事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
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売上
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利益
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利益率
最新年度
セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
---|---|---|---|---|---|
国内事業 | 43,661 | 97.0 | 7,984 | 110.3 | 18.3 |
海外事業 | 1,345 | 3.0 | -743 | -10.3 | -55.2 |
事業内容
3 【事業の内容】
当社グループは、ヘアケア製品、美容家電、スキンケア他関連のブランド及び製商品の開発、販売を行っております。製商品については製造委託先及び仕入先から仕入を行っております。また、当社グループは、当社、連結子会社6社で構成されており、販売地域を基礎とした「国内事業」及び「海外事業」の2つの事業に分類しております。
なお、事業の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。
(1)国内事業
主な事業内容は、当社が開発したブランド商品の日本国内の卸売事業者を通じた小売店及び量販店運営事業者への卸売販売、インターネットを活用した日本国内の一般消費者への直接販売であります。
(主要な関係会社)
当社、株式会社Dr.SYUWAN、株式会社Endeavour、株式会社Artemis、株式会社トゥヴェール
(2)海外事業
主な事業内容は、当社が開発したブランド商品のインターネットを活用した海外の一般消費者への直接販売、並びに海外のインターネット販売事業者、販売代理事業者、美容専門店、ドラッグストアへの卸売販売であります。
(主要な関係会社)
当社、艾恩伊(上海)化粧品有限公司、I-ne US Co., Ltd.
これらの事業で取扱っている主なブランド及び商品は、次のとおりです。
(BOTANIST)
BOTANISTは、「植物と共に生きる」ボタニカル(注1)ライフスタイルブランドで、2015年にスタートしました。約30万種の植物から厳選された植物由来の成分とテクノロジーの最適なバランスを追求した処方、そして、花、果実、草木など植物の香りをミックスして、同じシリーズでもシャンプーとトリートメントで異なるオリジナルのダブルフレグランス(注2)が特徴的なシャンプー・トリートメントを中心に、2016年よりヘアミルクやヘアオイルなどのアウトバスアイテム、また2017年からボディーソープやボディーミルクなど、ターゲットユーザーのニーズを満たすべく、商品ラインナップを拡張した展開を行っております。2024年3月にタンパク質に着目したボタニカルヘアマスク2種を新発売しました。また、ROOTH、WELLPなどのサブラインの展開も積極的に行っており、同年8月にROOTHのフルリニューアルを行った他、同年10月にWELLPの第2バリアント目である「薬用スカルプケアシャンプー・トリートメント [スムース](医薬部外品)(注3)」を発売しました。
社会貢献活動として、BOTANISTスタンダードラインをはじめとする一部商品においてバイオマスPETを配合した容器の採用や売上の一部を植林保全活動に充当するなど、サステナブルな取り組みに注力しております。
その他、2023年3月に設立した「一般社団法人BOTANIST財団」では、「一般財団法人BOTANIST財団 助成プログラム」を開始しました。財団の目的や想いに共感してくださる団体と協働し環境保全と自然体験機会の創出に共に取り組んでいくことを目的とし、2024年6月に「一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団」にて、また同年7月に「NPO法人那須高原自然学校」にて、助成金の贈呈式を行いました。今後もBOTANISTを通じて、より社会貢献に集中した施策判断や、当社内外から幅広く寄付を募る体制づくりなどに取り組み、持続可能な社会を実現することを目指します。
2024年時点において、国内ドラッグストアシャンプー・トリートメント市場におけるマーケットシェアはヘアケアカテゴリー第4位(2024年1月~12月販売金額ベース:自社調べ)であり、一定の認知度を得ているものと判断しております。
(注1)ボタニカル:植物由来の原料を使用して作られた化粧品などの製品
(注2)ダブルフレグランス:ケアのステップごとに異なった香りを楽しむができる、 奥行きと広がりの中に、 2つの素材がアクセントとして感じられる香り
(注3)製品名称)ウェルプ 薬用スカルプケアシャンプー[スムース] 、ウェルプ 薬用スカルプケアトリートメント[スムース] 医薬部外品〈販売名〉薬用IシャンプーSA、薬用IトリートメントSA
(SALONIA)
SALONIAは、2012年にヘアアイロンから始まったミニマル美容家電ブランドです。美容家電を身近に、美容をもっとシンプルにしたい、という思いからブランドコンセプトに「BEAUTY is SIMPLE あたりまえの毎日を、美しく。」を掲げ、全ての人が、美容を通して自分らしくポジティブに生きる社会の実現を目指しています。現在は、ヘアアイロンだけではなくドライヤー、美顔器、シャワーヘッドなど、幅広いカテゴリーで美容を実感できる商品展開をしております。
2024年6月に、高機能プレミアムライン第2弾である「スムースシャインドライヤー」、同年11月に最上位モデルである「エアトリートメントドライヤー」を発売しました。アイロン・ドライヤー以外の美容家電においては、2024年7月に重炭酸(注4)バブルシャワーヘッド「ファインバブルクリア」を、同年11月に筋トレ発想の美顔器「EMSリフトブラシ 3Dケア」を発売しました。
また、ブランドミッションである「全ての人が美容を通して、自分らしくポジティブに生きる社会をめざす」に向けた活動として、貧困課題の解決に取り組む認定NPO法人「キッズドア」との協働により、2024年11月に就職や進学を控えた高校2年生を対象としたワークショップ「CREATE YOUR BEAUTY by SALONIA」を実施しました。
国内のヘアアイロン市場におけるマーケットシェアは、第2位(引用:株式会社富士経済「美容家電&健康家電市場・関連サービストレンドデータ2023-2024」販売金額ベース)であり、一定の認知度を得ているものと判断しております。
(注4)炭酸水素Na、炭酸Na (基剤)
(YOLU)
YOLUは、就寝中のケアに着目し、睡眠中の乾燥・摩擦ダメージから髪を守るナイトキャップ発想のナイトケアブランドとして、2021年9月に、シャンプー・トリートメント、ヘアオイルを発売しました。頭と頭皮に上質な潤いを与え、しっとりとしたツヤ髪へ導きます。さらに、濃密補修成分配合でカラーやパーマなどによるダメージもしっかりケアします。
2024年5月に、初の夏限定「ナイトチュベローズシリーズ」を発売した他、同年8月から9月にかけてブランド初のボディケア商品「ドリーミング バスタブレット」「ナイトケアボディソープ」「ナイトケアボディミルク」を発売しました。タブレット入浴料「ドリーミング バスタブレット」が楽天市場週間ランキング1位(入浴剤)を獲得し、デイリーランキングでは3カテゴリ(入浴剤、バス用品、日用品雑貨・文房具・手芸)で1位を獲得しました。さらに、ナイトケアボディソープは楽天市場発売初日でデイリーランキングの2カテゴリ(ボディケア、石けん・ボディソープ)で1位を獲得し、YOLUのボディケアシリーズは合計で6冠(注5)を達成しました。
また、サステナブルな取り組みとして、2024年7月に、ひとりひとりがゆっくりと持続可能な地球の未来について考える時間を持つことを提唱する「100万人のキャンドルナイト」に初出店しました。YOLUのオリジナルコンテンツとして、夜間環境と暗い夜空を保護するために活動するダークスカイジャパン監修のもと、星空保護区®である岡山県井原市美星町、福井県大野市、沖縄県八重山諸島などの星空を体感頂けるプラネタリウムを上映しました。
2024年1月、2月の国内ドラッグストアシャンプー・トリートメント市場におけるマーケットシェアはヘアケアカテゴリー第1位(販売金額ベース:自社調べ)であり、一定の認知度を得ているものと判断しております。
(注5)週間ランキング 入浴剤 2024年9月11日更新 (集計日:9月2日~9月8日)/デイリーランキング 日用品雑貨・文房具・手芸 2024年9月4日(集計日:9月3日)/デイリーランキング バス用品 2024年9月4日(集計日:9月3日)/デイリーランキング 入浴剤 2024年9月4日(集計日:9月3日)/デイリーランキング ボディケア 2024年10月4日更新 (集計日:10月3日)/デイリーランキング 石けん・ボディソープ 2024年10月4日更新 (集計日:10月3日)
(その他ブランド)
・DROAS(ドロアス)
DROASは、2019年11月に販売を開始した、「泥の力」に着目したクレイビューティーブランドです。商品の特徴として、古代より生活の様々なシーンで活用されてきた泥の特性に着目し、海泥(注6)と海洋深層水(注7)のミネラルの力で、カラーリングや乾燥によりダメージを受けた髪を保湿・補修します。
2024年5月に夏限定商品として、「クールクレイヘアケアシリーズ」を発売しました。スキンケアラインにおいては、同年3月より、全国のバラエティショップ、ドラッグストア(一部店舗を除く)にて「クレイクレンジングジェル」「クレイクリアウォッシュ」の全国発売を開始しました。同年8月にスクラブ洗顔料「クレイマイルドスクラブウォッシュ」を、10月に「クレイVCウォッシュ」を発売しました。
また、泥とのふれあいを通じたウェルビーイングに貢献するプロジェクトとして2024年8月に「DROASobi~どろのふしぎ体験プログラム~」を実施し、同イベントの動画が環境省主催の「令和6年度環境教育・ESD実践動画100選」に選定されました。
(注6)海泥:海シルト(保湿成分)
(注7)海洋深層水:海水(保湿成分)
・WrinkFade(リンクフェード)
WrinkFadeは、2022年6月に買収したブランドで、「重ねるほどに、美しく。」をコンセプトに、エイジング世代のお悩みに対してメイクアップとスキンケアを同時に叶える事で、時間の余白と持続可能なキレイを提供し、より心豊かな毎日をお客様と一緒につくっていく、エイジングケア(注8)メイクアップ&スキンケアブランドです。
薬用有効成分ナイアシンアミド(注9)配合でシワ改善と美白(注10)効果を1本で実現する「薬用リンクルカバーファンデーション」をはじめとし、ハリ不足の肌に働きかけ、引き締まったハリ肌(注10)へと導く「リフトボールセラム」などを展開しております。
2024年3月に、「薬用リンクルケアファンデーション(ハイカバー)」と「薬用スポットカバーコンシーラー」が医薬部外品の認可を受け、リニューアルして新発売しました。また、同年6月に薬用3ステップスキンケア「リンクルパーフェクションシリーズ 」を発売しました。
(注8)年齢に応じた化粧品等によるケア
(注9)有効成分
(注10)メラニンの生成を抑え、日焼けによるシミ、そばかすを防ぐ
(注11)リフトボールにより表現筋を鍛えることによる
・TOUT VERT(トゥヴェール)
TOUT VERTは、2024年10月に実施したM&Aによりグループジョインした株式会社トゥヴェール(以下、トゥヴェール社)のブランドです。2002年の創業以来培ってきた、皮膚科学に基づく成分研究と開発力がトゥヴェール社及びTOUT VERTブランドの基盤となっております。科学的なエビデンスのある美容成分を採用し高濃度で配合する技術により、「ナノエマルジョン ディープ」「バランシングGAローション」「レチノショット 0.1」などをはじめとする高品質かつ効果・効能の高い商品を提供しています。
また、2024年12月にトゥヴェール 公式Qoo10店が、出店初年度ながらも目覚ましい活動を遂げたショップに贈られるQoo10 AWARDS 2024の「特別賞 新人賞」を受賞した他、2025年1月にトゥヴェール 楽天店が、楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2024の「コスメ・香水 ジャンル賞」と「定期購入大賞」を受賞いたしました。
[事業系統図]
※商品の流れを↑で示しています。
業績
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況及び分析
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善などを背景に個人消費が堅調に推移し景気は緩やかな回復傾向にある一方、米国の今後の政策動向を含め、地政学リスクの高まりや物価上昇などの影響等が懸念され、依然として先行きは不透明な状況が続いています。
このような状況の中で、当社グループはMissionの実現のため、「ブランド創出力」「OMO」「IPTOS」を強みとして、独自の商品・ブランド開発モデルによって、積極的な新商品開発、マーケティング、市場開拓、海外展開に取り組んでいるところです。
セグメントの業績は、次のとおりです。
(a)国内事業
主な事業内容は、当社が開発したブランド商品の日本国内の卸売事業者を通じた小売店及び量販店運営事業者への卸売販売、インターネットを活用した日本国内の一般消費者への直接販売であります。
国内事業では、持続的な成長に向けて、当社が強みを持つヘアケア系、美容家電、スキンケア他のカテゴリーの継続的な投資及び新たなトレンド発掘に注力しました。
BOTANISTブランドにおいては、2024年11月に厳選した香りの「フレグランスコレクション」第4弾である春限定商品「サクラ&チェリーの香り」を発売し、売上高の伸長に寄与しました。
ナイトケアビューティーブランドYOLUは、2024年11月に春の限定商品「サクラナイトシリーズ」を発売しました。昨年もご好評頂いた同シリーズは、昨年ラインナップのヘアケア商品に加え、新たに肌悩みやなりたい肌に合わせて選べるボディソープと重炭酸(注)バスタブレットが登場し、多くの皆さまにご好評を頂き売上高の伸長に寄与しました。
SALONIAブランドにおいては、2024年10月に秋冬限定カラーの「My Nuance(マイニュアンス)シリーズ」を発売しました。また、同年11月に現行品の「EMSリフトブラシ」からEMS刺激が170%にパワーアップした「EMSリフトブラシ 3Dケア」を発売したほか、ドライヤー最上位モデルとして仕上がりを徹底的に追求した「エアトリートメントドライヤー」を発売し、美容家電関連商品も引き続き好調に推移し売上高の伸長に寄与しました。
また、2024年10月に行った株式会社トゥヴェールの株式の取得に伴う同社の連結子会社化により、同年11月よりTOUT VERTブランドが当社グループにジョインしました。
以上のことから、当連結会計年度の売上高は43,661百万円(前期比7.8%増)、営業利益7,984百万円(前期比17.7%増)となりました。
(b)海外事業
主な事業内容は、当社が開発したブランド商品のインターネットを活用した海外の一般消費者への直接販売、並びに海外のインターネット販売事業者、販売代理事業者、美容専門店、ドラッグストアへの卸売販売であります。
中国においてはアリババグループの越境ECであるTmall Global(天猫国際)等を通じた一般消費者への販売に取り組み、香港、台湾においては同国内に多数の店舗が展開されている化粧品・コスメショップ・小売店での販売に継続的に取り組みました。また、2024年より配荷を開始したマレーシアでは11月に首都クアラルンプールでBOTANISTブランドのローンチイベントを実施するなど、現地での認知度向上にも務めました。
艾恩伊(上海)化粧品有限公司においては、現在の中国国内の市場動向や事業環境の悪化等を踏まえ当社グループ全体の経営資源最適化等を総合的に判断し、2024年12月に同社の解散及び清算を決定いたしました。
以上のことから、当連結会計年度の売上高は1,345百万円(前期比19.2%増)、営業損失743百万円(前連結会計年度は営業損失684百万円)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は45,006百万円(前期比8.1%増)となりました。また、営業利益は4,583百万円(前期比4.7%増)、経常利益は4,621百万円(前期比6.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,938百万円(前期比25.7%減、前期は関係会社株式売却益の特別利益計上)となりました。
(注)炭酸水素Na(基剤)
② 財政状態の状況及び分析
当社グループの財政状態の状況及びその要因につき、次のとおり分析しております。
(a)流動資産
当連結会計年度における流動資産は、21,712百万円となり、前連結会計年度末よりも1,480百万円増加いたしました。その主な内訳は、売掛金が1,475百万円、商品が793百万円増加したことに対し、現金及び預金が594百万円、前渡金が551百万円減少したことによるものです。
(b)固定資産
当連結会計年度における固定資産は、13,411百万円となり、前連結会計年度末よりも10,734百万円増加いたしました。その主な内訳は、無形固定資産が8,725百万円、有形固定資産が1,005百万円、投資その他の資産が1,004百万円増加したことによるものです。
(c)流動負債
当連結会計年度における流動負債は、17,728百万円となり、前連結会計年度末よりも9,214百万円増加いたしました。その主な内訳は、短期借入金が10,000百万円、未払金が620百万円、買掛金が451百万円増加したことに対し、未払法人税等が1,548百万円、返金負債が288百万円減少したことによるものです。
(d)固定負債
当連結会計年度における固定負債は、851百万円となり、前連結会計年度末よりも787百万円増加いたしました。その主な内訳は、資産除去債務が528百万円増加したことによるものです。
(e)純資産
当連結会計年度における純資産は、16,543百万円となり、前連結会計年度末よりも2,212百万円増加いたしました。その主な内訳は、親会社株主に帰属する当期純利益2,938百万円及び剰余金の配当231百万円により利益剰余金が2,707百万円、自己株式の取得により自己株式が493百万円増加したことによるものです。
③ キャッシュ・フローの状況及び分析
当社グループの各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因につき、次のとおり分析しております。
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)につきましては、7,270百万円(前連結会計年度比1,080百万円減少)となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は38百万円(前連結会計年度は1,236百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益4,236百万円の計上、前渡金の減少額551百万円、減価償却費462百万円、法人税等の支払額3,895百万円、売上債権の増加額1,132百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は10,360百万円(前連結会計年度は2,483百万円の獲得)となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出9,512百万円、定期預金の預入による支出485百万円、有形固定資産の取得による支出370百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は9,234百万円(前連結会計年度は156百万円の使用)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額9,999百万円、自己株式の取得による支出494百万円によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
(a)生産実績
当社グループは生産設備を有しておらず、生産は行わないため、記載を省略しております。
(b)受注活動
当社グループは、受注から販売までの期間が極めて短いため、記載を省略しております。
(c)仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績は、22,163百万円(前年同期比17.0%増)となりました。なお、当社グループは販売エリアを基礎としたセグメントから構成されており、全セグメントで共通して仕入活動を行っているため、セグメントごとの金額は記載しておりません。
(d)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者により、一定の会計基準の範囲内で、かつ合理的と考えられる見積りが行われている部分があり、資産・負債、収益・費用の金額に反映されております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらの見積りと異なる可能性があります。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要」に含めて記載しております。
③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資金需要は、商品仕入や認知度向上のための広告宣伝費や販売促進費及び人件費等であります。これらの資金需要及び短期の運転資金につきましては、自己資金及び金融機関からの短期借入金による資金調達により充当することとし、長期の運転資金や設備投資につきましては、金融機関からの長期借入金、新株発行による調達資金により充当することを基本方針としております。
なお、当社のキャッシュ・フローにつきましては、「キャッシュ・フローの状況及び分析」に記載のとおりであります。
④ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照下さい。
⑤ 経営者の問題意識と今後の方針について
経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照下さい。
⑥ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗について
当社グループは、事業拡大及び企業価値向上を示す指標として、売上高成長率、営業利益率、EBITDAマージンを重要な経営指標と位置付け、各経営課題に取り組んでおります。
当連結会計年度における売上高は、45,006百万円と前連結会計年度の41,643百万円に対して前期比8.1%増加しております。営業利益率については、当連結会計年度で10.2%と前連結会計年度の10.5%に対してほぼ横ばいで推移しております。今後はEBITDAマージンも重要指標として位置づけ、これらの指標につきましては引き続き改善できるよう努めてまいります。
セグメント情報
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1 報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務諸表が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは、販売エリアを基礎としたセグメントから構成されており、日本国内の卸販売及び小売を主とした「国内事業」、中国・台湾を始めアジアエリアを中心とした「海外事業」の2つを報告セグメントとしております。
2 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、連結財務諸表を作成するために採用される会計方針に準拠した方法であります。
3 報告セグメントごとの売上高、利益、資産その他の項目の金額に関する情報及び収益の分解情報
前連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)
(注) 1.セグメント利益又は損失(△)の調整額△1,722百万円は、各報告セグメントに配分していない全社費用△1,722百万円であります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない販売費及び一般管理費であります。
(注) 2.セグメント利益又は損失(△)は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。
(注) 3.セグメント資産については、事業セグメントに資産を配分していないため記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)
(注) 1.セグメント利益又は損失(△)の調整額△2,657百万円は、各報告セグメントに配分していない全社費用△2,657百万円であります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない販売費及び一般管理費であります。
(注) 2.セグメント利益又は損失(△)は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。
(注) 3.セグメント資産については、事業セグメントに資産を配分していないため記載を省略しております。
【関連情報】
前連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)
1 製品及びサービスごとの情報
当社のブランドごとの売上高は以下の通りです。
2 地域ごとの情報
(1) 売上高
本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
(2) 有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。
3 主要な顧客ごとの情報
当連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)
1 製品及びサービスごとの情報
当社のブランドごとの売上高は以下の通りです。
2 地域ごとの情報
(1) 売上高
本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
(2) 有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。
3 主要な顧客ごとの情報
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)
国内事業セグメントにおいて、商標権について減損損失550百万円を計上しております。
当連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)
該当事項はありません。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
当連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
該当事項はありません。