2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    22,857名(単体) 47,144名(連結)
  • 平均年齢
    42.5歳(単体)
  • 平均勤続年数
    17.7年(単体)
  • 平均年収
    7,112,000円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    -0.5%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1) 【人材戦略に関する基本方針等】

人材戦略につきましては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (5) 人的資本(人材の多様性含む)への取組 ①戦略」に記載しております。

また、当社における従業員の給与その他の給付の額及び内容については、職務・役割・等級等に応じた適切な処遇の実現を基本方針としております。本給については各従業員の等級及び昇給等を踏まえて決定し、賞与については主として会社業績等を勘案のうえ決定しております。

 

(2) 【従業員の状況】

① 連結会社の状況

2026年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

日本

35,961

北米

6,976

欧州

1,405

その他の地域

2,802

合計

47,144

 

(注) 1. 従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む就業人員数であります。

2. 臨時従業員数は従業員数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

 

② 提出会社の状況

2026年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

平均年間給与の対前
事業年度増減率(%)

22,857

42.5

17.7

7,112

△0.5

 

 

セグメントの名称

従業員数(人)

日本

22,857

合計

22,857

 

(注) 1. 従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員数であります。

2. 臨時従業員数は従業員数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

3. 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

③ 労働組合の状況

当社グループは、その多くが全国マツダ労働組合連合会に加盟するとともに、全日本自動車産業労働組合総連合会に属しております。

なお、労使関係について特に記載すべき事項はありません。

 

 

④ 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

a. 提出会社

当事業年度

管理職に占める

女性労働者の割合(%)

(注1)

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注2)

労働者の男女の賃金の差異
(%)(注3)

全労働者

 

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

5.8

67.1

84.1

86.0

71.4

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき、2026年3月31日時点の人数により算出し、小数点第2位を四捨五入したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出し、小数点第2位以下を切捨てたものであります。

3.労働者の人員数及び賃金につきましては、当社から他社への出向者分を除き、他社から当社への出向者分を含まないもので算出しております。また、当社において、男女間で賃金体系及び制度上の違いはありません。男女間賃金の差は、主に資格・役職等の人員構成により生じています。

b. 連結子会社

当事業年度

補足説明

名称

管理職に占める

女性労働者の割合(%)

(注1)

男性労働者の
育児休業取得率

(%)
(注2)

労働者の男女の賃金の差異
(%)(注3)

全労働者

 

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

マツダ中販㈱

0.0

100.0

88.0

85.3

93.7

注6

マツダエース㈱

14.0

61.5

66.4

80.3

49.5

マツダロジスティクス㈱

2.4

48.7

74.5

79.0

75.3

倉敷化工㈱

6.0

79.1

78.1

75.9

69.9

注4

㈱マツダE&T

3.4

92.3

80.5

80.2

89.8

注4・注5

マツダパーツ㈱

3.7

66.6

66.4

70.6

75.6

注6

㈱東北マツダ

7.6

66.6

85.3

85.1

87.0

注6

㈱福島マツダ

4.4

60.0

81.8

80.3

95.6

注6

㈱北関東マツダ

4.2

87.5

78.2

77.8

82.8

注6

㈱甲信マツダ

5.8

60.0

77.2

76.7

88.1

注6

㈱関東マツダ

1.9

68.4

74.2

75.8

87.9

注6

静岡マツダ㈱

0.0

85.7

72.6

71.2

91.0

注6

東海マツダ販売㈱

1.0

50.0

79.6

80.9

81.9

注6

㈱北陸マツダ

3.7

75.0

73.8

75.2

89.6

注6

㈱京滋マツダ

4.9

25.0

82.0

81.0

94.7

注6

㈱関西マツダ

4.9

85.7

78.3

79.5

64.1

注6

㈱西四国マツダ

0.0

66.6

78.5

84.7

90.5

注6

㈱九州マツダ

0.9

60.0

68.1

74.1

71.1

注6

㈱南九州マツダ

2.6

33.3

81.0

77.8

104.9

注6

沖縄マツダ販売㈱

0.0

100.0

76.7

77.3

95.1

注6

 

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき、マツダエース㈱は2026年4月11日時点の、その他の会社は2026年3月31日時点の人員数により算出し、小数点第2位を四捨五入したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、倉敷化工㈱及び㈱マツダE&Tは「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における、その他の会社は同条第1号における、それぞれ育児休業等の取得割合を算出し、小数第2位以下を切捨てたものであります。

3.労働者の人員数及び賃金につきましては、自社から他社への出向者分を含み、他社から自社への出向者分を含まないもので算出しております。また、男女間で賃金体系及び制度上の違いはありません。男女間賃金の差は、主に資格・役職等の人員構成により生じています。

4.賃金には、「所得税法」(昭和40年法律第33号)第9条第1項第5号に定める通勤費用を含めております。

5.労働者の人員数につきましては、毎月の給与締日時点の人員の平均を基に、短日短時間労働者について、所定労働時間による調整をしております。

6.パート・有期労働者の人員数につきましては、毎月の給与締日時点の人員の平均を基に、正規雇用労働者の所定労働時間による調整をしております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、本報告書提出日時点において当社グループが判断したものであります。

 

(1) サステナビリティ基本方針

企業理念に基づき、私たちマツダグループは、すべてのステークホルダーの要望や期待に誠実に応えるよう努力しながら、グローバルな事業活動を通じて企業としての持続的な成長を目指すとともに、自社の強みを生かしてさまざまな社会課題の解決に向け取り組むことにより社会の持続可能な発展に貢献していきます。

 

(2) ガバナンス

当社グループは、社会環境の変化を踏まえ、当社の長期及び短中期の視点から、サステナビリティ取り組みの方向性を討議するため、「サステナビリティ委員会」を設置し、定期的に開催しています。サステナビリティ委員会は、サステナビリティ担当役員を委員長とし、経営会議メンバーで構成されており、重点課題(マテリアリティ)の見直し・特定及び社会からのニーズやトレンド、社外評価分析結果などを討議しています。サステナビリティ委員会で決まった取り組み方針やガイドラインを理解した上で、社内各部門は、業務目標や計画などを策定し、グループ会社と連携を図りながら、業務を行っています。また、取締役会で適時・適切にサステナビリティを巡る課題の報告と討議を行っています。

 

サステナビリティ推進体制


 

(3) 戦略及びリスク管理

当社グループは、国連が定めるSDGsや、グローバルなESG評価機関の調査項目などを参考としたステークホルダーにおける影響度、2030経営方針の実現に向けた事業取り組みなどの当社グループにとっての影響度(リスクと機会)の2つの視点を考慮し、2022年に重点課題を見直し・特定しました。特定したマテリアリティと取り組み計画をステークホルダーへ開示するとともに、定期的に評価し、見直すことで、計画・実行・評価・改善というPDCAプロセスを構築していきます。

 

マテリアリティの見直し・特定

STEP1 | 社会課題の抽出

ステークホルダー視点からの課題抽出にあたっては、グローバルなESG評価機関の調査項目から投資家の期待や、グローバル社会からの期待を分析し、整理しました。マツダグループにとっての重要性の視点は、2030経営方針や「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」、その他マツダグループ特有の課題を整理し、抽出しました。

 

STEP2 | 課題の影響度の評価と優先順位づけ

STEP1で抽出した課題に対し、ステークホルダーにおける影響度(*1)と、マツダグループにおける影響度(*2) の 2軸で評価し、優先的に取り組むべき項目を特定しました。また、SDGsの169のターゲットと照合することで長期的視点で取り組むべき事項を明確化しました。

 

(*1)当社グループや自動車業界に求めている項目。

(*2)当社グループにおけるリスクと機会。

 

STEP3 | 妥当性の確認

STEP2で特定した項目の優先度に関し妥当性を確認するため、マネジメントと協議し、合意を得ました。

 

STEP4 | マテリアリティの開示

STEP1~STEP3で特定したマテリアリティの項目に対し、着実な実行とフォローアップを行うための具体的な取り組み計画を策定中です。特定したマテリアリティと今後策定する取り組み計画をステークホルダーへ開示するとともに、定期的に評価し、見直すことで、計画・実行・評価・改善というPDCAプロセスを構築していきます。

 

[マテリアリティの8つの項目及び関連取り組み]

マテリアリティの

8つの項目

社会課題

 

取り組み/目標
 

「地球」

2050年
カーボン
ニュートラル
への挑戦

気候変動問題

(カーボン
ニュートラル)

・Well-to-Wheel、ライフサイクルアセスメント(LCA)視点での、クルマのライフサイクル全体のCO2排出量削減

・ビルディングブロック構想による技術資産の積み上げと、それを活用した高効率なものづくり

・2035年グローバル自社工場でのカーボンニュートラル(以下、CN)実現に向けて「省エネルギーの取り組み」、「再生可能エネルギーの導入」、「CN燃料の導入等」で取り組みを推進

[ 目標 ]

・2050年にサプライチェーン全体でのCN実現

・2035年グローバル自社工場でのCN実現

・2030年度に当社国内自社工場・事業所におけるCO2排出量の削減目標を再評価し2013年度比で日本の目標と同等の46%以上

資源循環

資源需要、廃棄物量
の増加

 
水資源問題

 
サーキュラー・
エコノミー

・新車のリサイクル性の向上

・工場での3R(リデュース、リユース、リサイクル)およびグローバルでのゼロエミッションと資源再生化の拡大

[ 目標 ]

・資源循環(資材):2030年にグローバルで生産・物流工程についてゼロエミッションを達成

・資源循環(水):2030年に水資源の再生・循環の取り組みを国内モデルプラント(*3)で実現

 

「人」

心と身体の
活性化

精神的・社会的な健康への価値観の変化

・「ひと中心」の価値観のもと、人々の日常に運転すること、移動することの感動体験を創造

・「魂動デザイン」のさらなる深化

・「走る歓び」の進化・深化

人的資本の
強化

 

労働人口の減少

 
市場のグローバル化、

顧客ニーズの多様化

 
ダイバーシティ、エクイティ&
インクルージョン

・お客さま視点で行動できる組織風土の醸成

・多様性尊重と多様な人材の活躍推進

[ 目標 ]

女性管理職数:2025年度100人、2026年度110人

・男性育児休職(産後パパ育休含む)取得率:2025年度70%、2026年度75%

「社会」

安全・安心なクルマ社会の実現

交通死亡事故

・独自の安全思想「MAZDA PROACTIVE SAFETY」に基づく技術開発の推進

[ 目標 ]

・2040年を目途に自動車技術で対策が可能なものについては、自社の新車が原因となる死亡事故ゼロを目指す

心豊かに

生活できる
仕組みの創造

人口減少、少子高齢化、都市部への人口集中
 

都市部での渋滞や混雑、地方での交通空白地帯の拡大(MaaS)

・安全・安心で自由に移動することが可能な、心豊かな暮らしにつながる社会貢献モデルの構築

・モビリティ関連技術を活用した乗り合いサービスの実証実験

「地球」

「人」

「社会」

共通

品質向上

品質問題

・企画から製造まで一気通貫した品質のつくり込み

・市場問題の早期把握・早期解決

・お客さまに寄り添うカスタマーサービスの実現

「人と共に創る」仲間づくり

100年に一度の大変革期

(CASE)

・企業間連携:技術力の強化や相互のシナジー効果を発揮できる連携の推進

・産学官連携:地域企業・大学・行政との連携を強化し独創的新技術の開発やイノベーションを生み出す人材育成などで地域に貢献

 

 

(*3)新しい試みなどを先行して実施する施設。

 

(4) 気候変動への取組-TCFD提言(*4)への対応

当社は2019年5月、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」への賛同を表明し、気候変動への取り組みを強化していく姿勢を示しました。以降、TCFD提言に基づく情報開示を積極的に行っています。

 

①ガバナンス

<移行リスク>

マツダでは、取締役会がカーボンニュートラル(以下CN)戦略を統括・推進する担当役員を決定し、経営戦略本部に設置した部署にてCN戦略の策定や社内部門のリードを担っています。

グループ会社およびサプライチェーン全体で環境に配慮した事業活動を効果的に推進するため、ISO14001環境マネジメントシステム(EMS)にCN業務管理を融合しています。社内各部門でCN計画の立案と実行を進めており、年2回開催されるCN全社推進会議において、CN担当役員が出席のもと進捗状況を共有しています。CN戦略や気候変動を含むサステナビリティを巡る課題への対応については、代表取締役社長も出席する経営会議や取締役会で報告・審議(*5)しています。

 

<取締役会の役割>

気候変動関連への対応を含む、経営の基本方針、戦略などの重要な業務執行に関する事項について審議・決定するとともに、個々の取締役の職務執行の監督を行っています。

気候変動に関連する審議(2025年度)

・2035年グローバル自社工場カーボンニュートラルに向けた自社発電所の燃料転換 (2件)

・車載用電池調達

・サステナビリティ情報開示法規・指令への対応

・自社製ハイブリッドシステムユニットの技術開発

 

取締役のスキル・マトリックス

取締役の選任にあたっては、サステナビリティの推進を適切に監督するために必要な経験・専門性を有する人物を選任するために、スキル・マトリックスの項目の一つに「ESG」を掲げ、気候変動を含むESG課題に対する取り組みの実効性を高めています。

 

気候変動目標を反映した役員報酬

2024年6月より、業績連動型譲渡制限付株式報酬に「温室効果ガス排出量削減」を含めた4つの指標を設け、指標ごとの目標達成の成否に基づいて交付する株式数を決定しています。

 

(*4)TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosures の略。G20 財務大臣及び中央銀行総裁からの要請を受け、金融安定理事会(FSB)が設置した、民間主導の組織。

(*5)2025年度は、5回報告・審議。

 

 

<物理的リスク>

急性の物理的リスクである豪雨災害対応などについては、事業継続計画(BCP)の一環として緊急時のリスクマネジメント体制の中で管理しています。

また、慢性の物理的リスクである高潮や水の枯渇への懸念に対しては、護岸インフラの補強や水保全の取り組みを専門部門が進めています。

 

<移行リスク>

<物理的リスク>

カーボンニュートラル推進のマネジメント体制

緊急時のリスクマネジメント体制


 

 

②戦略

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や国際エネルギー機関(IEA)のシナリオ、政策や規制動向、業界動向をもとにした検討から、当社独自の前提を置いたシナリオを策定し、この中から主なリスクと機会として以下を認識しました。

<主なリスクと機会>

移行
リスク

政策・法規制

・燃費や排出ガス規制の強化、炭素税導入などのカーボンプライシングの厳格化

技術

・電動駆動や電池など、電動化技術開発リソースの拡大

市場

・電動化や軽量化のための原材料価格の高騰や半導体部品調達の逼迫

・政情や市場の影響による化石燃料及び再生可能エネルギーの逼迫によるエネルギー価格の高騰や供給不安定化

評判

・投資家によるESG投資判断への影響

物理的
リスク

急性

・甚大化する豪雨による災害やサプライチェーン寸断に伴う生産停止、熱波による健康被害

慢性

・自然災害の激甚化や災害の頻発、海面上昇に伴う高潮発生頻度の高まりなどによる生産停止影響の拡大、操業に必要な水の枯渇や水価格の上昇、熱帯性の疫病の蔓延

 

 

 

機会

資源の効率性

・マテリアルリサイクルの徹底による原材料の効率的活用

エネルギー源

・地域と連携した電力需給推進によるCN電力の安定受給

・再生可能エネルギー源の多様な選択

製品/サービス、市場

・ビルディングブロック構想(*6)、マルチソリューションによる適材適所の商品展開

・自動車用次世代燃料(バイオ燃料、合成燃料などの代替燃料)に適応した商品の多様化

・適材適所の商品展開及び商品の多様化による市場機会の拡大

 

(*6)基盤となる技術群をブロックとして段階的に積み上げることで優れた技術を効率的にお届けする技術開発構想。

 

<機会獲得とリスク回避または最小化のための取り組み例>

 

領域

取り組み例

機会の獲得、

移行リスク

回避

つくる(生産)

3つの柱で取り組みを推進

(1)省エネルギーの取り組み

・低CO₂排出の生産技術の導入や各領域における省エネ活動

・熱交換器局所洗浄技術のお取引先さまへの展開

・インターナルカーボンプライシングの導入

(2)再生可能エネルギーの導入

・CN燃料転換を可能とするガスコージェネレーションシステムの導入

・LNGなどの低炭素燃料およびCN燃料の調達

・太陽光発電の導入拡大

・太陽光発電によるオフサイトコーポレートPPA契約締結

・中国地域におけるCN電力需給拡大に向けた取り組み

・車載用電池を活用したスイープ蓄電システムの実証実験

(3)CN燃料の導入等

・キュポラ溶解炉における全量バイオマス燃料での実証操業

・「次世代グリーンCO₂燃料技術研究組合」への参画

・株式会社ユーグレナの新株予約権付社債の引受

・微細藻類の研究

・中国地域におけるCN燃料需給拡大に向けた取り組み

・J-クレジットの活用

はこぶ(物流

・Tier1のお取引先さまのScope 1&2およびマツダへの納品時の物流におけるCO₂排出量のデータ収集

・お取引先さまの取り組みを表彰する制度

・物流の各プロセスを可視化し、「完成車輸送」「補修用部品輸送」「生産調達部品輸送」の領域で環境負荷低減やCO₂排出量削減、輸送効率化によるエネルギー消費の低減

つかう(商品)

カーボンニュートラル実現に向けた車両開発

・モデルベース開発(MBD)

・2030年に向けた電動化戦略(3つのフェーズで段階的に電動化を推進)

カーボンニュートラル燃料の普及拡大

もどす

(資源循環)

・新車のリサイクル性の向上

・バイオマテリアルの採用を拡大

・工場での3Rおよびグローバルでのゼロエミッションと資源再生化の拡大

・自動車・部品の回収・リサイクル

・水資源保全

物理的リスクの

回避と最小化

豪雨災害などへの迅速な対応体制整備

・事業継続計画(BCP)の一環として、自然災害を想定してハード・ソフトの両面で、対応改善を継続的に実施(建物・設備・護岸などの補強、安否確認システムの導入、緊急連絡網の整備、防災自衛団組織の構築など)

・サプライチェーンリスク管理システム「SCR(Supply Chain Resiliency)Keeper」を導入し、お取引先さまとの連携により、災害発生時の拠点情報を素早く把握し、初動を早期化

・輸送会社との緊急連絡体制を構築し、台風・豪雨の影響度をランク付けし、ランクごとに定めた支障回避対応内容に基づき、生産体制と連携しながら操業への影響を最小限に抑える体制を整備

将来を見据えた

護岸対策

・護岸の補強メンテナンスを毎年実施

・将来の大潮の満潮位と津波高の最高潮位の前提を、南海トラフ地震発生時の津波浸水被害の県の予測値を基にして設定し、護岸整備を完了

水の枯渇を見据えた水資源保全

・国内モデルプラントにおいて水資源の再生・循環施策を推進

 

 

 

 

 

③リスク管理

<移行リスク>

IPCCやIEAのシナリオ、政策や規制動向、業界動向をもとにした検討から主なリスクと機会を抽出し、移行リスクの回避と機会の獲得に向けた取り組みを推進しています。検討した戦略は、代表取締役社長も出席する経営会議や取締役会で報告・審議しています。

また、お取引先さまに対しては、当社から定期的に共有プラットフォームで気候関連リスクに関する情報を共有しています。

 

<物理的リスク>

豪雨災害などへの迅速な対応体制を整備し、事業継続計画(BCP)の一環として緊急時のリスクマネジメント体制の中で管理しています。近年、豪雨災害が激甚化・頻発化していることを踏まえ、気象予報収集力を高め、予め設定したタイムスケジュールに基づき迅速な防災対応意思決定ができるようにしています。あわせて、大雨シーズン毎に対応の振り返りを行い、対応力の改善を図っています。

なお、高潮や水の枯渇への懸念に対しては、護岸インフラの補強や水保全の取り組みを専門部門の実務の中で進め、近年頻発化している熱波に対しては、従業員の健康管理の観点から、定期的に職場ごとの暑さ環境を計測・評価し、適切な空調設備などの維持管理につなげています。建屋においては断熱材・断熱塗料などを活用し、環境に配慮した対策を取り入れています。

さらに、疫病蔓延への防備として、従業員をはじめ同居する家族の方々が感染した場合も想定した就業環境を整備・運用しています。

 

④指標と目標

<温暖化対応>

 

2050年目標

サプライチェーン全体のカーボンニュートラル実現

2035年目標

グローバル自社工場でのカーボンニュートラル実現

2030年度目標

国内自社工場・事業所でのCO2排出量を46%以上削減(2013年度比)

2025年度目標

国内自社工場・事業所でのCO2排出量を27%削減(2013年度比)

 

 

カーボンニュートラル実現に向けたロードマップ

2050年のサプライチェーン全体におけるCNに向けて、2035年にグローバル自社工場でのCNを実現するため、二酸化炭素(CO₂)排出量の約75%を占める国内の自社工場と事業所におけるロードマップおよび2030年度の中間目標を2025年9月にアップデートしました。

今後の代替燃料の調達環境や技術の進展を見据え、より柔軟に対応できるようロードマップをアップデートし、事業を支えるエネルギーの安定調達とCO₂削減の促進の両立を目指します。

ロードマップとして、本社工場宇品地区(広島県広島市)にある自家発電設備においては、当初予定していた石炭からアンモニア専焼への燃料転換を見直し、より着実に脱炭素を推進すべく、既に発電技術が確立されており、LNG(液化天然ガス)から作られる都市ガスを燃料とするガスコージェネレーションシステムに切り替えていく方針としました。このシステムは設備の小規模な改造のみで、CN燃料として期待される水素へ段階的に切り替えを可能とするもので、将来的にはCN燃料の社会実装の進展と共に脱炭素を進めていくことを視野に入れています。これに伴い、本社工場および防府工場の両拠点で現在稼働中の石炭火力発電は、2030年をめどに廃止を進めていく計画としています。

なお、今回のロードマップアップデートにより、2030年度のCO₂排出量削減の中間目標を、2013年度比で69%から日本の目標と同等の46%以上と、着実にCN実現へ移行するべく再評価しました。

 

温室効果ガス(GHG)排出量 Scope1、2、3(*7)の実績(グローバル)

 

 

 

 

(千t-CO2e)

 

2020年度

2021年度

2022年度

2023年度

2024年度

Scope1(直接排出)

97

97

113

112

119

Scope2(間接排出)

736

739

754

815

778

Scope3(その他間接排出)(*8)

31,603

29,797

30,522

60,049

62,294

合 計

32,436

30,633

31,389

60,976

63,191

 

 

 

<水資源保全>

2030年目標     国内のマツダグループの取水量を38%削減(2013年度比)

 

・取水量の実績

 

2013年度

(基準年)

2020年度

 

2021年度

 

2022年度

 

2023年度

 

2024年度

 

取水量(1,000㎥)

9,244

6,659

6,424

6,402

6,475

5,869

削減率(2013年度比)(%)

-

28

31

31

30

37

 

 

2024年度実績及び対象範囲の詳細につきましては、「環境データ」をご参照ください。

https://www.mazda.com/content/dam/mazda/corporate/mazda-com/ja/pdf/sustainability/esg-data/Environmental_data_FY_March_2025.xlsx

 

(*7)Scope 1:燃料の使用や工業プロセスにおける排出量などの直接排出、Scope 2:購入した熱・電力の使用に伴う排出(エネルギー起源の間接排出)、Scope 3:Scope 1, 2を除く、その他の間接排出。

(*8)2023年度より、以下の通り算定方法を見直すことで、データの網羅性と正確性を向上。

・2022年度以前:国内及び主要販売地域(北米、欧州、中国)の販売台数を基に、Tank to Wheel(走行時の燃料消費)で算出。

・2023年度以降:グローバルの生産台数を基に、Well to Wheel(燃料の採掘・精製と電力生成 + 走行時の燃料消費)で算出。

 

(5) 人的資本(人材の多様性含む)への取組

①戦略

当社グループは、人は最大の経営資本であり「価値創造の源泉」と考えています。その多様性は、創造性を高め社会と企業の持続的成長の基盤となると考え、人種、国籍、信条、性別、社会的身分、門地、年齢、精神もしくは身体の障害、性的指向、性自認など、さまざまな背景を持った従業員が能力を最大限に発揮できる環境の実現を目指します。

自動車業界を取り巻く環境は著しく変化し、カーボンニュートラルや電動化など、従来の考え方や発想の延長では対処できない課題に直面しています。この状況下において経営戦略を実現していくためには、経営哲学であるブランド価値経営を軸に、マツダらしい価値が創造できる「人」を育成し、また従業員一人ひとりが最大限に活躍できる環境や仕組みを整え、マツダグループ全体の成長に繋げてまいります。

人事戦略で目指す姿は「Σ従業員の能力・成長=マツダグループの成長」です。従業員一人ひとりの能力や成長を最大化するとともに、経営課題に迅速に対応できる強い組織に転換し、より少ない人材で高い成果を生み出すことが、マツダグループの持続的な成長を実現させると考えています。そこで、事業計画に基づき、必要な仕事を今一度精査し、高効率な組織へと転換を図ると同時に、全社でDX推進活動を展開し、業務の効率化に取り組んでいます。今後、生成AIなどデジタル技術の進化に伴い、仕事の在り方が大きく変化し、「人」に求められる役割や要素も変わっていくことが予想されます。このような変化に対応するためには、どのような状況下でも臨機応変かつ自発的に行動できる自律型の従業員の育成が急務です。これらの状況を踏まえ、「効率的な体質への転換」「人材の確保」「自律・成長を支える環境の整備」を人事領域のマテリアリティと位置づけ、中期的な人事戦略を進めております。

これらに向けた人材育成体制・社内環境整備の実施状況については、2025年10月公表「マツダサステナビリティレポート2025」(P67-P81/P129)をご参照ください。

https://www.mazda.com/content/dam/mazda/corporate/mazda-com/ja/pdf/sustainability/report/2025j_all.pdf

 

 

②指標と目標(提出会社)(*9)

「①戦略」に記載のとおり、当社は、従業員の属性に関係なく、個人の能力や実績に基づき人材登用することを方針としているため、女性管理職数、男性育児休職取得率以外には、自主的かつ測定可能な目標を定めておりません。

 

<女性雇用の拡大と活躍の場の創設>

当社は、女性のさらなる活躍に向けての1stステップとして、女性管理職及び候補の育成を推進し、マネジメント層の多様化に取り組んでいます。現在、「女性管理職数:2026年度 110人」、「男性育児休職取得率:2026年度 75%」という目標を掲げています。

2026年3月末時点における当社の女性管理職数は99名、男性育児休職取得率は67.1%となり、着実に進捗しています。登用候補となる女性社員の個別育成計画を策定・推進するとともに、男性社員も含めた全社的な育児休職制度の周知・啓発活動を行いながら、女性の活躍をさらに加速させていくよう、今後も取り組みを進めていきます。

 

(*9)指標に関しては、必ずしもすべての連結子会社ですべての指標のデータ管理が行われていないため、当社グループとしての記載が困難であります。このため、指標に関する目標及び実績は、当社グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しています。