2025年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

ネイル事業 ヘルスケア事業 インベストメント&アドバイザリー事業 メディア事業
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
ネイル事業 3,085 95.2 9 6.5 0.3
ヘルスケア事業 100 3.1 78 57.4 77.4
インベストメント&アドバイザリー事業 55 1.7 49 36.2 88.6

事業内容

 

3 【事業の内容】

当社グループは当社(株式会社コンヴァノ)および子会社3社(株式会社Convano consulting、株式会社シンクスヘルスケア、虎ノ門キャピタル株式会社)により構成されており、ネイルサロンの運営を行うネイル事業をはじめ、ヘルスケア商材の卸売・販売および医療DX支援、ならびにM&Aおよび投資事業等を展開しております。なお、ネイル事業およびヘルスケア、投資等の関連事業は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

 

1.企業理念

当社は「新しい価値の創造と機会の拡大」を企業理念として掲げており、社名も Creation Of New Value And New Opportunities の頭文字を取り、「Convano(コンヴァノ)」と名付けております。この理念は、ネイルサロンのチェーン化において従来の常識や既成概念にとらわれず、課題に果敢に挑戦し続けた結果、現在のネイルサロンチェーンの店舗展開を中心としたビジネスモデルの構築に結実しております。

 

さらにこの理念は、当社グループ全体に共通する価値観として位置づけられております。株式会社シンクスヘルスケアは、医療資材の卸売・販売や医療DXに関わるソリューションの提供により、医療現場の業務効率化とサービス品質の向上に寄与しております。また、虎ノ門キャピタル株式会社では、成長性のある企業への投資やM&A支援を通じて、当社グループの事業ポートフォリオの多角化および企業価値の最大化を推進しております。

 

当社グループは、これら各事業領域において「新しい価値の創造と機会の拡大」を体現し続けることにより、社会への貢献と持続的な成長を目指してまいります。

 

2.ブランドコンセプト(ネイル事業)

Fast Service & Simple Design for Beautiful Life

指先がキレイなだけで、幸せが溢れ、気持ちが前向きになり、自分に自信が持てる。

ネイルを通じてお客様の『365日キレイ』を支え、お客様にネイルのようにキラキラ美しい人生を歩んでほしい。

それが私たちファストネイルの使命であり願いです。ネイルは毎日変えられるものではありません。

忙しく働くお客様の日常に寄り添い、ネイルを楽しんでいただくために、ファストネイルは、考え抜かれたデザインやオペレーションで、短い施術時間とそれを実現するシンプルなデザインであることに徹底的にこだわりました。

「ファスト」なサービスと「シンプル」なデザインにこだわり抜いた、唯一無二のサービスで、私らしくいるためにネイルは欠かせないお客様のキレイを支えます。

お客様の『365日キレイ』のそばに、いつもファストネイルを。

 

3.事業別の概要

①ネイル事業

(ⅰ)事業内容の詳細

ネイルサロンのチェーン展開が当社の中核事業であり、独自開発による生産性の高い店舗オペレーションや、パソコンやスマートフォンを使用してお客様ご自身でデザインを選択していただくセルフオーダーシステム、さらにその各デザインに3,500円(税抜)から9,000円(税抜)までの7ラインの価格を明記することなどにより、お客様に安心してお手軽にリピートしていただける低価格でスピーディーなサービスを実現しております。

また、社内教育研修により短期間でのネイリスト育成を実現しており、未経験者でも採用後2ヶ月にて店舗勤務が可能となります。そのため、美容学校などの卒業生や経験者に限らないリクルートができ、出店計画などに合わせた柔軟な人材育成を行っております。

さらに、ネイルケア・ハンドケア商品の自社ブランドとして“Legaly”(レガリー)と“CONST”(コンスト)を展開しており、店舗での施術に使用する傍ら、店頭やECサイトにて一般小売も行っております。

なお、当社ではネイルサロンの中心ブランド「ファストネイル」のほかに、姉妹ブランドとして「ファストネイル・プラス」及び「ファストネイル・ロコ」を展開しております。各ブランドのコンセプトと特徴及びメニューは以下のとおりとなっております。

 

(ⅱ)事業内容の詳細

 

ブランド名

コンセプト及び特徴

メニュー

ファストネイル

 


安定した品質でありながら低価格でスピーディーなサービスを実現した、ジェルネイル専門のサロンです。主な特徴は次のとおりです。

・パソコンやスマートフォンを使ったサンプル写真でのセルフデザイン選択

・最短30分のスピーディーな施術

・3,500円(税抜)~9,000円(税抜)、7ラインの明確な料金体系

・ネット予約とご来店前のデザイン選択も可能な自社WEBサイト及びアプリ

ジェルネイル

ファストネイル・プラス

 


「自分流にアートをプラスしたい」「ネイリストの指名がしたい」などの声にお応えした、ファストネイルのプレミアムブランドです。主な特徴は次のとおりです。

・ジェルネイル以外にも豊富なメニュー

・デザイン変更やアート追加など、カスタマイズが可能

・ネイリスト指名が可能

ジェルネイル

アートトッピング

ネイルケア

メンズネイルケア

ファストネイル・ロコ

 


 

「ヘアーサロンにあったらいいのに」「お買い物のついでに寄りたい」などの声にお応えした、ヘアーサロン内に併設した小型店舗です。主な特徴は次のとおりです。

・行きつけのヘアーサロンで気軽にネイルが可能

・小型店舗ならではのアットホームな雰囲気

ジェルネイル

メンズネイルケア

 

 

(ⅲ) 出店地域・店舗数

各ブランドの出店地域と店舗数は以下のとおりとなっております。

ブランド名

出店地域

店舗数(店)

ファストネイル

東京都:23区内

14

 

東京都 その他:武蔵野市、立川市、八王子市、町田市、調布市、国分寺市、府中市

8(1)

 

神奈川県:横浜市、川崎市、海老名市、藤沢市、平塚市

11

 

埼玉県:さいたま市、越谷市、川越市、志木市、所沢市

6

 

千葉県:千葉市、柏市、市川市

3

 

静岡県:静岡市

1

 

愛知県:名古屋市、日進市、常滑市

5

 

大阪府:大阪市、堺市、門真市

4

 

京都府:京都市

1

 

広島県:広島市

1

 

福岡県:福岡市

1

 

小計

55(1)

ファストネイル・プラス

東京都:23区内

1

 

神奈川県:横浜市

 -

 

埼玉県:さいたま市

 

小計

 1

ファストネイル・ロコ

東京都:昭島市、東大和市、国立市

1

 

静岡県:沼津市、富士宮店

2(2)

 

大阪府:和泉市

1(1)

 

福岡県:春日市、糟屋郡

2(2)

 

小計

6(5)

 

合計

62(6)

(注)2025年3月31日現在。店舗数の( )内はフランチャイズ店舗であり内数であります。

 

 

 

店舗数の推移は以下のとおりであります。

(単位:店)

出店地域

第8期

2021年3月

第9期

2022年3月

第10期

2023年3月

第11期

2024年3月

第12期

2025年3月

関東

45

46

47

47

44

関西・東海・中国・九州

15

16

18

20

18

合計

60

62

65

67

62

 

 

 

(ⅳ) 当社ネイルサロンの特徴

当社の主要事業でありますネイルサロン「ファストネイル」の主な特徴は、以下のとおりであります。

 

(1) 独自オペレーションで実現した低価格と安定した品質のサービス提供

従来の一般的なネイルサロンでは、ネイリストがお客様に対して終始対面形式にて「デザインの決定」~「既存ジェルの除去」~「新しいジェルの施術」までを行い、1名のお客様の対応が終了するまで概ね1~2時間程度を要していました。

当社ネイルサロンでは、パソコンやタブレット端末の画面でお客様ご自身によりネイルデザインのサンプル写真を選択していただくことで、完全なセルフオーダー方式を実現しております。さらにこれらの機能にネット予約機能も加えたウェブサイトやアプリ“FASTNAIL TOWN”も独自に製作しており、ご自宅のパソコンやスマートフォンでご来店前のデザイン選択とサロン予約が可能となっております。

なお、主な予約経路は“FASTNAIL TOWN”経由となっており、自社以外の集客メディアも活用しておりますが、それらに依存しない独自の集客チャネルを持っていることが、当社の大きな強みとなっております。

また、お客様が装置の穴に指を入れるだけで、既存ジェルを除去しやすくする専用装置「e.g.1(イージーワン)」を自社開発いたしました。この「e.g.1」を使用することにより1名のネイリストが新しいジェルの施術と並行して、他のお客様の既存ジェル除去を同時に行うことができます。

さらに、電話による予約受付、ご来店時の案内、お会計や次回の予約案内などのレセプション業務を、施術を行うネイリストの業務と切り離し、分業化することで、ネイリストがお客様の爪への施術のみに集中できるようにしております。

このような生産性を高める仕組みを独自に構築することで、当社ネイルサロンでは1名のネイリストが1時間で平均2名のお客様の施術を行っており、安定した品質を維持しながら、低価格でのサービス提供を実現しております。

 

(2) 豊富なデザインとカラーバリエーション、透明性の高い7ラインの価格設定

当社ネイルサロンでは、常時約1,500枚のネイルサンプル写真を用意しております。ジェルのカラーバリエーションも130色以上を揃え、その組み合わせにより20万通りのデザインを実現いたしました。そしてすべてのサンプル写真に対して、3,500円(税抜)から9,000円(税抜)まで7種類の価格を設定し、明示することで、ご予算に応じたデザイン選択をお楽しみいただけるようにしております。

このように料金を各サンプル写真に明示することにより、一般的なネイルサロンにありがちな「基本料金とオプション料金の積み重ねで、施術が終わってみないと総額が不明。」「勧められると断りづらい。」といった価格に対するネガティブなイメージや、顧客を不安にさせる要素を払拭し、いつでも安心してご利用していただけるネイルサロンを目指しております。

 

(3) 独自のネイリスト育成研修、店舗配属後のトレーニングなどの充実した教育制度

当社ではネイリスト育成研修機関であるコンヴァノ・ネイルビジネスアカデミー(CNBA)と、プロネイリスト育成サロン「NAIL FLAPS(ネイルフラップス)」を開設し、未経験者でも採用後2ヶ月で店舗デビューが可能となるように、ファストネイルで必要なオペレーションに特化した、当社独自の教育カリキュラムを使用して研修を実施しております。

また、独自に開発したプロネイリスト実務能力判定を実施し、実際に店舗で働くプロネイリストとしての総合力を判定しております。研修生の店舗デビューの条件として基準を設けることで、安定した品質の維持に努めており、基準未到達者は繰り返し受験し、合格するまでは店舗デビューができないこととしております。

一方で店舗への配属後も、各自のタイトルに応じたトレーニングプログラムや、企業内大学であるコンヴァノ・ユニバーシティ(CU)や外部スクールによる各種セミナーなどを用意し、ネイルに関する技術向上だけではなく、各々のキャリアプランの実現と自立した人材の育成をも目指し、従業員のサポートに努めております。

このように充実した人材育成制度を構築することにより、ネイリスト育成並びに安定した品質の施術と接客の提供、従業員のモチベーションの維持・向上に寄与しているものと考えております。

 

6.事業系統図


②ヘルスケア事業

(ⅰ)事業の概要

株式会社シンクスヘルスケアは、当社の連結子会社であり、医療およびヘルスケア分野における物品販売およびデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進支援を主軸とする事業を展開しております。具体的には、医療法人向けの診療材料や医療資材の卸売販売に加え、医療機関におけるオペレーションの効率化を図るためのシステム運用支援、さらに現場業務の改善提案や運用マニュアルの整備といった実行支援などを行っております。

(ⅱ)サービス提供の特徴

同社のサービスは、診療材料および医療資材の調達から納品に至るまでの工程を一括で管理する供給体制を構築している点に特徴があります。この体制により、複数の医療法人との安定的かつ継続的な取引を実現しております。加えて、在庫管理の効率化、院内システムとの連携による発注フローの最適化、さらには購買管理プロセスの設計および定着支援を通じて、単なる商材供給を超えた付加価値の高いサービスを提供しています。また、実地運用においては、専任のオペレーターが医療現場に常駐または定期的に訪問する形式を採用しており、現場と密接に連携した支援を行うことで、きめ細やかな業務改善に寄与しております。

(ⅲ)今後の展開方針

今後は、医療機関に対する医療資材の効率的な調達支援の充実を図るとともに、システム活用を通じて診療現場のDX推進を一層強化することで、人的資源の最適配置および業務効率の向上に貢献していくことを目指しております。

 

③インベストメント&アドバイザリー事業

(ⅰ)事業の概要

虎ノ門キャピタル株式会社は、当社の連結子会社であり、事業承継や事業再生等を目的とした中小企業向けのM&A支援及び投資業務を行っております。本事業は、経営資源の再構築を通じて企業価値の向上を図るとともに、長期的な視点での事業成長を支援することを目的としております。

(ⅱ)投資ポリシーと役割

同社は、投資先企業に対しては経営の現場に深く関与するハンズオン型の支援体制を構築しています。具体的には、経営上の課題抽出を起点とし、財務面および業務オペレーションの改善、さらに必要に応じて外部人材の招聘等を通じて、投資先企業の企業価値向上を図っております。こうした取り組みにより、単なる資金提供にとどまらない付加価値の創出を目指しています。

(ⅲ)今後の展望

今後は、国内において中堅・中小企業の事業承継ニーズが一層高まることが想定される中、当社グループとしても虎ノ門キャピタルを中核とした機動的なM&A支援体制を強化してまいります。これにより、投資先企業の持続的な成長を促進するとともに、グループ全体としての資産価値および経済的基盤の強化を図ってまいります。

 

4.財務戦略上の新規取り組み

当社は現在、資本政策および財務戦略の再構築を進めており、暗号資産(ビットコイン)を中長期的な企業価値の向上を目的とする戦略的資産として保有する可能性について、検討を開始しております。暗号資産の取得については、適切な管理体制の整備を前提とした段階的な実施が予定されており、リスク管理の観点からも慎重に進めてまいります。

これらの取り組みは、当社の財務的柔軟性を高めるとともに、資本構成の多様化を通じて持続的な成長基盤の確立を図ることを目的とするものであります。

 

業績

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー (以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、回復の兆しを見せながらも、国際情勢や資源価格の動向などにより、依然として先行きに不透明感が残る状況となりました。ネイル業界も同様に、価格改定や人材確保に苦慮する厳しい市況下が続いております。

このような環境の下、当社グループでは上期に採用戦略を強化し、下期には業務効率と生産性の向上を目指す施策を展開しました。新規スタッフの確保と定着を図る一方で、予約枠の最適化やメニュー構成の見直しにより、既存店舗の稼働率向上と顧客単価の改善を推進して参りました。

店舗戦略では、「ファストネイル プラス 大宮店」から「ファスト ネイル 大宮西口駅前店」、「ファストネイルプラス 横浜店」から「ファスト ネイル 横浜ANNEX店」、「ファスト ネイル アインズ&トルペ池袋西武店」から「ファスト ネイル 池袋東口駅前店」へのリニューアルオープンをはじめとした、ブランド刷新と立地見直しによる競争力強化を図りました。また、不採算店舗である「ファストネイル ロコ 国立店」「ファスト ネイル ジ アウトレット 湘南平塚店」「ファスト ネイル 京都ポルタ店」「ファスト ネイル 福岡パルコ店」「ファストネイル ロコ 東大和店」を閉店するなど、収益性の改善にも努めました。

また、当連結会計年度より連結子会社として株式会社Convano consulting、株式会社シンクスヘルスケア、虎ノ門キャピタル株式会社の3社を含めております。これら新規連結子会社の堅調な業績が、売上収益の増加と営業利益の黒字転換に大きく寄与しています。

以上の結果、当連結会計年度における当社グループの業績は、売上収益は3,241百万円(前連結会計年度比25.2%増)、営業利益は135百万円(前連結会計年度は59百万円の営業損失)、税引前利益は128百万円(前連結会計年度は70百万円の税引前損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益は78百万円(前連結会計年度は親会社の所有者に帰属する当期損失199百万円)となりました。

 

セグメント別の業績は次のとおりであります。

(ⅰ) ネイル事業

(店舗数)

 

ブランド名

地域

2024年3月31日

新規出店

統合・閉店

2025年3月31日

 

ファストネイル

関東

41(1)

3

△2

 42(1)

 

 

東海

6

-

-

6

 

 

関西

6

-

△1

5

 

 

中国

1

-

-

1

 

 

九州

2

-

△1

1

 

 

56(1)

3

△4

55(1)

 

ファストネイル・プラス

関東

3

-

△2

1

 

ファストネイル・ロコ

関東

3

-

△2

1

 

 

東海

2(2)

-

-

2(2)

 

 

関西

1(1)

-

-

1(1)

 

 

九州

2(2)

-

-

2(2)

 

 

8(5)

-

△2

6(5)

 

合計

 

67(6)

3

△8

62(6)

 

(注) ( )内はフランチャイズ店舗であり内数であります。

 

(新規出店、移転、閉店)

 

内容

 

2024

ファストネイル プラス 大宮店を閉店し、7月にファイストネイル 大宮西口駅前
店としてリニューアルオープン

 

 

ファストネイル プラス 横浜店を閉店し、9月にファイストネイル 横浜ANNEX
店としてリニューアルオープン

 

 

ファスト ネイル アインズ&トルペ池袋西武店を移転し、ファストネイル 池袋
東口駅前店として開店

 

 

ファストネイル 大宮西口駅前店が開店

 

 

ファストネイル ロコ 国立店を閉店

 

 

ファストネイル 横浜ANNEX店が開店

 

 

ファストネイル シ アウトレット 湘南平塚店が閉店

 

2025

ファストネイル 京都ポルタ店が閉店

 

 

ファストネイル 福岡パルコ店が閉店

 

 

ファストネイル ロコ 東大和店が閉店

 

 

(業績)

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

増減

 

売上収益

2,589

3,085

497

 

セグメント利益(△は損失)

△59

9

67

 

 

 

② ヘルスケア事業

(業績)

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

増減

 

売上収益

100

100

 

セグメント利益(△は損失)

78

78

 

 

 

③インベストメント&アドバイザリー事業

(業績)

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

増減

 

売上収益

55

55

 

セグメント利益(△は損失)

49

49

 

 

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ117百万円減少し、806百万円となりました。
 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。


(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は166百万円(前連結会計年度比171百万円の支出増)となりました。これは主に、営業債権及びその他の債権の増減額を△303百万円計上したことなどによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は10百万円(前連結会計年度比72百万円の支出減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出を10百万円を計上したことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は273百万円(前連結会計年度は269百万円の収入)となりました。これは主に、リース債務の返済による支出△224百万円計上したことによるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

(ⅰ) 生産実績

当社グループで行う事業は提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

(ⅱ) 仕入実績

当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

仕入高(千円)

前期比(%)

ネイル事業

117,411

11.3

ヘルスケア事業

インベストメント&アドバイザリー事業

合計

117,411

11.3

 

(注) 金額は、仕入価格によっております。

 

(ⅲ) 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

売上収益(千円)

前期比(%)

ネイル事業

2,588,713

19.2

ヘルスケア事業

インベストメント&アドバイザリー事業

調整

合計

2,588,713

25.2

 

(注)1.主要な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合について  は、総販売実績の10%以上の相手先が無いため記載を省略しております。

2.調整はセグメント間の相殺消去であります。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

① 重要性がある会計方針及び見積り

当社の連結財務諸表は、国際会計基準審議会によって公表されたIFRSに基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たっては、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような経営者の見積り及び予測を必要としております。

人件費の高止まりに加え、原材料やエネルギー価格、物流コストなどの物価高の影響は、2025年4月以降もなお継続している状況です。当社では、こうした影響が一定程度続くものと仮定し、会計上の見積りを行っております。ただし、現時点においてもすべての影響を正確に予測することは困難であり、今後の経済動向や政策対応などにより、見積りに反映される影響が変動する可能性があります。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(ⅰ) 財政状態の分析

当連結会計年度末における資産、負債及び資本の状況は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

増減額

 

資産合計

3,002

3,164

162

 

負債合計

1,358

1,421

63

 

資本合計

1,644

1,743

99

 

 

(資産)

流動資産は、前連結会計年度末に比べ230百万円増加し、1,384百万円となりました。これは主に、営業債権及びその他の債権が304百万円増加したことなどによるものであります。

非流動資産は、前連結会計年度末に比べ68百万円減少し、1,780百万円となりました。これは主に、使用権資産が58百万円減少したことなどによるものであります。

その結果、資産合計は前連結会計年度末に比べ162百万円増加し、3,164百万円となりました。

 

(負債)

流動負債は、前連結会計年度末に比べ161百万円増加し、848百万円となりました。これは主に、営業債務及びその他の債務が62百万円、その他の流動負債が92百万円増加したことなどによるものであります。

非流動負債は、前連結会計年度末に比べ98百万円減少し、573百万円となりました。これは主に、長期借入金が50百万円、リース債務が68百万円減少したことなどによるものであります。

その結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ63百万円増加し、1,421百万円となりました。

 

(資本)

資本合計は、当期利益の計上などにより前連結会計年度末に比べ99百万円増加し、1,743百万円となりました。

 

 

(ⅱ) 経営成績に重要な影響を与える要因について

当社の経営成績に重要な影響を与える要因につきましては「第1 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しておりますのでご参照ください。

 

(ⅲ) 経営戦略の現状と見通し

当社の経営方針・経営戦略の現状と見通しにつきましては「第1 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しておりますのでご参照ください。

 

(ⅳ) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

① 資金需要

主として運転資金、設備投資、長期借入金の返済、法人税等の支払に資金を充当しております。

運転資金のうち主なものは、人件費、地代家賃、材料費等であります。

設備投資は主に、ネイルサロン「ファストネイル」の新規出店にかかる有形固定資産の取得、敷金及び保証金の差入等であります。

 

② 資本の財源

営業活動によるキャッシュ・フローにより得た資金を基本としておりますが、運転資金につきましては、状況に応じて取引銀行から短期借入れを行っております。

 

③ 資金の流動性

・当座貸越契約

当社は、取引銀行2行との間で貸越極度額合計250百万円の当座貸越契約を締結しております。

当連結会計年度末において、当該契約に基づく借入はありません。

・金銭消費貸借契約

当社は、取引銀行2行との間で借入極度額合計250百万円の金銭消費貸借契約を締結しております

当連結会計年度末において、当該契約に基づく借入の残高は158百万円であります。

・劣後特約付金銭消費貸借契約

当社は、新型コロナウイルス感染症の影響により毀損した財務基盤の中長期的な安定を図り、将来の業績拡大を見据えた事業展開を推進するため、2021年3月31日付で株式会社商工組合中央金庫と劣後特約付金銭消費貸借契約を締結し、200百万円の借入を実行しております。

セグメント情報

 

6.事業セグメント

(1) 報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分決定および業績評価のため定期的に検討を行う区分です。2025年3月期より、報告セグメントを以下の3区分に再編しました。

▶ ネイル事業 

 ― 直営・FC店舗でのネイル施術/ネイルケア商品の販売 

▶ ヘルスケア事業 

 ― 医薬品等の輸入代行を中心とした医療関連サービス 

▶ インベストメント&アドバイザリー事業 

 ― 投資およびM&Aファイナンシャルアドバイザリー 

 

<セグメント利益の算定方針> 

 セグメント利益は連結損益計算書の営業利益を基礎とし、 

  ① その他収益・その他費用 

  ② 金融収益・金融費用 

  ③ 法人所得税等 

 を除外した指標としております。 

 

(報告セグメントの変更等に関する事項)
  当社グループは、事業運営体制の再編および連結子会社の増加に伴い、取締役会が経営資源の配分決定ならびに業績評価に用いる内部管理指標を見直しました。これにより、2025年3月期より報告セグメントを次のとおり変更しております。

1.ネイル事業への統合
    2024年3月期までは「ネイル事業」と「メディア事業」を分離して開示していましたが、ネイル施術サービスとメディア運営との間で人材・マーケティング機能を一体的に活用する体制へ移行したため、両事業を統合し新たに「ネイル事業」として報告しております。

 

2.ヘルスケア事業の新設
    当連結会計年度より連結対象となった株式会社シンクスヘルスケアの医療関連サービスを中心に、新たに「ヘルスケア事業」を設けました。

 

3.インベストメント&アドバイザリー事業の新設
   虎ノ門キャピタル株式会社によるM&Aアドバイザリー業務を独立区分として設置しました。当連結会計年度においては、M&Aアドバイザリー業務に係る売上収益を計上しておりますが、案件ソーシングおよびファンド組成準備期間にあるため、インベストメント事業に起因する売上収益は計上しておりません。

 

本変更は、経営管理上の意思決定単位に合わせて報告セグメントの区分をより実態に即したものとすることを目的としたものです。なお、比較可能性を確保するため、前連結会計年度のセグメント情報についても、新たな区分に組み替えて表示しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

(2) 報告セグメントごとの売上収益、利益又は損失、その他の重要な項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

(単位:千円)

 

報告セグメント

調整額

連結財務諸表
計上額

ネイル事業

ヘルスケア事業

インベストメント&アドバイザリー事業

合計

売上収益

 

 

 

 

 

 

 外部顧客への売上収益

2,588,713

2,588,713

2,588,713

 セグメント間の売上収益

2,588,713

2,588,713

2,588,713

セグメント利益(△は損失)

△58,578

△58,578

△58,578

金融収益

 

 

 

 

 

393

金融費用

 

 

 

 

 

12,213

税引前利益(△は損失)

 

 

 

 

 

△70,399

その他の項目

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

260,831

260,831

260,831

減損損失

2,960

2,960

2,960

 

(注) セグメント間の売上収益は、原価を基準に決定した価格に基づき算定しております。

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

(単位:千円)

 

報告セグメント

調整額

連結財務諸表
計上額

ネイル事業

ヘルスケア事業

インベストメント&アドバイザリー事業

合計

売上収益

 

 

 

 

 

 

 外部顧客への売上収益

3,084,911

100,408

55,285

3,240,603

3,240,603

 セグメント間の売上収益

500

500

△500

3,085,411

100,408

55,285

3,241,103

△500

3,240,603

セグメント利益(△は損失)

8,781

77,715

48,986

135,482

△785

134,698

金融収益

 

 

 

 

 

851

金融費用

 

 

 

 

 

8,036

税引前利益(△は損失)

 

 

 

 

 

127,513

その他の項目

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

277,353

29

277,382

277,382

減損損失

6,233

6,233

6,233

 

(注) セグメント間の売上収益は、原価を基準に決定した価格に基づき算定しております。

 

(3) 製品及びサービスに関する情報

「(1) 報告セグメントの概要」に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

(4) 地域に関する情報

国内の外部顧客売上収益及び国内に所在している非流動資産のみのため、記載を省略しております。

 

(5) 主な顧客に関する情報

当社グループの売上収益の10%以上を占める単一の外部顧客は存在しないため、記載を省略しております。