人的資本
OpenWork(社員クチコミ)-
社員数272名(単体) 558名(連結)
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平均年齢36.0歳(単体)
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平均勤続年数6.0年(単体)
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平均年収6,146,000円(単体)
従業員の状況
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
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2025年2月28日現在 |
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セグメントの名称 |
従業員数(人) |
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電子書籍流通事業 |
173 |
(74) |
戦略投資事業 |
296 |
(19) |
全社(共通) |
89 |
(8) |
合計 |
558 |
(101) |
(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(アルバイト、パート及び嘱託社員を含み、人材会社からの派遣社員は除く。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。
2.全社(共通)として記載されている従業員は、管理部門に所属しているものであります。
(2)提出会社の状況
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2025年2月28日現在 |
従業員数(人) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(千円) |
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272 |
(15) |
36.0歳 |
6.0 |
6,146 |
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
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電子書籍流通事業 |
150 |
(2) |
戦略投資事業 |
40 |
(6) |
全社(共通) |
82 |
(7) |
合計 |
272 |
(15) |
(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(アルバイト、パート及び嘱託社員を含み、人材会社からの派遣社員は除く。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。
2.平均勤続年数は、当社が吸収合併した会社での勤続年数を通算しております。
3.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。
4.従業員数が前事業年度に比べ44名減少しておりますが、その主な理由は、子会社への転籍によるものであります。
(3)労働組合の状況
労働組合について特記すべき事項はありません。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
提出会社
当事業年度 |
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管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1 |
男性労働者の育児 休業取得率(%) (注)2 |
労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1、3 |
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全労働者 |
正規雇用労働者 |
パート・ 有期労働者 |
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26.0 |
100.0 |
71.8 |
71.6 |
41.5 |
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3.賃金制度は男女に共通であり、男女の賃金の差異は等級・年齢構成の相違によるものであります。
サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次の通りであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
<サステナビリティ共通>
当社グループは、著作物を生み出す著作者や出版社、著作物を手にするユーザーとそのアクセスポイントの役割を担う電子書店、そしてそれらの媒介たる当社グループとの協創によって社会エコシステムの構築を目指していくことを、ミッション「著作物の健全なる創造サイクルの実現」、ビジョン「ひとつでも多くのコンテンツを、ひとりでも多くの人へ」として掲げております。
したがって、当社グループにとってのサステナビリティとは、自らの事業・提供サービスが健全な経済社会の形成と著作物がもたらす文化の発展に貢献するという責任と自負を持って、役職員が一丸となって積極的に企業活動に取り組むことだと考えております。こうした考え方のもと、SDGs(持続可能な開発目標)に代表される環境問題・社会課題に対してもミッション・ビジョンを軸にした経営・戦略を推進し、ESGの切り口で事業機会とリスクを整理しながら、社会課題の解決と持続的な成長を両立させ、企業価値の向上を果たしてまいります。
・サステナビリティ基本方針
当社グループは、社是に掲げる「成長と可能性」のもと、100年続く組織を目指すとともに、経営理念の実現に向けて、その過程において協働するあらゆるステークホルダーの価値の最大化を図る媒介として、社会インパクトの創出に努めます。 当社グループは、コンテンツが持つ可能性を信じると同時に、全ての人に平等に豊かな可能性があることを信じ、このコンテンツと人にまたがる無限の可能性をつなげ、世界をつなぐ媒介であり続けることで豊かな社会を未来につなぎます。 |
(1)ガバナンス
当社グループは、事業活動及び企業価値創造にインパクトを与える環境や社会のサステナビリティを当社の経営に取り込むべく、サステナビリティ推進委員会を設置しております。
サステナビリティ推進委員会は、代表取締役副社長CFOを委員長、コーポレート部門に属する部署を管掌する執行役員を委員として、事業部門責任者や委員長が指名する当社役職員で構成し、原則4回(四半期に1回)開催しております。
同委員会は、気候変動問題等を含む、当社グループの持続可能性向上に影響する外部・内部の機会とリスクの検討・整理、サステナビリティ戦略や施策についての評価、監督及びモニタリング機能の強化を目的に設置し、委員会開催ごと適切な時期に取締役会に報告します。
また、同委員会事務局である経営企画部を通して社会情勢やステークホルダーからの要請を把握し、自社の中長期的なミッション・ビジョン及び経営戦略との整合を図りながら、当社グループにおける重要な経営課題(マテリアリティ)の特定、見直しを行います。マテリアリティ抽出にあたっては、SASBやGRI、IIRC等の国際的ガイドラインを参照し、サステナビリティ推進委員会で審議したうえで取締役会にて決議しております。
同時に、マテリアリティの特定プロセスにおいて抽出・整理された機会とリスクを踏まえ、各部門やグループ会社が取り組むべき具体的なサステナビリティ戦略やマネジメントすべきリスク項目、対応方針を設定し、対応主体を定期的にモニタリングすることで施策の推進を図っております。
<サステナビリティ推進体制図>
(2)戦略
当社グループは、サステナビリティ基本方針を踏まえながら、社会のサステナビリティと企業のサステナビリティの同期化をより深化させ、長期的かつ企業価値向上を実現していくにあたって、2023年5月にマテリアリティとして10個のテーマを特定しました。2025年4月にはテーマの見直しを行い、いずれのテーマにおいても中期経営計画と連動したありたい姿と目標値を設定し、サステナビリティ推進委員会と同事務局において推進しております。
① 著作物の創出サイクルと価値の最大化
② 戦略投資の実行と事業ポートフォリオ最適化
③ メディアドゥらしい人材の育成・獲得
④ 地域のエンパワーメント
⑤ 働く環境の整備
⑥ 先端テクノロジーの活用
⑦ 情報セキュリティ強化
⑧ ガバナンス強化
⑨ コンプライアンス強化
⑩ 自然資本の保護と最適活用
(3)リスク管理
上記のマテリアリティと中長期的な目標設定においては、国際的な報告フレームワーク、外部のESG評価機関による調査項目と、社内外のステークホルダーとの対話による要請等を統合的に把握・分析・整理するとともに、社会課題を含め、当社の企業理念及び事業戦略の達成に向けた機会・リスクと突合し、特定しております。また、分析結果と全社の事業上のリスクを突合したロングリストを毎年見直すことに加え、特定したマテリアリティに関連するリスク項目の中でも、年度の中で特に優先的に取り組むべきモニタリングテーマを抽出することで、より重点的かつ効率的に、全社的なリスクの抑制につなげるとともに、当社におけるサステナビリティ活動の推進を目指しております。
<マテリアリティ特定プロセス>
<2025年2月期におけるモニタリングテーマとその進捗>
① 人的資本戦略
当社における人材基本方針や求める人材像に基づき、育成・研修体系・採用・評価・報酬・職場環境における各課題の解決に向け、単年度のアクションプランを制定し、改善に取り組んでおります。
② グループガバナンス推進
各子会社・関係各社における職務権限規程等、各種規程類の制定状況等の現状把握を行い、リスクが高いと判断された会社を中心に、各子会社・関係会社のマネジメントの実効性確保に向けたアクションプランに基づく規定改訂等の対策に取り組んでおります。
③ コンプライアンス強化
J-SOXの確認項目等、あるべき姿とのギャップを把握するだけでなく、生産性や効率性の向上に資するプロセスを実現すべく、各子会社・関係各社を含む各関係部署と連携のうえ、適切な規定が整備・周知・運用されているかを精査し、改善が必要な項目については再整備及び継続的な教育研修を実施しております。
(4)指標及び目標
各マテリアリティの指標及び目標は以下の通りであります。
マテリアリティ |
評価指標及び2025年2月期目標 |
2025年2月期実績 |
|
著作物の創出サイクルと |
中期経営計画開示後にKPIを策定 |
- |
|
経営管理の |
戦略投資の実行と |
ROIC ※1:6.3%以上 |
9.0% |
ROE:8.0%以上 |
8.1% |
||
人と組織が |
メディアドゥらしい
働く環境の整備 |
従業員サーベイ「働きがい」:前期比3%増 |
4.3%減 |
総合健康リスク:これまでの水準維持 |
92 (7pt増、全国平均100) |
||
女性管理職比率:30% |
26.0% |
||
障害者雇用率:2.5%(法定水準) |
2.8% |
||
上司との1on1実施による自身の成長貢献度の把握 |
81.2% (1on1が成長貢献に寄与したと回答した社員) |
||
1人当たり研修時間:前期比10%増 |
87%増 |
||
採用リードタイム:前期比5%減 |
6.9%減 |
||
対売上総利益人件費率:これまでの水準維持 |
維持 |
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地域の |
体験型研修の仕組み化と運用定着 |
3回実施 |
|
スポンサー総数(徳島イノベーションベース及び徳島ガンバロウズ):100社以上 |
計147社 |
||
平均入場者数(徳島ガンバロウズ):1,500名以上 |
1,558名 |
||
各仕組を |
先端テクノロジーの |
- |
- |
情報セキュリティ |
CIS Controls スコア:B(標準)ランク 2.6pt以上 |
- (2025年9月算定) |
|
社員研修受講率:100% |
100% |
||
ガバナンス強化 |
取締役会実効評価の実施:年1回 |
年1回 |
|
取締役会出席率:100% |
99.0% |
||
社外取締役比率:30%以上 |
42.9% |
||
女性取締役比率:30% |
42.9% |
||
コンプライアンス |
重大法令違反件数及び通報件数:0件 |
0件 |
|
社員研修受講率:100% |
95.8% |
||
自然資本の保護と最適活用 |
- ※2 |
- |
※1 ROIC:(営業利益-法人税等+持分法投資損益)÷(純資産+有利子負債)
※2 「<気候変動>(4)指標及び目標」をご参照ください。
<気候変動>
当社にとって気候変動問題は、持続可能な地球環境を次世代に引き継いでいくためにも、また、100年先まで続く企業体を目指す当社グループにとっても取り組むべき大きな課題の一つと認識しており、マテリアリティの1つとして活動を推進しております。
(1)ガバナンス
マテリアリティとして特定しているため、「<サステナビリティ共通>(1)ガバナンス」と同体制にて取組みを推進しております。
(2)戦略
気候変動リスクの顕在化に伴う外部環境や事業環境の変化を想定し、リスク事象を洗い出すことで当社グループへの影響を特定・評価しています。2025年2月期において、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に基づき、長期的な気候変動リスクと機会分析を含む、詳細なシナリオ分析や目標設定、管理プロセス等について、サステナビリティ推進委員会において検討・審議のうえ情報開示いたしました。今後はさらなる対応の深化と情報開示の拡充を図ってまいります。
詳細は、下記当社ウェブサイトをご参照ください。
https://mediado.jp/sustainability/environment/
(3)リスク管理
電子書籍流通事業を主たる事業とする当社グループにおいては、気候変動が直接的に当社グループの事業活動に及ぼす影響は限定的であると認識しています。そのうえで、気候変動に関するリスクについては事業への影響度を鑑みた重要度を検討し、サステナビリティ推進委員会において「<サステナビリティ共通>(3)リスク管理」の通り、その他のリスクと統合的に管理を行い、リスクマネジメントを推進しております。
(4)指標及び目標
当社グループでは温室効果ガスの削減に取り組むべく、機構関連リスク・機会の管理に用いる指標として、Scope1、Scope2を算定し、開示しております。今後の具体的な削減目標については、2025年2月期に賛同した気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に基づいて設定していく予定であり、Scope3についても算出対象の特定、排出量の算出及び開示の拡充を目指し、2050年までの温室効果ガス実質排出量ゼロを目指します。
Scope1、Scope2の算定結果については、下記当社ウェブサイトをご参照ください。
https://mediado.jp/sustainability/esg/
<人的資本>
当社は、日本の文化の発展と豊かな社会づくりに貢献すべく、電子書籍流通事業を中心に企業成長を続けてきました。出版社と電子書店の間に立ち、電子書籍を取り次ぐ役割を担う当社が社是に掲げる「成長と可能性」は、当社グループが社会全体にもたらす価値創造の根幹が「人材」であり、他者との関わり合いの中で互いの可能性を信じて尊敬し合い、成長を喜び合う良好な信頼関係を築くことが、何よりも大切な価値だということを示しております。
そのため、当社は「メディアドゥらしい人材の育成・獲得」及び「働く環境の整備」に加え、地域社会において当社グループ独自のアプローチで人材が活躍し、社会全体と当社グループの信頼関係を深める「地域のエンパワーメント」に取り組むことで、人的資本価値の持続的な向上を目指してまいります。
(1)ガバナンス
マテリアリティとして特定しているため、「<サステナビリティ共通>(1)ガバナンス」と同体制にて取組みを推進しております。
(2)戦略
当社は人事ポリシーを「役割を意識した貢献、貢献に応じた処遇」と定義し、社員一人ひとりが当社グループの価値創造において自身の果たすべき役割を意識しながら挑戦し、組織に貢献する範囲を拡大することで、年次にかかわらず適切な処遇をすることを全社員に宣言しています。
① メディアドゥらしい人材の獲得と育成
当社は2023年6月、代表取締役社長をプロジェクトオーナー、全執行役員以上をプロジェクトメンバーとする人事制度改定プロジェクトを発足し、当社が持続的に成長をし、業界に貢献し続けるために理想とする社員の成長をより一層促すための人事制度(等級・評価・報酬・育成)を半年間にわたり議論し、これまでの全制度を整合する形で再構築し、2025年2月期より新人事制度の運用を開始しています。
新たな人事ポリシーを実現すべく、新人事制度は以下のような設計となっています。
等級 |
8等級に分けて役割期待を定義し、各等級間における役割の差分を明示する |
評価 |
業績評価は定量的に、行動評価は定性的に、等級に応じた基準を明示する |
報酬 |
役割に応じた業績・行動の成果に応じて、半期ごとの昇降給を実施する |
さらに、人材育成を加速すべく、以下の機会拡充を図ることで基本マネジメントサイクルを強化します。
挑戦機会 |
事前期待での早めの昇格や、背伸びした業務アサインを積極化する |
対話機会 |
マネジメント職は定期的な対話でメンバーの内省と経験の概念化を促し、成長を促進する |
研修機会 |
基本マネジメントサイクル(目標設定~フィードバック)を適切に運用できるよう各等級に応じた研修機会を増やす |
その他、事業戦略やビジネスモデルに連動した採用の在り方の見直しを継続し、人事企画及び採用体制の強化を行い、採用プロセス(採用・最適化・定着)における各種KPIを定め進捗をモニタリングすることで、計画的な採用や配置転換を進めております。
② 働く環境の整備
当社はこれまでも、永年勤続表彰や、柔軟な働き方を可能とするフレックスタイムや在宅勤務制度の導入、女性活躍推進及び障害者雇用をはじめとするダイバーシティの推進、社内外のコミュニケーション活性化を図るオフィス環境の整備等に力を入れてまいりました。今後も多様な社員がより長期的に働き活躍できるよう、職場環境・健康環境・D&I環境の改善を図ってまいります。
③ 地域のエンパワーメント
当社グループは創業期から地域社会に支えられる中で企業成長を遂げてきた企業であるという認識に立ち、地域社会とともに持続的な成長と発展を図るため、当社グループに属する人材が創業者の経営精神を基礎とした独自のアプローチで地域社会の課題解決を目指す地方創生に資する事業展開を推進しております。
これらの事業展開においては、創業者の経営精神、当社グループが重視する価値観に対する深い理解と応用が不可欠と捉えています。地域社会を原点とする事業を通じて、経営精神と価値観を内面化した人材が地域社会との強固な信頼や協働関係といった社会関係資本を拡大してまいります。
(3)リスク管理
当社の人材リスクについては、事業への影響度を鑑みた重要度を検討し、サステナビリティ推進委員会において「<サステナビリティ共通>(3)リスク管理」の通り、その他のリスクと統合的に管理を行い、リスクマネジメントを推進しております。
(4)指標及び目標
当社では、各取組みにあわせて指標及び目標を「<サステナビリティ共通>(4)指標及び目標」の通り定めております。