2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    1,548名(単体) 1,569名(連結)
  • 平均年齢
    33.7歳(単体)
  • 平均勤続年数
    7.9年(単体)
  • 平均年収
    5,481,000円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    3.5%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1) 【人材戦略に関する基本方針等】

① 人材戦略に関する基本方針

当社は、「人材」を経営に欠くことのできない最も重要な資本と位置付けており、持続的成長を支える最大の原動力と考えております。

当社を取り巻くIT業界においては、大手企業を中心としたレガシーシステムのモダナイゼーション需要が引き続き拡大している一方で、これを担うIT人材は慢性的に不足しており、2030年には最大約79万人の不足が生じると予測されています。加えて、生成AIの急速な進展、クラウドやノーコード/ローコード開発の普及などを背景に、ユーザー企業による内製化の動きが加速しています。こうした環境下では、従来の人月単価型ビジネスモデルから脱却し、顧客とともにビジネス価値を創出する「価値共創型デジタルパートナー」への進化が求められており、より高度かつ付加価値の高いIT人材の重要性が一層高まっています。

当社は、中長期目標である『Next Vision 50th』の実現に向け、業界成長を的確に捉えながらポジションの向上を図ってまいります。数値目標として中期目標で上高500億円、長期目標で売上高1,000億円を目指しており、これを実現するためには、量・質の両面で競争力のある人材基盤の構築が不可欠です。

こうした認識のもと、以下の方針に基づき高度IT人材の獲得・育成と組織力強化に取り組み、社員一人ひとりの能力とパフォーマンスを最大限に引き出すことで、企業としての持続的な成長を実現してまいります。

 A 採用強化

 全従業員数の10%を新卒採用する事を基本方針とし、高付加価値で成果を出す優秀な学生獲得を目指します。退職者補填を目的とした中途採用の拡大も継続し、社員数2,000人体制を目指してまいります。

 B 学習環境の整備

 社員一人ひとりの自律的なキャリア形成を支援するため、多様な教育カリキュラムや資格取得支援制度を整備し、最新の技術動向や専門スキルを継続的に習得できる環境を提供します。一人当たり年間80時間の研修時間を推奨し、社員のキャリア形成を支援すると共にIT人材のコアスキル「PM(プロジェクトマネジメント)力」「業務知識」「ITスキル」を高め、エンジニアリング力を強化します。

 C キャリアアップの支援

 技術職を3つの職種、APS(アプリケーションスペシャリスト) ITS(ITスペシャリスト)ITMS(ITサービスマネジメント)に分け、自分の適性や志向に合わせたキャリアパスを選択します。iCD(注1)活用システムを通じての個々のスキルを可視化し、教育担当者(EC)との教育計画の立案と定期的な面談を行う事で、社員の成長とキャリア実現を支援します。

 D 多様な働き方への支援

「ダイバーシティ エクイティ&インクルージョン」の推進や、健康経営への取組み、働きやすい職場環境の整備等を通して社員一人ひとりの多様な生き方を尊重し、従業員エンゲージメントの向上を図り、退職率の低下を目指します。

(注1)iCD(i コンピテンシ ディクショナリ)

 組織においてITを利活用するビジネスに求められる業務(タスク)と、それを支えるIT人材の能力や素養(スキル)を「タスクディクショナリ」「スキルディクショナリ」として体系化した辞書で、IT人材育成に利用するための仕組みです。

 

② 従業員給与・報酬の額や内容の決定に関する方針

当社は、従業員の給与および報酬について、職務内容および職責の大きさ、業績ならびに個人の成果、外部労働市場における水準等を総合的に勘案して決定しております。特に、IT人材に求められる高度な専門性や技術力を踏まえ、競争力のある報酬水準を目指すとともに、評価制度に基づき成果や貢献度を適切に処遇へ反映することを基本方針としております。

これらの報酬体系を通じて、優秀な人材の確保・定着および従業員の成長促進を図り、企業価値の持続的な向上につなげることを目指しております。

 

(2) 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2026年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

ソフトウエア関連

1,569

合計

1,569

 

(注) 1 従業員数は就業人員であります。

2 当社グループはソフトウエア関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2) 提出会社の状況

2026年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

平均年間給与の対前

事業年度増減率(%)

1,548

33.7

7.9

5,481

3.5

 

(注) 1 従業員数は、就業人員であります。

2 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。

3 当社グループはソフトウエア関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異

 ①提出会社

2026年3月31日現在

管理職に占める

女性労働者

の割合(%)

男性育児休業取得率(%)

男女間賃金差異(%)

8.3

70

 ①全従業員  80.3

 ②従業員   80.3

 ③準従業員  79.9

 

(注) 1 管理職に占める女性労働者の割合は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

     2 当社は「女性の活躍推進行動計画」で、女性の役務者割合を7%以上とすることを目標としております。2026年3月31日時点での女性役務者比率は12.2%であります。

   3 男性育児休業取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号に定める方法により算出しています。

    4 男女間賃金差異は男性の平均賃金に対する女性の平均賃金の割合であります。

   5 男女間賃金差異の「準従業員」は雇用契約期間を定めた有期雇用者であります。

 

②連結子会社

 当社の連結子会社である株式会社ソエルは「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)および「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に該当しないため、管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異を公表しておりません。

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 (1)基本方針

当社が持続的に発展していくためには、事業を通じて社会の持続的な発展に貢献していくことが必要不可欠である、との認識において、主に以下の取組みを推進してまいります。

 

   ダイバーシティ エクイティ&インクルージョンの推進

   健康経営への取り組み

   DX時代の技術対応

  安心、安全、豊かな暮らしへの取組み

 

(2)ガバナンス

当社は取締役会において「サステナビリティ基本方針」を定めており、全社を挙げてサステナビリティの課題に取り組むために2021年4月にサステナビリティ推進委員会を設置いたしました。
 サステナビリティ推進委員会は、多部門にわたり広範に関連するサステナビリティに関する事項を、討議・調整・統制・決定し効率的な推進を図るために設置されています。委員長は代表取締役社長が務めており最終責任を負っております。また、委員として管理部門・現場部門の責任者が参加しております。
 四半期毎に開催するサステナビリティ推進委員会で協議、決定された対応方針等を、取締役会にて決議し、経営会議において共有、当社の課題に対する実行計画の策定と進捗モニタリングを行っています。
 取締役会は、「サステナビリティ推進委員会」で協議・決定された内容を年に1回の頻度で報告を受け、当社のサステナビリティに関する課題への対応方法および実行計画等についての論議・監督を行っています。

 

(3)リスク管理

当社では、事業継続に対して重大な影響を及ぼす可能性のある事項をリスクとみなし、「サステナビリティ推進委員会」の中で収集・分析するとともに、課題内容に応じてコンプライアンス委員会/危機管理委員会とも連携しながら、必要な対策を実施していきます。サステナビリティ推進委員会は、特定したリスクおよび機会、評価内容を経営会議にて共有し、リスクに対する実行計画の策定と進捗モニタリングを行い、最終的に取締役会に報告を行います。

 

(4)戦略と指標および目標

①ダイバーシティ エクイティ&インクルージョンの推進

A 戦略

 a 多様な個性の活躍推進

当社は「次世代育成支援対策法及び女性活躍推進法に基づく株式会社システムリサーチ 行動計画」を策定し、女性社員の活躍を推進しています。女性社員を対象とした「キャリアデザイン研修」を実施し、管理者および役務者を目指す女性のキャリア醸成を支援しています。
 また、毎年新任管理者に向けて「ダイバーシティマネジメント研修」を実施し、障がい者、LGBT、シニア等多様な社員が活躍できる環境整備を推進しています。

 b 社員の長期的なキャリア形成を支援する風土改革・意識醸成

新卒採用するに当たり、文系理系に捉われない方針を取っています。プログラム未経験の人材でも、入社前勉強会や入社後のプログラミング研修、部門配属後のOJT教育やOFFJT教育を通して、経験者と遜色なく活躍できる環境と、成長を見守る風土を醸成しています。
 また、女性の勤続雇用割合向上の観点からも、女性社員を対象とした「キャリアデザイン研修」において、ライフとワークの双方の観点から自分のキャリアを主体的に考え、自分のキャリアオプションを検討する機会と意識を醸成しています。

 

B 指標および目標

  a 多様な個性の活躍推進

    女性管理職比率

   2025年3月期の管理職に占める女性労働者の割合は8.5%でした。

2026年3月期の数値につきましては「第4 提出会社の状況 5 従業員の状況等」に記載のとおりであります。

 

   当社における女性役務者の割合

年度

目標値(%)

実績値(%)

2025年3月期

7.0

10.2

 

(注)1 管理職に占める女性労働者の割合は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

   2 2026年3月期の数値につきましては「第4 提出会社の状況 5 従業員の状況等」に記載のとおりであります。

   3 連結グループ全体としての具体的な取り組みが現時点では行われていないため、記載は単体での取り組みとなります。

 

  b 社員の長期的なキャリア形成を支援する風土改革・意識醸成

  10事業年度およびその前後の事業年度に新卒採用された女性の継続雇用割合

年度

目標値(%)

実績値(%)

2025年3月期

80.0

95.2

2026年3月期

80.0

99.9

 

 

  男女間賃金差異

      2025年3月期の男女間賃金差異は①全従業員78.5% ②従業員72.2% ③準従業員78.3%でした。

2026年3月期の数値につきましては「第4 提出会社の状況 5 従業員の状況等」に記載のとおりであります。

(注)連結グループ全体としての具体的な取り組みが現時点では行われていないため、記載は単体での取り組みとなります。

 

②健康経営への取り組み

A 戦略

当社は社員の仕事と生活の調和を目指し、時短勤務や時差出勤、テレワークなどの柔軟な勤務制度を取り入れております。また社内の各種制度や、育児休業制度の活用事例について社内イントラネットに公開し、広報活動を強化することで仕事と家庭の両立を支援しています。
 2021年4月に「株式会社システムリサーチ健康経営基本方針・健康宣言」を採択し、社員の健康保持・増進を経営の最重要課題の一つとして捉え、会社と社員が一体となっての健康づくり、職場環境づくりを推進しています。また、働き方改革による業務効率化、生産性向上が、ワークライフバランスの実践に繋がるものと考え、長時間労働、ノー残業デーの実施状況、有給休暇取得日数のモニタリングを毎月行い、その結果を経営会議にて管理責任者に報告し、是正機能を強化しております。

 

B 指標および目標

  有給休暇取得日数

年度

目標値(日)

実績値(日)

2025年3月期

12.0

12.7

2026年3月期

12.0

13.1

 

(注)連結グループ全体としての具体的な取り組みが現時点では行われていないため、記載は単体での取り組みとなります。

 

③DX時代の技術対応

A 戦略

当社は、カーボンニュートラル、ESG対応、人口減少、インフラの老朽化など社会課題の解決は企業の経営課題ともリンクしている考え方の下、経営課題をIT技術とDXソリューションで解決し、顧客ビジネスのデジタル変革に貢献してまいります。

2022年4月に他部門から独立した社長直属組織である「DX推進委員会」を設置し、SIサービスをはじめ、プロダクト開発、AI、RPA、クラウド、ローコード等のDX技術を用いた各種システムやサービスとの組み合わせにより、顧客のニーズに合わせたトータルソリューションを提案し、円滑なデジタルシフトを支援しております。

また、近年のDX推進ニーズの高まりを踏まえ、より精力的にDXを推し進めていくため「株式会社システムリサーチ経営ビジョン・DX戦略」を策定し、自社業務のDX化推進と、IT人材の育成に取り組む体制を整えた結果、経済産業省が定める「DX認定事業者」として認定されました。

 

B 指標および目標

前ページ A 戦略に対しての具体的な取り組み内容とKPIを「株式会社システムリサーチ経営ビジョン・DX戦略」として策定いたしました。取り組み内容、KPIと2026年3月期までの実績は以下の通りです。

DX戦略

取り組み内容

KPI

実績

1.自社業務とサプライチェーンのDX化を推進

a.自社業務改善とペーパーレス化

以下の自社業務改善とペーパーレス化により2,000枚/年以上の紙資源節約

・入社手続きの業務プロセス改善

・お客様からの請求書の電子化

・契約変更に関する覚書の電子化

請求書・契約変更に関する

覚書の電子化によるペーパーレス化で年間約6,600枚の紙資源の削減を達成

b.サプライチェーンのペーパーレス化・データ連携

・ビジネスパートナー(全500社)にペーパーレスの仕組を提供。実施率90%以上

・受発注-検収・請求まで一貫した社内外のデータ連携を実施

全社中、611社との電子取引を行い実施率93%を実現、発注から請求業務のハンド作業廃止により、約8,500時間の工数削減

c.BI化によるデータのリアルタイム活用

以下のデータをBI化する(括弧内は活用目的)

・社内管理会計データ

 (経営戦略策定)

・営業業務報告データ 半期単位集計(部門単位分析/評価)

・営業成績データ

 (営業戦略)

・プロダクト&サービスデータ

 (ソリューションサービスの拡充)

・社内管理会計資料7種

・営業業務報告書18種

・営業成績データ20種

・営業日報6種

・プロダクト&サービスデ 

 ータ1種

 のBI化、各部署が自由 

 に分析可能な環境を整備

 

d.DX戦略実現環境の拡充

・社内サーバーのクラウド化

・ゼロトラストにセキュリティオプションを追加

・電子帳簿保存法に対応したスキャナ保存&タイムスタンプ保管の環境整備

・ペーパレス化・データ連携の自動化拡充

・社内サーバクラウド化 80%

・ゼロトラストのセキュリティオプション(XDR)の導入決定

・電子帳簿保存スキャナ対応完了し自動化拡大

2.DXソリューションの拡充と新規デジタルビジネスの創出

a.業務に特化したプロダクト&サービスの提供強化

・プロダクト&サービスの受注毎期10%アップ

受注42%UP
 

b.デジタル技術を活用した新規プロダクト&サービスの開発・提携

・新規プロダクト&サービスの開発実績 毎期10%アップ

実績20%UP
 

c.新事業、新サービス創出に向けた社内活動の活性化

・アイデア募集 120件以上

・デザイン思考ワークショップ参加者 毎期30名以上

・SRコンテスト参加者毎期200名以上

・アイデア募集 130件

・デザイン思考ワークショップ⇒24名参加

・SRコンテスト(メタバースとのハイブリッド開催) ⇒200名参加

 

 

3.デジタル変革を支えるITプロフェッショナルの育成

a.デジタル技術の資格取得者の拡大

・資格取得者 毎期180名以上

・資格取得185名/期

 (主なカテゴリー)

  クラウド:52名

  AI:14名

  ローコード:13名

  BI:11名

b.DX検定、DXビジネス検定等の受験推奨

・検定受験者数 毎期300名以上

受験363名

(ハイグレード合格者事例)

・DX検定

 プロフェッショナル:4名

 エキスパートレベル:9名

・DXビジネス検定

 プロフェッショナル:12名

 エキスパートレベル:3名

c.プロジェクトマネージャー人材育成

・プロジェクトマネージャー毎期20人以上

・SEコンベンション 毎期全部門参加

・47名育成中

 (うち10名カリキュラム修了)

・SEコンベンション開催

 全6事業部参加し発表

 

 

④安心・安全・豊かな暮らしへの取り組み

A 戦略

当社の気候変動リスクに関するマテリアリティ(重点課題)に対する主なリスクと機会、対応するための取り組みは以下の通りです。

 

リスク

機会

対応

気候変動リスク対応

〇移行リスク

炭素税や温室効果ガスの排出規制等の関連規制の導入による事業コストの増加や、規制等に適合できないことによる企業レピュテーションの低下

 

〇物理的リスク

気候変動を起因とした大規模な自然災害による業務運営への影響や当社の施設等の損壊

環境負荷の高い業種からの気候変動リスクを低減するシステム開発の受注機会

再生可能エネルギーへの切替や、省エネルギー施策の実施

 

BCP策定によるレジリエンス体制の強化

 

環境負荷の高い業種への新規顧客開拓

 

 

B 指標および目標

当社グループ全体でのGHG(温室効果ガス)スコープ1、スコープ2の排出量およびスコープ1、スコープ2の削減目標につきましては下記の通りです。

 

2021年3月期CO2排出量(t-CO2)

基準年度

2026年3月期CO2排出量
(t-CO2)

スコープ1+2

CO2排出量の削減目標

スコープ1

8.1

6.2

2030年度までに

2020年度比で80%削減

(目標排出量70.6

t-CO2)

スコープ2

345.0

68.6

スコープ1+2

353.1

74.9

 

今後、スコープ3もデータ収集と削減目標の設定を検討してまいります。