事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
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売上
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利益
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利益率
最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています
セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
---|---|---|---|---|---|
(単一セグメント) | 2,951 | 100.0 | 302 | 100.0 | 10.2 |
事業内容
3【事業の内容】
当社グループは、当社(株式会社エスネットワークス)、連結子会社7社によって構成されており、主としてコンサルティング事業を展開しております。
各事業の概要は以下のとおりです。
(1)コンサルティング事業
当社グループは、変革フェーズにある企業に対してCFO機能をワンストップで提供しております。経営課題の可視化を起点に、解決策の立案、実行というサイクルを通じて、顧客企業が自走可能な仕組みの構築を支援しております。
当社グループのコンサルティング事業は、①経営支援コンサルティング、②再生支援コンサルティング、③海外進出支援コンサルティングに区分されております。
各コンサルティングの概要は以下のとおりです。
①経営支援コンサルティング
経営支援コンサルティングでは、国内外のM&AやIPO等で成長フェーズの転換期を迎えている企業をターゲットとして、経営状況の可視化やオペレーションの仕組化等を通じて企業の中長期的な企業価値向上に向けた支援を行っております。
具体的には、予実管理体制構築支援、KPI管理体制構築支援、決算早期化支援、原価計算制度構築支援、事業計画策定支援を始めとした計数系の業務から人事制度構築支援、システム導入支援等、いわゆるCFO領域全般におけるコンサルティングを提供しております。
この様な幅広いCFO機能を当社の特徴である常駐型の実務実行支援という形で提供するサービスは、短期間で大きな変革が要求されるプライベート・エクイティー・ファンドの投資後の企業価値向上を目的とする管理体制全般の構築等(所謂PMI)において特にニーズが拡大しております。今後は、このノウハウを用いて国内外の事業会社へのCFO機能の提供を更に拡張してまいります。
②再生支援コンサルティング
再生支援コンサルティングでは、再生フェーズの企業に対して事業が再び軌道に乗るための支援を行っております。主に企業の過剰債務という課題を解決するために、窮境に至った原因を分析し、企業の外部環境及び内部環境を踏まえ、実現可能な再生計画の策定支援及び実行支援をしております。
具体的には、財務デュー・ディリジェンス、事業デュー・ディリジェンス、再生計画策定支援及び顧問業務として計画実行のモニタリングのみならず、再成長のステージに乗った企業を中心に、前述の経営支援コンサルティングにて提供している企業価値向上のための各種実行支援も提供しております。
③海外進出支援コンサルティング
顧客企業が今後経済成長の見込まれる東南アジアへ進出するにあたり、意思決定サポートから、現地での必要手続き、営業開始後の会計・税務・労務業務のセットアップから記帳代行、給与計算など、現地法人設立及び運営を円滑に遂行するためのサポートを全面的に行っております。
(2)その他
成長可能性のある企業に対して投資を行うとともに、経営人材の派遣や経営支援を行うことで対象企業の企業価値向上を図る投資事業を行っております。
[事業系統図]
(注)表中の会社はいずれも連結子会社であります。
業績
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は1,798,207千円となり、前連結会計年度末に比べ221,730千円増加いたしました。これは主に期中の利益の積み上げにより現金及び預金が161,603千円増加したこと及び売掛金が22,182千円増加したことによるものです。固定資産は483,713千円となり、前連結会計年度末に比べ157,988千円減少いたしました。これは主に一部の投資有価証券を売却したことにより投資有価証券が142,773千円減少したことによるものです。
この結果、総資産は2,281,921千円となり、前連結会計年度末に比べ63,741千円増加いたしました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は655,794千円となり、前連結会計年度末に比べ60,322千円増加いたしました。これは主に未払法人税等が123,577千円増加した一方で、約定弁済により1年内返済予定の長期借入金が88,289千円減少したことによるものです。固定負債は54,206千円となり、前連結会計年度末に比べ172,856千円減少いたしました。これは約定弁済により長期借入金が172,856千円減少したことによるものです。
この結果、負債合計は、710,000千円となり、前連結会計年度末に比べ112,533千円減少いたしました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は1,571,920千円となり、前連結会計年度末に比べ176,274千円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が301,663千円増加した一方で、剰余金の配当により、利益剰余金が122,782千円減少したことによるものです。
この結果、自己資本比率は65.8%(前連結会計年度末は60.0%)となりました。
② 経営成績の状況
我が国の経済は、雇用・所得環境の改善などにより緩やかな回復基調にある一方で、中東情勢やロシア・ウクライナ情勢の長期化など、世界経済の不確実性が我が国の景気を下押しするリスクとなっており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
また、企業においては資本効率を意識した経営の要請やグローバル化、労働者不足、IT技術の進歩などさまざまな環境の変化が生じており、このような変化に対応すべく事業ポートフォリオの見直しや、ノンコア事業の分離、成長分野への積極投資といった企業自身の変革が加速しております。
一方、企業の内部では変革に対応するノウハウの不足や過熱する採用マーケット下で専門人材の採用が困難といった課題が生じており、当社グループのCFO領域を中心とした経営課題の解決に向けた実行支援のニーズが高まっております。
この様な外部環境下において、当社の重要課題であるコンサルタントの採用活動やプロジェクトマネージャーを担う人材の増加に向けた育成、海外コンサルティングの拡大に向けた営業等に引き続き注力いたしました。また、海外でのサービス提供エリア拡大に向けた資本提携の実行や、戦略投資の実行に向けたソーシングやエグゼキューション等のプロセスを円滑に進められる体制構築を進めてまいりました。
以上の結果、当社グループの当連結会計年度(自2024年1月1日 至2024年12月31日)の業績は、売上高2,950,803千円(前連結会計年度比8.8%増)、営業利益302,095千円(同12.2%増)、経常利益293,709千円(同16.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益301,663千円(同120.5%増)となりました。
なお、当社グループは「コンサルティング事業」を単一の報告セグメントとしており、その他の事業(投資事業)については量的重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末において、現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は1,260,249千円(前連結会計年度末は1,098,645千円)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、374,699千円の収入(前連結会計年度は124,453千円の収入)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益416,101千円の計上、投資有価証券売却損益74,422千円及び事業譲渡損益60,000千円の計上等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、218,445千円の収入(前連結会計年度は66,098千円の支出)となりました。主な要因は、投資有価証券の売却による収入195,779千円、事業譲渡による収入30,000千円、投資有価証券の取得による支出29,285千円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、442,603千円の支出(前連結会計年度は315,475千円の支出)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出311,145千円、配当金の支払122,733千円、長期借入れによる収入50,000千円等によるものです。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
b.受注実績
当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日) |
前年同期比(%) |
コンサルティング事業(千円) |
2,950,803 |
108.8 |
合計(千円) |
2,950,803 |
108.8 |
(注)1.その他セグメントについては当連結会計年度において収益が生じていないため、記載を省略しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先 |
前連結会計年度 (自 2023年1月1日 至 2023年12月31日) |
当連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日) |
||
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
日医工株式会社 |
381,962 |
14.1 |
271,661 |
9.2 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。また、当社グループは「コンサルティング事業」を単一の報告セグメントとしており、その他の事業(投資事業)については量的重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表にあたっては、決算日における財政状態、経営成績に影響を与えるような見積り・予測を必要としております。当社グループは、過去の実績や状況を踏まえた合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り・予測を実施しておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なる場合があります。会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであり、翌々連結会計年度以降においても同様に、重要な影響を及ぼす恐れがあります。
②財政状態の分析
「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載のとおりです。
③経営成績の分析
(売上高)
旺盛なマーケット需要の取り込みにより、売上高は2,950,803千円(前連結会計年度比8.8%増)となりました。詳細に関しては「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 経営成績の状況」に記載のとおりです。
(売上原価、売上総利益)
売上原価は1,608,261千円(前連結会計年度比10.6%増)となりました。これは、主に案件遂行のための業務委託費の増加及び給与手当の増加などによるものであります。その結果、売上総利益は1,342,542千円(同6.8%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
販売費及び一般管理費は1,040,447千円(前連結会計年度比5.4%増)となりました。これは主に上場に伴う事務手数料等による支払手数料の増加及び給与手当の増加などによるものです。この結果、営業利益は302,095千円(同12.2%増)となりました。
(営業外収益、営業外費用及び経常利益)
営業外収益は12,579千円(前連結会計年度比59.7%減)となりました。これは主に、為替差益の発生によるものです。営業外費用は20,965千円(同57.1%減)となりました。前連結会計年度には上場関連費用の発生及び子会社株式譲渡に伴う弁護士費用等の支払が含まれております。この結果、経常利益293,709千円(同16.7%増)となりました。
(特別利益、特別損失、法人税等合計及び親会社株主に帰属する当期純利益)
特別利益は174,341千円となり、これは主に投資有価証券売却益及び事業譲渡益の発生によるものであります。特別損失は51,948千円(前連結会計年度比16.5%減)となり、これは主に投資有価証券売却損及び投資有価証券評価損の発生によるものであります。法人税等合計は113,052千円(同187.9%増)となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は301,663千円(同120.5%増)となりました。
④キャッシュ・フローの状況の分析
「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
⑤資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、従業員の給与手当の他、販売費及び一般管理費の営業費用であります。これらの資金につきましては、営業活動によって得られる資金でまかなうことを基本として、必要に応じて金融機関からの調達を実施する方針であります。
なお、現金及び現金同等物の残高は、当連結会計年度末において1,260,249千円であり、当社グループの事業を推進していく上で十分な流動性を確保していると考えております。
⑥経営方針・経営戦略等又は経営上の目標達成状況を判断するための客観的指標等
当社グループは「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の指標を重視しており、過年度からの推移は以下の通りです。
当連結会計年度においては、投資有価証券の売却や事業譲渡の影響もあり親会社株主に帰属する当期純利益が大きく増加したことで、ROEは21.3%(前連結会計年度比10.5ポイント増)となりました。引き続き中長期の目標達成を意識し、当該指標の向上に努めてまいります。
また、前連結会計年度から当連結会計年度にかけて採用、育成に注力したことで国内コンサルタント数は増加しているものの、若手人材の採用を中心に行ったことで、比較的下位のレイヤーの割合が増加し一人当たり売上はやや減少しております。海外コンサルタント数については2023年7月に子会社株式を譲渡したことで前連結会計年度と比較し減少しております。
|
前連結会計年度 (2023年12月期) |
当連結会計年度 (2024年12月期) |
ROE |
10.8% |
21.3% |
営業利益率 |
9.9% |
10.2% |
国内コンサルタント数 ※1 |
92.5人 |
102.2人 |
国内コンサルタント一人当たり売上高 |
25,286千円 |
24,687千円 |
海外コンサルタント数 ※1,※2 |
85.0人 |
73.7人 |
海外コンサルタント一人当たり売上高 |
4,741千円 |
6,300千円 |
※1.コンサルタント数はコンサルタントの各月末人数の合計を会計期間の月数で除して算出しております。
※2.前連結会計年度においては海外コンサルタント数に営業事務等を行う部門の人員を含めておりましたが、当連結会計年度より管理部門人員として海外コンサルタント数から除いております。前連結会計年度の海外コンサルタント数及び海外コンサルタント一人当たり売上高については、変更を反映した数値にて記載しております。
⑦経営者の問題意識と今後の方針について
「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。
セグメント情報
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
当社グループは「コンサルティング事業」を単一の報告セグメントとしており、その他の事業(投資事業)については量的重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。
【関連情報】
前連結会計年度(自2023年1月1日 至2023年12月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1)売上高
(単位:千円) |
日本 |
ベトナム |
その他 |
合計 |
2,329,887 |
246,854 |
134,516 |
2,711,258 |
(2)有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。
3.主要な顧客ごとの情報
|
|
(単位:千円) |
顧客の名称 |
売上高 |
関連するセグメント名 |
日医工株式会社 |
381,962 |
コンサルティング事業 |
当連結会計年度(自2024年1月1日 至2024年12月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1)売上高
(単位:千円) |
日本 |
ベトナム |
その他 |
合計 |
2,515,138 |
317,781 |
117,883 |
2,950,803 |
(2)有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。
3.主要な顧客ごとの情報
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がいないため記載を省略しております。
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
該当事項はありません。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
該当事項はありません。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
該当事項はありません。