(2)【役員の状況】
① 役員一覧
男性9名 女性5名 (役員のうち女性の比率35.7%)
役職名
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氏名
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生年月日
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略歴
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任期
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所有株式数 (株)
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代表取締役 社長執行役員
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長谷部 佳 宏
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1960年7月30日生
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1990年4月
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当社入社
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2003年7月
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当社研究開発部門 化学品研究所 第4研究室長
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2008年3月
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当社研究開発部門 ファブリック&ホームケア研究センター ハウスホールド研究所 第1研究室長
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2011年3月
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当社研究開発部門 ビューティケア研究センター ヘアビューティ研究所長
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2014年1月
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当社研究開発部門 基盤研究セクター長
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2014年3月
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当社執行役員、研究開発部門副統括、基盤研究セクター長
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2015年3月
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当社執行役員、研究開発部門統括
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2016年1月
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当社常務執行役員、研究開発部門統括
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2016年3月
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当社取締役 常務執行役員、研究開発部門統括
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2018年1月
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当社取締役 専務執行役員、研究開発部門統括、コーポレート機能部門管掌
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2018年4月
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当社取締役 専務執行役員、研究開発部門統括、先端技術戦略室統括、コーポレート機能部門管掌
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2019年3月
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当社代表取締役 専務執行役員、研究開発部門統括、先端技術戦略室統括
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2021年1月
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当社代表取締役 社長執行役員(現任)
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2023年1月
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当社DX戦略部門担当
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※1
|
18,000
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代表取締役 専務執行役員経営財務ユニット総括
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根 来 昌 一
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1960年1月7日生
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1983年4月
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当社入社
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1999年3月
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Kao Specialties Americas LLC Business Manager, Oleo & Specialties
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2003年7月
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Kao Specialties Americas LLC Vice President, Oleo & Specialties
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2005年7月
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当社化学品事業本部 企画部 シニアマネジャー
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2006年7月
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当社化学品事業本部 油脂事業部 油脂化工品営業部長
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2007年4月
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当社ケミカル事業ユニット 油脂事業グループ 油脂化工品営業部長、オレオ企画部長
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2009年7月
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当社ケミカル事業ユニット 油脂事業グループ長
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2013年3月
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当社執行役員、ケミカル事業ユニット長、Pilipinas Kao, Inc. Chairperson of the Board of Directors, Fatty Chemical(Malaysia)Sdn.Bhd. Chairperson of the Board of Directors, Kao Chemicals Europe,S.L. Chairperson of the Board
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2019年1月
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当社常務執行役員、購買部門統括
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2021年1月
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当社常務執行役員、購買部門統括、会計財務担当
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2022年1月
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当社常務執行役員、経営戦略担当、購買部門統括、会計財務担当
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2023年1月
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当社専務執行役員、経営財務(会計財務、構造改革推進、購買、人財戦略)担当
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2023年3月
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当社代表取締役 専務執行役員(現任)、経営財務(会計財務、構造改革推進、購買、人財戦略)担当
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2025年1月
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当社経営財務ユニット総括(現任)
|
|
※1
|
12,400
|
役職名
|
氏名
|
生年月日
|
略歴
|
任期
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所有株式数 (株)
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代表取締役 専務執行役員 グローバルコンシューマーケアビジネス総括、グローバルコンシューマーケア部門 アジアリージョン統括
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西 口 徹
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1961年11月18日生
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1985年4月
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当社入社
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2006年3月
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当社家庭品国際事業本部 アジア担当 マネジャー
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2006年11月
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花王(上海)産品服務有限公司 市場部統括
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2007年5月
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花王(上海)産品服務有限公司 副総経理 市場部統括
|
2008年7月
|
花王(上海)産品服務有限公司 副総経理 市場本部長
|
2014年2月
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Kao (Taiwan) Corporation President
|
2017年1月
|
Kao (Taiwan) Corporation Chairperson of the Board of Directors & President
|
2018年1月
|
PT Kao Indonesia President
|
2019年1月
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当社コンシューマープロダクツ事業部門 アジア事業統括部門 副統括、PT Kao Indonesia President
|
2020年1月
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当社執行役員、コンシューマープロダクツ事業部門 アジア事業統括部門統括、花王(中国)投資有限公司 董事長総経理、上海花王有限公司 董事長総経理、花王(上海)産品服務有限公司 董事長、花王(合肥)有限公司 董事長総経理
|
2021年1月
|
当社常務執行役員、コンシューマープロダクツ事業統括部門 アジア事業統括グループ統括、メリーズ事業担当、花王(中国)投資有限公司 董事長総経理、上海花王有限公司 董事長総経理、花王(上海)産品服務有限公司 董事長、佳麗宝化粧品(中国)有限公司 董事長、花王(合肥)有限公司 董事長総経理
|
2023年1月
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当社専務執行役員、コンシューマープロダクツ事業統括部門 副統括
|
2023年3月
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当社取締役 専務執行役員 コンシューマープロダクツ事業統括部門総括、花王プロフェッショナル・サービス株式会社担当
|
2024年1月
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当社取締役 専務執行役員 コンシューマープロダクツ事業統括部門総括、同ライフケア事業部門長、花王プロフェッショナル・サービス株式会社担当
|
2024年3月
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当社代表取締役 専務執行役員(現任)、コンシューマープロダクツ事業統括部門総括、同ライフケア事業部門長、花王プロフェッショナル・サービス株式会社担当
|
2025年1月
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当社グローバルコンシューマーケアビジネス総括、グローバルコンシューマーケア部門 アジアリージョン統括(現任)
|
|
※1
|
17,800
|
取締役 エグゼクティブ・フェロー(コーポレートブランディング担当)
|
リサ・マッカラン
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1972年4月10日生
|
1998年2月
|
株式会社ビジネス・ブレークスルー(現株式会社Aoba-BBT)Founding Executive
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2001年11月
|
NIKE, Inc. USA Business Senior Executive
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2006年6月
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Nike Foundation Managing Director
|
2010年5月
|
NIKE, Inc. Vice President
|
2015年8月
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Inspired Companies Pty Ltd. 創設者・プレジデント(現任)
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2019年7月
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当社ESG外部アドバイザリーボード
|
2021年9月
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当社エグゼクティブ・フェロー
|
2025年1月
|
当社エグゼクティブ・フェロー(コーポレートブランディング担当)(現任)
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2025年3月
|
当社取締役(現任)
|
|
※1
|
-
|
役職名
|
氏名
|
生年月日
|
略歴
|
任期
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所有株式数 (株)
|
取締役
|
篠 辺 修
|
1952年11月11日生
|
1976年4月
|
全日本空輸株式会社(現ANAホールディングス株式会社)入社
|
2007年6月
|
同社取締役執行役員
|
2009年4月
|
同社常務取締役執行役員
|
2011年6月
|
同社専務取締役執行役員
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2012年4月
|
同社代表取締役副社長執行役員
|
2013年4月
|
ANAホールディングス株式会社取締役、全日本空輸株式会社代表取締役社長執行役員
|
2017年4月
|
ANAホールディングス株式会社取締役副会長
|
2018年3月
|
当社取締役(現任)
|
2019年4月
|
ANAホールディングス株式会社特別顧問(現任)
|
|
※1
|
3,100
|
取締役
|
桜 井 恵理子
|
1960年11月16日生
|
1987年6月
|
Dow Corning Corporation入社
|
2008年5月
|
東レ・ダウコーニング株式会社 取締役
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2009年3月
|
同社 代表取締役・CEO
|
2018年6月
|
ダウ・東レ株式会社 代表取締役・CEO
|
2020年8月
|
ダウ・ケミカル日本株式会社 代表取締役社長
|
2022年3月
|
当社取締役(現任)
|
|
※1
|
500
|
取締役
|
西 井 孝 明
|
1959年12月27日生
|
1982年4月
|
味の素株式会社入社
|
2013年6月
|
同社取締役常務執行役員
|
2013年8月
|
ブラジル味の素社 代表取締役社長
|
2015年6月
|
味の素株式会社 取締役社長最高経営責任者、同社代表取締役
|
2021年6月
|
同社取締役 代表執行役社長 最高経営責任者
|
2022年4月
|
同社取締役 執行役
|
2022年6月
|
同社特別顧問(現任)
|
2023年3月
|
当社取締役(現任)
|
|
※1
|
4,000
|
取締役
|
髙 島 誠
|
1958年3月31日生
|
1982年4月
|
株式会社住友銀行入行
|
2012年4月
|
株式会社三井住友銀行 常務執行役員 米州本部長
|
2014年4月
|
同行専務執行役員 国際部門共同統括責任役員(欧州、米州)
|
2015年4月
|
同行専務執行役員 国際部門共同統括責任役員(欧阿中東、米州)
|
2016年12月
|
同行取締役兼専務執行役員 国際部門共同統括責任役員(欧阿中東、米州)
|
2017年4月
|
同行頭取CEO
|
2017年6月
|
同行頭取CEO、株式会社三井住友フィナンシャルグループ取締役
|
2023年4月
|
同行取締役会長、株式会社三井住友フィナンシャルグループ取締役
|
2023年6月
|
同行取締役会長(現任)
|
2024年3月
|
当社取締役(現任)
|
|
※1
|
-
|
取締役
|
サラ・カサノバ
|
1965年4月6日生
|
1991年1月
|
McDonald's Canada入社
|
2004年10月
|
日本マクドナルド株式会社 マーケティング本部執行役員
|
2007年4月
|
同社 ビジネスディベロップメント部 上席執行役員
|
2009年7月
|
McDonald's Malaysia and Brunei Managing Director
|
2012年6月
|
McDonald's Malaysia and Brunei Managing Director、McDonald's Malaysia, Singapore and Brunei Regional Manager
|
2013年8月
|
日本マクドナルド株式会社 代表取締役社長兼CEO
|
2014年3月
|
日本マクドナルド株式会社 代表取締役社長兼CEO、日本マクドナルドホールディングス株式会社 代表取締役社長兼CEO
|
2019年3月
|
日本マクドナルド株式会社 代表取締役会長
|
2021年3月
|
日本マクドナルド株式会社 代表取締役会長、日本マクドナルドホールディングス株式会社 代表取締役会長
|
2025年3月
|
当社取締役(現任)
|
|
※1
|
-
|
役職名
|
氏名
|
生年月日
|
略歴
|
任期
|
所有株式数 (株)
|
常勤監査役
|
和 田 康
|
1959年7月30日生
|
1984年4月
|
当社入社
|
2014年3月
|
当社執行役員
|
2015年3月
|
SCM部門 デマンド・サプライ計画センター長
|
2019年1月
|
当社常務執行役員、品質保証部門統括
|
2021年1月
|
品質保証部門統括、法務・コンプライアンス担当
|
2022年1月
|
品質保証部門統括、法務・ガバナンス担当
|
2023年1月
|
当社特命フェロー
|
2023年3月
|
当社常勤監査役(現任)
|
|
※2
|
14,700
|
常勤監査役
|
村 田 真 実
|
1965年6月16日生
|
1991年4月
|
当社入社
|
2015年1月
|
当社ビューティケア 化粧品事業ユニット ソフィーナ事業グループ ソフィーナ リージョナルブランドマネジャー
|
2016年1月
|
当社ビューティケア 化粧品事業ユニット ソフィーナ事業グループ 部長、同ソフィーナ エスト ブランドマネジャー、同ソフィーナホリスティックビューティ マネジャー
|
2017年1月
|
当社ビューティケア 化粧品事業ユニット ソフィーナ事業グループ長、同ソフィーナ アジア事業推進 マネジャー
|
2018年1月
|
当社コンシューマープロダクツ事業部門 ソフィーナ事業部長
|
2019年1月
|
当社コンシューマープロダクツ事業部門 マーケティング創発部門 副統括、同ブランドマネジメント開発部長
|
2021年1月
|
当社執行役員、コーポレート戦略部門 PR戦略センター長
|
2023年1月
|
当社執行役員、PR戦略部門統括、PR戦略部門 PR戦略センター長
|
2025年1月
|
当社特命フェロー
|
2025年3月
|
当社常勤監査役(現任)
|
|
※3
|
1,500
|
監査役
|
岡 伸 浩
|
1963年4月5日生
|
1993年4月
|
弁護士登録、梶谷綜合法律事務所入所
|
1997年4月
|
竹川・岡法律事務所開設代表パートナー
|
2004年10月
|
竹川・岡・吉野法律事務所開設代表パートナー
|
2012年4月
|
慶應義塾大学大学院法務研究科 教授(現任)
|
2013年10月
|
岡綜合法律事務所開設 代表(現任)
|
2014年3月
|
花王カスタマーマーケティング株式会社 社外監査役
|
2016年1月
|
花王グループカスタマーマーケティング株式会社 監査役(現任)
|
2018年3月
|
当社監査役(現任)
|
|
※4
|
4,500
|
監査役
|
新 井 佐恵子
|
1964年2月6日生
|
1987年10月
|
英和監査法人(現有限責任あずさ監査法人)入所
|
1992年8月
|
公認会計士登録(1997年1月再登録)
|
1993年10月
|
佐々木公認会計士事務所入所
|
1997年4月
|
株式会社インターネット総合研究所(IRI)入社
|
1998年9月
|
同社取締役最高財務責任者(CFO)
|
2000年2月
|
IRI USA, Inc. CFO, Director
|
2002年11月
|
同社President, Chief Executive Officer and Secretary, Director
|
2002年11月
|
有限会社グラティア(現有限会社アキュレイ)設立代表就任(現任)
|
2024年3月
|
当社監査役(現任)
|
|
※5
|
200
|
監査役
|
内 藤 順 也
|
1964年8月22日生
|
1991年4月
|
弁護士登録、桃尾・松尾・難波法律事務所入所
|
1995年5月
|
米国コロンビア大学ロースクール修了
|
1995年9月
|
Weil, Gotshal & Manges法律事務所(ニューヨーク)
|
1996年3月
|
米国ニューヨーク州弁護士登録
|
1997年9月
|
桃尾・松尾・難波法律事務所復帰
|
1999年1月
|
桃尾・松尾・難波法律事務所パートナー(現任)
|
2025年3月
|
当社監査役(現任)
|
|
※3
|
-
|
計
|
76,700
|
(注)1.取締役篠辺 修、同 桜井 恵理子、同 西井 孝明、同 髙島 誠、同 サラ・カサノバの5氏は、社外取締役であります。
2.監査役岡 伸浩、同 新井 佐恵子、同 内藤 順也の3氏は、社外監査役であります。
3.取締役及び監査役の任期は、次のとおりであります。
※1 2024年12月期に係る定時株主総会終結の時から2025年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。
※2 2022年12月期に係る定時株主総会終結の時から2026年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。
※3 2024年12月期に係る定時株主総会終結の時から2028年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。
※4 2021年12月期に係る定時株主総会終結の時から2025年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。
※5 2023年12月期に係る定時株主総会終結の時から2027年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。
4.当社は、執行役員制度を導入しております。執行役員は30名で、内3名は取締役を兼務しております。
② 社外取締役及び社外監査役の状況
a.社外取締役及び社外監査役の員数並びに社外取締役及び社外監査役と当社との人的・資本的・取引関係その他の利害関係
当社の社外取締役は5名、社外監査役は3名であります。
社外取締役篠辺 修氏は、全日本空輸株式会社の業務執行に携わっておりましたが、2017年4月以降は同社の業務執行には携わっておりません。同社は航空会社として公共交通サービスを提供しており、同社グループと花王グループとの間には、当社の役員及び従業員が出張時の移動手段として同社グループのサービスを利用する定常的な取引等がありますが、直前事業年度における同社グループの連結売上高及び花王グループの連結売上高それぞれに対する当該取引金額の割合は、いずれも0.1%未満であります。また、同社グループに対して花王グループの製品を販売する取引及び当社が主催する研修に関する取引がありますが、直前事業年度における同社グループの連結売上高及び花王グループの連結売上高それぞれに対する当該取引金額の割合は0.1%未満であります。同氏は公益財団法人日本国際問題研究所の業務執行に携わっておりましたが、2023年6月以降は同研究所の業務執行には携わっておりません。当社は同研究所に会費を支払っておりますが、直前事業年度における同研究所の経常収益及び花王グループの連結売上高それぞれに対する当該取引金額の割合はいずれも0.1%未満であります。
社外取締役桜井 恵理子氏は、ダウ・ケミカル日本株式会社の業務執行に携わっておりましたが、2022年7月以降は同社の業務執行には携わっておりません。同社は米国の化学品メーカーの日本法人として各種化学製品の製造・輸入販売及び技術サービスの提供をしており、同社が属するグループと花王グループとの間には、原材料購入関係等の取引がありますが、直前事業年度における同社が属するグループの連結売上高及び花王グループの連結売上高それぞれに対する当該取引金額の割合は0.1%未満であります。
社外取締役西井 孝明氏は、味の素株式会社の業務執行に携わっておりましたが、2022年6月以降は同社の業務執行には携わっておりません。同社グループではアミノ酸を原料とした事業を展開しており、同社グループと花王グループとの間には原材料購入関係等がありますが、直前事業年度における同社グループの連結売上高に対する当該取引金額の割合は0.5%未満であり、花王グループの連結売上高に対する当該取引金額の割合は0.1%未満であります。
社外取締役髙島 誠氏は、株式会社三井住友銀行の業務執行に携わっておりましたが、2023年4月以降は同行の業務執行には携わっておりません。同行グループと花王グループとの間には、法人用クレジットカード利用等の取引がありますが、直前事業年度における同行グループの連結経常収益及び花王グループの連結売上高それぞれに対する当該取引金額の割合は、いずれも0.1%未満であります。また、同行グループと花王グループとの間には定常的な銀行取引及び同行からの借り入れがありますが、直前事業年度末時点における花王グループの同行グループからの借入額は花王グループの連結資産合計の1.5%未満であります。
社外監査役岡 伸浩氏は、慶應義塾大学の業務執行に携わっております。同大学と花王グループには共同研究及び研究指導等に関する取引がありますが、直前事業年度における同大学の教育活動収入及び花王グループの連結売上高それぞれに対する当該取引金額の割合は0.1%未満であります。
b.社外取締役及び社外監査役が当社の企業統治において果たす機能及び役割
社外取締役には、グローバルな企業の経営者及び専門分野での豊富な経験と高い見識を当社の経営に生かしていただくことを期待し、当社の経営陣から独立した中立な立場から、経営判断が会社内部者の論理に偏ることがないようにチェックする機能を担っていただいております。
社外監査役には、公認会計士や弁護士としての高い専門性と豊富な経験・知識に基づく視点を監査に生かしていただくことを期待しております。
c.社外取締役及び社外監査役を選任するための独立性に関する基準又は方針の内容
当社における社外取締役及び社外監査役を独立役員として認定する際の独立性の基準を明らかにすることを目的として、全監査役の同意のもと、当社取締役会の承認により、「花王株式会社 社外役員の独立性に関する基準」を制定しております。社外取締役及び社外監査役が会社から独立していることの重要性に鑑み、社外取締役及び社外監査役候補者の検討にあたっては、同基準による独立性を重視しております。
なお、社外取締役篠辺 修、桜井 恵理子、西井 孝明、髙島 誠、サラ・カサノバの5氏並びに社外監査役岡 伸浩及び新井 佐恵子、内藤 順也の3氏について、同基準に照らし、一般株主と利益相反が生じる恐れがないと判断し、株式会社東京証券取引所が定める独立役員として届け出ています。
同基準については、以下のウェブサイトをご覧ください。
www.kao.com/content/dam/sites/kao/www-kao-com/jp/ja/corporate/policies/pdf/governance_002.pdf
d.社外取締役及び社外監査役の選任状況
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氏名
|
主な職業
|
選任の理由
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社外取締役
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篠 辺 修
|
ANAホールディングス株式会社 特別顧問
|
世界各国で旅客・貨物事業を積極的に展開する航空会社において経営者を務め、事業環境の変化に対応できるグローバルな企業経営やリスク管理に関する豊富な経験及び高い見識を有しております。取締役会の審議においては、花王グループの経営における重要な事項に関し、これらの経験と見識を生かし、積極的な発言・提言を行っていただいております。また、2022年3月から取締役会議長として取締役会の実効性を高めることによる企業価値の向上に向けて大いにリーダーシップを発揮いただいており、2024年3月からは取締役・執行役員報酬諮問委員会議長として、役員報酬の議論において、当社の経営の透明性・公正性を高めるために重要な役割を果たしていただいております。これらの豊富な経験及び高い見識を生かして、当社独立社外取締役として、継続して花王グループの経営を監督していただくことを期待し、選任しております。なお、2025年3月21日開催の株主総会終了後の取締役会において、同氏は引き続き取締役会議長のほか、取締役・執行役員報酬諮問委員会の議長に選定されております。
|
桜 井 恵理子
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当社社外取締役
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グローバルに事業を展開する米国の化学品メーカーの日本法人において長年にわたり企業経営に携わるとともに、複数の大手メーカーや金融機関において社外取締役として経営の監督に務める等、グローバルな企業での経験を豊富に有しております。また、化学品業界での経験に基づき、花王グループにおいてコンシューマープロダクツ事業と両輪をなすケミカル事業に関しても高い見識を有しており、その観点から取締役会において積極的な発言・提言を行っていただいております。さらに、グローバル事業において報酬、人財の育成・配置等人事戦略を立案・遂行してきた経験に基づく助言もいただいております。2024年3月より取締役・監査役選任審査委員会の議長として、取締役会の構成、「K27」達成に必要な取締役のスキル、候補者選定、後継者計画等の議論において尽力していただいております。これらの豊富な経験及び高い見識を生かして、当社独立社外取締役として、同氏に継続して花王グループの経営を監督していただくことを期待し、選任しております。なお、2025年3月21日開催の株主総会終了後の取締役会において、同氏は引き続き取締役・監査役選任審査委員会の議長に選定されております。
|
西 井 孝 明
|
味の素株式会社 特別顧問
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グローバルに事業を展開する食品メーカーにおいて長年にわたり企業経営に携わり、同社の企業文化変革とROIC経営を基にした持続的な企業価値の向上に強いリーダーシップを発揮されてきました。当社取締役会においても、徹底して資本効率を追求する視点での発言・提言をいただき、社内においてROICの考え方が浸透しました。また、食品メーカーでは人事部や海外子会社の要職にも就き、人財戦略や海外事業にかかる知見も豊富に有しており、その観点から取締役会において積極的な発言・提言を行っていただいております。さらに、実効的なガバナンス改革を実行してきた経験に基づき、取締役会の監督のあり方についての助言もいただいております。これらの豊富な経験及び高い見識を生かして、当社独立社外取締役として、同氏に継続して花王グループの経営を監督していただくことを期待し、選任しております。
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髙 島 誠
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株式会社三井住友銀行 取締役会長
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長年にわたりグローバルな大手金融機関で国際業務、経営企画等を経験した後に、世界的に金融業界を取り巻く事業環境が変化する中で経営者を務める等、変化に対応するグローバルな企業経営における豊富な経験と高い能力・見識を有しており、その観点から取締役会において特にIR(Investor Relations)やSR(Shareholder Relations)、グローバル展開におけるパートナーシップ等の活動について積極的な発言・提言を行っていただいております。これらの豊富な経験及び高い見識を生かして、当社独立社外取締役として、同氏に花王グループの経営を監督していただくことを期待し、選任しております。
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サラ・カサノバ
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当社社外取締役
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グローバル大手飲食店チェーンにおいて日本を含む各国でマーケティングに携わったほか、各国法人の経営者及び地域責任者としての豊富な経験があり、特に日本法人にて2013年から2019年までの間、最高経営責任者として同社において成長戦略の実現に優れた経営手腕を発揮し、大幅な業績改善を実現しました。また、上場会社の経営者として資本市場との対話の経験も有しております。同氏が保有する経験及び知見を生かして、当社独立社外取締役として、グローバル成長戦略や、グローバルのブランド戦略、マーケティングをはじめとする花王グループの経営を監督していただくことを期待し、選任しております。
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氏名
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主な職業
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選任の理由
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社外監査役
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岡 伸 浩
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弁護士
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弁護士及び大学教授として企業法務及びコーポレート・ガバナンスに関する専門的見識と豊富な経験を有し、また、2014年から当社の主要子会社の監査役を務めることにより、花王グループの事業内容に関する見識も有しております。2018年3月からは、当社監査役としてグループガバナンスの観点を含め専門的な視点で監査を実効的に行っていただいております。これらを花王グループ全体の監査に生かしていただくことを期待し、選任しております。
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新 井 佐恵子
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公認会計士
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公認会計士としての会計・財務に関する豊富な知見を生かして、内部統制システムの構築などの企業の経営支援に従事しながら、複数企業での社外取締役又は社外監査役を務めております。また、ベンチャー企業のCFOなどの経営実務経験のほか、米国で法人代表を務める等の国際経験も豊富に有しております。これらを花王グループの監査に生かしていただくことができると判断しましたので、選任しております。
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内 藤 順 也
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弁護士
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日本国及び米国ニューヨーク州の弁護士であり、会社法・商法に加え、国際商事、国際仲裁、国際紛争に関する豊富な知識・経験も有しております。また、複数企業の社外監査役や監査等委員などに就任し、監査実務の経験も有しております。これらを花王グループの監査に生かしていただくことができると判断しましたので、選任しております。
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③ 社外取締役又は社外監査役による監督又は監査と内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係
社外取締役及び社外監査役は、取締役会に出席し、監査役からの監査報告(会計監査人の監査を含む)、内部監査部門である経営監査室からの内部監査の報告、内部統制委員会からの内部統制体制の整備・運用状況等に関する報告を定期的に受け、必要に応じて意見を表明しています。
これに加えて、社外監査役は、監査役会及び常勤監査役から適時情報を共有し、常勤監査役とともに会計監査人、経営監査室と定期的に意見交換を行っています。また、内部統制関連部門への監査役ヒアリングに参加し、内部統制整備・モニタリング状況の確認をするとともに、各分野での豊富な知識と経験を生かし、客観的な視点で助言・意見を述べています。さらに、グループ会社監査役とも意見交換を実施し、相互連携を図っています。
また、社外取締役と監査役は、定期的に意見交換を行い、当社グループの現状と課題等について共有しています。