事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
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売上
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利益
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利益率
最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています
セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
---|---|---|---|---|---|
(単一セグメント) | 26,122 | 100.0 | 1,835 | 100.0 | 7.0 |
事業内容
3【事業の内容】
当社は、伸銅品の製造販売を主な内容として事業活動を展開しております。
伸銅品の製造では兄弟会社であるサンエツ金属株式会社と生産品種の棲み分けにより最適分業体制を構築しており
ます。
業績
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況
の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、為替が円安だったため、外国人観光客によるインバウンド需要は回復しまし
たが、食品や原材料の輸入価格が上がり、消費者物価が上昇しました。また、採用競争が激化したため、賃金が上
昇しました。当社の主要原材料で国際相場商品の銅の建値は、2024年5月21日に175万円/tの最高値を記録しまし
た。
当事業年度の経営成績は、販売数量が1万9,917トン(前年同期比2.1%減少)となりました。銅相場が高値圏で
推移したため、売上高は261億22百万円(同11.9%増加)、営業利益は18億35百万円(同52.9%増加)となりまし
た。銅相場のリスクをヘッジするためのデリバティブ取引でデリバティブ損失が3億60百万円、デリバティブ評価
損が94百万円発生したため、経常利益は14億13百万円(同76.5%増加)、当期純利益は9億64百万円(同73.6%増
加)となりました。
当社は伸銅品関連事業の単一セグメントとしております。伸銅品関連事業の部門別の経営成績は、次のとおりで
あります。
(伸銅品)
当社の主力製品である伸銅品においては、販売数量1万9,198トン(前年同期比2.3%減少)、売上高は230億16百
万円(同13.5%増加)となりました。
(伸銅加工品)
伸銅加工品においては、売上高は12億49百万円(前年同期比12.9%増加)となりました。
(その他の金属材料)
その他の金属材料においては、伸銅品原材料の転売が主で、売上高は18億56百万円(前年同期比5.0%減少)とな
りました。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、1億87百万円(前事業年度末比3百万円
の減少)になりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は2億99百万円(前年同期比5億41百万円収入の減少)となりました。これは主
に、棚卸資産の増加が10億62百万円であったものの、税引前当期純利益が14億12百万円であったこと等によるもの
であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は81百万円(同41百万円支出の増加)となりました。これは主に、有形固定資産
の取得による支出が65百万円であったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は2億21百万円(同6億12百万円支出の減少)となりました。これは主に、短期
借入金の返済による支出が2億円であったこと等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当事業年度における伸銅品関連事業の生産実績を示すと、次のとおりであります。
事業部門名 |
生産高(百万円) |
前年同期比(%) |
|
伸銅品関連事業 |
伸銅品 |
22,586 |
110.0 |
伸銅加工品 |
1,225 |
109.4 |
|
合計 |
23,812 |
109.9 |
(注) 金額は販売価格によっております。
b.受注実績
当事業年度における伸銅品関連事業の受注実績を示すと、次のとおりであります。
事業部門名 |
受注高 (百万円) |
前年同期比 (%) |
受注残高 (百万円) |
前年同期比 (%) |
|
伸銅品関連事業 |
伸銅品 |
23,459 |
117.3 |
2,068 |
127.3 |
伸銅加工品 |
1,161 |
111.0 |
131 |
59.9 |
|
合計 |
24,620 |
117.0 |
2,199 |
119.2 |
(注) 金額は販売価格によっております。
c.販売実績
当事業年度における伸銅品関連事業の販売実績を示すと、次のとおりであります。
事業部門名 |
販売高(百万円) |
前年同期比(%) |
|
伸銅品関連事業 |
伸銅品 |
23,016 |
113.5 |
伸銅加工品 |
1,249 |
112.9 |
|
その他の金属材料 |
1,856 |
95.0 |
|
合計 |
26,122 |
111.9 |
(注) 最近2事業年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであり
ます。
相手先 |
前事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
当事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) |
||
販売高(百万円) |
割合(%) |
販売高(百万円) |
割合(%) |
|
市原金属産業株式会社 |
3,493 |
15.0 |
3,277 |
12.5 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績の分析
(単位:百万円)
|
売上高 |
営業利益 |
経常利益 |
当期純利益 |
2025年3月期 |
26,122 |
1,835 |
1,413 |
964 |
2024年3月期 |
23,338 |
1,200 |
801 |
555 |
増減 (増減率%) |
2,783 11.9 |
635 52.9 |
612 76.5 |
408 73.6 |
売上高は、銅相場が高値圏で推移したため、261億22百万円(前年同期比11.9%増加)となり、営業利益は18億
35百万円(同52.9%増加)となりました。経常利益は、銅や亜鉛の相場変動によって生じる損益への影響を打ち
消すためにデリバティブ取引を行っていることから、営業外損益として、デリバティブ損失が3億60百万円、デ
リバティブ評価損が94百万円発生したため、14億13百万円(同76.5%増加)となりました。当期純利益は、9億
64百万円(同73.6%増加)となりました。
b.財政状態の分析
(資産)
当事業年度末における流動資産は133億62百万円となり、前事業年度末に比べ14億69百万円増加しました。これ
は主に棚卸資産が10億62百万円、売掛金が4億99百万円増加したこと等によるものであります。固定資産は31億
12百万円となり、前事業年度末に比べ32百万円増加しました。
この結果、資産合計は164億74百万円となり、前事業年度末に比べ15億2百万円増加しました。
(負債)
当事業年度末における流動負債は40億96百万円となり、前事業年度末に比べ4億97百万円増加しました。これ
は主に短期借入金が2億円減少したものの、買掛金が6億3百万円増加したこと等によるものであります。固定
負債は4億69百万円となり、前事業年度末に比べ23百万円増加しました。
この結果、負債合計は45億65百万円となり、前事業年度末に比べ5億20百万円増加しました。
(純資産)
当事業年度末における純資産合計は119億9百万円となり、前事業年度末に比べ9億81百万円増加しました。こ
れは主に当期純利益9億64百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は72.3%(前事業年度末は73.0%)となりました。
c.当社の経営成績に重要な影響を与える要因
当社は、国際相場商品である銅や亜鉛を主要原材料として使用しています。このため、銅や亜鉛の相場が下が
り局面にある場合は、保有原材料や工程内仕掛品などの棚卸資産等に含み損が発生するため、棚卸資産評価損の
計上を必要としたり、製品販売価格が下落して売上高が減少したりする可能性があります。
d.戦略的現状と見通し
当社は、市場が成熟したり縮小したりしている分野では、M&Aなどによる業容の維持拡大と、新製品の開発
による市場開拓に努めて参りました。今後とも引き続きましてM&Aと製品開発に注力して参ります。
e.経営者の問題認識と今後の方針について
当社の経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき、最善の経営方針を立案するよう努めています
が、資源エネルギー価格が高騰し、各種購買品の仕入価格が上昇しています。コストアップ分を適切に製品価格
へ転嫁すると同時に、より一層、新製品の開発と新市場の開拓に注力して行く所存です。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社の資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローでは、得られた資金が2億99百万円となりました。こ
れは主に、棚卸資産の増加が10億62百万円であったものの、税引前当期純利益が14億12百万円であったこと等に
よるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローでは、主に有形固定資産の取得等により、81百万円の
キャッシュを使用しました。また、財務活動によるキャッシュ・フローでは、短期借入金の返済が2億円であっ
たこと等により2億21百万円のキャッシュを使用しました。
当社は、必要となった資金については、内部留保資金と営業活動によるキャッシュ・フローで獲得した資金を
活用しております。一方、今後も継続的な設備投資が見込まれるとともにM&Aにより資金が必要になる可能性
もあります。他に原料相場が上昇した場合、運転資金を確保する必要もあり、これらの影響により、資金需要が
増加する場合、内部留保資金に加え、取引先金融機関からの借入により資金調達を行うこととなります。当社の
自己資本比率は72.3%と十分な資金調達余力を有しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、
第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりでありま
す。