2024年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    2,353名(単体) 3,909名(連結)
  • 平均年齢
    44.1歳(単体)
  • 平均勤続年数
    11.6年(単体)
  • 平均年収
    4,484,879円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

当社グループにおいて毛髪関連事業に属する従業員をセグメントに区分することが困難なため、従業員数をセグメントごとに示すことはしておりません。

2024年3月31日現在

事業部門の名称

従業員数(人)

毛髪関連事業

3,687

(293)

全社(共通)

222

(57)

合計

3,909

(350)

 

(注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、派遣社員、契約社員、嘱託社員を含みます。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定の事業部門に区分できない管理部門に所属しているものであります。

 

(2) 提出会社の状況

提出会社において毛髪関連事業に属する従業員をセグメントに区分することが困難なため、従業員数をセグメントごとに示すことはしておりません。

2024年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

2,353

44.1

11.6

4,484,879

(323)

 

(注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、派遣社員、契約社員、嘱託社員を含みます。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

当社には、労働組合は存在しませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

当社グループは、要員計画や中核人材の登用等における多様性の確保等に経営資源を配分しており、各指標の内訳は以下の通りとなります。

 

 [中核人材の登用等における多様性の確保]

提出会社において、女性管理職比率の現状(2024年3月31日現在)は次表の通りであり、自主的かつ測定可能な目標として、2026年3月期に女性管理職(店長を含む)の割合を22.0%以上に引き上げる方針です。

 

 

 

全体

 

女性

中途採用者

社員

 

2,662人

 1,620人(60.9%)

2,440人(91.7%)

管理職

371人

72人(19.4%)

308人(83.0%)

取締役

 

8人

2人(25.0%)

8人(100.0%)

 

(注)1.外国籍の社員も在籍しているものの、人事管理上の区分はございません。

2.提出会社において、新卒で入社した者以外は「中途採用者」として取り扱っています。

3.女性管理職比率については、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

 

 

 

但し、次のような事由から、外国人や中途採用者については目標を定めない事としております。

・外国籍の社員も在籍しているものの、コーポレートガバナンス・ガイドライン第9条ダイバーシティの推進等

 により、人事管理上の区分はしていない事から、外国人の目標を定めない事としております。なお、現時点で

 は、外国籍の方が理美容師資格を取得し就業するための制約が厳しい点も踏まえて、目標を定めない事として

 おります。

・当社は、主に「中途採用者」で人財を確保しており、在籍社員に占める割合が既に高水準にある事から、中途

 採用者の目標を定めない事としております。

 

 [男女間賃金格差・男性育児休業取得率]

提出会社において、男女間賃金格差、男性育児休業取得率の現状(2024年3月31日現在)および、自主的かつ測定可能な目標については次表の通りとなります。なお、男女間賃金格差については、当事業年度において当該目標をすでに達成しているため、更なる向上に努めて参ります。
 

 

 

 2026年3月期 目標

 

現状

男女間賃金格差

正規社員

75.5

76.8

 

非正規社員

73.5

74.8

 

全体

73.3

74.5

男性育児休業取得率

82.0

73.1

 

(注) 1.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組みは次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

 

[サステナビリティを巡る取組みについての基本方針]

私たちアートネイチャーグループは、「ふやしたいのは、笑顔です。」をモットーに、「アートネイチャーの行動規範」に基づき、「持続可能な社会の実現」と「持続的な企業価値の向上」を目指してまいります。なお、その取組みにあたっては、地球環境への配慮や人権の尊重などサステナビリティを巡る課題に対して、環境、社会、ガバナンスの全ての面で検討を重ね、ステークホルダーの皆さまと共に、積極的に推進してまいります。

 

(1)ガバナンス

 当社グループは、サステナビリティを巡る課題への取組みを経営上の重要課題と認識しています。その諸課題については、各種委員会や主要会議体を経て、少なくとも年1回は取締役会に審議・報告する体制としております。

 

(2)戦略

 当社グループでは、中期経営計画「アートネイチャーAdvanceプラン」において、サステナビリティの推進を重点課題とし、短期的な視点において必要な施策を実施するとともに、その水準を維持・拡大すべく、長期的な視点に立った施策も併せて実践することとしております。主な戦略は次の通りです。

 

営業体制

● システム投資による業務効率化等により、一人当たり売上高等の労働生産性を向上してまいります。

生産体制

● 生産拠点分散、原材料備蓄等により、生産安定性を向上してまいります。

管理体制

● システムと各種制度の刷新等により、事務効率性を向上してまいります。

全般

● コーポレートガバナンス・コードのサステナビリティ項目(「気候変動」、「人権尊重」、「人的資本」の各項目)を推進して参ります。

 

● 本社機能を維持・強化すべく、本部各部の主要ポストの後継者育成を推進してまいります。

 

● リスキリングを通して、本社及び店舗の人財育成を推進してまいります。

 

 

 また、当社グループにおける、人材育成方針及び社内環境整備方針は次の通りです。

[人材育成方針]
  当社グループは、人員を主に理美容師の中途採用で確保しております。今後の業績伸長や新領域の開拓を支えるためには、採用を強化して高水準の人財を安定的に確保し続けることが重要です。そこで採用の募集ルート形態を多様化すると共に、採用間口の拡大も検討しており、安定的な採用体制の構築を進めております。また、成長性の高い女性市場での事業展開を支える人財として、女性社員の育成に積極的に取組み、今後も積極的に重要ポストにも登用して行きたいと考えております。例えば、当社の管理職(店長を含む)に占める女性割合を2026年3月期には22.0%以上とする事を目標としております。更に、女性向け市場への対応の一環として、女性の社外取締役を選任し、女性の意見を積極的に経営に反映させ、女性の執行役員を登用し、主に女性向けの商品開発や市場開拓に存分に力を発揮してもらっております。

 

 

[社内環境整備方針]
  当社グループは、社員がワークライフ・バランスを整えながら働ける環境を整備する事を目標として、社員一人ひとりが活き活きと働いて、最大限のパフォーマンスを発揮できるように様々な施策を講じています。例えば、当社は女性活躍推進法に基づく優良企業として「えるぼし」の認定を取得するなど、ダイバーシティマネジメントを推進しているのもその一つです。また、「働き方改革」の中で、長時間労働の撲滅や仕事と家庭の両立を支援する仕組み等のワークライフ・バランスを重視するとともに、健康経営を積極的に推進しております。例えば、システムのDX化を推進することで従業員の業務効率化を実現し、2026年3月期までの3年間で116,000時間の業務時間を削減することを目標としております。今後も様々な施策を実践していくことで、従業員との一体感を醸成し、より働き甲斐のある職場を作っていくことで、従業員の更なる定着化も進めてまいります。
 

(3)リスク管理

 気候変動などの地球環境問題への配慮に係る事項については、第2.事業の状況 3.事業等のリスク(2)TCFDの提言に基づく「気候変動リスク」を参照願います。

 

(4)指標及び目標

 気候変動などの地球環境問題への配慮に係る事項については、第2.事業の状況 3.事業等のリスク(2)TCFDの提言に基づく「気候変動リスク」を参照願います。

 

[サステナビリティを巡る課題への取組み]

サステナビリティを巡る課題への取組みは次の通りです。

 

課題

具体的な取組み

気候変動などの地球環境問題への配慮

当社グループでは、環境保全・社会貢献活動への積極的な取組みを規定し適切に運用しており、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への賛同を表明しTCFDに基づく開示(4要素11項目に基づく対応の開示、詳細は3.事業等のリスク参照)を実践しました。このTCFDに基づき、気候変動に係る検討事項は、リスクマネジメント委員会を経て、取締役会で報告する体制としております。

人権の尊重

当社グループでは、人格や個性を尊重する職場環境の整備、異なる文化的伝統や風習の尊重を規定し適切に運用しており、2023年4月には「アートネイチャーグループの人権基本方針(以下、人権基本方針、当社ウェブサイトに掲載予定)」を策定しました。この人権基本方針に基づき、人権の尊重に係る検討事項は、コンプライアンス委員会を経て、取締役会で報告する体制としております。

従業員の健康・労働環境への配慮や公正・適切な処遇

法令のみならず、就業規則を初めとする人事関連諸規程で規定し適切に運用しており、当社グループが掲げる「健康経営推進」の中で、取締役会で報告する体制としております。

取引先との公正・適正な取引

当社グループでは、健全な業務運営、法令遵守、フェアで透明なビジネス、適正価格、倫理重視、反社遮断を規定し適切に運用しており、コンプライアンス委員会を経て、取締役会で報告する体制としております。

自然災害等への危機管理

当社グループでは、リスク関連諸規程で規定し、全社的な訓練も実施しており、「自然災害」のみならず、様々な「事業等のリスク」に係る検討事項は、リスクマネジメント委員会を経て、取締役会で報告する体制としております。

 

 

 

 

 <当社のSDGsの取組み>

 

 ① SDGsとは
    SDGsとは2015年9月に国連サミットで採択された、2016年から2030年までの国際目標です。格差の問題、持続可
  能な消費や生産、気候変動対策を含む全ての国に適用される普遍的な17の目標と169のターゲットから構成され

  ています。
 

 ② 当社の考え方
   当社グループでは「ふやしたいのは、笑顔です。」をモットーに、1967年の会社設立以来、総合毛髪事業を通じ
  て、毛髪文化の創造に取り組んでいます。このような事業活動において、例えば、当社が取り扱う「ウィッグを中
  心とした総合毛髪商品」は、お客様の社会における活躍を支援し、QOL向上に資するものであり、SDGsが目指す

 「誰一人取り残さない」世界の実現と親和性が高いものと考えます。
   そこで当社グループでは、「持続可能な未来の実現に向け、全ての人々の笑顔をふやしていく」を取組み方針と
  して掲げ、SDGsの目標達成に向けて事業活動に挑み続けます。

 


 

 

 

 ③ 現在の取組み
  (a) 社会との関わり

 

 

健康経営の推進

当社では健康経営を掲げ、長時間労働抑制のためのNO残業デーや定休日の設定の他、禁煙施策、メタボ対策、健康診断の受診促進、ストレスチェック、病気治療と仕事の両立支援ガイドの作成など、従業員が健康でいきいきと働くための健康管理をサポートしています。

ピンクリボン運動

2008年より乳がんの早期診断・早期治療の大切さを伝えるピンクリボン運動を推進しています。当社では認定NPO法人乳房健康研究会が主催する認定資格制度であるピンクリボンアドバイザー認定者が多数在籍しております。

女性活躍の推進

当社の従業員の半数以上は女性であり、事業活動の上で女性の活躍はなくてはなりません。育児を理由とする時短勤務を小学校卒業まで認める制度の導入の他に、1時間単位での有給取得制度、男性の育児休業取得の推進、傷病休暇の見直し、婦人科健診受診の促進など、ワークライフ・バランスを重視した働き方の推進に取り組んでいます。

平等な社会実現

当社では、平等な社会の実現に向けて、ジェンダー平等に係る社内規程の見直しの他、障害者支援体制の強化、ユニバーサルデザインやカラーの採用などに取り組んでいます。

がん罹患者の社会活躍の促進

当社では、がん罹患者の社会活躍を推進すべく、医療用ウィッグや医療向けサポート商品の販売によるがん罹患者のQOL向上に向けたサービスを全国のサロンやジュリア・オージェ店舗などで実践すると共に、医療従事者向けの勉強会を定期的に実施しています。

 

 

  (b) 環境との関わり

 

プラスチックの削減

当社では、ウィッグの使用素材について、非プラスチック素材の情報収集・採用検討の他、生分解性素材を用いた試作検証、プラスチック代替素材の共同開発への参画など、脱プラスチックへの取組みを実施しています。また、備品容器の非プラスチック素材への変更をすすめ、プラスチックの削減につなげています。

省エネルギーへの

取組み

本社施設のみならず、店舗においても照明のLED化の他、節水シャワーヘッドの導入など、省エネルギーへの取り組みを実施しています。また、空調に設定温度を設け、NO残業デーの実施やウォームビズ、クールビズなどにも取り組み、エネルギー使用量の削減に努めています。

廃棄物の発生防止

当社では、廃棄物を減らすべく、社内印刷の内製化による紙資源廃棄の削減の他、契約書などの帳票の電子化などに取り組んでいます。

 

 

 

 ④ 今後へ向けた取組み 重要課題の設定
   当社では、これまでの取組みに加え、事業環境における将来予測等を加味し、社会と当社グループの双方にとっ
  て重要性の高い項目を取り組むべき重要課題として選定しました。

 

重要課題

対応方針

内容

新しいサービス体制の構築

「すべての人々に」「質の高い」インフラとアクセスを提供することであらゆる地域のすべての人々に当社の商品・サービスを提供する

当社では、主力のオーダーメイドウィッグ事業等において、主にお客様に店舗へご来店いただくことで商品・サービスの提供を行っております。今後の高齢化の進展、労働人口の減少に鑑み、店舗の在り方や商品・サービスの提供方法を検討してまいります。