ストーリー・沿革
サマリ
日機装は「インダストリアル」「航空宇宙」「メディカル」の3事業で、極低温・流体制御などの独自技術を軸に社会のインフラを支える企業。LNG などの低・脱炭素分野で、-162℃の極低温機器やグローバルサービス網(CE&IG買収で強化)を強みに需要を獲得。透析装置は開発〜製造〜販売〜保守を一貫提供し、現場密着の対応力で信頼を築く。「真のグローバル企業」へ組織変革を進め、成長加速を狙う。
過去
現在
未来
目指す経営指標
気候目標:2025年にGHG排出量15%減、2030年に30%減(いずれも対基準年、TCFD開示より)。
トップメッセージの要約
追い風を捉える
データを活かした経営
LNG(液化天然ガス)
極低温機器・メンテナンス
用語解説
同社が買収により取り込んだ極低温機器の事業グループ。LNG などの液化ガス分野で、製品ラインアップとグローバルな保守・サービス網の強化に寄与している。
■極低温機器
LNG など非常に低温の液化ガスを安全かつ確実に扱うための装置群。輸送や貯蔵、設備運用に必要な技術と保守ノウハウを含むのが同社の強みである。
■「-162℃」
LNG を扱う際の代表的な温度帯を示す数値。こうした極低温条件での設計・製造・保守が可能であることを示す同社技術力の指標として用いられている。
■インダストリアル事業
LNG を中心としたエネルギートランジション関連の装置・機器と、据付後のオーバーホール/メンテナンスまでを一体で提供する同社の主力領域。各地域で案件獲得から保守までをグローバルに担う。
■メディカル事業(血液透析装置の一貫提供)
血液透析装置について、開発・製造・販売・アフターサービスを自社で完結する運営形態。医療現場に密着した対応力とサービスネットワークが特徴である。
■航空宇宙の「ナセル/カスケード」
同社が供給する航空機エンジン周りの部材の呼称。「ナセル」はエンジン周辺の外装部材、「カスケード」はその中の特定部材を指す用語として用いられている。
■「真のグローバル企業」
経営トップが掲げる組織変革のキーワード。グループの連携を深め、世界各地域で同社の技術とサービスを一体で提供できる体制を指向する表現である。
■データを活かした経営
事業判断の速度と精度を高めるために、現場や装置から得られるデータを意思決定に結びつける取り組み。資源配分や収益性向上といった経営施策の基盤として位置づけられている。
沿革
2【沿革】
|
年月 |
概要 |
|
1953年12月 |
米国ミルトン・ロイポンプの輸入販売及び火力発電所用ボイラ水質調整装置の計画と主要部機器の納入販売を主要業務として「特殊ポンプ工業株式会社」を創立 |
|
1955年4月 |
米国ミルトン・ロイポンプの技術を導入し、国産化に移行 |
|
1956年5月 |
東京都渋谷区豊沢町に本社及び工場完成 |
|
1959年10月 |
商号を「日本機械計装株式会社」に変更 |
|
1960年7月 |
日本初の人工心臓を開発し、東京大学木本外科に提供 |
|
1960年11月 |
東村山工場(現東村山事業所/日機装技術研究所)完成 |
|
1961年10月 |
東京証券取引所市場第二部上場 |
|
1967年8月 |
人工腎臓装置の販売開始 |
|
1968年10月 |
東京都渋谷区恵比寿に本社屋完成、本店移転 |
|
1968年11月 |
商号を「日機装株式会社」に変更 |
|
1969年8月 |
国産初の人工腎臓装置完成 |
|
1971年2月 |
東京及び大阪証券取引所市場第一部上場 |
|
1973年2月 |
日機装エイコー株式会社を設立(連結子会社) |
|
1973年10月 |
Nikkiso Deutschland GmbHをドイツに設立(現Nikkiso Pumps Europe GmbH・連結子会社) |
|
1974年9月 |
静岡工場及び研究所(現静岡事業所)完成 |
|
1981年8月 |
静岡工場(現静岡事業所)に炭素繊維複合材料開発プラント建設、CFRPなどの製造販売開始 |
|
1987年1月 |
静岡製作所(現静岡事業所)に複合材製品工場完成 |
|
1995年4月 |
金沢製作所完成 |
|
1996年6月 |
Nikkiso LNG Testing, Inc.をアメリカに設立(現Nikkiso Cryo, Inc.・連結子会社) |
|
1997年1月 |
Nikkiso Medical GmbHをドイツに設立(2025年2月に全株式を譲渡) |
|
1998年12月 |
東村山製作所内R&Dセンター総合館完成 |
|
2000年1月 |
Microtrac, Inc.をアメリカに設立(2019年7月に全株式を譲渡) |
|
2001年2月 |
Nikkiso Vietnam MFG Co.,Ltd.をベトナムに設立(連結子会社) |
|
2003年10月 |
大阪証券取引所市場第一部上場廃止 |
|
2006年12月 |
MeSys GmbH Medizinische Systemeの全出資持分取得(現NIKKISO Medical Europe GmbH・連結会社) |
|
2008年12月 |
Nikkiso Vietnam, Inc.をベトナムに設立(連結子会社) |
|
2009年8月 |
LEWA Management GmbHの全出資持分を取得(2022年8月に全株式を譲渡) |
|
2010年5月 |
威高日機装(威海)透析機器有限公司を中国に設立(持分法適用会社) |
|
2011年7月 |
恵比寿ガーデンプレイスタワー(東京都渋谷区恵比寿)に本店移転 |
|
2011年11月 |
日本ベル株式会社の全株式を取得(2019年7月に全株式を譲渡) |
|
2013年7月 |
Geveke B.V.(オランダ)の全株式を取得(2022年8月に全株式を譲渡) |
|
2014年1月 |
米国バクスターの急性血液浄化療法(CRRT)に関する事業を取得(2025年2月に全株式を事業譲渡) |
|
2014年4月 |
生産拠点再編に伴う金沢製作所航空宇宙工場及びメディカル工場完成 (静岡製作所の航空宇宙工場(旧複合材工場)及びメディカル工場の生産機能の一部を移管) |
|
2014年7月 |
白山工場(石川県)完成 |
|
2015年2月 |
Nikkiso Cryo, Inc.(アメリカ)がAtlas Copco社グループのクライオジェニックポンプ事業を譲受 |
|
2016年8月 |
AquiSense Technologies LLC(アメリカ)の全株式を取得(連結子会社) |
|
年月 |
概要 |
|
2017年3月 |
宮崎日機装株式会社を設立(連結子会社) |
|
2017年8月 2018年10月 |
Cryogenic Industriesグループ(アメリカ)の全株式を取得(連結子会社) 宮崎日機装株式会社の航空宇宙工場完成 |
|
2019年7月 |
マイクロトラック・ベル株式会社(連結子会社)及びMicrotrac, Inc.(連結子会社)の全株式を譲渡 |
|
2019年9月 |
台湾プラスチックグループとの合弁会社 福機装股份有限公司を台湾に設立(持分法適用会社) |
|
2020年6月 2020年11月 |
M.E.Nikkiso Vietnam Co.,Ltd. をベトナムに設立(連結子会社) Nikkiso Medical America, Inc.をアメリカに設立(連結子会社) |
|
2021年1月 2021年4月
2021年6月 |
宮崎日機装株式会社のインダストリアル工場完成 Cryogenic Industriesグループ(アメリカ)の組織改編(Clean Energy&Industrial Gas グループに改称(以下、CE&IGグループ)、Nikkiso Cryo, Inc.(アメリカ)を同グループ傘下に編入) メディカル事業の研究研修施設「M.ReT 宮崎」完成 |
|
2022年8月 |
LEWA GmbHグループ及びGeveke B.V.グループの全株式を譲渡 |
|
2023年1月 |
東村山製作所を日機装技術研究所(新設)と東村山事業所(新設)に改編 |
|
2023年10月 |
Nikkiso Europe GmbH(ドイツ)を分割会社とする新設分割により、NIKKISO Medical Europe GmbHをドイツに設立(連結子会社) |
|
2025年2月 |
日機装(上海)実業有限公司(連結子会社)及びNikkiso Europe GmbH(連結子会社)の全株式を譲渡 |
関係会社
4【関係会社の状況】
|
名称 |
住所 |
資本金 又は出資金 (百万円) |
主要な事業 の内容 |
議決権の 所有(被所有)割合 |
関係内容 |
||
|
所有割合(%) |
被所有割合(%) |
役員の兼任 |
営業上の取引・ 資金援助等 |
||||
|
(連結子会社) |
|
|
|
|
|
|
|
|
日機装エイコー株式会社 |
埼玉県入間郡 |
90 |
汎用小型ポンプ、水処理用ろ過装置の製造・販売 |
100 |
- |
- |
- |
|
上海日機装ノンシールポンプ有限公司 |
中国 上海市 |
千人民元22,799 |
ノンシールポンプの製造・メンテナンス |
100 |
- |
- |
- |
|
Cryogenic Industries, Inc. (注)3 |
アメリカ テメキュラ |
米ドル 1 |
液化ガス関連のプラントエンジニアリング、CE&IGグループの経営方針策定・経営管理 |
100 (100) |
- |
有 |
資金援助 |
|
宮崎日機装株式会社 (注)3 |
宮崎県宮崎市 |
100 |
CFRP製民間航空機部品、産業向け特殊ポンプ、その他製品の製造 |
100 |
- |
有 |
資金援助 債務保証 製品購入 |
|
Nikkiso Vietnam,Inc. (注)3 |
ベトナム フンイエン |
千米ドル 37,000 |
航空機器部品等の 製造 |
100 |
- |
- |
資金援助 債務保証 |
|
白山技研株式会社 |
石川県白山市 |
50 |
深紫外線LEDの 開発・製造 |
100 |
- |
- |
- |
|
上海日機装貿易有限公司 |
中国 上海市 |
千人民元 3,880 |
中国における血液透析関連製品・パーツ、ヘルスケア製品等の輸入・販売 |
100 |
- |
有 |
- |
|
M. E. Nikkiso Co.,Ltd. (注)4 |
タイ バンコク |
千バーツ 30,000 |
医療用機器の消耗部品の製造・販売 |
50 |
- |
有 |
- |
|
M.E.Nikkiso Vietnam Co.,Ltd. (注)4 |
ベトナム クアンガイ |
千米ドル 16,000 |
人工透析用血液回路の製造 |
50 (50) |
- |
有 |
- |
|
Nikkiso Vietnam MFG Co.,Ltd. |
ベトナム ホーチミン |
千米ドル 4,828 |
人工透析用血液回路の製造 |
100 |
- |
有 |
- |
|
Nikkiso Medical America, Inc. |
アメリカ テネシー |
米ドル 1 |
米国における血液透析関連製品の販売・メンテナンス |
100 (100) |
- |
- |
- |
|
NIKKISO Medical Europe GmbH |
ドイツ ハンブルク |
千ユーロ 25 |
欧州における血液透析関連製品の販売・メンテナンス |
100 |
- |
- |
製品販売 |
|
Nikkiso America,Inc. (注)3 |
アメリカ テメキュラ |
米ドル 10 |
米国事業の統括・ 管理 |
100 |
- |
- |
- |
|
その他 38社 |
|
|
|
|
|
|
|
|
名称 |
住所 |
資本金 又は出資金 (百万円) |
主要な事業 の内容 |
議決権の 所有(被所有)割合 |
関係内容 |
||
|
所有割合(%) |
被所有割合(%) |
役員の兼任 |
営業上の取引・資金援助等 |
||||
|
(持分法適用会社) |
|
|
|
|
|
|
|
|
福機装股份有限公司 |
台湾 台北市 |
百万台湾ドル 1,585 |
深紫外線LEDパッケージの製造、応用製品の開発・製造・販売 |
23.1 |
- |
有 |
- |
|
威高日機装(威海)透析機器有限公司 |
中国 山東省威海市 |
千人民元 74,508 |
中国における当社技術に基づくメディカル部門製品の製造・販売・メンテナンス |
49.0 |
- |
有 |
- |
|
その他 2社 |
|
|
|
|
|
|
|
(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しています。
2.「議決権の所有割合」欄の( )は、間接所有の割合を内書で記載しています。
3.特定子会社です。
4.持分は100分の50以下ですが、実質的に支配しているため子会社としたものです。
5.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
6.上記連結子会社51社すべてについて、売上高(連結会社相互間の内部売上を除く)の連結売上収益に占める割合がそれぞれ100分の10以下であるため、主要な損益情報等の記載を省略しています。