2024年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    23名(単体) 349名(連結)
  • 平均年齢
    37.0歳(単体)
  • 平均勤続年数
    8.3年(単体)
  • 平均年収
    4,001,000円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

 

2024年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

飲食事業

266

(374)

ブライダル事業

58

(10)

本社部門

25

(5)

合計

349

(389)

 

(注) 1.従業員数は就業人数であり、臨時雇用者数は、年間平均雇用人数(1日1人8時間換算)を( )内に外数で記載しております。

2.本社部門は、経理及び総務など主に管理部門等に所属している従業員であります。

 

(2) 提出会社の状況

 

 

 

2024年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

23

(2)

37.0

8.3

4,001

 

(注) 1.従業員数は就業人数であり、臨時雇用者数は、年間平均雇用人数(1日1人8時間換算)を

    ( )外数で記載しております。

2.平均勤続年数は、当社グループ内における勤続年数を含めて計算しております。

3.平均年間給与は、基準外賃金(除、通勤手当)を含んでおります。

4.従業員はすべて本社部門に所属しているため、セグメント毎の記載は省略しております。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 ① 提出会社

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)

男性労働者の育児休業取得率(%)

労働者の男女の賃金の差異(%)

全従業員

従業員

臨時雇用者

40.0

0.0

61.6

77.6

 

(注) 1.従業員は、正規雇用の従業員及び臨時雇用者であります。

   2.臨時雇用者は、パートタイマー・アルバイトと呼ばれる短時間労働者です。

   3.全従業員は、従業員と臨時雇用者を含んでおります。

   4.男性の育児休業取得率については、育児・介護休業法に基づき算出しております。

   5.男女の賃金差異=女性の平均年間賃金÷男性の平均年間賃金×100%として算出しております。

     なお、同一労働の賃金に差はなく、等級別人数構成の差によるものであります。

   6.臨時雇用者の労働者の男女の賃金の差異については、比較対象者がいないため記載しておりません。

 

 

 ② 連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める女性労働者の割合(%)

男性労働者の育児休業取得率(%)

労働者の男女の賃金の差異(%)

全従業員

従業員

臨時雇用者

株式会社一家ダイニングプロジェクト

10.0

28.6

61.4

86.9

82.8

株式会社Ego

0.0

67.9

98.3

84.0

 

(注) 1.従業員は、正規雇用の従業員及び臨時雇用者であります。

   2.臨時雇用者は、パートタイマー・アルバイトと呼ばれる短時間労働者です。

   3.全従業員は、従業員と臨時雇用者を含んでおります。

   4.男性の育児休業取得率については、育児・介護休業法に基づき算出しております。

   5.男女の賃金差異=女性の平均年間賃金÷男性の平均年間賃金×100%として算出しております。

     なお、同一労働の賃金に差はなく、等級別人数構成の差によるものであります。

   6.株式会社Egoの男性労働者の育児休業取得率については、対象者がいないため記載しておりません。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)ガバナンス

当社グループは、「あらゆる人の幸せに関わる日本一のおもてなし集団」をグループミッションに掲げ、「お客様、関わる全ての人と喜びと感動を分かち合う。」「誇りの持てる家族のような会社であり続ける。」「夢を持ち、限りなき挑戦をしていく。」の経営理念に従い、おもてなしを通して、従業員、株主様、お客様、お取引先、地域社会等、関わるすべてのステークホルダーと良好な関係を築きながら、喜びと感動を分かちあえる企業を目指し、持続的な成長及び中長期的な企業価値向上を実現するため公正で透明性の高いコーポレート・ガバナンス体制の充実に努めております。

当社は、監査等委員会設置会社の形態を採用し、会社法に基づく機関として株主総会及び取締役会、監査等委員会を設置するとともに、社内の統治体制の構築のためリスクコンプライアンス委員会を設置するほか、経営会議を開催することで、サステナビリティに関するリスクや機会の監視および管理を行い、意思決定の迅速化と機動的経営の実現を図っております。

 

(2)戦略

当社グループにおいて、「人」による「おもてなし」こそが事業経営のコアコンピタンスであり、その源泉となる人的資本への投資は、様々なサステナビリティに関するテーマの中でも最重要経営課題として認識しております。

当社グループにおける、採用、人材育成および社内環境整備に関する方針と具体的な取り組みは、以下のとおりであります。

<採用>

当社グループが持続的な成長及び中長期的な企業価値向上を実現するために、優秀な人材の確保は必要不可欠であり、新卒のみならず多様なスキルを有したキャリア(中途)人材の採用にも力を入れております。優秀な人材を確保し、人的資本を増強することこそが、知的資本、財務資本などその他の資本の増大に繋がり、サステナビリティの実現が可能になると考えております。

①新卒採用

 当社グループは「価値観採用」に重きを置き、当社グループの「おもてなし」の価値観を学生と共有しながら採用活動を行っております。会社説明会や企業合同説明会への参加を積極的に実施するほか、専門学校や大学との直接の関係性を構築し、また、社内アルバイトメンバーの新卒学生に就職セミナーを実施し、就職活動の支援を行う等、様々な取り組みを通じて母集団を形成しております。その後の採用過程においても、人事担当者が学生ひとりひとりと関係性を構築し、サポートしながらインターンシップなどの実施を通じて、当社グループについて深く理解してもらうことで、入社後のミスマッチを防ぎながら当社グループの経営理念に共感し、志望意思の高い学生を多く採用することが出来ております。

②キャリア(中途)採用

  当社グループがさらに発展していくために、様々な価値観や経験、能力、スキルを有したキャリア(中途)人材の確保は非常に重要であります。エージェントからの採用の他、③、④に記載の社内アルバイトメンバーからの社員登用や、既存社員からの紹介など様々なルートからの採用機会を増やすことで、優秀な人材の確保に努めております。

③アルバイトメンバーからの社員登用

 当社グループの事業の特徴としてアルバイトメンバーを多く雇用しております。当社の事業において現場の最前線で活躍するアルバイトメンバーは欠かせない人的資本であります。当社グループは、アルバイトメンバー向けの教育プログラムや賞賛イベントなどを数多く実施することで理念浸透を図るほか、社員や幹部との交流機会を増やすことで魅力付けしながらアルバイトメンバーからの社員登用を促進しております。

④リファラル(紹介)採用

 当社グループは継続的に従業員満足度の向上と理念浸透に注力するとともに、社員同士の良好な人間関係の構築に努めながら紹介採用制度の促進を図り、既存社員からの紹介による採用を強化しております。当社の理念を深く理解している既存社員からの紹介での採用を行うことでミスマッチを防ぎ、優秀な人材の確保に繋げております。

⑤アルムナイ(出戻り)採用

 当社グループは結婚や出産など様々な理由で退職を余儀なくされた社員とも良好な関係性を保ち、退職後もそれぞれのライフプランに合わせながら、当社グループでの復職を希望した際に戻ってきやすいように、各個人の事情に合わせて柔軟な働き方ができる体制の整備に努めております。

 

<人材育成>

当社グループが持続的な成長のための事業戦略を遂行していくためには、従業員一人ひとりの成長が何より重要であると考えております。

当社グループの理念・社訓を体現しながら、「あらゆる人の幸せに関わる日本一のおもてなし集団」の一員として成長し続けられるよう、会社として「働きながら学べる環境」を整備しながら、理念教育・理念浸透を図るとともに、おもてなしに必要なマインド・スキルの他、組織力向上のためのコミュニケーション力など包括的かつ体系的な教育プログラムを階層別に実施し、多くの成長機会を提供することで人材教育に注力しております。

当社グループの代表的な研修プログラムは以下のとおりです。

①Ikka Universal College

 当社グループの人材育成の基盤となる、包括的教育プログラム。当社グループの役員・幹部社員が講師となり、年間を通じてマインド・チームビルディング・コミュニケーション力向上・実務スキルなど多岐にわたるテーマで、社員一人ひとりが自身の課題や階層に合わせ必要なことを体系的に学ぶことができます。

②元気塾

 複数の飲食経営者であり、サービスや人材育成に深い知見を有している、当社社外取締役の赤塚元気氏による体系的サービス研修プログラムを毎月実施しております。実際の現場での経験を活かした、具体的なサービスについてのケーススタディを通じてサービススキルやサービスマインドを学ぶことができます。

③入社研修・ルーキーセミナー

 新卒1年目社員向けの理念教育、社会人として基礎を身につけるための研修プログラム。入社後に代表取締役社長の武長太郎自ら、創業の想いの共有や理念研修を行うことで理念浸透を図るほか、年間を通じたルーキーセミナーでは、基本的なビジネススキル、サービスマインド、仕事に対するスタンスなどの基礎的な研修を幅広く行います。同期社員との交流を深め、チームビルディングをしながら社会人としての基礎力を高めております。

④ネクストセミナー

 新卒2年目社員向けの責任者教育の研修プログラム。計数管理、マネジメント、部下育成などについて、より深く実務的なテーマで、次期責任者としての教育を行っております。

⑤キャリア研修

 キャリア(中途)社員向けの理念研修と交流の促進を目的とした研修プログラム。代表取締役社長の武長太郎自ら、創業の想いの共有や理念研修を行うことで経営理念浸透を図り、より当社グループへの理解を深めエンゲージメントの向上を図り、キャリア(中途)社員同士の関係性を深めることで、社内の横の繋がりを作り横断的なコミュニケーションの強化を図っております。

 

<社内環境整備>

当社グループは、経営理念「誇りの持てる家族のような会社であり続ける。」の実現のため、働く従業員一人ひとりが自分の仕事に誇りを持ち、やりがいを感じながら幸せを実感できる社内環境整備、社内風土の醸成、従業員のエンゲージメント向上に努めております。

①評価制度

 当社グループは、社員一人ひとりの成長を促進し、各々が目標を持ち、達成感とやりがいを感じながら活躍できる環境作りを大切にしております。

人事評価については、毎月行われる職務スキルやマネジメント力など個々の能力に応じた「通常評価制度」に加えて、短期的な業績目標の達成に応じた「業績評価(インセンティブ)」により構成しております。

 毎月人事評価を行い、キャリアアップの機会を増やすことで、社員一人ひとりの成長をタイムリーに評価に反映し、社員の成長意欲の向上に努めております。

②賞賛・表彰の文化

 会社のビジョンを共有する「全社方針会」や、飲食事業部の最優秀店舗を決定し店舗での成功事例や感動事例の共有を行う「一家祭り」、ブライダル事業のビジョン共有や感動事例共有を行う「ブライダル周年祭」・「おもてなしウエディングアワード」などの社内イベントの中で、様々な個人やチームの成果やプロセスを賞賛・表彰する機会を数多く設けるほか、日々の営業の中でお客様から直接お褒めの言葉をいただく「スマイルカード」や、従業員同士で感謝を伝える「スターカード」などのツールを整備し、従業員ひとりひとりが日頃からお互いの存在を認め合い、自分の役割に価値を感じ、成長意欲を向上させながら成長を実感できる社内風土の醸成に努めております。

③コミュニケーション

 当社グループはより良い人間関係を構築するために、従業員同士のコミュニケーションの機会を多く設け、社員の階層や所属部署の垣根を越えた横断的な交流を大切にしております。社内の各種イベントのほか、保養所を活用したレクリエーション、誰でも参加ができる社内部活動(野球・バスケットボールなど)の定期的な開催や、社内SNSで全社員の誕生日をお祝いする等、様々な取組みを通じ、相互理解を深めることで円滑なコミュニケーションを図り、組織力の向上に努めております。

④役員面談の実施

 当社グループ役員による全社員対象の役員面談を実施し、役員と直接話す機会を設け、社員一人ひとりの状況やキャリアプランを把握するほか従業員のニーズや社内の課題を抽出することで、社内環境の改善に繋げております。

⑤健康保持増進・メンタルヘルスケア

 従業員が安全で安心して継続就業ができるよう、職場の安全と従業員の健康保持に努めております。健康診断対象者の受診率100%を目指し、受診時期を定め受診の促進を継続して行い、受診後に治療が必要な場合には積極的に医療機関の受診を働きかけております。   

 そのほか、定期的なストレスチェックや人事面談のほか希望者には産業医のカウンセリングを実施するなど、早期的な心身の不調の発見・未然防止に努めております。

 また、毎月行われる安全衛生委員会にて、産業医による専門的な立場からの職場環境の安全性や労働衛生に関するリスクや対応策についての助言をもとに、労働災害の防止に努め、職場環境の改善、従業員の健康保持増進に務めております。

⑥ダイバーシティ・インクルージョン

 当社グループは、「お客様、関わる全ての人と喜びと感動を分かち合う。」の経営理念のもと、様々な価値観や属性を持った方々が能力を発揮できる環境整備に努めております。その一つとして、当社グループは、障がい者雇用を積極的に行っております。当社グループでの就労のほか、提携する完全屋内型サテライト農園「ウェルネス Mirai Farm」(※「ウェルネス Mirai Farm」は、天候に左右されない完全屋内型農園で、徹底した衛生管理のもとクリーンな環境での完全無農薬栽培により、安心・安全な野菜を365日安定して計画栽培することで持続可能な農業を推進しております。)での就労を通じて障がい者の雇用機会の増大に努めております。

 また、当社グループは女性の活躍推進として、女性の採用・活躍・キャリアデザインの支援に努めております。新卒採用の段階から女性を多く雇用し(2023年新卒採用実績は男性12名:女性23名)、一人ひとりのキャリアパスプランに合わせながら、男性と同様の機会の創出・評価を行っております。また、それぞれのライフプランやライフイベントに合わせた、柔軟な就労体系の変更や配置転換、休職・退職後の復職支援等の人事サポートを行っております。

 シニア人材に関しては、少子高齢化が進む中、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律(高年齢者雇用安定法)の改正に伴い、いち早く社内規程を整備し、定年年齢を60歳から65歳に、継続雇用期間を65歳までから70歳までに引き上げ、シニア人材の雇用体制を整備するとともに、主に飲食店舗での開店準備スタッフとしてシニア層のパート人材の雇用も積極的に行っております。

⑦ワーク・ライフ・バランス

 社員一人ひとりが活き活きと輝き、最大限パフォーマンスを発揮するために、仕事とプライベートを両立し充実させることが非常に重要であると考えております。リフレッシュ休暇として、年一回以上、3連休以上の連続休暇の取得を推進し、有給休暇の取得を促進しております。また、自身や大切な人の記念日や休暇をより充実させてもらいたいという想いから、社員の誕生日にはリゾートホテルの宿泊券と食事代補助1万円をプレゼントしているほか、社員の配偶者へカタログギフトの誕生日プレゼントや、子供がいる社員への子供手当など、社員の家族向けの制度も設けております。そのほか、育児休業の制度を整えており、当事業年度においては6名が育児休業を取得しており、うち2名が育児休業から復職しております。

 

(3)リスク管理

当社は、上記のガバナンス体制のもと、リスクコンプライアンス委員会を設置し、サステナビリティ関連のリスクを含むグループの事業経営に関する様々なリスクの重要性について定期的にモニタリング、評価を行い、そのリスクへの対応について協議し、対応策を指示・監督することでリスクマネジメントを実践するとともに、その内容を定期的に取締役会に報告する体制を構築し、リスクの低減・事業損失発生の未然防止に努めております。

 

 

(4)指標及び目標

当社グループでは、上記「(2)戦略」において記載した、<採用>・<人材育成>・<社内環境整備>における方針について、主となる指標、目標及び実績は、次のとおりであります。

 

指標

目標

実績

備考

採用

新卒採用人数

50名

35名

当事業年度(2023年4月)に入社した新卒社員の人数

キャリア(中途)採用人数

40名

62名

当事業年度中に採用したキャリア(中途)社員の人数

アルバイトからの社員登用人数

10名

9名

当事業年度中にアルバイトから社員登用し採用した社員の人数

リファラル(紹介)採用人数

10名

12名

当事業年度中に既存社員からの紹介を通じ、採用した社員の人数

人材

育成

Ikka Universal College
参加率

100.0%

97.3%

当事業年度のIkka Universal Collegeに参加した社員の割合

社内

環境

整備

役員面談実施率

100.0%

100.0%

当事業年度の全社員を対象とした役員面談の実施した割合

ストレスチェック受診率

90.0%

92.3%

当事業年度のストレスチェックを受診した社員の割合

障がい者雇用人数

9名

7名

当事業年度末時点の、臨時雇用者を含む障がい者の雇用人数

管理職における女性労働者の割合

40.0%

13.3%

当事業年度末時点の、管理職における女性社員の割合

男性労働者の育児休業取得率

15.0%

28.6%

当事業年度中に、配偶者が出産した男性社員の中で、育児休業等を取得した男性社員の割合

女性労働者の育児休業取得率

85.0%

‐%

当事業年度中に、出産した女性社員の中で、育児休業を取得した女性社員の割合

労働者の男女における賃金差異

80.0%

86.9%

当事業年度の男性一般社員の給与水準を100とした場合の、女性一般社員の給与水準の割合

 

(注) 1.当社及び連結グループにおける主要な事業を営む子会社である一家ダイニングプロジェクトの数値で集計しております。

   2.女性労働者の育児休業取得率については、当事業年度中に、出産した女性社員がおりませんので、実績を記載しておりません。