2025.10.02更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2024

サマリ

ピジョンは、60年以上の哺乳研究を基盤に「哺乳器・乳首」でグローバル首位を誇る育児用品メーカー。赤ちゃんの舌運動解析や乳首のやわらかさ計測など独自研究を製品化し(例:広口哺乳器「母乳実感」)、日本の「ピジョン」と欧米の「ランシノ」を組み合わせたシナジーで事業を伸ばしています。第8次中計では収益性とROIC向上を明確に掲げています。

目指す経営指標

2025年度(第8次中計最終年)売上高 1,138億円、営業利益 160億円、営業利益率 14.1%(計画)

2025年度 ROE 14%以上、ROIC 15%以上(当初目標)

株主還元方針:安定配当の継続(内部留保は新規事業・R&D・生産設備投資等に活用)

専門用語

■ 母乳実感
ピジョンの主力「広口哺乳器」シリーズの名称。赤ちゃんの舌の動きや吸う力の研究結果を取り入れ、乳首の形状ややわらかさ、流量設計を細かく調整して“母乳を飲む感覚”に近づけた製品群を指します。

■ Lansinoh(ランシノ)
ピジョングループが欧米を中心に展開するブランド。授乳関連の強みを持ち、欧米市場での哺乳器や関連用品の拡大を牽引する役割を担います。日本の「ピジョン」と補完し合う二大ブランドの一つです。

■ 蠕動様運動(ぜんどうよううんどう)
ピジョンが哺乳研究で捉えてきた、授乳時に赤ちゃんの舌が波打つように動く現象。乳首設計や流量コントロールの基礎データとして活用され、吸いやすさや飲みやすさの改善に結びついています。

■ 超音波観察(舌運動解析)
授乳時の口腔内の動きを非侵襲で可視化する研究手法。舌の動きや吸啜リズムを解析し、乳首の硬さ・形状・開孔設計などの最適化に反映するために用いられます。

■ 乳首のやわらかさ計測
乳首(ニップル)素材の硬さ・復元性などを定量評価する社内基準・測定。赤ちゃんの口腔負荷や飲み取りやすさに直結するため、製品改良やラインアップ拡充の判断材料となります。

■ 広口哺乳器
ボトル口径を広くしたタイプの哺乳器。口元のフィット感や洗浄性に配慮しつつ、赤ちゃんの舌運動データに基づく乳首設計と組み合わせて“飲みやすさ”を追求したシリーズの基盤です。

■ キャップ式哺乳器
創業初期に同社が改良・普及させた、キャップで密閉しながら空気導入や流量調整を可能にした哺乳器。直付式の課題を解決する発明として、その後の主力領域拡大の出発点になりました。

■ Pigeon Way
グループを貫く価値観・行動指針。哺乳研究や生産技術、ブランド信頼といった無形資産を活かし、各国の事業を一体で成長させるための判断軸として機能します。

■ 「ピジョン × ランシノ」のシナジー
アジア中心の「ピジョン」と欧米中心の「ランシノ」を市場横断で組み合わせ、商品・ブランド・販売チャネルの補完を通じて成長を加速させる考え方。欧米での哺乳器拡大や日本でのランシノ展開などが具体例です。