2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

運送事業 貸切事業 流通加工事業 国際事業 その他
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
運送事業 244,573 74.9 6,470 45.4 2.6
貸切事業 27,807 8.5 2,580 18.1 9.3
流通加工事業 23,700 7.3 3,821 26.8 16.1
国際事業 15,244 4.7 439 3.1 2.9
その他 15,290 4.7 927 6.5 6.1

3【事業の内容】

  当社の企業集団等は、連結子会社42社、非連結子会社2社及び関連会社4社で構成され、運送事業及び貸切事業並びにこれらに付帯する事業を主体とし、流通加工事業、国際事業並びに不動産の賃貸業等その他事業を営んでおります。

 

  当社グループの主な事業に係る位置づけは次のとおりであります。

  なお、セグメント情報においては運送事業と貸切事業を別個の事業として表示しておりますが、貸切事業は運送事業と同一の会社が営んでいるため、一体の区分として表示しております。ほかの事業区分はセグメントと同一の区分であります。

(1)運送事業及び貸切事業

①  貨物運送事業………

貨物自動車運送事業及び貨物運送取扱事業を営んでおります。当社と九州福山通運㈱、東京福山通運㈱、甲信越福山通運㈱、ジェイロジスティクス㈱等子会社22社、山木運輸㈱等非連結子会社2社及び高崎貨物自動車㈱等関連会社3社が連携して全国に輸送ネットワークを形成し、営業基盤を強固なものとしております。

②  港湾運送事業………

一般港湾運送事業及び港湾荷役事業を子会社高知福山通運㈱が営んでおります。

③  その他付帯事業……

商品代金の回収代行など運送事業に付帯した事業を当社グループが営んでおります。

(2)流通加工事業(ロジスティクス事業)

①  倉庫業………………

当社と東京福山通運㈱等子会社5社並びに関連会社高崎貨物自動車㈱が営んでおります。

②  流通加工業…………

当社と東京福山通運㈱等子会社13社が営んでおります。

(3)国際事業

①  国際運送業…………

FUKUYAMA TRANSPORTING(MALAYSIA)SDN.BHD.等子会社4社が営んでおります。

②  国際利用運送業……

当社と福山通運グローバル㈱等子会社25社及び関連会社三統(韓国)㈱が営んでおります。

③  通関業………………

当社と高知福山通運㈱、福山通運グローバル㈱等の子会社3社が営んでおります。

(4)その他事業

①  不動産の賃貸業……

当社と関東福山通運㈱及び東京福山通運㈱の子会社2社が営んでおります。

②  物品販売事業………

当社とグリーンスタッフサービス㈱等子会社24社が営んでおります。

③  コンビニエンス……

ストア事業

当社と福山ロジスティクス㈱及びグリーンオートサービス㈱の子会社2社が営んでおります。

④  損害保険代理業……

当社と九州福山通運㈱等子会社15社が営んでおります。

⑤  ボウリング事業……

当社が営んでおります。

⑥  旅行業………………

子会社福山ツーリスト㈱が営んでおります。

⑦  警備業………………

子会社グリーンスタッフサービス㈱が営んでおります。

⑧  労働者派遣業………

(委託業務)

⑨  電気設備工事業……

グリーンスタッフサービス㈱等子会社3社が営んでおります。

 

共栄電工㈱及び協永電機㈱の子会社2社が営んでおります。

 

 

  事業の系統図は次のとおりであります。

 

 

業績状況

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

  当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、賃上げの継続及び雇用環境の改善を背景に個人消費に持ち直しの動きがみられ、設備投資もデジタル化・省力化投資を中心に底堅く推移するなど、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、エネルギー・原材料価格の高止まりや円安に伴う輸入物価の上昇が実質購買力を下押しし、金利動向の変化も相まって、先行きは不透明な状況が続いております。

 貨物自動車運送業界におきましては、消費関連貨物は底堅く推移したものの、建設関連及び生産関連貨物は伸び悩み、輸送需要全体としては力強さを欠く状況となりました。さらに、人手不足の深刻化、燃料費の高止まり、物流効率化への対応要請の高まりなどにより、事業環境は厳しさを増しております。

 このような状況のもと、当社グループにおきましては、新規顧客の開拓及び既存顧客における取引シェア拡大を営業戦略の柱とし、取扱物量の確保と拡大に注力いたしました。特に当社が強みとする重厚長大貨物分野においては、これまで培ったノウハウと実績を基に積極的に獲得を進めるとともに、輸送コストの動向を踏まえた段階的な運賃改定を実施しました。また、集配貨物の少ないエリアでの協業推進や物流業界が直面する様々な課題の解決に向けて発足した企業横断型中継輸送(baton)の実証実験への参画など、同業他社や異業種との取り組みも進めてまいりました。

  以上の結果、当連結会計年度の売上高は3,185億82百万円(前期比5.3%増)、営業利益は93億47百万円(前期比26.9%増)、経常利益は114億75百万円(前期比15.7%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は136億96百万円(前期比56.6%増)となりました。

 これらをセグメント別に見た事業の概要は、次のとおりであります。

[運送事業]

 運送事業におきましては、同業他社の新規参入が限定的である重厚長大貨物の取込みを強化するとともに、電子電機部品や機械部品といった高付加価値貨物のシェア拡大にも注力してまいりました。また、収益性改善に向けた低単価、長期未改定顧客との運賃交渉や高単価荷主のシェア拡大を進めてまいりました。拠店戦略としては、2026年1月に諏訪支店、名古屋流通センターを開設し、自社集配サービスの強化を図るとともに、協業企業との共同配送により不採算エリアの生産性の向上に努めてまいりました。また、同業者とのトレーラー・トラクター方式による中継輸送を開始し、輸送力不足の解消、長距離ドライバーの労働環境の改善、さらには輸送の効率化を図ってまいりました。

 以上の結果、売上高は2,445億73百万円(前期比4.3%増)、営業利益は64億70百万円(前期比31.3%増)となりました。

[貸切事業]

 貸切事業におきましては、専用ブロックトレインやダブル連結トラックをはじめとする環境負荷低減に貢献するリソースを最大限に活用した営業活動を進めるとともに、需要の拡大やスポット案件の確実な獲得に向けパートナー企業の拡充に努めてまいりました。

 以上の結果、売上高は278億7百万円(前期比5.9%増)、営業利益は25億80百万円(前期比16.8%増)となりました。

[流通加工事業]

 流通加工事業におきましては、拡充している当社新設倉庫を活用した複合一貫輸送サービスの提供を中心に新規顧客の取込み、既存顧客の拡張を図り売上拡大に努めてまいりました。また人件費・建築費等のコスト上昇に適応した単価改定に取り組み、利益確保に努めてまいりました。

  以上の結果、売上高は237億円(前期比6.0%増)、営業利益は38億21百万円(前期比16.0%増)となりました。

 

 

[国際事業]

 国際事業におきましては、クロスボーダートラック輸送におけるマレーシアでの南北営業拠点の新設や、タイでの営業体制強化といった施策が着実に進捗し、取扱案件数が伸長いたしました。また、フォワーディング・通関業務において、アパレル関連商材を中心とした輸入需要を確実に取り込んだことに加え、輸出案件の新規獲得に向けた営業活動に注力した結果、コンテナ輸送量及び通関件数が増加しました。さらに下期からは、フォワーディングを主力とする企業の買収により、新たな顧客基盤の獲得と当社既存サービスとの連携効果が寄与し、売上高は順調に拡大いたしました。

  以上の結果、売上高は152億44百万円(前期比28.5%増)、営業利益4億39百万円(前期比55.4%増)となりました。

[その他事業]

  その他事業におきましては、売上高構成比が高い物品販売事業が振るわず減益となりました。

  以上の結果、売上高は72億56百万円(前期比3.1%減)、営業利益は9億27百万円(前期比24.3%減)となりました。

 

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ7億64百万円増加し303億91百万円となりました。

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

 主に税金等調整前当期純利益205億60百万円、減価償却費215億52百万円を計上した一方で、投資有価証券売却益125億32百万円の計上に伴う調整や法人税等の支払額65億46百万円などにより276億19百万円の資金収入(前年同期は244億54百万円の資金収入)となりました。

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

 主に投資有価証券の売却による収入181億72百万円を計上した一方で、有形固定資産の取得による支出202億8百万円、子会社株式の取得による支出26億66百万円を計上したことなどにより77億32百万円の資金支出(前年同期は291億9百万円の資金支出)となりました。

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

 主に自己株式の取得による支出170億23百万円、配当金の支払額27億96百万円などにより193億24百万円の資金支出(前年同期は51億81百万円の資金収入)となりました。

 

 

③輸送及び収入の状況

  当連結会計年度における収入実績等をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

(ⅰ) 運送事業、貸切事業

貨物運送事業、貸切事業、港湾運送事業及びその他付帯事業に関する実績

(イ) 輸送実績

車両所有状況

最大積載屯数(屯)

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

台数(台)

延最大積載屯数(屯)

台数(台)

延最大積載屯数(屯)

大型車

 

6  ~12.5

4,240

51,231

4,238

51,700

(トラクター)

 

637

720

(トレーラー)

12.3 ~24

995

13,813

1,088

14,983

中型車

 

3  ~4.25

3,977

12,591

4,047

12,737

小型車

 

0.35 ~2

7,128

13,369

7,203

13,522

合計

16,977

91,005

17,296

92,944

車両稼働状況

稼働日数

252

 

251日

延実在車両数

6,139

千台

 

6,281千台

延実働車両数

4,243

千台

 

4,327千台

車両稼働率

69.1

 

68.9%

輸送屯数

12,181

千屯

 

12,544千屯

総走行距離

472,046

千キロ

 

470,898千キロ

 

 

 

(ロ) 営業収入の地域別状況

区分

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前期比(%)

北海道・東北地区

28,008百万円

29,533百万円

105.4

関東地区

105,161百万円

111,906百万円

106.4

中部地区

50,028百万円

52,181百万円

104.3

近畿地区

81,355百万円

83,654百万円

102.8

中国・四国地区

65,502百万円

66,809百万円

102.0

九州地区

24,848百万円

25,197百万円

101.4

合計

354,903百万円

369,282百万円

104.1

(注) 金額は、発送運賃収入及びその他の付帯収入であり、状況を正確に表すため、地域間の内部売上高を含めて記載しております。

 

(ハ) 従業員1人当たりの月額営業収入

区分

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前期比(%)

1か月平均営業収入

29,575百万円

30,773百万円

104.1

平均在籍従業員数

20,732人

21,069人

101.6

1人当たりの月額営業収入

1,426千円

1,461千円

102.5

 

(ニ) 燃料の購入量及び使用量

区分

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

期首在庫量

(kℓ)

購入量

(kℓ)

使用量

(kℓ)

期末在庫量

(kℓ)

期首在庫量

(kℓ)

購入量

(kℓ)

使用量

(kℓ)

期末在庫量

(kℓ)

軽油

2,220

120,070

119,905

2,386

2,386

119,959

120,130

2,214

 

(ホ) 燃料価格の推移

区分

2024年9月

2025年3月

2025年9月

2026年3月

軽油

127.8円

132.1円

130.4円

125.5円

(注) 市場価格は、経済産業省 資源エネルギー庁 資源・燃料部石油流通課発行の大口需要者向け軽油ローリー渡価格に基づく1ℓ当たりの半期ごとの平均値であります。

 

 

(ヘ) 一般貨物自動車運送事業運賃

a 特別積合せ貨物運送

 現行の運賃は、2023年12月15日付国土交通大臣に届出した運賃に基づき収受しております。

 この基準運賃表の一部を示せば次のとおりであります。

区分

10Kgまで

20Kgまで

30Kgまで

100Kgまで

200Kgまで

500Kgまで

1,000Kgまで

50Kmまで

2,130円

2,340円

2,580円

3,880円

5,800円

12,230円

23,320円

100Kmまで

2,180円

2,380円

2,610円

4,030円

6,230円

13,370円

25,720円

200Kmまで

2,200円

2,550円

2,740円

4,660円

7,390円

16,430円

32,370円

500Kmまで

2,290円

2,740円

3,000円

6,250円

10,390円

24,780円

49,720円

 

b 特別積合せ貨物運送以外

 現行の運賃は、2021年3月11日付各運輸支局に届出した車扱距離制運賃に基づき収受しております。

 この基準運賃表の一部(中国運輸支局届出分)を示せば次のとおりであります。

区分

小型車

(2トン車クラス)

中型車

(4トン車クラス)

大型車

(10トン車クラス)

トレーラー

(20トン車クラス)

10Kmまで

13,000円

15,060円

19,220円

23,980円

20Kmまで

14,580円

16,920円

21,730円

27,260円

100Kmまで

27,200円

31,740円

41,830円

53,420円

200Kmまで

42,950円

50,020円

66,180円

85,030円

 

(ト) 営業収入実績

区分

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前期比(%)

貨物運送事業

233,472百万円

243,432百万円

104.3

貸切事業

26,249百万円

27,807百万円

105.9

港湾運送事業

105百万円

122百万円

116.8

その他付帯事業

960百万円

1,018百万円

106.0

合計

260,787百万円

272,381百万円

104.4

 

(ⅱ) 流通加工事業

倉庫業及び流通加工業に関する実績

(イ) 施設の状況

区分

前連結会計年度末

  (2025年3月31日)

当連結会計年度末

  (2026年3月31日)

流通加工事業場

面積

1,003,200㎡

1,061,782㎡

事業所数

122か所

126か所

 

 

(ロ) 営業収入実績

区分

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前期比(%)

流通加工業

22,359百万円

23,700百万円

106.0

 

(ⅲ) 国際事業

国際利用運送業及び通関業に関する実績

(イ) 施設の状況

区分

前連結会計年度末

  (2025年3月31日)

当連結会計年度末

  (2026年3月31日)

保税蔵置場

面積

5,547㎡

5,547㎡

設置数

5か所

5か所

通関業

許可取得状況

15か所

15か所

 

(ロ) 営業収入実績

区分

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前期比(%)

国際運送業

2,883百万円

3,469百万円

120.3

国際利用運送業

5,290百万円

7,815百万円

147.7

通関業

3,233百万円

3,420百万円

105.8

国際事業収入その他

454百万円

538百万円

118.5

合計

11,861百万円

15,244百万円

128.5

 

(ⅳ) その他事業

不動産等の賃貸業、ボウリング事業及びその他の事業に関する実績

(イ) 施設の貸付及びボウリングの状況

区分

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

不動産等賃貸業

 

 

 

建物

面積

1,078,856㎡

1,071,082㎡

土地

面積

1,426,909㎡

1,425,476㎡

機器

台数

1,357台

1,301台

ボウリング事業

 

 

 

ゲーム

回数

226千回

216千回

入場者

人数

70千人

68千人

 

 

(ロ) 営業収入実績

区分

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前期比(%)

不動産等賃貸業

6,672百万円

6,685百万円

100.2

物品販売事業

3,523百万円

3,144百万円

89.2

コンビニエンスストア事業

1,652百万円

1,703百万円

103.1

損害保険代理業

436百万円

415百万円

95.2

ボウリング事業

129百万円

134百万円

103.8

労働者派遣業(委託業務)

601百万円

735百万円

122.2

その他事業

2,372百万円

2,471百万円

104.2

合計

15,388百万円

15,290百万円

99.4

(注) 上記金額は、状況を正確に表わすため、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。

 

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

  経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

  なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

(ⅰ) 財政状態の分析

  流動資産は、受取手形及び売掛金が27億8百万円増加したことなどにより45億11百万円増加いたしました。固定資産は、有形固定資産が30億95百万円減少したことや投資その他の資産が81億76百万円減少したことにより78億65百万円減少いたしました。以上の結果、総資産は前連結会計年度末に比べ33億54百万円減少し4,973億20百万円となりました。

  流動負債は、短期借入金が90億円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が281億1百万円減少したことなどにより134億64百万円減少いたしました。固定負債は、退職給付に係る負債が73億27百万円減少した一方で、長期借入金が202億77百万円増加したことなどにより127億40百万円増加いたしました。以上の結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ7億23百万円減少し2,121億78百万円となりました。

  株主資本は、主に親会社株主に帰属する当期純利益を136億96百万円計上した一方で、剰余金の配当及び自己株式の取得198億19百万円の実施などにより、61億2百万円減少いたしました。その他の包括利益累計額は、主にその他有価証券評価差額金が20億22百万円減少した一方で、退職給付に係る調整累計額が51億37百万円増加したことなどにより、32億67百万円増加いたしました。以上の結果、純資産は前連結会計年度末に比べて26億30百万円減少し2,851億42百万円となりました。

 

(ⅱ) 経営成績の分析

  (売上高)

 運送事業におきましては、重厚長大貨物分野を中心とした貨物輸送量の増加と継続した単価改定によりネットワーク事業が堅調に推移し増収となりました。貸切事業におきましては、新規顧客開拓と運送事業のリソースを活用した営業強化による取扱件数の増加により増収となりました。流通加工事業におきましては、新規顧客の獲得、既存顧客の取引拡大、稼働面積の拡大に加え、適正料金収受により増収となりました。国際事業におきましては、海外での運送取扱件数の増加や2026年3月期第3四半期連結会計期間からの新規連結効果により増収となりました。その他事業におきましては、売上高構成比の高い商品販売事業が振るわず減収となりました。

 以上の結果、売上高は3,185億82百万円となり前連結会計年度に比べ160億87百万円(5.3%)の増加となりました。

 

  (営業利益)

 運送事業におきましては、輸送力確保に向けた人件費、外注費の増加に加え、車両更新台数の増加に伴う減価償却の増加はありましたが、貨物輸送量増加に伴う輸送効率の改善と単価改定による収益性の改善により増益となりました。貸切事業、流通加工事業、国際事業におきましては、従業員給料の増加や委託単価の上昇などによるコスト増はありましたが、取扱件数の増加と適正料金の収受により増益となりました。

 以上の結果、営業利益は93億47百万円となり前連結会計年度に比べ19億83百万円(26.9%)の増加となりました。

  (営業外損益及び経常利益)

 営業外収益は、受取配当金及び為替差益の計上などにより34億96百万円となりました。営業外費用は、支払利息の計上などにより13億68百万円となりました。

 以上の結果、経常利益は114億75百万円となり前連結会計年度に比べ15億57百万円(15.7%)の増加となりました。

  (特別損益及び親会社株主に帰属する当期純利益)

 特別利益は投資有価証券売却益の計上などにより126億57百万円となりました。特別損失は減損損失の計上などにより35億71百万円となりました。

 また、法人税等67億94百万円、非支配株主に帰属する当期純利益69百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は136億96百万円となり前連結会計年度に比べ49億48百万円(56.6%)の増加となりました。

 

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

  安定的な営業キャッシュ・フローの確保、有利子負債対自己資本比率を意識した資金調達及び保有資産の有効活用によるキャッシュインを原資とし、安定成長の下支えとなるインフラや収益性の高い事業への積極的な投資を行い、売上拡大、利益率の改善を図りつつROEの向上を目指しております。また、当社グループは、効率の良い資金運用を行うため、キャッシュ・マネジメント・システムを導入しております。各国内連結子会社の資金繰りの当社での一元管理と支払代行業務により余剰資金の圧縮に努めるとともに、グループ全体の必要資金の管理を徹底しております。

  当社グループにおける運転資金需要は、事業活動に携わる者の人件費や傭車費等の外注費及び燃料費等が主なものとなっております。また、設備資金需要の主なものは、持続可能な安定輸送と物流の効率化を実現するためのトラックターミナル及び物流倉庫の最適な配置及び維持更新にかかわる建設費用や車両の更新費用等となっております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

  当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって用いた当社グループの重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1. 連結財務諸表等」の「連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。

  連結財務諸表の作成に当たっては、会計上の見積りを行う必要があり、各引当金の計上、繰延税金資産の回収可能性の判断等については、過去の実績や他の合理的と考えられる方法により見積りを行っております。但し、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる可能性があります。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1  報告セグメントの概要

  当社の報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

  当社グループは、国内にネットワークを構築し、国内貨物輸送を主とした事業を行っております。また、荷物保管施設においては、お客様の入出庫業務を請負う3PL事業を行うとともに、全国に有する15箇所(前連結会計年度15箇所)の通関事業所を拠点に輸出入貨物の取扱いを行っております。これらの事業を各担当部署で包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。

 したがって、当社は国内輸送を行う「運送事業」、国内輸送のなかでも貸切業務を主とした「貸切事業」、荷物保管施設での3PL業務を主とした「流通加工事業」及び通関・国際貨物の取扱いを行う「国際事業」を報告セグメントとしております。

 

2  報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法

  報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と同一であります。報告セグメントの利益は営業利益ベースの数値であります。セグメント間の内部収益及び振替高は、市場実勢価格に基づいております。

 

3  報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報

    前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

 

運送事業

貸切事業

流通加工

事業

国際事業

売上高

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

234,538

26,249

22,359

11,861

295,008

7,486

302,495

セグメント間の内部売上高又は振替高

7,902

7,902

234,538

26,249

22,359

11,861

295,008

15,388

310,397

セグメント利益

4,928

2,209

3,295

282

10,716

1,225

11,942

セグメント資産

317,523

3,203

62,534

6,609

389,870

9,651

399,521

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

13,609

118

2,337

229

16,295

1,961

18,257

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

29,086

512

6,208

1,297

37,105

34

37,140

(注) 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、不動産の賃貸事業、物品販売事業及び労働者派遣事業(委託業務)等を含めております。

 

 

    当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

 

運送事業

貸切事業

流通加工

事業

国際事業

売上高

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

244,573

27,807

23,700

15,244

311,325

7,256

318,582

セグメント間の内部売上高又は振替高

8,033

8,033

244,573

27,807

23,700

15,244

311,325

15,290

326,616

セグメント利益

6,470

2,580

3,821

439

13,311

927

14,238

セグメント資産

318,148

4,142

64,352

9,042

395,686

7,728

403,414

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

16,182

107

2,495

257

19,043

1,956

20,999

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

15,593

90

3,700

61

19,445

61

19,506

(注) 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、不動産の賃貸事業、物品販売事業及び労働者派遣事業(委託業務)等を含めております。

 

 

4 報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)

(単位:百万円)

 

売上高

前連結会計年度

当連結会計年度

報告セグメント計

295,008

311,325

「その他」の区分の売上高

15,388

15,290

セグメント間取引消去

△7,902

△8,033

連結財務諸表の売上高

302,495

318,582

 

(単位:百万円)

 

利益

前連結会計年度

当連結会計年度

報告セグメント計

10,716

13,311

「その他」の区分の利益

1,225

927

全社費用(注)

△4,578

△4,891

連結財務諸表の営業利益

7,363

9,347

(注)全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない広告宣伝費及び各連結会社本社の管理部門に係る費用であります。

 

(単位:百万円)

 

資産

前連結会計年度

当連結会計年度

報告セグメント計

389,870

395,686

「その他」の区分の資産

9,651

7,728

全社資産(注)

101,153

93,906

連結財務諸表の資産合計

500,674

497,320

(注)各報告セグメントに配分していない全社資産は、主に提出会社本社の管理部門に係る資産であります。

 

(単位:百万円)

 

その他の項目

報告セグメント計

その他

調整額

連結財務諸表計上額

前連結会計年度

当連結会計年度

前連結会計年度

当連結会計年度

前連結会計年度

当連結会計年度

前連結会計年度

当連結会計年度

減価償却費

16,295

19,043

1,961

1,956

546

553

18,804

21,552

有形固定資産及び無形固定資産の増加額(注)

37,105

19,445

34

61

348

1,831

37,488

21,337

(注)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社資産分であります。

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

1 製品及びサービスごとの情報

 セグメント情報に同様の開示をしているため、記載を省略しております。

 

2 地域ごとの情報

(1) 売上高

 本邦の外部顧客への売上高が連結損益及び包括利益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2) 有形固定資産

 本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3 主要な顧客ごとの情報

 外部顧客への売上高のうち、連結損益及び包括利益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載はありません。

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

1 製品及びサービスごとの情報

 セグメント情報に同様の開示をしているため、記載を省略しております。

 

2 地域ごとの情報

(1) 売上高

 本邦の外部顧客への売上高が連結損益及び包括利益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2) 有形固定資産

 本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3 主要な顧客ごとの情報

 外部顧客への売上高のうち、連結損益及び包括利益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載はありません。

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

全社・消去

合計

 

運送事業

貸切事業

流通加工

事業

国際事業

減損損失

217

217

(注)「全社・消去」の金額は災害により遊休状態となった資産に係るものであります。

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

全社・消去

合計

 

運送事業

貸切事業

流通加工

事業

国際事業

減損損失

215

215

2,196

2,411

(注)「国際事業」セグメントの金額は、のれんに係るものであります。

(注)「全社・消去」の金額は主に処分予定の資産に係るものであります。

 

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

全社・消去

合計

 

運送事業

貸切事業

流通加工

事業

国際事業

当期償却額

26

26

16

42

当期末残高

226

226

49

276

(注) 「その他」の金額は、電気設備工事業に係るものであります。

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

全社・消去

合計

 

運送事業

貸切事業

流通加工

事業

国際事業

当期償却額

126

126

16

143

当期末残高

2,826

2,826

33

2,859

(注) 「国際事業」セグメントにおいて215百万円の減損損失を計上しており、当該のれんの未償却残高はありませ

ん。

(注) 「その他」の金額は、電気設備工事業に係るものであります。

 

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

該当事項はありません。