2025年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    1,410名(単体) 2,275名(連結)
  • 平均年齢
    43.0歳(単体)
  • 平均勤続年数
    17.0年(単体)
  • 平均年収
    5,563,000円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

  2025年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

キタガワ グローバル ハンド カンパニー

449

キタガワ サン テック カンパニー

399

キタガワ マテリアル テクノロジー カンパニー

1,187

半導体関連事業

68

その他

53

全社共通

119

合計

2,275

 

(注) 1 従業員数は就業人員数であります。

2 全社共通は、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。

3 当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しております。

4 従業員数が前連結会計年度末に比べ260名減少しておりますが、主にKITAGAWA(THAILAND)CO.,LTD.のチョンブリ工場を閉鎖したことによるものです。

 

 

(2) 提出会社の状況

  2025年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

1,410

43.0

17.0

5,563

 

 

セグメントの名称

従業員数(人)

キタガワ グローバル ハンド カンパニー

396

キタガワ サン テック カンパニー

399

キタガワ マテリアル テクノロジー カンパニー

440

半導体関連事業

3

その他

53

全社共通

119

合計

1,410

 

(注) 1 従業員数は就業人員数であります。

2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3 全社共通は、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。

 

 

(3) 労働組合の状況

提出会社には、北川鉄工所労働組合が組織(組合員数 1,121人)されており、産業別組織のJAMに属し、日本労働組合総連合会に加盟しております。

なお、労使関係について特に記載すべき事項はありません。

また、連結子会社の労働組合の状況についても特に記載すべき事項はありません。

 

(4) 男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

  提出会社

当事業年度

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注1)

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注2、3)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

56.4

72.8

73.9

67.5

 

(注) 1.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

2.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

3. 男女の賃金の差異については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。

4. 女性管理職比率及び男女の賃金の差異の詳細につきましては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)重要なサステナビリティ項目 ②人的資本について」をご参照ください。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1)サステナビリティ全般に関するガバナンス及びリスク管理

①ガバナンス

当社は、気候関連課題や自然資本・循環型社会などを含めた環境課題全体の基本方針や重要事項・目標設定は取締役会で審議・決定しております。

取締役会は、気候変動問題を含むサステナビリティに関わる取り組みに関し、全社リスク委員会より報告を受け、進捗や目標の達成状況を監督し、適宜、方針・取り組みを見直しております。全社リスク管理委員会は、全取締役を委員とし、原則年1回以上開催しております。全社リスク管理委員会の下部組織として、各セグメントの責任者によって構成されたリスク管理委員会を設置し、原則年1回以上開催し、環境課題に関する取り組みを管理・推進しております。

 

②リスク管理

当社では、リスク管理規程に基づき、リスク管理委員会を中核とするリスク管理体制を構築しております。

各セグメントリスク管理委員会は、気候変動に伴う外部環境分析をもとに、環境課題に係わるリスクの特定、経営・財務などへの影響および発生可能性に基づき、その重要度を評価し、対応を協議・決定しております。

また、必要に応じてリスク対策チームを設置し、リスク対策の立案・実施しております。

こうしたリスク管理の状況や重大なリスクの判断に関しては、原則年1回以上、重要度の高いリスク管理については、原則4ヶ月に1回、全社リスク管理委員会に報告しております。

 

(2)重要なサステナビリティ項目

上記、ガバナンス及びリスク管理を通して識別された当社グループにおける重要なサステナビリティ項目は「気候変動」および「人的資本」と認識しております。「気候変動」および「人的資本」に係る当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 

①気候変動について

a.ガバナンス

気候変動に対する「ガバナンス」はサステナビリティ全般における「ガバナンス」に組み込まれております。詳細は、(1)サステナビリティ全般に関するガバナンス及びリスク管理をご参照ください。

 

b.戦略

当社は、2030年および2050年における社会動向や規制動向などを予測し、シナリオ分析実施による事業へのリスクと機会を把握した上で、もっとも影響のある項目の事業インパクトの分析と対応した戦略を検討し、具体的な対策の計画・実行を推進しております。

 

 

・シナリオ分析の前提

当社のシナリオ分析においては、「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに1.5℃に抑える努力を追求する」というパリ協定目標の達成と脱炭素社会の実現を見据え、1.5℃シナリオを中心に2℃シナリオも検討いたしました。さらに、世界的に気候変動対策が十分に進展しない場合も想定して、4℃シナリオも検討いたしました。

1.5℃および2℃シナリオは、温暖化抑止に向けて技術革新や規制強化が進み、社会が変化するもので、移行に伴う機会とリスクとして検討し、4℃シナリオは、十分な温暖化抑止がなされずに酷暑や激甚な暴風雨などが発生するもので、物理的影響に伴う機会とリスクとして検討いたしました。

 

 脱炭素社会への移行リスク(主に1.5℃シナリオによる)

セグメント
(注2)

項 目

 事業インパクト

財務影響
(注1)

顕在時期

 主な対応

KGh

KST

KMT

政策・
法規制

炭素税導入・税率上昇、その他環境法令対応によるコスト増加
(注3)

▼▼

5~10年

省エネ推進、生産性向上によるコスト低減 太陽光発電など再生エネルギーの利用

市場

電気自動車の増加および
新車販売台数の減少による
関連部品の売上減少

▼▼

3年未満

EV関連および自動車関連以外への販売拡販

 

 

脱炭素社会に伴う原材料・
エネルギー価格上昇による
コスト増加

▼▼

3~5年

付加価値の向上および商品への価格転嫁 生産性向上によるコスト低減

 

 

 気候変動の物理的影響に関連したリスク(4℃シナリオによる)

セグメント
(注2)

項 目

 事業インパクト

財務影響
(注1)

顕在時期

 主な対応

KGh

KST

KMT

平均気温の上昇

 熱中症などの健康被害低減対策

3年未満

設備対応など熱中症対策の推進

 

自然災害の激甚化

自社工場の操業停止、サプライチェーン寸断による一時的な生産停止

5~10年

BCP見直しによるレジリエンス向上
災害対策および複数の生産拠点での
生産対応

 

 

 

 気候変動関連の機会

セグメント
(注2)

項 目

 事業インパクト

財務影響
(注1)

顕在時期

 主な対応

KGh

KST

KMT

脱炭素化への対応

エネルギー関連設備、自動化などの省エネ商品ニーズによる売上増加

▲▲

 3~5年

エネルギー関連設備、自動化関連向けの省エネ商品の市場投入、販売強化

 

再生可能エネルギー利用によるコスト削減

 3年未満

太陽光発電設備の設置

 

 

 

(注1)財務影響における各記号の影響額については、次のとおりです。

   影響 ▲▲、▼▼:1~5億円、▲、▼:1億円未満

(注2)事業セグメントの各略称の内容については、次のとおりです。

   KGh:工作機器事業、KST:産業機械事業、KMT:金属素形材事業

(注3)炭素税の金額は、3,500円/t-CO₂として試算しております。

 

 

c.リスク管理

気候変動に対する「リスク管理」はサステナビリティ全般における「リスク管理」に組み込まれております。詳細は、(1)サステナビリティ全般に関するガバナンス及びリスク管理をご参照ください。

 

d.指標及び目標

当社は、気候変動に伴うリスクと機会を評価・管理するため、2024年11月に中期経営計画2027において指標と目標を策定いたしました。

 

指標

2027年度目標

2024年度実績

温室効果ガス排出量

Scope1+2(2013年度比)

33.0%削減

36.5%削減

 

 

現在、国内単体のScope1+2の温室効果ガス(主にCO2)排出量を把握し、省エネの推進などの取り組みを進めております。太陽光発電設備(PPA)は、2025年6月に計2,284kw設置いたしました。

また、Scope3を含めた国内ならびに海外も含めたグループ全体の温室効果ガス排出量については、今後集計の精緻化を図るとともに開示可能となった段階で改めて本レポートにて開示いたします。

 


 

②人的資本について

a.人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略

当社は、「社員の成長が企業の成長へとつながる」という考えのもと、誰もが仕事にやりがいを感じ、成長できる企業を目指します。一人一人が自ら学習し、思考し、行動する人材となるよう、性別や家庭事情による障壁をなくし誰もが活躍できる環境整備のため、次の方針を掲げ、具体的な施策の計画・実行を進めております。

 

・働きやすい環境整備

子育てや介護、持病など様々な状況に応じたワークライフバランスを支援する為の各種制度の新設・充実を推進しております。

また、一人ひとりが安心して働ける職場構築を目指し、「対話」を中心としたコミュニケーションの拡充を進めております。

 

 

・成長できる環境の構築

成長や働きがいを実感し、自律した活力ある人材の育成を目指し、自己啓発支援やキャリア形成支援のためのさまざまな取り組みを実施しております。

一人ひとりのキャリアパス支援、技術者を中心としたスペシャリスト制度などの仕組づくりを推進してまいります。

 

・ジェンダーギャップの解消

イノベーションを創出し、持続的な成長を実現する為には、多様な人材を活かすことが必要ですが、それにはまずは、女性が当たり前に活躍する環境を整えることが重要であると考えております。

前述の働きやすい環境整備に加えて、ジェンダーギャップの本質的な解消に向け、長期的に女性比率を拡大し、無自覚な常識、固定的な見方の払拭への取り組みを推進してまいります。

 

b.人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び目標

 

女性活躍推進の一つの指標である男女の賃金の差異は72.8%となっています。当社では、同じ役割であれば男女で賃金の差は設けていないため、この差は、主に給与の高い管理職以上の社員における男性比率が高いことによるものです。そのため、男女の賃金の差異の解消の方針として、女性活躍推進の取り組みにより、女性の定着をさらに向上するとともに、管理職や指導職の女性比率を女性社員比率に対して適正に上げることを実行していきます。

当社はジェンダーギャップ解消の指標及び目標を次のとおりとしております。

 

 

2027年度までの目標

2031年度までの目標

実績(当連結会計年度)

女性正社員比率

15.0

%

20.0

%

12.5

%

女性指導職比率(注)

7.0

%

10.0

%

4.5

%

女性管理職比率

5.0

%

10.0

%

3.3

%

 

(注)1 指導職とは、課長級より下位の役職全般を指します。 (事務系・技能系) 

 2 指標に関しては、必ずしもすべての連結子会社ですべての指標のデータ管理が行われていないため、当社グループとしての記載が困難であります。このため、指標に関する目標及び実績は、当社グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しております。