ストーリー・沿革
サマリ
「ハイブリッド経営」で異種技術を掛け合わせ、素材(塩ビ・MSポリマー等)からQoL、ヘルスケア、ニュートリションまで事業を横断連携。選択と集中とR2Bでユニークな解を生み、投資加速で“地球を健康にするライフサイエンス”を伸ばす構え。
過去
現在
未来
目指す経営指標
・2026年度にROIC8%以上
・2024–2026年度の投資計画総額3,000億円
・資本収益性の向上(資本コスト低減、政策保有株縮減)
・ポートフォリオを先端事業60%
・営業利益1,000億円の姿へ(将来像)
トップメッセージの要約
Die or Change
いのちの経営・Wellness First・Human Driven Company
世界は、かつてないほど、あなたを待ち望んでいる
用語解説
異なる事業領域(Material/Quality of Life/Health Care/Nutrition)や技術資産を横断的に組み合わせ、単一製品ではなく“解決策”として提供価値を設計するカネカの経営スタイルを指します。研究・生産・市場を連動させ、事業間シナジーで成長を狙う考え方です。
■R2B(Research to Business)
研究段階で得た種(シーズ)を、顧客課題の現場で磨き込みながら事業に直結させる手法です。研究所主導の技術開発にとどまらず、用途開発・供給体制・品質保証まで一体で設計し、素早く収益化を図ります。
■The Best Glocal Kaneka Way
本社のコア機能と各地域拠点の自律性を両立させ、グローバル標準とローカル最適を同時に追求する運営の考え方です。地域の需要に即した意思決定を認めつつ、知見や基盤技術は全社で共有します。
■仕掛25
重点投資テーマを選択・集中するための社内フレームです。将来像からのバックキャスティングで有望分野を特定し、研究・設備・人財配分を機動的に“仕掛ける”ことで事業化スピードを高めます。
■KANEKA MS POLYMER®
カネカが展開する変成シリコーンポリマーです。接着・シーリング材の基材として使われ、低臭・低VOCや塗装適性、屋外耐候性などのバランスに優れた配合設計が可能です。
■カネビニール®
カネカの塩化ビニル樹脂のブランドです。耐久性・加工性・コストのバランスを強みとし、配管、建材、電線被覆など幅広い用途で使われます。
■エペラン-PP®
発泡ポリプロピレン(EPP)ビーズのブランドです。軽量・耐衝撃・断熱性に優れ、自動車部材や梱包材などで省エネと輸送効率の向上に寄与します。
■アピカル®
耐熱性ポリイミドフィルムのブランドです。高温環境でも寸法安定性と電気特性を維持し、モーター絶縁、フレキシブル基板、二次電池などに用いられます。
■VISOLA®
遮熱・断熱・意匠性を両立させた建材用途の樹脂ソリューションです。採光性を保ちながら熱負荷を抑える設計で、快適性と省エネルギーに貢献します。
■建材一体型PV
屋根材や外装材と太陽電池を一体化した発電建材です。意匠性と施工性を両立し、建物の省エネ性能を高めながら再生可能エネルギーを創出します。
■生分解性バイオポリマー
微生物や酵素の働きで分解される設計の高分子材料です。適切な条件下で水や二酸化炭素などに分解され、包装材や農業用途でプラスチック廃棄の負荷低減に寄与します。
■Nutrition(ニュートリション)事業
乳製品、乳酸菌、コエンザイムQ10など“食と健康”に関わる製品群を扱う事業領域です。栄養機能性や摂取形態の工夫を通じて、日常の健康維持とパフォーマンス向上を支援します。
■Health Care(ヘルスケア)事業
医療機器やバイオ医薬関連素材など、診断・治療・治療支援に関わる製品を展開する領域です。カテーテル、血液浄化用材料、ドラッグデリバリー用途素材などを含みます。
■Quality of Life(QoL)事業
暮らしの快適性や安全性を高める素材・製品を提供する領域です。軽量・断熱・耐熱・高強度などの素材機能で住宅、モビリティ、家電などの使用体験を向上させます。
■Change Creator
“変化を考える人”にとどまらず、“変化を起こす人”であるべきだとする経営メッセージです。組織全体が主体性を持ち、既存のやり方を更新し続ける姿勢を求めます。
■Die or Change
現状維持を拒み、変化を選び続けるという強い意思を表すメッセージです。挑戦を前提に意思決定し、機会を取りにいく文化の醸成を促します。
■いのちの経営
人の健康と生活の質を高める製品・技術を企業活動の中心に据える姿勢です。収益追求と同時に、健康・安全・快適といった価値を事業の評価軸に組み込みます。
■Wellness First
“まず健康を起点に考える”という方針です。素材設計から供給体制、製品用途まで、心身の健やかさや快適性を優先して意思決定します。
■Human Driven Company
人の創意と多様性を原動力にするという企業像です。個の専門性と現場の知恵を尊重し、テクノロジーと組み合わせて新しい解決策を生み出す文化を指します。
沿革
2 【沿革】
当社は、1949年9月1日、鐘淵紡績株式会社(当時)の企業再建整備計画の認可に基づき分離独立し、繊維部門以外の全事業を譲り受け、資本金2億円をもって設立されました。
当初は、か性ソーダ、搾油、石鹸、食油、酵母、食品類、洋紙、和紙、エナメル電線、化粧品、澱粉等極めて多岐な事業を営んでおりましたが、その後、か性ソーダ、食油、酵母以外の事業を順次整理し、一方、塩化ビニル樹脂等の事業を開発し、合成樹脂を中核として化成品、機能性樹脂、発泡樹脂製品、食品、ライフサイエンス、エレクトロニクス、合成繊維、その他の各事業を擁する総合化学会社としての体制を固めてまいりました。
2017年4月より、技術革新による新たな価値の創出を通じて、社会の課題に対する解決策、即ちソリューションの提供を軸にしたビジネスモデルへの転換を加速するべく、経営システムを大きく変更しました。事業部門を「Solutions Vehicle(以下、SV)」に改称し、ソリューション視点の成長戦略を遂行する組織としました。併せて、9つのSV(当時・現在は10個のSV)をソリューション別に4つの新しいドメイン(「Solutions Unit(以下、SU)」)に刷新しました。
主な事業の変遷は次のとおりであります。
関係会社
4 【関係会社の状況】
2025年3月31日現在
2025年3月31日現在
(注) 1 カネカヨーロッパホールディングカンパニーN.V.、カネカベルギーN.V.、カネカアメリカズホールディングInc.、カネカノースアメリカLLC、カネカマレーシアSdn.Bhd.、カネカアピカルマレーシアSdn.Bhd.、青島海華繊維有限公司、カネカイノベイティブファイバーズSdn.Bhd.、カネカユーロジェンテックS.A.及びカネカ食品㈱は特定子会社であります。
2 議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
3 カネカ食品㈱については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。