2025年2月期有価証券報告書より
  • 社員数
    3,559名(単体) 4,735名(連結)
  • 平均年齢
    42.8歳(単体)
  • 平均勤続年数
    18.7年(単体)
  • 平均年収
    5,958,000円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2025年2月20日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

小売事業

 

4,129

(

8,898

)

小売周辺事業

 

276

(

923

)

その他事業
〔外食事業〕

 

330

280

(

(

414

389

)

)〕

合計

 

4,735

(

10,235

)

 

(注) 1  従業員数は就業人員であります。

2  従業員数欄の(外書)は、パートタイマーの年間平均雇用人員であります。

3  外食事業の従業員数は、その他事業の内数であります。

 

(2) 提出会社の状況

2025年2月20日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

3,559

(

8,529

)

42.8

18.72

5,958

 

(注) 1  従業員数は就業人員であります。

2  平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3  従業員数欄の(外書)は、パートタイマーの年間平均雇用人員であります。

4  提出会社の従業員は全てセグメントの「小売事業」に含まれるため、合計人数のみ記載しております。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループは、UAゼンセン平和堂労働組合と称し、提出会社の本社に同組合本部が、また各事業所別に支部が置かれ、2025年2月20日現在における組合員数は2,884人で上部団体のUAゼンセン流通部門に加盟しております。

労使関係は円滑に推移し、特記すべき事項はありません。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

①提出会社

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)

(注)1

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

5.5

119.6

58.8

74.0

104.4

 

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

 

②主要な連結子会社

当事業年度

会社名

管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1

男性労働者の育児休業取得率(%)(注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

㈱エール

0.0

(注)3

58.6

73.9

91.8

㈱ファイブスター

2.7

33.3

73.7

78.2

116.6

㈱ベストーネ

6.7

100.0

77.1

67.1

88.0

㈱ナショナルメンテナンス

0.0

85.7

46.3

75.3

56.4

㈱ダイレクト・ショップ

0.0

100.0

76.7

76.9

124.1

 

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.育児休業取得対象者が不在の場合、「-」を記載しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)サステナビリティ基本方針

当社グループは、「全従業員の物心両面の幸福(しあわせ)を追求するとともに、お客様と地域社会に貢献し続ける企業となる」という企業理念のもと、グループを取りまく課題を整理し、「平和堂グループのサステナビリティ・ビジョン」を策定しました。

世界では、地球温暖化に伴う気候変動による気象災害の多発化・激甚化、海洋プラスチックなど廃棄物による環境汚染も深刻化するなど、地球環境は危機的な状況に陥っています。また、環境以外でも、貧困や人権問題、高齢化、地域産業の後継者不足など多岐にわたる課題に直面しています。このような状況下で、持続可能な社会の実現に向け社会的責任を積極的に果たすことが求められております。

「平和堂グループのサステナビリティ・ビジョン」では、‟100年企業に向けて。平和堂グループは、事業を通じた「地域社会の課題」・「地球規模の課題」の解決とグループの成長の両立を目指します”を基本方針とし、5つの重要課題を特定しました。

 

5つの重要課題

1)「地域の健康」の実現

2)廃棄物の削減と資源循環の推進

3)脱炭素社会の実現

4)安全・安心で持続可能な商品の調達

5)多様な人材の活躍

 

 

 

①ガバナンス

代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ委員会のもと、グループ全体でサステナビリティ経営を推進しています。サステナビリティ委員会は、「環境セクター」「地域活性化セクター」「DEI推進セクター」「商品調達セクター」の各部会で構成されており、サステナビリティの重要課題について、取組目標や進捗状況について、年2回サステナビリティ委員会で確認しております。

経営会議では年2回、取締役会では年2回、それぞれサステナビリティ委員会から課題全般に関する取組報告を受け、審議及び監督を行っております。

 

〈サステナビリティ経営を推進する体制〉


 

 

上記を含むコーポレート・ガバナンス体制の概要については、「第4 提出会社の状況 4コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要及び当社体制を採用する理由」をご参照ください。

 

 

②戦略

当社グループでは、特定した5つの重要課題について事業を通じて、以下の通り具体的な取り組みを進めております。

重点課題

テーマ

2024年度の具体的な取組み事例

関連する
SDGs項目

「地域の健康」
の実現

健康

厚生労働省推奨「野菜摂取量1日350g」の啓発として、推定野菜摂取量測定会の開催や商品へ野菜摂取量表示ラベルの取り付けなどを推進。

 


サルコペニア予防などのサポートのため、精肉売場の商品を対象にタンパク質などの5つの栄養成分を表示。

歯と口の健康啓発として、歯ブラシ交換デーやお口の健康イベントなどを開催。

睡眠の質を上げるご提案として、寝具売場で商品やPOPによる啓発を推進。

子育て

イベントやクーポン配信など子育て応援クラブ「らぶきっず」会員様向けサービスの拡充。

お子様の遊びと学びを応援するキッズライフスタイルショップ「kids fest」の展開。

高齢者

お買い物代行や暮らしのお手伝いで地域に貢献する「ホーム・サポートサービス」や「移動販売」の推進。

従業員の認知症に対する理解を深め、快適なお買い物環境を実現するための「認知症サポーター」の養成を推進。

地域

地場野菜や地域の特産品を販売するなど地産地消の推進。

地域農業の応援と安全安心な農産物の安定提供を目的とし「平和堂ファーム」を運営。

ママさんバレーボール大会・綱引大会など地域スポーツやこども食堂などへの支援。

地域の教育機関を対象に店舗で実施する環境学習「おしごと&エコくらぶ」や「5ADAY食育ツアー」の実施など、こどもの学習機会の提供。

廃棄物の削減と資源循環の推進

プラスチック削減対策

生鮮食品の店内加工で使用する食品トレーの、軽量化やノントレー化によるプラスチック使用重量の削減。

 


店頭に使用済み「ペットボトル」「食品トレー」「牛乳パック」の回収ボックスを設置し、地域の資源循環に貢献。食品トレーは「エコトレー」にリサイクルされ、再びお店の加工に使用。

レジでお客様に提供しているスプーン及びジュースバーで使用するストローの素材をバイオ由来生分解性ポリマーを使用。

マイバック・マイカゴの持参をお客様と共に推進。

 食品ロス
削減対策

農協や地元生産農家と協力し、一度に獲れすぎたり市場に出回らない規格外の果物を活用して、サイダーやチューハイなど平和堂こだわりブランド「E-WA!」商品の開発。

販売期限を迎えた精米の社会福祉協議会への寄付や、フードドライブ活動団体へ余剰食品回収場所の提供など。

店舗で発生する廃油や魚アラ・青果クズなど食品残渣のリサイクルの推進。残渣から製造した堆肥は一部「循環エコ野菜」に使用し、再びお店で販売。

脱炭素社会の
実現

CO2排出量の削減

省エネ機器の計画的な更新・導入。

 


店舗での保冷温度や照明の見直しなどによる節電の推進。

PPA等を活用した再生可能エネルギーの利用。

安全・安心で
持続可能な
商品の調達

商品調達
基本方針に
沿った商品の
調達 

法令遵守・公正な取引

 


品質と安全性の確保

持続可能な環境への配慮

トレーサビリティの確立

サプライチェーン全体での人権への配慮

多様な人材の
活躍

女性の活躍

「女性活躍推進チーム」が、現状の重点課題を特定し、具体的な施策を立案・実施。

 


育児休職中および子育て中の従業員を対象とした、子育てと仕事の両立を図るための「はとパパ・はとママセミナー」を毎年開催。

男性育児休業として、連続5日間の取得を義務化。

人材育成

一人ひとりが自己育成計画を描き上司と共に実現に向かう支援をするマネジメントシステムの導入や集合研修・eラーニングを組合わせた技能研修の充実など従業員の育成・成長を支援。

健康経営

従来から産業医・看護職が常駐する健康サポートセンターを設置しており、近年は健康経営を積極的に推進、有所見者の二次検査受診率、乳がん検診受診率をはじめ健康関連指標が改善中。
労働災害については、中央労働安全衛生委員会が主体で全店の対策をし、転倒件数が減少に転じている。

 

 

 

③リスク管理

当社グループは、事業全般に係るリスクを内部統制委員会がマネジメントしております。代表取締役社長を委員長とする内部統制委員会は、年4回開催し、想定されるリスクの洗い出しと評価を行い、改善のための計画の策定と計画に対する進捗管理を行っております。

内部統制委員会で決定した方針は、毎年取締役に報告し、承認された方針に基づいて、各部署がリスク低減のための施策を実行してります。

また、特に店舗における風雪水害・感染症などについては、BCPの一環として、管理本部長を委員長とし、関係部署部長からなる防災対策委員会が統括しています。同委員会で検討・決定した方針・計画に基づいて各部署が対策を実行しております。

 

 

④指標及び目標

当社グループは、平和堂グループのサステナビリティ・ビジョンに基づき、重点課題の解決に向けて以下の通り、評価指標を設定しております。

 

重要課題

評価指標

実績及び目標

「地域の健康」の実現

       ―     (注)1

廃棄物の削減と資源循環の推進

プラスチック削減

「(2)気候変動への対応 ④指標及び目標」に記載しております。

脱炭素社会の実現

GHG排出量の削減

「(2)気候変動への対応 ④指標及び目標」に記載しております。

安全・安心で持続可能な商品の調達

有機農産物及び「有機JAS認証」商品の販売構成比の増加

有機及び有機JAS認証農産物・果物の販売構成比
 (計画)2024年度   0.3%
 (実績)2024年度    0.42%  
          (注)2、(注)3

有機JAS認証一般食品取扱い品目
 (計画)2024年度   125品目
 (実績)2024年度   131品目
          (注)2、(注)3

トレーサビリティが確立した指定農場からの仕入れの増加

精肉部門における平和堂こだわり商品「E⁻WA!」3畜種(あじわい牛、あじわい豚、健美味どり)の仕入構成比
 (計画)2024年度  36.5%
 (実績)2024年度  40.2%

(注)2、(注)3

多様な人材の活躍

管理職に占める女性労働者の割合

「(3)人的資本に関する開示 ②指標及び目標」に記載しております。

管理職層に占める女性労働者の割合

「(3)人的資本に関する開示 ②指標及び目標」に記載しております。

障がい者雇用率

「(3)人的資本に関する開示 ②指標及び目標」に記載しております。

 

(注)1.重要課題「地域の健康」の実現につきましては、公表可能な評価指標が設定できていないため記載を省略しております。

2.商品の販売における売上高は、8割以上を当社が占めているため、その重要性を踏まえ、当社のみの数値を記載しております。

3.本指標については、中長期的な目標を設けることはしておりませんが、期首に計画を設定し、実績をモニタリングすることで、「安全・安心で持続可能な商品の調達」の実現に取り組んでおります。

 

 

(2)気候変動への対応

①ガバナンス

気候変動に関するガバナンスは、サステナビリティ全般のガバナンスに組み込まれています。体制図を含む詳細については、「(1)サステナビリティ基本方針 ①ガバナンス」に記載しております。

 

②戦略

世界では、地球温暖化に伴う気象災害の激甚化、海洋プラスチックなど廃棄物による環境汚染の深刻化、環境以外でも高齢化やLGBTQ・女性活躍など、多岐にわたるESG課題に直面しております。

特に地球温暖化に伴う気候変動への対応は、企業や地域にとって非常に重要な課題であり対策が必要です。「気候変動関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」に基づき、営業収益の約9割を占める当社について、気候変動が事業に与える潜在的なリスクや影響を、定性的及び定量的に評価しております。

 

[シナリオ分析]

a)前提条件

(時間軸)

現在〜2050年

 

(シナリオ)

分析においては、以下のシナリオを参照しております。

・IEA WEO 2023 NZE(1.5℃)、SPS及びAPS(2℃)

・IPCC第6次評価報告書 SSP1-1.9(1.5℃)、SSP1-2.6(2℃)、SSP5-8.5(4℃)

※IPCC第5次評価報告書のRCP2.6はSSP1-2.6、RCP8.5はSSP5-8.5にそれぞれ該当

 

b)分析結果

4℃シナリオにおいては、物理リスクの増大により、店舗運営などにおいて損害を被るリスクがより大きいと予想されます。一方、2℃未満シナリオにおいては、カーボン・プライシングの導入をはじめとする気候関連政策の強化や、消費者行動の変容、低炭素技術の普及など、社会が脱炭素へ移行することに伴うリスクや機会の影響が大きいと予想されます。また、物理的リスクの発生は4℃シナリオに比べて小さいものの被害は発生する見込みです。具体的なリスクと機会の要因及びそれに伴う事業への影響(事業インパクト)、さらにリスクを最小化し、機会を最大化するための対応策は以下の通りであります。

 

 

重要なリスク・機会

事業インパクト

主な対応策

2℃未満シナリオ

4℃シナリオ

移行リスク・機会

政策・規則

カーボン・プライシングの導入

カーボン・プライシング導入により燃料や電力使用に伴う費用負担が増加

追加的なカーボン・プライシング導入はなく、費用の増加は生じない見込み

●省エネルギーの推進

・店舗の計画更新および改装時の省エネ設備導入

・設備運用の見直し(空調及び冷蔵・冷凍設備の温度適正化など)

●再生可能エネルギー導入促進

カーボン・プライシング導入が物流コスト(外部委託費)にも影響

追加的なカーボン・プライシング導入はなく、費用の増加は生じない見込み

●物流効率の改善

・店舗オペレーション見直し

・積載効率の改善

・他社との共同配送の推進

●委託先選定基準の検討

プラスチック規制の強化

再生プラスチックに関する規制が強化され、再生材料使用などの対応コストが上昇

追加的なプラスチック規制の導入はなく、費用の増加は生じない見込み

●平和堂こだわりブランド商品のプラスチック包材削減

●生鮮品のプラスチック容器の軽量化

●衣料品の陳列改善によるハンガー使用量の削減

●プラスチック回収・再生の拡大

業界・市場・評判

消費者行動の変化

サステナブルなライフスタイルの定着により消費者の環境意識が向上。低GHG排出商品の品ぞろえが少ない場合は売上が減少

[機会]ニーズに対応することで売上が増加

カーボンニュートラルに向けた機運が高まらず、消費者行動に大きな変化が生じないことを想定

●低GHG排出商品の取り扱い品数増加

●低GHG排出商品販売戦略・顧客訴求の強化

技術

低炭素エネルギー技術の普及

省エネ技術や再エネ技術の導入が進まず、エネルギーコストが増加

[機会]ニーズに対応することでエネルギーコスト削減。また、EV普及に伴い店舗での充電提供による集客の増加

低炭素エネルギー技術の普及が進まないことを想定

●省エネルギーの推進及び再生可能エネルギーの導入促進

●店舗へのEV充電設備の設置推進

物理的リスク・機会

急性

異常気象の激甚化(豪雨や暴風、台風)、それに伴う洪水など

豪雨や暴風、台風など自然災害の増加に伴い、店舗の休業や営業時間短縮などが増加し、売上が減少

[機会]BCP対応による事業レジリエンスの強化

豪雨や暴風、台風など自然災害が+1.5℃~2℃シナリオよりも増加するため、店舗の休業や営業時間短縮などが増加し、売上がさらに減少

●店舗被災時の早期復旧体制の確立

●防災施策の強化

慢性

一部の農産物や海産物の収穫量が減少し、仕入れ価格が上昇

一部の農産物や海産物の収穫量が+1.5℃~2℃シナリオよりも減少し、仕入れ価格がさらに上昇

●仕入れ先の分散化による安定調達の強化

 

 

 

③リスク管理

気候変動に関する主なリスクは、サステナビリティ全般のリスクに含めて管理しております。詳細については「(1)サステナビリティ基本方針 ③リスク管理」に記載しております。

 

 

④指標と目標

当社グループは、「サステナビリティ・ビジョン」の一部を構成する重要課題「脱炭素社会の実現」及び「廃棄物の削減と資源循環の推進」の取組みとして以下の目標を設定しています。

 

a.GHG排出量

スコープ

(scope)

分類

2021年度実績

(t/CO2)

2022年度実績

(t/CO2)

2023年度実績

(t/CO2)

2030年度目標

1

事業者自らによる温室効果ガスの直接排出

24,363

34,138

29,801

2013年度比で46%削減

(Scope1・2の合計値)

2

他者から供給された電気、熱、蒸気の使用に伴う間接排出

139,573

133,876

147,532

Scope1・2の合計値

163,936

168,014

177,333

3

Scope1・2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他者の排出)

1,852,803

1,871,738

1,920,457

Scope1~3 総排出量

2,016,739

2,039,752

2,097,790

 

(注)1.集計対象企業

scope1およびscope2については、当社および連結子会社の合計値であり、scope3は提出会社のサプライチェーンより算出したものであります。

2.2013年度のscope1・2の合計排出量は228,317t/CO2であります。

3.最新年度のGHG排出量

当社WEBサイト(2025年9月更新予定)に掲載しておりますのでご参照ください。

https://www.heiwado.jp/csr/tcfd

 

b.プラスチック廃棄物の削減

項目

2022年度実績

2023年度実績

2024年度実績

2030年度目標

店内加工の食品トレー使用量

使用量2,038.8t
原単位16.4kg/百万円

使用量1,891.5t
原単位14.8kg/百万円

使用量1,819.5t
原単位13.2kg/百万円

2020年度比で

25%削減

 

(注)1.食品トレーの使用重量に対し、生鮮部門の売上高を原単位として使用

2.2020年度の実績は、使用量2,231.3t 、原単位17.9kg/百万円であります。

 

 

 

(3)人的資本に関する開示

 当社では、人的資本に関する「戦略」及び「指標と目標」に関し具体的に取り組んでいるものの、全てのグループ会社での取り組みとはなっていないため、連結グループにおける記載が困難であります。このため、次の「戦略」及び「指標と目標」は、提出会社のものを記載しております。

 

①戦略          

当社は、中長期ビジョンである「地域密着ライフスタイル総合(創造)企業」を実現するためには、人的資本の充実による経営基盤の強化が重要であると認識しており、人材育成方針、社内環境整備方針、健康経営方針に基づき人的資本経営を推進しております。

 

(人材育成方針)

当社は、従業員を最も大切な資産と捉え、従業員一人ひとりの成長が組織全体の成長に直結するという信念のもと、個々の専門分野での成長だけではなく、人間としての成長を支援しております。常に感謝の気持ちを持ち、人間的にも成長し続ける人材、そして社内のみならず地域社会でも活躍できる人材の育成を推進しております。

 

a.平和堂フィロソフィの浸透

不易である経営理念の本質的な部分を、未来を見据えた新しい表現を用いて「平和堂フィロソフィ」に編纂し浸透を図っています。「平和堂フィロソフィ」とは、経営理念や人としての心構え、「考え方」の大切さ、一人ひとりがリーダーの役割を果たすために持つべき意識や価値観をまとめたもので、平和堂全社員の「考動」の根本としております。

 

b.エンゲージメント向上施策の推進          

互いが思いやりを持ってイキイキと働ける風土を醸成し、帰属意識を高めるため、エンゲージメント向上施策を推進しております。

前年のエンゲージメントサーベイの結果から、「努力の承認」や「上司からの関わり合い」に課題があることに着目し、職位・場所・時間にとらわれずに繋がれる全従業員参加型の新社内SNSを導入いたしました。従業員同士が承認し合い、称賛を贈り合うことで組織の一体感醸成を推進しております。また、管理職とパートタイム社員との間のコミュニケーションが不足しているという課題を解決するため、コミュニケーションを目的とした面談の運用を開始しました。

 

c.優秀な社内人材の発掘施策の推進

自分の成長に重きを置き、多様な経験を積みキャリアアップを目指しているパートタイム社員に対して正社員へのコース転換を推進しております。2024年度は39名のパートタイム社員が正社員へコース転換しており、従業員のライフプランの充実、およびより生産性の高い組織づくりを目指しております。

 

d.「年収の壁対策プラン」の導入          

社会保険の適用を避けるために労働時間を調整(削減)される従業員に向け、厚生労働省が発表した「年収の壁・支援強化パッケージ」を活用した平和堂版「年収の壁対策プラン」を導入し、労働時間を制限せず、従業員の主体的なキャリアアップができるよう支援しております。初年度にあたる2024年度は211名の従業員が「年収の壁対策プラン」を利用して労働時間を制限せず勤務するようになり、安定した労働力の確保に寄与しております。

 

(社内環境整備方針)

当社は、異なる個性を持つ人材が互いに尊重し合える職場作りやライフプランに合わせた多様な働き方を実践し、新たな価値創造や経営目標を達成する組織を目指しております。

 

a.女性活躍の推進          

当社は、イノベーションを加速させるためには意思決定層に多様な人材が必要であると認識しており、2030年度末までに、女性管理職層比率(当社基準)を20%にすることを目標とし、女性活躍を推進しております。2024年度は、女性管理職層比率(当社基準)は、10.6%の結果となりました。目標達成に向け、社内のダイバーシティ推進チームを中心に毎月の検討会にて課題を整理し、ジェンダー平等の視点で計画的な育成と登用について、具体策を立案しております。

 

b.障がい者が活躍できる環境づくり          

障がい者の雇用と活躍推進に向けて、障がい特性に応じた業務内容や勤務体系、特別支援学校や支援機関等からの実習受け入れなど、一人ひとりがやりがいをもって働くことのできる環境づくりに努めております。2024年度の障がい者雇用率は3.36%と法定雇用率の2.5%を大きく上回っていますが、引き続き積極的な採用と、障がい者が安心して働ける環境やサポート体制の整備に取り組んでまいります。

 

c.介護研修の実施          

2025年4月1日施行の育児・介護休業法の改正に先立ち、2024年10月に「就業しながら介護を実践する現代介護のノウハウ」と題して、社外の有識者を講師としてお迎えし、管理職層への介護研修を実施しました。これから増加が見込まれる介護離職を見据え、部下が介護に直面した際の対応や、介護と仕事を両立するための情報や具体的な支援について学びました。

 

d.身だしなみ基準の見直し          

働く従業員全員が、よりイキイキと、より自分らしく活躍できることを目指し、一人ひとりの個性、価値観を尊重した環境づくりの一環として、髪型や髪色、アクセサリーの着用など身だしなみ基準の見直しを行いました。

 

e.カスタマーハラスメントに対する基本方針の策定          

近年、社会問題として広く認識されるようになったカスタマーハラスメントは、当グループ内においても該当する可能性の高い事例が確認されており、従業員が安心して働ける職場環境整備のため、「平和堂グループ カスタマーハラスメントに対する基本方針」を策定しました。

 

(健康経営方針)

当社では「多様な人材が安心してイキイキと働き続け、地域の健康創出に貢献すること」を目標に、積極的に健康経営を推進しております。取り組みの一例として、就業時間中禁煙の徹底、健康診断有所見者の二次検査受診率やがん検診受診率向上の取り組みに加え、全従業員に健康目標策定を促す等の健康増進施策を展開し、経済産業省と日本健康会議が共同で認定する「健康経営優良法人(大規模法人部門)」を2年連続で取得しました。

 

②指標と目標

上記「①戦略」において記載した、社内環境整備方針に関する目標及び実績は次のとおりであります。

指標

実績

目標

管理職に占める女性労働者の割合
(注)2

5.5

管理職層に占める女性労働者の割合
(注)3

10.6

2030年度までに20%

障がい者雇用率

3.36

2030年度までに3.3%

 

(注)1.提出会社の集計値を記載しております。

2.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

3.当社の社内昇格試験において、マネジメント力や専門的な知見など管理職としての能力を有すると認められた人材を当社における管理職層と定義しております。当該試験において管理職層と認められた者のうち、女性の割合を記載しております。