事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
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売上
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利益
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利益率
最新年度
セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
---|---|---|---|---|---|
レストラン | 30,148 | 85.0 | 1,223 | 74.8 | 4.1 |
居酒屋 | 3,673 | 10.4 | 252 | 15.4 | 6.9 |
カラオケ | 1,599 | 4.5 | 138 | 8.4 | 8.6 |
その他 | 55 | 0.2 | 23 | 1.4 | 41.8 |
事業内容
3【事業の内容】
当社は、ステーキ、居酒屋、回転寿司、焼肉、とんかつ、カフェ及びカラオケ店などの飲食等チェーン店舗を、東北から関西の地域を中心に、直営及びフランチャイズ展開しております。
また当社は、親会社の株式会社コロワイド及び同社の連結子会社61社により構成される株式会社コロワイドグループに属しております。株式会社コロワイドは、当社の普通株式7,954万株(議決権比率41.2%)を保有しております。
なお、次の4部門は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
たれ事業は、前会計年度にコロワイドグループの株式会社コロワイドMDへ移管しました。これにより当会計年度よりたれ事業のセグメント区分を廃止しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。
居酒屋事業は、2025年2月1日に株式会社コロワイドダイニングに会社分割(簡易吸収分割)により
承継しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」をご参照ください。
カラオケ事業は、2025年3月1日に株式会社シン・コーポレーションに会社分割(簡易吸収分割)に
より承継しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」をご参照ください。
当社……… |
レストラン事業 |
:ステーキ・回転寿司・焼肉・とんかつ・和食・洋食・カフェ等の店舗経営 |
|
居酒屋事業 |
:居酒屋の店舗経営 |
|
カラオケ事業 |
:カラオケ店の店舗経営 |
|
その他 |
:フランチャイズ事業、他 |
(事業の系統図)
業績
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
(1)経営成績の状況
当事業年度における我が国経済は、雇用・所得環境改善の期待から経済社会活動が活性化し、個人消費の回復やインバウンド需要の増加等を背景に、景気は緩やかな回復基調が続きました。一方で、物価上昇の長期化による個人消費の伸び悩みや人手不足が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。
外食産業については、人流、個人消費の回復やインバウンド需要の拡大もあり、緩やかに回復が続いております。しかしながら、原材料価格やエネルギーコストの高騰、継続的な採用難による人員不足やそれに起因する人件費の上昇を背景に、業界全体で価格改定の動きが継続しており、当社においても依然として厳しい経営環境が続いております。
このような状況の中、当社では引き続き「すべてはお客様と従業員のために」という企業理念のもとに、ブランドコンセプト及びQSCAの再構築に合わせたオペレーションの見直しや、髪型の自由化、紹介制度の見直しなどにより人員の充足を高め、労働環境を安定させることで、お客様への提供価値の向上、家庭ではなかなか体験できない様々な料理や高いレベルのサービスを提供することによって、「楽しかった、おいしかった」とお客様に喜んでいただけるよう努めております。
お客様のご期待にお応えするために、昨年ご好評をいただいた「アトム・ブランド合同キャンペーン感謝祭」の第2弾を開催し、ステーキ宮では希少部位である「ミスジ」を使用したメニュー、焼肉業態では「厚切り!牛タン塩」「大判サーロインステーキ」の販売、寿司業態では期間限定で全品謹製赤しゃりで提供、「豪快まぐろ祭り」など感謝祭特別メニューの販売とともに、アトム全店共通お食事券が当たる「レシートキャンペーン」も実施致しました。
感謝祭に加え、ステーキ宮ではサラダバーをリニューアルし期間限定で「季節限定 春のサラダバー」の提供、寿司業態では毎年大人気の「八十八鰤と北海祭り」、近畿大学とニチレイフーズが共同開発した真鯛を使用した「アセロラ真鯛と春の味覚祭り」、焼肉業態ではカルビ大将の認知度をさらに強化すべく「味のがんこ炎」からの業態転換を積極的に実施してまいりました。
これらの結果、当事業年度における業績は、売上高が354億77百万円(前期比4.0%減)、営業損失が6億70百万円(前期営業損失65百万円)、経常損失が6億43百万円(前期経常利益9百万円)、当期純利益が5億30百万円(前期純損失14億70百万円)となりました。
当事業年度において、不採算店12店舗の閉鎖、事業譲渡75店舗により、当事業年度末の店舗数は247店舗(直営店
237店舗、FC店10店舗)となりました。また、業態転換を13店舗、改装を37店舗行いました。
セグメントの業績の概要は以下のとおりです。
前会計年度より、「たれ事業」をコロワイドグループの株式会社コロワイドMDへ移管しており、当会計年度より報告セグメントの区分変更を致しました。詳細は、「注記事項 (セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
① レストラン事業
レストラン事業につきましては、業態転換を12店舗(「味のがんこ炎」から「カルビ大将」へ11店舗、「廻転すし海へ」から「にぎりの徳兵衛」へ1店舗)、改装を26店舗(「ステーキ宮」8店舗、「にぎりの徳兵衛」12店舗、「海鮮アトム」1店舗、「カルビ大将」5店舗)、不採算店7店舗(「ステーキ宮」5店舗、「にぎりの徳兵衛」1店舗、「味のがんこ炎」1店舗)の閉鎖を行い、当事業年度末の店舗数は237店舗となりました。
レストラン事業の当事業年度の売上高は、301億48百万円(前年同期比1.4%減)となりました。
② 居酒屋事業
居酒屋事業につきましては、2025年2月1日を効力発生日として株式会社コロワイドダイニングへ会社分割(簡易吸収分割)により承継しております。
居酒屋事業の当事業年度の売上高は、36億73百万円(前年同期比18.0%減)となりました。
③ カラオケ事業
カラオケ事業につきましては、2025年3月1日を効力発生日として株式会社シン・コーポレーションへ会社分割(簡易吸収分割)により承継しております。
カラオケ事業の当事業年度の売上高は、15億99百万円(前年同期比5.3%減)となりました。
④ その他の事業
その他の事業につきましては、当事業年度末の店舗数はFC店10店舗であります。
その他の事業の当事業年度の売上高は、55百万円(前年同期比8.5%増)となりました。
(2)当期の財政状態の概況
(資産)
当事業年度末における総資産は、前事業年度末に比べ13億29百万円減少し、189億89百万円となりました。その要因は現金及び預金を主とした流動資産の増加19億27百万円、減価償却を含む有形固定資産の減少21億93百万円、敷金及び保証金の回収を主とした投資その他の資産の減少10億54百万円によるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べ18億68百万円減少し、116億86百万円となりました。
その要因は未払消費税等を主とした流動負債の減少7億60百万円、長期借入金を主とした固定負債の減少11億8百万円によるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は、前事業年度末に比べ5億39百万円増加し、73億2百万円となりました。その要因は当期純利益の計上5億30百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は38.5%(前事業年度末は33.3%)、1株当たり純資産額は26円25銭(前事業年度末は23円46銭)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は67億3百万円となり、前事業年度末に比べ20億54百万円増加致しました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は7億82百万円となりました。
これは主に未払消費税等の支出(4億62百万円)、法人税等の支出(1億36百万円)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は37億51百万円となりました。
これは主に事業譲渡による収入(42億12百万円)、有形固定資産の取得による支出(7億82百万円)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は9億14百万円となりました。
これは主に短期借入金の返済による支出(1億円)、長期借入金の借入れによる収入(15億円)、長期借入金の返済による支出(21億37百万円)、ファイナンス・リース債務の返済による支出(1億77百万円)によるものであります。
仕入及び販売の実績
(1)セグメント別仕入実績
当事業年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
金額(百万円) |
前事業年度比(%) |
レストラン事業 |
11,601 |
103.3 |
居酒屋事業 |
1,004 |
86.9 |
カラオケ事業 |
313 |
98.0 |
その他の事業 |
△79 |
△1,210.0 |
合計 |
12,839 |
100.2 |
(2)セグメント別販売実績
当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
金額(百万円) |
前事業年度比(%) |
レストラン事業 |
30,148 |
98.6 |
居酒屋事業 |
3,673 |
82.0 |
カラオケ事業 |
1,599 |
94.7 |
その他の事業 |
55 |
108.5 |
合計 |
35,477 |
96.0 |
(注)上記金額のうち、セグメント間取引については相殺消去をしております。
経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
(1)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
(2)当事業年度の経営成績の分析
当事業年度における業績は、売上高は354億77百万円(前期比4.0%減)、営業損失は6億70百万円(前事業年度は65百万円の営業損失)、経常損失は6億43百万円(前事業年度は9百万円の経常利益)、当期純利益は5億30百万円(前事業年度は14億70百万円の当期純損失)となりました。
売上高については、4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (1)経営成績の状況 に記載しております。
売上原価は、128億28百万円(前期比0.0%減)となりました。売上高に対する構成比は36.2%となりました。
販売費及び一般管理費は233億20百万円(前期比3.6%減)となりました。売上高に対する構成比は、65.7%となりました。
賃借料は31億6百万円(前期比4.7%減)、減価償却費は9億18百万円(同17.2%減)となっております。
また、従業員給料及び賞与は30億35百万円(前期比2.3%減)、その他人件費は68億68百万円(同3.0%減)となっております。
上記の結果、営業損失は6億70百万円(前期営業損失65百万円)となりました。
営業外収益に関しては、損害保険等保険金の入金等により2億5百万円(前期比15.4%減)となり、営業外費用に関しては、借入による支払利息の増加等により1億78百万円(同6.3%増)となりました。
この結果、経常損失は6億43百万円(前期経常利益9百万円)となりました。
特別利益は、居酒屋事業を株式会社コロワイドダイニングへ、カラオケ事業を株式会社シン・コーポレーションへ受取対価を現金等の財産のみとする会社分割(簡易吸収分割)により33億29百万円(前期比41,306.7%増)となりました。
特別損失は、固定資産除却損や店舗閉鎖損失引当金繰入額の減少や減損損失等の計上により13億60百万円(前期比7.8%増)となりました。
上記の結果、税引前当期純利益は13億24百万円(前期は税引前当期純損失12億44百万円)となりました。
当期純利益は、法人税、住民税及び事業税4億7百万円(前期比231.6%増)、法人税等調整額3億86百万円(前期は法人税等調整額1億3百万円)の計上により5億30百万円(前期は当期純損失14億70百万円)となりました。
(3)経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(4)経営戦略の現状と見通し
当社の経営戦略の現状と見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
①キャッシュ・フロー
当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
②契約債務
2025年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。
|
年度別要支払額(百万円) |
||||
契約債務 |
合計 |
1年以内 |
1年超3年以内 |
3年超5年以内 |
5年超 |
長期借入金 |
5,043 |
2,078 |
2,141 |
824 |
― |
リース債務 |
332 |
115 |
152 |
65 |
0 |
上記の表において、貸借対照表の流動負債に含まれている1年内返済予定の長期借入金及び1年内返済予定のリース債務は、長期借入金及びリース債務に含めております。
③財務政策
当社は、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金及び店舗設備などの長期資金は、固定金利の長期借入金で調達しております。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
外食業界は、人流、個人消費の回復やインバウンド需要の拡大もあり、緩やかに回復が続いております。しかしながら、原材料価格やエネルギーコストの高騰、継続的な採用難による人員不足やそれに起因する人件費の上昇を背景に、業界全体で価格改定の動きが継続しており、依然として厳しい経営環境が続いております。
このような状況の中、当社と致しましては、コロワイドグループのシナジー効果を活かし、コロワイドグループの業態間連携によるメニュー開発により、原材料価格削減を推進してまいります。また、地方/郊外、ロードサイドを中心に積極的に新規出店、経年店舗の改装、不採算店舗の業態転換、並びに、本部コストの最適化など各種施策を継続的に実施し、収益性の改善を図ってまいります。
また、当社が目指す姿は、「地方創生」に貢献することであり、ローカルチェーンとして地域に愛され続ける店舗をつくり、その地域にとって欠かせない存在となることを目指しております。当社は、「お客様に喜びと価値をお届けすること」を何よりも大切にし、ブランドコンセプト及びQSCA(品質、サービス、清潔、雰囲気)を抜本的に見直し、その本質をさらに深化させてまいります。家庭ではなかなか体験できない様々な料理や高いレベルのサービスを提供することで、「楽しかった、おいしかった」とお客様に喜んでいただき、企業価値の向上に努めてまいります。これらの取り組みを着実に推進するため、当社ではコンプライアンスポリシーを策定し、全従業員が社会的良識に基づいた行動を心がけております。また、企業としての社会的責任を果たし、持続的な成長を実現するため、サステナビリティの推進にも積極的に取り組んでまいります。