2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    312名(単体) 539名(連結)
  • 平均年齢
    39.8歳(単体)
  • 平均勤続年数
    12.1年(単体)
  • 平均年収
    7,441,141円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    -0.4%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1) 【人材戦略に関する基本方針等】

当社は、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて、医療に貢献する」との経営理念のもと、事業の成長を支える人的資本の強化を重要な課題と考えております。

人材戦略においては、『貢献意識(社会、医療、患者さん、仲間のため)と個性の発揮』を重視し、従業員一人ひとりが社会や医療への貢献を実感しながら能力を発揮できるよう、CMS(キャリア・マネジメント・システム)を軸に、自律的なキャリア形成の支援、専門性の向上、エンゲージメント向上、後継者育成等に取り組んでおります。あわせて、多様な人材が個性を発揮できる職場づくりを進めるため、柔軟な働き方制度の充実やキャリア支援、健康経営などの社内環境整備を進めております。

従業員給与・報酬については、各人の担う職務・役割、能力・経験、成果等を総合的に勘案し、適切な処遇の実現を基本として決定しております。また、人材の確保・定着や従業員の意欲向上を図る観点から処遇改善にも継続的に取り組んでおります。

 

(2) 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2026年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

日本

312

米国

227

合計

539

 

 

(2) 提出会社の状況

2026年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

平均年間給与の対前

事業年度増減率(%)

312

39.8

12.1

7,441,141

△0.4

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

日本

312

合計

312

 

(注) 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使の関係は良好に推移しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 提出会社

当事業年度

管理職に占める

女性労働者の割合

(注)1

男性労働者の

育児休業取得率

(注)2

労働者の男女の賃金の差異 (注)1、3

全ての労働者

内、正規
雇用労働者

内、非正規

雇用労働者

11.5

0.0

79.4

80.9

27.2

 

(注) 1  「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2  「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3  当社における給与体系は男女とも同様としておりますが、営業職と非営業職では各種手当や賞与の仕組み(評価体系や構成等)が異なっております。

現在の正規雇用労働者の男女の賃金の差異については、以下の要因があります。

・管理職に占める男性の割合が高い

・賞与等の仕組みにより理論年収が非営業職に較べて高い営業職にて男性の割合が高い

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

1. サステナビリティを巡る取組みについての基本方針

当社は、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて、医療に貢献する」という経営理念のもと、マテリアリティ(重要課題)を特定し、ESG活動を通して企業の社会的責任(CSR)を果たすと共に、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献いたします。

 

2. 国連グローバル・コンパクトへの加盟

国連グローバル・コンパクト(UNGC)は、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組みづくりに参加する企業・団体の自発的な取組みであります。UNGCに署名している企業は、「人権の保護」、「不当な労働の排除」、「環境への対応」、そして「腐敗の防止」の4つの領域に関わる10の原則の実現に向けて努力を継続します。当社は2022年から、UNGCに加盟しております。

当社は、UNGCに署名することで、企業姿勢を明確に表明するとともに、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて、医療に貢献する」という経営理念のもと、グローバルな視点からサステナビリティ推進活動に積極的に取り組むことで、様々なステークホルダーからの要請に応えるとともに、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。

 

3. サステナビリティ・ガバナンス体制

当社の取締役会は、サステナビリティを巡る課題(気候変動等の地球環境問題への配慮、人権の尊重、エンゲージメントの向上、タレントマネジメント、従業員の健康・労働環境への配慮や公正・適切な処遇、取引先との公正・適正な取引、自然災害等への危機管理等)への対応が、リスクの減少のみならず収益機会にもつながる重要な経営課題であると認識し、サステナビリティに関する活動(ESG活動)を推進するため、サステナビリティ委員会を設置しております。

サステナビリティ委員会は、取締役会で策定された基本方針に基づき、当社グループのサステナビリティに関する重要事項を協議し、ESG活動を推進するとともに、定期的にESG活動の実績評価を行い、委員会での協議・評価等の結果について、取締役会に報告します。

 

4. マテリアリティ

当社は、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて、医療に貢献する」という経営理念のもと、優先的に取り組むべき環境・社会課題として、「事業活動におけるマテリアリティ」と「事業基盤におけるマテリアリティ」に区分し、6つのマテリアリティを特定しました。

 

種類

属性

マテリアリティ

アクション

事業

活動

患者QOLの向上

患者のQOL向上に資する製品・サービスの開発・商品調達力の強化

①開発・調達力の強化 ②セミナー・教育研修プログラム

業基盤

環境負荷の低減

気候変動イニシアティブへの対応(GHG排出量の低減と開示)

①GHG排出量の算定と開示 ②環境負荷低減活動 ③気候変動イニシアティブへの対応

人権尊重への取組み

国際的な規範に基づく人権への対応

①人権に関する教育・研修 ②人権デューデリジェンスの実施

多様な人材の活躍推進

ダイバーシティ&インクルージョン

①各種制度の開示・人材データ ②属性を問わず全従業員が活躍できる職場環境づくり

医療ニーズへの高品質対応

安心で安全な医療機器の安定供給

①品質マネジメントの取組み ②気候変動物流遅延リスク対策

コーポレート・ガバナンスの推進

コーポレート・ガバナンス・コードへの対応

①コーポレート・ガバナンス・コード遵守 ②内部統制、内部監査

リスクマネジメント対応

①リスクリストの管理とアセスメントの実施

コンプライアンス経営の推進

①コンプライアンス違反防止への取組み

 

 

 

種類

属性

マテリアリティ

2026年3月期進捗結果

事業

活動

患者QOLの向上

1. ロコモティブシンドローム(運動器症候群)のQOL向上に貢献する製品の導入なし、上市に向けた取り組みを推進

2. 若手整形外科医師向けのエデューケーションプログラムの開催件数2件

 

業基盤

環境負荷の低減

1. GHG排出量削減(Scope1+Scope2) /実績:1,444t CO₂(基準年2020年3月期比△26.7%、前期比△7.1%)

  GHG排出量削減(Scope3)実績:19,153t CO₂(前期比△7.0%)

2. 再生可能エネルギー導入33%(連結)

3. 国内廃棄物実績:66.0(t)

4. CDP2025調査結果:気候変動「B」、水セキュリティ「B-」

人権尊重への取組み

1. 人権教育の実施

  コンプライアンス研修の実施(上司編ハラスメントについて)

2. 人権デューデリジェンス実施

 ① 2026年3月期日本エム・ディ・エム従業員向け人権デューデリジェンス結果

  ・調査期間:2025年9月1日~9月30日

  ・調査対象:国内全従業員(回答率:100%)

  ・重篤な事案:0件

 ② 2026年3月期ODEV社従業員向け人権デューデリジェンス結果

  ・調査期間:2025年9月1日~10月31日

  ・調査対象:国内全従業員(回答率:81%)

  ・重篤な事案:1件

 ③ 2026年3月期日本エム・ディ・エムサプライヤー向け人権デューデリジェンス結果

  ・調査期間:2025年8月1日~8月29日

  ・調査対象:サプライヤー2社(日本国内)

  ・重篤な事案:0件

 ④ 2026年3月期ODEV社サプライヤー向け人権デューデリジェンス結果

  ・調査期間:2025年8月1日~10月10日

  ・調査対象:サプライヤー8社(米国・欧州・アジア)

  ・重篤な事案0件

 

 

 

 

種類

属性

マテリアリティ

2026年3月期進捗結果

業基盤

多様な人材の活躍推進

1. 人材の多様性の確保を含む人材育成方針に基づいて、以下の取組みを実施。人的資本委員会2回開催

   ・管理職に占める女性労働者の割合:11.5%

 ① タレントマネジメント

 (ア)部門長以上の後継者育成

・主要ポジションの職務記述書作成(要件の明確化)し、採用活動に利用

  ・主要ポジションの後継者育成計画(推進準備)

  (イ)グローバル人材の育成

   ・TOEIC受検実施

  (ウ)障害者雇用推進

   ・2026年3月期追加採用した2名が勤務継続中

 ② エンゲージメント強化

   ・CMS(キャリア・マネジメント・システム)

   ・全社員向セルフキャリアドックの実施(267人)

   ・Myキャリア・Myボイス実施

   ・Myボイスの自由コメントの件数156件

   (コンプライアンス意識の高まり、組織変更等による環境の変化によりコンプライアンス(行動規範、ハラスメント)、職場・組織に関するコメントが増加。)

   ・Myキャリア更新率:100%

2. 社内環境整備方針に基づいて、以下の取組みを実施。人的資本委員会2回実施。

   ・男女別の育児休業取得率:男性0%(0/6名)、女性100%(3/3名)

   ・管理職に占める中途採用率の割合67.9%

・外国籍労働者数の割合1.3%・男女別の育児休業取得率:

 男性0%(0/6名)、女性100%(3/3名)

 ① 自分らしい働き方、生き方の推進

・自分らしい働き方、生き方の推進に関する制度のアップデートと創造

 ② 心身の健康推進

・社内喫煙の現状把握(喫煙者:92名 回答:298名 回答者喫煙率31%)

・全社喫煙調査アンケートの実施(禁煙希望者 59名/92名喫煙者の3人に2人が禁煙希望)

 ③ 働き方に関する制度の活用率:89.3%

  (注)全社員(営業職除く)に占める制度(時間単位休暇、フレックスタイム勤務、在宅勤務、コンバインドワーク)

 

 

 

種類

属性

マテリアリティ

2026年3月期進捗結果

業基盤

医療ニーズへの高品質対応

1. ISO13485維持審査指摘事項0件

2. 気候変動物流遅延リスク対策

   BCP対策、及び気候変動による物流遅延対策として、サテライト物流拠点の活用向上

3. 配送品質の改善

   配送遅延が頻発していた中国・四国エリアにおいて配送リードタイムの短縮と午前到着率の大幅な向上を実現し、物流レジリエンスの強化に寄与

コーポレート・ガバナンスの推進

1. 経営計画が目標未達に終わった場合の原因分析等(補充原則4-1②)はComplyに変更

2. 後継者計画の文書化(補充原則4-1③)は、Explain

3. 社会・環境問題をはじめとするサステナビリティを巡る課題(補充原則2-3①)はExplain

  2025年のコンプライアンス事案を経営上の重大なサステナビリティ課題と厳粛に受け止め、現在は営業活動に係る統制強化等を含む抜本的な再発防止策を推進しているものの、施策は実施途上にあり継続的な検証が必要な段階であるためExplainと判断しています。今後は事業活動に伴うリスク管理プロセスを高度化し、持続可能な事業運営の確立を目指します。

4. 取締役会の役割・責務(3)(補充原則4-3④)は、Explain

  2025年のコンプライアンス事案を厳粛に受け止め、特別委員会の調査報告を踏まえた抜本的な再発防止策を推進しておりますが、現在は施策の実施途上で継続的な検証が必要な段階であるためExplainと判断しています。今後は早期のリスク管理プロセスの高度化と持続可能な経営体制の確立を目指します。

5. 内部統制報告書開示

1. リスクリストの管理とアセスメントの実施

 ・リスク管理委員会(2回開催)

 ・リスクリストのアップデート

 ・リスクに対する対応策の実施

1. コンプライアンス委員会(8回開催)

  ・内部通報2件、社内処分39件

2. 再発防止委員会(14回開催)

  ・当社における贈賄事件及び贈賄容疑事案について

  ・当社から独立した外部の弁護士により構成された特別委員会設置

  ・特別委員会による報道事案ならびに類似事案の調査の実施

  (2026年3月27日調査報告書公表)

  ・再発防止策の策定(2026年3月27日公表)

3. コンプライアンス研修の実施

 ① 新入社員研修の実施

 ② 規約インストラクター研修(第26回公正競争規約説明会/10月)

 ③ 規約インストラクター研修(第16回企業倫理周知講習会/2月)

 ④ 役員向け研修(令和7年度 経営トップセミナー/3月)

 ⑤ 公取協通知(FAQ)等の随時共有

4. コンプライアンス体制の強化

 

 

 

5. 環境負荷の低減

(1) 環境方針

  基本的な考え方

日本エム・ディ・エムグループは、環境への取組みを経営の重要課題と位置付け、社会の責任ある一員として、地球環境の保全や循環型社会の形成に貢献し、社会から信頼される企業を目指します。

当社ウェブサイト(https://www.jmdm.co.jp/sustainability-action/environment/

 

(2) TCFD提言への対応

当社グループは、気候変動への対応もマテリアリティの一つとして捉え、2022年3月にTCFDの提言に賛同を表明するとともに、同提言に賛同する企業や金融機関等からなる TCFD コンソーシアムへ参画いたしました。気候変動に真摯に向き合い、事業に影響するリスク・機会への理解を深化させ、その取組みの積極的な開示に努めてまいります。なお、TCFD提言では、気候変動に関する「①ガバナンス ②戦略 ③リスク管理 ④指標と目標」の各項目に関する情報開示が推奨されております。当社は、シナリオ分析、気候変動に伴うリスクと機会を評価し、TCFD提言に従い4つの開示推奨項目に沿った情報を開示してまいります。

① ガバナンス

当社の取締役会は、サステナビリティを巡る課題(気候変動等の地球環境問題への配慮、人権の尊重、従業員の健康・労働環境への配慮や公正・適切な処遇、取引先との公正・適正な取引、自然災害等への危機管理等)への対応が、当社の事業リスクの減少のみならず収益機会にもつながる重要なマテリアリティ(重要課題)であると認識し、その対応に責任を持ちます。なお、TCFDへの対応については、サステナビリティ委員会※での協議・評価を経て年2回取締役会へ報告され、取締役会は委員会からの報告に基づき承認・監督・指導を行う体制としております。

※サステナビリティ委員会

経営戦略本部長が委員長を務め、執行役員、サステナビリティ推進室長及び委員長が指名する者を委員とし、サステナビリティ推進室が事務局となり年2回以上開催することとしています。

 

② 戦略

(ア)シナリオ分析

当社は、シナリオ分析の手法を用いて、移行・物理それぞれにおける気候変動関連のリスクと機会を特定しております。シナリオ分析では、IEA(国際エネルギー機関)等が公表する「シナリオ」を用いて、事業にどのような影響を及ぼすかを検討しました。今回実施したシナリオ分析は、国内(当社単体)の製品及びサービスの輸入、開発、製造、販売までのバリューチェーン全体を対象とし、4℃シナリオ、1.5℃シナリオの2つのシナリオを用いて、2030年時点における影響を考察・検討しております。今後、海外(関係会社)にも分析を広げ、継続してシナリオ分析を実施することでその精度を高めてまいります。また、審議結果は取締役会へ報告の上、不確実な将来に向けたレジリエンスを高めてまいります。

・4℃シナリオ

気温上昇が4℃を超え、気候変動の影響が顕在化した場合

低炭素化を推進する政策や規制が限定的にしか実施されないことで地球温暖化が進行し、平均気温が上昇することで、熱ストレスによる当社の労働環境悪化が見込まれます。また、気温上昇に伴う感染症の蔓延により急性疾患の手術が優先的に行われ、人工関節置換や脊椎固定の慢性疾患手術が延期もしくは中止されてしまい、当社の製品売上が減少する可能性があることを認識しております。

・ 1.5℃シナリオ

気温上昇が1.5℃以下に抑えられ、世界全体が低炭素社会へ移行した場合

脱炭素や低炭素を念頭においた経済活動が活発化し、世の中が規律型社会へと変革することが見込まれます。それに伴い、規制強化が生み出す炭素税導入、また市場の環境配慮志向が強まり、循環型社会を目指した環境配慮素材の利用が求められ、それらの対応コストが増幅すると予測されます。当社としては、脱炭素を推進する政府からの情報を迅速に入手し、省エネ・再エネへの投資を強化するほか、顧客等のサステナブル志向に合致した施策を実行することで循環型社会に貢献したいと考えております。

 

(イ)気候変動に伴うリスクと機会

対象範囲 : 国内のみ(当社単体)

 時  期 : 短期(1年以内)、中期(1年超から3年以内)、長期(3年超)

 影 響 度 : 小(0.5億円以内)、中(0.5億円超~2億円)、大(2億円超)

 

分類

内容

時期

影響度

対応方針

リスク

移行

政策規制

炭素税の導入によるエネルギーコスト・調達コストが増加するリスク

中期

エネルギー効率の継続的な改善

 

再生可能エネルギー導入

 

関係する法規制等の遵守

 

環境データの積極的な開示

 

環境に配慮した製品開発等

 

BCP(事業継続計画)対策強化

 

定期的なリスク・機会の見直し

GHG削減規制の強化に伴う設備のリプレイス等による設備投資コストが発生するリスク

短期

~長期

評判

気候変動対応に関する情報開示の遅れによって株価への影響が発生するリスク

短期

~中期

物理

急性

自然災害による建物・設備・在庫への被害、操業停止及びサプライチェーンの寸断により物流遅延や機会損失が発生するリスク

短期

慢性

気温上昇による感染症の増加に伴い、医療体制の機能が低下・停滞し売上が減少するリスク

中期

~長期

機 会

資源効率

エネルギー効率向上によるコスト削減

短期

~長期

評判

積極的な情報開示による企業価値向上

短期

~中期

製品・サービス

商品センターサテライト化(物流リードタイム短縮)による需要拡大

短期

~長期

環境負荷低減に貢献する製品・医療工具等の提供等

長期

レジリエンス

在庫品の分散投資による製品供給の安定化

短期

~長期

 

 

③ リスク管理

当社では、リスク管理規程に基づいて、リスク管理委員会の活動推進により、経営重点リスクを管理しております。気候変動のリスクについても、経営重点リスクに位置付け、リスク分析を行っております。サステナビリティ委員会は、下部組織であるリスク管理委員会、コンプライアンス委員会、及び人的資本委員会と連携し、サステナビリティに関するリスクの把握と適切な対応を審議し年2回取締役会に報告します。取締役会は、サステナビリティ委員会からのリスク管理の状況と対応について報告を受け、監督・指導を行います。

 

④ 指標と目標

当社は、気候変動における指標を温室効果ガス(GHG)の排出量と定め、2020年3月期のスコープ1、2におけるGHG排出量を基準とし、2031年3月期の削減目標を2020年3月期比30%削減、2051年3月期には「GHG排出量ゼロ」にすることを目標として掲げております。

各拠点における省エネ推進、再生可能エネルギー由来の電力調達、電気自動車の段階的導入等、GHG排出削減の取組みを計画的に実行し2050年のGHG排出量ゼロを目指します。

 

連結スコープ1、2、3GHG排出量実績:t-CO2

 

スコープ1

スコープ2

スコープ3

合計

2020年3月期(基準年)

1,200

769

28,167

30,136

2021年3月期

1,150

792

22,030

23,972

2022年3月期

1,256

896

26,002

28,154

2023年3月期

1,285

849

28,064

30,198

2024年3月期

1,238

505

22,240

23,983

2025年3月期

990

565

20,495

22,050

2026年3月期

967

477

19,153

20,597

 

 

CDP2025 気候変動に関する調査において「B」、水セキュリティに関する調査において「B-」評価に認定

当社は、国際的な環境評価の情報開示システムを運用する CDP から、気候変動によるリスクや影響を管理している企業として、昨年度に引き続き、「B」スコア(マネジメント)に認定されました。また水セキュリティに関しては、「自社の環境リスクや影響について把握し、行動している」と評価されたことを示す「B-」スコア(マネジメント)に認定されました。

 

6. 人権尊重への取組み

  人権方針

   基本的な考え方

日本エム・ディ・エムグループは、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて、医療に貢献する」ことを経営理念に掲げ、自らの全ての企業活動が、人権尊重を前提に成り立っているものでなければならないと認識しております。日本エム・ディ・エムグループは、人権尊重の取り組みをグループ全体で推進し、その責務を果たす努力をしていきます。

当社ウェブサイト(https://www.jmdm.co.jp/sustainability-action/social/

 

(1) 日本エム・ディ・エムにおける人権デューデリジェンス

人権方針に則り、グループ内での人権尊重の取り組みを進めております。

日本エム・ディ・エムは、人権尊重の取組みとして、人権侵害が起きないようコンプライアンス部門が毎年人権デューデリジェンスとしてアンケートを行います。コンプライアンス部門は、アンケートの結果、人権問題の有無をサステナビリティ委員会に報告し、インタビュー等により人権問題が確認された場合、是正・救済を行います。なお、サステナビリティ委員会は、アンケート調査の結果、人権問題の有無に関して取締役会に報告することとしております。

 

(2) 人権への負の影響の特定

 ILO中核的労働基準を軸に当社の状況に沿った以下の従業員の潜在的な人権リスクを特定しました。

 ・人権リスク

①人権尊重に対する意識

②過剰・不当な労働時間、職場における待遇・適切な賃金、労働安全衛生

③ハラスメント、プライバシーの侵害、差別

④救済のアクセス

 

(3) サプライヤー様向け人権デューデリジェンス

サプライヤー様向け人権デューデリジェンスにおける「リスクアセスメント」を推進するために、「国連グローバル・コンパクト CSR調達セルフ・アセスメント質問票」を参考にサプライヤー様の人権尊重・労働慣行における状況確認、及びサプライヤー様の外国人労働者雇用状況(日本)に焦点をあて、実態調査を行い、調査結果を開示致します。

 ・調査項目

①人権尊重に対する意識

②過剰・不当な労働時間

③児童労働

④職場における待遇

⑤適切な賃金

⑥労働安全衛生

⑦差別

⑧結社の自由

⑨外国人労働者の労働慣行(日本国内)

 

 

(4) 人権デューデリジェンス実施結果

・人権デューデリジェンス実施結果

従業員向け人権デューデリジェンス調査内容

「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」で定められた4つの中核的労働基準を基軸として、①人権尊重に対する意識 ②過剰・不当な労働時間 ③職場における待遇・適切な賃金 ④労働安全衛生 ⑤ハラスメント ⑥プライバシーの侵害 ⑦差別 ⑧救済のアクセスに関して主たる調査とし、また自由記述欄を付与し、より具体的かつ詳細に従業員からの声を拾い上げるよう調査しました。

・サプライヤー向け人権デューデリジェンス調査内容

「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」で定められた4つの中核的労働基準を基軸として、以下の項目を確認しました。①人権方針と体制 ②労働慣行及び雇用における差別の禁止 ③結社の自由と団体交渉の権利の認識と尊重 ④労働安全衛生 ⑤外国人労働者管理

日本エム・ディ・エム従業員向け人権デューデリジェンス結果報告(2025年)

 ・調査期間:2025年9月1日~2025年9月30日

 ・調査対象:国内全従業員(回答率:100%)

 ・調査結果

自由記述コメントに基づく個別ヒアリングの結果、人権問題と認められる重篤な事案は確認されませんでした。一方で、ハラスメント等の潜在的リスクにつながり得るコメントがあったため、引き続き丁寧に個別対応を行います。加えて、終業打刻後の顧客対応に伴う労働時間管理の不備が確認されたことから、時間外労働の申請手続等を再周知し、適正な労働時間管理を徹底します。

② 日本エム・ディ・エムサプライヤー向け人権デューデリジェンス結果報告(2025年)

 ・調査期間:2025年8月1日~2025年8月29日

 ・調査対象:国内サプライヤー(年間調達額約75%を占める主要サプライヤー2社)

 ・調査結果

主要サプライヤー2社は、人権・労働問題への意識が高く、人権方針の策定、研修、内部通報制度の整備等に積極的に取り組み、問題発生時の対応体制を整備していました。児童労働・強制労働及び差別の禁止、結社の自由と団体交渉の尊重、労使対話の機会確保に加え、安全衛生面でも健康診断やストレスチェック等を適切に実施していました。さらに、主要サプライヤー1社では外国人技能実習生の受入れ実績があるものの、問題は確認されず、適正な雇用管理・受入れ体制が構築されていました。

③ 米国子会社ODEV社従業員向け人権デューデリジェンス結果報告(2025年)

 ・調査期間:2025年9月1日~2025年10月31日

 ・調査対象:国内全従業員(回答率:81%)

 ・調査結果

自由記述コメントに基づく個別ヒアリングの結果、人権問題に該当する事案が1件確認され、迅速かつ厳正な対応を完了しました。業務負荷やハラスメント等の個別事案はHR部門が事実確認と対応を継続しており、全社的なリスクとしてリスク管理マトリックスに明記のうえ継続的に監視・対処します。併せて、研修の実効性向上、管理職教育、内部通報制度の周知徹底を最優先で実施します。

 米国子会社ODEV社サプライヤー向け人権デューデリジェンス結果報告(2025年)

 ・調査期間:2025年8月1日~2025年10月10日

 ・調査対象:サプライヤー(米国・欧州・アジア)

 ・調査結果

主要サプライヤー8社はいずれも人権・労働問題への理解が高く、遵守と改善に積極的に取り組んでいることを確認しました。全社で人権方針・体制及び国際的な中核的労働基準の遵守が確認され、強制労働・児童労働や差別の兆候も認められませんでした。内部通報制度は7社が導入済みで、残る1社も年内導入に向け対応中です。安全衛生面では5社で十分な取組みを確認し、残る3社は取組みがあるもののストレスチェック制度の未実施が課題として確認されました。

 

 

7. 多様な人材の活躍推進CMS(キャリア・マネジメント・システム)

(1) 人材育成方針

① 社員一人一人がキャリアを考え、会社や上司との相互作用でキャリア形成につなげる仕組み(CMS(キャリア・マネジメント・システム))の強化及び運営を推進します。

② 社会、医療、患者さん、仲間のために、という『貢献意識』を醸成します。

③ “自分らしさ”を大切に、属性を問わず活躍できるよう、全従業員の『個性の発揮』を推進します。

④ キャリアパスを意識し、当社独自の職務分類・職務要件一覧に基づいた研修プログラムの活用を推進します。

⑤ 各ポジションにおける専門性の向上を推進します。

 

(2) 社内環境整備方針

① 全職階、経営層においても多様性の確保が重要と考え、年齢、性別、国籍を問わず能力や経験に応じた採用・登用を推進します。

② 社員の職業生活と家庭生活の両立に資する社内制度を充実させます。

(例:時間単位休暇、フレックスタイム勤務、在宅勤務、コンバインドワーク、地域限定勤務、ウェルカムバック、各種研修、等)

③ 各ポジションにおける専門性を向上させるための研修プログラムの充実を目指します。

④ 自分のキャリアを考えるためのMyキャリア、会社や上司へ意識・要望等を伝えるMyボイス等のITシステムの活用を推進します。

⑤ 個人の意思を尊重したキャリアコンサルティング制度、全社員を対象としたセルフキャリアドック制度を推進します。

 

  (3) 人材開発の取組み、ダイバーシティ&インクルージョン

当社は、社員一人一人が自分のキャリアを考え、会社や上司との相互作用でキャリア形成につなげるCMS(キャリア・マネジメント・システム)を導入しております。

人材開発に関しては、人的資本委員会にて、人材の多様性の確保を含む人材育成方針に基づき、エンゲージメントの向上、後継者育成(タレントマネジメント)等に取り組んでおります。

なお、この取組みを推進するために、自分のキャリアを考えるためのMyキャリア、会社や上司への要望等を伝えるMyボイス等のITシステム、キャリア支援のためのキャリアコンサルティング制度、全社員を対象としたセルフキャリアドック制度、健康経営等、社内環境整備にも取り組んでおります。

 

 

(4) (多様性を含む人材育成方針及び社内環境整備方針に関する)指標の内容、目標、実績

① 女性労働者に対する職業生活に関する機会の提供

指標の内容

2024年
3月期実績

2025年
3月期実績

2026年

3月期実績

目標(目標年)

注記

労働者に占める女性労働者の割合

27.7%

27.6

26.9

30.0%(2030年)

正社員

管理職に占める女性労働者の割合

10.7%

11.5

11.5

13.0%(2027年)

 

 

 

② 職業生活と家庭生活との両立

指標の内容

2024年
3月期実績

2025年
3月期実績

2026年

3月期実績

目標(目標年)

注記

男女別の育児休業取得率

男性28.6%

女性100%

男性16.7%

女性100%

男性  0%

女性100%

-(2030年)

男性(対象者6名、取得者0名)

女性(対象者3名、取得者3名)

働き方に関する制度の活用率
(時間単位休暇、フレックスタイム勤務、在宅勤務、コンバインドワーク、地域限定勤務等)

92.1%

92.0%

89.3%

95.0%(2027年)

全正社員(営業職除く)に占めるいずれかの制度利用者の率

 

 

③ その他、多様性を含む人材の確保と人材開発

指標の内容

2024年
3月期実績

2025年
3月期実績

2026年

3月期

目標(目標年)

注記

管理職に占める中途採用者の割合

66.7%

67.9

67.9

60.0%以上

(2030年)

中途採用者の定義:雇用保険法等の一部を改正する法律の定義を使用

Myボイスの自由コメントの件数
(匿名含む)

214件

115

156

Myキャリア更新率

100%

100

100

100%(2030年)

 

 

文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末日現在において当社が判断したものであります。