2025年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    734名(単体) 2,476名(連結)
  • 平均年齢
    41.6歳(単体)
  • 平均勤続年数
    16.6年(単体)
  • 平均年収
    8,911,995円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

    (2025年3月31日現在)

セグメントの名称

従業員数(名)

水産事業

798

[952]

生鮮事業

579

[771]

食品事業

863

[435]

物流サービス

74

[25]

その他

84

[6]

全社(共通)

78

[3]

合計

2,476

[2,192]

 

(注) 1 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。

     2 前連結会計年度末に比べ従業員数が387名増加しておりますが、主としてM&A等による連結子会社の増加によるものであります。

 

(2) 提出会社の状況

    (2025年3月31日現在)

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

734

[74]

41.6

16.6

8,911,995

 

(注) 1 平均年間給与は賞与及び基準外賃金を含んでおります。

   2 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

水産事業

246

[16]

生鮮事業

114

[9]

食品事業

270

[41]

物流サービス

17

[5]

その他

9

[0]

全社(共通)

78

[3]

合計

734

[74]

 

(注) 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループは、職員は極洋労働組合を組織し、日本食品関連産業労働組合総連合会(フード連合)に加盟し、船員は全日本海員組合に加盟しております。

なお、労使関係は概ね良好であります。

 

 

 

 

 

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 ① 提出会社

当事業年度

管理職に

占める

女性労働者

の割合(%)

(注1)

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注2)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用労働者

パート・

有期労働者

3.8

92.3

53.2

56.3

69.4

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

     2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令25号)第71条の6第2号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

 

 ② 連結子会社

当事業年度

名称

労働者に占める

女性労働者の割合(%)

(注1)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注1)

一月あたりの労働者の平均残業時間(時間)

課長

係長

主任

全労働者

正規雇用労働者

非正規雇用労働者

極洋食品㈱

21.4

14.3

29.4

86.0

79.4

100.3

31.7

 

 

当事業年度

名称

労働者に占める女性労働者の割合(%)

(注1)

管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1)

男性労働者の育児休業等の取得率(%)

(注2)

労働者の男女の

賃金の差異(%)

(注1)

一月あたりの労働者の

平均残業時間(時間)

正規雇用労働者

非正規雇用労働者

全労働者

正規雇用労働者

非正規雇用労働者

正社員(技術系)

正社員(事務系)

嘱託社員

準社員

パート社員

㈱ジョッキ

30.0

91.0

9.5

0.0

39.9

71.0

67.2

15.4

3.1

6.7

1.5

2.4

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したも

     のであります。

    2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)ガバナンス

当社グループでは、環境保全、気候変動、責任ある調達、人権尊重など様々なサステナビリティ課題解決へ向けた取り組み活動を推進するため、「サステナビリティ推進委員会」を設置しています。㈱極洋の代表取締役を委員長とするサステナビリティ推進委員会は、委員である取締役、本部長、部署長、支社長、関係会社社長の出席のもと年以上開催し、社会課題の解決に向けた対応について審議・決定、推進するとともに、取締役会に重要事項や取組みの進捗状況を報告しています。取締役会は報告を受け、サステナビリティ活動を監督する役割を担っています。

 

また、持続的成長と中長期的な企業の価値向上において、重要な経営課題であるサステナビリティの取組みを当社グループ全体で推進するため、2021年に策定した「キョクヨーグループサステナビリティ基本方針」に基づいた事業活動を展開しております。

 

<キョクヨーグループサステナビリティ基本方針>

1.価値の創出と共有

安心・安全な商品・サービスの提供を通じて社会に価値を創出し共有することで、さまざまな社会課題を解決し、健康で心豊かな生活と食文化に貢献します。

 

2.社会とのコミュニケーション

さまざまなステークホルダーとの積極的なコミュニケーションを推進し、社会の要請や期待に応え社会的責任を果たすことで、豊かな社会づくりに貢献します。

 

3.多様な人材が活躍できる環境

新たな価値の創出の源泉である人材の多様性を尊重し、一人ひとりが活躍できる環境づくりに努めます。

 

4.環境との調和

地球環境への負荷低減や気候変動の緩和、生物多様性と生態系の保全などに配慮した、環境と調和した事業活動に努めます。

 

5.コーポレートガバナンスの充実

迅速かつ透明性の高い経営のもと、公正な事業活動を行うとともに、コンプライアンスの徹底とリスクマネジメントの強化に努めます。

 

(2)リスク管理

①気候変動について

 キョクヨーグループサステナビリティ基本方針の「4.環境との調和」の考えのもと、サステナビリティ推進委員会において、リスクのインパクトの大きさおよび発生する可能性の高さ・頻度から重要リスクの特定・評価を行い、未然防止・回避・低減・最小化等の対応策を検討し、進捗状況をモニタリングしています。

 

②人的資本について

キョクヨーグループサステナビリティ基本方針の「3.多様な人材が活躍できる環境」の考えのもと、会社と従業員の双方向での丁寧なコミュニケーションを重視し、提出会社の社員を対象に、毎年、人事部による個別面談を実施することで、様々な声を聞き取っています。また、ハラスメントのない、全ての従業員が互いに尊重し合える、職場づくりのため、毎年事業年度の初めに、従業員へハラスメント防止に関する通達を行うとともに、万が一に備えた対策として、臨床心理士や精神保健福祉士等の資格を持つ専門家と契約し、ハラスメント全般に関する外部の相談窓口を設置しています。

 

(3)戦略

①気候変動リスクについて

当社グループでは、気候変動は事業基盤である海洋環境の変化や異常気象を引き起こし、当社グループや社会にさまざまな影響を及ぼすことから、重要な経営課題として認識しています。一方で、当社グループの事業は多様であるため、新たな事業機会の獲得にもつながると考えています。

2022年5月に「気候関連情報開示タスクフォース(TCFD)による提言」への賛同を表明した当社では、TCFD提言に沿って今後起こりうるさまざまな事象を想定し、対策を検討しています。その対象範囲は当社グループの事業全般であり、国際エネルギー機関(IEA)や国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)による複数のシナリオを参照し、気温上昇によるリスクおよび機会への対応策(緩和策・適応策)を検討しています。リスクおよび機会への対応策について、定期的に見直しを継続していきます。

 

<主なリスクと機会、対応策>

 

リスク・インパクト

影響

時期

インパクト

の程度

機会

対応策

移行リスク

・炭素税上昇によるエネルギー関連コストや容器包装材コストの上昇

中期

・省エネ機器への転換促進、包装の仕様変更によるプラスチック使用量の削減促進

再生可能エネルギーへの切り替え

・漁獲規制の強化

中期

・養殖魚の需要増加

・養殖事業の拡大、未利用魚の活用

・消費者の行動変化

中期

・認証水産物やエシカル商品等の需要増加

・環境配慮商品の開発や認証水産物の取り扱い増加

物理的リスク

・海洋環境の変化

(海水温上昇、

 海水面上昇)

長期

・海に依存しない水産物の生産

・陸上養殖

・異常気象

中期

・保存性の高い商品の需要増

・物流拠点の分散・見直し

 

 

  (注)1 移行リスク:脱炭素社会への移行に伴う、法律や市場の変化に起因するリスク

      2 物理的リスク:気候変動自体により発生する物理的事象が資産に損害を及ぼすリスク

     3 影響時期:短期(2年以内)、中期(3-5年以内)、長期(6-20年)としました。

     4 インパクトの程度:大(事業へのインパクト及び発生する可能性・頻度が大きいと想定)、

       中(中程度と想定)、小(小さいと想定)としました。

 

 

②人的資本について

 当社グループにおける、人材の多様性を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針は、以下のとおりです。

 当社グループでは、働きやすい職場環境づくりを進めることが仕事に対するモチベーションを高め、従業員が能力を発揮し、結果として生産性の向上や効率的な経営の実現、メンタルヘルスの不調の予防などにもつながると考えています。そのために、企業理念である「人間尊重」に基づいた施策や法令に則った制度の導入・整備を進めています。

 

 主な戦略は以下のとおりです。

 なお、連結グループに属する全ての会社についての記載が困難であるため、提出会社のものを記載しております。

 

ア.若手社員の育成

   各階層別の教育・研修を実施し、将来を担う若手社員の育成に力を入れています。

  特に、新入社員に対しては入社後、当社グループの複数の国内主力工場において約8ヵ月間の現場 

  研修を実施しています。

  生産現場を体験しながら、様々な製造に関するプログラムを履行することで、製造への知見を深め

  るだけでなく、原料を加工し付加価値を生み出す力を持てる社員を養成しています。

 

イ.主体的な学びのサポート

 社員が自発的に学び、成長することをサポートするための通信教育講座を充実させています。

  各講座の修了時に奨励金を支給するなどの支援制度を設け、積極的な受講を促す体制を整えていま 

  す。

  また、海外事業の拡大を見据え、社員が自身の語学力を客観的に把握し、スキル向上への意欲を高

  めることを目的として英語力試験の団体受験を社内で実施しています。

 

ウ.女性活躍の推進

 女性活躍の推進については、「女性管理職比率の向上」、「女性が働きやすい環境の整備」、「人材育成」を目指し、将来の女性リーダー候補を対象とした研修や座談会の実施、ジョブローテーションによる幅広いキャリアの蓄積とモチベーションの向上、育児等で一時退職した従業員を再雇用するキャリアリターン制度の導入等、様々な施策に取り組んでいます。

 また、産休・育休中の社員に対しては、社内報を送付するほか、社内規則や組織の改正などの社内情報をスマートフォンで手軽に確認できるイントラネットを設置し、スムーズな職場復帰に向けた支援を行っています。

 

エ.男性の家事・育児への積極的な参画

 男性の家事・育児への積極的な参画に向け、社内報等での啓発を通じて、男性が育休を取得しやすい職場環境づくりにも取り組んでいます。

 

(4)指標及び目標

①気候変動リスクについて

 当社グループは、中期経営計画Gear Up Kyokuyo 2027』で、サステナビリティを意識した経営のもと、カーボンニュートラルへの貢献など事業を通じた社会課題積極的方針を掲げています。

 この方針のもと、エネルギーの効率的な利用等による、CO2排出量削減に取り組むとともに、日々の点検、管理を通じて、フロンの漏洩防止に努めています。

 また、プラスチック使用量の削減にも積極的に取組んでいます。プラスチックは、原材料である石油の採掘・輸送から、精製、生産に係る過程だけでなく、焼却時にもCO2を排出することから、ライフサイクル全体を通じて気候変動の一因になっているとの考えのもと、当社グループ製品の包材等に使用するプラスチック使用量を減らす取組を行っています。

 

気候変動に関するリスクの緩和・評価・管理をするために定めた指標と目標は以下のとおりです。

目標

目標年

対象範囲

指標

対応

CO2排出量削減

(Scope1・2)

2026年

連結会社

(工場、

冷蔵庫)

2023年度実績値比

5%程度削減(原単位)

・点検等、日常の事業活動を通じた

 省資源活動

・設備更新時の省エネ機器への切り替え

・太陽光パネルの設置

・ハイブリッド車・電気自動車の活用

2023年度実績値比で

毎年1%以上削減(原単位)

プラスチック使用量削減

2030年

連結会社(工場)

包材に使用するプラスチック使用量30%削減

(原単位、基準年:2019年)

・CO2排出量の少ない素材への材質変更

・ノントレー包装

・包材のダウンサイジング等

 

(注)1.Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼など)

      2.Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出(電力会社からの買電など)

   3.工場:極洋食品(株)(塩釜工場、ひたちなか工場、八戸工場)、

     極洋水産(株)(大井川工場、惣右衛門工場)、キョクヨーフーズ(株)、

     極洋フレッシュ(株)、指宿食品(株)、海洋フーズ(株)、(株)ジョッキ

    (株)エィペックス・キョクヨー

 4.冷蔵庫:キョクヨー秋津冷蔵(株)(東京事業所、城南島事業所、福岡事業所)、極洋水産(株)冷蔵課

 

②人的資本について

当社では、上記「(3)戦略 ②人的資本について」において記載した、人材の多様性を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は次のとおりであります。

指標

目標

実績

(当事業年度)

実績

(2023年度からの累計)

女性の継続雇用の割合

2026年3月31日までに入社9~11年目の女性の継続雇用割合を男性と同水準の60以上とする

65.4

63.1%

退職者の再雇用

2026年3月31日までに退職した女性の再雇用実績1名以上とする

0

1名

男性社員の育児休業取得率及び育児を目的とした休暇利用者の割合、人数

2026年3月31日までに50%以上、かつ、育児休業等を取得した者を1名以上とする

92.3

12

72.3%

34名

 

※連結グループに属する全ての会社についての記載が困難であるため、提出会社のものを記載しております。