2023年12月期有価証券報告書より
  • 社員数
    821名(単体) 852名(連結)
  • 平均年齢
    39.1歳(単体)
  • 平均勤続年数
    13.7年(単体)
  • 平均年収
    7,433,000円(単体)

従業員の状況

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2023年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

ディスプレイ事業

852

合計

852

 

(注)  1.従業員数は就業人員であります。

 2.当社グループは、ディスプレイ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しておりま

 す。

 

(2) 提出会社の状況

2023年12月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

821

 

39.1

13.7

7,433

 

(注)  1.従業員数は就業人員であります。

 2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 3.当社は、ディスプレイ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループには、労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円滑に推移しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

①提出会社

当事業年度

管理職に占める

女性労働者の割合

(%)

男性労働者の

育児休業取得率

(%)

労働者の男女の賃金差異(%)

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

8.6

40.0

68.1

68.9

41.4

 

(注)  1.管理職に占める女性労働者の割合、労働者の男女の賃金差異は「女性の職業生活における活躍の推進に関

    する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出しております。

 2.管理職は専門職を含んでおります。

 3.男性労働者の育児休業取得率は「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法

 律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の

 福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合

 を算出しております。

 4.労働者の男女の賃金差異は、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。管理職比率や年齢

 構成、勤続年数などに男女間の差異があることにより、男女の賃金差異が発生しておりますが、当社の賃

 金体系及び人事制度に性別による処遇差はありません。

 

②連結子会社

連結子会社は「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象外であるため、記載を省略しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次の通りであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

サステナビリティ基本方針

当社は、企業理念に「商空間の創造を通じて、豊かな社会の実現に貢献します。」を掲げています。ここでの「豊かな社会」とは、経済成長と社会課題の解決が両立し、持続可能な発展を可能としている社会です。私たちは、「空間の可能性を追求する」というMISSIONを通じて社会に価値をもたらすことにより、自社と社会双方の持続可能な発展を目指し、特に自社との関連性の高い7つの重要課題(マテリアリティ)に取り組んでまいります。

 

 

重要課題(マテリアリティ)

重要課題(マテリアリティ)

目指す方向性

関連するSDGs

地域コミュニティーへの貢献

地域のステークホルダーと協調関係を構築し、地域社会の活性化や発展、価値向上に貢献します。

ゴール8/ゴール11/ゴール12

安全・安心な空間づくり

安全かつ豊かで便利な生活に寄与する、強固でしなやかな空間づくりに取り組みます。

ゴール7/ゴール9/ゴール11

環境負荷の低減

エネルギー、資源といった環境課題にバリューチェーン全体を通して取り組み、環境負荷の少ない事業を推進します。

ゴール6/ゴール7/ゴール13/ゴール15

持続可能な調達の推進

公平・公正な取引を徹底するとともに、人権や労働衛生、環境に配慮した調達を推進します。

多様性の尊重

性別・人種・国籍・宗教などに関わらず、多様な個人が尊重される社会の実現に貢献します。

ゴール5/ゴール10

人材開発と働きがいのある職場づくり

人材が価値を生み出す源泉であると捉え、社員が能力を発揮し活躍できる労働環境を実現します。

ゴール8

持続的成長に向けたガバナンスの強化

法令や規範を遵守し、透明性を持った誠実な事業活動を行います。

ゴール16/ゴール17

 

 

重要課題特定プロセス

(ⅰ) 社会課題の抽出

社会からの多様な要請・期待に対応するため、GRIスタンダード・ISO26000・SDGsといった国際的なガイドラインをふまえ、当社が取り組むべき課題を抽出しました。

(ⅱ) 社会課題の重要度評価

抽出した課題について、ステークホルダーと自社の2軸で重要度を評価し、7つのテーマに集約しました。

(ⅲ) 重要課題の特定

2021年2月、取締役会での審議を経て、重要課題を特定しました。ステークホルダーからのご意見や、社会の動向や事業環境の変化などをふまえ、今後必要に応じて重要課題の見直しを行います。

 

 

(1) 戦略

当社グループは、中期経営計画「進化発展」においてサステナブル経営を根幹とした計画を策定し、重要課題(マテリアリティ)と密に連動した中期経営目標、中期経営戦略及び指標(KPI)を設定しております。計画に基づいた取り組みを推進し、社会課題の解決と中長期的な企業価値向上の両立を図っていきます。

また、企業価値向上の観点で人的資本への投資が重要な経営課題であると捉え、「人事基本方針」を策定しております。方針に則り、中期経営計画「基盤構築」では「働きがい改革」を戦略に掲げ、採用や教育などへの投資を行うとともに、「WORK“S”INNOVATION」を推進し、従業員が能力を発揮し活躍できる労働環境の実現を目指しています。

 人事基本方針

 スペースが持続的に価値を生み出す上で、人材が最も重要な経営資源です。スペースのVISIONである「世の中を、希望にあふれた空間にする。」を実現するためには、スペース自身が希望にあふれた空間であり、社員が生き生きと面白く働けることが欠かせないと考えています。

 多様な社員一人ひとりが個性や能力を発揮し、誰もが働きがいをもって活躍し続けることができる会社を目指し、取り組みを行っています。

 

 

(2) 指標及び目標

中期経営計画「進化発展」における重要課題(マテリアリティ)ごとの指標及び目標は以下の通りであります。

重要課題

(マテリアリティ)

紐づく中期経営目標

及び中期経営戦略

指標(KPI)

計画期間における

目標

地域コミュニティーへの貢献

顧客提供価値の向上・

地域活性への参画

地域活性案件取り組み件数

100件

(3か年累計・単体)

公民連携事業案件取り組み件数

20件

(3か年累計・単体)

安全・安心な空間づくり

ハードプロデュース力の

進化

1級建築施工管理技士資格取得者数

15名

(3か年累計)

環境負荷の低減

顧客提供価値の向上

サステナブル素材活用案件率

30%

(2025年度・単体)

持続可能な調達の推進

パートナーエンゲージメント

90%

(2025年度・単体)

多様性の尊重

働きがい改革

女性管理職・専門職比率

20%

(2025年度・単体)

人材開発と働きがいのある

職場づくり

全社員活躍の実現・

働きがい改革

社員の教育投資額

100百万円

(2025年度・単体)

資格取得者数

100名

(3か年累計)

1人当たり所定外労働時間

360時間/年

(2025年度・単体)

有給休暇取得率

80%

(2025年度・単体)

持続的成長に向けた

ガバナンスの強化

BCPの策定

2025年度までに策定

ESGに関する年次レポート発行

毎年度発行

 

(注)  1.指標のうち「公民連携事業案件取り組み件数」は2024年度に定義を見直し「公共事業受注件数」としており

    その目標値は40件(3か年累計・単体)です。

 2.指標のうち「パートナーエンゲージメント」は当社がパートナー企業に対して半期に1度実施する取引姿勢・

    法令順守等に関するアンケートによるものです。

 3.指標のうち「資格取得者数」は当社資格手当対象資格の取得者数です。

 

気候変動に関する指標及び目標としては、中期経営計画「進化発展」における指標及び目標のうち、「サステナブル素材活用案件率」が該当します。また、脱炭素社会の実現に向けて、当社では電気・ガソリン消費によるCO₂排出量を2030年度までに2013年度比26%削減とすることを目標に設定しました。四半期ごとに事業所ごとの排出量を数値化し、削減計画の見直しを行っています。

 

人的資本に関する指標及び目標としては、中期経営計画「進化発展」における指標及び目標のうち、「女性管理職・専門職比率」「社員の教育投資額」「資格取得者数」「1人当たり所定外労働時間」「有給休暇取得率」が該当します。なお、当社では管理職としてだけではなく、専門職としてキャリアアップできる複線型人事制度を導入しているため、女性活躍の指標として「女性管理職・専門職比率」を採用しております。実績値につきましては「第1 企業の概況 5 従業員の状況 (4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異」(7ページ)をご参照ください。

 

(3) ガバナンス・リスク管理

当社グループは、代表取締役社長を議長とする取締役会において、サステナビリティを巡る課題についての協議・監督・決定を行っております。取締役会は原則として月1回開催され、経営執行部門からの中期経営計画や重要課題(マテリアリティ)に基づく事項についての報告を受けて進捗のモニタリングを行い、議論や検討を進めております。

サステナビリティを巡る課題については、経営上のリスクと機会の両面で捉え、これらの課題への対応について取締役会及び経営執行会議において継続的に議論しております。重要課題(マテリアリティ)ごとにリスクと機会について検討を行い、取締役会は検討結果を受けて特定・評価を行いました。

 

重要課題(マテリアリティ)ごとのリスクと機会については以下の通りであります。

重要課題

(マテリアリティ)

リスク

機会

地域コミュニティーへの貢献

・地域社会との関係悪化による事業機会

 の逸失、企業価値の毀損

・地方創生への参画

・社会的役割の拡大による信頼向上

安全・安心な空間づくり

・自然災害の激甚化による人的被害や物

 理的損害

・教育不足による事故の発生

・レジリエントな街づくりへの参画

・防災・感染症対策など安全・安心な施

 設ニーズ

・安全な施工プロセスによる顧客・パー

 トナー企業からの支持獲得

環境負荷の低減

・対応遅れによる競争力の低下、ステー

 クホルダーからの評価の低下

・規制への対応コストの増加

・店舗・施設の環境対応ニーズによる事

 業拡大機会の獲得

・環境配慮型の空間設計による競争力の

 向上

持続可能な調達の推進

・調達先の違法行為・コンプライアンス

 違反による社会的信用の低下

・強固なパートナーシップによる長期的

 な競争力の向上

・公平・公正な参入機会・競争機会の提

 供による調達コストの削減、質の高い

 商品・サービスの確保

多様性の尊重

・人材の流出・人材の確保困難による担

 い手不足

・画一的な発想による生産性・提供価値

 の低下、イノベーションの停滞

・多様な発想による生産性・提供価値の

 向上、イノベーションの創出

・社会変化への対応力の向上

人材開発と働きがいのある

職場づくり

・人材の流出・人材の確保困難による担

 い手不足

・人材力・エンゲージメント低下による

 生産性・提供価値の低下

・優秀な人材がもたらすイノベーション

 機会の逸失

・事故やメンタルヘルスリスクの増大

・能力や自律性の向上による生産性・提

 供価値の向上

・エンゲージメント向上による組織力の

 向上

・イノベーション創出による新たな価値

 の創造

持続的成長に向けた

ガバナンスの強化

・コンプライアンス違反による社会的信

 用の失墜、企業価値の毀損

・事業継続リスクの発生

・持続的な経営基盤の確立

・ステークホルダーからの信頼獲得