2026.06.22更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: INTEGRATED REPORT 2025

サマリ

関東電化工業は、電解技術、フッ素化技術、粒子制御技術を磨いてきた化学メーカーです。半導体製造用の特殊ガスやLiPF6で、世界最先端の技術を支えています。KSGシリーズやリチウム回収にも挑み、独自性ある材料で社会の進化を後押しします。

目指す経営指標

・2026年度までに連結売上高1,000億円
・2026年度までに連結営業利益150億円
・2026年度までにROE12.0%以上
・2026年度までにROIC8.0%以上
・2026年度までに精密化学品ROIC10%以上
・2026年度までに基礎化学品ROIC4〜6%
・2026年度までに鉄系ROIC6〜8%・PBR1倍以上を目指す
・連結配当性向30%以上
・2027年3月末までに政策保有株式を2023年3月末比30%削減
・2030年度にエネルギー由来Scope1+Scope2を2013年度比50%削減
・2030年度までに管理職における女性比率を2020年度の2倍にする

用語解説

■電解技術
電気の力で化学反応を起こし、目的の物質を取り出す技術です。関東電化工業は創業以来、この技術を基盤に、ソーダ電解製品やフッ素系製品などへ事業を広げてきました。

■フッ素化技術
フッ素を使って化合物をつくる技術です。関東電化工業では、半導体製造に使われる特殊ガスなど、高純度なフッ素系製品の開発と製造を支える重要な技術です。

■粒子制御技術
金属粉などの粒の大きさや形、表面の状態を細かく調整する技術です。関東電化工業では、複写機やプリンターの現像剤用原料、顔料などの鉄系製品に関わる技術として使われています。

■特殊ガス
半導体やFPDの製造工程で使われる高純度のガスです。関東電化工業はSF6、CF4、WF6、NF3、C4F6などを開発し、半導体の高集積化や微細化を支えてきました。

■フッ酸電解技術
フッ化水素からフッ素を取り出す技術です。関東電化工業は1970年に商業規模でこの技術を確立し、フッ素系特殊ガス事業を発展させる土台にしました。

■SF6
関東電化工業が1971年に製造を開始したフッ素系ガスです。当初は遮断機や変圧器の絶縁用途を中心に使われ、同社のフッ素系事業の出発点となった製品です。

■CF4
関東電化工業が1981年に製造を開始した半導体用特殊材料ガスです。同社がSF6から半導体向けの特殊ガスへ展開していくきっかけとなった製品の一つです。

■WF6
関東電化工業が1986年に製造を開始した半導体用特殊材料ガスです。半導体製造工程で使われる特殊ガスの一つで、同社の精密化学品事業を支える製品です。

■NF3
関東電化工業が1987年に製造を開始した半導体用特殊材料ガスです。半導体やFPDの製造に関わる特殊ガスとして、同社の高純度化技術を活かした製品です。

■C4F6
半導体製造で使われる先端エッチングガスです。関東電化工業は収益性の高い製品として位置づけ、増強による販売拡大を進めています。

■KSGシリーズ
関東電化工業が展開する新規特殊ガスのシリーズです。KSG-14やKSG-5などの製品があり、同社は新グレード開発と拡販に力を入れています。

■KSG-14
関東電化工業が2023年に製造を開始したKSGシリーズの特殊ガス製品です。同社はC4F6とともに増強を進め、半導体向けの成長製品として販売拡大を狙っています。

■KSG-5
関東電化工業が2024年に製造を開始したKSGシリーズの特殊ガス製品です。KSGシリーズの新たなグレードとして、特殊ガス事業の製品ラインを広げる役割を持ちます。

■LiPF6
リチウムイオン二次電池に使われる電池材料です。関東電化工業は1997年に製造を開始し、国内唯一のLiPF6メーカーとして、電池材料事業の中核製品に位置づけています。

■LiBF4
リチウムイオン二次電池に使われる電池添加剤です。関東電化工業はLiPF6に続いてこの分野へ展開し、電池の性能向上に関わる材料として製造しています。

■リチウムイオン二次電池リサイクル
使用済みリチウムイオン二次電池からリチウムを回収し、再び電池材料として活用する取り組みです。関東電化工業はリチウム回収プラントを建設し、電池材料事業の付加価値向上を目指しています。

■リチウム回収プラント
リチウムイオン二次電池リサイクルで、リチウムを回収するための設備です。関東電化工業は水島工場での建設を決定しており、電池材料の安定供給と循環型の事業づくりにつなげようとしています。

■創造的開発型企業
関東電化工業が2030年のありたい姿として掲げる企業像です。独自性と優位性のある製品で世界最先端の技術を支え、安全で働きがいのある環境を提供する企業を目指す考え方です。

■全員開発
関東電化工業の企業風土として示されている考え方です。研究職だけでなく、すべての社員が新しい挑戦や改善に関わり、会社全体で開発力を高めていく姿勢を表しています。
2026年3月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

 

1938年9月

関東水力電気興業㈱、旭電化工業㈱(現・㈱ADEKA)および古河電気工業㈱の3社共同出資により、金属マグネシウム、か性ソーダおよび塩酸の製造を目的として資本金400万円で設立。

1939年11月

群馬県に渋川工場を置き、金属マグネシウム、か性ソーダの操業を開始。

1945年12月

終戦により金属マグネシウムの製造を全廃、か性ソーダを主とした無機工業薬品を製造。

1950年9月

トリクロールエチレンの製造を開始。

1951年11月

株式を店頭公開。

1952年9月

わが国で最初のパークロールエチレンの製造を開始。

1956年3月

わが国で最初の直接酸化法によるシクロヘキサノンの製造を開始。

1960年7月

大阪営業所(現・大阪支店)を新設。

1961年10月

大崎産業㈱(現・カンデン渋川産業㈱)を設立。

 

東京証券取引所市場第二部に上場。

   11月

㈱群馬鉄工所を設立。

1962年10月

名古屋営業所を新設。

1963年8月

東京証券取引所市場第一部に指定。

1964年6月

㈱堀口鉄工所へ出資し、㈱上備製作所(現・連結子会社)発足。

1965年3月

岡山県に水島工場を置き、か性ソーダ、次亜塩素酸ソーダ、およびわが国で最初のエチレン法によるトリクロールエチレン、パークロールエチレンの製造を開始。

1967年10月

塩化ビニリデンの製造を開始。

1969年11月

関東運輸㈱(現・関東電化産業㈱)を設立。

1970年9月

当社独自のフッ酸電解技術を確立し、フッ素系ファイン分野に進出。

1971年1月

六フッ化硫黄の製造を開始。

   8月

塩化アルミニウムの製造を開始。

 

森下弁柄工業㈱との共同出資により、日本酸化鉄工業㈱を設立。

1975年1月

森下弁柄工業㈱、日本酸化鉄工業㈱および森下弁柄販売㈱の3社合併により森下弁柄工業㈱(現・㈱関東電化ファインテック、連結子会社)に資本参加。

1977年10月

複写機用キャリヤーの製造を開始。

1978年3月

関電興産㈱(現・連結子会社)を設立。

1979年6月

わが国で最初のメタルテープ用磁性合金粉「MAP」の製造を開始。

   7月

五フッ化ヨウ素の製造を開始。

1981年6月

四フッ化炭素の製造を開始。

1983年10月

三フッ化メタンの製造を開始。

1984年4月

八フッ化プロパンの製造を開始。

1986年5月

六フッ化タングステンの製造を開始。

   6月

渋川・水島両工場のか性ソーダ製造方式を、イオン交換膜法に全面転換。

1987年3月

三フッ化窒素の製造を開始。

1988年6月

フェライト・キャリヤーの製造を開始。

   9月

顔料用マグネタイトの製造を開始。

1989年1月

四フッ化ケイ素の製造を開始。

   7月

水切り乾燥用塩素系溶剤「カンデンドライ」の販売を開始。

   11月

六フッ化エタンの製造を開始。

1995年10月

渋川工場、フッ素系製品5品目について「ISO9002」の認証を取得。

   11月

下郷産業㈲(現・カンデン渋川産業㈱)に資本参加。

1997年4月

三フッ化塩素の製造を開始。

   5月

水島工場にフッ酸電解設備を新設。

   8月

水島工場で、六フッ化リン酸リチウムの製造を開始。

1998年3月

水島工場、「ISO9002」の認証を取得。

 

 

1999年5月

渋川工場、水島工場「ISO14001」の認証を取得。

   6月

上備産業㈲(現・カンデン水島産業㈱)に資本参加。

2000年4月

渋川工場、「ISO9001」の認証を取得。

   5月

水島工場、「ISO9001」の認証を取得。

   11月

韓国に関東電化KOREA㈱(現・連結子会社)を設立。

2002年9月

台湾に駐在員事務所を新設。

2004年7月

台湾駐在員事務所を格上げし、台灣關東電化股份有限公司(現・連結子会社)を設立。

2005年1月

磁性合金粉「MAP」の製造を中止。

   8月

渋川工場ソーダ電解事業から撤退。

   10月

大崎産業㈱、下郷産業㈱の合併によりカンデン渋川産業㈱に資本参加。
ヘキサフルオロ-1,3-ブタジエンを上市。

2010年4月

モノフルオロメタン、硫化カルボニルを上市。

2011年6月

上海に科地克(上海)貿易有限公司を設立。

2017年4月

ホウフッ化リチウムを上市。

   11月

韓国に関東電化ファインプロダクツ韓国㈱(現・連結子会社)を設立。

2018年5月

シンガポールに台灣關東電化股份有限公司シンガポール支店を設立。

2020年1月

中国に宣城科地克科技有限公司(現・連結子会社)を設立。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

ジフルオロリン酸リチウムを上市。

   12月

熊本事業部を新設。

2023年4月

KSG-14を上市。

2024年4月

KSG-5を上市。

2025年6月

鉄系製品の製造を㈱関東電化ファインテックへ移管。

 

 

関係会社

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金

主要な事業
の内容

議決権の
所有割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

関電興産㈱  (注)2

東京都中央区

10百万円

商事事業

100.0

当社製品の一部販売
並びに原材料等の購入、
容器整備、保険代理店
役員の兼任等……有

㈱上備製作所 (注)3

東京都千代田区

120百万円

設備事業

49.4

化学工業用設備の製作
並びに加工、修理
役員の兼任等……有

㈱関東電化ファインテック

三重県伊賀市

27百万円

鉄系事業

100.0

鉄系製品の製造
役員の兼任等……有

関東電化KOREA㈱

             (注)2、4

韓国

ソウル特別市

300百万ウォン

精密化学品
事業

100.0

当社製品の一部販売
役員の兼任等……有

台灣關東電化股份有限公司      (注)2、4

台湾

新竹市

7百万NTドル

精密化学品
事業

100.0

当社製品の一部販売
役員の兼任等……有

関東電化
ファインプロダクツ韓国㈱

      (注)2

韓国

天安市

42,000百万
ウォン

精密化学品
事業

100.0

債務保証
役員の兼任等……有

宣城科地克科技有限公司

       (注)2

中国

宣城市

5,000万USドル

精密化学品
事業

98.3

資金の貸付
役員の兼任等……有

 

(注) 1.主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。

2.関電興産㈱、関東電化KOREA㈱、関東電化ファインプロダクツ韓国㈱、宣城科地克科技有限公司および台灣關東電化股份有限公司は特定子会社に該当しております。

3.持分は100分の50以下でありますが、実質的に支配しているため子会社としております。

4.関東電化KOREA㈱および台灣關東電化股份有限公司については売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等

 

関東電化KOREA㈱

台灣關東電化

股份有限公司

(1) 売上高

16,305

百万円

7,309

百万円

(2) 経常利益

530

百万円

207

百万円

(3) 当期純利益

421

百万円

158

百万円

(4) 純資産額

5,677

百万円

1,822

百万円

(5) 総資産額

8,351

百万円

4,727

百万円