2024年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります

酒販事業 外食事業
  • セグメント別売上構成
  • セグメント別利益構成 セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
  • セグメント別利益率

最新年度

セグメント名 セグメント別
売上高
(百万円)
売上構成比率
(%)
セグメント別
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
酒販事業 131,980 82.2 4,447 70.5 3.4
外食事業 28,674 17.8 1,861 29.5 6.5

事業内容

3【事業の内容】

当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)は、当社と連結子会社11社及び持分法適用関連会社1社で構成されております。

当社、連結子会社及び持分法適用会社の、当社グループの事業における位置づけ及びセグメントの関連は、次のとおりであります。

 

(酒販事業)

株式会社やまや(以下、「当社」という。)、やまや関西株式会社及びやまや東日本株式会社の店舗部門・通信販売において酒類及び食料品等の小売を行っております。

やまや商流株式会社は、製造業者及び卸売業者より酒類及び食料品等を仕入し、当社、チムニー株式会社及び株式会社つぼ八への卸売を行うとともに、当社グループ外への卸売及び小売を行っております。

大和蔵酒造株式会社は、酒類及び食料品の製造及び卸売をしており、連結子会社のやまや商流株式会社は、同社より酒類及び食料品を仕入しております。

 

(外食事業)

チムニー株式会社は、魚鮮水産株式会社、株式会社紅フーズコーポレーション、めっちゃ魚が好き株式会社、

大田市場チムニー株式会社を連結子会社とし、居酒屋を中心とした飲食業を営んでおり、商品・サービスの提供を行っております。

株式会社つぼ八は、つぼ八酒類販売株式会社を連結子会社とし、居酒屋を中心とした飲食業を営んでおり、

商品・サービスの提供を行っております。

 

 

事業系統図(2024年3月31日)

当社及び連結子会社について、事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 

業績

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

①当期の経営成績

(事業全般の概況)

当連結会計年度(2023年4月1日~2024年3月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の

感染症法上の分類が5類に変更されたことで経済活動の正常化が進み、景気は緩やかな回復傾向に向かう一方

で、原材料価格やエネルギー価格の高騰、円安の進行などによる国内物価の上昇など、依然として景気の先行き

は不透明な状況が続いております。

このような環境の中、当社グループは、豊かな生活をお客様にお届けすることを基本姿勢として、刻々と変化する社会環境と多様化するお客様ニーズに対応した商品・サービスの提供など、顧客満足度の向上を目指して

取り組んでまいりました。

当連結会計年度は、経済活動の正常化に伴い、外食事業の業績が順調に回復し、円安が続き本格化したイン

バウンドでは、酒販事業、外食事業ともにその需要を積極的に取り込んだことや、商品調達コストの上昇に伴う価格改定が功を奏し、売上高、利益ともに順調に推移しました。

当連結会計年度における当社グループ連結業績は、売上高が1,603億35百万円(前年同期比5.0%増)、営業

利益が63億19百万円(同122.7%増)、経常利益が64億2百万円(同116.7%増)、親会社株主に帰属する当期

純利益が36億17百万円(同87.4%増)となりました。

当連結会計年度末において、酒販事業352店(前年同期比1店増)、外食事業636店(同32店減)、グループ合計

店舗数988店(同31店減)を運営しています。

セグメント別の業績は、次の通りであります。

 

(酒販事業)

酒販事業における売上高は1,319億80百万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は44億47百万円(同8.4%増)

となりました。

当連結会計年度は、行動制限の緩和により、各地でイベントやお祭りが再開されるなど、人流の回復が進んだことにより、料飲店様の需要や祭り需要が回復しました。また、コロナ禍で家飲みの楽しさを覚えられた方々に、より専門性の高い商品の奥深さを訴求することも出来ました。全店舗を外国人観光客向け消費税免税

Tax Free Shopに登録しており、インバウンド需要においては東京や大阪など都心部に加え、地方の需要も加わり、売上高は堅調に推移しました。各種イベントでのパーソナルギフトや、お盆や年末年始などの帰省客による手土産需要及びギフト需要も増加し、専門店らしい品揃えを強化しました。大きな地震が頻発して発生するなど、日々の災害への対応が必要となり、災害備蓄売場を再構築し、1週間分の備蓄がご用意できるよう対応しました。

その他、自治体独自で実施されたキャッシュレス決済キャンペーンでは、店舗の全国展開を活かして可能な

限り参加し、幅広い客層のご来店につながりました。

新規出店として、三沢松園店(青森県)、馬見ケ崎店(山形県)、小山城南店(栃木県)の3店を開店し、

門戸厄神店(兵庫県)、北陸業務店(石川県)を閉店しました。

当連結会計年度末における酒販事業の店舗数は、352店舗(前年同期比1店増)となりました。

 

(外食事業)

外食事業における売上高は286億74百万円(前年同期比26.3%増)、営業利益は18億61百万円(前年同期は営業損失12億74百万円)となりました。

外食業界におきましては、ライフスタイルの変化、お客様の消費行動の変化、各種値上がりへの対応などの課題はあるものの、外食需要は着実に回復いたしました。

このような環境の中、メディア戦略の拡充、WEB・SNS販促を強化し、認知拡大及び集客に努めたことにより、インバウンド及び国内旅行団体の集客は堅調に推移しました。また、季節を感じながら大切な仲間と語らっていただくための宴会メニューをご用意し、宴会需要も順調に回復してきました。

当連結会計年度では、連結子会社のチムニー株式会社は創業39周年、株式会社つぼ八は創業50周年を迎え、お客様への感謝の気持ちを込めて感謝祭を開催して、感謝価格メニューや贅をつくした逸品を提供し、ご好評をいただきました。

外食事業の店舗開発としましては、新業態の開発・展開にも注力し、直営店4店舗、FC店3店舗を出店するとともに、店舗のブラッシュアップ(改装、業態転換、修繕等)をすすめてまいりました。

当連結会計年度末における外食事業直営店は、335店(前年同期比20店減)、飲食FC店は、301店(同12店減)となり、飲食店の総店舗数は、636店(同32店減)となりました。

 

財政状態につきましては、総資産は、前連結会計年度末と比較して31億42百万円(5.3%)増加し、624億18百万円となりました。

流動資産は、前連結会計年度末と比較して34億80百万円(9.5%)増加し、399億61百万円となりました。

これは、現金及び預金で17億93百万円、商品及び製品で12億9百万円増加したことが主な要因です。

固定資産は前連結会計年度末と比較して3億37百万円(△1.5%)減少し、224億56百万円となりました。

総負債は、前連結会計年度末と比較して8億3百万円(△2.7%)減少し、288億79百万円となりました。

流動負債は、前連結会計年度末と比較して6億95百万円(△3.0%)減少し、222億61百万円となりました。

これは、買掛金が3億12百万円、未払金が5億92百万円増加した一方で、短期借入金が20億円減少したことが主な要因です。

固定負債は、前連結会計年度末と比較して1億8百万円(△1.6%)減少し、66億17百万円となりました。

これは、長期借入金の2億72百万円減少が主な要因です。

純資産は、前連結会計年度末と比較して39億46百万円(13.3%)増加し、335億39百万円となりました。

この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の48.7%から51.6%となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比べて17億93百万円(15.3%)増加し、135億39百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動で得られた資金は、前年同期と比べ23億58百万円(76.4%)増加し、54億45百万円となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益が53億18百万円、減価償却費が10億71百万円、棚卸資産が12億6百万円増加したことなどによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動に使用した資金は、前年同期と比べ2億39百万円(△20.9%)減少し、9億4百万円となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出が9億31百万円あったことなどによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動に使用した資金は、前年同期と比べ12億42百万円(△31.1%)減少し、27億47百万円となりました。主な要因は短期借入金の返済が20億円、配当金の支払額が5億63百万円あったことなどによるものであります。

 

 

③生産、受注及び販売の実績

a.商品仕入実績

 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

前年同期比(%)

酒販事業(百万円)

106,193

100.1

外食事業(百万円)

9,381

119.2

合計(百万円)

115,574

101.5

 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.上記金額には、他勘定振替等は含まれておりません。

 

b.販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

前年同期比(%)

酒販事業(百万円)

131,661

101.2

外食事業(百万円)

28,674

126.3

合計(百万円)

160,335

105.0

 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

(2)財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

① 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するに当たりまして、重要となる会計方針については、「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表、注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。また、重要な会計上の見積りについては、「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表、注記事項 重要な会計上の見積り」に記載されているとおりであります。

当社の経営陣は、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っております。しかしながら、これらの見積り及び判断は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。

 

② 経営成績

当連結会計年度の当社グループの経営成績の分析は、「第2 事業の状況、4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 当期の経営成績」に記載のとおりであります。

 

③ 財政状態

当連結会計年度の当社グループの財政状態の分析は、「第2 事業の状況、4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 当期の経営成績」に記載のとおりであります。

 

④ 経営成績に重要な影響を与える要因について

経営成績に重要な影響を与える要因について「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

⑤ 経営戦略の現状と見通し

経営戦略の現状と見通しにつきましては「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

 

⑥ 資本の財源及び資金の流動性についての分析

a.キャッシュ・フロー

当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況は、「第2 事業の状況、4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

 

b.資金需要

当社グループの資金需要のうち主なものは通常の運転資金などであります。

 

c.財務政策

当社グループは運転資金につきまして、自己資金又は金融機関からの借入にて資金調達をしております。金融機関からの資金調達につきましては、安定的かつ低利を前提としながら、将来の金融情勢の変化等も勘案した調達を実施しております。

 

⑦ 経営者の問題認識と今後の方針について

経営者の問題認識と今後の方針については、「第2 事業の状況、1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。「酒販事業」では、主に酒類・食料品等の小売業及び卸売業を行っております。「外食事業」では、居酒屋を中心とした飲食業を行っております。

 

2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理方法は、連結財務諸表を作成するために採用される会計処理の原則及び手続きに準拠した方法であります。報告セグメントの利益は、営業利益又は営業損失ベースの数値であります。セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

3.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報

 

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額   (注)

連結財務諸表計上額

 

酒販事業

外食事業

合計

売上高

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

130,058

22,705

152,764

152,764

セグメント間の内部売上高又は振替高

257

257

△257

130,316

22,705

153,021

△257

152,764

セグメント利益又は損失(△)

4,101

△1,274

2,827

10

2,837

セグメント資産

41,178

18,193

59,371

△96

59,275

セグメント負債

14,296

15,483

29,779

△96

29,683

その他の項目

 

 

 

 

 

減価償却費

763

385

1,149

1,149

のれん償却額

0

181

182

182

持分法適用会社への投資額

541

541

541

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

932

286

1,219

1,219

(注)調整額は、セグメント間取引消去及びセグメント間債権債務消去であります。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額   (注)

連結財務諸表計上額

 

酒販事業

外食事業

合計

売上高

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

131,661

28,674

160,335

160,335

セグメント間の内部売上高又は振替高

319

319

△319

131,980

28,674

160,654

△319

160,335

セグメント利益

4,447

1,861

6,308

10

6,319

セグメント資産

44,136

18,413

62,549

△131

62,418

セグメント負債

14,652

14,358

29,010

△131

28,879

その他の項目

 

 

 

 

 

減価償却費

749

345

1,095

1,095

のれん償却額

172

172

172

持分法適用会社への投資額

558

558

558

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

500

465

966

966

(注)調整額は、セグメント間取引消去及びセグメント間債権債務消去であります。

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1)売上高

当連結グループは国内に所在しているため、記載を省略しております。

(2)有形固定資産

当連結グループは国内に所在しているため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

特定の顧客に対する取引で連結損益計算書の売上高の10%以上を占めるものがないため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1)売上高

当連結グループは国内に所在しているため、記載を省略しております。

(2)有形固定資産

当連結グループは国内に所在しているため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

特定の顧客に対する取引で連結損益計算書の売上高の10%以上を占めるものがないため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

(単位:百万円)

 

酒販事業

外食事業

全社・消去

連結財務諸表計上額

減損損失

113

395

509

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

(単位:百万円)

 

酒販事業

外食事業

全社・消去

連結財務諸表計上額

減損損失

96

671

767

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

(単位:百万円)

 

酒販事業

外食事業

全社・消去

連結財務諸表計上額

当期末残高

1,975

1,975

(注)のれん償却額に関しては、セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

(単位:百万円)

 

酒販事業

外食事業

全社・消去

連結財務諸表計上額

当期末残高

1,464

1,464

(注)のれん償却額に関しては、セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

該当事項はありません。