2024年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    1,391名(単体) 4,782名(連結)
  • 平均年齢
    43.3歳(単体)
  • 平均勤続年数
    18.4年(単体)
  • 平均年収
    7,189,788円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

 

当社グループの主な事業は工作機械の製造販売であります。製造は日本、アジアで行なっており、販売は海外の重要拠点に子会社を展開して、グローバルな販売活動を行っております。従いまして、当社グループは下記Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの販売体制を基礎とした各社の所在地別のセグメントから構成されております。

 

報告セグメントⅠ.は牧野フライス製作所および国内連結子会社が担当するセグメントであり、主たる地域は日本、韓国、中国、大洋州、ロシア、ノルウェイ、イギリス及びセグメントⅡ、Ⅲ、Ⅳに含まれないすべての地域です。

報告セグメントⅡ.はMAKINO ASIA PTE LTD(シンガポール)が担当するセグメントであり、主たる地域は中国、ASEAN諸国、インドです。

報告セグメントⅢ.は、MAKINO INC.(アメリカ)が担当しているセグメントで、南北アメリカのすべての国です。

報告セグメントⅣ.は、MAKINO Europe GmbH(ドイツ)が担当するセグメントであり、ヨーロッパ大陸(ノルウェイを除く)のすべての国です。

 

2024年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

2,225

1,714

613

230

合計

4,782

 

(注)  従業員数は就業人員であります。

 

(2) 提出会社の状況

2024年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

1,391

43.3

18.4

7,189,788

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

1,391

 

(注) 1 従業員数は就業人員であります。

2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

当社及び日本における連結子会社の労働組合は、日本労働組合総連合会に属しております。2024年3月31日現在の組合員数は977名であります。

なお、労使関係は円満に推移しております。

 

 

(4) 多様性に関する指標

当連結会計年度における、当社及び開示対象子会社(常時雇用する労働者が101名以上の国内連結子会社)の「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」に基づく多様性に関する指標は、以下のとおりであります。

 

① 女性労働者の割合

 

管理職に占める

女性労働者の割合

(%)

係長級に占める

女性労働者の割合

(%)

正規労働者に占める女性労働者の割合

(%)

全労働者に占める

女性労働者の割合

(%)

当社

3.6

6.2

11.1

11.7

㈱牧野技術サービス

0.0

10.8

12.3

14.7

マキノジェイ㈱

0.0

19.4

12.6

13.2

牧野フライス技研㈱

0.0

0.0

13.0

36.7

(参考)

当社及び国内連結子会社

2.4

8.5

12.1

14.8

 

(注) 1 管理職は、課長もしくは課長相当役職以上の職位にある者であります。

2 係長級は、リーダもしくは係長役職以上で管理職ではない職位にある者であります。

3 正規労働者は、雇用期間の定めのない正規雇用社員であります。

4 非正規労働者は、パートタイマー及び有期の嘱託契約社員であります。

 

② 育児休業の取得率

 

女性(%)

男性(%)

全体(%)

当社

100.0

56.0

62.1

㈱牧野技術サービス

100.0

22.2

30.0

マキノジェイ㈱

100.0

66.7

75.0

牧野フライス技研㈱

75.0

75.0

(参考)

当社及び国内連結子会社

100.0

51.2

60.4

 

(注)   育児休業の取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」第71条の4第1号に定める方法により算出しております。

 

③ 男女の賃金の差異

 

正規労働者(%)

非正規労働者(%)

全体(%)

パートタイマー

嘱託契約社員

非正規全体

当社

73.4

71.8

46.9

37.5

70.8

㈱牧野技術サービス

75.8

71.7

49.7

50.2

67.4

マキノジェイ㈱

77.0

74.1

20.9

73.6

牧野フライス技研㈱

69.3

104.6

80.4

86.8

61.5

(参考)

当社及び国内連結子会社

73.6

77.7

48.2

43.8

67.2

 

(注) 1 男女の賃金の差異は、男性を100%とした場合であります。

2 正規労働者は、雇用期間の定めのない正規雇用社員であります。

3 非正規労働者は、パートタイマー及び有期の嘱託契約社員であります。

4 男女の賃金差異は、主に管理職比率、雇用形態及び勤務日数や時間の差異によるものです。賃金制度・体系において、性別による差異はありません。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取り組み】

 下記文中の将来に関する事項は、当連結会計年度において、当社グループが判断したものであります。

 (1)サステナビリティに関する考え方

当社では、サステナビリティについての方針として、以下を掲げております。

マキノグループは、「Promise of Performance」のもと、工作機械事業を通して、お客様とともにサステナブルなモノづくりを追求します。また、全てのステークホルダーとの対話と連携に努め、信頼関係の構築を図ります。これらの活動に真摯に取り組むことにより、企業価値の向上を目指すと同時に、豊かさと社会・環境の持続可能性が高度にバランスした世界の実現に貢献します。

この方針に基づき、以下の取り組みを行っております。

 

(2)ガバナンス及びリスク管理

当社のガバナンスおよびリスク管理体制の基本は、「第4提出会社の状況 4コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制及び企業統治に関する事項」に記載のとおりです。

サステナビリティに関しても、上記体制の下、取締役会は重要な施策について承認し、その実施状況について適宜報告を受け、審議します。

また、重大なリスクが顕在化した場合、その恐れがある場合、その他取締役会または監査役が取締役会で検討すべきと判断した場合、取締役会は当該リスクについて都度報告を受け、対応方針を検討、判断します。

各部門は取り組むべき主要なリスクを選定し、対応方法を定めて低減活動または/および監視・測定活動を行います。

その結果は集約の上、社長の諮問機関であるリスク管理委員会に報告され、同委員会は報告内容を審議の上、必要に応じ社長に答申します。

 

(3)戦略並びに指標及び目標

① 人的資本(人材の多様性を含む)

(戦略)

当社は、人材の「材」は「財」であると考えております。

高精度、高品位な工作機械を提供する当社では、開発、生産、営業、サービス等、それぞれの分野で長年にわたり蓄積された知識やノウハウを引継いでいくとともに、新しい技術を取り込んでいく必要があります。さらに、顧客の生産拠点は世界中に広がり、技術や市場の急激な変化も相まって要求も多様化しており、柔軟な対応が求められております。

多様性の確保は、これらの課題に対応し、持続的に企業価値を向上するための不可欠な要素であります。

このような観点から、次の通り人財育成及び社内環境整備に関する方針を定めております。

・ 社員一人ひとりの成長が会社の成長につながり、会社の成長がさらに社員の成長を促すという好循環を実現するため、社員の自律的なキャリア形成、スキルアップ・スキルシフトのための様々な成長の機会を提供します。

・ 多様な人財の価値観を受け入れ、そのような多様な人財と価値観をもとに、顧客の多岐にわたる課題にフィットする革新的な製品・サービスを生み続けられるための社内環境の整備を推進します。

 

(指標及び目標)

上記の方針に基づいた取り組みに関する指標と目標は以下の通りです。

 

a. 女性労働者の割合

当社及び国内連結会社の管理職層である課長以上の女性社員の割合は、2%程度となっております。この比率を2026年までに5%程度に引き上げることを目標とし、長期的には、15%程度まで引き上げることを目指します。また、管理職候補である係長級の女性社員の割合は、8%程度となっております。この比率を2026年までに10%程度に引き上げることを目標とし、長期的には、15%程度まで引き上げることを目指します。これらの目標達成に向け、女性の採用を積極的に行ってまいります。

b. 外国人労働者の割合

当社および国内グループ会社の管理職層である課長以上の外国人の割合は、2%程度となっております。引き続き採用・登用を積極的に行ってまいります。なお、海外地域統括会社のCEO及びCFOはすべて外国人を登用しております。今後もこの状況を維持していく方針です。

c. 中途採用者の割合

当社及び国内連結会社の管理職に占める中途採用者の割合は30%程度、従業員全体に占める中途採用者の割合は25%以上となっており、妥当な水準と捉えています。今後もこの状況を維持していく方針です。

 
② 気候変動

(戦略)

当社の事業、戦略、財務計画に影響を与え得るリスクと機会を、産業革命以前と比べた気温上昇を4℃とするシナリオと、1.5℃に抑えるシナリオの複数のシナリオに基づき、短期・中期・長期の観点から特定しました。そのうち重要な影響があり得ると考えているものは、次の通りです。

移行リスク

温室効果ガス(GHG)排出の価格付け進行、省エネ政策の強化や既存製品/サービスに対する義務化/規制強化、GHG排出削減対応による原材料コストの高騰

物理的リスク

サイクロンや洪水などの異常気象の重大性と頻度の上昇

機会

低炭素商品/サービスの開発、拡大

 

これらリスクと機会を踏まえ、当社では、グローバルにおける太陽光発電設備の導入、高効率空調設備への切り替え、LED照明の設置、などを進めております。

 

 

(指標及び目標)

2050年のカーボンニュートラル(GHGの排出実質ゼロ)の実現に向け、2030年におけるCO2排出量(当社連結・Scope1、2)を2022年比42%削減することを目指すという目標を掲げています。

過去の排出量は、以下の通りです。

 (単位:t-CO2

 

2021年度

2022年度

2023年度

Scope1

5,167

5,799

5,467

Scope2

40,244

43,336

37,343

合計

45,411

49,135

42,810

 

(参考値)2022年度Scope3は、2,107,326t-CO2でした。2023年度Scope3は、後日当社WEBサイトにて開示します。