2025年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    23名(単体) 794名(連結)
  • 平均年齢
    48.4歳(単体)
  • 平均勤続年数
    8.2年(単体)
  • 平均年収
    7,171,000円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

  2025年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

青 果 物 事 業

562

〔2,237〕

物 流 事 業

201

〔36〕

研究開発・分析事業

8

〔1〕

持 株 会 社

23

〔―〕

合       計

794

〔2,274〕

 

(注) 1.従業員数は就業人員であります。

2.従業員数欄の〔外書〕は、臨時従業員の年間平均雇用人員(1日8時間換算)であります。

3.臨時従業員には、パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いております。

 

(2) 提出会社の状況

  2025年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

23

〔―〕

48.4

8.2

7,171

 

(注) 1.従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員であります。

2.従業員数欄の〔外書〕は、臨時従業員の年間平均雇用人員(1日8時間換算)であります。

3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

4.提出会社の従業員は、すべて持株会社に所属しておりますので、セグメント別の記載は省略しております。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合はありませんが、労使関係は良好であります。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 連結子会社

当事業年度

名称

管理職に

占める

女性労働者

の割合(%)

(注)1

男性労働者の

育児休業

取得率(%)

(注)2

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注)1

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

デリカフーズ㈱

20.6

66.7

79.0

79.4

107.6

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

当社グループは2024年5月23日に開示した第五次中期経営計画「keep on trying 2027」にて以下の通り「サステナブル宣言」を公表し、SDGsに貢献するとともにESG活動に関しても積極的に取り組んでおります。

 

 サステナブル宣言
  

 当社グループは「青果物の流通を通じて、日本の農業の発展と人々の健康増進に貢献する」ことを経営方針に掲げ、永続的な成長を志向するとともに農と健康をつなぐ創造企業」を経営方針に掲げ、永続的な成長を志向するとともに、持続可能な社会の実現に貢献いたします。

 

  その基盤となるSDGs(持続可能な開発目標)への貢献およびESG(環境・社会・企業統治)活動に関

 しても積極的に取り組んでまいります。

 

 今後、サステナビリティの精神とともに、我々の事業活動を通じて「未来の子供たちが安全でおいしい野菜をいつでも食べられる」持続可能なインフラを構築し、世界的目標の達成に貢献してまいります。

 

 

 

(1)ガバナンス

当社では、サステナビリティ経営をグループ全社で横断的に推進するため、サステナビリティ関連課題に対する具体的な取り組みについて、業務執行の意思決定機関である経営会議にて協議しております。これらの中で特に重要な事項については、月次の取締役会に報告され、取締役会において当該報告内容に関する管理・監督を行っております。今後は、取締役会における議題の選定にあたり、目先の短期的な課題だけでなく、サステナビリティに係る中長期的な課題について検討する議題を一定の頻度で上程してまいります。

デリカフーズホールディングス代表取締役社長は、「サステナブル宣言」を掲げ、トップマネジメントとして気候変動を含む全てのサステナブル関連活動を統括しております。経営会議、取締役会の長を担うと同時に、直轄の諮問委員会である危機管理委員会の委員長も担うことで、サステナビリティに関する経営判断の最終責任を負っています。

 

(2)リスク管理

当社グループでは、経営環境の変化やリスクの多様化に適切かつ柔軟に対応するとともに、潜在的なリスクが顕在化することによる事業への影響を速やかに最小限に抑える観点から、リスクマネジメント活動を進めています。

具体的には、高度化する企業リスクに対し、持株会社であるデリカフーズホールディングス株式会社による経営監督機能の下、6つのチームにより構成された危機管理委員会を中軸に、コンプライアンス委員会、ハラスメント防止対策委員会等も含めた万全の体制で対応、ガバナンスの強化を図っております。サステナビリティに係るリスク事象についても、グループ子会社や各事業所が参加する各種の全国会議(本会議、営業会議、仕入会議、品質管理会議、管理部門会議、現場会議)を通じて検知された問題事象・課題につき、関連する委員会において情報共有の上、解決に向けた議論を推し進めております。

 

 

(3)戦略

当社グループは、中長期的に会社の業績に大きな影響を与える6つの重要課題(マテリアリティ)を抽出しています。マテリアリティの抽出に当たっては、当社事業が社会に与える影響についてバリューチェーン全体で評価したうえで、SDGsの17の目標の中で当社ビジネスモデルとの関連性の高いものを選定し、経営理念・事業戦略に紐付けて整理いたしました。抽出した重要課題については、確実で効率的な対応を心がけつつ、第五次中期経営計画「keep on trying 2027」と、さらにその先の成長シナリオをイメージしながら事業の推進に役立てています。

6つのマテリアリティについての、主なリスクおよび機会・取り組みは以下の通りです。

マテリアリティ

リスク

機会・取り組み

天の恵みである野菜を

100%使い切る

●青果物流通量の減少

●残渣・廃棄物の環境への負荷

●残渣・廃棄物処理不十分の場合の

 レピュテーションリスク

●当社業績面にも影響

 (仕入利益率悪化、損失の計上)

 

○野菜残渣リサイクルの推進

○規格外野菜や端材を有効活用した自社 

製品の拡充

○鮮度保持技術の開発

地球環境問題への

取り組み

●天候不順、異常気象及びそれらに起因

 する自然災害が青果物のサプライチェ

 ーン(生産・収穫~配送)を阻害

○物流部門における配送ルート効率化に

よるCO2 排出量の削減

○デマンドコントロールによる使用電力

量削減

 

心身両面における健全性を実現する人的資本政策

●人財不足(質・量)の結果として、

 ・24時間365日稼働の青果物インフラ

 の維持が困難化

 ・従業員のモチベーション低下、

  スキル・専門性の不足が持たらす

  企業活力および競争力の低下

 

○従業員のエンゲージメント向上

○人財育成強化

○多様な人財の活躍とそこから生まれる

イノベーション

健康で住みやすい

社会の実現

●野菜の価値が正しく伝わらないことに

 よる生産者サイドの業績悪化

●地域社会における風評悪化等により、

 当社業績面に甚大な影響

 

○野菜の分析・中身評価による青果物の

価値向上

○総合的品質指標(デリカスコア)に基

づく双方向情報共有

○各種CSR活動の継続的な推進

堅確な食品安全マネジメントシステムの構築

●商品に関連する重大事故発生による

 消費者の健康被害発生

●風評被害、事故への損害賠償等に

 より、当社業績面に甚大な影響

 

〇食品安全文化の醸成

〇FSSC22000取得拠点数の増加

「損得の前に善悪」で

考える公正かつ堅確な

企業運営の実践

●不祥事、ハラスメント、不適切なルー

トからの原料調達等の発覚によりレピュテーションが悪化し、当社業績面に甚大な影響

〇予防に重点を置いた危機管理委員会運営

〇ヘルプライン、投稿箱など、従業員の

声を汲み上げる仕組みの活用推進

〇サプライチェーンガバナンスの徹底

 

 

 

(4)指標と目標

サステナビリティに対する「指標及び目標」については、第五次中期経営計画「keep on trying 2027」において以下の通り設定しており、当連結会計年度における実績は以下の通りであります。


 

(5)人的資本に関する戦略・方針

〔キャリア推進体制の拡充〕

 当社グループは、青果物流通のリーディングカンパニーとして新しい人財育成体制の強化・拡充を進めております。2022年4月に、「個人の幸福」と「会社の繁栄」をつなぐ人財育成環境の構築を目的として設立された「キャリア推進室」では、新たに策定した経営理念・行動指針(Purpose, Mission, Vision, Value・ Credo)を共通認識として展開しております。また、従業員のキャリアプランに沿った研修制度につき若手育成のみならず、中堅~幹部候補向けまでも含め幅広く刷新、整備しております。

〔社内の多様性の確保〕

 当社グループは、多様な価値観を持った人財の活躍が企業の持続可能な成長を実現する上で欠かせない要件であると認識し、第五次中期経営計画でも「優しさと強さを兼ね備えた人財育成」の理念のもと、以下の3項目を柱とする施策を実施し、ダイバーシティ&インクルージョンを継続的に進めております。

■Purpose・Mission・Visionの実現:

  社会的課題解決組織の醸成、次世代リーダーの育成

■情熱と能力を磨き果敢にイノベーションを起こす:

  女性管理職の育成、多様な働き方への制度拡充、成長意欲ある人財への投資

■個人の幸福と会社の反映を実現する人財が集結:

  専門人財のキャリア採用、グローバル人財の採用、志高き人財の採用

 

 

(6)人的資本に関する指標及び目標

人的資本に対する「指標及び目標」については、第五次中期経営計画「keep on trying 2027」において以下の通り設定しており、当連結会計年度における実績は以下の通りであります。