人財を育成する

累計参加人数*

308名

Global Leadership Program

多国籍の参加者と共に理念を内在化し、経営人財としての人間力と経営力を高める

累計参加人数84名(内日本人14名)

Otsuka Global

e-Learning Platform

世界の社員共有の学習プラットフォーム。グローバルでの学習機会を共有し、ビジネスにおけるリテラシーやスキルの学習に加え、各社のトップ経営者からのメッセージなど大塚独自の取り組みを通じて世界の社員がともに学ぶ場を提供する

延べ8,800名超(80社、29カ国・地域)

大塚ホールディングス/大塚製薬

Otsuka Leadership HUB

職種を超えたネットワーク形成のHUBとなる人財となるよう、経営判断や戦略・組織運営を学び、組織変革を牽引するリーダーを育成する

2025年参加
人数25名

Career Infusion

グローバルビジネスに携わることを目指す社員を対象に、海外で活躍する社員から業務や異文化対応を学び、視野を広げる公募型研修

累計参加人数
87名

海外赴任前研修

赴任後の異文化環境への適応と業務パフォーマンスの最大化を目指すオンライン研修

累計参加人数
163名

大塚製薬工場

次世代経営リーダー育成プログラム

会社・自部門の新たな姿を描きその実現をリードする、次世代経営リーダーに必要なスキルとマインドを学ぶ選抜型研修

累計参加人数
37名

Next Leadership Training

次世代リーダー候補として組織を牽引し、戦略実現に貢献する力を養う選抜型研修

累計参加人数
70名

大鵬薬品工業

大鵬塾

グローバル経営人財候補として課題解決力と異文化対応力を強化し、将来のリーダーを育成する階層別選抜型研修

累計参加人数
42名

 * 2016年~2025年、前身のSenior Leadership ProgramとMiddle Leadership Programを含む

 ※累計参加人数は2025年12月末時点

 

国内からの海外出向者数:170名

(大塚ホールディングス㈱、大塚製薬㈱、㈱大塚製薬工場、大鵬薬品工業㈱、大塚化学㈱、大塚食品㈱、大塚メディカルデバイス㈱計 2025年12月末現在)

 

b.研究開発人財

 当社グループは、研究開発領域において「高度な専門性」「異分野融合を通じた創造性」「グローバル環境への適応力」を備えた人財の育成・確保を重視しています。

 創薬部門では、重点領域における深い専門知識に基づく研究推進を目的に、博士号保有者や国内外のアカデミア出身の研究者を積極採用しています。また、国内外研究所間の人財交流やローテーションを通じて、先端技術や研究文化に触れる機会を提供し、創造的な課題解決に不可欠な多角的視点の育成にも取り組んでいます。新薬開発部門では、変化の大きい臨床開発環境に柔軟に対応し、国際共同開発を主導できる人財育成を重視しています。部門独自の語学研修や選抜型リーダー育成プログラムを通じて、国際的なコミュニケーション力や意思決定力の強化を図っています。

 

博士号保有者数:570名

(大塚ホールディングス㈱、大塚製薬㈱、㈱大塚製薬工場、大鵬薬品工業㈱、大塚化学㈱、大塚メディカルデバイス㈱、大塚電子㈱、大塚テクノ㈱、岡山大鵬薬品㈱、東山フイルム㈱、㈱JIMRO、イーエヌ大塚製薬㈱、㈱ジェイ・オー・ファーマ計 2025年末現在)

 

c.デジタル人財

 当社グループは、デジタル化の推進を、個々の働き方の最適化や価値観の最大化や競争力の向上につなげるための重要な取り組みと位置づけ、デジタル人財の育成を重点施策の一つとして進めています。2025年7月には、横断的な人財育成プラットフォームである「大塚デジタルアカデミー(Otsuka Digital Academy)」を開学し、デジタル化を担うリーダー人財の育成及び全社員のデジタルリテラシー向上に向けた取り組みを体系的に推進しています。同アカデミーでは、従来のグループ共通研修や各社独自の取り組みに加え、研修で得た知識を実務で活用できるよう支援体制の整備を進めています。また、業務への実装支援やフォローアップ研修を通じて、知識・スキルの定着を図る仕組みづくりにも取り組んでいます。さらに、全社員を対象としたデジタル関連リテラシー研修を計画的に展開し、社員によるデジタル化の実践や、そこで得られた知見・事例がグループ内で共有され、各事業に生かされる循環的な仕組みの構築を目指しています。

 

Ⅱ.人財力を最大化させるための環境整備

 当社グループは、企業文化を自ら実践し体現できる人財こそが持続的成長を支える基盤であると捉えています。そのため、従業員一人ひとりが健康で活力をもって成長し続けられるよう、能力や個性を発揮できる職場環境の整備に取り組んでいます。また、企業理念と企業文化の醸成を推進することで、全従業員が主体的に力を発揮し、新たな価値創出につなげる人財基盤の強化を図っています。

 

多様な事業を有する大塚グループならではの多彩な人財が活躍できる職場・組織づくりと機会の提供

a.事業戦略と連動した人財戦略

 当社グループは、戦略的な人的資本投資と全社的な組織力強化に向け、人事部門と事業部門の連携強化のほか、さらに深化した情報分析と意思決定を実現するための人財に関するデータの基盤整備や、KPIマネジメントを通じた人事施策を推進しています。人事部門のグローバル連携も強化し、担当役員と海外主要事業会社の人事責任者を中心に、個社を超えた連携と事業マネジメントの各社協業推進、組織横断的な人財登用、人財育成、戦略的要員計画などについて議論を進めています。

 

b.ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進

 当社グループでは、DE&Iを人的資本の取り組みの重要な戦略的要素として取り入れることで、様々なバックグラウンドを持つ人財が活躍できる職場づくりを推進しています。幅広い事業ポートフォリオを有するグループとしての強みを活かし、すべての従業員に平等な成長の機会を提供することで、グループの持続的な成長とイノベーションを支える強固な基盤を構築しています。

 大塚製薬ではダイバーシティ&インクルージョン推進プロジェクトを中心に、属性に関わらず、すべての従業員が働きやすい環境を整えることを目的に活動しています。“人財の多様性を尊重し個々の能力を生かすことによって、新たな価値を創造し企業競争力を向上させ継続的発展へと導くこと”を目標に社内の情報や経験の共有、従業員のモチベーション維持・向上のための施策を積極的に実施するとともに、各種制度や活動を従業員に浸透させるための活動を通して、働きがいにつながる環境づくりを行っています。

 また、当社グループでは障がい者の就業機会の創出を図るとともに、障がいのある方が能力を十分に発揮し活躍する場を提供しています。大塚製薬は2011年に特例子会社「はーとふる川内株式会社」を設立し、ノーマライゼーションの実現に向けて、身体、知的ならびに精神に障がいのある方たちの雇用にも積極的に取り組んでいます。

 

 

指標

集計範囲

実績(2025年度)

女性管理職比率

 

12.3%

男性育児休業取得者数

 

296名

女性育児休業取得者数

国内19社

144名

男性育児休業取得率

 

84.1%

女性育児休業取得率

 

102.9%*

障がい者雇用率

国内21社

2.6%(2025年6月1日時点)

* 本取得率における算定方法の特性上、育児休業をその年度に初めて取得した従業員を基準に
 算定するため、前年度以前に出生した子に関する休業取得が含まれる場合があります。

 

主な研修例

事業会社

タイトル

研修内容/目的

実績

大塚製薬

自主的勉強会「WING」

全国からメンバーを募り、応募したメンバー内で活動のテーマ決めから具体的活動内容まで自主的に行う組織横断の勉強会。「大塚が成長発展し続けるために まず、わたし達が変わり会社を変える」をテーマに、会社をより良くするための課題抽出とその解決策を議論する。

2009年から実施

DEIセミナー

(旧 イクボスセミナー)

仕事も人生も楽しむことで、良いシナジーが生まれるような生き方を提案する、役員及び全社員を対象とした講演会。より働きやすい職場環境を目指し、2015年10月にはイクボス企業同盟に加入。

2015年から実施

1 on 1の推進

上司とメンバー(部下)間で、メンバーの気づきや主体性を引き出し、よりよい関係構築を目的として定期的な1on1を推進している。

大鵬薬品

LGBTQ研修

基礎知識や事例、日本社会の現状に加え、具体的な施策を紹介。受講者には大鵬オリジナル アライステッカー(LGBTQ権利尊重の意思表示)を配布し、社内での理解促進を図っている。

2017年から実施

※2015年に特定非営利活動法人ファザーリング・ジャパン(代表理事:安藤哲也氏)が主宰

 

c.健康経営

 健康経営統括責任者である大塚ホールディングスの代表取締役副社長のもと、大塚製薬健康保険組合、各グループ会社の健康経営推進者や産業医・産業保健師といった専門職スタッフが連携し、組織横断で従業員やそのご家族の健康維持・増進に向けた取り組みを進めています。

 当社では、健康推進に向けて「健康意識向上」「健康目標達成」「Well-beingの推進」という3つのフェーズを設定し、戦略的かつ段階的に目標達成を図っています。各フェーズに応じた施策を展開することで、社員一人ひとりの健康とWell-beingを支援し、企業全体の生産性向上や組織の活性化を促進します。企業価値の向上を図るとともに、トータルヘルスケア企業として、世界の人々にWell-beingを提供することの実現を目指しています。

 

■健康経営推進のロードマップ

 

 

 

 

2024年度

2025年度

 

目標

実績

目標

健診受診率

84.0%

85.5%

85.0%

特定保健指導実施率

73.5%

68.1%

74.0%

 ※大塚製薬健康保険組合(大塚グループ国内企業対象)の被保険者と被扶養者

 

外部評価

外部認証

内容

事業会社

健康経営優良法人

大規模法人部門 ホワイト500

大塚製薬、大鵬薬品

大規模法人部門

大塚ホールディングス、大塚製薬工場、大塚倉庫、大塚化学、大塚食品、イーエヌ大塚製薬

中小規模法人部門ブライト500

大塚ウエルネスベンディング

中小規模法人部門 ネクストブライト1000

大塚製薬健康保険組合、大塚テクノ

中小規模法人部門

大塚メディカルデバイス、大塚ビジネスサポート、大塚電子、大塚メカトロニクス、はーとふる川内、岡山大鵬、大塚包装工業、JIMRO

 

d.労働安全衛生

 当社グループは、すべての事業活動において安全と健康の確保を重要な経営要素と位置づけ、関係者への教育・訓練を含む安全で健康的な職場環境の整備に取り組んでいます。また、安全衛生に関する情報交換会等を通じて、生産・研究部門を中心にグループ各社で発生した労働災害事例を共有し、再発防止に努めています。

 

2024年度労働災害度数率:1.37(労働災害による死傷者数/延べ実労働時間数×1,000,000、グローバル30社)

2024年度労働災害強度率:0.00(延べ労働損失日数/延べ実労働時間数×1,000、グローバル21社)

 

 

e.従業員の人権の尊重

 2024年、当社コンプライアンス・人事・サステナビリティ推進担当で構成される「大塚グループ 人権タスクフォース」が発足しました。本タスクフォースは、「大塚グループ 人権方針」及び国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき、人権尊重をグループ全体で実行的に推進するためのグループ横断的な組織として機能しています。具体的には、グループの事業活動における人権リスクを特定・評価し、予防・軽減に取り組む「人権デュー・ディリジェンス」の強化、社内外からの懸念に対応する人権救済メカニズムの整備、人権尊重を事業活動に組み込むための教育・研修や啓発活動の企画・実施などを体系的に推進しています。

 

従業員エンゲージメントを向上させる仕組みづくり

 当社グループは、マテリアリティ「企業理念を実現する人財の育成と環境整備」において、従業員エンゲージメントに関する指標を設定しています。2024年には横断的にタスクフォースを立ち上げ、従業員エンゲージメントの位置づけ、求める人財像に関する共通理解、評価方法の確立等に向けた検討を進めています。

 

 本タスクフォースでは、事業会社ごとの特性を尊重しながら、グループとして一貫した組織分析及び改革の推進体制を強化することを目指しています。グループ共通の価値基準や評価方法に、各事業会社が有する固有の視点を組み合わせることで、従業員育成、組織診断、組織改革などに活用できる仕組みづくりを進めています。また、エンゲージメント調査については、使用する調査方法と運用基盤の統一を段階的にすすめており、2025年には大塚ホールディングス、大塚製薬、大塚メディカルデバイス、大塚食品において統一運用を開始し、2026年以降は大鵬薬品、大塚化学、大塚製薬工場、大塚倉庫へ対象を拡大していく予定です。さらに、企業文化の浸透度・挑戦に関する指標(社員挑戦指数、挑戦応援指数)、中期経営計画の理解度に関する共通設問をグループ内で統一しています。これにより、各社が共通の価値観を共有し、従業員が日々の業務で拠り所とする基盤を形成するとともに、従業員が「大塚グループとして求められる姿」を理解し、人財育成の質向上につながる仕組みとして機能することを期待しています。

 

 エンゲージメント調査の結果については、取締役会へ報告されるとともに、執行役員及び部門長に対して結果及び分析内容を共有し、対応アクションの検討・実行を依頼します。また、各部門には、年代、勤務歴、等級など多様な切り口で自部門の結果を分析できるダッシュボードを提供し、その分析を踏まえて部門目標に反映させる取り組みを進めています。

 

2025年度エンゲージメント調査結果と取り組み(大塚ホールディングス及び大塚製薬)

 

2025年度に実施した従業員エンゲージメント調査においては、両社共通して、大塚グループの製品・サービスに対する強い信頼及び肯定的な認識が示されるとともに、経営陣の意思決定に対しても高い信頼を寄せていることが確認されました。

一方で、調査自体への期待度が低いことに加え、会社の経営方針や今後の変革の方向性が従業員に十分に伝わっておらず、その理解や適応を支援する仕組みが不足している点、さらに中期経営計画と日常業務とのつながりが明確でない点が課題として明らかになりました。

 

これらを踏まえ、2026年度は調査結果を部門単位で詳細に分析し、各部門において分析結果に基づく人財育成・組織活性化に向けた目標及びアクションプランの策定・実行を促進していきます。また、部門ごとの組織改革に関する具体的取り組み内容の共有を進めるとともに、経営層からの情報発信機会を拡充し、エンゲージメント調査の考え方及び結果、今後の取り組み等を体系的に共有する場や対話の機会を定期的に設けることにより、全社的な情報伝達と双方向コミュニケーションの強化を図ることを計画しています。

 

注)集計範囲について

各実績は、提出会社及び主要な連結子会社の集計範囲で算出しております。

 

表記

データ集計

グローバル30社

大塚ホールディングス㈱、大塚製薬㈱、㈱大塚製薬工場、大鵬薬品工業㈱、大塚倉庫㈱、大塚化学㈱、大塚食品㈱、大塚メディカルデバイス㈱、大塚電子㈱、大塚テクノ㈱、岡山大鵬薬品㈱、大塚包装工業㈱、大塚オーミ陶業㈱、東山フイルム㈱、大塚ウエルネスベンディング㈱、㈱JIMRO、大塚ビジネスサポート㈱、イーエヌ大塚製薬㈱、㈱ジェイ・オー・ファーマ、大塚ファーマシューティカルD&C Inc.、大塚アメリカファーマシューティカル Inc.、ファーマバイト LLC、大塚ファーマシューティカルヨーロッパ Ltd. 、ニュートリション エ サンテ SAS 、PTアメルタインダ大塚、大塚慎昌(広東)飲料有限公司 、天津大塚飲料有限公司、浙江大塚製薬有限公司 、PT大塚インドネシア、大鵬オンコロジー Inc.

グローバル21社

大塚ホールディングス㈱、大塚製薬㈱、㈱大塚製薬工場、大鵬薬品工業㈱、大塚倉庫㈱、大塚化学㈱、大塚食品㈱、大塚メディカルデバイス㈱、大塚電子㈱、大塚テクノ㈱、岡山大鵬薬品㈱、大塚包装工業㈱、大塚オーミ陶業㈱、東山フイルム㈱、大塚ウエルネスベンディング㈱、㈱JIMRO、大塚ビジネスサポート㈱、イーエヌ大塚製薬㈱、㈱ジェイ・オー・ファーマ、大塚ファーマシューティカルD&C Inc.、大塚アメリカファーマシューティカル Inc.

国内21社

大塚ホールディングス㈱、大塚製薬㈱、㈱大塚製薬工場、大鵬薬品工業㈱、大塚倉庫㈱、大塚化学㈱、大塚食品㈱、大塚メディカルデバイス㈱、大塚電子㈱、大塚テクノ㈱、岡山大鵬薬品㈱、大塚包装工業㈱、大塚オーミ陶業㈱、東山フイルム㈱、大塚ウエルネスベンディング㈱、㈱JIMRO、大塚ビジネスサポート㈱、イーエヌ大塚製薬㈱、日本理化学工業㈱、大塚メカトロニクス㈱、㈱ジェイ・オー・ファーマ

国内19社

大塚ホールディングス㈱、大塚製薬㈱、㈱大塚製薬工場、大鵬薬品工業㈱、大塚倉庫㈱、大塚化学㈱、大塚食品㈱、大塚メディカルデバイス㈱、大塚電子㈱、大塚テクノ㈱、岡山大鵬薬品㈱、大塚包装工業㈱、大塚オーミ陶業㈱、東山フイルム㈱、大塚ウエルネスベンディング㈱、㈱JIMRO、大塚ビジネスサポート㈱、イーエヌ大塚製薬㈱、㈱ジェイ・オー・ファーマ

 

 

(3) 気候変動への取組

① ガバナンス

 当社グループは、世界の人々の健康に貢献するトータルヘルスケア企業として、事業を通じた地球環境の負荷低減に真摯に取り組み、地球の自然と未来を守る持続可能な社会づくりに貢献していきたいと考え、ガバナンス体制を構築しています。気候変動に関わる重要課題は、当社代表取締役副社長と、グループ各社の取締役、又は役員で構成される「大塚ホールディングス 環境委員会」において審議・決定しています。グループ全体の方向性に係る審議内容は当社取締役会の承認決議を経て、当社グループの対応方針として各社に共有され、各グループ事業会社 生産部門の取締役をはじめ環境管理担当者で構成される「大塚グループ 環境実務者委員会」によって実行、展開されます。本会議では、検討されたリスクや機会の評価、モニタリング結果の報告を行い、「大塚ホールディングス 環境委員会」は改善の指示、企画立案の承認を行います。また、モニタリング結果内容が事業戦略や経営資源に影響を及ぼす場合は、当社の取締役会で決議案件として都度、経営計画に組み込まれます。本委員会は、サステナビリティ全体の戦略や方向性を決定する「大塚グループ サステナビリティ推進委員会」の傘下に位置づけられており、グループのサステナビリティ活動の一つとして役割を担っています。

 

■大塚グループ環境推進体制

 

 

② 戦略

 当社グループは、事業活動におけるすべての環境負荷をゼロにするという2050年環境ビジョン「ネットゼロ」を掲げています。グループの事業活動におけるCO2 排出量の削減に加え、サプライチェーン全体での環境負荷をゼロにすることを目指し、気候変動に関する重要な財務、及び戦略に影響を及ぼす可能性のあるリスクと機会の評価・分析を実施しています。また、気候変動に対応する脱炭素化への取り組みが必要と認識し、再生可能エネルギーの積極的な導入や、エネルギー利用効率の最大化など、環境負荷低減と事業成長への貢献の両立に取り組んでいます。

 

a.シナリオ分析プロセス

 気候変動関連の2℃未満シナリオ及び4℃シナリオにおける事業リスクと機会を、IEA(国際エネルギー機関)*1、及びIPCC(気候変動に関する政府間パネル)*2等が示すシナリオを用いて分析し、適応策と財務影響等について検証しました。

今後もリスクと機会の評価・分析を継続的に実施し、シナリオ分析の拡充を進めていきます。

*1 IEA World Energy Outlook 2020( Sustainable Development Scenario, Stated Policy Scenario )

*2 IPCC( RCP2.6, RCP8.5 )

 

■気候関連リスクに伴う財務影響及び対応

 

■気候関連機会に伴う財務影響及び対応

 

b.レジリエンス強化に向けた適応策

 気候変動が事業に与えるリスク・機会と財務インパクトを把握するため、シナリオ分析を実施しました。その結果、炭素税をはじめとする地球温暖化対策の政策手段の導入や規制強化によるエネルギーコストの上昇に関して、当社の事業活動に影響を及ぼす可能性があることが分かりました。これらのリスクを回避・軽減する適応策として、産業革命前からの気温上昇を1.5℃に抑える「1.5℃水準」に対応した気候変動目標を改定し、再生可能エネルギーの導入拡大やメガソーラー設備の導入、燃料転換などを推進し、温室効果ガス排出削減目標の達成とともに、さらなる事業活動のレジリエンス強化に取り組んでいます。

 

 

③ リスク管理

 気候関連リスクによる重大な財務、及び戦略に影響を及ぼす可能性のあるリスクを「大塚ホールディングス 環境委員会」及び「大塚グループ 環境実務者委員会」にて定期的に評価・分析しています。リスク評価の中で重要と判断された場合には、「大塚ホールディングス 環境委員会」委員長が取締役会に報告し、審議・承認された内容は、当社グループの対応方針として各社に共有し、気候関連リスク低減へのマネジメントを図っています。

 

④ 指標及び目標

指標

2017年度実績

2024年度実績

2017年度比

CO2排出量(Scope1,2)

818,000t-CO2*

557,000t-CO2

△31.9%

2028年目標:CO2排出量を2017年比50%削減

* 排出量は、丸め幅100tCOに基づき端数処理を行い表示しています。

 

 当社の気候変動における指標及び目標等の詳細については、「環境報告書」をご参照ください。

大塚ホールディングス「環境報告書」
https://www.otsuka.com/jp/sustainability/environmental_report.html