2024年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    1,522名(単体) 2,138名(連結)
  • 平均年齢
    41.2歳(単体)
  • 平均勤続年数
    13.8年(単体)
  • 平均年収
    6,431,570円(単体)

従業員の状況

 

5【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2024年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

食料品事業

2,034

(310)

調理済食品

104

(371)

合計

2,138

(681)

 

(注)従業員数は就業人員(嘱託契約の社員を含む)であり、臨時雇用者(パートタイマー及び派遣社員)の人数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

 

(2) 提出会社の状況

2024年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

1,522

(181)

41.2

13.8

6,431,570

 

 

セグメントの名称

従業員数(人)

食料品事業

1,522

(181)

 

(注)1.従業員数は就業人員(嘱託契約の社員を含む)であり、臨時雇用者(パートタイマー及び派遣社員)の人数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2.平均年間給与は、正社員を対象に算出しており、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

当社及び連結子会社(以下、「当社グループ」といいます。)の労働組合のうち主なものはヱスビー食品従業員組合(2024年3月31日現在組合員数871人)であります。

なお、労働組合との間に特記すべき事項はありません。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

提出会社

当事業年度

管理職に占める
女性労働者の割合(%)
(注)1

男性労働者の
育児休業取得率(%)
 (注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)(注)3

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

11.1

69.2

76.0

74.5

79.0

 

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき、当社人事制度における役割等級に基づく女性労働者の割合を算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。第3次中期経営計画では「子が1歳に達するまでに育児休業を取得した男性労働者の割合」における育児休業取得率も算出しております。

3.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。賃金は性別に関係なく同一の基準を適用しておりますが、役割別人数構成、勤続年数の差などにより男女間の賃金差異が生じております。(平均勤続年数(正社員・契約社員):男性15.6年、女性10.6年)

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組みは、次の通りであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) サステナビリティに関する考え方

当社グループは、「食卓に、自然としあわせを。」という企業理念のもと、「エスビー食品行動規範」に基づいた事業活動を実践しております。

そして、環境負荷低減やダイバーシティなどさまざまな社会的課題の解決を当社グループにとっての経営上の重要な課題として捉え、それらに関わるすべてのステークホルダーの皆様の信頼が得られるように、コーポレート・ガバナンス体制を強化しております。

 

<サステナビリティ方針>

私たちは、「地の恵み」を事業の核とする企業として、社会や環境との調和を図り、理念と行動規範に基づく活動を通じて、すべてのステークホルダーの皆様から信頼を得られるよう努めるとともに、持続可能な社会の実現に貢献します。

 

この他、関連方針として「人権方針」「環境基本方針」「サステナビリティ調達基本方針」「マルチステークホルダー方針」を制定し取組みを進めております。各方針の詳細につきましては、当社ホームページをご覧ください。

・人権方針(URL https://www.sbfoods.co.jp/company/policy/humanright/

・環境基本方針(URL https://www.sbfoods.co.jp/company/sustainability/environment/policy.html

・サステナビリティ調達基本方針

(URL https://www.sbfoods.co.jp/company/sustainability/society/procurement/policy.html

・マルチステークホルダー方針

(URL https://www.sbfoods.co.jp/company/policy/pdf/multi_stakeholder.pdf

 

① サステナビリティ推進体制(ガバナンス)

当社グループのサステナビリティ推進体制は下図の通りになっており、取締役会の直轄組織であり、代表取締役社長が委員長を務める「サステナビリティ委員会」を年2回開催し、取締役会への報告を行っております。また、下部組織として環境部会、サステナブル調達推進部会、サステナブル商品開発部会、エンゲージメント推進部会の4部会にて、サステナビリティに関する目標設定や進捗状況のモニタリング、達成内容の評価などを行うことに加え、2023年4月より当社事業に関わる全ての人々の人権尊重の強化を目的に人権部会を設置いたしました。人権部会においては、サステナブル調達推進部会及びリスクマネジメント委員会並びに下部組織のコンプライアンス部会と連携しながら、当社グループの人権デューデリジェンス体制の構築・運用を推進してまいります。

 

<サステナビリティ推進体制>
 


 

 

② マテリアリティとエスビー食品ミッション(リスク管理と戦略)

当社グループでは、外部の専門家の協力のもと、食品業界に関連する社会課題を網羅的に抽出し、社内外のステークホルダーへのアンケートを通して重要度を評価しております。評価の結果を踏まえて、当社グループにとって重要度の高い課題をマテリアリティとして特定し、当社グループが社会に価値を提供する企業として永続的に存在し、成長し続けるために取り組む社会課題の目標を「エスビー食品ミッション」として掲げております。

このミッションのもと、事業を通じてSDGsの達成に寄与することを目指し、バリューチェーンの各段階において、社会・環境に配慮した商品の提供、環境負荷の低減や、ダイバーシティの推進といったさまざまな活動に継続して取り組んでおります。

当社グループのマテリアリティと「エスビー食品ミッション」につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

また、サステナビリティ分野を含む「全社共通リスク」「オペレーショナルリスク」はリスクマネジメント体制にて管理・監督を行っております。詳細につきましては、「3 事業等のリスク」をご参照ください。

 

③ 指標と目標

「エスビー食品ミッション」は、当社グループの経営計画にも盛り込んでおります。第3次中期経営計画における非財務目標につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

また第3次中期経営計画の非財務目標のうち、「持続可能な調達」につきましては2023年度の目標を達成致しました。2030年度を目標とした以下コミットメントを制定し、引き続き取組みを進めております。

 

<持続可能な調達に関するコミットメント>

・香辛料

主要香辛料(※1)について、2030年度を目標として安全・人権・環境・コンプライアンスに配慮した持続可能な調達を目指します。また、フェアトレード・有機認証香辛料の調達や契約栽培の拡大も引き続き進めていきます。

※1主要香辛料:こしょう・唐辛子・マスタード・パセリ・ローレル・オレガノ・わさび・ターメリック・コリアンダー・クミン

 

・パーム油

当社グループの全製品に使用しているパーム油を2023年度中に100%RSPO認証油に切り替え(※2)、今後もこの取組みを継続するとともに、2030年度を目標として産地、サプライヤーとの連携を通じて、持続可能な調達実現のためのエンゲージメントの構築(※3)を目指します。

※2:2023年度100%RSPO認証に切り替え完了(マスバランスとブックアンドクレームの組み合わせにより)

※3:定期的な現地調査、サプライヤーを通じた農園や現地工場との連携及び小規模農家支援、苦情処理手順の構築

 

・紙

当社グループのカレーなどのルウ製品、レトルト及びチューブ入り香辛料のパッケージ(※4)に使用している紙について、2023年度中のFSC認証紙への切り替えを完了致しました。以降、対象製品を瓶入り香辛料のラベルや紙を使用している製品の袋等にも拡大し、2030年度までに当社グループの製品パッケージに使用する紙を100%FSC認証紙に切り替えることを目指します。

※4 紙器(個装箱)

 

 

(2) TCFD提言への対応(気候変動への対応)

当社グループでは、地球環境保全への取組みとして環境負荷の低減を「エスビー食品ミッション」の一つとして掲げております。特に気候変動は事業に重大な影響を与える問題と捉えており、脱炭素活動を推進していくとともに、激甚化傾向にある自然災害に対しては、リスクマネジメントにより、リスクの低減に努めております。また、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に基づき、「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の4項目について、積極的に情報開示を推進してまいります。

 

TCFD提言に基づく4項目についての情報開示

項目

内容

① ガバナンス

・災害リスクを含む気候変動に関するリスクと機会は、サステナビリティ委員会及びリスクマネジメント委員会で議論しており、取締役会の直轄組織として設置しております。両委員会のメンバーは取締役を中心に構成され、代表取締役社長が委員長を担い、気候変動に関する課題の最終責任を負っております。

・取締役会は、気候変動や災害リスクに関する活動をリスクマネジメント委員会より年2回進捗確認し、経営判断及び管理・監督を行っております。また、サステナビリティ委員会より報告された非財務目標を決議し、持続可能な調達に関するコミットメントやCO排出量削減目標の発表や進捗の確認を行っております。

② 戦略

・当社は、気候変動のリスクと機会による事業インパクト、対応策の検討に向けて、2050年の世界観に基づいてシナリオ分析を実施しております。その結果、将来の炭素税導入によるコストの増加や、香辛料の品質低下及び収量低下、異常気象の激甚化による洪水被害などについて、事業への影響が大きくなることがわかりました。

これに対して、自社のCO排出量の削減に努めるとともに、香辛料産地の分散化や新規産地の開拓を進めていきます。また、嗜好の変化を取り入れエシカル消費に対応した製品の開発が、機会の創出になると考えております。なお、シナリオは国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC) 及び国際エネルギー機関(IEA)の情報を参照し、2℃/1.5℃シナリオと4℃シナリオの2つのシナリオを選択いたしました。

 

③ リスク管理

・代表取締役社長を委員長としたリスクマネジメント委員会を設置し、業績への影響が大きいリスクを重要度分析により「全社共通リスク」と「オペレーショナルリスク」に分けて管理しており、「全社共通リスク」の中には、気候変動による災害リスクが含まれております。また、四半期毎の委員長への活動報告及び年2回の取締役会での状況報告により、リスクの管理・監督を行っております。

<気候変動に関するリスク対応の例>

地域や事業内容に応じたBCPを策定し、自然災害や感染症に対する初期対応・報告方法・各対策本部の設置と役割を明確にしております。

④ 指標と目標

当社グループは、2050年までにカーボンニュートラルを目指します。

2030年の目標は以下になります。

【目標】

・CO排出量50%の削減(2019年度比 スコープ1、2)

・サプライチェーンCO排出量30%の削減(2019年度比 スコープ3)

 

 

 

気候変動リスク・機会の影響評価

分類

項目

リスク
と機会

事業への影響

時期
(注)

主な対策

既存の取組み

今後の取組み

移行リスクと機会

炭素税

リスク

 
<2℃上昇迄に抑える対策実施時>

炭素税の導入

再エネ投資など、追加費用の発生

 

<2℃上昇迄に抑える対策未対応時>

2023年と同等のCO排出活動量の

炭素税

中期

長期

・工場へ太陽光発電導入

・社用車のEVへのシフト

・輸配送の効率化の取組み

・食品廃棄物の削減とリサイクルの促進

・CO吸収量の測定研究等を含む持続可能な森林づくりに関するプロジェクトへの参画

・石油由来プラスチック製パッケージの削減

(第3次中期経営計画非財務目標

・家庭用レトルト製品の電子レンジ対応化

(第3次中期経営計画非財務目標)

・食品残渣の有機肥料活用

・非化石証書の購入などカーボン
オフセットの実施

・再生可能エネルギーの調達 

(太陽光/水力/風力)

電力価格

リスク

カーボンニュートラル時の電力コスト
の増加(政府 参考電源構成時)

長期

嗜好の変化

機会

熱帯や亜熱帯地方メニューの
食卓登場頻度が増加

 

エスニック加工食品の販売機会増加

加熱調理軽減のニーズの高まり

長期

・時短調理商品の拡充

・熱帯/亜熱帯地域メニューの商品検討

物理リスクと機会

香辛料関連

リスク

香辛料の品質劣化や収量低下

中期

長期

・2030年度を目標とした主要香辛料の安全、人権、環境、コンプライアンスに配慮した持続可能な調達

・フェアトレード、有機認証香辛料の調達や契約栽培の拡大

・香辛料産地の分散化、契約栽培

・香辛料産地の新規開拓

・香辛料栽培技術の研究推進

機会

香辛料の新規産地拡大

長期

熱中症の拡大

リスク

生産性の低下による売上減少

中期

長期

異常気象の激甚化

リスク

洪水被害

中期

長期

・防災訓練やBCPの作成及びさらなるBCMの拡充

・水害リスクに対する事務所のハザードマップの確認と防災対策

 

(注) 中期:2030年頃、長期:2050年頃

 

 

(3) 人的資本

① 戦略

当社は、社員が会社にとっての「財産」であるという考えのもと、「個性のミックススパイス」である社員が多様な強みを発揮し、生き生きとやりがいをもって働けることが重要であると考えております。社員一人ひとりが、理念・ビジョンに共感し主体的な理想を持ち同じ方向に向かって活動をしていくことで組織力を高め、いかなる環境においても持続的に成長し、社会から必要とされる人・企業になることを目指して、人財育成、ダイバーシティ&インクルージョンの実現、健康で生き生きと働ける職場づくりに関する各種施策を推進し、積極的な人的資本経営を行っております。

 

<S&B人事ポリシー>

当社で働く人財に対する普遍的な価値観(人事理念)を「S&B人事ポリシー」として掲げ、多様な人財が個々の能力を最大限発揮し、主体性をもって活躍できるよう、各種人事施策を実施しております。

 

・一人ひとりの多様な強みを活かせる体制を追求します

「個性のミックススパイス」である当社において、社員一人ひとりが理念やビジョンに共感し、それぞれの多様な強みを活かして働けることはとても大切であると考えています。 それぞれの得意分野を伸ばすことで、一人ひとりがイキイキと働ける体制を追求していきます。

 

・挑戦する人が成長できる機会と仕組みを提供します

「成長したい!」という強い想いで色々な仕事に挑戦している人をサポートします。失敗を恐れずに挑戦することを評価し、そのような仲間が互いに切磋琢磨して成長できる機会と仕組みを提供していきます。

 

・個々の「役割」や「成果」に対して、正しく報います

期待される役割や、その役割を通じて出された成果に正しく報います。過去の実績にとらわれず、今の役割と成果貢献を適切に評価することで、次の活躍機会の提供に繋げていきます。

 

・誰もが健やかに働き続けられる環境を整備します

おいしさと健康をお届けする企業として、社員一人ひとりが健やかであることが基盤であると考えています。社員のみなさんが心身ともに元気に働き続けられるよう、会社としてサポートできる環境を整備していきます。

 

ア.人財育成

当社では、公正かつ透明な環境のなかで、社員一人ひとりの持ち味や主体性、自ら成長しようとする意欲を最大限に尊重し、成長をサポートする各種育成プログラムの整備を進めております。具体的には、次世代を担う中核人財の育成プログラムや、海外・ITなどの重点分野における専門的なスキルの獲得に向けた育成プログラム、当社のコアコンピタンスであるスパイス&ハーブに関する基本教育など、積極的に人財投資を行い、生産性向上と付加価値の最大化を実現し、持続的な成長を目指しております。

 

a.次世代を担う中核人財の育成

(次世代グローアッププログラム)

企業の持続的な成長に向けた社員力向上のため、次世代を担う人財に必要な要素である“ポータブルスキル”(=部門、職種の垣根を越えて基盤となるスキル)の習得を狙いとした育成体制を整備し、若年層から自律的かつ計画的な学習による成長を支援しています。リーダーシップを主なテーマとした実践形式の集合研修や、多様な業種・職種の人々と協力しながら課題解決に挑戦する越境学習など様々なプログラムを実施しております。

 


 


 

リーダーシップを主なテーマとした実践形式の集合研修

 

b.重点分野における専門的スキルの獲得

(デジタル人財育成)

業務変革、デジタルシフトの取組み推進を目的に、2022年より全社でデジタルリテラシー教育を強化しております。公募型の「デジタル人財育成研修」では、一定期間に亘る研修の中で、デジタル技術による新たな価値創造や業務改革の企画実行スキルを、各階層や育成後の期待役割に応じて身に付けられるよう支援しております。2023年度は研修受講者がデジタル活用事例などを共有する場として「ライトニングトークセッション」を計4回開催し、全社へ知識の共有を図っております。その他、デジタル技術を業務改善に活用するために、高度な知識を持たなくても利用できる「ローコードアプリ開発研修」の実施や、全社員を対象とした「ITパスポート」の資格取得を推進しております。

 

(グローバル人財育成)

重点分野である海外ビジネスにおいて、将来的なグローバルリーダーとなりうる人財の戦略的な育成を図るために、グローバル人財育成プログラム(国内外研修)を行っております。育成プログラムを通じて、グローバルフィールドにおける事業の流れを網羅的に把握し、多様な相手との異文化コミュニケーションやグローバルリーダーとしての素養、多文化適応能力、ビジネスを進めるスキルを獲得することを狙いとし、積極的に取組みを進めております。また全社員に向けて、グローバル情報を定期的に発信し、多様な価値観・考え方への理解を深める取組みも進めております。

 

c.コアコンピタンスであるスパイス&ハーブに関する基本教育

(スパイス&ハーブ資格制度)

当社ではコアコンピタンスであるスパイス&ハーブをあらゆる業務知識の土台とし、関連する知識や経験の習得については、スパイス&ハーブの楽しみ方、魅力、感動を伝える際などに必要な基本教育と捉えております。2003年より「スパイス&ハーブマスター」という社内資格を制定し、ステークホルダーに向けてスパイス&ハーブの魅力を伝える活動を行ってきている他、2007年より全社を対象にスパイス&ハーブの社内検定試験を実施するとともに、年1回の資格更新制度を導入し、定期的な学び直しにより習得した知識の維持・活用を図っております。

 

イ.ダイバーシティ&インクルージョンの実現~多様な人財の活躍 働きやすく・働きがいのある職場~

当社では、「ダイバーシティ・マネジメント」を企業の持続的成長に向けた重要な経営戦略の一つと位置付け、ダイバーシティ推進の「5つの柱」のもと、組織の人財多様化を進め、多様な人財が主体性をもって活躍できる環境整備などの施策を積極的に推進しております。各種施策を推進し、社員一人ひとりが「働きやすさ」「働きがい」を感じられる職場の実現を目指してまいります。

 


 

 

a.組織の人財多様化推進

多様な人財の採用や育成、登用を積極的に進めることで企業活動に多様な視点を取り入れ、イノベーションを生み出すことのできる組織を目指しております。管理職の登用においては、性別を問わず、適した人財を適切なタイミングで登用することが当たり前の風土を醸成し、誰もが活躍できる組織の実現に取り組んでおります。今後も、変化スピードの著しい世の中に対応し、多様な人財を確保し続けるために、男女同程度の新卒採用比率の継続を目標とするとともに、キャリア採用においても必要な人財を適宜採用・登用してまいります。

 

b.仕事と生活がともに充実できる環境

個々の状況に応じて仕事と私生活を両立し、安心して力を発揮できるように、育児・介護関連をはじめとする各種制度の整備にも力を入れて、働きやすい職場づくりの実現にも取り組んでおります。

育児との両立支援施策としては、事業所内保育所である「バジリッコ保育園」の運営や、お子様の1歳のお誕生日をお祝いする制度などを設けており、2021年1月には、優良な「子育てサポート企業」として、男性の育休取得率や、出産後の在職率などの特例認定基準を満たし、より高い水準の取組みを行ったとのことで、厚生労働大臣の特例認定(プラチナくるみん認定)を受けました。


c.従業員エンゲージメントの向上

さらなる組織力強化を目指し、2017年より従業員エンゲージメント向上のための各種施策に取り組んでおります。年1回以上の社員意識調査や、役職者向けの組織力向上ワークショップ、組織ごとの分科会の実施やアクションプランの策定・実行、社内コミュニケーション向上のためのオンライン座談会などを実施し、活躍する社員一人ひとりが働きがいを感じられる職場の実現にも力を入れております。

 

ウ.健康で生き生きと働ける職場づくり

おいしさと健康をお届けする企業として、社員一人ひとりが健康で生き生きと活躍できる「健康企業」を目指し、健康推進方針を掲げ、社員の健康増進や昼食環境整備の実施など、実質的健康度の向上に向けた取組みを進めております。

<健康推進方針>

当社のビジョン「『地の恵み スパイス&ハーブ』の可能性を追求し、おいしく、健やかで、明るい未来をカタチにします。」のもと、おいしさとともに健康をお届けする企業として、社員一人ひとりが健やかであることが基盤と考え、社員がより生き生きと活躍できるよう健康管理を推進してまいります。

 

a.社員の健康増進

社員の心と身体の健康の維持と向上を担う「健康推進局」を設置し、定期健康診断やストレスチェック運営のほか、健康に関する情報発信、各事業所・職場の保健衛生活動の支援等を行っております。また、健康推進局には常勤の保健師のほか、管理栄養士、産業カウンセラーの有資格者が在籍し、社員のさまざまな個別相談にも応じております。当社は、経済産業省と日本健康会議が共同で選定する「健康経営優良法人認定制度」において、「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」に認定されており、2020年に初めて認定を受けて以来、5年連続で認定を受けております。


 

b.昼食環境の整備 板橋スパイスセンター社員食堂「SPICE SQUARE」

おいしさと健康をお届けする企業として、社員一人ひとりにおいても「食を大切に楽しみ」「健康で生き生きと」活躍できる環境整備を更に推進することを趣旨として、2021年4月に板橋スパイスセンターの社員食堂を「SPICE SQUARE」としてリニューアルオープンいたしました。当社らしいこだわりのカレーや、スパイス&ハーブをポイントとしたメニュー提供のみならず、「おいしく・健康的」をポイントに、健康米や野菜を摂取しやすいメニューなど、バランスのよい食事を提供しております。減塩やビタミン強化などのテーマ性をもたせたフェアメニューの実施や、血管年齢や肌年齢測定などの健康啓発イベントも定期的に行っております。

 


 

② 指標と目標

重点項目

取組み内容

指標と目標

人財育成

次世代を担う
中核人財の育成

次世代グローアッププログラムの参加者

(実績)2024年3月時点 244

 重点分野における
 専門的スキルの獲得

デジタル人財育成研修の受講者

(実績)2024年3月時点 121

 コアコンピタンスである
 スパイス&ハーブの
基本教育

スパイス&ハーブ資格制度の取得者

(実績)2024年3月時点 1,095

(スパイス&ハーブマスター27名)

 ダイバーシティ&
 インクルージョン
の実現

組織の人財多様化推進

男性・女性の新卒採用比率

(目標)それぞれ40以上を継続 (注)1

(実績)2024年4月入社

男性:58.0%、女性:42.0%

管理職に占める女性労働者の割合

(実績)2024年3月時点 11.1

キャリア採用比率(男女計)

(実績)2023年度採用 49.5

仕事と生活がともに
 充実できる環境

男性社員の育休取得率
(子が1歳に達するまでに育児休業を取得した者の割合)(注)2

(目標)2025年度まで80以上取得 (注)1

2030年度までに100%取得

(実績)2023年度 78.1

年次有給休暇取得率

(目標)2025年度まで80取得 (注)1

(実績)2023年度 81.4

従業員エンゲージメント
の向上

社員意識調査回答率

(実績)2023年度 100

社員意識調査によるエンゲージメント
指標の向上

(目標)2025年度まで5向上

(2022年度比) (注)1

エンゲージメント向上の為の各種施策を全社で継続実施中

 健康で生き生きと
働ける職場づくり

社員の健康増進

「食事」「運動」「睡眠」に関する
生活改善プログラムの実行

(目標)2025年度まで70以上の社員の

プログラム達成 (注)1

2023年度より生活改善プログラムを実施中

健康保険組合保健師・栄養士による
特定保健指導の実施

(目標)2025年度までに全社員100の実施

 (注)1

2023年度より全社員向けの特定保健指導を開始

 

(注)1.第3次中期経営計画の非財務目標としても掲げております。

2.「第1 企業の概況 5 従業員の状況」に記載の数値とは、算出方法が異なっております。