2025.12.09更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: カネカレポート2024

サマリ

「ハイブリッド経営」で異種技術を掛け合わせ、素材(塩ビ・MSポリマー等)からQoL、ヘルスケア、ニュートリションまで事業を横断連携。選択と集中とR2Bでユニークな解を生み、投資加速で“地球を健康にするライフサイエンス”を伸ばす構え。

目指す経営指標

・2026年度にROE10%以上
・2026年度にROIC8%以上
・2024–2026年度の投資計画総額3,000億円
・資本収益性の向上(資本コスト低減、政策保有株縮減)
・ポートフォリオを先端事業60%
・営業利益1,000億円の姿へ(将来像)

用語解説

■ハイブリッド経営
異なる事業領域(Material/Quality of Life/Health Care/Nutrition)や技術資産を横断的に組み合わせ、単一製品ではなく“解決策”として提供価値を設計するカネカの経営スタイルを指します。研究・生産・市場を連動させ、事業間シナジーで成長を狙う考え方です。

■R2B(Research to Business)
研究段階で得た種(シーズ)を、顧客課題の現場で磨き込みながら事業に直結させる手法です。研究所主導の技術開発にとどまらず、用途開発・供給体制・品質保証まで一体で設計し、素早く収益化を図ります。

■The Best Glocal Kaneka Way
本社のコア機能と各地域拠点の自律性を両立させ、グローバル標準とローカル最適を同時に追求する運営の考え方です。地域の需要に即した意思決定を認めつつ、知見や基盤技術は全社で共有します。

■仕掛25
重点投資テーマを選択・集中するための社内フレームです。将来像からのバックキャスティングで有望分野を特定し、研究・設備・人財配分を機動的に“仕掛ける”ことで事業化スピードを高めます。

■KANEKA MS POLYMER®
カネカが展開する変成シリコーンポリマーです。接着・シーリング材の基材として使われ、低臭・低VOCや塗装適性、屋外耐候性などのバランスに優れた配合設計が可能です。

■カネビニール®
カネカの塩化ビニル樹脂のブランドです。耐久性・加工性・コストのバランスを強みとし、配管、建材、電線被覆など幅広い用途で使われます。

■エペラン-PP®
発泡ポリプロピレン(EPP)ビーズのブランドです。軽量・耐衝撃・断熱性に優れ、自動車部材や梱包材などで省エネと輸送効率の向上に寄与します。

■アピカル®
耐熱性ポリイミドフィルムのブランドです。高温環境でも寸法安定性と電気特性を維持し、モーター絶縁、フレキシブル基板、二次電池などに用いられます。

■VISOLA®
遮熱・断熱・意匠性を両立させた建材用途の樹脂ソリューションです。採光性を保ちながら熱負荷を抑える設計で、快適性と省エネルギーに貢献します。

■建材一体型PV
屋根材や外装材と太陽電池を一体化した発電建材です。意匠性と施工性を両立し、建物の省エネ性能を高めながら再生可能エネルギーを創出します。

■生分解性バイオポリマー
微生物や酵素の働きで分解される設計の高分子材料です。適切な条件下で水や二酸化炭素などに分解され、包装材や農業用途でプラスチック廃棄の負荷低減に寄与します。

■Nutrition(ニュートリション)事業
乳製品、乳酸菌、コエンザイムQ10など“食と健康”に関わる製品群を扱う事業領域です。栄養機能性や摂取形態の工夫を通じて、日常の健康維持とパフォーマンス向上を支援します。

■Health Care(ヘルスケア)事業
医療機器やバイオ医薬関連素材など、診断・治療・治療支援に関わる製品を展開する領域です。カテーテル、血液浄化用材料、ドラッグデリバリー用途素材などを含みます。

■Quality of Life(QoL)事業
暮らしの快適性や安全性を高める素材・製品を提供する領域です。軽量・断熱・耐熱・高強度などの素材機能で住宅、モビリティ、家電などの使用体験を向上させます。

■Change Creator
“変化を考える人”にとどまらず、“変化を起こす人”であるべきだとする経営メッセージです。組織全体が主体性を持ち、既存のやり方を更新し続ける姿勢を求めます。

■Die or Change
現状維持を拒み、変化を選び続けるという強い意思を表すメッセージです。挑戦を前提に意思決定し、機会を取りにいく文化の醸成を促します。

■いのちの経営
人の健康と生活の質を高める製品・技術を企業活動の中心に据える姿勢です。収益追求と同時に、健康・安全・快適といった価値を事業の評価軸に組み込みます。

■Wellness First
“まず健康を起点に考える”という方針です。素材設計から供給体制、製品用途まで、心身の健やかさや快適性を優先して意思決定します。

■Human Driven Company
人の創意と多様性を原動力にするという企業像です。個の専門性と現場の知恵を尊重し、テクノロジーと組み合わせて新しい解決策を生み出す文化を指します。
2025年3月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

当社は、1949年9月1日、鐘淵紡績株式会社(当時)の企業再建整備計画の認可に基づき分離独立し、繊維部門以外の全事業を譲り受け、資本金2億円をもって設立されました。

当初は、か性ソーダ、搾油、石鹸、食油、酵母、食品類、洋紙、和紙、エナメル電線、化粧品、澱粉等極めて多岐な事業を営んでおりましたが、その後、か性ソーダ、食油、酵母以外の事業を順次整理し、一方、塩化ビニル樹脂等の事業を開発し、合成樹脂を中核として化成品、機能性樹脂、発泡樹脂製品、食品、ライフサイエンス、エレクトロニクス、合成繊維、その他の各事業を擁する総合化学会社としての体制を固めてまいりました。

2017年4月より、技術革新による新たな価値の創出を通じて、社会の課題に対する解決策、即ちソリューションの提供を軸にしたビジネスモデルへの転換を加速するべく、経営システムを大きく変更しました。事業部門を「Solutions Vehicle(以下、SV)」に改称し、ソリューション視点の成長戦略を遂行する組織としました。併せて、9つのSV(当時・現在は10個のSV)をソリューション別に4つの新しいドメイン(「Solutions Unit(以下、SU)」)に刷新しました。

主な事業の変遷は次のとおりであります。

 

年月

概要

1949年9月

会社設立

1949年10月

東京証券取引所等に上場

1950年7月

塩化ビニル樹脂の製造開始

1953年2月

ショートニングの製造開始

1953年4月

塩ビコンパウンドの製造開始

1957年7月

アクリル系合成繊維「カネカロン」の製造開始

1961年12月

高級製菓用油脂の製造開始

1964年6月

モディファイヤーの製造開始

1965年7月

発泡スチレン樹脂の製造開始

1967年6月

塩ビ系特殊樹脂の製造開始

1970年4月

押出法発泡ポリスチレンボードの製造開始

1970年11月

鹿島工場竣工

1970年12月

海外子会社カネカベルギーN.V.設立

1973年10月

ビーズ法発泡ポリオレフィンの製造開始

1973年10月

複合磁性材料の製造開始

1973年12月

㈱サンスパイス(現・㈱カネカサンスパイス)に資本参加し子会社化、香辛料の製造開始

1974年10月
1974年12月

子会社栃木カネカ㈱設立
医薬品バルクの製造開始

1977年10月

医薬品バルク ユビデカレノン(コエンザイムQ10)の製造開始

1978年10月

耐候性MMA系フィルムの製造開始

1979年1月

海外子会社カネカシンガポールCo.(Pte) Ltd.設立

1979年2月

変成シリコーンポリマーの製造開始

1982年5月

海外子会社カネカテキサスCorp.設立

1983年4月

医薬品中間体の製造開始

1984年10月

超耐熱ポリイミドフィルムの製造開始

1986年4月

医療機器の製造開始

1993年9月

子会社㈱カネカメディックスを設立

1994年10月
1995年7月
1995年8月
1996年7月
1997年8月
1998年5月
1998年9月
1998年10月
1999年3月

海外子会社カネカファーマヨーロッパN.V.(現・カネカメディカルヨーロッパN.V.)設立
液晶関連製品の製造開始
海外子会社カネカマレーシアSdn.Bhd.設立
海外子会社カネカエペランSdn.Bhd.設立
海外子会社カネカハイテックマテリアルズInc.設立
太陽油脂㈱に追加出資し子会社化
昭和化成工業㈱に追加出資し子会社化
子会社カネカソーラーテック㈱設立
海外子会社カネカペーストポリマーSdn.Bhd.設立

 

 

 

 

年月

概要

1999年10月
2001年4月
 
2003年9月
2003年9月
2004年6月
2004年9月

電力用太陽電池の製造開始
日本での機能性食品素材販売開始(厚生労働省通達にてコエンザイムQ10が食品に分類されたことによる)
海外子会社蘇州愛培朗緩衝塑料有限公司(現・鐘化(蘇州)緩衝材料有限公司)設立
海外子会社青島海華繊維有限公司設立
海外子会社カネカニュートリエンツL.P.設立
「鐘淵化学工業株式会社」から「株式会社カネカ」へ商号変更

2006年7月

カネカテキサスCorp.がカネカハイテックマテリアルズInc.を合併

2009年4月

サンビック㈱に追加出資し子会社化

2010年7月

ユーロジェンテックS.A.(現・カネカユーロジェンテックS.A.)に出資し子会社化

2010年10月

海外子会社カネカイノベイティブファイバーズSdn.Bhd.設立

2011年8月

海外子会社カネカモディファイヤーズドイチュラントGmbH設立

2012年4月

カネカアピカルマレーシアSdn.Bhd.を連結子会社化

2012年4月

米国関係会社を、米州統括会社であるカネカアメリカズホールディングInc.、事業会社であるカネカノースアメリカLLC、カネカファーマアメリカLLC(現・カネカメディカルアメリカLLC)の3社体制に再編

2012年4月

アジア統括会社として鐘化企業管理(上海)有限公司設立

2013年7月

食品事業部門の販売会社4社(カネカ食品販売㈱、東京カネカ食品販売㈱、東海カネカ食品販売㈱、九州カネカ食品販売㈱)をカネカ食品㈱に再編

2013年10月

海外子会社PT.カネカフーズインドネシア設立

2013年10月

鐘化(佛山)化工有限公司(現・鐘化(佛山)高性能材料有限公司)を連結子会社化

2015年5月

海外子会社カネカMSマレーシアSdn.Bhd.設立

2015年6月

海外子会社カネカタイランドCo.,Ltd.設立

2015年10月

欧州統括会社としてカネカヨーロッパホールディングカンパニーN.V.設立

2016年1月

セメダイン㈱を公開買付けによる株式取得により連結子会社化

2017年4月

国内地域統括会社として㈱カネカ北海道設立

2018年1月

東武化学㈱に追加出資し子会社化

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

2022年8月

セメダイン㈱を株式交換により完全子会社化

2024年8月

北海道苫東工場開設

2024年12月

EndoStream Medical Ltd.を連結子会社化

 

 

関係会社

 

4 【関係会社の状況】

2025年3月31日現在

名称

住所

資本金
又は
出資金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の
所有割合(%)

関係内容

役員の兼任等

資金
援助

営業上の取引等

当社
役員

当社
従業員

(連結子会社)

 

 

 

 

 

 

 

 

カネカヨーロッパホールディングカンパニーN.V.

ベルギー
ザベンテム

58百万
ユーロ

欧州における統括会社

100

1

2

カネカベルギーN.V.

ベルギー
アントワープ

23百万
ユーロ

機能性樹脂

・発泡樹脂製品の製造販売

90
(90)

0

2

当社の製造技術を提供しております。

カネカアメリカズホールディングInc.

米国
テキサス

212百万
米ドル

米州における統括会社

100

3

0

カネカノースアメリカLLC

米国
テキサス

166百万
米ドル

塩ビ系特殊樹脂・機能性樹脂・電子材料・機能性食品素材の製造販売

100
(100)

2

1

当社の製造技術を提供しております。

カネカマレーシアSdn.Bhd.

マレーシア
パハン

342百万

リンギットマレーシア

機能性樹脂の製造販売

100

0

3

当社の製造技術を提供しております。

鐘化企業管理(上海)有限公司

中国
上海市

13百万
人民元

アジアにおける統括会社

100

2

3

カネカペーストポリマー
Sdn.Bhd.

マレーシア
パハン

45百万

リンギットマレーシア

塩ビ系特殊樹脂の製造販売

100

0

2

当社の製造技術を提供しております。

カネカMSマレーシアSdn.Bhd.

マレーシア
パハン

68百万

リンギットマレーシア

機能性樹脂の製造販売

100

0

2

当社の製造技術を提供しております。

カネカエペランSdn.Bhd.

マレーシア
パハン

16百万

リンギットマレーシア

発泡樹脂製品の製造販売

100

0

3

当社の製造技術を提供しております。

鐘化(蘇州)緩衝材料有限公司

中国
江蘇省

48百万
人民元

発泡樹脂製品の製造販売

100

0

6

当社の製造技術を提供しております。

カネカアピカルマレーシアSdn.Bhd.

マレーシア
パハン

289百万
リンギットマレーシア

電子材料の製造販売

100

0

2

当社の製造技術を提供しております。

青島海華繊維有限公司

中国
山東省

269百万
人民元

合成繊維の製造

100

0

4

当社の製造技術を提供しております。

カネカイノベイティブファイバーズSdn.Bhd.

マレーシア
パハン

160百万
リンギット
マレーシア

合成繊維の製造

100

0

2

当社の製造技術を提供しております。

カネカシンガポールCo.(Pte)Ltd.

シンガポール

16百万
シンガポ
ールドル

低分子医薬品原料の製造販売

100

0

3

当社の製造技術を提供しております。

カネカユーロジェンテックS.A.

ベルギー
リエージュ

31百万
ユーロ

バイオ医薬品の開発及び製造販売

100
(100)

1

3

AB-Biotics, S.A.

スペイン

バルセロナ

19百万
 ユーロ

乳酸菌の開発及び販売

87.62
 (87.62)

1

2

 

 

EndoStream Medical Ltd.

イスラエル

オール・アキヴァ

16百万
米ドル

医療機器の開発及び製造

96.80

1

3

龍田化学㈱

茨城県

古河市

300

塩化ビニル樹脂等の成型加工及び販売

87.48

0

6

当社の製品の加工及び販売を行っております。

昭和化成工業㈱

埼玉県
羽生市

62

塩ビコンパウンドの製造販売

71.37

0

3

当社の製品の加工及び販売を行っております。

東武化学㈱

茨城県

常総市

200

塩ビ系特殊樹脂等の成型加工及び販売

75.30

0

5

当社の製品の加工及び販売を行っております。

セメダイン㈱

東京都
品川区

3,050

接着剤、シーリング材等の製造販売

100

0

5

当社の製品の加工及び販売を行っております。

㈱羽根

愛知県
名古屋市

40

発泡樹脂製品の販売

100

0

5

当社及び他の子会社等の製品の販売を行っております。

 

 

2025年3月31日現在

名称

住所

資本金
又は
出資金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の
所有割合(%)

関係内容

役員の兼任等

資金
援助

営業上の取引等

当社
役員

当社
従業員

カネカケンテック㈱

東京都
千代田区

30

建設資材等の販売

100

0

7

当社及び他の子会社等の製品の販売を行っております。

㈱カネカソーラーサーキットの
お家

東京都

港区

50

建築工法のライセンス及び建築資材の販売

100

0

4

当社の製品の販売を行っております。

カネカフォームプラスチックス㈱

東京都

文京区

60

発泡樹脂製品の加工販売

100

0

7

当社製品の成形加工及び販売、他の子会社等の製品の販売を行っております。

カネカソーラーテック㈱

兵庫県
豊岡市

600

太陽電池の製造

100

0

6

当社の委託加工先であり、土地を貸与しております。

㈱カネカメディックス

大阪府
大阪市

450

医療機器の製造販売

100

1

4

当社の製造技術を提供しており、当社の製品の販売を行っております。

㈱大阪合成有機化学研究所

兵庫県
西宮市

35

低分子医薬品原料・APIの製造販売

100

0

7

当社の委託加工先であります。

カネカユアヘルスケア㈱

東京都
港区

30

健康補助食品の販売

100

0

3

当社の製品の販売を行っております。

カネカ食品㈱

東京都
新宿区

200

食品の販売

100

0

7

当社及び他の子会社等の製品の販売を行っております。

㈱カネカサンスパイス

大阪府
大阪市

200

香辛料の製造販売

100

0

4

当社の製品の委託加工及び販売を行っております。

太陽油脂㈱

神奈川県
横浜市

120

油脂加工製品の製造販売

73.30

0

4

当社の委託加工先であります。

㈱カネカ北海道

北海道

札幌市

10

北海道における統括会社

100

2

4

その他 58社

 

 

 

 

 

 

 

 

持分法適用関連会社 2社

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(注) 1 カネカヨーロッパホールディングカンパニーN.V.、カネカベルギーN.V.、カネカアメリカズホールディングInc.、カネカノースアメリカLLC、カネカマレーシアSdn.Bhd.、カネカアピカルマレーシアSdn.Bhd.、青島海華繊維有限公司、カネカイノベイティブファイバーズSdn.Bhd.、カネカユーロジェンテックS.A.及びカネカ食品㈱は特定子会社であります。

2 議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。

3 カネカ食品㈱については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

 

主要な損益情報等

(1) 売上高

120,161百万円

 

(2) 経常利益

3,026百万円

 

(3) 当期純利益

2,109百万円

 

(4) 純資産額

5,970百万円

 

(5) 総資産額

32,124百万円