2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

イベント関連事業 音楽・映像事業 出演・CM事業
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
イベント関連事業 44,423 63.0 3,199 52.3 7.2
音楽・映像事業 18,730 26.6 1,902 31.1 10.2
出演・CM事業 7,308 10.4 1,021 16.7 14.0

3【事業の内容】

〔1〕当社グループの概況

当社グループ(当社及び当社関係会社)は、総合エンターテインメント企業である当社を中心として、子会社25社及び関連会社4社により構成されております。

グループ展開により、単なるプロダクションの枠組みを超えて、グループ全体の事業の核を「コンテンツビジネス」におき、文化を創造する総合エンターテインメント集団としての企業基盤の強化を図っております。

なお、当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)における連結子会社は18社となっております。

 

事業内容と当社グループの当該事業にかかる位置付けは、以下のとおりであります。

 

事業区分

主要事業

会社名

イベント関連事業

・イベント収入

(コンサート・イベント・舞台等の収入)

・ファンクラブ・商品売上収入

(アーティストグッズ等の企画・制作・販売収入、ファンクラブ会費収入)

当社

㈱アミューズクリエイティブスタジオ

㈱アミューズミュージックエンタテインメント

㈱アミューズスポーツエージェンシー

㈱アミューズプロダクトワークス

㈱TOKYO FANTASY

㈱インターグルーヴプロダクションズ

㈱未来ボックス(現:㈱アミューズデジタルファクトリー)

㈱Kulture

Amuse Group USA,Inc.(カリフォルニア州)

AMUSE ENTERTAINMENT INC.(ソウル)

雅慕斯娯樂股份有限公司(台北)

Amuse Hong Kong Limited(香港)

艾米斯伝媒(上海)有限公司(上海)

北京芸神演芸芸術制作有限公司(北京)

他2社

音楽・映像事業

・音楽収入

(レーベル収入、音楽・映像の印税収入)

・映像収入

(映像製作収入、番組制作収入、ライブ・ビューイングによる収入)

・その他の音楽・映像収入

(映像作品販売収入)

当社

㈱アミューズクリエイティブスタジオ

㈱アミューズミュージックエンタテインメント

タイシタレーベルミュージック㈱

㈱ライブ・ビューイング・ジャパン

㈱極東電視台

Kirei Inc.(カリフォルニア州)

他5社

出演・CM事業

・出演収入・CM収入

当社

㈱アミューズコミュニケーションデザイン

その他事業

・企業及び個人向け人材育成事業収入他

㈱茅ヶ崎エフエム

㈱ジェイフィール

他1社

 

 

〔2〕当社グループの事業系統図

 

〔3〕事業内容について

当社グループは、コンテンツを生み出すアーティストを発掘・育成し、彼等に様々な形での創作活動を行う機会と場所を提供し、支援することでコンテンツを創出するとともに、外部の優良なコンテンツを探し出しております。そしてそのコンテンツをより多く保有し、有効に活用して事業展開することを基本方針としております。

また、当社グループは、アーティストとの間でそれぞれ個別にマネージメント専属契約を締結し、この専属契約に基づいてアーティストの創作活動を支え、出演業務等全般的な活動をマネージメントしております。

契約アーティストは、当社グループから契約報酬を受け、契約期間中は当社グループのみの指示に従い、コンサート、映画、演劇、テレビ、コマーシャル、講演、取材、写真撮影など出演業務、レコーディング、音楽著作物その他の著作物の創作、その他一切の活動を行う義務が発生します。

アーティストが契約期間中に活動することにより発生する著作権・著作隣接権などの様々な権利は当社グループに譲渡されます。

 

アミューズグループの事業はその内容に応じて「イベント関連事業」、「音楽・映像事業」、「出演・CM事業」に分かれております。

 

(1)イベント関連事業

コンサートや舞台などのイベント収入やイベントと連動して動くことが多い、ファンクラブ、商品売上収入などの収入をイベント関連事業の収入としております。

イベント関連事業における主な内容は以下のとおりです。

① イベント収入(コンサート・イベント・舞台等の収入)

当社グループは、アーティストによるコンサート・演劇などを様々な規模で行っております。コンサート・演劇等の公演は、企画、演出、実施等を自主制作し、入場料収入を得る場合のほか、他社の主催による公演において主催者より制作収入を得ております。

② ファンクラブ・商品売上収入(アーティストグッズ等の企画・制作・販売収入、ファンクラブ会費収入)

当社グループでは、保有する肖像権・意匠権(注1)・商標権等を活用してアーティストグッズやオリジナルキャラクターグッズ(注2)を制作し、イベント会場等における直接販売や自社オンラインショップなどを通じた商品販売を行っております。また、所属アーティストのファンクラブを運営しており、会報誌の発行やチケットの優先販売などのサービスを提供し会費収入を得ております。

 

(2)音楽・映像事業

音楽や映像作品を製作することにより生まれる印税収入、出資分配、それらの作品の発売・販売収入などを音楽・映像事業の収入としております。

音楽・映像事業における主な内容は以下のとおりです。

① 音楽収入

アーティストが楽曲を創作し販売することで、レコード会社、著作権管理団体等から得られる印税収入、及び当社で発売した場合に得られる音楽作品の収入を計上しております。レコード会社等から音楽作品を発売する場合、当社グループは、音楽作品の出荷枚数やダウンロード数に応じて印税収入(原盤印税等)を得ます。また、著作権管理団体((一社)日本音楽著作権協会(注3)(JASRAC)等)を通じてテレビ番組やカラオケ、レンタルCD等において楽曲が使用された回数に応じて印税収入(著作権印税等)を得ております。

② 映像収入

当社が製作・買付けした作品から、劇場配給権、ビデオ化権、テレビ放映権、商品化権、その他保有する権利に基づいて映画の興行収入、テレビ放映権の販売、映画関連のグッズ販売による収入を得ております。このほか、主に単発番組の制作受託による収入や、コンサート、舞台、イベントなどを国内外の映画館等に中継、及びインターネット配信を行うこと(ライブ・ビューイング)による入場料収入や視聴料収入を得ております。

③ その他音楽・映像収入

当社が製作・買付けした作品から、CD・DVD等の製造・販売による収入を得ております。

 

(3)出演・CM事業

当社グループは、アーティストが放送局(ドラマ番組、音楽番組、バラエティ番組など)、新聞(執筆、インタビューなど)、雑誌(執筆、インタビューなど)、その他あらゆる種類のメディア及びCM、映画等に出演することにより、出演料収入を得ております。

これらを出演・CM事業の収入としております。

──────────────────────────────────────────────────────

(注1) 意匠とは物品の形状や模様のことで、そのデザインについて独占的に使用できる権利

(注2) アーティストの肖像権や名前ロゴ、またオリジナルのデザインを用いて作られた商品

(注3) 著作権信託契約によってわが国のほとんどの作詞家、作曲家などの著作権者やそれらの著作権者から著作権の譲渡を受け著作権を行使している音楽出版社(当社も音楽出版社の一つです。)から著作権の委託を受け、当該著作物の使用料等の徴収・分配等の管理を行っている社団法人であります。

業績状況

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

増減

増減率
(%)

営業収入

68,186

69,655

1,469

2.2

営業利益

2,798

6,123

3,324

118.8

経常利益

2,963

6,225

3,262

110.1

親会社株主に帰属する

当期純利益

1,648

2,695

1,047

63.5

 

〔連結経営成績の分析〕

当連結会計年度におけるわが国経済は、景気は緩やかに回復しているとみられるものの、米国関税政策の影響や直近の中東情勢の影響等により、不確実性の高い環境下で推移しました。景気の先行きにつきましては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されますが、中東情勢の影響を注視する必要があると考えられます。また、金融資本市場の変動や米国の通商政策をめぐる動向等に注意する必要があると考えられます。

このような状況の中、当連結会計年度における当社グループの業績は以下のようになりました。

営業収入につきましては、前連結会計年度において連結子会社でありました㈱A-Sketchの全保有株式を譲渡したことに伴う同社の連結除外の影響や前期に開催されたSEKAI NO OWARI ARENA TOUR 2024「深海」等の大型コンサートツアーの開催の反動減等の影響があったものの、主にサザンオールスターズLIVE TOUR 2025「THANK YOU SO MUCH!!」や星野源「Gen Hoshino presents MAD HOPE」等の大型コンサートツアー、ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」の開催等によりイベント収入が大幅に増加したこと、サザンオールスターズや星野源等のコンサートツアーグッズに加えてグループ外のアーティスト等に係るグッズ・商品収入が増加したこと、㈱極東電視台において番組制作収入が増加したこと及び映画「国宝」を始めとする劇場配給収入等の分配金の収益計上があったこと等の要因により営業収入は前期比で増収となりました。

営業利益につきましては、上記の大型コンサートツアー案件等に係る制作経費の計上やグッズ・商品に係る製造コストの増加、㈱極東電視台における番組制作原価の増加等があったものの、上記の増収の影響に加えて㈱A-Sketchの連結除外や経費コントロールの実施等により営業費用が前期比で減少したことにより営業利益は前期比で大幅な増益となりました。

経常利益につきましては、上記の㈱A-Sketchの連結除外に伴い同社の関連会社であった㈱MASH A&Rを持分法適用の範囲から除外したことが減益要因となったものの、上記の営業利益の大幅な増益の影響により前期比で大幅な増益となりました。

親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、2026年5月より当社山梨本社にてホテル事業を開始することに伴い固定資産に係る減損損失を計上したものの、上記の増益要因に加えて保有株式の売却に伴う投資有価証券売却益や上記の㈱A-Sketch株式譲渡契約に起因する条件付対価受入益等の計上及び前期における事業構造改革費用等の特別損失の計上の反動による増益に法人税等の計上を加味した結果、こちらも前期比で増益となりました。

上記の結果、当連結会計年度における当社グループの経営成績は営業収入696億5千5百万円(前期比2.2%増)、営業利益61億2千3百万円(前期比118.8%増)、経常利益62億2千5百万円(前期比110.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益26億9千5百万円(前期比63.5%増)となりました。

 

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

 

〔営業収入〕

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

増減

増減率
(%)

イベント関連事業

42,055

43,830

1,775

4.2

音楽・映像事業

19,747

18,624

△1,122

△5.7

出演・CM事業

6,383

7,200

817

12.8

合計

68,186

69,655

1,469

2.2

 

〔セグメント利益〕

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

増減

増減率
(%)

イベント関連事業

846

3,199

2,353

277.9

音楽・映像事業

1,503

1,902

399

26.6

出演・CM事業

448

1,021

572

127.7

合計

2,798

6,123

3,324

118.8

 

〔イベント関連事業〕

当該セグメントにおきましては、主に前期に開催されたSEKAI NO OWARI ARENA TOUR 2024「深海」等の大型コンサートツアーの反動減の影響があったものの、2025年1月~5月に開催されたサザンオールスターズLIVE TOUR 2025「THANK YOU SO MUCH!!」や星野源「Gen Hoshino presents MAD HOPE」等の大型コンサートツアー、ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」の開催等によるイベント収入の大幅な増加及びサザンオールスターズや星野源等のコンサートツアーグッズに加えてグループ外のアーティスト等に対するグッズ・商品収入の増加が営業収入を大きく牽引した結果、前期比で増収となりました。セグメント利益につきましては、上記の大型イベント案件に係る制作費用の計上及びグッズ・商品の製造コスト等の増加があったものの、上記の増収の影響がそれを大きく上回ったことにより、前期比で大幅な増益となりました。

上記の結果、営業収入は438億3千万円(前期比4.2%増)、セグメント利益は31億9千9百万円(前期比277.9%増)となりました。

 

〔音楽・映像事業〕

当該セグメントにおきましては、主に㈱極東電視台の番組制作収入の増加及び映画「国宝」を始めとする劇場配給収入等の分配金の収益計上等により映像収入は増収となったものの、㈱A-Sketchの連結除外等により音楽収入が大幅な減収となった結果、前期比で減収となりました。

セグメント利益につきましては、上記の㈱A-Sketchの連結除外等が減益要因となったものの、㈱極東電視台における増益の影響及びサザンオールスターズ関連の印税収入の増加、映画「国宝」を始めとする劇場配給収入等の分配金の収益計上等の影響により、前期比で増益となりました。

上記の結果、営業収入は186億2千4百万円(前期比5.7%減)、セグメント利益は19億2百万円(前期比26.6%増)となりました。

 

〔出演・CM事業〕

当該セグメントにおきましては、主に福山雅治、大泉洋、吉高由里子、吉沢亮、堀田真由、清原果耶等に係るCM収入の増加及び㈱アミューズコミュニケーションデザインの企業広告制作収入の増加等により前期比で増収増益となりました。

上記の結果、営業収入は72億円(前期比12.8%増)、セグメント利益は10億2千1百万円(前期比127.7%増)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

(単位:百万円)

 

前連結会計年度
2025年3月期

当連結会計年度
2026年3月期

増減額

営業活動によるキャッシュ・フロー

433

6,835

6,402

投資活動によるキャッシュ・フロー

△611

△6,255

△5,643

財務活動によるキャッシュ・フロー

△2,059

△1,828

231

現金及び現金同等物の期末残高

27,466

26,313

△1,152

 

〔連結キャッシュ・フローの分析〕

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ11億5千2百万円減少し、当連結会計年度末には263億1千3百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は下記のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は68億3千5百万円(前期は4億3千3百万円の獲得)となりました。

 これは、主に法人税等の支払額14億1千7百万円等があったものの、税金等調整前当期純利益の計上48億3千万円、減損損失の計上15億1千4百万円、営業債権の減少額20億6千8百万円等があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は62億5千5百万円(前期は6億1千1百万円の使用)となりました。

 これは、主に有価証券の売却による収入5億4千2百万円等があったもの、有価証券の取得による支出49億7百万円、有形固定資産の取得による支出9億4千万円、無形固定資産の取得による支出1億7千5百万円、関係会社株式の取得による支出3億7千1百万円及び出資金の払込による支出2億4千5百万円等があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は18億2千8百万円(前期は20億5千9百万円の使用)となりました。

 これは、主に自己株式の取得による支出7億円、配当金の支払額6億6千9百万円及び非支配株主への払戻による支出3億1千3百万円等によるものであります。

 

③生産、受注及び販売の状況

1) 生産実績及び受注状況

該当事項はありません。

 

2) 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前期比(%)

イベント関連事業(百万円)

43,830

104.2

音楽・映像事業(百万円)

18,624

94.3

出演・CM事業(百万円)

7,200

112.8

合計(百万円)

69,655

102.2

(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。

2.数量の表示は、取扱い品目が多岐にわたり記載が困難であるため省略しております。

3.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自  2024年4月1日

至  2025年3月31日)

当連結会計年度

(自  2025年4月1日

至  2026年3月31日)

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

㈱ローソンエンタテインメント

7,774

11.2

4.相手先は決済代行業者であり、個人からの代金回収を代行しております。

5.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては、記載を省略しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

1) 経営成績の分析

当社グループの経営成績は営業収入696億5千5百万円(前期比2.2%増)、営業利益61億2千3百万円(前期比118.8%増)、経常利益62億2千5百万円(前期比110.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益26億9千5百万円(前期比63.5%増)となりました。

当連結会計年度については、㈱A-Sketchの全保有株式を譲渡したことに伴う同社の連結除外の影響があったものの、サザンオールスターズや福山雅治、星野源、Perfume、IVE等の大型コンサートツアー及びコンサートグッズによる売上の増加や㈱極東電視台等の増収により営業収入は増収となりました。

また、増収となったことで、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はともに増益となりました。

なお、セグメントの概況は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載されているとおりであります。

 

2) 財政状態の分析

〔連結財政状態〕

 

前連結会計年度
2025年3月期

当連結会計年度
2026年3月期

増減額

総資産 (百万円)

60,841

62,499

1,658

純資産 (百万円)

37,120

38,785

1,664

自己資本比率 (%)

56.6

57.7

1.1

1株当たり純資産 (円)

2,074.31

2,224.11

149.80

 

〔連結財政状態の分析〕

(総資産)

当連結会計年度末の総資産は624億9千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ16億5千8百万円増加しました。これは主に現金及び預金が11億2千4百万円、受取手形及び営業未収入金が20億6百万円、減損損失の計上に伴い有形固定資産が8億6千万円減少したものの、有価証券が43億7千1百万円、仕掛品が6億5千3百万円、投資有価証券が6億8千3百万円増加したこと等によるものであります。

(負債)

当連結会計年度末の負債は237億1千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ5百万円減少しました。これは主に契約負債が3億4千8百万円、預り金等の減少に起因する流動負債の「その他」が6億6千8百万円減少したものの、営業未払金が4億8千3百万円、未払法人税等が4億1千万円、賞与引当金が2億5千3百万円増加したこと等によるものであります。

(純資産)

当連結会計年度末の純資産は387億8千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ16億6千4百万円増加しました。これは主に2025年5月に実施した自己株式の買付等により自己株式が8億2千万円増加したものの、自己株式処分差益の計上等により資本剰余金が1億8千9百万円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が20億2千5百万円増加するとともに保有株式の時価評価額の増加によりその他有価証券評価差額金が1億4千万円増加したこと等によるものであります。この結果、自己資本比率は57.7%(前期末は56.6%)となりました。

 

3) 経営成績に重要な影響を与える要因

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、以下のものがあげられます。

アーティストの活動・契約状況、アーティストから生み出される作品のヒット状況等が当社グループの業績に影響を与える可能性があります。大規模なコンサート・舞台は短期的に営業収入を増加させますが、開催が不定期であり、自然災害・天候・感染症等の要因に影響されることもあります。同様に、音楽や映像のパッケージ・配信等の発売時期も業績変動の要因となります。特に舞台・映像などの出資作品は回収期間が長期にわたることもあり、制作状況や外部環境の変化等により、リスクが増大することがあります。当社グループが保有している資産は、市場価格の下落や事業収益性の悪化が起こった場合、減損会計の適用により減損損失が発生し、業績や財務状況に影響を与える可能性があります。

当社グループは、積極的に新規事業に取り組み事業拡大を図っております。様々なリスクを想定して実施しておりますが、新規事業の展開等が計画通りに進まない場合、業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

日本国内の人口は減少を続けていることから、国内市場の成長性は不透明な状況です。海外への事業展開を積極的に進めておりますが、政治的・経済的な要因、法律・制度や各種規制、テロ・戦争等の予期し得ない事態が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

4) 資本の財源及び資金の流動性

・当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載されているとおりであります。

・当社グループの財務政策は、運転資金及び将来の事業拡大を目的とする投資資金として、内部資金を財源とすることを基本方針としておりますが、財務状況により機動的な運転資金の調達先として銀行借入を選択する場合もあります。

 

5) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標

当社グループの事業は、非常に多岐にわたっております。各事業を小単位に分け、事業毎の営業利益管理を行っており、全体としての営業利益・営業利益率・株主資本利益率などの向上を目標としております。

当社グループの次期の業績見通しは、次の通りであります。

 

<営業収入>

大型コンサートや舞台公演等の反動減に伴い、減収となる見込みです。

 

<営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益>

上記の理由により、減益となる見込みです。

 

6)経営者の問題認識と今後の方針について

当社グループは総合エンターテインメント企業として、これまで培ったノウハウ・サービスを応用・展開することで、あらゆる人々に夢と感動を届けることを基本方針としております。

当社グループを取り巻く事業環境は、生活様式やエンターテインメント市場の変化、デジタル技術の進展等により目まぐるしく変化しており、より迅速かつ明確な経営判断が益々求められております。

アーティストポートフォリオの拡大、マネージメントの強化、新時代に適合したソリューションの創出を図りながら、新しいビジネスモデルを開発するとともに、展開してまいります。

また、社会的・環境的・経済的な持続可能性の追求、クリエイティブな環境づくり、透明性の高いガバナンス体制に努め、企業価値の増大を図っていく所存であります。

 

②重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社グループは、貸倒債権、棚卸資産、投資、法人税等、退職給付債務、偶発事象や訴訟等に関する見積り及び判断に対して、継続して評価を行っております。当社グループは、過去の実績や状況に応じ合理的であると考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行い、その結果は、他の方法では判定しにくい資産・負債の簿価及び収入費用の報告数字についての判断の基礎となります。実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。また、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。

なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載されているとおりであります。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループはコンテンツを生み出すアーティストを発掘・育成し、彼等に様々な形での創作活動を行う機会と場所を提供し、支援することでコンテンツを創出するとともに、外部の優良なコンテンツを探し出しております。

そしてそのコンテンツをより多く保有し、有効に活用して事業展開することを基本方針としております。その事業の内容に応じて、「イベント関連事業」「音楽・映像事業」「出演・CM事業」として分類しております。

 

2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と同一であります。

報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。

セグメント間の内部営業収入又は振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報及び収益の分解情報

 

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額

(注)1

連結財務諸表

計上額

 

イベント関連

事業

音楽・映像

事業

出演・CM

事業

営業収入

 

 

 

 

 

 

イベント収入

26,539

26,539

26,539

ファンクラブ・商品売上収入

15,516

15,516

15,516

音楽収入

8,635

8,635

8,635

映像収入

10,455

10,455

10,455

その他音楽・映像収入

657

657

657

出演・CM収入

6,383

6,383

6,383

顧客との契約から生じる収益

42,055

19,747

6,383

68,186

68,186

外部顧客への営業収入

42,055

19,747

6,383

68,186

68,186

セグメント間の内部営業収入又は振替高

849

122

22

994

△994

42,904

19,870

6,406

69,180

△994

68,186

セグメント利益

846

1,503

448

2,798

2,798

その他の項目

 

 

 

 

 

 

減価償却費

424

128

54

606

606

(注)1.報告セグメントに帰属しない全社費用の金額は、各報告セグメントの金額に按分しております。

2.当社グループでは、資産及び負債を報告セグメント別に配分していないため、セグメント資産及びセグメント負債の記載は省略しております。

 

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額

(注)1

連結財務諸表

計上額

 

イベント関連

事業

音楽・映像

事業

出演・CM

事業

営業収入

 

 

 

 

 

 

イベント収入

25,010

25,010

25,010

ファンクラブ・商品売上収入

18,819

18,819

18,819

音楽収入

6,329

6,329

6,329

映像収入

12,155

12,155

12,155

その他音楽・映像収入

140

140

140

出演・CM収入

7,200

7,200

7,200

顧客との契約から生じる収益

43,830

18,624

7,200

69,655

69,655

外部顧客への営業収入

43,830

18,624

7,200

69,655

69,655

セグメント間の内部営業収入又は振替高

593

105

108

806

△806

44,423

18,730

7,308

70,462

△806

69,655

セグメント利益

3,199

1,902

1,021

6,123

6,123

その他の項目

 

 

 

 

 

 

減価償却費

505

119

51

677

677

(注)1.報告セグメントに帰属しない全社費用の金額は、各報告セグメントの金額に按分しております。

2.当社グループでは、資産及び負債を報告セグメント別に配分していないため、セグメント資産及びセグメント負債の記載は省略しております。

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

製品及びサービスごとの営業収入は、取扱い品目が多岐にわたり記載が困難であるため省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1)営業収入

本邦の外部顧客への営業収入が連結損益計算書の営業収入の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2)有形固定資産

本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

 外部顧客に対する売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。

 

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

製品及びサービスごとの営業収入は、取扱い品目が多岐にわたり記載が困難であるため省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1)営業収入

本邦の外部顧客への営業収入が連結損益計算書の営業収入の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2)有形固定資産

本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

顧客の名称又は氏名

営業収入

関連するセグメント名

㈱ローソンエンタテインメント

7,774

イベント関連事業

音楽・映像事業

(注)㈱ローソンエンタテインメントは決済代行業者であり、個人からの代金回収を代行しております。

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

固定資産の減損損失については、報告セグメントに配分しておりません。当連結会計年度における減損損失は1,514百万円であります。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

イベント関連事業

音楽・映像事業

出演・CM事業

全社・消去

合計

当期償却額

59

59

当期末残高

389

389

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

イベント関連事業

音楽・映像事業

出演・CM事業

全社・消去

合計

当期償却額

59

59

当期末残高

329

329

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)及び当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

該当事項はありません。