2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

農業機械事業 軸受事業
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
農業機械事業 - - 307 104.5 -
軸受事業 - - -13 -4.5 -

3【事業の内容】

 当社グループは、当社及び関連会社1社で構成され、農業機械の製造・販売及び軸受加工を行っております。

 当社グループの事業内容は、次のとおりであります。

農業機械事業………当社及び関連会社は主に牧草や飼料稲・飼料用とうもろこしの収穫等に使用する酪農・畜産用飼料収穫機や肥料や土壌改良剤の散布等に使用する土づくり関連作業機等の農業用作業機の製造及び販売を行っております。

軸受事業……………当社がベアリングメーカーから原材料の支給を受け、産業用機械や鉄道車両用に使用される大型軸受の外輪・内輪(※1)の旋削、転子(※2)の旋削、研磨加工を行っております。

※1.外輪・内輪………ベアリングを構成する外側の大きなリング並びに内側の小さなリング

※2.転子………………外輪と内輪の輪の間に挟まれたコロやローラー

[事業系統図]

 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 

業績状況

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

 当事業年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、景気は緩やかな回復基調で推移した一方で、中東情勢の影響を注視する必要があるほか、海外経済の動向や物価情勢などの不確実性が残り、先行きは依然として不透明な状況が続きました。

 このような情勢のもと、農業機械事業及び軸受事業における業績、並びに財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

<農業機械事業>

 農業機械事業におきましては、米価高騰を背景に水田市場での需要が回復基調となり、下期以降は、有機肥料散布作業機コンポキャスタ*1などの土づくり関連作業機や、早期に予約受注した除雪作業機スノーブロワ*2の販売が堅調に推移いたしました。一方、主力である畜産・酪農市場では、畜産クラスター事業の採択が需要の下支えとなったものの、輸入飼料や肥料、燃料費の高止まりなどによる生産コスト上昇が長期化しており、機械投資マインドの低迷に加え、食用米への作付け拡大の影響もあり、細断型シリーズ*3などの受注が減少した結果、国内売上高は減収となりました。海外売上高につきましても、欧米市場は堅調に推移したものの、韓国市場では値上げ前の駆け込み需要の反動などの影響を受け、減収となりました。

 農業機械事業全体の売上高は、61億32百万円と前事業年度に比べ6.5%の減収となりました。

 

 

*1:土づくり関連作業機

*2:除雪その他

*3:エサづくり関連作業機

 

<軸受事業>

 得意先からの受注が減少したことにより、売上高は4億15百万円と前事業年度に比べ7.2%の減収となりました。

 

 

a.財政状態

 当事業年度末における資産合計は、前事業年度末に比べ75百万円減少し、98億54百万円となりました。

 当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べ3億62百万円減少し、14億77百万円となりました。

 当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末に比べ2億87百万円増加し、83億76百万円となりました。

 

 

b.経営成績

 

 当事業年度末の経営成績は、売上高65億48百万円(前年同期比6.6%減)、営業利益3億26百万円(前年同期比5.3%減)、経常利益3億76百万円(前年同期比5.9%減)、当期純利益2億5百万円(前年同期比63.7%減)となりました。

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 農業機械事業は、売上高61億32百万円(前年同期比6.5%減)、セグメント利益3億7百万円(前年同期比5.3%減)となりました。

 軸受事業は、売上高4億15百万円(前年同期比7.2%減)、セグメント損失13百万円(前年同期はセグメント損失20百万円)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ1億6百万円減少し16億66百万円(前年同期比6.0%減)となりました。
 また、当事業年度中における各キャッシュ・フローの状況は次の通りであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 営業活動の結果獲得した資金は、6億95百万円(前年同期比101.8%増)となりました。
 これは主に法人税等の支払額1億66百万円、前払年金費用の増加額1億52百万円、仕入債務の減少額1億19百万円がありましたものの、税引前当期純利益3億42百万円、減価償却費2億73百万円、売上債権の減少額2億49百万円、棚卸資産の減少額1億89百万円などがあったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 投資活動の結果使用した資金は、6億73百万円(前年同期は3億75百万円の獲得)となりました。
 これは主に有形固定資産の取得による支出6億81百万円などがあったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 財務活動の結果使用した資金は、1億28百万円(前年同期比54.7%増)となりました。
 これは主に配当金の支払額1億13百万円などがあったことによるものであります。

 

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前年同期比(%)

農業機械事業(千円)

5,620,352

92.5

軸受事業(千円)

419,619

93.7

合計(千円)

6,039,972

92.6

 (注)金額は販売価格によっております。

 

b.商品仕入実績

 当事業年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前年同期比(%)

農業機械事業(千円)

253,951

89.9

合計(千円)

253,951

89.9

 (注)金額は仕入価格によっております。

 

c.受注実績

 当社は見込み生産を行っているため、該当事項はありません。

 

d.販売実績

 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前年同期比(%)

農業機械事業(千円)

6,132,818

93.5

 

製商品(千円)

5,133,613

90.5

 

部品(千円)

998,972

112.4

 

その他(千円)

232

軸受事業(千円)

415,857

92.8

合計(千円)

6,548,675

93.4

 (注)1.上表の製商品とは、農業機械事業における作業機本体及びそのアタッチメントのことをいい、部品とは、作業機用の補用部品のことをいいます。

2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前事業年度

(自 2024年4月1日

 至 2025年3月31日)

当事業年度

(自 2025年4月1日

 至 2026年3月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

株式会社クボタ

1,917,644

27.4

1,783,932

27.2

ヤンマーアグリ株式会社

1,415,377

20.2

1,275,101

19.5

日本ニューホランド株式会社

776,087

11.1

687,765

10.5

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績等

1)財政状態

(資産合計)

 当事業年度末における流動資産は56億77百万円となり、前事業年度末に比べ5億15百万円減少いたしました。これは主に電子記録債権が2億7百万円、商品及び製品が1億36百万円、未収入金が1億11百万円それぞれ減少したことによるものであります。固定資産は41億76百万円となり、前事業年度末に比べ4億39百万円増加いたしました。これは主に投資有価証券が2億70百万円、前払年金費用が1億52百万円、有形固定資産が85百万円それぞれ増加し、関係会社出資金が57百万円、無形固定資産が6百万円それぞれ減少したことによるものであります。

 この結果、総資産は、98億54百万円となり、前事業年度末に比べ75百万円減少いたしました。

(負債合計)

 当事業年度末における流動負債は12億34百万円となり、前事業年度末に比べ4億85百万円減少いたしました。これは主に買掛金が1億35百万円増加し、設備関係電子記録債務が3億40百万円、電子記録債務が2億57百万円それぞれ減少したことによるものであります。固定負債は2億42百万円となり、前事業年度末に比べ1億22百万円増加いたしました。これは主に繰延税金負債が1億36百万円増加したことによるものであります。

 この結果、負債合計は、14億77百万円となり、前事業年度末に比べ3億62百万円減少いたしました。

(純資産合計)

 当事業年度末における純資産合計は83億76百万円となり、前事業年度末に比べ2億87百万円増加いたしました。これは主にその他有価証券評価差額金が1億89百万円、利益剰余金が92百万円それぞれ増加したことによるものであります。

 

2)経営成績

(売上高)

 売上高につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

(営業利益)

売上原価につきましては、前事業年度に比べ3億89百万円減少しました。売上原価率につきましては、下期以降の受注回復に伴う生産量の増加に加え、溶接工場新設に伴う内製化の進展による工場稼働率の向上、業務改善・経費削減、アフターマーケットにおける部品販売の増加などにより収益性が改善した結果、前事業年度と比べ1.0ポイント低下し、69.0%となりました。

販売費及び一般管理費につきましては、退職給付費用や試験研究費等の減少により、総額では前事業年度に比べ51百万円減少しましたものの、売上高比率については、減収の影響により前事業年度と比べ0.9ポイント上昇し、26.0%となりました。

以上の結果、営業利益は前事業年度に比べ18百万円減少し、3億26百万円となりました。

なお、農業機械事業のセグメント利益は、前事業年度に比べ17百万円減少し3億7百万円となりました。

軸受事業のセグメント損失は、13百万円(前年同期はセグメント損失20百万円)となりました。

(経常利益)

営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は、受取配当金の減少等の要因により前事業年度に比べ5百万円減少し、49百万円の収益計上となりました。営業利益から営業外損益を加減した経常利益は、前事業年度に比べ23百万円減少し3億76百万円となりました。

(税引前当期純利益)

 特別利益から特別損失を差し引いた純額は、投資有価証券売却益の減少及び関係会社出資金評価損の計上により34百万円の損失計上(前事業年度は4億22百万円の利益計上)となりました。経常利益から特別利益及び特別損失を加減した税引前当期純利益は、前事業年度に比べ4億79百万円減少し3億42百万円となりました。

(当期純利益)

 法人税等合計は、税引前当期純利益の減少により、前事業年度に比べ1億18百万円減少し、1億36百万円となりました。税引前当期純利益から法人税等合計を差し引きしました結果、当期純利益は前事業年度に比べ3億60百万円減少し2億5百万円となりました。

 また、1株当たり当期純利益は、前事業年度に比べ32.08円低下し18.21円となり、自己資本利益率(ROE)は前事業年度に比べ4.65ポイント低下し、2.52%となりました。

3)キャッシュ・フローの状況

 当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

b.資本の財源及び資金の流動性

1)資金需要

 当社の運転資金需要は主に製造用部品の仕入代金、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。販売費及び一般管理費における主な資金需要は、人件費、支払運賃、旅費及び交通費等であります。また、設備資金需要としましては、生産設備投資や、研究開発投資に加え、情報処理のためのソフトウエア投資等があります。

 これら運転資金あるいは設備資金につきましては、手持資金(利益等の内部留保資金)、銀行借入金及び売上債権の流動化により調達することとしております。また、今後につきましては、安定的な内部留保の蓄積や債権流動化による売上債権の早期資金化等を通じ、一層の財政状態の健全化を図ってまいります。

 

2)財務政策

 当社は、運転資金及び設備資金につきましては、手持資金又は借入により資金調達することとしております。

 このうち、運転資金につきましては、原則として手持資金で賄っておりますが、不足が生じた場合には、都度金融機関からの短期借入で調達しております。また、設備資金につきましては、設備投資計画に基づき、案件ごとに手持資金で賄えるか、不足するかの検討を行い、不足が生じる場合には手許流動性資金を勘案の上、金融機関からの短期借入又は長期借入で調達しております。

 なお、当事業年度末における借入金を含む有利子負債の残高は93百万円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は16億66百万円となっております。

 

c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況

 当社は、安定的に利益を出すことのできる体質を構築し、売上高及び営業利益を重視しておりますが、同時に安定性や効率性を計る指標として、自己資本比率及び自己資本利益率(ROE)を重要な指標として位置付けております。

 当事業年度における自己資本比率は84.23%(前事業年度比3.49ポイント上昇)であり、自己資本利益率(ROE)は目標の10.0%に対して実績は2.52%(前事業年度比4.65ポイント低下)でした。今後も利益計画の達成を図るとともに、これらの指標について改善されるよう取り組み、企業価値の向上に努めてまいります。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社の資本の財源及び資金の流動性については、原則として自己資金を財源としておりますが、手許流動性資金を勘案の上、必要都度運転資金としての当座借越による短期借入金の調達をしております。手許資金として現預金のほか、電子記録債権等を保有しており、流動性を確保しております。

 当社の資金需要の動向としましては、ものづくり体制の強化、新製品開発や新技術の研究開発、グローバル化への対応等のための投資に充当しております。株主還元につきましては、経営基盤の強化を図り株主資本の充実に努めることにより、将来にわたり継続的、安定的に適正レベルの配当を実施することを基本方針としております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に準拠して作成しております。なお、本表作成に際しては経営者の判断に基づく会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告に影響を与える見積りが必要ですが、この判断及び見積りには過去の実績を勘案するなど、可能な限り合理的な根拠を有した基準を設定した上で実施しております。しかしながら、中東情勢やウクライナ情勢等による社会・経済への影響が今後さらに拡大、長期化した場合には、需要の減退や、生産活動の停滞、受注済み案件の出荷延期に伴う売上の減少の影響等により実際の結果が現時点の見積りと異なる場合も考えられます。

 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1.財務諸表等(1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。