2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

日本 米州 欧州 アジア他 日本 米州 欧州 アジア他
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
日本 352,161 35.9 9,192 29.5 2.6
米州 263,591 26.9 5,469 17.5 2.1
欧州 197,462 20.1 -1,061 -3.4 -0.5
アジア他 167,732 17.1 17,573 56.4 10.5

 

3 【事業の内容】

当社グループはNTN株式会社(当社)、子会社73社及び関連会社12社(2026年3月31日現在)で構成され、軸受商品及びCVJアクスル商品等の、アフターマーケット向け、産業機械市場向け及び自動車市場向けへの製造販売を主な事業内容としており、国内においては当社(本社)が、また海外においては地区別に置かれた総支配人室が担当する地域の事業活動を統括しております。各地域に属する現地法人は、独自に事業戦略立案や事業計画策定を行い、その収益性や投資効率を分析しながら事業活動を展開しております。

したがって、当社グループは本社及び総支配人室を基礎とした地域別の事業セグメントから構成されており、「日本」、「米州」、「欧州」及び「アジア他」の4つを報告セグメントとしております。

当社グループにおける各社の位置づけは各セグメントとも概ね次のとおりであります。

・国内の製造については主に当社が行っておりますが、製造の一部を国内製造関係会社に委託し当社が購入しております。また、部品加工の一部を国内部品加工関係会社に委託しております。

・国内の販売については主として当社が直接行っており、一部については国内販売関係会社を通じて行っております。

・海外の製造については海外製造関係会社が当社より一部の半製品の供給を受けて行っております。

・海外の販売については当社と当社及び海外製造関係会社より製品を購入した海外販売関係会社並びに海外製造関係会社が行っております。

なお、2025年5月に、La Tunisie Mecanique S.A.へ出資し、持分法適用関連会社としております。

2025年6月に、重要性の低下によりNTN‑SNR MAROCを非連結子会社に変更し、その後、2026年1月に同社は清算しております。

2025年12月に、重要性の低下に伴いNTN do Brasil Produção de Semi-Eixos Ltda.を非連結子会社に変更し、連結範囲から除外しております。

2025年12月に、保有株式の売却に伴い恩梯恩東派(上海)軸承販売有限公司を持分法の適用範囲から除外しております。

 

 


 

業績状況

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当期における世界経済は、一部の地域において弱さがみられるものの、緩やかな持ち直しが継続しました。日本経済については、中東情勢の影響を注視する必要があるものの、個人消費や設備投資などに改善の動きが見られ、緩やかに回復しました。海外においては、米国経済は、一部に弱さがみられるものの、景気は緩やかな拡大が継続しました。中国経済は景気が緩やかに減速しているものの、アジアのその他新興国経済は、景気の回復や景気の拡大がみられました。欧州経済は、ユーロ圏で景気の持ち直しの動きが見られました。

かかる状況下、2024年4月から開始した中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalで掲げた「事業構造の変革(Transformation)の加速」の継続とNTN再生の完了を目指し、生産再編を中心とする事業構造改革の実行と、「SQCCD」の強化を通じた「稼ぐ力」の向上に注力してまいります。

Safety(安全)、Quality(品質)、Compliance(法令遵守)、Cost(コスト)&Cash(キャッシュ)、Delivery(納期)&Development(開発)

 

当期の売上高は826,344百万円(前連結会計年度比0.1%増)となりました。損益につきましては、規模減の影響などはありましたが、営業利益は売価転嫁や変動費の削減などにより31,034百万円(前連結会計年度比35.2%増)となりました。経常利益は、円安の影響で為替差損益が改善したことなどにより23,484百万円(前連結会計年度比124.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、日本セグメントの税効果の影響などにより12,871百万円(前連結会計年度は23,801百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。

なお、営業利益の主な増減要因は、以下のとおりであります。

変動費

8,385

百万円

売価レベル

5,799

百万円

経費他

4,054

百万円

構造改革

3,203

百万円

為替

1,318

百万円

規模効果

△8,732

百万円

人件費

△3,868

百万円

関税影響

△2,085

百万円

 

 

セグメントの業績につきましては、以下のとおりであります。

1) 日本

販売につきましては、軸受他事業においては、アフターマーケット向けで増加しました。OEM市場向けでは産業機械向けで増加し、自動車向けで減少しました。CVJアクスル事業においては、OEM市場向けでは自動車向けで客先需要の低減により減少しました。全体としては、売上高は352,161百万円(前連結会計年度比0.7%減)となりました。セグメント損益は売価転嫁の影響などはありましたが、販売規模減の影響などがあり9,192百万円のセグメント利益(前連結会計年度比18.0%減)となりました。

2) 米州

販売につきましては、軸受他事業は産業機械向け、CVJアクスル事業は自動車アフターマーケット向けで現地通貨ベースでは増加しましたが、為替の影響や自動車OEM向けで客先需要低減の影響を受けました。その結果、両事業とも減収となり、全体としては、売上高は263,591百万円(前連結会計年度比3.1%減)となりました。セグメント損益は米国の通商政策による影響はありましたが、変動費や固定費の削減などにより、5,469百万円のセグメント利益(前連結会計年度は395百万円のセグメント損失)となりました。

3) 欧州

販売につきましては、軸受他事業は自動車向けで減少しました。CVJアクスル事業においては、自動車OEM向けで客先需要の低減により減少しました。全体としては、売上高は197,462百万円(前連結会計年度比3.6%増)となりました。セグメント損益は販売規模減の影響はありましたが、変動費や固定費の削減などにより、1,061百万円のセグメント損失(前連結会計年度は4,163百万円のセグメント損失)となりました。

4) アジア他

販売につきましては、軸受他事業においては、アフターマーケット向けおよび産業機械向けで増加しましたが、自動車向けで減少しました。CVJアクスル事業においては、自動車アフターマーケット向けで増加しましたが、自動車OEM向けで客先需要の低減により減少しました。全体としては、売上高は167,732百万円(前連結会計年度比0.5%減)となりました。セグメント損益は販売規模減の影響はありましたが、変動費や固定費の削減などにより、17,573百万円のセグメント利益(前連結会計年度比19.1%増)となりました。

 

 

② キャッシュ・フローの状況

営業活動の結果得られた資金は57,179百万円(前連結会計年度比11,556百万円25.3%の増加)となりました。主な内訳は減価償却費40,493百万円、税金等調整前当期純利益15,202百万円、棚卸資産の増減額14,640百万円の収入に対して、法人税等の支払額9,385百万円の支出であります。

投資活動の結果使用した資金は26,276百万円(前連結会計年度比316百万円1.2%の増加)となりました。主な内訳は有形固定資産の取得による支出29,118百万円であります。

財務活動の結果使用した資金は35,322百万円(前連結会計年度比16,614百万円、88.8%の増加)となりました。主な内訳は長期借入金の返済による支出52,886百万円、社債の償還による支出50,000百万円に対して、長期借入れによる収入68,500百万円であります。

これらの増減に換算差額8,062百万円および連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額99百万円を算入しました結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は131,255百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,543百万円(2.8%)の増加となりました。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

1) 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

生産高(百万円)

前年度比(%)

日本

296,786

94.4

米州

217,725

107.5

欧州

142,573

106.6

アジア他

78,947

100.3

合計

736,032

100.9

 

(注) 上記金額は平均販売価格により表示しております。

 

2) 受注実績

当連結会計年度における受注実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

受注高

(百万円)

前年度比(%)

受注残高

(百万円)

前年度比(%)

日本

219,782

101.2

47,822

107.6

米州

253,517

98.1

103,431

91.0

欧州

197,130

103.8

48,745

115.2

アジア他

146,403

98.7

44,245

84.8

合計

816,833

100.4

244,244

96.7

 

(注) 上記金額は平均販売価格により表示しております。

 

 

3) 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

販売高(百万円)

前年度比(%)

日本

352,161

99.3

米州

263,591

96.9

欧州

197,462

103.6

アジア他

167,732

99.5

セグメント間取引消去

△154,604

96.7

合計

826,344

100.1

 

(注) 相手先別の販売実績は、総販売実績の100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

当社グループに関する経営成績等の状況の分析・検討内容は原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容です。

なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月17日)現在において当社グループが判断したものです。

 

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しております。この連結財務諸表の作成に当たりましては、会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に与える見積りを必要とします。これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況」 1 (1) 連結財務諸表 の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に以下の項目が連結財務諸表の作成に影響を及ぼすと考えております。

1) 収益の認識基準

当社グループの顧客との契約から生じる収益は、約束した財又はサービスを顧客に移転することにより履行義務を充足した時に又は充足するにつれて収益を認識しております。

2) 貸倒引当金の計上基準

当社グループは、売上債権等の貸倒損失に備えて、回収不能となる見込額を貸倒引当金として計上しております。将来、顧客の財務状況が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。

3) 繰延税金資産の回収可能性の評価

当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して、将来の課税所得を合理的に見積もっております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積額が減少した場合は繰延税金資産が減額され、税金費用が計上される可能性があります。

 

4) 退職給付費用及び負債の前提条件

当社グループは、退職給付費用及び債務を割引率、将来の報酬水準、退職率、直近の統計数値に基づいて算出される死亡率、及び年金資産の期待運用収益率などに基づいて合理的に見積もっております。これらの前提条件が変化した場合には、実際の結果が見積りと異なる可能性があります。その影響は発生の都度、負債に計上され、将来にわたって規則的に費用計上されるため、費用及び負債に影響を及ぼす可能性があります。

5) 固定資産の減損処理

当社グループが有する固定資産のうち、「固定資産の減損に係る会計基準」において対象とされるものについては、損益報告や経営計画などの企業内部の情報、経営環境や資産の市場価格などの企業外部の要因に関する情報に基づき、資産又は資産グループ別に減損の兆候の有無を確認し、企業環境の変化や経済事象の発生によりその帳簿価額の回収が懸念されているかなど、減損損失の認識を判定しております。

この判定により減損損失を認識すべきと判断した場合には、その帳簿価額を回収可能価額まで減損処理を行っております。経営・市場環境といった企業外部要因等の変化により、回収可能価額が変更された場合には、減損損失の金額の増加又は新たな減損損失の認識の可能性があります。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

1) 売上高の分析

当連結会計年度の売上高は826,344百万円となり、前連結会計年度に比べ757百万円(0.1%)増加しました。為替の影響による増加額11,052百万円を考慮しますと、実質では10,295百万円の減少となりました。なお、海外売上高は614,752百万円となり、前連結会計年度に比べ160百万円(0.0%)減少しました。売上高に占める海外売上高の割合は74.4%(米州32.3%、欧州21.0%、アジア他21.1%)となり、前連結会計年度に比べ0.1ポイント低下しました。

2) 売上原価、販売費及び一般管理費の分析

当連結会計年度の売上原価は674,569百万円となり、対売上高比率は81.6%と前連結会計年度に比べ1.3ポイント低下しました。

また、販売費及び一般管理費は120,739百万円となり、対売上高比率は14.6%と前連結会計年度に比べ0.3ポイント上昇しました。

3) 営業利益の分析

当連結会計年度の営業利益は31,034百万円となり、前連結会計年度に比べ8,075百万円(35.2%)増加しました。売上高営業利益率は3.8%となり、前連結会計年度に比べ1.0ポイント上昇しました。

4) 営業外収益及び費用の分析

当連結会計年度の営業外収益及び費用は、7,550百万円の費用超過となりました。収益は受取利息1,686百万円、為替差益488百万円、持分法による投資利益131百万円、受取配当金72百万円などにより4,680百万円となり、前連結会計年度に比べ1,216百万円の減少となりました。費用は支払利息7,823百万円、デリバティブ評価損46百万円などにより12,230百万円となり、前連結会計年度に比べ6,151百万円の減少となりました。

5) 経常損益の分析

当連結会計年度の経常利益は23,484百万円となり、前連結会計年度に比べ13,009百万円(124.2%)増加しました。売上高経常利益率は2.8%となり、前連結会計年度に比べ1.5ポイント上昇しました。

6) 特別損益の分析

当連結会計年度の特別利益は、有形固定資産売却益3,074百万円を計上し、前連結会計年度に比べ2,327百万円増加しました。また特別損失は、減損損失8,090百万円、事業再編損3,159百万円、関係会社株式売却損107百万円を計上し、前連結会計年度に比べ8,458百万円減少しました。

7) 親会社株主に帰属する当期純利益の分析

当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は12,871百万円(前連結会計年度は23,801百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。売上高当期純利益率は1.6%(△は親会社株主に帰属する当期純損失、前連結会計年度の売上高当期純利益率は△2.9%)となりました。

 

8) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等についての分析

当社は2024年4月より約10年後に目指す姿として、新たに「2035年度の姿と目標指標」を設定しました。OEMとアフターマーケットの両輪で安定的に稼ぐ事業構造へ変革することで、景気変動下においても株主資本コストを安定して上回るROEの継続と、カーボンニュートラルの達成、並びに豊かな人づくりの実現を目指します。さらに、それに向けて、2024年4月から開始した中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalにおける最終年度の目標値、及び当連結会計年度における実績は下表のとおりであります。

 

目標とする経営指標(連結)

2026年3月期実績

2027年3月期目標

売上高

826,344百万円

830,000百万円

営業利益

31,034百万円

50,000百万円

営業利益率

3.8%

6.0%

特別損益

△8,282百万円

△5,000百万円

当期純利益

12,871百万円

21,500百万円

棚卸資産回転率

3.4回

4.5回

ROIC

3.6%

6.2%

ROE

4.9%

8.0%

自己資本比率

33.8%

30.0%

ネットD/Eレシオ

0.6

0.7

 

この結果を受け、中期経営計画最終年度の目標値、さらには2035年度の姿に向けて、翌連結会計年度において比例費の削減や売価転嫁などの施策を推進し、これらの実現に向けて一層注力してまいります。

なお、事業活動におけるCO₂排出量削減の状況については、「2.サステナビリティに関する考え方及び取組 (1) サステナビリティ全般[指標及び目標]」に記載のとおりであります。

 

事業形態別の業績につきましては、以下のとおりであります。

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

(単位:百万円)

事業形態

外部顧客への売上高

営業利益

軸受他事業

340,703

13,680

CVJアクスル事業

484,883

9,279

連結合計

825,587

22,959

 

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

(単位:百万円)

事業形態

外部顧客への売上高

営業利益

軸受他事業

348,890

12,256

CVJアクスル事業

477,453

18,778

連結合計

826,344

31,034

 

 

(a) 軸受他事業

客先需要の回復および為替の影響により売上高は348,890百万円(前連結会計年度比2.4%増)となりました。営業損益は売価転嫁や変動費の削減などはありましたが、販売規模減の影響などにより12,256百万円の営業利益(前連結会計年度比10.4%減)となりました。

(b) CVJアクスル事業

客先需要の低減などにより売上高は477,453百万円(前連結会計年度比1.5%減)となりました。営業損益は販売規模減の影響などはありましたが、売価転嫁や変動費の削減などにより18,778百万円の営業利益(前連結会計年度比102.4%増)となりました。

 

③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社では、営業活動で獲得したキャッシュ・フローと、投資活動で支出したキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローを重要な指標の1つとしています。この指標を基に成長投資や運転資金への充当、または、負債の返済や新たな資金調達の要否を検討するとともに、フリー・キャッシュ・フロー創出のための施策を立案・推進し、財務体質の強化を図っています。また、財務体質の強化を図る指標として、自己資本比率、ネットD/Eレシオ等を使用しています。

また、当社グループが事業活動を維持拡大するために必要な資金を安定的に確保するため、営業活動で獲得した自己資金と外部資金を有効に活用しています。外部からの資金については、調達コストの低減を図りながら資金調達手段の多様化と資本効率の向上を目的に、金融機関からの借入、社債の発行、営業債権の流動化を行っています。取引金融機関とは長年に亘って築き上げてきた良好な関係を維持しており、資金調達に関しては問題なく実施可能と認識しています。

更に、当社の一部子会社間については、当社グループが保有する資金をグループ内で活用することで、資金の偏在をならし、資金の効率化や流動性の確保を図っています。

 

1) 財政状態の分析

流動資産は前連結会計年度末に比べ11,139百万円(2.1%)増加し、545,000百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金の増加8,210百万円、商品及び製品の増加6,323百万円によります。固定資産は前連結会計年度末に比べ11,112百万円(3.4%)増加し、333,675百万円となりました。これは主に建設仮勘定の増加7,218百万円、退職給付に係る資産の増加4,625百万円によります。この結果、総資産は前連結会計年度末に比べ22,251百万円(2.6%)増加し、878,676百万円となりました。

流動負債は前連結会計年度末に比べ60,581百万円(14.3%)減少し、361,932百万円となりました。これは主に1年内償還予定の社債の減少40,000百万円、1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社債の減少22,035百万円によります。固定負債は前連結会計年度末に比べ20,140百万円(10.9%)増加し、205,353百万円となりました。これは主に長期借入金の増加32,482百万円、退職給付に係る負債の減少8,611百万円によります。この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ40,440百万円(6.7%)減少し、567,286百万円となりました。

純資産合計は前連結会計年度末に比べ62,690百万円(25.2%)増加し、311,389百万円となりました。これは主に為替換算調整勘定の増加26,508百万円、資本金の増加11,000百万円、資本剰余金の増加11,000百万円、利益剰余金の増加8,256百万円によります。

 

なお、自己資本比率は33.8%(前連結会計年度末比6.6ポイント上昇)となり、期末発行済株式総数に基づく1株当たり純資産額は499.40円(前連結会計年度末比59.51円増)となりました。有利子負債は前連結会計年度末に比べ34,819百万円(9.8%)減少し、319,173百万円となりました。為替の影響による増加額5,102百万円を考慮しますと実質では39,921百万円の減少となりました。なお、有利子負債依存度は36.3%(前連結会計年度末比5.0ポイント低下)となりました。

正味運転資本は183,068百万円となり前連結会計年度末比71,720百万円増加しました。また流動比率は150.6%(前連結会計年度末比24.2ポイント増加)となりました。

棚卸資産回転率は3.4回(前連結会計年度末比0.02回減少)、総資産回転率は1.0回(前連結会計年度末比0.02回減少)となりました。

2) キャッシュ・フローの分析

営業活動の結果得られた資金は57,179百万円(前連結会計年度比11,556百万円25.3%の増加)となりました。主な内訳は減価償却費40,493百万円、税金等調整前当期純利益15,202百万円、棚卸資産の増減額14,640百万円の収入に対して、法人税等の支払額9,385百万円の支出であります。

投資活動の結果使用した資金は26,276百万円(前連結会計年度比316百万円1.2%の増加)となりました。主な内訳は有形固定資産の取得による支出29,118百万円であります。

財務活動の結果使用した資金は35,322百万円(前連結会計年度比16,614百万円、88.8%の増加)となりました。主な内訳は長期借入金の返済による支出52,886百万円、社債の償還による支出50,000百万円に対して、長期借入れによる収入68,500百万円であります。

これらの増減に換算差額8,062百万円および連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額99百万円を算入しました結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は131,255百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,543百万円(2.8%)の増加となりました。

なお、営業活動による資金と投資活動による資金を合算したフリー・キャッシュ・フローは30,902百万円となりました。また、売上高営業キャッシュ・フロー比率は6.9%となりました。

 

④ 経営成績に重要な影響を与える要因について

「第2 事業の状況」「3.事業等のリスク」及び「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」「(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容」の①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定に記載しています。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、当社の最高経営意思決定機関(取締役会)が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループは、軸受商品及びCVJアクスル商品等の、アフターマーケット向け、産業機械市場向け及び自動車市場向けの製造販売を主な事業内容としており、国内においては当社(本社)が、また海外においては地区別に置かれた総支配人室が担当する地域の事業活動を統括しております。各地域に属する現地法人は、独自に事業戦略立案や事業計画策定を行い、その収益性や投資効率を分析しながら事業活動を展開しております。

したがって、当社グループは本社及び総支配人室を基礎とした地域別の事業セグメントから構成されており、「日本」、「米州」、「欧州」及び「アジア他」の4つを報告セグメントとしております。各報告セグメントでは、軸受商品及びCVJアクスル商品等の製造販売を行っております。

 

2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と同一であります。また、セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額

(注)1

連結財務諸表計上額

日本

米州

欧州

アジア他

売上高

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

215,245

269,503

186,328

154,510

825,587

825,587

セグメント間の
内部売上高又は振替高

139,235

2,386

4,188

14,046

159,857

(159,857)

354,480

271,889

190,517

168,557

985,444

(159,857)

825,587

セグメント利益
(営業利益又は営業損失(△))

11,207

△395

△4,163

14,757

21,405

1,554

22,959

セグメント資産

714,259

172,498

159,922

224,806

1,271,486

(415,061)

856,425

セグメント負債

458,915

146,522

96,720

36,978

739,137

(131,410)

607,726

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

16,537

11,213

8,095

6,533

42,379

42,379

有形固定資産及び
無形固定資産の増加額

17,725

3,403

9,691

4,351

35,171

(58)

35,113

 

(注) 1.調整額は、セグメント資産に関するものをのぞき、セグメント間取引消去等によるものであります。

また、セグメント資産の調整額は、セグメント間取引消去等△417,261百万円及びセグメントに配分していない全社資産2,200百万円(主として長期投資資金(投資有価証券)など)であります。

2.報告セグメントに属する主な国又は地域…………米州  :アメリカ、カナダ、中南米

欧州  :ドイツ、フランス、イギリス等

アジア他:中国、タイ、インド等

 

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額

(注)1

連結財務諸表計上額

日本

米州

欧州

アジア他

売上高

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

216,392

262,523

193,562

153,866

826,344

826,344

セグメント間の
内部売上高又は振替高

135,769

1,068

3,899

13,866

154,604

(154,604)

352,161

263,591

197,462

167,732

980,948

(154,604)

826,344

セグメント利益
(営業利益又は営業損失(△))

9,192

5,469

△1,061

17,573

31,175

 (140)

31,034

セグメント資産

705,865

177,257

173,068

232,354

1,288,546

(409,870)

878,676

セグメント負債

419,590

126,099

104,923

39,864

690,478

(123,192)

567,286

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

16,327

9,787

8,216

6,163

40,493

40,493

有形固定資産及び
無形固定資産の増加額

15,922

3,992

11,257

4,535

35,708

(165)

35,543

 

(注) 1.調整額は、セグメント資産に関するものをのぞき、セグメント間取引消去等によるものであります。

また、セグメント資産の調整額は、セグメント間取引消去等△411,085百万円及びセグメントに配分していない全社資産1,215百万円(主として長期投資資金(投資有価証券)など)であります。

2.報告セグメントに属する主な国又は地域…………米州  :アメリカ、カナダ、中南米

欧州  :ドイツ、フランス、イギリス等

アジア他:中国、タイ、インド等

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

1.製品及びサービスに関する情報

 

 

 

(単位:百万円)

 

軸受他

CVJアクスル

合計

外部顧客への売上高

340,703

484,883

825,587

 

(注) 外部顧客への売上高は、販売市場の類似性に基づく製品区分ごとの売上高であります。

 

2.地域に関する情報

(1) 売上高

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

米州

欧州

アジア他

合計

210,675

273,407

167,265

174,239

825,587

 

(注) 1.売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

2.報告セグメントに属する主な国又は地域…………米州  :アメリカ、カナダ、中南米

欧州  :ドイツ、フランス、イギリス等

アジア他:中国、タイ、インド等

3.米州への売上高に分類した額のうち、アメリカへの売上高は224,081百万円であります。

 

 

(2) 有形固定資産

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

米州

欧州

アジア他

合計

104,079

73,161

45,767

31,067

254,074

 

(注) 1.米州における有形固定資産の額のうち、アメリカに所在している有形固定資産は65,496百万円であります。

2.欧州における有形固定資産の額のうち、フランスに所在している有形固定資産は33,693百万円であります。

3.アジア他における有形固定資産の額のうち、中国に所在している有形固定資産は20,013百万円であります。

 

当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日)

1.製品及びサービスに関する情報

 

 

 

(単位:百万円)

 

軸受他

CVJアクスル

合計

外部顧客への売上高

348,890

477,453

826,344

 

(注) 外部顧客への売上高は、販売市場の類似性に基づく製品区分ごとの売上高であります。

 

2.地域に関する情報

(1) 売上高

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

米州

欧州

アジア他

合計

211,591

267,200

173,583

173,969

826,344

 

(注) 1.売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

2.報告セグメントに属する主な国又は地域…………米州  :アメリカ、カナダ、中南米

欧州  :ドイツ、フランス、イギリス等

アジア他:中国、タイ、インド等

3.米州への売上高に分類した額のうち、アメリカへの売上高は219,535百万円であります。

 

(2) 有形固定資産

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

米州

欧州

アジア他

合計

102,827

70,992

54,460

31,039

259,320

 

(注) 1.米州における有形固定資産の額のうち、アメリカに所在している有形固定資産は63,315百万円であります。

2.欧州における有形固定資産の額のうち、フランスに所在している有形固定資産は42,446百万円であります。

3.アジア他における有形固定資産の額のうち、中国に所在している有形固定資産は17,633百万円であります。

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

 

(単位:百万円)

 

日本

米州

欧州

アジア他

調整額

合計

減損損失

5,733

1,959

2,226

1,815

11,735

 

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

 

(単位:百万円)

 

日本

米州

欧州

アジア他

調整額

合計

減損損失

4,990

1,556

100

1,442

8,090

 

 

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

 

(単位:百万円)

 

日本

米州

欧州

アジア他

調整額

合計

当期償却額

214

214

当期末残高

 

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

 

(単位:百万円)

 

日本

米州

欧州

アジア他

調整額

合計

当期償却額

当期末残高