2025年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

銀行業 リース業 その他
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
銀行業 8,069 82.9 1,212 94.0 15.0
リース業 1,623 16.7 47 3.6 2.9
その他 46 0.5 31 2.4 67.4

事業内容

 

3 【事業の内容】

(1) 企業集団の事業の内容

当行及び当行の関係会社は、当行、連結子会社2社で構成され、銀行業務を中心にリース業務などの金融サービスに係る事業を行っております。

当行及び当行の関係会社の事業に係る位置づけは次のとおりであります。なお、事業の区分は「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

[銀行業]

当行の本店ほか支店38か店等において、預金業務、貸出業務、内国為替業務、外国為替業務、証券投資信託・保険商品の窓口販売業務等を行っております。当行は営業基盤である富山県及び石川県においてこれらの業務の取引推進に積極的に取り組んでおり、中心業務と位置づけております。

[リース業]

連結子会社である富山リース株式会社において、当行のお客さまに限らず幅広いお客さまを対象としてリース業務を行っております。

[その他]

連結子会社である富山保証サービス株式会社において、当行の取扱う住宅ローン等に対する信用保証業務を行っております。

 

(2) 企業集団の事業系統図

 


 

 

業績

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 (1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当行グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

・業績

 当連結会計年度の国内経済は、為替変動や資源価格の上昇が続く中、輸出・生産ともにおおむね横ばいで推移し、個人消費は雇用や所得環境の改善を背景に持ち直しの動きがみられ、一部に足踏みが残るものの緩やかな回復の動きとなりました。

 富山県経済は、横ばいの動きとなりました。製造業では、医薬品を中心とする化学工業の生産は増加し、プラスチック、アルミニウム、パルプ・紙・紙加工品、繊維、一般機械工業は横ばいに推移し、鉄鋼業は減少しました。製造業以外では情報サービス業が堅調に推移しました。

 金融面では、日本銀行による金融政策変更により、短期金利は0.4%を超える水準まで上昇しました。長期金利も政策金利の引き上げなどを受けて、期末には1.5%近傍まで上昇しました。

 このような環境の中、当行グループの2025年3月期の連結ベースの経営成績は以下のとおりとなりました。
 主要勘定では、預金は、引続き地域に密着した営業基盤の拡充に努めた結果、期末残高は期中3,373百万円増加して502,052百万円となりました。貸出金は、中小企業等貸出金が増加した結果、期末残高は期中3,889百万円増加して383,136百万円となりました。また、有価証券は、金利リスクに配意するとともに安定収益と流動性確保を目的に資金の効率的な運用に努めた結果、期末残高は期中4,986百万円減少して123,008百万円となりました。

 経常収益は、有価証券関係収益が減少したこと等から、前期比470百万円減少し、9,675百万円となりました。一方、経常費用は、与信費用が減少したこと等から、前期比974百万円減少して8,384百万円となりました。この結果、経常利益は前期比503百万円増加して1,291百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比322百万円増加して954百万円となりました。

 セグメントの業績については、グループ全体として経営全般の効率化と業績の向上に努めた結果、銀行業の経常収益は、438百万円減少して8,069百万円、セグメント利益(経常利益)は468百万円増加して1,212百万円となりました。リース業の経常収益は、11百万円減少して1,623百万円、セグメント利益は33百万円増加して47百万円となりました。報告セグメント以外の「その他」の経常収益は前期比1百万円増加して46百万円、セグメント利益は前期比1百万円増加して31百万円となりました。

 

・キャッシュ・フロー

① 営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動によるキャッシュ・フローは、貸出金が増加したことを主因に前期比6,683百万円減少して、△4,042百万円となりました。

② 投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却による収入が増加したことを主因に前期比895百万円増加して、1,867百万円となりました。

③ 財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得による支出が増加したことを主因に前期比181百万円減少して、△454百万円となりました。

④ 現金及び現金同等物の増減状況

以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前期比2,628百万円減少して、29,795百万円となりました。

 

 

イ. 国内・国際業務部門別収支

(経営成績の説明)

当連結会計年度の資金運用収支は前連結会計年度比189百万円増加して5,364百万円、役務取引等収支は前連結会計年度比36百万円減少して1,025百万円、その他業務収支は前連結会計年度比278百万円増加して△37百万円となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前連結会計年度

5,094

82

△2

5,174

当連結会計年度

5,291

75

△2

5,364

うち資金運用収益

前連結会計年度

5,129

83

△10

0

5,201

当連結会計年度

5,635

82

△12

6

5,698

うち資金調達費用

前連結会計年度

34

1

△7

0

26

当連結会計年度

344

7

△10

6

334

役務取引等収支

前連結会計年度

1,060

1

1,062

当連結会計年度

1,027

△1

1,025

うち役務取引等収益

前連結会計年度

1,414

3

△11

1,406

当連結会計年度

1,392

2

△11

1,383

うち役務取引等費用

前連結会計年度

353

1

△11

344

当連結会計年度

364

4

△11

357

その他業務収支

前連結会計年度

△336

13

7

△315

当連結会計年度

△56

8

11

△37

うちその他業務収益

前連結会計年度

1,624

13

△6

1,631

当連結会計年度

1,601

8

△12

1,597

うちその他業務費用

前連結会計年度

1,961

△13

1,947

当連結会計年度

1,658

△23

1,634

 

(注) 1.「国内業務部門」とは、当行の国内店及び国内子会社の円建取引であります。

  「国際業務部門」とは、当行の国内店の外貨建取引であります。

2.資金運用収益及び資金調達費用の合計欄の上段の計数は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の利息であります。

3.相殺消去額は、当行及び子会社相互間においての取引を相殺消去額として記載しております。

 

 

ロ. 国内・国際業務部門別資金運用/調達の状況

(経営成績の説明)

資金運用勘定全体では、平均残高は貸出金の減少を主要因として前連結会計年度比4,486百万円減少し、利息は貸出金利息の増加を主要因に前連結会計年度比496百万円増加し、利回りは貸出金利回りの上昇を主要因に前連結会計年度比0.10ポイント上昇しました。

資金調達勘定全体では、平均残高はコールマネー及び売渡手形の減少を主要因として前連結会計年度比5,724百万円減少し、利息は預金利息の増加を主要因に前連結会計年度比307百万円増加し、利回りは預金利回りの上昇を主要因に前連結会計年度末比0.06ポイント上昇しました。

 

① 国内業務部門

 

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

(8,203)

545,878

(0)

5,129

0.93

当連結会計年度

(7,692)

541,572

(6)

5,635

1.04

うち貸出金

前連結会計年度

383,995

3,510

0.91

当連結会計年度

380,279

3,779

0.99

うち有価証券

前連結会計年度

115,832

1,555

1.34

当連結会計年度

120,127

1,759

1.46

うちコールローン及び
買入手形

前連結会計年度

当連結会計年度

うち預け金

前連結会計年度

37,846

62

0.16

当連結会計年度

33,222

88

0.26

資金調達勘定

前連結会計年度

530,708

34

0.00

当連結会計年度

525,164

344

0.06

うち預金

前連結会計年度

510,903

24

0.00

当連結会計年度

510,339

298

0.05

うちコールマネー及び売渡手形

前連結会計年度

14,979

△7

△0.05

当連結会計年度

11,920

23

0.19

うち借用金

前連結会計年度

4,824

17

0.35

当連結会計年度

2,904

21

0.73

 

(注) 1.平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、国内子会社については、半年毎の残高に基づく平均残高を利用しております。

2.「国内業務部門」とは、当行の国内店及び国内子会社の円建取引であります。

3.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高(前連結会計年度453百万円、当連結会計年度483百万円)を控除して表示しております。

4.( )内は国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)であります。

 

 

② 国際業務部門

 

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

8,429

83

0.99

当連結会計年度

7,953

82

1.03

うち有価証券

前連結会計年度

7,897

80

1.01

当連結会計年度

7,350

77

1.04

うち預け金

前連結会計年度

68

2

4.00

当連結会計年度

105

5

4.82

資金調達勘定

前連結会計年度

(8,203)

8,429

(0)

1

0.01

当連結会計年度

(7,692)

7,953

(6)

7

0.09

うち預金

前連結会計年度

224

0

0.15

当連結会計年度

259

0

0.26

 

(注) 1.国際業務部門の国内店外貨建取引の平均残高は、月次カレント方式により算出しております。

2.「国際業務部門」とは、当行の国内店の外貨建取引であります。

3.( )内は国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)であります。

 

③ 合計

 

種類

期別

平均残高(百万円)

利息(百万円)

利回り
(%)

小計

相殺
消去額
(△)

合計

小計

相殺
消去額
(△)

合計

資金運用勘定

前連結会計年度

546,104

△1,874

544,229

5,212

△10

5,201

0.95

当連結会計年度

541,833

△2,090

539,743

5,711

△12

5,698

1.05

うち貸出金

前連結会計年度

383,995

△1,211

382,784

3,510

△7

3,502

0.91

当連結会計年度

380,279

△1,409

378,870

3,779

△9

3,769

0.99

うち有価証券

前連結会計年度

123,730

△26

123,704

1,636

△2

1,633

1.32

当連結会計年度

127,477

△26

127,450

1,836

△2

1,833

1.43

うちコールローン
及び買入手形

前連結会計年度

当連結会計年度

うち預け金

前連結会計年度

37,914

△636

37,278

64

△0

64

0.17

当連結会計年度

33,328

△654

32,673

94

△0

93

0.28

資金調達勘定

前連結会計年度

530,934

△1,848

529,086

34

△7

26

0.00

当連結会計年度

525,425

△2,063

523,361

344

△10

334

0.06

うち預金

前連結会計年度

511,128

△636

510,492

25

△0

25

0.00

当連結会計年度

510,598

△654

509,944

299

△0

299

0.05

うちコールマネー及び売渡手形

前連結会計年度

14,979

14,979

△7

△7

△0.05

当連結会計年度

11,920

11,920

23

23

0.19

うち借用金

前連結会計年度

4,824

△1,211

3,612

17

△7

9

0.25

当連結会計年度

2,904

△1,409

1,495

21

△9

11

0.77

 

(注) 1.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高(前連結会計年度453百万円、当連結会計年度483百万円)を控除しております。

2.国内業務部門と国際業務部門の資金貸借の平均残高及び利息は、相殺して記載しております。

3.相殺消去額は、当行及び子会社相互間においての取引を相殺消去額として記載しております。

 

ハ. 国内・国際業務部門別役務取引の状況

(経営成績の説明)

役務取引等収益は前連結会計年度比22百万円減少して1,383百万円、役務取引等費用は前連結会計年度比13百万円増加して357百万円となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前連結会計年度

1,414

3

△11

1,406

当連結会計年度

1,392

2

△11

1,383

うち預金・貸出業務

前連結会計年度

452

△0

451

当連結会計年度

411

△0

410

うち為替業務

前連結会計年度

202

3

△0

205

当連結会計年度

198

2

△0

200

うち証券関連業務

前連結会計年度

235

235

当連結会計年度

303

303

うち代理業務

前連結会計年度

27

27

当連結会計年度

28

28

うち保護預り・
貸金庫業務

前連結会計年度

3

3

当連結会計年度

3

3

うち保証業務

前連結会計年度

52

0

△9

43

当連結会計年度

53

0

△10

43

役務取引等費用

前連結会計年度

353

1

△11

344

当連結会計年度

364

4

△11

357

うち為替業務

前連結会計年度

17

1

△0

18

当連結会計年度

17

4

△0

21

 

(注) 1.「国内業務部門」とは、当行の国内店及び国内子会社の円建取引であります。

  「国際業務部門」とは、当行の国内店の外貨建取引であります。

2.相殺消去額は、当行及び子会社相互間においての取引を相殺消去額として記載しております。

 

 

二. 国内・国際業務部門別預金残高の状況

○ 預金の種類別残高(末残)

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前連結会計年度

499,033

281

△636

498,679

当連結会計年度

502,340

372

△661

502,052

うち流動性預金

前連結会計年度

289,842

△86

289,756

当連結会計年度

297,857

△61

297,795

うち定期性預金

前連結会計年度

208,011

△550

207,461

当連結会計年度

202,988

△600

202,388

うちその他

前連結会計年度

1,179

281

1,461

当連結会計年度

1,495

372

1,867

譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

総合計

前連結会計年度

499,033

281

△636

498,679

当連結会計年度

502,340

372

△661

502,052

 

(注) 1.「国内業務部門」とは、当行の国内店及び国内子会社の円建取引であります。

  「国際業務部門」とは、当行の国内店の外貨建取引であります。

2.流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

3.定期性預金=定期預金+定期積金

4.相殺消去額は、当行及び子会社相互間においての取引を相殺消去額として記載しております。

 

 

ホ. 国内・海外別貸出金残高の状況

① 業種別貸出状況(末残・構成比)

 

業種別

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内
(除く特別国際金融取引勘定分)

379,247

100.00

383,136

100.00

 製造業

64,408

16.98

63,298

16.52

 農業、林業

1,121

0.30

2,235

0.58

 漁業

2

0.00

1

0.00

 鉱業、採石業、砂利採取業

0

0.00

5

0.00

 建設業

31,915

8.42

32,819

8.57

 電気・ガス・熱供給・水道業

9,758

2.57

10,451

2.73

 情報通信業

5,677

1.50

5,169

1.35

 運輸業、郵便業

13,312

3.51

13,346

3.48

 卸売業、小売業

30,691

8.09

31,093

8.12

 金融業、保険業

21,530

5.68

19,726

5.15

 不動産業、物品賃貸業

70,853

18.68

76,778

20.04

 各種サービス業

54,200

14.29

53,451

13.95

 地方公共団体

30,430

8.02

28,581

7.46

 その他

45,343

11.96

46,177

12.05

海外及び特別国際金融取引勘定分

 政府等

 金融機関

 その他

合計

379,247

383,136

 

(注) 1.「国内」とは、当行及び国内子会社であります。

  「海外及び特別国際金融取引勘定分」については当行は該当ありません。

2.国内には国内・国際業務部門の貸出金残高を含んでおります。

 

② 外国政府等向け債権残高(国別)

該当事項はありません。

 

 

ヘ. 国内・国際業務部門別有価証券の状況

○ 有価証券残高(末残)

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

国債

前連結会計年度

19,819

19,819

当連結会計年度

19,128

19,128

地方債

前連結会計年度

18,162

18,162

当連結会計年度

18,541

18,541

社債

前連結会計年度

40,550

40,550

当連結会計年度

39,877

39,877

株式

前連結会計年度

13,588

△26

13,562

当連結会計年度

13,499

△26

13,472

その他の証券

前連結会計年度

27,992

7,907

35,900

当連結会計年度

25,227

6,760

31,987

合計

前連結会計年度

120,114

7,907

△26

127,995

当連結会計年度

116,275

6,760

△26

123,008

 

(注) 1.「国内業務部門」とは、当行の国内店及び国内子会社の円建取引であります。

  「国際業務部門」とは、当行の国内店の外貨建取引であります。

2.「その他の証券」には、外国債券を含んでおります。

 

 

(自己資本比率の状況)

(参考)

自己資本比率は、銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年(2006年)金融庁告示第19号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。
 なお、当行は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法を採用しております。

 

連結自己資本比率(国内基準)

 

(単位:億円、%)

 

2025年3月31日

1.連結自己資本比率(2/3)

9.10

2.連結における自己資本の額

279

3.リスク・アセットの額

3,068

4.連結総所要自己資本額

122

 

 

単体自己資本比率(国内基準)

 

(単位:億円、%)

 

2025年3月31日

1.自己資本比率(2/3)

8.93

2.単体における自己資本の額

268

3.リスク・アセットの額

3,006

4.単体総所要自己資本額

120

 

 

 

(資産の査定)

(参考)

資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年(1998年)法律第132号)第6条に基づき、当行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年(1948年)法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付を行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。

なお、区分対象となる社債のうち、「その他有価証券」目的で保有しているものは、時価(貸借対照表計上額)で区分されております。

 

1.破産更生債権及びこれらに準ずる債権

破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。

 

2.危険債権

危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。

 

3.要管理債権

要管理債権とは、三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。

 

4.正常債権

正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。

 

資産の査定の額

 

債権の区分

2024年3月31日

2025年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

4,978

5,277

危険債権

4,385

4,257

要管理債権

1,342

1,259

正常債権

378,107

381,408

 

 

(生産、受注及び販売の状況)

「生産、受注及び販売の状況」は、銀行業における業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。

 

 

 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当行グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当行グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。

・貸倒引当金

貸倒引当金は、貸出先の状況、差入れられた担保の価値及び経済全体に関する前提及び見積りに基づいて算出しております。

当該見積り及び当該仮定について、将来不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において追加の与信コスト(その他経常費用)が発生する可能性があります。

なお、当連結会計年度末の貸倒引当金の算定に用いた仮定は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)5会計方針に関する事項 (5) 貸倒引当金の計上基準」に記載のとおりであります。

 

② 当連結会計年度の財政状態・経営成績の分析

当行は、2024年5月に公表した第7次中期経営計画のもと、営業基盤の確立や収益力の強化等に取組んでまいりました。当該経営計画については、「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (1)経営方針・経営戦略等②中長期的な会社の経営戦略」に記載のとおり、重点戦略として「トップラインおよび課題解決力の強化」「効率経営の追求」「人的資本投資の深化」等を掲げており、本年度の経営成績は以下のとおりとなりました。

「トップラインおよび課題解決力の強化」のうち、融資・ソリューションにおいては、お客さまとの伴走による課題解決型融資への取り組み強化を図る等の付加価値の高い融資への取り組みを行い、貸出金残高及び利息ともに増加しました。市場運用においては、リスクリターンを最適化した基準ポートフォリオの構築等を行い資金運用力の向上に努めた結果、有価証券利息配当金が前期比増加しました。

「効率経営の追求」のうち、店舗戦略において、支店同士が近隣にあった福光支店と福光中央支店を店舗内店舗へ移行し、利便性の高い場所へ移転の決定、投資を行いました。

「人的資本の深化」として、給与改定や専門人材の育成や採用に取組んだ結果、前期比人件費が増加しました。

 

 

・預金

法人預金が増加したことから、期末残高は期中3,373百万円増加して502,052百万円となりました。

 

 

前連結会計年度
(百万円)(A)

当連結会計年度
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

預金残高(末残)

498,679

502,052

3,373

 うち個人預金

370,668

367,353

△3,315

 うち法人預金

128,010

134,699

6,688

 

 

・貸出金

事業性貸出金が増加したことから、期末残高は期中3,889百万円増加して383,136百万円となりました。

 

 

前連結会計年度
(百万円)(A)

当連結会計年度
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

貸出金残高(末残)

379,247

383,136

3,889

 うち事業性貸出金残高

303,473

308,377

4,903

 うち消費者ローン残高

44,374

45,200

825

 

 

・有価証券

金利リスクに配意するとともに安定収益と流動性確保を目的に資金の効率的な運用に努めた結果、期末残高は期中4,986百万円減少して123,008百万円となりました。

 

 

前連結会計年度
(百万円)(A)

当連結会計年度
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

有価証券残高(末残)

127,995

123,008

△4,986

 債券

78,532

77,548

△984

 株式

13,562

13,472

△89

 その他の証券

35,900

31,987

△3,912

 

 

・連結自己資本比率(国内基準)

連結自己資本比率は、0.88%上昇して9.10%となりました。国内基準行に求められる健全性基準である4%を大きく上回っております。

 

 

前連結会計年度末(%)(A)

当連結会計年度末
(%)(B)

増減(%)
(B)-(A)

連結自己資本比率

8.22

9.10

0.88

 

 

 

・連結業務粗利益

連結業務粗利益は、資金運用収支やその他業務収支が増加したことから、前期比431百万円増加して6,352百万円となりました。

・経常利益等

連結業務粗利益が増加したことや与信費用が減少したこと等から、経常利益は前期比503百万円増加して1,291百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は前期比322百万円増加して、954百万円となりました。

 

 

前連結会計年度
(百万円)(A)

当連結会計年度
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

資金運用収支

5,174

5,364

189

 資金運用収益

5,201

5,698

496

 資金調達費用

26

334

307

役務取引等収支

1,062

1,025

△36

 役務取引等収益

1,406

1,383

△22

 役務取引等費用

344

357

13

その他業務収支

△315

△37

278

 その他業務収益

1,631

1,597

△33

 その他業務費用

1,947

1,634

△312

連結業務粗利益

5,921

6,352

431

営業経費

5,288

5,338

50

貸倒償却引当費用

1,587

584

△1,002

 貸出金償却

0

△0

 個別貸倒引当金繰入額

1,270

434

△836

 一般貸倒引当金繰入額

315

135

△180

  その他の債権売却損等

15

15

株式等関係損益

1,557

563

△993

その他

185

298

112

経常利益

788

1,291

503

特別損益

△12

△0

12

税金等調整前当期純利益

775

1,291

515

法人税、住民税及び事業税

92

306

214

法人税等調整額

35

3

△32

法人税等合計

127

309

182

当期純利益

648

981

333

非支配株主に帰属する当期純利益

15

27

11

親会社株主に帰属する当期純利益

632

954

322

 

 

③ 資本の財源及び資金の流動性

当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。

翌連結会計年度以降の設備投資等につきましては、原則として自己資本により対応する予定であります。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

 

1.報告セグメントの概要

当行グループの報告セグメントは、当行グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当行グループは銀行業務を中心にリース業務などの金融サービスに係る事業を行っております。

したがって、当行グループは銀行業務を基礎とした金融サービス別のセグメントから構成されており、「銀行業」、「リース業」の2つを報告セグメントとしております。

「銀行業」は、預金業務、貸出業務、国内為替業務、外国為替業務、証券投資信託・保険商品窓口販売業務等を行っております。「リース業」はリース業務を行っております。

 

2.報告セグメントごとの経常収益、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と概ね同一であります。

セグメント間の経常収益は一般取引と同様の条件で行っております。

 

3.報告セグメントごとの経常収益、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報

 

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

調整額

連結財務諸表計上額

 

銀行業

リース業

経常収益

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客に対する

経常収益

8,493

1,628

10,121

35

10,157

△11

10,146

セグメント間の内部

経常収益

15

7

22

9

32

△32

8,508

1,635

10,143

45

10,189

△43

10,146

セグメント利益

744

14

758

29

788

△0

788

セグメント資産

548,356

4,818

553,174

649

553,823

△1,627

552,196

セグメント負債

519,192

3,317

522,509

177

522,686

△1,793

520,892

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 減価償却費

468

11

480

0

480

8

489

 資金運用収益

5,210

2

5,212

0

5,212

△10

5,201

 資金調達費用

17

17

34

34

△7

26

 有形固定資産及び

 無形固定資産の増

 加額

457

3

461

461

461

 

(注) 1.一般企業の売上高に代えて、経常収益を記載しております。また、差異調整につきましては、経常収益と連結損益計算書の経常収益計上額との差異について記載しております。

2.「その他」の区分は報告セグメントに含まれていない事業セグメントであり、保証業務であります。

3.調整額は、次のとおりであります。

(1) 外部顧客に対する経常収益の調整額△11百万円は、「その他」の貸倒引当金繰入額であります。

(2) セグメント利益の調整額△0百万円には、セグメント間取引消去△0百万円が含まれております。

(3) セグメント資産の調整額△1,627百万円には、セグメント間取引消去△1,627百万円が含まれております。

(4) セグメント負債の調整額△1,793百万円には、セグメント間取引消去△1,793百万円が含まれております。

(5) 減価償却費の調整額8百万円には、セグメント間でのリース契約に係る調整額であります。

(6) 資金運用収益の調整額△10百万円には、セグメント間取引消去△10百万円が含まれております。

(7) 資金調達費用の調整額△7百万円には、セグメント間取引消去△7百万円が含まれております。

4.セグメント利益は、連結損益計算書の経常利益と調整を行っております。

 

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

調整額

連結財務諸表計上額

 

銀行業

リース業

経常収益

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客に対する

経常収益

8,052

1,610

9,663

36

9,699

△24

9,675

セグメント間の内部

経常収益

16

13

30

10

40

△40

8,069

1,623

9,693

46

9,740

△64

9,675

セグメント利益

1,212

47

1,260

31

1,292

△0

1,291

セグメント資産

544,737

5,016

549,753

674

550,427

△2,008

548,418

セグメント負債

517,502

3,477

520,979

177

521,157

△2,091

519,066

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 減価償却費

473

9

482

0

482

13

496

 資金運用収益

5,708

3

5,711

0

5,711

△12

5,698

 資金調達費用

323

21

344

344

△10

334

 有形固定資産及び

 無形固定資産の増

 加額

402

402

402

402

 

(注) 1.一般企業の売上高に代えて、経常収益を記載しております。また、差異調整につきましては、経常収益と連結損益計算書の経常収益計上額との差異について記載しております。

2.「その他」の区分は報告セグメントに含まれていない事業セグメントであり、保証業務であります。

3.調整額は、次のとおりであります。

(1) 外部顧客に対する経常収益の調整額△24百万円は、「リース業」及び「その他」の貸倒引当金繰入額であります。

(2) セグメント利益の調整額△0百万円には、セグメント間取引消去△0百万円が含まれております。

(3) セグメント資産の調整額△2,008百万円には、セグメント間取引消去△2,008百万円が含まれております。

(4) セグメント負債の調整額△2,091百万円には、セグメント間取引消去△2,091百万円が含まれております。

(5) 減価償却費の調整額13百万円には、セグメント間でのリース契約に係る調整額であります。

(6) 資金運用収益の調整額△12百万円には、セグメント間取引消去△12百万円が含まれております。

(7) 資金調達費用の調整額△10百万円には、セグメント間取引消去△10百万円が含まれております。

4.セグメント利益は、連結損益計算書の経常利益と調整を行っております。

 

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

 

1.サービスごとの情報

(単位:百万円)

 

貸出業務

有価証券
投資業務

リース業務

役務取引業務

その他

合計

外部顧客に対する

経常収益

3,502

3,400

1,617

1,406

219

10,146

 

(注) 一般企業の売上高に代えて、経常収益を記載しております。

 

2.地域ごとの情報

(1) 経常収益

当行グループは、本邦の外部顧客に対する経常収益に区分した金額が連結損益計算書の経常収益の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2) 有形固定資産

当行グループは、本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

特定の顧客に対する経常収益で、連結損益計算書の経常収益の10%以上を占めるものがないため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

1.サービスごとの情報

(単位:百万円)

 

貸出業務

有価証券
投資業務

リース業務

役務取引業務

その他

合計

外部顧客に対する

経常収益

3,769

2,698

1,589

1,383

234

9,675

 

(注) 一般企業の売上高に代えて、経常収益を記載しております。

 

2.地域ごとの情報

(1) 経常収益

当行グループは、本邦の外部顧客に対する経常収益に区分した金額が連結損益計算書の経常収益の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2) 有形固定資産

当行グループは、本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

特定の顧客に対する経常収益で、連結損益計算書の経常収益の10%以上を占めるものがないため、記載を省略しております。

 

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

銀行業

リース業

減損損失

8

8

8

 

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

銀行業

リース業

減損損失

1

1

1

 

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

 該当事項はありません。

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 該当事項はありません。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

該当事項はありません。

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 該当事項はありません。