2025年12月期有価証券報告書より
  • 社員数
    392名(単体) 7,880名(連結)
  • 平均年齢
    44.7歳(単体)
  • 平均勤続年数
    18.6年(単体)
  • 平均年収
    8,123,591円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2025年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

色材・機能材関連事業

2,033

ポリマー・塗加工関連事業

1,628

パッケージ関連事業

1,821

印刷・情報関連事業

1,841

    報告セグメント計

7,323

その他

165

全社(共通)

392

合計

7,880

 

(注) 1  従業員数は就業人員であります。

2  全社(共通)として記載されている従業員数は、持株会社である当社の従業員数であります。

 

(2) 提出会社の状況

2025年12月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

392

44.7

18.6

8,123,591

 

(注) 1  従業員数は就業人員であります。

2  平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3  提出会社の従業員数は全てセグメントの「全社(共通)」に含まれるため、合計人数のみ記載しております。

 

(3) 労働組合の状況

当企業グループにおける主要な組合組織は、artience労働組合であり、当組合の組合員数は1,831名でいずれの上部団体にも属さず、労使協調して企業の発展に努力しております。

なお、労使関係について特に記載すべき事項はありません。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業等取得率及び労働者の男女の賃金の差異

当連結会計年度の提出会社における多様性に関する指標の実績は、以下のとおりであります。

管理職に占める
女性労働者の
割合(%) (注1)

男性労働者の
育児休業等
取得率(%) (注2)

労働者の男女の賃金の差異(%) (注1)

全労働者

うち正規雇用労働者

うち非正規雇用労働者

6.2

98.4

78.8

78.8

58.8

 

(注) 1  「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号。以下「女性活躍推進法」という。)の規定に基づき算出したものであり、2026年1月1日現在の数値を記載しております。

   2  「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号。以下「育児・介護休業法」という。)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。当社は男性の育児休業等の取得を原則必須としておりますが、事業年度を跨いだ取得などにより、取得率の値が100%を下回る場合があります。

   3  提出会社原籍の労働者を対象としており、提出会社から連結子会社等への出向者を含んでおります。

   4  連結子会社のうち、女性活躍推進法及び育児・介護休業法の規定により、当該指標以外を公表している会社及び公表義務の対象ではない会社は、記載を省略しております。

 

(管理職に占める女性労働者の割合に関する補足)

2026年1月1日現在、日本国内の当企業グループに所属する正規雇用労働者3,089名のうち、女性労働者は542名であり、その割合は17.5%となっております。また、正規雇用労働者のうち課長職以上の管理職労働者は691名、そのうち女性労働者は43名であり、その割合は6.2%となっております。当企業グループの管理職登用制度では、その登用基準において男女による格差を一切設けておりませんが、さまざまな要因が複合することによってこのような差異が生じていると認識しております。これを受けて、当企業グループは2025年2月に策定したグループマテリアリティ2025-2030において、アクション「人権と多様性が尊重される、ジェンダー差異のない職場環境を構築する」を掲げ、管理職に占める女性労働者の割合を10%(2031年初時点)とするKPIを定め、この目標を実現すべく複数の取組みを実施しております。

 

(労働者の男女の賃金の差異に関する補足)

当企業グループでは、従事する役割(職務)に応じた賃金制度を適用しており、同一役割における性差による処遇差はありません。上記の差異は、平均賃金を単純比較しているため、男女それぞれの役割別人数構成(管理職社員/一般社員)の影響が数値に表れております。これを受けて、統計分析の手法を用いて年齢・学歴・勤続年数の影響を排除したうえで男女の賃金の差異を計算したところ、管理職社員については統計的に有意な差異は認められませんでしたが、非管理職(一般社員)については89.3%という差異が確認されました。当企業グループは、これを実質的な男女の賃金の差異であると認識し、この差異を解消するための要因分析や取組みを実施しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当企業グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1)サステナビリティ全般

①ガバナンス

当社は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要」に記載の企業統治の体制を採用しております。この体制において、当企業グループの経営に関わる重要事項について、広範囲かつ多様な見地から審議する会議・委員会を設置することで、業務執行や監督機能などの充実を図っており、サステナビリティに関しては、「サステナビリティ委員会」を設置しております。

当企業グループは、Corporate Philosophy(経営哲学)、Brand Promise & Slogan(ブランドプロミス&スローガン)、Our Principles(行動指針)からなる理念体系に基づき、サステナビリティの推進、すなわち「事業を通じて地球環境と社会の持続可能性の向上に貢献するとともに、自らの持続的成長を実現する」ために、サステナビリティ憲章及びサステナビリティの個別のテーマに関する基本方針などを定め、これらに沿って取組みを進めております。

当企業グループが主な取組み対象としているサステナビリティテーマは、以下のとおりであります。

いずれのテーマも重要と位置付けて取り組んでおりますが、特に、環境分野での気候変動対応を継続重点テーマとして掲げ、CO2をはじめ温室効果ガス(GHG)の排出削減を積極的に推進しております。同様に社会分野では、人権対応と人的資本マネジメント(人材育成、DE&I、健康経営)に注力しております。

分野

主な取組み対象としているサステナビリティテーマ

環境(E)

気候変動対応(エネルギー消費、GHG排出、温暖化適応)、水管理、資源循環、廃棄物、汚染防止(大気・水・土壌)、化学物質管理、生物多様性 など

社会(S)

人権対応、人的資本マネジメント(人材育成、DE&I、健康経営)、サプライチェーンマネジメント(調達)、労働安全衛生、製品安全、品質保証 など

ガバナンス(G)

コーポレート・ガバナンス、リスクマネジメント、コンプライアンス、公正取引、腐敗防止、情報セキュリティ、個人情報保護、知的財産、事業継続 など

 

 

サステナビリティ委員会は、当企業グループのサステナビリティ関連のリスク/機会を特定・評価・管理し、全社サステナビリティに関する活動を計画策定、推進、評価するとともに、活動の実施部門に対するフォローを行っております。これらの活動は、取締役会やグループ経営会議において経営層に定期的に報告され、必要に応じて対応指示を受けております。また、年1回定期的に全社会議体である「サステナビリティ会議」を開催し、全社サステナビリティ活動及びグループ各社の個別活動の報告や、サステナビリティに関する方針の共有などを行っております。

同委員会は、その下位にESG推進部会、コンプライアンス部会、リスクマネジメント部会の3部会を設置しており、代表取締役による監督のもと、サステナビリティ担当役員(取締役)が委員長、上記3部会の部会長3名が委員として、3部会の各々で推進されたサステナビリティ事項について対応しております。

 

 

サステナビリティ推進体制(2026年1月1日現在)

 

②戦略

当社は、当企業グループのサステナビリティ推進の基本戦略を「事業を通じて地球環境と社会の持続可能性の向上に貢献するとともに、自らの持続的成長を実現する」としており、これに基づいた多様な施策を実施達成することで、当企業グループの経済価値と社会価値を示し、企業価値の向上を図ります。

 

(サステナビリティビジョンの概要)

当企業グループは、2022年1月、近年の気候変動対応や脱炭素、SDGsの取組みに関するグローバルの動向、及び企業組織に向けられたサステナビリティ関連要請が活発化している社会状況に対応するため、2050年を見据えた実践的な長期目標として、artienceグループサステナビリティビジョンasv2050/2030を策定しました。2025年2月、新たなグループマテリアリティ(後述)の策定に伴い、asv2050/2030の各サステナビリティ要素で不足している部分の補完と、定量目標の現状に即した更新など、一部改定を実施しました。

 

artienceグループサステナビリティビジョンasv2050/2030(2022年1月策定、2025年2月改定)

asv2030

2050年へのマイルストーンでの中間目標

SDGs達成に向けた企業としての貢献を推進

asv2050

2050年のあるべき姿に至る方向性

カーボンニュートラル達成など

2050年における

あるべき姿

1.持続可能な社会を実現させる製品・サービスの提供

・サステナビリティ貢献製品売上高比率:

80%

・すべての製品をサステナビリティ貢献製品に

提供する全製品・サービスがサステナビリティに貢献している

・ライフサイクル視点でCO2排出削減に

貢献できる製品ラインナップを拡大

・バリューチェーン全体での脱炭素化に貢献

2.モノづくりでの環境負荷低減

・Scope1+2排出量(グローバル):

26%削減(2020年度比)

・生産活動でのカーボンニュートラル達成、企業活動全体でもGHG排出量を最小化

モノづくりにおける環境負荷が最小化されている

・生産拠点での水使用量の削減と水資源

保護を推進

・生産活動での持続可能な水利用を実現

・グループ全体でのゼロエミッション達成

と省資源化、資源リサイクルを推進

・廃棄物の発生を最小化するとともに再資源化を最大化

・有害化学物質排出量(グローバル):

30%削減(2020年度比)

・生産活動で有害化学物質を排出しない化学メーカーに

3.信頼される企業基盤の構築

・人権・労働・環境に配慮した責任ある

原材料調達を実現

・サステナビリティ視点でサプライチェーン、人権と多様性、人材マネジメント、地域の自然やコミュニティとのつながり、ガバナンスを継続的に改革・変革

社会の持続可能性向上に寄与できる企業になっている

・人権と多様性を尊重する職場環境を実現

・成長につながる人材育成と安心・安全に

働ける職場環境を推進し、社員エンゲージメントを向上

・絶え間ない改革でステークホルダーの

期待に応えるガバナンスを構築

・パートナーシップ構築や地域・自然との

共生により価値共創を実現

 

asv2050/2030は、2050年を目標年としてあるべき姿に至る方向性を示したasv2050と、そのマイルストーンとして2030年にバックキャストしたasv2030の2つからなっております。

asv2050は、提供するすべての製品・サービスが社会・環境のサステナビリティに貢献するものであること、カーボンニュートラルをはじめモノづくりにおける環境負荷が最小化されていること、社会の持続可能性向上に確実に寄与できる企業であることをあるべき姿として、さまざまな企業活動を推進するための長期ビジョンです。一方asv2030は、asv2050の時間軸上のマイルストーンであると同時に、国連が提唱するSDGsの達成に向けた企業としての貢献を推進する中間目標です。

 

(グループマテリアリティの策定)

当企業グループは、上記のサステナビリティビジョンasv2050/2030と、2024年度に施行された経営計画artience2027/2030“GROWTH”を出発点として、当企業グループのサステナビリティ経営として2030年までの期間において取り組むべき重要課題を特定し、「グループマテリアリティ2025-2030」を策定しました。このグループマテリアリティを土台として、財務戦略と非財務戦略が統合された、多様なサステナビリティ施策を計画、遂行します。

グループマテリアリティ策定に際しては、サステナビリティ委員会ESG推進部会のメンバー、当社グループ経営部及びサステナビリティ担当役員で新マテリアリティ策定チームを編成し、それぞれのサステナビリティ課題に取り組むことが当企業グループの業績や企業価値にどのように影響するか、また、その取組みが社会や環境にどのようなプラスもしくはマイナスの影響を与えうるかをリスクと機会の両面から分析・考察し、それらの重要度を評価しました。そして、重要度評価に必要な意見の収集を目的として、主要な連結子会社の生産・販売・技術・経営企画部門の長を参加者としたワークショップを開催し、事業責任者及び社内ステークホルダーとしての意見を聴取するとともに、ESG各方面についての識見を有する外部有識者にヒアリングを実施し、当企業グループがグローバル社会の一員として掲げるべきマテリアリティの姿について意見を求めました。このようなプロセスを経て策定したグループマテリアリティは、2024~2030年度を対象期間とした経営計画artience2027/2030“GROWTH”と連携しており、2025年度に運用を開始しました。

 

 

なお、グループマテリアリティで掲げたサステナビリティ課題はいずれも、程度の差こそあれ比較的短期間で影響の量や質は変化していくと認識しております。そのため、現中期経営計画artience2027期間の終了に合わせてKPI/目標の見直しを図り、次期中期経営計画artience2030との連携性、及び当企業グループ自身と社会・環境の最新状況を踏まえた実効的なマテリアリティの機能を保持します。

 

(グループマテリアリティの策定プロセス)

STEP1

課題の抽出と整理

国際的な非財務情報開示の枠組み(ISSBなど)、主要なESG投資指標(FTSE、MSCIなど)の評価項目、SDGs、RBA行動規範、当企業グループの経営計画や旧グループマテリアリティ(5つの重要課題)、サステナビリティビジョンasv2050/2030、また他の国内外化学メーカーのマテリアリティなどを参考に、課題項目の候補を洗い出した後、それらを分類整理して39の課題による「ショートリスト」を作成しました。

STEP2

社内外ステーク

ホルダーへのヒアリング

主要な連結子会社の生産・販売・技術・経営企画部門の長を参加者としたワークショップを開催し、各課題の重要性や優先順位、影響度などについて事業責任者かつ社内ステークホルダーとしての立場での意見を出し合いました。また、ESG各方面の外部有識者に、当企業グループが策定すべきマテリアリティの姿についてヒアリングを行いました。

STEP3

各課題の分析と考察

ワークショップ及び有識者ヒアリングにて得られた意見を参考にして、各課題への取組みが当企業グループの業績や企業価値に与える影響と、社会・環境に与えうるプラス・マイナスの影響をリスク/機会の両面から分析・考察することで、グループマテリアリティ運用期間である2025~2030年度における各課題の重要度評価を進めました。

STEP4

重要課題の特定

ワークショップの結果と各課題に対する分析・考察に基づく重要度評価を合わせて策定チームで検討を重ね、15の重要課題を特定し新たなグループマテリアリティとしました。当企業グループが掲げるマテリアリティは、asv2050/2030が示す方向性などをより具体的な対象分野と目標にブレイクダウンするものであるとして、asv2050/2030に連動した4つのピラー(柱)で整理しました。また、これに伴いasv2050/2030も、不足要素の補完や定量目標の現状に即した更新など、一部改定を行いました。

STEP5

KPI/目標の選定

各重要課題について関係部門と協議し、各々の中期事業計画と連動するKPI/目標を設定しました。目標の定量化が困難なものについては、施策の定性的進捗を目標の代替としました。さらに、各重要課題の解決を主導する部門組織と、SDGsのどのゴール/ターゲットの達成に関連するかを明示しました。以上をサステナビリティ委員会会合及びグループ経営会議、取締役会での承認を得て、2025年度より運用開始しました。

 

 

(グループマテリアリティの策定途中における課題項目(ショートリスト)と重要度マトリックス)

グループマテリアリティ2025-2030の策定プロセスにおいて、洗い出された課題項目の候補を39個に分類整理して下記ショートリストを作成しました。それぞれの課題項目候補を、2030年までを時間的範囲とした社会重要度(国際的な非財務情報開示の枠組み、主要なESG投資指標の評価項目、SDGs、RBA行動規範などをもとに、社会・市民・自然環境にとっての関心、深刻度、緊急性などをA~Dの4段階で区分)と自社重要度(ワークショップ参加者(主要部門長)の意見や関心、事業との関連性、市場からの要求度、artienceらしさの醸成に対する影響度などをa~dの4段階で区分)で評価し、マトリックス化することで、重要課題の特定につなげました。

 

課題

課題の説明

重要度

社会

自社

1

気候変動適応

既に起こりつつある気候変動の影響に対し、事業のあり方や社会の仕組みを変えるなどして、気候の変化にうまく適応していくこと

B

a

2

気候変動緩和

温室効果ガスの排出量削減や、森林など吸収源を増やすなど、気候変動を防止する取り組みを行う。輸送・移動に関する対応策なども含む

A

b

3

エネルギー管理

総エネルギー消費、系統電力の割合、再生可能エネルギーの割合、自家発電エネルギー量を管理する。エネルギー運用効率やエネルギーミックス戦略に関する根拠となる

C

c

4

再生可能エネルギーの拡大

投資により太陽光・風力・地熱などの再生可能エネルギー施設を増強し、自家消費(再エネ比率向上)や排出権取引に活用する

C

b

5

汚染防止(大気・水・土壌)

大気・水・土壌に排出される汚染物質の管理。近年の海洋汚染に伴い、マイクロプラスチックについても対応を求められる

B

c

6

廃棄物管理

有害廃棄物の発生量・リサイクル率などを把握し、適切に管理する。非有害の産業廃棄物の適正な廃棄や削減(ゼロエミッション)も含む

B

c

7

化学物質管理

化学物質の危険有害性をGHSなどの国際基準に従って管理する。災害の未然防止、人の健康や環境保護につながる

B

b

 

 

課題

課題の説明

重要度

社会

自社

8

持続可能な資源の使用

資源を持続可能な方法で採取し、有効利用する。製品ライフサイクルの各段階を通じて環境影響を評価し、持続可能な開発に貢献する

B

b

9

サーキュラーエコノミー

資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを無駄なく有効活用しながら、サービスなどによって付加価値を生み出す経済活動のあり方

C

b

10

水管理

総取水量、総水消費量の管理。水ストレス(水需給が逼迫している)地域での取水や消費割合などの用水戦略と実践

A

d

11

生物多様性損失の影響評価

工場設置や自然破壊、地域からの苦情、関連法規制の強化など、企業が自然環境や生物多様性、また企業活動に与える負の影響を特定すること

D

d

12

生物多様性・生息地回復

自然環境や生物多様性の保全・回復に対し、企業としてできる対策を実践すること。CDPやESG投資格付にもテーマアップされている

D

d

13

製品・サービス

環境・社会のサステナビリティ向上を前提とした事業計画に基づき、使用者・消費者・地域に貢献できる製品・サービスを収益の源泉とする

B

a

14

人的資本価値の最大化

スキル、知識、ノウハウなど社員が持つ能力を資本と捉え、処遇・育成・職場環境整備により能力発揮を最大化する経営手法

B

a

15

雇用、処遇と機会の公平

ディセントワーク、同一労働同一賃金、男女同一報酬、性別や人種などによる差異がない育成機会の提供などを含む

A

c

16

DE&I

多様性・公平性・包摂性。性別、年齢、宗教や価値観などの違いを認め合い、各人が最大限に能力を発揮できる状態

A

a

17

キャリアマネジメントと教育

多様な社員の主体的なキャリアプランに基づき、事業が求める人材へと成長する機会を提供し、双方の満足度を高める

A

c

18

労働安全、健康経営

従来の労働安全衛生に加えて、社員の健康管理を経営的視点で考え、戦略的に実践する。重大事故の発生ゼロを含む

A

a

19

社員エンゲージメント向上

労使関係が深い信頼関係や絆を持った関係性になることを目指し、積極的な対話の機会などを設ける

B

a

20

サプライヤーのCSR評価

サプライヤー企業の労働状況が人権的、環境的、安全衛生的に適切な状態であるかどうかの評価

A

c

21

持続可能なサプライチェーン

サプライチェーンのあらゆる段階において人や自然環境が持続可能な状態にあること。物流の効率化の推進、持続可能な資材調達など

A

b

22

人権尊重

セクハラやパワハラなどのハラスメント行為、不当な差別、児童労働・強制労働・人身売買などがない状態

A

c

23

苦情処理制度

社員向けの社内外に設置された内部通報制度のほか、自社のビジネスに関わる全ての人が救済されるプログラム

C

c

24

結社の自由と団体交渉

労働における基本的な権利だが、十分でない国・地域もある。法的保障によらず社員の権利を尊重し、対話と交渉の機会を提供する

C

d

25

コミュニティへの参画

地域雇用創出、納税、市場開発、技術ノウハウ提供による地域産業育成、資本を活用した分化・教育・スポーツ支援、ボランティアなど

B

c

26

品質保証

製品使用者(顧客)の安全衛生、最終消費者の安全衛生に対する製造者責任の履行、顧客利益を保護する安定供給など

C

b

27

マーケティングコミュニケーション

顧客・消費者に向けた適切な化学物質情報の提供、適正なマーケティング活動、ステークホルダーコミュニケーションによるブランド向上

C

b

28

ガバナンス体制の強化

取締役会の多様性・透明性・スキルの確保、経営と現場の連携性向上、内部統制の整備推進、財務基盤の強化、IRなど

A

a

29

政治的エンゲージメント

生活者視点による、業界団体を軸とした行政への適切な働きかけ(ロビー活動)、社会満足度向上に資する行政施策への参画

C

d

30

DX推進

テクニカルプラットフォームの再構築、SAPの最大活用、DX人材の育成、あらゆる業務の改革と生産性向上、攻めの知財活用など

D

a

31

コンプライアンスの徹底

ソフトローの尊重を含めた企業コンプライアンスの向上、組織と人のコンプライアンス意識の醸成、内部通報制度の継続的整備と運用

C

c

32

災害リスクの軽減

自社の各拠点および事業展開している地域を考慮し、想定される災害リスクを評価し、顕在化した際の被害軽減策に取り組む

D

b

33

リスクマネジメントの強化

社会環境の変化、事業の性質に伴う、日常に潜むリスクを洗い出し、評価、対応策や軽減策、予防策を検討する

B

c

34

情報セキュリティ

顧客データや製品処方など企業の情報資産の保護、不正アクセスや情報の漏えい・改竄などのサイバー攻撃への防御

D

b

35

反競争的行為

市場競争の原理を阻害し、健全な商行為を制限する行為。談合、カルテル行為、癒着などに加え、優越的地位の濫用を含む

D

d

36

腐敗防止

汚職、贈収賄、リベートやキックバックなどの不正収受、利益相反行為、横領・背任行為、インサイダー取引、マネーロンダリングなど

B

d

37

税の透明性

税法の立法趣旨を正しく解釈し、適正に納税義務を履行する。タックスヘイブンなどの不適切な租税回避をしない

D

d

38

パートナーシップ活性化

様々な国・地域の行政・企業・NPOとのパートナーシップを積極的に構築し、主体的な参画を通じてプレゼンスを高める

C

d

39

共創を生む企業文化づくり

サプライヤー・顧客・同業者・NPOとの共創を志向し、総合力で価値創造することで企業価値を高めようとする風土の醸成

D

a

 

 

 

 


 

(経営として取り組む重要課題)

当企業グループは、経営として2030年度までの期間において取り組む15の重要課題を特定した「グループマテリアリティ2025-2030」を策定・運用しております。これら15の重要課題は、サステナビリティビジョンasv2050/2030に連動した4つのピラー(柱)で整理されております。

それぞれの重要課題は、テーマ(分野)とアクション(実行項目)で構成され、関連するSDGsのゴール、及び課題の解決に関わる当社ならびにグループ各社の部門を指定しております。なお、サステナビリティ委員会ESG推進部会は、15の重要課題すべての解決推進に関係しております。

テーマ

(重要課題の分野)

アクション

(重要課題の実行項目)

関連するSDGs

担当部門

1.製品・サービスを通じた「感性に響く価値」の提供

製品・サービス

戦略的重点事業群をメインに、サステナビリティ貢献製品の売上増大を図る

2. 飢餓をゼロに

3. すべての人に健康と福祉を

7. エネルギーをみんなに そして

クリーンに

12. つくる責任 つかう責任

13. 気候変動に具体的な対策を

グループ経営部

ESG推進室

脱炭素

バリューチェーン全体でのGHG排出削減、脱炭素化を推進する

7. エネルギーをみんなに そして

クリーンに

ESG推進室

グループ購買部

2. モノづくりでの環境負荷低減

気候変動

全方位的なGHG排出量削減に取り組み、気候変動抑制に貢献する

7. エネルギーをみんなに そして

クリーンに

13. 気候変動に具体的な対策を

ESG推進室

水管理

生産拠点での水利用を改善し、自然環境と生活環境の保全に貢献する

6. 安全な水とトイレを世界中に

ESG推進室

廃棄物

資源循環

生産拠点やオフィスの廃棄物等を削減し、バリューチェーンにおける資源循環を推進する

9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

11. 住み続けられるまちづくりを

12. つくる責任 つかう責任

14. 海の豊かさを守ろう

15. 陸の豊かさを守ろう 

ESG推進室

汚染防止

化学物質

大気・水・土壌の汚染防止を徹底し、環境汚染ゼロの生産活動を目指す

3. すべての人に健康と福祉を

6. 安全な水とトイレを世界中に

12. つくる責任 つかう責任

14. 海の豊かさを守ろう

ESG推進室

生産企画室

 

 

テーマ

(重要課題の分野)

アクション

(重要課題の実行項目)

関連するSDGs

担当部門

3. 人的資本を重視する経営

SCM

責任ある原材料調達を実現するサプライチェーンを構築する

8. 働きがいも経済成長も

10. 人や国の不平等をなくそう

12. つくる責任 つかう責任

16. 平和と公正をすべての人に

グループ購買部

人権尊重

DE&I

人権と多様性が尊重される、ジェンダー差異のない職場環境を構築する

4. 質の高い教育をみんなに

5. ジェンダー平等を実現しよう

8. 働きがいも経済成長も

10. 人や国の不平等をなくそう

グループ総務部

グループ人事部

人的資本

チャレンジを応援する人材育成を通じて、社員のキャリアアップとエンゲージメントを高める

4. 質の高い教育をみんなに

8. 働きがいも経済成長も

9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

10. 人や国の不平等をなくそう

グループ人事部

労働安全

健康経営

現場の労働安全と社員の健康をレベルアップし、安心できる職場環境を構築する

3. すべての人に健康と福祉を

8. 働きがいも経済成長も

生産企画室

グループ人事部

4. 信頼され、価値を共創しつづける経営基盤の形成

コーポレート・ガバナンス

財務基盤

経営の透明性確保を推進し、財務基盤の健全性を向上させる

12. つくる責任 つかう責任

16. 平和と公正をすべての人に

グループ総務部

グループ経営部

コンプライアンス

リスクマネジメント

情報セキュリティ

コンプライアンスとリスクマネジメントを継続的に見直し、体制の実効性を向上させる

5. ジェンダー平等を実現しよう

10. 人や国の不平等をなくそう

11. 住み続けられるまちづくりを

16. 平和と公正をすべての人に

グループ総務部

グループ情報システム部

製品安全

品質保証

製品安全・品質保証体制を強化し、モノづくり企業としての信頼を高める

9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

12. つくる責任 つかう責任

生産企画室

DX推進

DX推進・AI活用・デジタル変革を加速し、事業環境変化への適応力や労働生産性を向上させる

4. 質の高い教育をみんなに

情報システム部

共創風土

コミュニティ

パートナーシップ構築と地域コミュニティとの共生を通じて、価値共創を実現する企業風土を醸成する

4. 質の高い教育をみんなに

8. 働きがいも経済成長も

9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

11. 住み続けられるまちづくりを

17. パートナーシップで目標を達成

しよう

グループ総務部

グループ経営部

 

 

③リスク管理

当社では、サステナビリティ委員会下のリスクマネジメント部会が中心となって全社リスクマネジメント体制を構築し、グループ全体の事業継続に影響を及ぼす可能性のあるリスクを特定し、網羅的・総括的に管理しております。また、当企業グループの各社・各部門においては、社会環境の変化や日常業務に潜むリスクを抽出して評価・検討し、対策を実施しております。

詳細は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③企業統治に関するその他の事項 a.内部統制システムの整備の状況 (1)取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制その他業務の適正を確保するための体制 ③損失の危険の管理に関する規程その他の体制」に記載しております。

 

 

リスクマネジメント体制(2026年1月1日現在)

 

④指標及び目標

当社は、上記「経営として取り組む重要課題」において説明している「グループマテリアリティ2025-2030」の各重要課題に対する取組み状況を管理し、実績を評価するためのKPI(主要取組み指標)を設定しております。これらのKPIに対しては、それぞれ定量的な目標値もしくは実施すべき施策(定性目標)を設定しております。

テーマ

(重要課題の分野)

KPI/目標値(2030年度)または施策

1. 製品・サービスを通じた「感性に響く価値」の提供

製品・サービス

戦略的重点事業群の営業利益比率(連結):40%以上

サステナビリティ貢献製品売上高比率:80%以上

サステナビリティ貢献製品(環境価値製品、生活価値製品)のラインナップ拡充

脱炭素

Scope4(サプライチェーン川下でのGHG排出削減貢献量)の算定の着手と推進

国際ルールに基づく自社CFP算定体制の構築および特定製品分野への適用完了

Scope3排出量削減を目的としたサプライヤーエンゲージメントの強化

2. モノづくりでの環境負荷低減

気候変動

Scope1+2排出量(グローバル):2020年度比26%削減

[CO2排出量として、国内2020年度比35%削減,海外2030年度BAU比35%削減]

Scope3排出量削減の取り組み推進

水管理

水リスク地域(渇水・洪水・浄水不足)に所在する拠点での水資源保護活動の推進

水リサイクルの活動推進とリサイクル率の算定

廃棄物

資源循環

3R推進によるゼロエミッションを達成:グループ拠点におけるトータルの廃棄物最終処分率1%以下

プラスチック資源循環、プラスチック廃棄物削減の取り組み推進

汚染防止

化学物質

有害化学物質排出量(グローバル):2020年度比30%削減

汚染防止関連の法令違反件数:0件継続

 

 

テーマ

(重要課題の分野)

KPI/目標値(2030年度)または施策

3. 人的資本を重視する経営

SCM

CSR調達率:80%(カバレッジ70%)

ガイドライン同意率:85%(カバレッジ70%)

物流、原材料取引、業務委託におけるサステナブルサプライチェーン取り組み推進

人権尊重

DE&I

女性管理職比率(国内連結):10%

社員に対する人権デュー・ディリジェンス実施率(グローバル):100%

障がい者雇用率(国内・特例子会社グループ適用):3%

DE&I活動の推進(ジェンダー・障がい者・シニア対応など)

人的資本

社員教育・研修平均投資額の増大(国内)

主体的キャリア形成(社内公募、社内FA)の成立推進(国内)

社員エンゲージメント調査におけるスコア向上

社員のチャレンジ支援強化(ビジネスアイディアコンテスト参加者支援、報奨制度など)

労働安全

健康経営

休業災害発生件数(国内、場内委託先を含む):0件

生活習慣病リスクの低減(国内):肥満リスク21.3%・高血圧リスク9.7%・糖尿病リスク9.1%・脂質リスク31.0%

育児休業等・育児目的休暇取得率(国内):100%維持

社員の労働安全衛生、健康増進に資する取り組み推進

4. 信頼され、価値を共創しつづける経営基盤の形成

コーポレート・ガバナンス

財務基盤

役員(取締役、執行役員)の多様性(ジェンダー、スキル)の向上

役員報酬制度の改革(決定プロセスのさらなる透明化、非財務成果の反映、情報開示など)

ROE(親会社株主に帰属する当期純利益/自己資本):10%以上

コンプライアンス

リスクマネジメント

情報セキュリティ

倫理行動規範および内部通報制度の周知浸透

重大コンプライアンス違反(法令違反等懲戒対象に相当する違反行為)発生件数:0件継続

海外情報セキュリティ体制の整備(共通ルール施行と拠点ごとのカスタマイズ、脆弱性検査・是正活動など)

製品安全

品質保証

グローバル品質標準ネットワークの充実化(品質水準の統率、品質保証情報の共有など)

安全性・品質に関する重大な製品トラブル(法令違反、人的被害、一定以上の財産的損害)の発生件数:0件継続

DX推進

「生成AIネイティブ500」(生成AI核人材/活用推進人材の育成)の推進:2027年度までに500名育成

生・販・技・管の各職務分野におけるDX導入推進

共創風土

コミュニティ

行政・企業・研究機関とのパートナーシップ構築(事業共創、共同研究開発など)の推進

地域社会とのコミュニケーション推進

社会貢献活動(災害等支援、文化・教育支援、環境保全、寄付・寄贈、雇用など)の推進

 

当社は、これらのKPIで進捗把握しながら取組みを推進し、その実績を定期的に開示するとともに、社内外のステークホルダーとのコミュニケーションを図っております。上記の表に、2025年から運用する新マテリアリティのKPI/目標値または施策を示しております。

 

 

(2)気候変動対応
①ガバナンス

サステナビリティ委員会下のESG推進部会は、気候変動対応を含む全社サステナビリティに関わる具体的な活動を企画・推進しております。さらに、気候変動対応活動の経営に対する実効性を高めるべく、当社のESG推進室が中心となって、気候変動対応に関する情報収集、リスク/機会の特定・分析・評価、社内ルール策定、情報開示などの実務を担い、経営層やコーポレート部門、事業各社経営管理部門などと協働して、気候変動対応の経営計画・事業計画への組込み強化、気候関連目標の諸活動への展開や予算化を推進するなど、体制における連携強化を図っております。

 

気候変動対応体制(2026年1月1日現在)

 

②戦略
(基本方針、基本戦略)

当企業グループは、世界的な気候変動及び各国や地域行政が講じる政策・施策は、市場環境や原材料調達、消費者の選好性を大きく左右し、事業の継続や業績に強く影響すると認識しております。これに関して「気候変動対応に関する方針」を掲げるとともに、こうしたリスク/機会を分析し、経営計画や事業計画に反映させております。

気候変動対応に関する方針

 

artienceグループ(以下、「当社グループ」という)は、世界的なGHG(温室効果ガス)排出増大に起因する地球温暖化がもたらす気候変動は、グローバル社会が直面する最重要の社会課題の一つであり、気候変動への対応は当社グループの事業活動に重大な影響を及ぼしうる重要な経営課題であると認識しています。この認識に基づき、当社グループは、気候変動に関するグローバルな要請に積極的に対応し、気候変動対応活動を通じて、社会の持続可能性向上への貢献に努めます。

 

1.     気候変動対応推進体制の構築

当社グループは、当社グループの全社の気候変動対応活動を統括する、経営直轄の推進体制を構築し、グループとしての気候変動対応施策の推進に取り組むとともに、経営戦略や事業戦略への気候変動対応の導入を推進します。

 

2.     GHG排出量の把握と削減

当社グループは、2050年でのカーボンニュートラル達成を目標に掲げ、グループ全体の事業活動におけるGHG排出量の把握と削減に努めます。特にGHG排出量削減については、サプライチェーンも含めた実効的な削減施策を推進します。

 

 

3.     気候変動対応に貢献する製品・サービスの提供

当社グループは、製造時のCO2排出量が少ないだけでなく、使用時のCO2排出を抑制したり、気温上昇した環境への適応を支援したりするなど、お客様や生活者の気候変動対応活動に貢献する製品・サービスを開発、提供することで、社会に「環境価値」を提供します。

 

4.     気候変動リスクへの対応と事業・拠点の強靭化

当社グループは、グループの事業活動や操業拠点における気候変動が及ぼすリスクを評価し、継続的なモニタリングとリスク低減・回避に向けた適切な対応策を講じることで、事業や拠点のレジリエンス向上に努めます。

 

5.     気候変動対応活動に関する適切な情報開示

当社グループは、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)をはじめ、気候変動対応に関する主要なイニシアチブに賛同・参加し、当社グループの気候変動対応活動について積極的かつ適切に情報開示します。

 

6.     気候変動に関する啓発と教育

当社グループは、社内において気候変動およびその対応に関する意識や知見を高め、あらゆる事業活動への気候変動対応の導入を推進するため、当社グループの役員、顧問および社員を対象とした適切な啓発・教育活動を行います。

 

2022年4月25日 制定

2024年1月1日 改定

 

 

 

(シナリオ分析)

当企業グループでは、平均気温上昇を産業革命以前に比べて1.5℃に抑制するためにさまざまな施策が行われる世界を想定した1.5℃シナリオと、既存の政策・制度の運用に留まり気候変動が進行しリスクが顕在化していく世界を想定した4℃シナリオを参照しリスク分析を行いました。

そこで特定したリスク4項目と機会2項目について、分析の対象期間としている2030年度までにおける財務影響度と発現可能性を3段階で定性的に示しております。

カテゴリー

リスク/機会

1.5℃シナリオ

4℃シナリオ

影響の

増大時期

対応策・アクション

財務

影響度

発現

可能性

財務

影響度

発現

可能性

移行リスク:政策と法、市場

原材料コスト・エネルギー価格の上昇

中期

 処方の見直しや製品ラインナップ転換による高コスト原

材料の削減

 サプライヤーとの契約見直しを通じた原材料の安定調達

 地産地消推進による輸送距離短縮を通じたエネルギー削

移行リスク:技術、市場、評判

パッケージ・印刷関連需要の減少

短期

 事業ポートフォリオの見直し

 製品の環境性能、低排出性の向上による優位性強化

 製品のCFP表示による付加価値アピール

 低炭素包装材料に対応した製品展開

移行リスク:政策と法

炭素価格のコストへの影響増大

短期

 炭素税による原材料価格上昇分の製品価格への転嫁推進

 製品処方改革による高炭素原材料の削減・排除

 再生可能エネルギー由来電力への積極的な転換

 直接排出の削減徹底による排出権購入の回避

物理リスク:急性的

気象災害の激甚化に伴う事業機会の喪失

長期

 BCMによる災害対策の整備強化

 同業他社も含めた国内外生産補完ネットワークの構築

 原材料ソースや輸送手段の複数化

機会:エネルギー源、製品とサービス

低排出製品の売上増大

短期

 低排出原料の優先的選択と確保

 生産活動におけるCO2排出削減

 LCA視点で低排出を考慮(使用時の過熱・前処理不要、

易リサイクル性付与)した製品ラインナップの拡充

 カーボンネガティブ素材の研究開発・製品化推進

機会:製品とサービス、市場

猛暑・感染症対策素材などの事業機会の獲得

長期

 気候変動による生活環境悪化(暑熱)を対策する素材の

研究開発・製品化推進

 メディカル関連素材(創薬、投薬、医療機器、感染予防

など)の研究開発・製品化推進

財務影響度:3=影響が数十億円に及ぶ 2=影響が10億円程度 1=影響が10億円を下回る

発現可能性:3=既に発現しているか、将来ほぼ確実に発現する 2=発現の可能性が比較的高い 1=発現の可能性が低い

影響増大時期:短期=1年程度(年度計画の期間) 中期=3年程度(中期経営計画の期間) 長期=10年程度(asv2050/2030の中間目標年度=2030年度までの期間)

1.5℃シナリオ:IEA World Energy Outlook: Net Zero Emission by 2050 Scenario及びIPCC:SSP1-1.9を参照

4℃シナリオ:IEA World Energy Outlook Stated Policy Scenario及びIPCC:SSP5-8.5を参照

分析対象範囲:当企業グループ全体の既存事業、及び現時点で想定している新規事業

 

 

また、定量分析として、日本国内及び海外の事業展開地域における炭素税の導入による影響額、水リスクの高い地域での洪水・浸水発生時の損害額、及び、サステナビリティ貢献製品の「環境価値」製品群の使用によるCO2排出の削減効果を試算し開示しております。これらの定量分析結果の詳細については、2024年6月発行の統合レポート2024(70~71ページ)をご参照ください。

 

 

③リスク管理

当企業グループは、「(1)サステナビリティ全般③リスク管理」にて記載のリスクマネジメント部会を中心とした全社リスクマネジメント体制を構築しております。気候関連リスクは他の企業リスクと同様、グループの持続的成長に影響を与える要因であり、戦略上の適切な対応を図ることによって、リスク発現の予防、発現時の影響の軽減はもとより、事業上の収益増大や市場評価の向上などの機会にもつながると認識しております。気候関連のリスク/機会は、ESG推進部会とリスクマネジメント部会が連携し、企業リスク全般と同様の管理プロセスを適用して管理しております。

ESG推進部会では、気候関連リスク/機会を特定・評価し、グループ経営会議及び取締役会へ提案・報告するとともに、全社会議体であるサステナビリティ会議を年1回開催し、経営層やグループ各社の部門長職だけでなく一般社員にも聴講の機会を設けることで、グループ内での情報と認識の共有を図っております。加えて、eラーニングなどによる気候関連の教育・講習を社員全体に実施することで、気候関連課題に対する意識醸成や最新情報の習得、リスク感知力の向上などに努めております。経営層ならびにグループ各社は、これらのリスク/機会を基点とした対応策やアクションプランを経営計画や事業計画に組み込み、具体的施策に反映しております。

 

④指標及び目標
(気候関連のリスクに関する指標)

当企業グループは、2010年度に「CO2削減プロジェクト」を発足して以来、国内・海外の生産拠点におけるCO2排出量の削減に取り組んでおります。当企業グループのサステナビリティビジョンasv2050/2030では、当企業グループのScope1+2排出量の合算値であるCO2排出量をasv2050/2030の中核的な指標として、「2050年度におけるカーボンニュートラル達成(生産活動でのCO2排出量を実質ゼロにする)」を宣言しております。さらに、2030年度での中間目標asv2030では、より具体的に、グローバルでのScope1+2排出量を2020年度比26%削減する(CO2の国内排出量を2020年度比で35%削減、海外排出量を2030年度BAU比で35%削減する)ことを定量目標に掲げております。

これらを実現するために、エネルギー使用量の削減、エネルギーの低炭素化、電力の低炭素化の3つの方向性によって諸施策を講じております。生産拠点におけるコジェネレーションシステムの稼働運用が多い国内においては、システムに使用する燃料の低炭素なものへの転換や、生産設備の電化を促進するなど、エネルギーの低炭素化を中心に推進しております。一方、比較的生産設備の電化が進んでいる海外においては、電力を再生可能エネルギー由来にするなど、電力の低炭素化を中心に推進しております。

施策の方向性

主な施策

エネルギー使用量の削減

 省エネルギー(工程中のエネルギーロスの排除)

 省エネルギー視点の生産プロセス改革

エネルギーの低炭素化

 生産設備の電化(直接排出の削減)

 LNG代替燃料の活用に向けた準備・調査

電力の低炭素化

 低炭素電力の導入(間接排出の削減)

 再生可能エネルギー設備の導入

 

 

(参考)2024年度GHG排出量

当企業グループは、GHGのうちCO2のScope1+2排出量を、改正「地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)」(平成10年法律第117号)に基づいて算定し、国内全拠点と海外主要生産系関係会社を対象範囲として算出しております。

(単位:t-CO2

 

提出会社及び

国内関係会社

海外関係会社

合計

Scope1排出量

44,939

22,072

67,012

Scope2排出量

22,790

62,200

84,990

合計(Scope1+2排出量)

67,729

84,272

152,002

 

 

 

(気候関連の機会に関する指標)

当企業グループは、早くから製品の環境調和性の向上に取り組み、1990年代からさまざまな環境調和型製品を上市してきました。サステナビリティビジョンasv2050/2030では、これら環境調和型製品が提供する「環境価値」に加えて、人びとの暮らしの快適さ、健康・福祉、安全・安心などの「生活価値」にも領域を拡げ、社会の持続可能性向上に貢献する製品を「サステナビリティ貢献製品」と定義しております。気候変動に対する当社のシナリオ分析において、気候関連の機会として「低炭素製品の売上拡大」と「猛暑対策、感染症対策素材などの事業機会の獲得」を特定しており、サステナビリティ貢献製品にはこれらの機会に対応する製品・製品群も含まれております。

当企業グループは、このサステナビリティ貢献製品のグループ全製品売上高に対する売上高構成比率を「サステナビリティ貢献製品売上高比率」と定義して指標の一つに掲げております。同比率は、2024年度は55.5%でしたが、2030年度までに国内外合わせて80%以上とする目標を設定しております。

 

 

(3)人的資本・多様性

①ガバナンス

当企業グループは、グループ人事部が戦略・実務主体となって、人事戦略における基本的な方針や規則などを体系化した人材マネジメントを推進しております。また、事業活動を展開する国・地域の労働法令・慣行を踏まえ、国内外のグループ各社と連携して人材育成、風土醸成、職場環境整備に取り組んでおります。

 

人材マネジメント体制(2026年1月1日現在)

 

 

②戦略
(人材マネジメントの基本的な考え方)

当企業グループでは、社員は価値創造と持続的成長の源泉であると捉え、社員一人ひとりが当企業グループの成長と、世の中への貢献を通じて自身の成長を実感することを目指し、「主体的なキャリアを歩めるしくみの構築」「多様な人材が活躍できる風土の醸成」「安心して働ける職場環境づくり」を人材戦略の柱として、さまざまな育成施策やDE&I、健康経営推進など、経営基盤強化につながる人的資本価値の向上に取り組んでおります。


 

(経営戦略における人的資本の重要性)

2024年度に刷新した理念体系のOur Principles(行動指針)では、社員に期待する行動を「core(共創/楽しさ・わくわく/主体性)」「art(好奇心/感性・感謝・感動/多様性)」「science(厳しさ/スピード・挑戦)」の3つの視点で描いております。これらは人材が「感性に響く価値を創りだし、心豊かな未来に挑む」ことを期待したものです。当企業グループではこれらOur Principles(行動指針)の浸透を図り、行動を実践できる人材を育成するための投資を行っております。

また、当企業グループでは、2024年度にスタートした中期経営計画artience2027の基本方針の一つに「経営基盤の変革」を掲げております。この方針のもと、ヒト/風土/組織といった経営基盤の変革に必要な人的資本投資を実施し、企業価値最大化と持続的成長の源泉となる人材のエンゲージメント向上に取り組んでおります。

当企業グループは、2030年を目標年度とした経営戦略artience2027/2030“GROWTH”が掲げる「企業基盤構築とサステナビリティ経営実践」という変革は、人的資本によってこそ実現されうるとして、中期経営計画artience2027期間の人的資本戦略として、「事業の成長を創出する人材の確保」「社員の挑戦と成長の促進、挑戦する風土の醸成」「多様な個の力を活かす環境づくり」の3つに重点的に取り組んでおります。

 

(多様性の尊重と浸透、DE&Iの推進)

DE&Iは、Corporate Philosophy(経営哲学)「人間尊重の経営」の観点から、当企業グループの人的資本強化として取り組むべき最優先課題の一つであると認識しております。性別や年齢、国籍、障がいの有無などにかかわらず、多様な価値観・考え・発想が尊重され、すべての社員が存分に仕事に取り組める職場環境をあるべき姿として、DE&Iを推進しております。

当企業グループでは、2021年度に「ダイバーシティ推進プロジェクト」を発足し、現状分析や経営層とのディスカッション、管理職向けの研修などを実施してきました。現在は、2023年度に設立されたグループ人事部DE&I推進室(設立時はD&I推進室)が同プロジェクトの役割を承継しております。

 

 

DE&Iとして取り組むべき多くの課題の中でも、女性管理職比率が国内全業種平均の半分程度であったことから、女性活躍推進には特に注力しております。また、社員一人ひとりの可能性や能力を最大限に発揮していくためには、それぞれの状況に合わせた公平な機会の提供が不可欠です。これまでの活動を通じて、多様性を推し進めていくうえで、公平性(エクイティ)の視点が非常に重要であるとして、「DE&I推進室」が中心となって、グループ全体へのDE&I浸透に向けた取組みを加速しております。

 

(人材開発)

当企業グループの持続的成長の実現に向けて、社員一人ひとりが自身の成長のビジョンを持ち、それに向かって着実に成長していけるよう、研修をはじめ多彩な人材開発プログラムを提供しております。

全社規模の育成・研修システム「artience growth field」を通して学びの機会を提供するとともに、社員の主体的なキャリア形成を支援する「キャリア開発制度」によりチャレンジする機会を提供することで、社員の「知」の習得と実践を支援しております。

 

 a. 育成・研修システム artience growth field

階層別研修、職種別研修、グローバル人材育成研修、次世代リーダー育成研修をはじめ、マインドセットやスキル習得を推進しており、人材の底上げと将来の経営幹部の育成を基本方針としたさまざまな研修や活動を国内とグローバルの双方で実施しております。2025年度は、国内では新事業創造に向けた実践型研修及びマインドセット研修、国内の課長層を対象とした事業構想研修、海外関係会社社員を対象とした次世代リーダー育成などに特に注力しました。また、社員の多様性を尊重し、社員が主体的にカリキュラムを選択できるよう、サブスクリプション型の教育ツール・手上げ式研修の導入や、カフェテリア方式(自身の嗜好に合わせて選択する方式)などの要素を取り入れるなども積極的に行っております。

 

artience growth field(全社育成・研修システム)


 

 

 b. キャリア開発制度

当企業グループのキャリア開発制度は、社員が部署や職務の異動を通じてスキルの向上・増強を図り、各々が主体的にキャリアを形成していくことを基本としております。国内においては、社員自らが希望の部署に挙手して異動できる制度(キャリアチャレンジ制度)を実施しているほか、社会情勢を考慮して中断していた海外実習制度(海外ワークショップ)を再開し、グローバル人材の育成も推進しております。

 

 c. 新理念体系に基づく今後の方針

「人間尊重の経営」のCorporate Philosophy(経営哲学)に則り、社員の主体性を最大限尊重することを基本とし、さまざまなキャリアを選択することができる制度を拡充していくことを方針に掲げております。

また、2024年1月の商号変更・理念体系改定に伴い、Brand Promise & Slogan(ブランドプロミス&スローガン)「感性に響く価値を創りだし、心豊かな未来に挑む/Empowering Feeling」を体現する人材を育成していくため、育成・研修システム・カリキュラムを充実させ、人材育成の仕組みのさらなる強化を計画しております。

 

(人事制度)

当社の人事制度は、役割グレードに応じた目標設定と評価を基本とする役割マネジメントシステムを導入しておりますが、中期経営計画artience2027の方針や雇用を取り巻く環境変化を踏まえ、社員のエンゲージメント向上と多様なキャリア開発の実現を目指した人事制度改革を実施しました。

2025年度より、新たな人事制度「artience HR CANVAS」をスタートさせました。従来の役割マネジメントシステムの考え方を踏襲しつつ、上司と部下の対話の充実(Will・Can・Must)、社員の挑戦や成長を後押しする制度(Plus TRY)を新設するなど、社員一人ひとりのエンゲージメント向上を重視した人事制度としております。

管理職層の人事制度についても、2024年度より、年功要素を廃し、ジョブやミッションに応じて処遇する制度へと見直しました。従来のマネジメント重視のグレード制に加えて「スペシャリスト幹部グレード制」を導入することで、キャリアの複線化と高度専門人材の育成を進めております。

 

③リスク管理

当企業グループは、「(1)サステナビリティ全般③リスク管理」にて記載のリスクマネジメント部会を中心とした全社リスクマネジメント体制を構築しております。人的資本や多様性に関連するリスクは、グループの長期視点での持続的成長に大きく影響すると認識し、全社リスクマネジメント体制の中でグループ人事部がリスクマネジメント部会と連携して、他の企業リスクと同様の管理プロセスを適用して管理しております。

 

(法令の遵守、労務リスクへの対応)

働き方の多様化や雇用の流動化が進む中で、労働法規の改正に伴う社内規則・規程の改定を随時実施しております。また、労務リスク発生の可能性については、人事部門や各社・各拠点の管理部門において日々の労務管理を実施しつつ、労働組合とも定期的な協議の場で意見交換を行い、リスク顕在化の未然防止に努めております。さらに、年々変化する労働法規や社内規則・規程に組織が適応できるよう、すべての管理職、管理人材向けに労務研修会を実施するなど、労務リスクに対する知識向上を図っております。

 

(人材の確保)

国内において、少子高齢化による労働人口の減少や、終身雇用・年功序列社会の終焉、多様な働き方の普及、雇用の流動化などの社会的要因によって、人材不足や人材確保の困難化といったリスクが上昇すると想定しております。一方、この人材の流動が活発化している状況は、当企業グループがこれまで獲得が難しかった、当企業グループの持続的成長にとって必要となるスキルや実務経験を有する人材を獲得する機会であるとも認識しております。このようなリスク/機会に対応し、多彩・多様な人材を確保するため、新卒採用に加え、経験者採用・アルムナイ採用(退職した元社員の再雇用)、リファラル採用(自社の社員から知人等を紹介してもらう手法)を積極的に進めております。特に経験者採用については、重点事業の拡大に直結する人材や、情報・システム系、法務系、経理・財務系など、高い専門性を有する人材の確保につながる具体的な対策を講じております。

 

 

④指標及び目標
(女性活躍推進)

女性活躍推進は、当企業グループの人的資本強化における最重要課題の一つであり、多くの女性が活躍できる企業グループとなることを目指しております。当企業グループの新マテリアリティにおける具体的なKPI/目標や、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」(平成27年法律第64号)に基づく一般事業主行動計画の設定目標として、国内の新卒採用における女性比率30%以上を維持すること、同じく国内の管理職任用における女性比率を2030年度までに10%に達成させることを設定しております。そのための具体的施策として、女性のキーポジション任用を推進する制度改革や、女性管理職候補者へのキャリア研修、育児休業からのスムーズな復職をサポートする仕組みの構築、女性のヘルスリテラシー向上を目的とした役員及び全社員向けセミナーなどを実施しております。

女性活躍推進には、男性側の意識改革も不可欠であるとして、男性社員の育児休業取得推進のための啓発セミナーの開催や、男性社員が育児休業を取得する際は原則10日以上を推奨する制度改定なども行っております。

当連結会計年度における、国内の管理職任用における女性比率、ならびに男性社員の育児休業等取得率の実績は、「第1 企業の概況 5 従業員の状況 (4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業等取得率及び労働者の男女の賃金の差異」に記載しております。また、国内の2025年度新卒採用における女性比率は45%でした。

 

(仕事との両立に関する取組み)

さらに、柔軟な働き方を可能とするリモートワーク、フレックスタイムの整備や、育児・介護・治療のサポートとして、過去の未消化有給休暇を積立有給休暇として利用できる休暇制度改定を実施しました。これらの活動が評価され、当社は2023年8月に厚生労働省の「プラチナくるみん認定」を取得しました。

今後も、育児・介護・治療と仕事の両立に関する取組みに注力し、さまざまな状況にある人材が自身のキャリアプランに沿った活躍ができる就労環境の整備や職場の風土醸成に取り組んでまいります。

 

(障がい者活躍に関する取組み)

artience株式会社、障がい者の雇用及び活躍を促進するグループ会社であるクローバー・ビズ株式会社を2024年1月4日に設立し、同年7月1日付で「障害者の雇用の促進等に関する法律(障害者雇用促進法)」(昭和35年7月25日法律第123号)に基づく「特例子会社」の認定を取得しました。当企業は2019年度より、特別支援学校からの卒業生を受け入れており、これまで当企業の国内事業所である十条センター内に設置した「クローバーサポートセンター」にて、国内グループ各社のサポート業務を中心に活動してまいりました。2024年度より、京橋本社でも雇用を開始し、2025年度からは東洋インキ株式会社埼玉製造所内にて、グループ社員の作業着のクリーニング業務も始めました。引き続き、DE&I活動の一環として、「誰もがその特性を活かし活躍し続ける社会の実現」に向け、グループ全体としてより多様な人材が活躍する職場づくりを進めてまいります。

 

(人材の育成に関する取組み)

当企業グループは、「②戦略 (人材開発)」に記載している通り、社員一人ひとりが自身の成長のビジョンを持ち、それに向かって着実に成長していけるよう、全社規模の育成・研修システム「artience growth field」を運用しております。また、主体的なキャリア形成を支援する「キャリア開発制度」を通じて社員自らがチャレンジするための機会を提供しております。当企業グループの持続的成長につながる多様なスキルを持ち、職場において高いモチベーションで自己の可能性を拡げることができる社員を「チャレンジ人材」と定義し、当企業グループが求める人材像と位置付けております。さまざまな取組みを通じてチャレンジ人材を増やしていくことを目標として、人材育成活動の推進と継続的な改革を進めております。

 

(海外の連結子会社における取組み)

当企業グループの海外の連結子会社においては、それぞれ個別にDE&Iやワーク・ライフ・バランス、人材育成に関する取組みを行っております。ただし、各社が所在する国・地域の社会環境や法令、労働慣行などによって施策の内容やレベルはさまざまであり、グループで統一した目標を設定し各社に課すことは取組みの結果を享受する社員にとって適切ではないと判断しております。当企業グループでは、グループ全社を適用範囲とする「人材マネジメントに関する基本方針」に基づいて、子会社ごとに個別の目標設定を行い、多様な取組みを進めております。