2025.10.21更新
コーポレートストーリー
価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。
情報ソース:
統合レポート2024
サマリ
日本電気硝子は「世界一の特殊ガラスメーカー」を掲げ、ガラス組成・溶融・成形・加工を一気通貫で磨き、半導体用サポートガラス(世界シェア約70%)やイメージセンサ用カバーガラス(約90%)など高付加価値材で社会基盤を支える。EGP2028で収益基盤を強化しつつ成長投資を加速。
過去
1949年に滋賀県大津で創業。創業当初はラジオ真空管用の管ガラスを手吹きで生産し、自動成形に成功後、蛍光灯用管ガラスの量産へ。1965年にブラウン管用ガラスに進出し事業規模を拡大。
創業後、ダンナー法で管ガラス自動成形(1951)、医薬用管ガラス(1954)、放射線遮蔽用ガラス(1958)を展開。1965年に白黒、1968年にカラーのブラウン管用ガラス量産へ。1993年に日本初の...
現在
ディスプレイ・電子デバイス・複合材・医療/耐熱/建築の4事業でグローバル展開。ディスプレイ用ガラスは世界シェア約20%(p.5–6)。半導体向けサポートガラスが好調で増産、Dinorex UTG®はフォルダブル機やスピーカー振動板に採用。
2024年度は売上2,992億円、営業利益61億円で黒字回復。半導体用サポートガラスの能力増強と販売拡大、プローブカード用基板の量産開始が寄与。複合材は高効率設備への集約と電気溶融の活用で立て直しを推...
未来
成長ドライバーを半導体・新規事業に据え、EGP2028で「STRONG GROWTH」を実行。電子デバイス事業拡大、全固体ナトリウムイオン二次電池の量産・販売開始、GCコア™など次世代半導体関連の事業化を加速。
2025年にインキュベーション組織発で開発品の量産技術確立と事業性検証を強化。全電気溶融の適用拡大や再エネ調達で環境と収益を両立。高出力レーザー対応光アイソレーターは先端医療・宇宙・核融合などで需要を...
目指す経営指標
・2028年度:売上高4,000億円、営業利益500億円、営業利益率12.5%、ROE8%(EGP2028)
・電子デバイス売上:2028年度に600億円規模へ
・2024–2028年度:戦略的投資含む投資総額2,100億円
・株主還元:期間合計1,400億円、自己株式取得総額1,000億円(~2028年12月)
・DOE目標3%、配当拡大方針
・2025年度中:全固体ナトリウムイオン二次電池の量産・販売開始
・電子デバイス売上:2028年度に600億円規模へ
・2024–2028年度:戦略的投資含む投資総額2,100億円
・株主還元:期間合計1,400億円、自己株式取得総額1,000億円(~2028年12月)
・DOE目標3%、配当拡大方針
・2025年度中:全固体ナトリウムイオン二次電池の量産・販売開始
トップメッセージの要約
1. 世界一の特殊ガラスメーカー
2. EGP2028(STRONG GROWTH)
3. 全電気溶融技術
4. Dinorex UTG®/半導体用サポートガラス
5. インキュベーション組織
2. EGP2028(STRONG GROWTH)
3. 全電気溶融技術
4. Dinorex UTG®/半導体用サポートガラス
5. インキュベーション組織
岸本暁社長は、2024年度の黒字回復は半導体向け製品と継続的なコスト改善の成果と総括し、EGP2028の達成へ「既存事業の強化」「戦略事業の拡大」「調達リスクマネジメント」を明確に掲げる。Dinore...
専門用語
■ EGP2028(STRONG GROWTH)
日本電気硝子の中期経営計画の名称で、2028年度までに収益基盤を強化しつつ、半導体や新規事業への成長投資を加速する方針を示したものです。
■ 全電気溶融技術
ガラス原料の溶融を燃焼炉に頼らず電力だけで行う製法で、エネルギー効率と温室効果ガス削減、温度・品質の精密制御を同時に実現しやすい日本電気硝子の強みの一つです。
■ 半導体用サポートガラス
半導体ウエハーを極薄化・加工する際に、ウエハー背面を一時的に支持するために貼り合わせて使う高機能ガラスで、加工後には剥離して再利用や廃棄が可能な、歩留まりと生産性を高める材料です。
■ Dinorex UTG®
同社ブランド「Dinorex」の超薄板ガラス(Ultra-Thin Glass)で、しなやかさと表面硬度を両立し、フォルダブル機のカバー材やスピーカーの振動板など曲げ・軽量・高耐久が求められる用途に使われます。
■ GCコア™
次世代半導体パッケージ向けのガラスコア基板材料のブランドで、ガラス特有の寸法安定性や低熱膨張を生かして、高密度配線や薄型化に対応することを狙った製品群です。
■ イメージセンサ用カバーガラス
カメラやスマートフォンの撮像素子(イメージセンサ)を保護するための高透過・低欠陥のカバー材で、光学特性と表面品質が画質に直結するため、極めて高い清浄度と平坦性が求められます。
■ プローブカード用基板
半導体チップの電気特性を検査する「プローブカード」に使われる基板で、微細電極を高精度に支持し、熱や機械的負荷に対して変形が少ないことが要求される評価用の高機能ガラスです。
■ 高出力ファイバレーザー対応 光アイソレータ素子
レーザー装置内で発振方向とは逆向きの反射光を遮断する光学部品で、出力を安定化し装置や発振器を保護する役割を持ち、先端医療・宇宙・核融合など高出力用途での需要が見込まれます。
■ インキュベーション組織
研究開発から事業化までの橋渡しを担う社内組織で、開発品の量産技術確立や市場性検証を集中的に進め、成長テーマの事業立ち上げを加速するための仕組みです。
■ オーバーフロー法(ガラス基板成形)
溶融ガラスを堰から両側にあふれさせ、重力で落下・一体化させて薄板に成形する方式で、面内の厚みムラが小さく表面を火接触させないため、ディスプレイ用など高品位な基板ガラスを量産できる製法です。
■ ダンナー法(管ガラス成形)
回転する心棒(マンドレル)に溶融ガラスを被せて引き伸ばし、中空の管状に成形する製法で、医薬用や照明用など用途に応じて管径や肉厚を精密に制御できるのが特徴です。
■ 全固体ナトリウムイオン二次電池
可燃性の液体電解液を使わず、固体電解質でナトリウムイオンを移動させる二次電池で、資源の入手性や安全性に優れ、同社は量産・販売開始を計画している次世代ストレージ技術です。
日本電気硝子の中期経営計画の名称で、2028年度までに収益基盤を強化しつつ、半導体や新規事業への成長投資を加速する方針を示したものです。
■ 全電気溶融技術
ガラス原料の溶融を燃焼炉に頼らず電力だけで行う製法で、エネルギー効率と温室効果ガス削減、温度・品質の精密制御を同時に実現しやすい日本電気硝子の強みの一つです。
■ 半導体用サポートガラス
半導体ウエハーを極薄化・加工する際に、ウエハー背面を一時的に支持するために貼り合わせて使う高機能ガラスで、加工後には剥離して再利用や廃棄が可能な、歩留まりと生産性を高める材料です。
■ Dinorex UTG®
同社ブランド「Dinorex」の超薄板ガラス(Ultra-Thin Glass)で、しなやかさと表面硬度を両立し、フォルダブル機のカバー材やスピーカーの振動板など曲げ・軽量・高耐久が求められる用途に使われます。
■ GCコア™
次世代半導体パッケージ向けのガラスコア基板材料のブランドで、ガラス特有の寸法安定性や低熱膨張を生かして、高密度配線や薄型化に対応することを狙った製品群です。
■ イメージセンサ用カバーガラス
カメラやスマートフォンの撮像素子(イメージセンサ)を保護するための高透過・低欠陥のカバー材で、光学特性と表面品質が画質に直結するため、極めて高い清浄度と平坦性が求められます。
■ プローブカード用基板
半導体チップの電気特性を検査する「プローブカード」に使われる基板で、微細電極を高精度に支持し、熱や機械的負荷に対して変形が少ないことが要求される評価用の高機能ガラスです。
■ 高出力ファイバレーザー対応 光アイソレータ素子
レーザー装置内で発振方向とは逆向きの反射光を遮断する光学部品で、出力を安定化し装置や発振器を保護する役割を持ち、先端医療・宇宙・核融合など高出力用途での需要が見込まれます。
■ インキュベーション組織
研究開発から事業化までの橋渡しを担う社内組織で、開発品の量産技術確立や市場性検証を集中的に進め、成長テーマの事業立ち上げを加速するための仕組みです。
■ オーバーフロー法(ガラス基板成形)
溶融ガラスを堰から両側にあふれさせ、重力で落下・一体化させて薄板に成形する方式で、面内の厚みムラが小さく表面を火接触させないため、ディスプレイ用など高品位な基板ガラスを量産できる製法です。
■ ダンナー法(管ガラス成形)
回転する心棒(マンドレル)に溶融ガラスを被せて引き伸ばし、中空の管状に成形する製法で、医薬用や照明用など用途に応じて管径や肉厚を精密に制御できるのが特徴です。
■ 全固体ナトリウムイオン二次電池
可燃性の液体電解液を使わず、固体電解質でナトリウムイオンを移動させる二次電池で、資源の入手性や安全性に優れ、同社は量産・販売開始を計画している次世代ストレージ技術です。