2024年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    279名(単体)
  • 平均年齢
    43.7歳(単体)
  • 平均勤続年数
    14.8年(単体)
  • 平均年収
    5,446,780円(単体)

従業員の状況

5【従業員の状況】

(1)提出会社の状況

 

 

 

 

2024年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

279

(20)

43.7

14.8

5,446,780

 

セグメントの名称

従業員数(人)

 

農業機械事業

226

(16)

軸受事業

38

(2)

全社(共通)

15

(2)

合計

279

(20)

 (注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除く)であり、パートタイマーの人数は、年間の平均人員を( )内に外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

(2)労働組合の状況

 当社労働組合(名称 :JAM タカキタ労働組合)は組合員221名(2024年3月31日現在)で、1971年9月6日よりゼンキン連合に加入しており、1999年9月9日より名称をJAMに変更しております。現在労使関係は円満に推移しており、組合と会社間に懸案事項はありません。

(3)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

当事業年度

補足説明

管理職に占める女性労働者の割合(%)

  (注)1

男性労働者の

育児休業取得率(%)

    (注)1

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1

正規雇用

労働者

パート・有期労働者

全労働者

正規雇用

労働者

パート・有期労働者

0.0

71.4

0.0

75.0

75.0

95.8

(注)2

 (注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「労働者の男女の賃金の差異」について、賃金制度・体系において性別による差異はありません。男女の賃金の差異は、主に男女間の管理職比率及び雇用形態の差異によるものであります。

 

 なお、女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画において、男女ともに全従業員が活躍できる雇用環境の整備を行うため、次のように行動計画を策定しております。

 

<計画期間>2024年4月1日から2026年3月31日までの2年間

<目標1> 計画期間内に、育児休業の取得率を次の水準以上にする。

・男性従業員:30%以上

・女性従業員:75%以上

(対策)制度内容や手続きを分かりやすく整備し周知を実施する。

問題点や改善点の有無について状況把握を行う。

総務部が主管となり状況分析を行い改善を実施する。

<目標2> 年次有給休暇の取得割合を計画期間内に平均70%以上にする。

(対策)有給休暇取得状況の定期的な報告を実施する。

社内報や経営企画会議を通じて有給休暇取得奨励活動を推進する。

 

 また、女性管理職の管理職登用等について、直近のコーポレート・ガバナンス報告書「補充原則2-4①」(2024年4月3日更新)に、次のように開示しております。

 

 当社は、変化の激しい経営環境に対応していくため、異業種においてキャリアを持った人材を積極的に採用し、中途採用者の管理職への登用を実施しております。また、多様性を尊重し、性別、国籍、年齢等にかかわらず、公正・公平な人材の採用・登用の推進に取り組んでおります。

 提出日現在、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用にかかる目標の設定は行っておりませんが、今後、経営戦略上において必要と判断した場合には、目標設定等を検討し開示してまいります。

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1)ガバナンス

 当社は、創業以来「土に親しみ 土に生きる」をモットーに農業の近代化に取り組み、農業の省力化・効率化を追求し続けるとともに、地球の保全、人と自然の共存が求められている中で、地球に優しいモノづくりを通して、新しい技術と信頼と感動を創り続けることで社会貢献を果たすことを基本方針としております。

 具体的には、安全・安心な食料の供給に向けた持続可能な有機農業の更なる推進に寄与することを目的とし、耕畜連携に関連する循環型農業に対応した農業用作業機や、食料自給率向上及び食料自給力の維持向上に向けた農作業機の開発に取り組んでおります。

 また、外国人や障がい者の雇用等について多様性を推進するとともに、従業員の健康維持や労働環境の向上及び労働災害防止等安全衛生活動を通して持続可能な事業活動へ継続的に取り組んでおります。

 以上の事業活動を通じたサステナビリティに関連する取組みは、各部門がその課題要素と解決策・具体策を抽出して経営企画会議で審議し、当該課題や施策を取締役会において事業計画として決定しております。

 サステナビリティの今後の取り組みにおける重要課題として、「事業を通じた価値創造と社会的課題の解決」及び「持続的成長に向けた経営基盤の整備」をあげ、それぞれの項目別に次のようにマテリアリティを分類しております。

今後の取り組み

マテリアリティ

事業活動を通じた価値創造と社会的課題の解決

① 脱炭素社会に必要な設備投資

② 社会・経済に付加価値をもたらすビジネスの創出

 1)農業と食の維持(食料自給力向上に寄与する製品開発)

 2)環境と調和のとれた農業の持続的発展

  (循環型農業や有機農業を支えるソリューションと製品開発)

 3)固有技術の獲得(スマート農業等に関する技術)

持続的成長に向けた経営基盤の整備

環境(E)

気候変動対応

資源効率化

社会(S)

人的資本の強化

デジタル化対応とDXの促進

サプライチェーンマネジメント

従業員エンゲージメントと労働環境の安全衛生管理

品質保証体制

統治(G)

コーポレート・ガバナンス

コンプライアンス

リスクマネジメント

内部統制システムの一層の充実

 

(2)戦略

 国の環境政策として食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」に基づく有機農業取組面積拡大目標に向けた有機肥料散布機等の土づくり関連機種や食料自給率向上及び食料自給力の維持向上に向けた農業用作業機の開発を中心に、環境負荷軽減につながる製品開発や設備投資等を推進してまいります。

 また、人材の早期戦力化や生産性の向上、DX促進と業務改革・働き方改革の実践実行等、従業員の健康維持、労働環境の向上、教育・育成への投資等の具体的課題を通して持続可能な事業活動に取り組んでまいります。

 

(3)リスク管理

 当社を取り巻く環境は、「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境及び優先的に対処すべき課題」に記載のとおり、依然厳しい状況にあります。

 このような状況において、サステナビリティ関連のリスク及び機会については、「第4 提出会社 4.コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載の当社コーポレート・ガバナンス体制に基づいて識別・評価し、管理本部がリスクの総合管理を行い、「リスク管理規程」等に基づいて報告及び対策を講じる体制としております。

 また、2022年4月に各部門の中心となる実務者をメンバーとして業務改革委員会を立ち上げました。当委員会では、将来の企業像を俯瞰的に思い描き、その領域を「理念・目標」「戦略と方向性」「人財」「競争条件」「規模」に区分し、各職場の業務内容を分析評価したうえで、企業文化や有形・無形の経営資源を投資して製品やサービスをつくり、その付加価値を一層向上させて現事業領域での競争優位性を保ち持続的なキャッシュ・フロー創出に結びつく「稼ぐ力」のあるビジネスモデルを再構築するために、全体最適化に向けた業務改革や単なるデジタル化だけにとどまらない組織横断的な機能改革や働き方改革推進等について、情報共有とディスカッションを進め、課題を洗い出し論点を整理しました。

 当委員会は2024年3月までの2年間で22回開催し、持続的成長に向けた経営基盤の強化のマテリアリティのうち、優先課題として「品質保証体制の一層の強化」「人材育成・教育制度の仕組みづくり」「DXを活用した業務改革・働き方改革」と整理し、その審議された課題・施策等を代表取締役社長に答申しております。

 2024年4月以降、引き続きその活動状況や進捗状況を定期的に経営企画会議で報告し、取締役会はこれを監督してまいります。

 

(4)指標及び目標

 人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績の詳細は、「第1 企業の概況 5.従業員の状況 (3)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異」に記載しております。