2025年12月期有価証券報告書より

リスク

3【事業等のリスク】

 投資者の判断に重要な影響を及ぼす主な事項は、以下のようなものがあります。なお下記におけるリスク項目は、全てのリスクを網羅したものではありません。また、本文中の将来に関する事項は当事業年度末現在において判断したものであります。

(1)景気動向による影響

 当社は官公庁、証券、金融、生損保、一般事業会社等幅広い業種にわたり多くの顧客との取引を行っております。国内景気の変動、消費動向やそれらに伴う顧客サイドのビジネス環境により、受注量の減少や受注単価の低下等、業績に影響が生じる可能性があります。

 

(2)ビジネスフォーム市場変化の影響

 コンピュータ用事務帳票類等の従来型のビジネスフォーム市場は、デジタル化・ネット化が進む中で、縮小傾向にあります。当社の売上高においてデータ出力関連売上高の比率が高まっているとはいえ、ビジネスフォームはまだ主要部分を占めており、その市場変化への対応を著しく損ねた場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、市場の変化に伴い、売上の形態も複雑化しており、売上計上時期の変動により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社といたしましては、市場の変化に対応すべく、自らの業態改革に一層の拍車をかけていかなければならないと考えております。

 

(3)原材料の価格変動

 当社主要製品の材料は印刷用紙で、石油価格や海外チップ・パルプ市場動向などにより製紙メーカー等の仕入価格が上昇し、製造コストの削減で補いきれない場合や、販売価格に転嫁できない場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社では、印刷用紙の安定的な量の確保と可能な限りの低価格での仕入に努めております。

 

(4)情報のセキュリティ

 個人情報の取扱いについては重要な経営課題の一つとして位置づけ、2002年6月に個人情報保護方針を制定し、一般財団法人日本情報経済社会推進協会のプライバシーマーク使用の許諾(いわゆるプライバシーマーク)については、2003年3月に認定を受け、2025年3月に11度目の更新認定を受けております。2013年には情報セキュリティマネジメントシステム(ISO27001)の認証を取得し、2025年12月に4度目の更新認定を受けております。

 社会におけるランサムウェア被害の深刻化を受け、2025年1月にサイバー攻撃や情報漏洩などのリスクを全社的に管理し、事業継続性を確保することを目的として情報セキュリティ統括室を新設、代表取締役社長の直轄部門として設置しました。当社は情報資産を極めて重要な経営資源と位置づけ、その適切な保護を企業の社会的責任として明確に認識しています。この責任を果たすため、2025年9月に情報セキュリティ基本方針を策定しました。

 また、サイバー攻撃に備え、未知の脅威を検知し防御するEDR・MDRの導入や個人情報検出ツール・データの暗号化ツール・メール誤送信防止サービスの活用など、多層的な防御の施策に積極的な投資を行っております。サービスの導入・活用だけでなく、2025年5月にはインシデント発生時に即応体制をとるための実行部隊CSIRTを発足しております。

 このように万全な安全管理体制を整備しておりますが、想定を超えた条件の中での事故が発生した場合、社会的信用の失墜やお客様から損害賠償請求等の事態がおこり、当社の業績に大きく影響を及ぼす可能性があります。

 顧客情報の取扱いについては、今後も設備及びシステム上での安全管理体制と人的管理措置を整備する等万全を期してまいります。

 

(5)BPO市場変化の影響

 BPO市場は企業のアウトソーシングの受け皿となるものであり、近年ではコロナ禍におけるコールセンター業務、受付窓口業務など、結果的には複数年にわたる業務において実績を積み上げてまいりました。今後も、企業を取り巻く環境は激変し、様々な形で業務のアウトソーシングが行われるものと認識しておりますが、継続的に受注する案件もあれば、極めて短期一過性に終わる案件もあり得ると考えられるため、当社業績に大きく影響を及ぼす可能性があります。

配当政策

3【配当政策】

 当社は、株主の皆様への利益配分については、当事業年度の業績及び今後の事業展開・収益状況並びに企業体質強化のための内部留保等を総合的に勘案し、安定的に配当金額を決定することを基本方針としております。

 剰余金の配当は中間配当及び期末配当の年2回を基本方針とし、配当の決定機関は、中間配当については取締役会、期末配当については株主総会であります。

 当事業年度の期末配当金につきましては、1株につき25円00銭を予定しております。また、1株につき20円00銭の中間配当を実施しておりますので、年間での配当金額は1株につき45円00銭となる予定です。

 内部留保金につきましては、強固な企業体質構築のための新規事業展開やタイムリーな再投資の備えとして、またコスト競争力強化等将来の経営基盤確立のための諸施策への投資に有効活用したいと存じます。

 なお、当事業年度に係る剰余金の配当は以下のとおりであります。

決議年月日

配当金の総額
(千円)

1株当たり配当額
(円)

2025年8月8日
取締役会決議

109,971

20.00

2026年3月27日
定時株主総会決議

(予定)

134,528

25.00

(注) 2026年3月27日開催予定の定時株主総会において、当社は株主提案「剰余金を処分する件」を受けております。