2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

化成品 セメント 電子先端材料 ライフサイエンス 環境事業 その他
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
化成品 106,226 29.3 9,701 21.4 9.1
セメント 66,881 18.5 9,536 21.0 14.3
電子先端材料 91,675 25.3 15,681 34.5 17.1
ライフサイエンス 49,387 13.6 7,828 17.2 15.9
環境事業 6,129 1.7 655 1.4 10.7
その他 41,707 11.5 2,029 4.5 4.9

 

3 【事業の内容】

当社および当社の関係会社(当社、子会社55社および関連会社33社(2026年3月31日現在)により構成)においては、化成品、セメント、電子先端材料、ライフサイエンス、環境事業の5つの報告セグメントでの事業を主として行っております。各セグメントにおける当社および関係会社の位置付け等は次のとおりです。

なお、次の5つのセグメントは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一です。

 

<化成品セグメント>

化成品セグメントにおいては、苛性ソーダ、ソーダ灰、塩化カルシウム、重炭酸ナトリウム、珪酸ソーダ、水素、塩化ビニルモノマー、塩化ビニル樹脂、酸化プロピレン、塩素系溶剤等を製造・販売しております。

≪主な関係会社≫

(製造販売)

サン・アロー化成㈱

(販売)

㈱トクヤマソーダ販売

 

<セメントセグメント>

セメントセグメントにおいては、セメント、生コンクリート、セメント系固化材等の製造・販売および資源リサイクルを行っております。

≪主な関係会社≫

(製造販売)

広島トクヤマ生コン㈱、Tokuyama Nouvelle Calédonie S.A.、東京トクヤマコンクリート㈱、西部徳山生コンクリート㈱、川崎徳山生コンクリート㈱、九州徳山生コンクリート㈱、中国生コンクリート㈱、㈱しろかわ、㈱トクヤマエムテック、山陽徳山生コンクリート㈱、山口エコテック㈱

(販売)

トクヤマ通商㈱

 

<電子先端材料セグメント>

電子先端材料セグメントにおいては、多結晶シリコン、乾式シリカ、四塩化珪素、窒化アルミニウム、電子工業用高純度イソプロピルアルコール、フォトレジスト用現像液、工業用イソプロピルアルコール等を製造・販売しております。

≪主な関係会社≫

(製造販売)

TOKUYAMA VIETNAM CO., LTD.、徳山化工(浙江)有限公司、台湾徳亞瑪股份有限公司、Tokuyama Singapore Pte. Ltd.、台塑德山精密化學股份有限公司、STAC Co., Ltd.、TDパワーマテリアル㈱、韓徳化学㈱

(販売)

㈱トクヤマソーダ販売

 

<ライフサイエンスセグメント>

ライフサイエンスセグメントにおいては、医療診断システム、体外診断用医薬品、体外診断用医薬品材料、歯科器材、医薬品原薬・中間体、プラスチックレンズ関連材料、微多孔質フィルム等を製造・販売しております。

≪主な関係会社≫

(製造販売)

㈱エイアンドティー、㈱MBLマテリアルズ、㈱医学生物学研究所、MBL Shenzhen Biotech Co., Ltd.、㈱トクヤマデンタル

(販売)

愛研徳医療器械貿易(上海)有限公司、MBL Beijing Biotech Co., Ltd.、Tokuyama Dental Italy S.r.l.、

Tokuyama Dental Deutschland GmbH、Tokuyama Dental America Inc.

 

<環境事業セグメント>

環境事業セグメントにおいては、イオン交換膜等を製造・販売および廃石膏ボードリサイクルを行っております。

≪主な関係会社≫

(製造販売)

㈱トクヤマ・チヨダジプサム、㈱アストム、㈱エクセルシャノン

 

<その他>

報告セグメントに含まれないその他の事業としては、海外での当社グループの製品販売、運送業、不動産管理業等を行っております。

≪主な関係会社≫

トミテック㈱、Tokuyama Singapore Pte. Ltd.、徳玖山国際貿易(上海)有限公司、Tokuyama Korea Co., Ltd.、徳玖山(上海)管理有限公司、周南システム産業㈱、トクヤマ海陸運送㈱、共栄石油㈱、周南バルクターミナル㈱、德山台灣股份有限公司、㈱ASM、OCI Tokuyama Semiconductor Materials Sdn. Bhd.、クアーズテック徳山㈱、徳山ポリプロ㈱、西日本レジコート㈱、フィガロ技研㈱

 

〔事業系統図〕

以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。


 

 

業績状況

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績に関する分析

① 当期の業績全般に関する概況

当期の世界経済は、ウクライナ情勢の長期化をはじめとする地政学リスクの高まりに加え、米国の関税政策などにより国際貿易における不透明感が増しました。さらに、2026年2月に始まった中東地域の紛争により原油などの原燃料のサプライチェーンに危機的状況が生じ、不安定な状況が続いています。

日本経済においては、企業の設備投資および賃上げの動きは継続されたものの、物価高や金利上昇の影響等により、景気回復は限定的となりました。

このような経済環境のもと、当社は当年度を最終年度とする中期経営計画2025の重点課題である「事業ポートフォリオの転換」「地球温暖化防止への貢献」「CSR経営の推進」に取り組んでまいりました。

業績につきましては、半導体関連製品の販売が堅調に推移したこと、および製造コストの改善が進んだこと等により、売上高と営業利益がともに増加しました。

 

(単位:百万円)

 

売上高

営業利益

経常利益

親会社株主に帰属する
当期純利益

2026年3月

349,476

37,017

38,203

22,205

2025年3月

343,073

29,968

29,588

23,388

増減率

1.9%

23.5%

29.1%

△5.1%

 

 

(売上高)

トクヤマライフサイエンスグループの新規連結、および半導体関連製品の販売増加等により、前期より6,402百万円増加し、349,476百万円前期比1.9%増)となりました。

 

(売上原価)

製造コストの改善が進んだこと等により、前期より10,399百万円減少し、224,530百万円前期比4.4%減)と  なりました。

 

(販売費及び一般管理費)

トクヤマライフサイエンスグループの新規連結に伴う一般管理費の増加等により、前期より9,753百万円増加し、87,928百万円前期比12.5%増)となりました。

 

(営業利益)

半導体関連製品の販売が堅調に推移したこと、および製造コストの改善が進んだこと等により、前期より7,049百万円増加し、37,017百万円前期比23.5%増)となりました。

 

(営業外損益・経常利益)

営業外損益は、為替差益および持分法による投資利益が増加したこと等により、前期より1,565百万円改善しました。

以上の結果、経常利益は前期より8,614百万円増加し、38,203百万円前期比29.1%増)となりました。

 

 

(特別損益・税金等調整前当期純利益・当期純利益・親会社株主に帰属する当期純利益)

特別損益は、発電事業者との解約不能な長期の電力受給契約に関する契約損失引当金繰入額を計上したこと、および前期に関係会社株式交換益を計上した反動等により、前期より3,468百万円悪化しました。

以上の結果、税金等調整前当期純利益は、前期より5,146百万円増加し、36,462百万円前期比16.4%増)となりました。

繰延税金資産の見積もりの変動等により法人税等調整額8,355百万円を計上した結果、応分の税金費用を加味した当期純利益は、前期より742百万円減少し、22,536百万円前期比3.2%減)となりました。

親会社株主に帰属する当期純利益は、前期より1,182百万円減少し、22,205百万円前期比5.1%減)となりました。

 

② 当期のセグメント別の状況

(セグメント別の状況)

 

売上高

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

調整額

連結損益
計算書
計上額

 

化成品

セメント

電子先端

材料

ライフ

サイエンス

環境事業

2026年3月

106,226

66,881

91,675

49,387

6,129

41,707

362,008

△12,532

349,476

2025年3月

115,002

64,705

87,054

41,955

5,216

40,769

354,702

△11,629

343,073

増減率

△7.6%

3.4%

5.3%

17.7%

17.5%

2.3%

2.1%

1.9%

 

 

営業利益     

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

調整額

連結損益
計算書
計上額

 

化成品

セメント

電子先端

材料

ライフ

サイエンス

環境事業

2026年3月

9,701

9,536

15,681

7,828

655

2,029

45,433

△8,415

37,017

2025年3月

10,832

7,453

9,583

7,816

52

2,163

37,902

△7,933

29,968

増減率

△10.4%

27.9%

63.6%

0.2%

-%

△6.2%

19.9%

23.5%

 

(注) 各セグメントの売上高、営業利益にはセグメント間取引を含めております。

 

(化成品セグメント)

苛性ソーダは、輸出数量が減少したこと等により、減益となりました。

塩化ビニルモノマーおよび塩化ビニル樹脂は、塩化ビニルモノマーの海外市況が下落したこと等により、減 益となりました。

ソーダ灰および塩化カルシウムは、販売数量が減少したこと、および物流費の増加等により、減益となりました。

以上の結果、当セグメントの売上高は106,226百万円前期比7.6%減)、営業利益は9,701百万円前期比10.4%減)で減収減益となりました。

 

(セメントセグメント)

セメントは、国内出荷が前期比で減少したものの、国内の販売価格改定を進めたこと、および製造コストの改善等により、増益となりました。

以上の結果、当セグメントの売上高は66,881百万円前期比3.4%増)、営業利益は9,536百万円(前期比27.9%増)で増収増益となりました。

 

 

(電子先端材料セグメント)

半導体向け多結晶シリコンは、製造コストの改善や、製品ミックスの変動等により、増益となりました。

ICケミカルは、電子工業用高純度イソプロピルアルコールの販売数量が増加したこと等により、増益となりました。

乾式シリカは、販売数量が堅調に推移したことや徳山化工(浙江)有限公司における製造コストの低減等により、増益となりました。

放熱材は、半導体製造装置向けを中心に販売数量が増加したこと等により、増益となりました。

以上の結果、当セグメントの売上高は91,675百万円前期比5.3%増)、営業利益は15,681百万円前期比63.6%増)で増収増益となりました。

 

(ライフサイエンスセグメント)

歯科器材は、海外向けの出荷が増加したこと等により、増益となりました。

医療診断システムは、製造コストの増加等により、減益となりました。

体外診断用医薬品事業および体外診断用医薬品材料事業を担うトクヤマライフサイエンスグループを第3四半期連結会計期間より連結の範囲に含めたことに伴い、のれん償却費等が発生しました。

プラスチックレンズ関連材料は、製品ミックスの変動が減益要因となったものの、棚卸資産評価損の戻入を計上したこと等により、前期並みの業績となりました。

以上の結果、当セグメントの売上高は49,387百万円前期比17.7%増)、営業利益は7,828百万円前期比0.2%増)で増収増益となりました。

 

(環境事業セグメント)

イオン交換膜は、膜および装置の出荷が増加したこと等により、増益となりました。

廃石膏ボードリサイクルは、廃石膏ボード収集が堅調に推移し、増益となりました。

以上の結果、当セグメントの売上高は6,129百万円前期比17.5%増)、営業利益は655百万円(前期は52百万円)となりました。

 

③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績

 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

 

セグメントの名称

金額(百万円)

前期比(%)

化成品

117,728

△6.2

セメント

63,787

4.1

電子先端材料

99,011

13.7

ライフサイエンス

46,120

14.4

環境事業

5,939

20.3

報告セグメント計

332,588

4.2

その他

11,430

△14.6

合計

344,018

3.5

 

(注) 金額は、販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

b.受注実績

 環境事業セグメントの一部を除いて受注生産を行っておりません。

 

c.販売実績

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

 

セグメントの名称

金額(百万円)

前期比(%)

化成品

106,124

△7.7

セメント

66,120

2.8

電子先端材料

90,892

5.4

ライフサイエンス

49,370

17.7

環境事業

5,943

20.4

報告セグメント計

318,451

2.0

その他

31,024

0.9

合計

349,476

1.9

 

(注) セグメント間の取引については、相殺消去しております。

 

(2)財政状態に関する分析

① 当期の資産、負債及び純資産の状況に関する分析

 

連結貸借対照表の要約

 

 

 

(単位:百万円)

 

2025年3月期末

2026年3月期末

増減

増減率

資産

476,207

557,432

81,224

17.1%

負債

202,349

259,620

57,270

28.3%

(内、有利子負債)

(110,691)

(162,020)

(51,328)

(46.4%)

純資産

273,858

297,811

23,953

8.7%

(内、自己資本)

(261,562)

(283,086)

(21,523)

(8.2%)

 

 

財務関連指標の増減

 

2025年3月期末

2026年3月期末

増減

D/Eレシオ

0.42倍

0.57倍

0.15

ネットD/Eレシオ

0.13倍

0.41倍

0.28

自己資本比率

54.9%

50.8%

△4.1ポイント

時価ベースの自己資本比率

42.1%

48.2%

6.1ポイント

 

(注) D/Eレシオ          :有利子負債/自己資本

ネットD/Eレシオ       :(有利子負債-現金及び現金同等物)/自己資本

自己資本比率       :自己資本/資産合計

時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/資産合計

 

(資産)

現金及び預金が28,351百万円減少した一方、のれんが58,576百万円、投資有価証券が22,766百万円、有形固定資産が17,992百万円増加しました。

以上の結果、資産は前連結会計年度末に比べ81,224百万円増加し、557,432百万円となりました。

 

(負債)

長期借入金が32,804百万円、コマーシャル・ペーパーが18,000百万円増加しました。

以上の結果、負債は前連結会計年度末に比べ57,270百万円増加し、259,620百万円となりました。

 

(純資産)

親会社株主に帰属する当期純利益の積み上げ等により利益剰余金が14,278百万円、為替換算調整勘定が4,053百万円、その他有価証券評価差額金が2,527百万円、非支配株主持分が2,430百万円増加しました。

以上の結果、純資産は前連結会計年度末に比べ23,953百万円増加し、297,811百万円となりました。

 

(財務指標)

当連結会計年度におきましては、自己資本が21,523百万円増加しましたが、有利子負債が51,328百万円増加したことにより、D/Eレシオは前連結会計年度末に比べ0.15悪化し、0.57倍となりました。

 

② 当期のキャッシュ・フローの状況に関する分析

 

連結キャッシュ・フロー計算書の要約

 

(単位:百万円)

 

2025年3月

2026年3月

営業活動によるキャッシュ・フロー

52,368

50,985

投資活動によるキャッシュ・フロー

△23,478

△122,975

財務活動によるキャッシュ・フロー

△1,106

41,792

現金及び現金同等物に係る換算差額

△762

1,490

現金及び現金同等物の増減額

27,020

△28,706

連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増減額

247

現金及び現金同等物の期末残高

74,926

46,466

 

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

法人税等の支払額又は還付額5,121百万円などの資金減少要因に対し、税金等調整前当期純利益36,462百万円、減価償却費20,948百万円などの資金増加要因により、営業活動の結果得られた資金は、50,985百万円(前年比1,382百万円の減少)となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出77,707百万円、投資有価証券の取得による支出17,650百万円などの資金減少要因により、投資活動の結果使用した資金は、122,975百万円(前年比99,496百万円の増加)となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

長期借入れによる収入36,022百万円、コマーシャル・ペーパーの増加額18,000百万円などの資金増加要因に対し、配当金の支払額7,921百万円などの資金減少要因により、財務活動の結果得られた資金は、41,792百万円(前期は1,106百万円の使用)となりました。

 

(3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。

 

① 中期経営計画2025に関する認識及び分析

(経営目標の状況)

当社グループでは2021年度を初年度とする5年間の中期経営計画2025を策定し取り組んでおります。当社が経営上の目標として掲げる指標については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)中期経営計画2025 達成目標」に記載のとおりです。

 

(重点施策の状況)

中期経営計画2025では、重点施策として、「事業ポートフォリオの転換」、「地球温暖化防止への貢献」、「CSR経営の推進」の3つを掲げており、それぞれについての取り組み状況については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)対処すべき課題とその対応」に記載のとおりです。

 

 

② 経営成績等の分析・経営目標の進捗状況

(経営成績等の分析)

経営成績の分析については「(1)経営成績に関する分析 ① 当期の業績全般に関する概況」に記載のとおりです。

財政状態の分析については「(2)財政状態に関する分析 ① 当期の資産、負債及び純資産の状況に関する分析」に記載のとおりです。

 

(中期経営計画2025(2021年度~2025年度)の目標達成状況)

化成品セグメントが市況悪化の影響で苦戦した一方、セメントセグメントは国内販売価格の改定を進めたこと等により、増益を達成しました。電子先端材料セグメントは中期経営計画2025策定時の2020年度比では大幅増益となったものの、半導体市場の伸びが一時的に停滞したことから、業績は計画策定当初の想定を下回って推移しました。ライフサイエンスセグメントは大幅増益を達成し、業績が好調に推移しました。トクヤマグループ全体では、化成品および電子先端材料セグメントの業績が伸び悩んだ結果、売上高は対計画比で12.6%の減収、営業利益は同17.7%の減益となりました。その結果、ROEは8.2%となり未達となりました。

 

(セグメントごとの経営成績分析)

セグメントごとの内容は「(1)経営成績に関する分析 ② 当期のセグメント別の状況」に記載のとおりです。

 

③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

(キャッシュ・フローの状況の分析)

キャッシュ・フローの状況の分析については「(2)財政状態に関する分析 ② 当期のキャッシュ・フローの状況に関する分析」に記載のとおりです。

 

(資本の財源の分析)

当社グループでは、事業活動のための適切な運転資金の確保、および事業ポートフォリオの転換を目的とした成長分野への重点投資、地球温暖化防止への貢献を目的とした合理化・省エネ・GHG排出量削減対策等の設備投資、戦略的投資を推進するために一定の資金を必要としています。主な資金手当ての手段としましては、継続的な事業収益の計上による自己資金の積み上げの他、金融機関からの借り入れ、社債の発行等となります。

 

(資金の流動性の分析)

当社グループの当連結会計年度末の現金及び現金同等物は46,466百万円となっており、当社グループの事業活動を推進していく上で充分な流動性を確保していると考えています。また、金融機関との間にリボルビング・クレジット・ファシリティ契約や当座貸越契約、債権流動化契約も締結しており、流動性に一部支障をきたす事象が発生した場合にも、一定の流動性を維持できると考えています。加えて、不測の事態に備え流動性資金の確保のため、コミットメントラインの設定も必要に応じて実施してまいります。

 

④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取

締役会が経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっております。

当社グループは、本社に製品群別の事業部門を置き、取り扱う製品について国内および海外の包括的な戦略を

立案し、事業活動を展開しております。

したがって、当社グループは、事業部門を基礎とした製品群別のセグメントから構成されており、「化成品」

「セメント」「電子先端材料」「ライフサイエンス」「環境事業」の5つを報告セグメントとしております。

各報告セグメントに属する主要な製品等は次のとおりです。

 

報告セグメント

主要な製品等

化成品

苛性ソーダ、ソーダ灰、塩化カルシウム、重炭酸ナトリウム、珪酸ソーダ、水素、塩化ビニルモノマー、塩化ビニル樹脂、酸化プロピレン、塩素系溶剤

セメント

セメント、生コンクリート、セメント系固化材、資源リサイクル

電子先端材料

多結晶シリコン、乾式シリカ、四塩化珪素、窒化アルミニウム、電子工業用高純度イソプロピルアルコール、フォトレジスト用現像液、工業用イソプロピルアルコール

ライフサイエンス

医療診断システム、体外診断用医薬品、体外診断用医薬品材料、歯科器材、医薬品原薬・中間体、プラスチックレンズ関連材料、微多孔質フィルム

環境事業

イオン交換膜、廃石膏ボードリサイクル

 

 

2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法

報告セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と同

一です。

セグメント間の内部売上高または振替高は市場実勢価格に基づいております。

報告セグメントの利益または損失は、営業利益をベースとした数値です。

 

 

3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報ならびに収益の分解情報

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他
(注)1

合計

調整額
(注)2

連結
財務諸表計上額
(注)3

化成品

セメント

電子先端材料

ライフ

サイエンス

環境事業

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(1) 外部顧客への
売上高

114,925

64,312

86,218

41,933

4,935

30,748

343,073

343,073

(2) セグメント間の
内部売上高又は
振替高

76

392

835

22

280

10,021

11,629

△11,629

115,002

64,705

87,054

41,955

5,216

40,769

354,702

△11,629

343,073

セグメント利益

10,832

7,453

9,583

7,816

52

2,163

37,902

△7,933

29,968

セグメント資産

64,335

66,705

118,175

47,244

7,645

65,925

370,032

106,174

476,207

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費(注)4

2,624

3,745

5,438

1,395

573

3,235

17,012

2,675

19,688

のれんの償却額

18

49

67

67

有形固定資産及び
無形固定資産の増加額(注)5

3,802

2,875

8,011

2,829

193

4,937

22,651

5,132

27,784

 

(注)1 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、海外販売会社、運送業、不動産業

         等を含んでおります。

2 調整額は次のとおりです。

(1)セグメント利益の調整額は、報告セグメントに帰属しない基礎研究開発に係る費用およびセグメント間取

    引消去額等です。

(2)セグメント資産の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社資産147,149百万円が含まれておりま

    す。

3 セグメント利益の調整額は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。

4 減価償却費には、長期前払費用の償却額が含まれております。

5 有形固定資産及び無形固定資産の増加額には、長期前払費用の増加額が含まれております。

6 売上高は、その他の収益の額に重要性がないことから、顧客との契約から生じる収益とその他の収益に区分

         して表示しておりません。

 

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他
(注)1

合計

調整額
(注)2

連結
財務諸表計上額
(注)3

化成品

セメント

電子先端材料

ライフ

サイエンス

環境事業

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(1) 外部顧客への
売上高

106,124

66,120

90,892

49,370

5,943

31,024

349,476

349,476

(2) セグメント間の
内部売上高又は
振替高

102

761

783

16

185

10,682

12,532

△12,532

106,226

66,881

91,675

49,387

6,129

41,707

362,008

△12,532

349,476

セグメント利益

9,701

9,536

15,681

7,828

655

2,029

45,433

△8,415

37,017

セグメント資産

59,065

68,950

141,206

132,618

7,970

68,968

478,780

78,651

557,432

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費(注)4

2,758

3,523

5,606

2,021

444

3,476

17,831

3,116

20,948

のれんの償却額(注)5

12

1,503

6

1,522

1,522

有形固定資産及び
無形固定資産の増加額(注)6

2,569

3,096

13,275

1,989

547

6,800

28,278

6,038

34,316

 

(注)1 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、海外販売会社、運送業、不動産業

         等を含んでおります。

2 調整額は次のとおりです。

(1)セグメント利益の調整額は、報告セグメントに帰属しない基礎研究開発に係る費用およびセグメント間取

    引消去額等です。

(2)セグメント資産の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社資産126,999百万円が含まれておりま

    す。

3 セグメント利益の調整額は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。

4 減価償却費には、長期前払費用の償却額が含まれております。

5 当連結会計年度より、のれんの償却額の重要性が増したことから、報告セグメントの業績をより適切に表

   示するため、当該項目を区分して表示しております。これに伴い、前連結会計年度についても、当該項目を

区分して表示を行っております。

6 有形固定資産及び無形固定資産の増加額には、長期前払費用の増加額が含まれております。

7 売上高は、その他の収益の額に重要性がないことから、顧客との契約から生じる収益とその他の収益に区分

         して表示しておりません。

 

 

【関連情報】

前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日

1.製品及びサービスごとの情報

  セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1)売上高

 

 

 

(単位:百万円)

日本

アジア

その他の地域

合計

250,861

72,962

19,248

343,073

 

(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しております。

 

(2)有形固定資産

 

 

 

(単位:百万円)

日本

アジア

その他の地域

合計

135,403

34,955

1,932

172,291

 

 

3.主要な顧客ごとの情報

  外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日

1.製品及びサービスごとの情報

  セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1)売上高

 

 

 

(単位:百万円)

日本

アジア

その他の地域

合計

257,591

68,137

23,748

349,476

 

(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しております。

 

(2)有形固定資産

 

 

 

(単位:百万円)

日本

アジア

その他の地域

合計

142,711

45,243

2,329

190,284

 

 

3.主要な顧客ごとの情報

  外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。

 

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日

 

 

 

(単位:百万円)

 

化成品

セメント

電子先端

材料

ライフ

サイエンス

環境事業

その他

調整額

合計

減損損失

182

96

3

115

397

 

(注)「その他」の金額は、その他関連事業に係るものです。

 

当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日

 

 

 

(単位:百万円)

 

化成品

セメント

電子先端

材料

ライフ

サイエンス

環境事業

その他

調整額

合計

減損損失

3

603

822

1,429

 

(注)「その他」の金額は、その他関連事業に係るものです。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日

 

 

 

(単位:百万円)

 

化成品

セメント

電子先端

材料

ライフ

サイエンス

環境事業

その他

調整額

合計

当期償却額

18

49

67

当期末残高

12

57

69

 

(注)「その他」の金額は、その他関連事業に係るものです。

 

当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日

 

 

 

(単位:百万円)

 

化成品

セメント

電子先端

材料

ライフ

サイエンス

環境事業

その他

調整額

合計

当期償却額

12

1,503

6

1,522

当期末残高

58,636

10

58,646

 

(注)「その他」の金額は、その他関連事業に係るものです。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日

該当事項はありません。