事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
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売上
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利益
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利益率
最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています
| セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
|---|---|---|---|---|---|
| (単一セグメント) | 4,166 | 100.0 | 723 | 100.0 | 17.4 |
3【事業の内容】
当社グループは、当社及び連結子会社4社、非連結子会社1社の計6社により構成されており、当社設立以来『Professionalな最新技術を世界から日本へ、日本から世界へ』という企業理念のもと、矯正歯科治療が必要な方々に歯科技工所(注1)としてオーダーメイドの歯科技工物(注2)を中心とした製品を提供しております。
なお、当社グループは歯科矯正事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
一般的な歯科技工所は、補綴物(注3)を主に製作・販売しておりますが、当社グループは当社設立以来現在まで、矯正用の歯科技工物(以下「矯正歯科技工物」という。)(注4)の製作を中心とした事業活動を行っており、全国の矯正治療を行う歯科医院、歯科大学及び附属病院(注5)等の歯科医療機関に対して矯正歯科技工物の供給を行っております。
当社グループはこれまで蓄積した製造ノウハウを用いて、高品質かつ多種多様な矯正歯科技工物を製作し提供することが可能となっております。また、矯正歯科技工物の製作に加え、その他付随サービスとして、矯正歯科技工物の修理、当社グループの製品・商品を使用した矯正治療に関するセミナー開催受託及び矯正に関する材料販売を行っております。更に、矯正治療のDX化に伴う業界へのデジタル機器の普及を目的として、当社グループは口腔内スキャナーや3Dプリンターを始め各種デジタル商材を仕入れ販売しております。
(1)事業の特徴
①柔軟な製造キャパシティ
当社グループは、2026年6月末時点において、グループ外部の協力パートナーとして55か所(内45か所は当社グループから独立した歯科技工士(注6)によって設立された歯科技工所)の歯科技工所と取引があり、内製と外注による製作のバランスを取っております。
内製品については、2026年6月末現在、当社において歯科技工士48名を抱えていることから、特殊品など複雑かつ高付加価値がある技工物に特化して製作しております。また、当社グループの海外子会社であるASO INTERNATIONAL MANILA, INC.ではワイヤーなど一般的な技工物を中心に製作しております。
協力パートナーによる外注製作については、主として当社から独立した歯科技工士が立ち上げた45か所(2026年6月末現在)の外部の歯科技工所と継続的な取引関係を維持しており、主として一般的な技工物の製作を外注しております。協力パートナーを活用することにより、当社グループは外注量を受注状況に応じて柔軟に調整することができ、固定費の負担抑制と、柔軟な製造キャパシティの確保が可能になっております。加えて、協力パートナーは当社グループの案件獲得力を背景に安定した受注量を確保できるなど、相互にメリットを享受できる関係となっております。
②データ分析力
当社グループは、直近10年で症例件数(歯型)のデジタル管理及び蓄積を加速させてまいりました。創業以来蓄積した「歯を並べて動かす」ノウハウをはじめとするアナログ技術と融合させ、効率的な製作を行なっております。ゆくゆくは、蓄積された症例データを取り込んだAIを開発し、デジタル歯科矯正製品の設計コンダクターを目指してまいります。
また、当社グループでは、積極的にデジタル活用を図ることで、多品種(100種類以上)の矯正歯科技工物の提供が可能となり、歯科医師の様々なニーズにも柔軟に対応することが可能となっております。
③強固な顧客関係
a.歯科技工所と歯科医療機関の関係
歯科技工所は基本的に歯科医療機関毎に依頼を受ける形になり、いかに多くの歯科医療機関とパイプを有しているかが案件獲得のため非常に重要となります。一方で、歯科技工所は、歯科技工士の高齢化や若年層の歯科技工士離れなどの原因により業界全体の従事者数が減少傾向となり、受注した矯正歯科技工物の納期が長期化傾向の顕在化する中で、技術の優れた歯科技工士を一定数確保することが、顧客である歯科医療機関の満足度を高める上で必要となります。
当社グループは本書提出日現在において、当社グループ及び協力パートナーにおいて100名を超える歯科技工士が矯正歯科技工物の製作に携わっており、そして海外製作拠点を加えて、歯科医療機関の多様なニーズに応えられる製作体制を構築することに努めております。
b.歯科医師の口コミによる顧客紹介
歯科医師は出身歯科大学のコミュニティや歯科医師会等のグループに所属するケースが多く、歯科医師同士のネットワーク内での顧客紹介が行われることがあり、歯科医師間で当社グループに対する認知が浸透していることも一因と考えております。
(注)各期において、1回以上取引があった歯科医療機関数
c.歯科医師との長期的な取引関係
当社グループは、全国の歯科大学や大学の歯学部、大学附属病院と取引実績を有しております。
当社グループが提供した矯正歯科技工物は、大学での実習に利用されたり、当該大学の卒業生が歯科医師免許取得後に実施される大学附属病院での研修等にも利用されるなど、用途・ニーズに合ったものを継続的に提供することで、長期的な取引関係が構築されております。また、これらの歯科医師には、大学附属病院での研修後や、独立開業するときにも、利用実績のある当社グループの矯正歯科技工物を引き続き利用いただける傾向にあり、このことが更なる長期的な取引関係を築くことに寄与し、安定的な取引歯科医療機関数の増加につながっております。
④海外展開
アメリカ本土における事業展開
当社グループは、2024年4月にアメリカのカリフォルニア州サンノゼ市に現地法人「ASO INTERNATIONAL USA, INC.」を設立したことを皮切りに、本格的にアメリカ本土市場に進出しております。本書提出日現在、カリフォルニア大学サンフランシスコ校歯学部、テキサス大学歯学部ヒューストン校及びボストン大学歯学大学院へ歯科矯正装置の公式サプライヤーとして登録されており、着実に海外事業展開を進めております。
ユーロ圏における事業展開
当社グループは、既にイギリス、フランス等の歯科医療機関と直接取引をしておりますが、2025年12月にオランダにある歯科技工所と矯正歯科技工物の製造請負業務に関する契約を締結し、ユーロ圏での商圏拡大のための基盤を整えました。
歯科矯正製造、はデジタル化によるデリバリー期間の短縮で国境がなくなり、当社グループにおいては国家資格である歯科技工士によるクオリティの高い矯正装置をグローバルに展開してまいります。
(2)主な製品
当社グループは、歯科医療機関より矯正歯科技工物の発注を受け、製作販売しております。歯科医療機関は、新規患者に対して、口腔内の印象採得やレントゲン撮影等を行い、歯科医師は診査診断用の平行模型という矯正歯科技工物の発注を歯科技工所へ行います。これらの患者の口腔内の情報を歯科医師が確認後、矯正治療の方針を決定いたします。この治療方針の決定後、歯科医療機関は、患者治療用の矯正歯科技工物の発注を歯科技工所へ行うのが主な流れとなっております。
矯正歯科技工物は、用途、目的によって様々な種類があり、それぞれ異なる役割、機能を有しております。例えば、診査診断用の平行模型、患者治療用としては歯の移動スペースを確保するため歯間を広げる矯正歯科技工物、歯に大きな矯正力(注7)を伝達する矯正歯科技工物や矯正後の歯の後戻りを防止する矯正装置等があり、診査診断から治療のプロセスによって矯正歯科技工物を使い分けるのが一般的であります。
また矯正歯科技工物は大きく二つに分類することが可能です。1つは可撤式矯正歯科技工物といい、患者自身で矯正歯科技工物の着脱が可能で、食事や歯磨きの際に取り外しすることが可能となっております。
もう1つは固定式矯正歯科技工物といい、患者自身で矯正歯科技工物の着脱が不可能なものがあります。これは、常に患者の口腔内に装着されているため、歯科医師の治療計画どおりに治療が進む可能性が高くなります。
当社グループは、歯科医師の様々な治療方針に対応するため、100種類以上の矯正歯科技工物を製作可能です。また、矯正歯科技工物で使用される材料は歯科技工士法(注8)に則って調達し、歯科医療機関から発注の際に受領する歯科技工指示書(注9)に記載されている設計指示を基に、患者ごとに適合する矯正歯科技工物を手作業または3Dプリンターなどの機械により製作販売しております。
以下は、当社グループで製作している主な矯正歯科技工物の3つのグループになります。
①矯正装置
当社グループでは、矯正治療の初期及び後期で使用される矯正歯科技工物を製作しております。例えば、矯正治療の初期の段階では、顎を頬側に拡大させ、歯の移動するスペースの確保を目的とする拡大床という矯正装置が使用されます。当社グループにおいて、20種類以上の拡大床を製造することが可能であります。
また、矯正治療の後期の段階では、矯正後の歯の後戻りの防止を目的として使用されるリテーナーという矯正装置が使用されます。当社グループにおいては、10種類以上のリテーナーを製作することが可能であります。
当社グループの拡大床やリテーナーは、いずれも主に可撤式矯正歯科技工物のタイプを豊富に取り揃えております。
拡大床 リテーナー
②マウスピース型矯正装置
透明で薄いプラスチック(PET材)のマウスピースを口腔内に装着し、噛むことで歯に矯正力をかけ歯を移動させる装置でマウスピース型矯正装置と呼ばれており、可撤式矯正装置のタイプになります。これは主に歯を少しずつ動かしていく治療の段階において歯科医師の診断に基づき使用するものになります。代表的な治療例として、歯の移動するスペースが既に確保されている患者に対しては、治療の初期段階からマウスピース型矯正装置を用いて矯正治療を開始するケースもあれば、治療の初期段階で拡大床を使用し、歯間のスペースを確保してから、マウスピース型矯正装置を使用するケースがあります。また、マウスピース型矯正装置を使用する場合でも、後述するブラケット(注10)とワイヤー(注11)の矯正歯科技工物を患者の治療状況によって複合的に使用するケースもあります。
当社グループのマウスピース型矯正装置は当初の製品名「AsoAligner®」として、歯科技工士が手作業で歯列を並び替え製作する仕様でありましたが、2018年4月以降は、製品名を「AsoAligner DIGITAL」として、3DCAD及び3Dプリンターを使用してデジタル対応を図ることで製造工程の一部を自動化し、歯列の並び替えの精度及び製造スピードを向上させております。「AsoAligner DIGITAL」の特徴としては、患者の歯型情報が石膏模型や、特定のデータのファイル形式に限定せず、どのような形態でも受注可能となっております。また、この製品を歯科医師が発注するにあたり製品セミナーを事前受講していただくところにあります。製品のメリットだけではなく、デメリットや非適応になる症例についても事前に製品セミナーで学習してもらうことで治療トラブルを回避し、治療結果がより良くなると考えております。
より多くの歯科医療機関で使用してもらう目的で、本書提出日現在、北海道から九州までの6社と業務提携し、地域密着型の体制を構築し全国への販売網を強化しております。
AsoAligner DIGITAL
③イン・ダイレクト・ボンディング・システム(I.D.B.S)
前述のマウスピース型矯正装置と同治療期間に使用される矯正歯科技工物として、ブラケットとワイヤーを使用した伝統的なタイプの矯正歯科技工物があります。マウスピース型矯正装置と同様に、歯科医師の診断により、代表的な治療例として、歯の移動するスペースが既に確保されている患者に対しては、ブラケットとワイヤーを使用して治療を開始するケースもあれば、拡大床を使用し、歯間のスペースを確保してからブラケットとワイヤーを使用するケース等もあります。また、ブラケットとワイヤーを使用する場合でも患者の治療状況によってはマウスピース型矯正装置を追加使用するケースもあります。
ブラケットとワイヤーを利用した矯正歯科技工物は、歯科医師が患者の歯の表面に、手作業で直接ブラケットを接着(以下「ダイレクト・ボンディング」という。)し、ワイヤーを患者の歯列に合うように屈曲させブラケットに通し患者の口腔内に装着させる、いわゆる固定式矯正歯科技工物のタイプになります。このダイレクト・ボンディングは、矯正治療の高い技術と知識が必要であること、また歯科医師が患者の口腔内へブラケットを接着する時間及びワイヤーを屈曲させる時間が長時間になる傾向にあります。これは歯科医師及び患者にとって負担となる作業となっております。
当社グループの製品であるイン・ダイレクト・ボンディング・システム(以下「I.D.B.S」という。)は、歯科医師が患者の歯の表面にブラケットを接着する際に使用するコア(注12)と患者の歯列用に既に当社グループで屈曲したワイヤーを1つのパッケージにして製造販売している矯正歯科技工物になります。このI.D.B.Sを利用することにより、ブラケットの接着時間及びワイヤーの屈曲時間の短縮を図ることができ、歯科医師及び患者の負担を減らすことが可能となります。
主なI.D.B.S製品としては、ブラケットとワイヤーを使用した治療において代表的な治療である「ラビアル矯正治療」用のI.D.B.S製品と「リンガル矯正治療」用のI.D.B.S製品があり、いずれも工程が手作業である製品に対して、工程の多くがデジタル化されたI.D.B.S製品(製品名「HARMONYリンガルシステム」)を分けて記載します。
a.ラビアル矯正治療用I.D.B.S
ラビアル矯正治療用I.D.B.Sは、口腔内の頬側の歯の表面にブラケットを接着可能なコアと、患者の歯列に合うワイヤーをセットにした製品であり、歯科技工士が手作業で製作しております。
b.リンガル矯正治療用I.D.B.S
リンガル矯正治療用I.D.B.Sは、口腔内の舌側の歯の表面にブラケットを接着可能なコアと、患者の歯列に合うワイヤーをセットにした製品であり、歯科技工士が手作業で製作しております。
ラビアル矯正治療と比較して、リンガル矯正治療は、ブラケットを歯科医師の視認性の悪い舌側に貼り付けるため、治療難易度は更に高くなる傾向にあります。リンガル矯正治療は、歯科医師が直接ブラケットを貼り、ワイヤーを患者の治療経過に合わせて屈曲することが困難であるため、I.D.B.Sを利用することが一般的であります。こちらは歯の裏側に装着するタイプであるため、正面からみて装置が見えないため目立ちにくいものになります。
リンガル矯正装置用I.D.B.S
c.HARMONYリンガルシステム
前記b.リンガル矯正治療用I.D.B.Sは歯科技工士の手作業により製造を行っておりますが、HARMONYリンガルシステムは、3DCAD等を使用して歯列をスキャンし、ブラケットからワイヤーまで一貫して設計と製造が行われるシステムであり製造工程の多くをデジタル化・機械化しているところに特長があります。HARMONYリンガルシステムは複数の国と地域での販売実績があります。
HARMONYリンガルシステム
当社グループは、上記矯正歯科技工物の提供以外に、歯科医療機関自ら矯正歯科技工物を製作するために使用するワイヤーやブラケットなどの部品、器具等の材料の仕入れ販売を当社の子会社であるフォレスタデント・ジャパン株式会社を通じて提供しております。フォレスタデント・ジャパン株式会社はドイツのFORESTADENT Bernhard Förster GmbH の独占販売代理店であり、同社の矯正関連材料を仕入れて販売しております。また、納品済みの矯正歯科技工物の修理を行っております。
[事業系統図]
(用語解説)
本項「3 事業の内容」において使用しております用語の定義について以下に記します。
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No. |
用語 |
用語の定義 |
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注1 |
歯科技工所 |
歯科医師又は歯科技工士が業として歯科技工を行う場所をいう。ただし、病院又は診療所内の場所であって、当該病院又は診療所において診療中の患者以外の者のための歯科技工が行われないものを除く。 |
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注2 |
歯科技工物 |
特定人に対する歯科医療の用に供する補綴物(注3)、充てん物又は矯正装置を製作し、修理または加工した物をいう。 |
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注3 |
補綴(ほてつ)物 |
虫歯などの治療の後に歯にかぶせる物をいう。補綴物には金属やプラスチック、CAD/CAM製クラウン等の種類がある。また保険適用のものもあれば、保険適用外の補綴物も存在する。 |
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注4 |
矯正用の歯科技工物(矯正歯科技工物) |
歯や顎の位置を移動させるために使用する技工物の総称。歯列矯正治療が終了した後や矯正治療中に例外的に不動とする歯に対応する保定の役割を持っているものも矯正用の技工物として定義されることから、形状は様々である。保険適用のものもあれば、保険適用外のものも存在する。 |
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注5 |
歯科大学及び附属病院 |
歯科大学とは、歯学部が設置されている大学をいう。歯学部附属病院が設置されている国立大学と私立大学は日本国内に計29校あり(本書提出日現在)、当社では内29校に販売実績がある。 |
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注6 |
歯科技工士 |
厚生労働大臣の免許を受けて、歯科技工を業とする者をいう。 |
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注7 |
矯正力 |
不正な位置にある歯や顎を適正な位置に移動させるために加える力をいう。 |
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注8 |
歯科技工士法 |
歯科技工士資格を定めるとともに、歯科技工の業務が適正に運用されるように規律し、もって歯科医療の普及及び向上に寄与することを目的とする法律。 |
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注9 |
歯科技工指示書 |
歯科技工物の発注時に、歯科医療機関が内容記載する発注書をいう。歯科技工物の設計指示の詳細が明記されている。 |
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注10 |
ブラケット |
基本的には金属製だが、セラミックやプラスチック製の目立たない製品もあり、最も一般的で自由度の高い矯正器具をいう。 |
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注11 |
ワイヤー |
矯正治療専用のワイヤーを指し、金属製が用いられる。歯にワイヤーの矯正力を伝えるために、ワイヤーと歯の間にはブラケットの介在が必要。 |
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注12 |
コア |
ブラケットを適正な位置へ接着するための治具。 |
業績状況
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、企業収益の改善や雇用・所得環境の向上及びインバウンド需要の拡大を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、長期化するウクライナ情勢や中東情勢の緊迫化などの地政学的リスクに加え、物価高、為替変動等の影響により、先行きは依然として警戒が必要で不透明な状況が続いております。
歯科矯正業界におきましては、審美・美容を目的とした歯科矯正治療へのニーズは引き続き拡大傾向にあり、マウスピース型矯正装置をはじめとしたアライナー型矯正装置の普及が加速しております。一方で、矯正歯科技工物の製造に係る材料費や人件費の高騰、円安による輸入コスト上昇など事業コストは依然高止まりしており厳しい環境で推移いたしました。
このような事業環境のもと、当社グループは既存取引歯科医療機関との関係深化及び受注拡大に注力いたしました。長年の取引実績を有する歯科医院・歯科大学附属病院等に対して、治療ステージに応じた多様な矯正歯科技工物を継続的に提供するとともに、デジタル商材(口腔内スキャナー対応製品・3Dプリンター造形品等)の提案強化により、取引先1医院あたりの受注単価向上と売上規模拡大を実現しました。
コスト面につきましては、歯科技工士等の技術人材に係る人件費の増加、原材料費の高水準推移に加え、円安の進行による海外仕入コストの上昇が利益を圧迫する要因となりました。しかしながら、生産効率の継続的な改善及び高付加価値製品の受注拡大による収益性の向上、ならびに既存顧客との取引深耕を通じた売上規模の拡大により、これらコスト増加要因を吸収し、営業利益・経常利益ともに前年を上回る結果となりました。
また、当社グループでは、2024年9月27日に策定いたしました「中期経営計画2025-2028」に基づき、当連結会計年度は計画の2年目として、海外展開におきましてアメリカの大学及び有力歯科医院の新規開拓を加速させ、オランダの歯科技工所と業務提携しヨーロッパ市場へ進出のための基盤を整えました。加えて、海外製作拠点の人員拡充等製造キャパシティの更なる拡大を進めてまいりました。
以上の結果、当連結会計年度における経営成績は売上高4,166,118千円(前期比9.7%増)、営業利益723,465千円(前期比9.9%増)、経常利益734,630千円(前期比16.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益518,610千円(前期比18.2%増)となり、増収増益となりました。
なお、当社グループの事業は、単一のセグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。
② 財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末と比較して409,190千円増加し、3,740,144千円となりました。これは主に、現金及び預金が517,252千円減少した一方、有価証券が500,000千円及び投資有価証券が199,911千円増加したこと等によるものであります。
(負債)
負債は、前連結会計年度末と比較して94,339千円増加し、495,159千円となりました。これは主に、買掛金が40,338千円及び未払法人税等が42,950千円増加したこと等によるものであります。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末と比較して314,851千円増加し、3,244,985千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益518,610千円を計上した一方、剰余金の配当235,098千円の支払により、利益剰余金が 283,511千円増加したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は86.8%(前連結会計年度末は88.0%)となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、517,252千円減少し1,428,091千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果取得した資金は454,642千円(前期比4.0%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利
益724,010千円及び減価償却費41,664千円を計上した一方、売上債権の増加134,357千円及び法人税等の支払額
171,249千円を計上したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は761,679千円(前期比406.4%増)となりました。これは主に有価証券取得による
支出694,471千円、有形固定資産の取得による支出30,765千円及び保険積立金の積立による支出33,736千円による
ものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は224,042千円(前期比15.6%減)となりました。これはストックオプション行使
による収入11,056千円を計上した一方、配当金の支払235,098千円によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。なお、当社グループは、歯科矯正事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2025年7月1日 至 2026年6月30日) |
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生産高(千円) |
前年比(%) |
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歯科矯正事業 |
1,822,299 |
111.6 |
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合計 |
1,822,299 |
111.6 |
(注) 金額は製造原価によっております。
b.受注実績
当社グループが行う事業は、受注から売上計上までの期間が短いため、記載を省略しております。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績を売上区分ごとに示すと、次のとおりであります。なお、当社グループは、歯科矯正事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。
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売上区分 |
当連結会計年度 (自 2025年7月1日 至 2026年6月30日) |
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金額(千円) |
前年比(%) |
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矯正歯科技工物売上 |
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アナログ |
2,104,753 |
105.6 |
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デジタル |
1,278,241 |
108.1 |
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商品売上 |
735,919 |
128.0 |
|
その他 |
47,204 |
103.6 |
|
合計 |
4,166,118 |
109.7 |
(注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10
以上となる取引先が存在しないため、記載を省略しております。
2.売上区分の「矯正歯科技工物売上」のうち「アナログ」とは、矯正歯科技工物を製作する際に、患者の口
腔内情報について印象模型を利用したものを言い、「デジタル」とは、矯正歯科技工物を製作する際に、
患者の口腔内情報について、3Dスキャナー等で採取したデータを利用したものを言います。
3.売上区分の「商品売上」は、矯正関連材料及び歯科関連機器の販売に係る売上になります。
4.売上区分の「その他」は、主としてセットアップ用ソフトウエアのライセンス料が含まれております。
5.セットアップとは、患者の歯列を並び替えることをいいます。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されて
おります。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費
用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りに関して、過去の
実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異
なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第
5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)に記載してお
ります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
③ 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に含めて記載しておりま
す。
b.経営成績の分析
(売上高、売上原価、売上総利益)
既存の歯科医療機関からの追加受注及び新規の歯科医療機関の獲得並びに矯正歯科技工物の受注が堅調に推移
し、デジタル商材販売が好調により、売上高は4,166,118千円(前期比9.7%増)となりました。
売上原価は、主に商品及び材料仕入、並びに歯科技工士の労務費及び外注加工費を計上し、2,325,167千円とな
りました。
この結果、売上総利益は1,840,951千円となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
販売費及び一般管理費は、1,117,485千円となりました。これは主に、営業部門や管理部門の人員の給料及び手
当454,323千円、運賃及び荷造費110,318千円を計上したことによるものであります。
この結果、営業利益は723,465千円(前期比9.9%増)となりました。
(営業外収益、営業外費用、経常利益)
営業外収益は、受取利息10,746千円、受取地代家賃4,563千円、受取手数料1,476千円及び貸倒引当金戻入額
5,020千円等により22,668千円となりました。
営業外費用は、為替差損9,376千円及び支払手数料1,662千円等により11,503千円となりました。
この結果、経常利益は734,630千円(前期比16.3%増)となりました。
(特別利益、特別損失、法人税等合計、親会社株主に帰属する当期純利益)
特別損失は、投資有価証券評価損10,619千円によるものであります。
法人税等合計205,399千円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は518,610千円(前期比18.2%増)
となりました。
c.経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループの、経営上の目標と達成状況を判断するための客観的な指標として、取引歯科医療機関数及び取引
歯科医療機関当たりの売上高を重視しております。取引歯科医療機関数及び取引歯科医療機関当たりの売上高は営
業活動の成果である売上高と密接に関係する指標であることから当該指標を採用しております。全国の歯科医療機
関のうち、矯正治療対応歯科医療機関は約26,000施設(出典:医療施設調査 令和5年医療施設(静態・動態)調
査 全国編 第174表 歯科診療所数(重複計上),診療科目・開設者別 )がありますが、当社グループは順調に
取引歯科医療機関数を増やしており、当連結会計年度における6,848箇所の歯科医療機関と取引実績があります。
また、取引歯科医療機関数及び取引歯科医療機関あたりの売上高と直結する売上高、並びに収益力を示す指標と
して、売上高営業利益率を重要な経営指標と位置付けております。当連結会計年度の数値については、次のとおり
となっております。
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当連結会計年度 |
前年比増減率 |
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売上高 |
4,166,118千円 |
9.7% |
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営業利益 |
723,465千円 |
9.9% |
|
売上高営業利益率 |
17.4% |
0.1ポイント |
(注)各期において、1回以上取引があった歯科医療機関数
(注)各期の売上高を取引歯科医療機関数で除した数値
d.経営成績等に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」をご参照ください。ま
た、経営者の問題認識、今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照くだ
さい。
セグメント情報
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
当社グループは、「歯科矯正事業」の単一セグメントであるため、記載を省略しております。
【関連情報】
前連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)
1.製品及びサービスごとの情報
当社グループにおける事業の種類は「歯科矯正事業」のみであるため、記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1)売上高
本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
(2)有形固定資産
|
(単位:千円) |
|
日本 |
フィリピン |
ハワイ |
カリフォルニア |
合計 |
|
51,464 |
40,342 |
3,046 |
- |
94,853 |
3.主要な顧客ごとの情報
連結損益計算書の売上高に占める割合が10%を超える顧客がいないため、記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2025年7月1日 至 2026年6月30日)
1.製品及びサービスごとの情報
当社グループにおける事業の種類は「歯科矯正事業」のみであるため、記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1)売上高
本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
(2)有形固定資産
|
(単位:千円) |
|
日本 |
フィリピン |
ハワイ |
カリフォルニア |
合計 |
|
61,226 |
34,035 |
1,894 |
- |
97,155 |
3.主要な顧客ごとの情報
連結損益計算書の売上高に占める割合が10%を超える顧客がいないため、記載を省略しております。
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2025年7月1日 至 2026年6月30日)
該当事項はありません。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
前連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2025年7月1日 至 2026年6月30日)
該当事項はありません。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
前連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2025年7月1日 至 2026年6月30日)
該当事項はありません。