2026.05.19更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: MAKINO Report 2025

サマリ

牧野フライス製作所は、工作機械を通じてお客様の「加工」に関する困りごとを解決する企業です。「高速・高精度・高品位」の機械本体に、加工技術、自働化技術、ソフトウェア、アフターサービスを組み合わせます。お客様の現場に深く入り込み、試行錯誤を重ねる姿勢が強みです。大型機・5軸機・自働化を軸に、航空宇宙、半導体製造装置、新エネルギー車などの高付加価値なものづくりを支えています。

目指す経営指標

・2029年度までに売上高2,900億円
・2029年度までに営業利益率12.5%
・2025~2029年度累計で設備投資額630億円
・2029年度までに総資産回転率0.72
・2029年までに年間の生産可能台数を現行から2割程度拡大
・2030年にCO2排出量(Scope1,2)を2022年比42%削減
・2030年にCO2排出量(Scope3カテゴリ1、11)を2022年比25%削減

用語解説

■クオリティ・ファースト
マキノの企業理念を表す言葉です。製品やサービスだけでなく、組織や社員のあり方まで含めて品質を最優先にする考え方を指します。お客様、販売に関わる人、製造に関わる人が信頼し合える状態を大切にする姿勢が込められています。

■Promise of Performance
マキノのコーポレートタグラインです。お客様に最高の商品とサポートを提供し、期待以上の存在であり続けるという約束を示しています。工作機械を売って終わりではなく、導入後の安定稼働や加工成果まで支える姿勢を表しています。

■高速・高精度・高品位
マキノが工作機械で追求している基本的な価値です。速く加工できること、狙った通りに精密に加工できること、仕上がりの品質が高いことを意味します。航空宇宙や半導体製造装置など、高い加工品質が求められる分野で重要になる強みです。

■マシニングセンタ
工具を回転させて、穴あけや面削りなど複数の加工を1台で行う工作機械です。主軸の向きによって横形と立形に分かれます。複雑な形状を効率よく加工できる5軸機や、大きな加工物に対応する大型機の需要が高まっています。

■5軸機
通常の直線的な動きに加えて、回転方向の動きも使えるマシニングセンタです。複雑な形状の部品を効率的に加工しやすい点が特徴です。航空宇宙、半導体製造装置、医療機器関連など、高付加価値な加工分野で需要が広がっています。

■大型機
大きな加工物に対応する工作機械を指します。航空宇宙関連などで使われる大サイズの部品加工に向いています。マキノは富士吉田工場の増設を通じて、大型機の生産能力を高める方針を示しています。

■放電加工機
電気による放電エネルギーを使って加工する工作機械です。硬い材料や、細く深い溝のような形状など、マシニングセンタでは加工が難しいものに使われます。精密な加工が必要なものづくりを支える機械です。

■レーザ加工機
レーザのエネルギーを使って、切断や穴あけなどを行う工作機械です。マキノでは、電気を通さないセラミックスなどの精密加工向けの機械を開発しています。切削加工や放電加工では難しい素材への対応力を高める製品です。

■自働化
マキノの資料で使われている表記で、工作機械まわりの作業を人手に頼りすぎずに進める仕組みを指します。ワーク自動搬送システムや加工スケジュールの可視化・最適化などを組み合わせ、生産効率の向上と作業負荷の軽減を支えます。

■ターンキーソリューション
お客様がすぐに使える状態まで整えた形で、生産設備や加工方法を提案するサービスです。マキノは機械本体だけでなく、加工ノウハウ、自働化、周辺機器、ソフトウェアを組み合わせて提案します。お客様の工場で成果が出るところまで支える考え方です。

■カスタマアプリケーションセンタ
マキノ製品を活用するための加工技術に特化した部門です。お客様が機械を使って何を実現したいのかを明確にし、加工方法や製品設計、導入後の活用まで支援します。お客様の課題を新製品開発につなげる役割も担っています。

■CAC
「カスタマアプリケーションセンタ」を指す略称です。加工技術支援を担う専門部門として、営業、開発、生産、サービスと連携します。試作段階での加工方法の検討や、オートメーション提案などを通じて、お客様の課題解決を支えます。

■予防保全パッケージ
機械が壊れてから直すのではなく、「壊れる前に直す」ことを目指すサービスです。お客様の使用条件に合わせて点検や保守を行い、予期せぬ機械停止を防ぎます。機械の安定稼働を長く支えるための取り組みです。

■止まらない機械
マキノがサービス面で目指す価値を表す言葉です。お客様ごとに点検と保全のサイクルを組み、機械停止のリスクを下げる考え方です。IoTセンタに情報を集約し、国内外へ迅速なサポートを提供する体制とも結びついています。

■モジュール生産方式
生産工程を細かく分け、効率的に機械を組み立てる生産方式です。リードタイムを短縮するだけでなく、熟練技術が必要な工程とそうでない工程を分けやすくします。マキノは大型機にもこの方式を広げ、生産性向上を目指しています。

■難削材・脆性材
加工が難しい素材を指します。資料では、チタンやセラミックなどが例として挙げられています。航空機や宇宙分野などでは、耐熱性や軽量化などのためにこうした素材の加工需要が高まっています。

■ものまねはしない、人のやらないことをやる
マキノの歴史の原点として示されているパイオニア精神です。既存の製品や方法をまねるのではなく、まだ答えのない加工課題に挑む姿勢を表しています。国産初のNCフライス盤や国産初のマシニングセンタの開発にもつながる考え方です。
2026年3月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

 

1937年5月

牧野常造が、一番立フライス盤の専門メーカーとして、現本社所在地に「牧野商店製作部」を創業する。

1942年3月

商号を「牧野竪フライス製作所」と改称。清水正利が経営に参加する。

1951年5月

株式会社組織に改組(資本金300万円)。

1953年4月

超精密万能工具研削盤を開発する。

1958年3月

ユニットシステムを導入した一番タレット形立フライス盤“Kシリーズ”を開発する。

1958年3月

わが国最初の磁気テープによる“数値制御立フライス盤”を開発する。

1961年4月

商号を現在の「株式会社牧野フライス製作所」に改称する。

1964年7月

株式を東京証券取引所・第二部市場に上場する(資本金2億円)。

1966年10月

マシニングセンタの国産第一号機を開発する。

1967年6月

神奈川県愛甲郡に厚木工場を建設、操業を開始する。

1971年8月

 

株式を東京証券取引所第一部市場、ならびに大阪証券取引所第一部市場(大阪証券取引所は2009年3月上場廃止)に上場する(資本金10億円)。

1972年3月

「関東物産㈱」(現連結子会社)に資本参加する。

1972年8月

“適応制御マシニングセンタによるトランスファライン”を開発する。

1973年10月

自動NCテープ作成機“三次元自動座標測定装置付テープセンタ”を開発する。

1975年2月

米国に現地法人「MAKINO U.S.A. INC.」を設立する。

1975年11月

放電加工機の開発・生産・販売を開始する。

1976年9月

ベッド形NC立フライス盤“FNCシリーズ”、立形マシニングセンタ“FNC―Aシリーズ”を開発する。

1977年2月

「㈱牧野技術サービス」(現連結子会社)を設立する。

1978年10月

西独のハイデンライヒアンドハーベック社(1999年1月「MAKINO Europe GmbH」(現連結子会社)に改称)に資本参加し、現地生産体制を作る。

1978年12月

池貝機械工業㈱(1982年2月「牧野フライス技研㈱」(現連結子会社)に改称)に資本参加する。

1979年5月

NCワイヤ放電加工機EC3025を開発する。

1980年10月

NC形彫放電加工機EDNC22を開発する。放電加工機のNC化を完了する。

1981年9月

米国レブロンド社を買収し、レブロンド・マキノと改称(1996年7月「MAKINO INC.」(現連結子会社)に改称)、現地生産体制を作る。

1982年11月

金型自動加工システム“DMS”を開発する。

1983年10月

「FMS工場」が稼動開始する。

1986年5月

“モジュールMMC(マキノ・マシニング・コンプレックス)”を開発する。

1987年11月

山梨県南都留郡に富士勝山工場を建設、操業を開始する。

1987年12月

レブロンド・マキノ・アジア社(1992年4月「MAKINO ASIA PTE LTD」(現連結子会社)に改称)に出資し、子会社化する。

1989年7月

横形マシニングセンタA55を開発する。

1991年9月

GI制御・スーパーGI制御を開発する。

1993年10月

「マキノジェイ㈱」(現連結子会社)を設立する。

1994年3月

「マキノ電装㈱」(現連結子会社)を設立する。

1994年8月

横形マシニングセンタJ55を開発する。

1999年9月

立形マシニングセンタV33を開発する。

2000年11月

高速大型5軸マシニングセンタ“MAGシリーズ”を開発する。

2001年6月

インドに現地法人「MAKINO INDIA PRIVATE LIMITED」(現連結子会社)を設立する。

2001年11月

横形マシニングセンタa51を開発する。

2002年1月

PACIFIC PRECISION CASTING社(2002年1月 MAKINO RESOURCE DEVELOPMENT
PTE LTD(現連結子会社)に改称)に出資し、子会社化する。

2002年7月

中国に現地法人「牧野机床(中国)有限公司」(現連結子会社)を設立する。

2006年9月

iGRINDER G5を開発する。

2007年10月

スロバキアのブラチスラバにテクニカルセンタを開設し、欧州の営業体制を強化する。

 

 

 

2008年2月

富士勝山事業所に大型組立工場を増設、稼動を開始する。

2008年5月

5軸制御立形マシニングセンタD500を開発する。

2009年2月

5軸制御マシニングセンタMAG/T4、MAG/A7を開発する。

2009年9月

微細精密加工機iQ300を開発する。

2010年2月

シンガポールにR&Dセンタを開設する。

2012年2月

山梨県富士吉田市に富士吉田工場を建設、操業を開始する。

2013年4月

5軸制御立形マシニングセンタD800Zを開発する。

2013年11月

厚木事業所に厚木第三工場を建設、稼働を開始する。

2015年1月

制御装置Professional6を開発する。

2015年3月

富士吉田工場に第二期工場を建設、稼動を開始する。

2016年9月

5軸制御立形マシニングセンタDA300を開発する。

2017年1月

名古屋支店を移転拡張する。

2017年7月

5軸制御立形マシニングセンタV80Sを開発する。

2018年7月

神戸テクニカルセンタを開設する。

2019年2月

中国に現地法人「


」(現連結子会社)を設立する。

2020年11月

レーザ加工機LB300及びLB500を開発する。

2021年1月

5軸制御横形マシニングセンタa800Zを開発する。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行する。

2022年7月

レーザ加工機LF400を開発する。

2023年11月

インドのコインバトールに治具工場を建設する。

2024年8月

5軸制御横形マシニングセンタa500iRを開発する。

2024年9月

立形マシニングセンタV900を開発する。

2024年10月

立形マシニングセンタV300を開発する。

2024年10月

機械支援ソフトウェアMAS-3iを開発する。

2025年8月

ベトナムのフンイエン省にユニット組立工場を建設、稼働を開始する。

2025年9月

立形マシニングセンタV800を開発する。

2025年9月

5軸制御横形マシニングセンタa630iTを開発する。

 

 

関係会社

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
又は出資金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の
所有(被所有)割合

関係内容

所有割合(%)

被所有割合(%)

(連結子会社)

 

 

 

 

 

 

MAKINO ASIA PTE LTD
(注)2

シンガポール

千S$

13,626

工作機械

100.0

当社製品の製造販売
製品・半製品購入
役員の兼任 有

MAKINO RESOURCE
DEVELOPMENT PTE LTD

シンガポール

千S$

3,000

工作機械

100.0

原材料・部品の調達と販売
役員の兼任 無

MAKINO INC.(注)2

米国オハイオ州

千US$

74,505

工作機械

100.0

当社製品の販売
役員の兼任 有

MAKINO Europe
GmbH(注)1、2

ドイツ バーデン ヴュルテンベルク州

千ユーロ

19,500

工作機械

100.0

(1.0)

当社製品の販売
役員の兼任 無

Makino Korea Co.,Ltd.

大韓民国

百万ウォン

8,700

工作機械

100.0

当社製品の販売
役員の兼任 無

牧野机床(中国)有限公司(注)1、2

中華人民共和国 昆山市

百万人民元

318

工作機械

100.0

(100.0)

当社製品の販売
部品の製造と購入
役員の兼任 有

マキノジェイ㈱(注)2

神奈川県愛甲郡

490

工作機械

100.0

製品購入
役員の兼任 無

マキノ電装㈱(注)2

神奈川県愛甲郡

50

工作機械

100.0

部品購入
役員の兼任 無

㈱牧野技術サービス

(注)1

東京都目黒区

30

工作機械

100.0

(50.0)

当社製品の据付・アフターサー
ビスと修理
部品の販売業務
役員の兼任 無

関東物産㈱(注)1

東京都港区

40

工作機械

97.3

(44.7)

当社製品の販売
役員の兼任 有

牧野フライス技研㈱(注)1

山梨県

富士吉田市

100

工作機械

100.0

(49.9)

当社製品周辺機器の製造・開発
役員の兼任 無

マキノ・ロジスティックス㈱(注)1

神奈川県厚木市

10

工作機械

100.0

(50.0)

当社製品の梱包
役員の兼任 無

その他 28社

 

(注) 1 議決権の所有割合の欄の(内書)は間接所有であります。

2 特定子会社に該当します。

3 上記のうち、有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

4 売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)が連結売上高の10%を超える連結子会社の「主要な損益情報等」は次のとおりであります。

 

会社名

売上高
(百万円)

経常利益
(百万円)

当期純利益
(百万円)

純資産額
(百万円)

総資産額
(百万円)

MAKINO ASIA PTE LTD

86,431

2,472

2,296

37,969

74,486

MAKINO INC.

73,191

2,908

2,087

32,932

70,502

牧野机床(中国)有限公司

42,354

5,583

5,067

41,329

54,913