ストーリー・沿革
サマリ
有沢製作所は、1909年のバテンレースから始まった会社です。「織る」「塗る」「形づくる」を磨き、電子材料、産業用構造材料、電気絶縁材料、ディスプレイ材料を展開しています。今はイノベーションセンターを軸に、次の収益の柱づくりへ挑んでいます。
過去
現在
未来
目指す経営指標
・2029年度までに営業利益85億円以上
・2029年度までにROE10%以上
・2029年度までにROIC8%以上・DOE6%または総還元性向80%以上のいずれか大きい金額を株主還元
・当面の目標として自己資本比率50%程度
・2025~2029年度の設備投資計画280億円
・2030年度までにカーボンニュートラル達成率100%
トップメッセージの要約
昨日より今日
今日より明日
二本目の収益の柱
混ぜる
既知の技術と未知の技術
用語解説
細い布テープを編み込んで模様をつくるレースです。有沢製作所は1909年に、このバテンレースの製造から始まりました。現在の素材加工メーカーとしての原点にあたる事業です。
■ブレード
バテンレースの原料となる布テープです。有沢製作所は、当初輸入に頼っていたブレードの国内生産に取り組み、「織る」技術を育てました。
■「織る」
ガラス繊維、アラミド繊維、炭素繊維などを、用途に合わせてクロス状に仕上げる技術です。糸の選定から織りの設計、製造まで一貫して行える点が有沢製作所の強みです。
■「塗る」
素材に樹脂などを均一に薄く塗り、電気絶縁性や耐火性などの機能を加える技術です。有沢製作所は「薄膜塗工」や「高機能性樹脂」の自社開発を得意としています。
■「形づくる」
繊維と樹脂を組み合わせ、用途に合う形へ成形する技術です。FRPの軽さ、強さ、耐蝕性などを活かし、航空機内装材料や水処理用圧力容器などに使われています。
■「貼る」
複数の薄い材料を連続的に貼り合わせる技術です。フレキシブルプリント配線板用材料や3Dフィルターの精密貼合などに使われ、有沢製作所の「塗る」技術から派生した加工技術です。
■電子材料
スマートフォン、パソコン、半導体関連製品などに使われる材料の分野です。有沢製作所では、フレキシブルプリント配線板用材料などがこの領域に含まれます。
■産業用構造材料
航空機、車両、水処理設備など、産業用途で使われる構造材料です。有沢製作所は、繊維と樹脂を組み合わせた成形技術を活かし、軽さや強度が求められる分野に製品を提供しています。
■電気絶縁材料
電気を通しにくくするための材料です。発電機、モーター、重電機器などで使われ、機器を安全に動かすために重要な役割を持ちます。
■ディスプレイ材料
映像表示に関わる部材です。有沢製作所では、3D表示用光学フィルターやレンズシートなどがこの分野に含まれます。
■フレキシブルプリント配線板用材料
曲げられる電子回路基板に使われる材料です。スマートフォンや電子機器の小型化・高性能化を支える部材で、有沢製作所の電子材料分野の代表的な製品です。
■水処理用FRP製圧力容器
水処理設備で使われる、FRP製の圧力容器です。FRPは繊維強化プラスチックのことで、軽く、耐蝕性や強度に優れるため、水を扱う設備に適しています。
■FRP
繊維強化プラスチックのことです。ガラス繊維や炭素繊維などを樹脂と組み合わせ、軽さ、強さ、耐蝕性、耐候性を持たせた材料です。
■イノベーションセンター
有沢製作所が新しい技術や事業を生み出すための拠点です。社内の「既知の技術」と外部パートナーの「未知の技術」を組み合わせ、次の収益の柱となる製品づくりを進める場として位置づけられています。
■既知の技術と未知の技術
有沢製作所が社長メッセージで用いている考え方です。「既知の技術」は同社が長年培ってきた技術を指し、「未知の技術」は外部パートナーから得られる新しい技術を指します。両者を混ぜ合わせ、新しい価値を生む狙いがあります。
■二本目の収益の柱
電子材料への依存度が高い状況を踏まえ、有沢製作所が育てようとしている新たな主力事業のことです。産業用構造材料、ディスプレイ材料、バッテリー関連、水素関連、次世代コンピューティング、モビリティなどが候補領域です。
■次世代コンピューティング
AIやGPUなど、高度な計算処理を支える分野を指します。有沢製作所は、この分野を新規事業領域の一つとして位置づけています。
■「昨日より今日、今日より明日」
有沢製作所の経営理念に含まれる言葉です。他人と比べるのではなく、従業員一人一人が毎日少しずつ成長することを大切にする考え方を示しています。
沿革
2【沿革】
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1949年7月 |
・1909年創業のバテンレース、細幅織物、電気絶縁テープ、ガラス繊維織物等を製造する「有沢製作所」の事業を承継し、株式会社有沢製作所を設立。 |
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1954年4月 |
・樹脂加工部門開設。 |
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1954年6月 |
・本社を新潟県高田市(現上越市)大町から同市南本町に移転。 |
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1959年5月 |
・東京出張所、大阪出張所開設。 |
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1960年9月 |
・東京証券業協会店頭に公開。 |
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1961年10月 |
・東京証券取引所市場第二部に上場。 |
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1966年12月 |
・産業用構造材に関係した樹脂製品の成形・加工を行う有沢樹脂工業株式会社(現・連結子会社)を設立。 |
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1968年6月 |
・新潟県高田市(現上越市)大字中田原に工場開設、樹脂加工設備新設。 |
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1973年8月 |
・ゴルフ練習場の経営を行う株式会社イーグルを設立。 |
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1974年3月 |
・電気絶縁材料に関係した樹脂製品の加工を行う妙高振興株式会社を設立。 |
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1974年6月 |
・有沢商事株式会社を合併、営業部門を東京支店(現東京本社)、大阪支店(2015年9月閉鎖)に改組。 |
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1976年4月 |
・電気絶縁材料に関係したガラス・特殊繊維製織製品を製造する有限会社有愛産業を設立。 |
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1987年5月 |
・倉庫管理、物流業務を行う有限会社有沢物流を設立。 |
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1991年7月 |
・日本化薬株式会社との共同出資により、液晶表示用偏光板の製造を行う株式会社ポラテクノを設立。 |
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1994年12月 |
・中田原工場内に技術開発センター開設。 |
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1996年10月 |
・有限会社有沢物流の出資により、産業用構造材に関係した樹脂製品の成形・加工を行う株式会社有沢ポリワークを取得。 |
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1999年7月 |
・新潟県上越市大字中田原(現中田原工場西隣)に工場開設、樹脂加工設備新設。 |
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2000年4月 |
・精密光学部品の製造、販売を行うカラーリンク・ジャパン株式会社を設立(現・連結子会社)。 |
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2000年7月 |
・アリサワファイバーグラス株式会社(現・連結子会社)を設立、電子材料、電気絶縁材料に関係した提出会社のガラスクロス製織部門を分離し同社に製造委託。 |
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2002年9月 |
・東京証券取引所市場第一部に指定替え。 |
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2003年4月 |
・妙高振興株式会社が株式会社有沢ポリワーク、有限会社有愛産業及び有限会社有沢物流を合併し社名を有沢総業株式会社(現・連結子会社)に変更。 |
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2006年3月 |
・株式会社ポラテクノがジャスダック証券取引所に上場。 |
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2009年10月 |
・新揚科技股份有限公司(現・連結子会社)の株式一部取得。 |
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2010年12月 |
・子会社有限会社豊和産業を株式会社プロテックインターナショナルホールディングス(現・連結子会社)へ社名変更し、同社においてProtec Arisawa Europe, S.A.及びProtec Arisawa America, Inc.(両社とも現・連結子会社)の株式取得。 |
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2011年7月 |
・有沢総業株式会社が株式会社イーグルを吸収合併。 |
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2015年10月 |
・京都府京都市に関西営業所を新設(2018年3月大阪府大阪市に移転)。 |
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2017年11月 |
・電子材料の製造販売を行う株式会社サトーセンの全株式を取得(現・連結子会社)。 |
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2019年10月 |
・株式会社ポラテクノの全株式を売却し、持分法適用関連会社から除外。 |
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2021年12月 |
・新揚科技股份有限公司を完全子会社化(現・連結子会社)。 |
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2022年4月 |
・東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行。 |
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2023年7月 |
・東京支店を東京本社に改称し、上越本社と東京本社の二本社制に改組。 |
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2025年9月 |
・中田原工場内にARISAWA Innovation Center開設。 |
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2026年2月 |
・米国カリフォルニア州にArisawa Manufacturing America, Inc.を設立。 |
関係会社
4【関係会社の状況】
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名称 |
住所 |
資本金 (千円) |
主要な事業の内容 |
議決権の所有 割合(%) |
関係内容 |
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(連結子会社) |
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新揚科技股份有限公司 (注)2 |
台湾 高雄市 |
1,576,377 千台湾ドル |
電子材料 |
100.0 |
電子材料に係る原材料の供給、製品の販売 役員の兼任 |
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ThinFlex Technology Corporation (B.V.I.) (注)2 |
英国領 ヴァージン諸島 |
37,062 千米ドル |
同上 |
100.0 (100.0) |
- |
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松揚電子材料(昆山)有限公司 (注)2、4 |
中国 昆山市 |
304,740 千人民元 |
同上 |
100.0 (100.0) |
電子材料製品の販売 |
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㈱サトーセン |
大阪府大阪市 |
99,540 |
同上 |
100.0 |
建物の賃貸 資金援助 役員の兼任 |
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アリサワファイバーグラス㈱ (注)2 |
新潟県上越市 |
100,000 |
電子材料 電気絶縁材料 |
100.0 |
電子材料、電気絶縁材料に係るガラス繊維製織製品の委託製造 建物・製造設備の賃貸 役員の兼任 |
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㈱プロテックインターナショナルホールディングス |
新潟県上越市 |
101,830 |
産業用構造材料 |
100.0 |
役員の兼任 |
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Protec Arisawa Europe, S.A. |
スペイン ムンギア市 |
1,670 千ユーロ |
同上 |
100.0 (100.0) |
役員の兼任 |
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Protec Arisawa America, Inc. |
米国 カリフォルニア州 |
3,200 千米ドル |
同上 |
100.0 (100.0) |
役員の兼任 技術支援 |
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有沢総業㈱ |
新潟県上越市 |
30,950 |
電気絶縁材料 産業用構造材料 その他の事業 |
100.0 |
電気絶縁材料及び産業用構造材料に係る樹脂製品の委託製造並びに倉庫・物流業務の委託 建物・機械設備の賃貸 資金の借入 役員の兼任 |
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有沢樹脂工業㈱ |
新潟県上越市 |
10,000 |
電気絶縁材料 |
100.0 |
電気絶縁材料に係る樹脂製品の委託製造 土地・建物の賃貸 資金の借入 役員の兼任 |
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カラーリンク・ジャパン㈱ |
新潟県上越市 |
198,201 |
ディスプレイ材料 |
100.0 |
建物・機械設備の賃貸、原材料の供給 役員の兼任 |
(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。
2.特定子会社に該当しております。
3.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
4.松揚電子材料(昆山)有限公司については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等 (1)売上高 6,886,261千円
(2)経常利益 82,667千円
(3)当期純利益 82,731千円
(4)純資産額 6,876,580千円
(5)総資産額 13,127,467千円